魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

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アルト視点



目の前に広がるのは、火災と…残骸…そして、逃げ回る人々…。

そして、私の横には…さっきまで笑いながら話をしていた職場の先輩…。

それが、今ではただの肉の塊…。

さっきまで…一緒に笑って…一緒に仕事を頑張って…それが一体どうして…?

私は、混乱の中地面に腰を落とし動けずにいた。

ガチャ…。

えっ…。

何か音が聞こえたので顔を上げると誰かが何かを構えてこちらに向かってきた…。

「あ…ああっ…」

私は、声を上げるがそのいきなりの状況に頭の中がパニックになっていて声が出せずにいた。

誰か…誰か助けて!!

心の中で叫ぶ私。でも、それは声にならず誰にも届かず…そして、目の前には、ビームを発射する質量兵器を構えその質量兵器の砲身が光を放とうとしている。それもパニックになって身動きが出来ない私に向かって。

死ぬ?…死ぬの…私?

「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その18「知られざる戦い」…始まります…」



その18「知られざる戦い」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その18「知られざる戦い」

 

機動六課 会議室

 

 

はやて視点

 

ウチは、全員そろった所で静かに話を始めた。

 

そう…あれは確か陸士108部隊での指揮官研修を終え特別捜査官として、事件に追われていたころだった。

 

ある密輸事件を追っていたウチは、そのアジトを発見、その施設の壊滅のために周囲の部隊に応援を求めた。

 

その組織の規模としては、今までウチが扱った中でも最大の物でウチはシグナムにヴィータ、そしてシャマルにザフィーラそれにリイン…と八神家全員を集合させ、さらに108部隊からミツキとノアにも来てもらう様に要請した。

 

ほんまなら、なのはちゃんにフェイトちゃんも呼びたかったんやけど、予定が合わず応援にはこられないとのことだった。

 

そして、周囲の部隊からも応援の部隊が到着、ウチの中で地上最大の人員で行う作戦が今始ろうとしていた。

 

作戦が開始して、いくらか時間がたったころシグナムとミツキが通信を入れてきた。

 

「主はやて!大変です!この作戦相手に漏れています」

 

「な…なんやて!」

 

「スパイよ!!やつ等のスパイが中にいたのよ。今私とシグナムでそいつを捕まえたの!」

 

シグナムとミツキの報告に驚きの声を上げるウチ。

 

画面上にそのスパイの顔が映り…そして…

 

「おまえが八神はやてか…これは闇の書に…いやお前等に殺された家族の恨みの一撃だ!!だが…お前は最後だ…。まずは…お前に肩入れしたそこの馬鹿な執務官の大切なものからうばってやる!!」

 

「大切なもの?一体それはなんや?」

 

画面に映るスパイ(男)に怒り声を上げるウチ。

 

「わからないのか…だったら教えてやるよ…ミツキ・サエグサ…今日この作戦に参加してるんだろ?弟と…可愛がっている後輩が…」

 

男は、ミツキをみながら笑みを浮かべ話す。

 

その男の話に同様を浮かべるミツキ。

 

そのミツキの表情を見た男は、さらに追い詰めるため画面を広げる。

 

そして、その画面には…

 

「アルト!!…ユウ!!」

 

その画面には、後方に待機させておいた部隊が襲撃された映像とその交戦して攻撃を受けるユウ…そして、地面に座り込んで今や敵に攻撃されようとしているアルトの姿が映りだされていた。

 

「いいのか?こんな所にいて…?」

 

「くっ!!…アルト、ユウ!!」

 

「貴様ぁ~!!」

 

ミツキは二人の名を呼び急いで現場に急行するためにとびだした。そして、シグナムはその男の胸倉をつかむ。

 

「思い知れ!!八神はやて!!これがわれ等の恨み!!そして苦しめ!!自分のせいで他人の大切な物が奪われるこの苦しみを!!」

 

画面を見ていたウチは、拳を握り締めていた。

 

そして、男の笑い声だけが響き渡り…。

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーン!!

 

そして、アルトに向けてビームが発射された。そして、その破壊力凄まじく画面に広がるのは、爆音と閃光…そして爆風と共に上がる煙。

 

「くっ…」

 

 

男の胸倉をつかんでいたシグナムは、その光が広がる画面から眼を背けていた。

 

ザーーーーーーーーーー。

 

「こ…こちら…。108部隊所属の執務官…ミツキ・サエグサ…応答願います?はやて?聞こえる?」

 

「み…ミツキか?二人は…二人は無事か?」

 

俯いて画面を見れずにいたウチに入って来た一本の通信。

 

それは、さっき飛び出していったミツキの声だった。

 

ウチはユウとアルトの安否を確認する。

 

「な…なんとか…間に合ったよ…。二人とも…ぶ…無事だよ。ギリギリセーフって…ところかな?」

 

ミツキの報告に安堵するウチ等。でも、煙が晴れた画面をみたウチは衝撃の光景を見ることになった。

 

「み…ミツキ!!あんたまさか…!!自分の体を盾変わりにしたんか!?」

 

画面には、ボロボロのバリアジャケット、そして、バリアジャケットの破けた所から血が噴出して…それに体中怪我だらけの…左手には気を失っているであろうぐったりしたユウを抱えそして、アルトの前に立ち右手にミツキのデバイスの一つである蒼翔扇(そうしょうせん)を前に突き出した格好のミツキの姿があった。

 

煙が晴れた所にいきなり現れたミツキの姿にアルトに向かって攻撃した男は驚いた様子。

 

「蒼翔扇…オールレンジで…周囲の敵を全てロックして…一発で決める…から」

 

ミツキはウチの声を無視し自身の周りに蒼色の魔方陣が展開。

 

そして、ユウを抱えたまま胸の前に蒼翔扇を構え立っている状態に戻し、そしてアルトの周りバリアを展開させた。

 

そしてその周辺に蒼色の「>」上の風の刃が形成された。その数…数十~数百枚。

 

な…なんて数の風の刃を形成しているんや?

 

ウチはそのミツキの様子を見ながら背筋をゾッとさせていた。そして、ミツキの周りには、次々と増える風の刃…まだ…増えるんか?…。それになんや?この莫大な魔力…いつものミツキのもんとは圧倒的に違う…。

 

ミツキの周囲に広がっている蒼色の魔力光が何時の間にかその色が白銀に変わっていた。その色は風の刃も同様に…

 

「舞って!! 風の刃よ!! 風舞(かざまい)!!」

 

ミツキは、前方に蒼翔扇を翳す。するとそれを合図に周囲にいる襲撃者に向け風の刃が一気に放たれる。

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーン!!

 

そして、襲撃者達はミツキの風舞により瞬時に掃討された。

 

「ミツキ!!無事か!!報告しい!!」

 

ウチはミツキに状況の報告を求める。

 

「はぁ…はぁ…、ごめん…ちょっとドジっちゃった…。でも、なんとか襲撃してきた連中は、排除したから…安心…して…」

 

「何が安心してや!!このドアホ!!いくらなんでも無茶しすぎや!!」

 

ミツキの答えにウチは怒りの表情を露わにする。

 

「だから…謝ってるんでしょ…!でね…ちょっと悪いんだけど…急いで応援…送ってくれないかな?…これ以上はちょっと厳しいか…ら…」

 

ドサッ…。

 

「先輩!!ミツキ先輩!!しっかりしてください!!先輩!!先輩ィ~!!」

 

通信をしている最中に前に倒れ込むミツキ。それと同時アルトの周りのバリアも解除され、倒れたミツキアルトは近づき声をかけ体をゆする。

 

「おい!!姉ちゃん!!しっかりしろ!!」

 

アルトの声にユウも気を失っていたユウも気が付き、ミツキに声をかける。

 

「シャマル!!リイン!!それにザフィーラ!!急いで現場に急行!!シグナムはそいつに他に何かしてないかそいつから聞き出し!!手段は選ばんでええ!!ヴィータは、ウチと一緒に前線や!!」

 

「「「「了解!!」」」」

 

ウチはシグナム達に指示を飛ばす!

 

現場には、既にノアが到着。ユウと一緒に敵の援軍として現れた連中を撃墜しておる。

 

ちなみにミツキはアルトがしっかりと抱きかかえて守っていた。

 

そして、ずっとミツキに声をかけつづけていた。

 

「その後、その組織のアジトを壊滅させ、ミツキはシャマルが応急処置をしてヴァイスがヘリで病院に運んだって訳や」

 

「それにアルトも精神的にショックが大きくて私がたまにカウンセリングをしていたの」

 

「私はシャマル先生にカウンセリングを受けながら仕事をしてたんだけど…ユウからその時の事は、姉貴は気にしてないしションボリしていると返って姉貴が心配するからってし早く忘れろって…言われて…」

 

ウチの説明の後にシャマル…そして、アルトがウチの話の後に当時の事を話をする。

 

「アルトに俺がそう言ったその後、よく訓練に参加していた武装隊の人が、その時俺の戦闘光景を見ていたらしくな。その人が内戦地域での作戦の事を教えてくれてな。当時の俺は、姉貴とノアの足手まといにしかなっていないって思ってな。強くなるためにその誘いに乗ったって訳だ」

 

アルトの話の後に今度はユウが続く。

 

「私は、ユウがそんな事考えているなんて事気が付かなかったのよ」

 

「あたいもミツキとおんなじだ。あたい等が気が付いたのは、ユウが内戦地域に行った後だったからな」

 

ユウの話の後に今度はミツキとノアが話し始める。

 

「それで、1年立って作戦は、無事に終了し俺はミッドに帰ってきたってわけだ。まっ…帰って来たらきたでじじいや姉貴と色々話をして今に至るって訳だ」

 

「ちなみに師匠からは、ユウのことはどっちか言えばユウやミツキ達の問題になるからあまり大事にしないでくれって言われて、別にスバル達に隠していたなんて事はないんよ」

 

「隠してた…と言うより私とユウの失敗話だったから、恥ずかしくてはなせなかったんだよね。ごめん」

 

ノアの話の後、ユウが内戦地域から帰ってきた頃のことを話始め、ウチがナカジマ三佐が口止めした理由を告げミツキがさらに詳細な理由を告げ、スバルとティアナに頭を下げる。

 

頭を下げられた、スバルとティアナは両手を振ってとんでもないといった表情だった。

 

そして、どうやらみんなうち等の話に納得してくれたみたい…と言うかどうしていいのかわからないといった様子だったので、なんかあった時にそれぞれに聞いて貰うようにしてウチ等は解散することとなった。

 

 




今回もですが、ティアナの暴走話を先に終わらせてしまったのでこういう形でやってみました。

次回から「六課の休日」辺りに突入します。

お時間があればお付き合い&感想の程、よろしくお願いいたします。
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