魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ウーノ視点
ここは、私の創造主であるドクターことジェイル・スカリエッティの研究施設内にある応接室。
そこにある巨大なモニターには、先だってレリックを運搬していた列車をガジェット達に襲撃させた時の映像。
作戦自体は、管理局の機動六課に阻まれたもののその最中…想定外の事が起こった。
「まったく…。てっきり援軍にでもしきにてくれたと思えばこっちのガジェットを破壊したり局員達と戦ったりと思えばいきなり撤退したりと…。随分とやらかしてくれたね?ツバサとツバキは?」
「申し訳ございませんでしたドクター。本人達からの報告によると…」
「目的の人物が現れなかった?って所かい?」
「はい。大変申し訳ございません」
ソファーに座りながらその映像を眺めていたドクターは、その横に直立不動の体制で立ち彼にお詫びし続けているのは犯罪組織「大蛇」の中にある組織「暁」の研究員である「ミツヨ・キリシマ」。
その風貌は、地上本部少将のミツキ・サエグサ人造魔導士似た女性でその組織である「暁」は「大蛇」には組してはいるものの過去に対立を起しその後和解をするも現在では独自で行動。強制的に戦わされている人造魔導士達を集め「暁の里」を局が廃棄した基地に作りその運営を主に行う。
だが、その一部が全て彼等その行動をしている訳ではなく「大蛇」からの指示に従っているのもいる。
その代表的な存在が、今ドクターがその名を告げた「ツバサとツバキ」…。
ミツヨとは、私がドクターに生み出さる以前からとの事。
その創造主であり現在故人である「シリュウ・キリシマ」の技術にドクターが興味を持ち彼との交流や技術協力。それにより、ある人物をベースに生み出した人造魔導士であった「ツバサとツバキ」のその2人に戦闘機人としての能力を追加。「魔導機人」として再生させた際、彼の助手として知り合ったとの事。
今やシリュウ・キリシマの研究やその技術の全てを知る数人の中の1人。
シリュウ・キリシマの死後、一時音信普通となっていたものの私達を生み出した際…人間が持つ「感情」を生み出すことについてのアドバイスを得るために私の妹である戦闘機人「ドゥーエ」に捜索させようやく彼女と再会。
彼女の助言により、様々な「感情」をもった戦闘機人が生み出され彼女達の事を「妹」と私自身も認識出来るようにもなった。
話を戻して…。
想定外の事…。それは、その戦闘の最中突如ツバサとツバキの2人がその戦闘に乱入。スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスターと戦闘中のガジェットを破壊。そしてその後、その2人とさらにその援護に来たエリオ・モンディアルと戦闘。
なんらかの会話を行った後、その場から撤退していったという事。
結局、レリックは奴等が無事に回収…。作戦は失敗に終わった。
今回、ミツヨは、そのお詫びのためにドクターの元へと訪れていた。
「そんなに謝る事はないさ。ミツヨ。彼女達のお陰でより多くの戦闘データを得られた。だが…「大蛇」は2人に何かしたのかい?この映像を見る限りまるで以前…感情がない頃のドゥーエに似ているように見えるのだが?原因は、二人が付けていたあの銀の仮面かい?」
その戦闘データを見ながらドクターは、頭を下げるミツヨを許しその上で2人の事で気になった事を質問し出した。
「はい…。博士(シリュウの事)の死後。「大蛇」は、私達と2人を引き離しさらに感情を抑制する仮面を2人につけさせ訓練を行っていたようです。現暁の頭領である「浪仁」達が彼等と対立した中で2人は私達の元へと戻っては来ましたが…。その後の和解をする際2人には、戦闘時にあの仮面をつけるようにとコードネームとしてツバサには「アイン」、ツバキには「ツヴァイ」という名を…。我々としては、2人を完全に自由にしたかったのですが…。現状では、完全に…と言うまでには至ってはおりません。何せ大蛇は、2人の能力の高さを相当評価しているようですし…。2人にかけられたあの呪縛も外れてはおりませんので…。彼等からの任務もこなささえる他なく…」
「まったく…。彼は、博士の考えをまったく理解してはいないね?ウーノ?(はい)彼に連絡を取って2人を私のところで預かる事を了承させてくれ。それとチンクに2人の面倒を見せさてくれ。彼女が、1番面倒見がいいからな?それと2人の行動は、基本的に2人の自由にさせるようにと。あと…出来るだけクワットロには近づけさせないでくれ。彼女は、元々2人に興味を持っていたからね?何かしたらミツヨに何を言われるか…。ああそうだ。ドゥーエには、引き続き例の4人の調査を行うよう伝えてくれ」
「ドクター!!(怒)(ジョーダンだよ?ミツヨ?)ですが、そこまでして頂かなくても…」
彼女の答えを聞いたドクターは、ため息を一息ついた後その後ろに控えていた私に対しいくつかの指示とジョークを飛ばす。それに対しミツヨは、声を荒げながらも驚きを露にする。
その一方、私は、ドクターを指示にそう答えた後すぐにそれを行動に移した。
「構わないさ。博士には、随分私の欲望を満たしてくれたからね?そのお礼さ。ミツヨ?こっちに2人がいる間のメンテナンスとかを頼めるかい?色々と忙しいだろうけど?」
「わかりました。それと…2人の事をよろしくお願いいたします」
「ああ…。直ぐに動いてくれるかい?ウーノ?」
「かしこまりまりました」
そう話をした後、ミツヨはその部屋を後にした。
「ウーノ?2人は今どこに?」
「六課の隊舎の方へ向かっているようです」
ミツヨの退室後、私はその場で端末を操作。ドクターからの指示をこなしていた所彼からの問いかけに視線をそのままでそう答えた。
「クククッ…。どうやらあそこには、いなかったから直接会いに行ったか…。久しぶりにいずれ親戚になるやもしれない彼に…」
ドクターは、私の答えを聞いた後クスクス笑い続けていた。それに対しその時の私は、その理由がわからずにいた。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その7「ツバサとツバキ」」…始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その7「ツバサとツバキ」
機動六課隊舎内 部隊長室
はやて視点
「なんや?逮捕でもされるとでも思うてたんか?」
「ええ。なんせ、昨日今日なものなもので…。まさか、普通にここまで通されるとは…」
「ボク…。てっきり戦闘でもしなきゃいけないかな?って、思っていたよ?」
ウチが座る応接用のソファーの迎えには、昨日ガジェットととの戦闘中に乱入…その後自身にかけていた変身魔法を解いて撤退していった少女2人が?をいっぱい浮かべながら座っていた。
その様子を見かねたウチが声をかけた所、双子の姉ツバキ・アスタリーと名乗った濃い紫色の長い髪を後頭部上部でまとめ、黄色のリボンでポニーテールにした子が答えそれに続くかのように双子の妹と名乗った…。
黄緑色の髪をセミロングにし、首元でその髪を黄色のリボンでまとめお下げにしその毛先は無造作に広げた髪形をしさらに大きな丸眼鏡をつけたツバサ・アスタリー驚きながらそう答えていた。
「そうやね?普通なら逮捕していた所なんやけど…。こうなったのは彼のお陰かな?」
二人の問いかけにそう答えを聞いたウチは、窓の外に目をやりいつも以上ににぎやかや訓練場の様子を画面に表示させその様子を2人に見せた。
(こらぁ!!高町!!昔の事をばらされたくなかったらちゃんとやれぇ!!)
(それだけは勘弁して下さいよ~!!フェラルドきょうか~ん!!)
(スバル!!今よ!!なのは隊長を狙って!!外野のエリオはなのは隊長がよけたボールのフォロー!!)
(OK!!(了解です!!)んじゃ、いきますよ~!!なのは隊長!!)
(す…スバル!!お願いだからちょっと待って!!それにティアナも!!)
「うわぁ~!!ドッヂボールやっている!!ボクもやりたいなぁ?」
「やめておきなさい。ツバサ。あれは遊びではなくATF制御化での訓練の一環として全員魔力を完全に封じた上で行っているもの。私達が邪魔をする訳にはまいりません。とはいえ、新人だけではなくその教官やそもそも関係ない方々までも混ぜてしまうとは…。それにしても、「管理局の白い悪魔」とまで恐れられているあの高町なのはが、あのような醜態を晒すとは…」
「なのはちゃんは、昔から体育はダメだったからなぁ?」
ウチが開いた画面を見ていたその映像からは、いつもの訓練場が学校のグラウンドになっておりその中でティアナをリーダーとした新人チームVSなのはちゃん、フェイトちゃん等を中心にした隊長チーム。
それプラスユウやアルトと言った整備士とヴァイス等のロングアーチの面々がそれぞれのチームに別れ魔力無しの状態でドッヂボール対決を行っている所。
元々、これは、2人が来る前にウチの所に来たファントム所属でユウ達と同じ所属のフェラルドに提案したもの。
その理由としては、ユウからの話をアルト経由で聞いた事がそのきっかけ。
ユウの話によると…どうやらあいつ…。ティアナ達の訓練をこっそり六課の監視カメラを勝手にジャックしてその様子を見ていたらしい…。
それについては、ユウがファントムの司令にチクっておりすでにお仕置きを食らっているらしいからいいとして…。それを聞いたウチは、以前地上本部で言っていたミツキの事を思い出し彼女と同じ方法が出来るようユウ達に頼んでそうしてもらい彼女の行動を監視。
監視していたらどうやら、自分とスバル達との能力の差について悩んでいるらしい…。
つまりは、「自分は、凡人やと…」。
よくよく考えて見れば…彼女の周りはSランクオーバーの隊長陣に潜在能力の高い新人達…。それに比べて戦闘能力に関してはそこそこ…。
元々、彼女を六課に呼んだ本当の理由はそれとは別の所…。
今のなのはちゃんの訓練は、主に基礎を中心に行っているし今の訓練じゃ中々そういった事には気づきにくい。
でも、この訓練を乗り越えたら彼女は化けるとなのはちゃんを含めた隊長、副隊長陣も認めている。
そんな時になのはちゃんが訓練生時代の教官であったフェラルドが、あの2人の事でウチに話をしにここに来た際思い切ってその事を相談。
すると彼は、それに対しこれから来るであろうツバサとツバキを捕まえてくれない事を条件にそれを承諾。
今、こうなっているとの事。ちなみにこれ以上ティアナの考えが悪化するとウチに取ってもフェラルドにとってもいい事にはならないと言う共通した意見の相違にからによるもの。
ようするに…。
ティアナが仮にもし、模擬戦なんかで自分の教えと違う事をし…なのはちゃんがそれに怒り彼女を撃墜。それを見ていたそれにミツキがキレ乱入。
その結果、地上本部でウチ等の数少ない味方の1人であるミツキの協力が無しになり最悪の場合師匠もそれに同調。さらには、地上本部からその事を問題視にでもされたらかなわんからな?
ウチに取ってはその最悪のシナリオの回避がしたいのとフェラルドに取っては、キレたミツキを止められる事が出来るのはファントムでも幹部クラスとフェラルドくらい…。幹部クラスは、すぐには来られないためその役がフェラルドに回ってくる決定的にでありそんな面倒な自体はお断りとの互いの考えが合意したから。
まぁ、なのはちゃんにとっては悪いとは思うけど…。
問題になりそうな事は早い段階で摘み取っとかないとアカンって事や。
んで、なんでドッヂボールやというと運動オンチのなのはちゃんの姿を見せる事と自分とスバル達とは戦い方が違うって事をわからせるため。
ちなみに、それに関してはユウにも協力してもらい彼からミツキに彼女宛に手紙を書いてもらってそれを見てから始めてもらっている。
その内容については、詳しくは教えてもらえへんかったけど…。彼による要約によると、「スバルはスバル、なのはちゃんはなのはちゃん、ティアナはティアナだよ。それに彼女のお兄さんと同じ戦い方を思い出してほしい」との事やと。
ティーダ・ランスター…。
ウチの調べによると彼は、力より知能で相手と戦っていたとの事。そして、ある事件により殉職。挙句の果てにその事件を知らせるニュースの中で、その当時、局の上層部の人間が彼を否定するコメントを発表。その後その式場で彼をさらに罵倒しそのための改革案を記者発表するといった事までしたとの事。
ちなみにその最中、彼がある企業からの献金や接待を受けていたという容疑でリンディさんとクロノ君が逮捕しそれを気に彼の汚名は晴らされたとの事。
その時の事をリンディさんに聞いて見た所、その証拠の全てをそのニュースをミツキと一緒にそれを見たティアナにその部屋から追い出された後に調べ上げたものによるものとか…。
全部ミツキのお陰で、自分達はタナボタで解決出来た事件…っていっとたわ…。
つまり、ミツキを怒らせると局の上層部の人間すら隠し事が出来へんって事…。
それがもし、六課で起こったらとすれば…。考えただけでゾッとするわ…。
ちなみツバキとツバサの件もその中の1つ…なんやけどな?
「それじゃ、そろそろ…ココに来た訳でも教えてくれへんかな?」
なのはちゃん達の画面をある程度見せたウチは、2人にそう声をかけ話を聞く体制をとった。
久々ですがようやく更新できました。
この間色々とあり更新できなかった事をお詫びいたします。
はやての話の中にあったティーダの1件については、以前別サイトでやっていた話を要約したものです。
そこでここまで読んでくださった皆さんに質問です。
その話をここでも出した方がいいでしょうか?
感想欄にでも、書いていただければ幸いです。
では、また…。