魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

29 / 58
フラナガン上空 機動六課所有のヘリ内

シャマル視点

「んだとーーーーー!!いきなり出てきてバカとはなんだ!!このバカ女!!」

「んなによ~!!せぇ~っかく、助けて上げたのにありがとうのひとつもない訳!!」

「てめぇなんかに助けてもらう義理なんてねぇよ!?あ~あ、こんな洗濯板なんかよりもなのは隊長やフェイト隊長なんかに助けてもらいたかったなぁ~」

「へぇ~…それは残念だったわねぇ~。だったら今度は私がこのヘリ落としてあげてようか?」

「み…ミツキちゃん…このヘリはヴァイス君だけじゃなくて私ともう一人女の子が乗ってて…」

「上等じゃねぇか!?やってみろよ!?バカミツキ!!」

へっ!?ちょ…ちょっとヴァイス君…?

ヘリが砲撃攻撃を受ようとしてた時、私とヴァイス君の目の前に突然、ヴァリアジャケット姿のミツキちゃんが現れその攻撃を魔力で作った大量の羽根でヘリを覆ってそれを防いでくれた。

そして、それを解除したらいきなりこちらを向いたと思ったらヴァイス君に向って文句を言い出した。

それを聞いたヴァイス君は、すぐさまそれに応戦。

ヴァイス君がなのはちゃん達に助けてもらえばよかったと言い出した所、それに怒ったミツキちゃんは、いますぐヘリを落として上げるからなのはちゃん達に助けてもらえば?と言い出しヘリのパイロットシートに座っているヴァイス君に向って彼女のデバイスである蒼翔扇を構えた。

私は、すぐさまそれを止めようとしたんだけど二人とも私言葉を無視。まるで売り言葉に買い言葉のようにミツキちゃんの言った事に対しヴァイス君は、やってみろと彼女を挑発。

その声を聞いた私は、驚きヘリに乗ったことを後悔し始めていた。

けれども…。

「ミツキちゃん!!後ろ!!また来た!!」

「ミツキ!!」

そんな2人の光景を見ていた所、ミツキちゃんの後方からさっきの砲撃が第二射を放ってきた。

それを見た私は、急いでミツキちゃんにそのことを伝えヴァイス君も先程とはうって変わり真剣な表情で彼女の名を叫んだ。

ドォーーーーーーーーーーーーーーン!!

フラナガン市街地とある廃ビルその屋上

クワットロ視点


「目標に命中…。次、どうするクワ姉?」

「ご苦労様ぁ♪ディエチちゃん。そうねぇ…どうしようかしら…♪」

まさか…こんなところに彼女が現れるなんてぇ~。

第2射を発射し終えたディエチちゃんは、立ち上がりながら私に次はどうするのか?と聞いて来た。

それを聞いた私は、腕組みしながら爆発した所を見ながら考えてるような声を上げ、頭の中でいきなりのミツキ・サエグサの登場に少しばかり驚いていた。

なぜ?ディエチちゃんに第2射の発射指示を出したのかと言えばぁ…そうねぇ、ミツキ・サエグサってのがどんな者か少しばかり興味があってね♪それでディエチちゃんにお願いしたって訳。

でもぉ♪大した事なかったみたい♪ウフフッ…


「クワ姉!!」

「な~によディエチちゃん♪そんなに慌てて…えっ…」

ドォーーーーーン!!

私が少々考えごとをしてたらでディエチちゃんがいきなり声を荒げ私の名を叫んだ。

それを聞いた私は、慌てた様子のディエチちゃんを宥めるように声をかけ顔を上げた所私に向って風の刃が飛んできた。

「クワ姉!!クワ姉!!無事か」

「大丈夫よ♪ディエチちゃん♪当たったと見せかけて私のISシルバーカーテンを使ってかわしたら」

私は、シルバーカーテンを使って私自身を幻術で作り出しそれに風の刃を当てさその隙に私は、自分の姿を隠してその場から少し離れた所に移動した。

私がその姿を表した所、ディエチちゃんが心配そうな声を上げてくるんもんだからそれに対し問題ない旨を伝えた。

「よかった…でも、あの状況から反撃してくるなんて…」

私の姿を確認したディエチちゃんは安心した様子をした後、驚きの声をあげた。

「でもぉ♪私に当てることなんて…絶対に…(ピシッ)」

「く…クワ姉…か…顔…」

「顔?どうしたのよぉ?私の顔になんか…これって私の…」

ディエチちゃんと話をしていた時、ディエチちゃんが私の顔に何かついたかのような声を上げたんで右手で右頬をさすってその手を見てみた。

(あらぁ~?自分には当たらないんじゃなかったけぇ?)

「誰だ!!」

「あらぁ~誰かと思ったらミツキ・サエグサさんじゃありませんか…もしかして…こんなまぐれ当たりで喜んで(ドン!!ボン!!)んぐっ!!」

自分の手に血がついている事を確認した所ミツキ・サエグサからの通信が入ってきた。

私は、すぐさまさっきのがミツキ・サエグサがやった事だと確信し彼女からきた通信に応じその事をまぐれ当たりと彼女を挑発。

すると、今度は小さい魔力弾数発が私に直撃。

その痛みに私は、思わず声を上げる。

(あれぇ~?また当たっちゃったぁ~。これもまぐれ当たりなのかなぁ~」

「ふざけるないで!!ミツキ・サエグサ!!」

私は、怒りを露わにし声を荒げた。

(クスッ、それが本性って訳。あなた…どうやら私を怒らせたみたいね…それがどういう意味か…誰に向ってケンカを売ってきたのか…教えてあげる(プツン))

「クワ姉?」

「クククッ…やってみなさいよ…ミツキ・サエグサ。返り討ちしてあげるから…ISシルバーカーテン」

ミツキ・サエグサの話を聞きながら冷静さを取り戻した私は、通信が切れた事を確認しつつディエチちゃんの心配を他所にそれを受ける事にしシルバーカーテンを展開し彼女の攻撃を待ち構えた。

「なんて数なんだよ…」

「くぅ!!」

ドドドドドドドドドドドドォーーーーーーーーーン!!

ディエチ視点

「クワ姉!?」

私は、上空を見上げながらクワ姉の事を心配しながら声をだした。

上空では、ミツキ・サエグサがロング・レンジから放つ魔力弾が次々とクワ姉に向って襲い掛かる。

その数…数十…いや!数百!?と…とにかく、通常の魔導士が放つ魔力弾の数より相当多い!って言うか多すぎ!!

クワ姉は、シルバーカーテンを使ってそれを避けようとするが、彼女の魔力弾がクワ姉が姿を表そうがそうでなかろうが次々と直撃すた。

「クワ姉!・無事か!?」

「はぁ…ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…うるさいわね…ディエチちゃん…少し…黙ってて」

まるで嵐のような攻撃が突然やみ、私はクワ姉に向ってその安否を確認した。

その声を聞いたクワ姉は、まるでボロ雑巾のような状態でお腹の辺りを右手で抑え、左手は、どうやら機能しない様子なのか腕から血を流しながらその腕をダラリと下ろし、そして、少し前かがみの状態で息を荒げながら私に黙るよう言い放った。

「また来た!?クワ姉逃げろ!!…えっ?これって」

前方からまた大量の魔力弾が迫ってきたのを確認した私は、クワ姉に逃げるよう告げた。

すると…。

「なんだよ!?これ??なんで、私がクワ姉の格好をしててクワ姉が私格好なんだよ!!」

「言われなくて逃げるわよぉ~ディエチちゃん。でもぉ~このままじゃ逃げ切れなさそうだから、ディエチちゃん…私が安全な所まで逃げきるまでオトリになってね。それじゃぁ~バイバーイ♪」

突然、私の目の前に私が現れ私がクワ姉の格好をしていた。

それを見た私は、その真意をクワ姉に確認した所クワ姉は私にオトリになれと言い出した。

「そ…そんな…クワ姉ーーーーーーーーーーー!!ぐわぁーー!!」

ドドドドドドドドドドーーーーーーン。

クワ姉は、そう言い残しその場から姿を消した。

私は、呆然としながら迫り来る大量の魔力弾の攻撃を浴びそして、そこで意識は途絶えた。


ミツキ視点

(全弾命中…。敵戦闘機人をひとり撃破。ですが、撃破したのは、幻術を使っていた方ではないようです。どうやら、砲撃を担当してた見方をオトリにして逃げたようですが…追いますか?司令)

「そう…とりあえず、引いてくれたみたいだから…追う必要はないわよ。ミオちゃん」

(了解しました。次の指示を)

ミオちゃんから敵を撃墜したとの報告が私の元に届いた。そして、逃げた方のはどうするか聞いてきたから追う必要はない事を告げた。

「とりあえず、警戒態勢はそのまま維持。それと…」

(どうしました?司令?)

ミオちゃんに次の指示をだそうとした所目の前にしたからしたから何かが下から飛んできたのが目に入り言葉に詰まった。

「あっ…と…下から何か飛んできたような…あれは!?」

(司令!!どこに行くんですか!?)

(おい!ミツキ!!どこに行くんだ!!おい!ミツキ!)

私は、目を凝らしてそれが何か見てそれを確認しその場を離れそれに向って飛び出した。

そのいきなりの行動にミオちゃんだけではなくヴァイスまでどこに行くのか確認してきた。

クッ…間に合う?…いや!!絶対に間に合わせる!!

私は、飛行スピードを上げ、落下を始めたその子に向って急いだ。

ボフッ!!

「ふぅ~間に合ってよかったぁ~」

「うっ…う~ん…あ…あなた…誰?」

「私?私は、ミツキ・サエグサ。あなたのお母さんメガーヌ・アルピーノさんの元部下です。ルーテシア・アルピーノさん」

「お母さん?…お母さんはどこ!!返して!!」

「ああっ…あのね、ルーテシアちゃん。少し落着いてくれないかな?そうじゃないと落ちちゃうから」

私は、自由落下するルーテシアちゃんをなんとかキャッチ。

すると、どうやら意識を失ってたらしく気が付いたルーテシアちゃんは私が誰か聞いてきた。それを聞いた私は、自己紹介をした所ルーテシアちゃんは、いきなり暴れだした。

それに対し私は、ルーテシアちゃんに対し落着くようやさしく声をかけた。

「うるさい!!離せ!!お母さんを返して!!」

「うわっ!!ちょ…ちょっと!!」

「落着け!!ルールー!!お前のお母さんは無事だ!!」

ルーテシアちゃんは、まるで私の話を聞かないように暴れるのを辞めようとはしない。

私は、暴れるルーテシアちゃんを何とか落着かせようとした。それもどうやら効果はないらしくどうしようか悩んでいた所、どこかからルーテシアちゃんから声がかかった。

「あ…アギト…逃げなかったの?」

「ああ…私がルールーを置いて逃げるかっての」

「そう…それでお母さん無事ってどういう事?」

「そいつは、あたいから説明するよ。これを見て」

「ノア?!」

私とルーテシアちゃんが、声が聞こえたほうを見たところアギトって名前のノアと同じサイズの女の子が表れルーテシアちゃんと話をしだした。

そして、ルーテシアちゃんがアギトにお母さんの事を聞いた所、アギトの下から今度は、ノアが現れルーテシアちゃんに向ってお母さんがベットに寝ている様子が写った画面を見せあれやこれや説明しだした。

私は、それを聞きつついきなりのノアの登場に驚きの声をあげた。

「そう…それで、レリックは…」

「つまり!必要ないって事だ。先生の話じゃ、今は眠ってるけどその内目を覚ますってさ」

「本当!?」

「ああ、本当だよ。なぁ、ミツキ」

「うん…、そうだよ。ルーテシアちゃんだからこれから私と一緒にお母さんに会いに行かない?」

「えっ…、でも…。ガリュー…うん…そう…わかった。あの…一緒に行ってもいいですか?」

「もちろん!」

ノアの説明にルーテシアちゃんは、レリックの必要性をノアに確認。それを聞いたノアは、その必要がない旨を言い私にもそれを確認してきた。

それを聞いた私は、すぐさまノアと同じ意見である旨を言いルーテシアちゃんにこれからお母さんに会いに行かないかと誘ってみた。

その私の話に驚きの顔をしたルーテシアちゃんは、ガリューに何か言われたらしくそれを聞き私に対し一緒に行ってもいいのか?と逆に聞き返してきた。

それに対し私は、すぐさま同意した。

「それで?ガリューはなんて言ってきたんだ?ルールー?」

「えっと、今いるミツキさんは、信用出来る人だから彼女の事を信じて上げてって」

「なんだよ~あたいじゃダメなのか?」

「当たり前だ!!なんせお前は、逃げ出そうとしたルールーを手を貸したセインごと異空間で蹴り飛ばしたんだからな!そう言われて当然だ!!」

「何を~!!」

私とルーテシアちゃんが合意した所で、アギトがルーテシアちゃんにガリューがなんと言ってきた聞いて来た。

それを聞いたルーテシアちゃんは、私を信じるようガリューが言って来た事を告げ、その話にブーたれるノア。

その態度を見たアギトは、どうしてそんな事をガリュー言ったのかその理由を言い出しそれを聞いたノアがアギトに怒り出した。

「アギト…それは、違う。ガリューは、ノアはすぐに甘い物で買収されるから信じるならミツキさんの方が言いって…」

「なるほどな!?(笑)」

「それは、アギトも同じ…」

「ルールー!!」

それを見たルーテシアちゃんは、ノアがどうして信じてもらえなかったのかその理由をつげた。それを聞いたアギトは、笑いながらそれを納得。でも、それを見たルーテシアちゃんは、アギトも同じだと告げその声に彼女は声を荒げる。

「よし!それじゃ、まずは下に下りよっか?ルーテシアちゃん」

「ちょっと待って…あの…私の事ルールーって呼んでもらってもいいですか?私は、ミツキさんって呼びたいんで」

「わかったわよ、ルールー。それじゃ行こうか?」

「はい。ミツキさん」

一連の話を終えた私は、ルーテシアちゃんに地上に降りるよう話をした。

するとルーテシアちゃんは、自分の事をルールーと呼んでほしいと私に言ってきたので私は、それをすぐさま同意。

そして、ルールーに再度地上に降りるよう話をしそれをルールーはそれを了承した。

さてと…後残るは…。

私は、ルールーを抱いたままゆっくりと地上に降下し始めた。そして、それに続くノアとアギト。

そして、残る懸案である機動六課…と言うよりスバル達になんて言おうか少し悩みながら私を不満げな表情で見つめる彼女達を見下ろしていた。

「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その24「地下道での戦い…その4」…始まります」



その24「地下道での戦い…その4」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その24「地下道での戦い…その4

 

フラナガン 市街地

 

ギンガ視点

 

「おっ!?来たな?」

 

「ミツ…姉…」

 

フェラルド隊長の声を聞いたこの場にいる全員が空を見上げゆっくりと降りて来るミツキさん達を見つめ私の横にいたスバルは、その光景が未だに信じられないと言った様子でミツキさんの名を呟いた。

 

それも仕方がないわよね。

 

なんせ、ファントムってその存在自体は公にはされてはいないけど噂では囁かれててその噂と言うのが自分達の利益にならない事にしか動かず、そして人殺しも平気で行いさらに法律を無視した何でもありの「管理局の番犬」…。

 

その噂については、今さっきのフェラルドさんの行動から察するにその辺の事からなんだろうけど、でもその作戦行動自体通常の部隊では扱わない事件…つまり裏切り者の始末とか、犯罪組織なんかを殲滅させたり…中には、同じ局員を調べたり疑ったりと言った所謂汚れ仕事が多い。

 

そして、その作戦行動に影響が出ないよう殺人を犯しても罪に問われないと言う所謂「殺人許可証」と言う物まであるためその部隊に協力しているって事だけでそれを聞いた局員は面白い顔はしない。

 

でも、「殺人許可証」にしても副司令のケインさんが身辺調査も含めその性格など細かい所までチェックした上さらにテストと面接をパスしないともらえなかったり、実際殺人許可証を行使するのは、最後の手段って言う決まりがあり教導資格を持つフェラルド隊長がその辺をみっちり仕込んだ上で作戦に参加させていると言ったくらいかなりその許可証を持つこと自体難しい物になっている。

 

ちなみに、その許可証は正規隊員しか持つことを許されずミツキさんもユウもこれを持っている。

 

私もファントムのサポーターとして参加した当初は、噂を信じてはいたが実際に中に入ってみたらミツキさんが総司令をやっているだけあって作戦がない時なんて家族みたいでその絆は物凄い固い。

 

だから、今回もユウの話から想像するにミツキさんが単独で行動する事を知った誰かがケインさん達に連絡。

 

それを聞いたケインさん達が飛んできたって感じかな?

 

この憶測をユウにも言ってみたんだけど、ユウもその可能性が一番高いって言ってくれた事から私とユウについては、今回の件に対しミツキさんに協力する事で決めたんだけど…。

 

「おい!ミツキ!!これはいったいどういう事だ!!答えろ!!」

 

ミツキさん達が地上に着地した事を確認したヴィータ副隊長は、ミツキさんに近づき怒号をあげる。

 

「なんですか?あなたは?」

 

「てめぇには関係ねぇ!!私は、ミツキに用があるんだ!!ドケ!!(ドスン)痛てぇ!!てめえ!!何しやがる」

 

ミツキさんに近づこうとしていたヴィータ副隊長の前に合流して来たケイン副指令が立ちふさがる。

 

ヴィータ副隊長は、ケイン副隊長には声を荒げその横を通り抜けようとした所ケイン副指令に突き飛ばされ尻餅をついた。

 

「まったく…あたなはよくわかっていらっしゃらないようですね」

 

「なんだと!!」

 

「いいですか?あなたと総司令の関係については、知っていますが、それはあくまでプライベート!!そして、ファントム・ナイツの総司令は、管理局での階級に関係なくその地位は提督と同等!!三等空尉ごときが総司令に対し馴れ馴れしくしないで頂きたい!!」

 

「んな!!てめぇ~!!」

 

「ヴィータ!!ちょい待ち!!」

 

「はやて!?」

 

ヴィータ副隊長を突き飛ばしたケイン副指令は、今のミツキさんは、司令と言う立場でその権力は提督と同等である事を説明した上で三等空尉であるヴィータ副隊長に馴れ馴れしくしないよう注意する。

 

それを聞いたヴィータ副隊長は、その話に怒りが増しケイン副司令に食ってかかろうとした所八神部隊長がそれを止めた。

 

やっぱり…こうなっちゃうのよね…。

 

ケイン司令のその行動にユウと私、それにフェラルド隊長にノアは呆れた様子でその一方ミツキさんと言えばしょんぼりとも申し訳なさそうにもとれるなんだか複雑な表情をしていた。

 

でも、ミツキさんはケイン司令を特に注意などする事はなかった。

 

いつものミツキさんなら注意する所なんだけど…。

 

でも、ケイン司令って厳しいけどミツキさんの事情を知っているからこそどんな事態が起こるかもしれないからこういう所だといつもピリピリしてるんだ…。って、前にフェラルド隊長から聞いた事があってその辺の事から注意とかはしないみたいなんだけど…。

 

この事を知っているのは、ファントムに関係している人達だけでそれを知らないスバル達は、ケイン司令の行動にムスッとした様子。

 

なんだか…ケイン司令とフェラルド隊長がこの状況をドンドン悪い方向に向かっているみたいにみえるんだけど…大丈夫なのかな?

 

私は、そんな不安を持ちつつこの状況を見守る事しか出来ずにいた。

 

はやて視点

 

「なんで止めんだ!!はやて!!」

 

ヴィータは、ウチに止められた事が納得いかないらしく声を荒げる。

 

「なんでかって言えば、ケイン副司令の言っとる事がほんまやっちゅうことやからかな?」

 

「マジかよ…」

 

その声にウチが答えた所、驚きの声を上げるヴィター。

 

そして、それを聞いてたスバル達新人フォワードとリインも驚いた様子。

 

「申し訳ございません、ケイン司令。なんせそちらは、極秘部隊故にサエグサ総司令に提督と同様の地位がある事なんて知りませんでしたので」

 

ウチは、ヴィータの前に立ちケイン副司令に部下の非礼を詫びる。

 

「いえ、お分かり頂ければかまいません。八神部隊長」

 

ケイン副司令は、メガネを直しながらウチのお詫びを受け入れてくれた。

 

「それで…先ほどの件になりますが、そちらの保護対象の身柄になりますが連れて行ってもらっても構いません」

 

「はやて!!何言ってんだ!!」

 

ウチの話に再び驚きの声を上げるヴィータ。

 

「ですが…、これほどの事件を起こした以上このまま連れて言ってお咎めなしちゅうは、如何なもんかと思うんですが」

 

ウチは、ヴィータの声を無視しケイン副司令に向って話を続ける。

 

「なるほど…罪は罪だ…とおっしゃりたいんですね?」

 

「そうです」

 

「わかりました。少々お待ちください」

 

ウチの話を聞いたケイン司令は少し考え込みその場を離れて行った。

 

「ふぅ~…これでなんとかなれば言いんやけど」

 

ケイン副司令の背中を見ながらウチはこんなことをツ呟いていた。

 

なんせ、こっちに来るまでの間にアルトからファントムについて色々と教えてもらっていてようやく解ったからなぁ~。

 

と言うのも、ケイン副司令の登場を知ったユウがケイン副司令の事を鉄仮面と叫んでいたのを知ったウチは、ユウに問いただしそして、アルトとユウ、それにギンガの3人が関わってる事を確認。

 

そして、アルト達からファントム・ナイツ…と言うよりあの鉄仮面…もといケイン司令がいったいどんな人物なのかを聞き出した。

 

なんせ、戦闘自体はとりあえず終わったみたいやしともなればココから先は、ファントム・ナイツとの言わば交渉になるからな。

 

連中にウチ等の主張を通すためにも今のところのウチとの交渉役であるケイン司令について知っとかないと手の打ちようがないしな。

 

でまぁ、アルト達の話によればあのケイン副司令って規律に対し無茶苦茶うるさいらしい。それで、礼節をキチッとして交渉していけば問題はないとのこと。

 

それに、ユウの話だとナンバー2でとにかくいたいらしく難しい問題については、ミツキに相談しにいくらしい無理してミツキを引っ張りだすよりかは、こっちの主張をしてケイン司令からミツキに伝えてももらった方が良いとの事。

 

それを聞いて今やってみたんやけど…どうやらユウが言ってた事は本当なんやね。

 

早速、ミツキに相談しに言ったわ。

 

ミツキ視点

 

「と言う訳なんですが如何しましょうか?総司令」

 

はやてと話をしてたケイン君がその内容を私に相談して来た。

 

なるほどね。身柄については、こっちに渡すけど起こした事件についてはその責任をとらせないといけないって事。

 

まっ…はやてらしいと言えばらしいけど、もっともな話だね。

 

でも、ルーテシアちゃん達の身柄の保証だけ、確実に取っておかないと…。

 

私は、そんな思考を巡らせた上でこう答えた。

 

「そうね。それは問題ないけど…万が一の事があっあちゃいけないからその辺の事を六課との間で話合わないとね…」

 

「よし!!そうなれば後は俺にまかせとけ!!」

 

ケイン君にそう指示した所、フェラルドが自分の出番だと言わんばかりな表情で声をあげた。

 

「はぁ…、フェラルド…あなたがやると自体が面倒な方向に行くだけです。今回の件に関しては私の方が適任です」

 

「おめぇだって、さっきあのチビと人悶着やったばかりじゃねぇか?」

 

フェラルドの声を聞いたケイン君は、自分の方が適任であると主張。

 

それを聞いたフェラルドは、先程のヴィータとの事を槍玉に上げ自分の方が適任である事を言う。

 

はぁ~…この2人がそろうといっつもこうなんだから…まさに水と油…。

 

私がそんな事を考えていたら…

 

「総司令?ここは、私に一任していただけませんか?」

 

「ミオ!!いったい今までどこに行ってたんですか?戦闘が終了してから通信が取れなくて心配しましたよ」

 

「申し訳ありませんでした。司令…少し野暮用がありまして…」

 

ケイン君より送れて、金髪のツインテール…黒のファントムの制服を来たどっからかレモンの香りがしてきそうな5人組の変身ヒロインの最年少の女の子を彷彿とさるイメージのケイン君の妹でファントム・ナイツの情報担当で陸士108部隊情報部所属のミオ・メイファちゃんが現れ今回の件について自分に一任してもらえないか?私に言ってきた。

 

その声にケイン君は、心配してた旨の話をしそれにお詫びをするミオちゃん。

 

「おい!!ちょっと待った!!そもそも今回の交渉担当は俺のはずだろ!!」

 

そう言えばそうだったね…。それもじゃんけんで決めたんだっけ?

 

「先程とは事情が変わっています!!あなたでは無理です!!」

 

「それはおまえもだろ?ケイン?通信で聞いたぜ?ウチの部隊長とやりあってるのを?」

 

「ユウ!?」

 

「ユウ・サエグサ…貴様ぁ!!」

 

フェラルドの話にケイン君が声をあげそれを聞いてたユウがいつの間にかこっちに来ててケイン君にタメ口で話出す。

ユウに気づいた私は、驚きの声を上げケイン君は、タメ口で言ってきたユウに向って苛立ちを露わにする。

 

「おいおい…まさか忘れた訳じゃないよな?俺の特権」

 

「ジョーカー…ですか…」

 

「そういう事。つまり、俺に色々言えるのは相談役か総司令である姉貴だけって事。副司令のあんたにとやかく言われる筋合いはないって事。もし、俺に文句が言いたいなら早く司令になれっての」

 

「クッ…」

 

ケイン君の態度を見たユウは、自分が持っているファントムでの特権の事を告げケイン君には言われる筋合いではない事を主張。

 

その言葉に言い返す事が出来ないケイン君。

 

それで、ユウが言ってた「ジョーカー」って言うのは、何かと言えばファントムの中でもその能力が単独任務に特化した人物のみが持てる称号でそれを持っている者に対し指示命令が出来るのが、ユウが言ってた通り総司令とその相談役のみ。

 

具体的に言えば、司令である私と相談役のミゼット提督がその立場にいるってことかな?レジアス中将も昔は、相談役にいたんだけど今はその立場から離れている。

 

私としては、正直いてほしかったんだけど…でも、本局と地上本部との仲が昔に比べさらに悪化したためにミゼット提督を会っている所なんか見られたら大変だからって事から離れる事になったんだけど…。

 

「それで?何しに来たの?ユウ?」

 

「まっ、とりあえず状況視察って所だ。まさか姉貴がファントムの総司令で出てくるとは思ってもいなかったんでな」

 

「ユウお兄様!!その事については…」

 

私は、ユウに何のようで来たのか確認した。

 

すると、ユウは事前に知らされてなかった事を根に持ってたらしく私に対し少し嫌味っぽくここに来た理由を告げた。

 

それを聞いた私は、何も言えず俯きその変わりにミオちゃんがユウに声をかける。

 

「まっ、大方じじい辺りが姉貴に黙ってそっちに連絡したんだろうな?そうだろ?ミオ」

 

「はい…その通りです。ですから…」

 

「わ~てるよ。これ以上は何も言わねぇ…でも、スバル達にはなんて言うつもりだ?」

 

ユウは、私の顔色を見た上で自分の推論を披露。

 

それを聞いたミオがそれで間違いない事を告げ、それを聞いたユウは、これ以上は何も言わない事を言いスバル達にはなんて言うか聞いて来た。

 

「そちらについても私が対処します」

 

「ちょ…ちょっと待ってよ!!それは私が!!」

 

「司令…、今司令が出て行って話をしてもスバルお姉様とティアナお姉様の事ですからもし納得されても…」

 

「ファントムに加えろって言ってくるな…間違いなく」

 

ユウの話にミオちゃんは、それについても自分が対処する旨を言いそれを聞いた私は、それについては自分がする事を言い出すもミオちゃんとユウがそれを止めてきた。

 

「ですので、まずは私がお2人とお話して気持ちを落着かせてからミツキお姉様とお話すればいいんです」

 

「でもよ、話だけで納得するのか?あの2人?」

 

「それなら俺の出番だな」

 

「フェラルド!!貴様まだ!!」

 

ミオちゃんは、焦る私にやさしく語りかけてくる。

 

その話に疑問を投げかけるユウ。

 

その問いかけにフェラルドが自分の出番だと言いケイン君は、フェラルドがまだ交渉役の事を諦めてはいないのか?と声を上げる。

 

「ケイン?お前なんか勘違いしてねぇか?俺が言いたいのは、そのギンガの妹ってヤツ達が頭じゃ納得してても体では納得してねぇ時に俺がその憂さ晴らしに付き合うって事だ。それにあの4人…どうやら俺の元教え子が教えてるみたいだからな?」

 

「元教え子?」

 

「なるほど…そういう事ならあなたの出番ですかね?」

 

「だろ?」

 

フェラルドは、ケイン君に対し上空を見ながらその真意を言いそれを聞いたミオちゃんが疑問の声を上げケイン君が上空を見ながら納得した様子を声に出す。

 

なるほど…なら任せてもいいかな?

 

私も上空を見上げ、降下してくるその人の姿を確認。

 

ミオちゃんとフェラルドに任せる決断をした。

 

「それじゃ、そう言う事でいいわね?みんな?」

 

「「「了解」」」

 

「という訳でお手伝いくださいね?ユウお兄様?」

 

「やれやれ…そうなるよな…」

 

全員それで納得した所で私が最終的な判断を下す。

 

その声にみんなは、了承する旨の返事をしミオちゃんがユウに手伝いを依頼。

 

ユウは、嫌そうな顔をしながらそれを了承。

 

「それでは、そう話をしてきます」

 

「お願い」

 

ケイン君は私にそういい残しミオちゃんを引き連れはやての元へと向って言った。

 

 

なのは視点

 

「はやてちゃん!!」

 

「なのはちゃんにフェイトちゃん」

 

「状況は?」

 

「相手さんの返事待ちって所や」

 

私とフェイトちゃんは、上空で今までの状況を見守りつつ警戒をしていたんだけどどうやら増援はこれ以上ない事を判断しフェイトちゃんと共にはやてちゃんの下へと降りてきた。

 

地上に降りたフェイトちゃんは、はやてちゃんに状況を確認。

 

それに対しはやてちゃんは、返事待ちである事を告げた。

 

「お待たせして申し訳ありません」

 

「いえ、それでお答えの方は?」

 

「ええ、そちらのお話については、概ね了承します。ですが、こちらの保護対象者の身の保証などの確認や取り調べ方法など細かい話合いが必要であると判断しましたが…如何でしょうか?」

 

この人がアルトが言ってたケイン司令…。

 

私は、事前にアルトから説明を受けていた事を思い出しながらはやてちゃんの判断を待つ。

 

一方、フェイトちゃん方と言えば取り調べの際恐らく自分が担当することを確信した上でケイン副司令がまるでフェイトちゃんが捕まった子に対し強引な取り調べでもするのでは?と言いたそうな雰囲気に少しムッとした様子。

 

「そうですか…わかりました。それで、具体的には?」

 

ケイン副指令からの返事を聞いたはやてちゃんは、その旨を了承。具体的なことについて聞いていた。

 

「そちらについては、私が担当させて頂きます」

 

「あんた…ミオちゃんない!!久しぶりやな?」

 

「お久しぶりです!はやてお姉様!!」

 

「それでは、ミオ後は頼みます。私はこれで失礼させていただきます」

 

「はい。それでは」

 

そのはやてちゃんの問いに対しケイン副司令の後ろから小さな女の子が出てきて自分がそのことについて担当する旨を告げてきた。

 

その子を見たはやてちゃんは、どうやら知り合いらしく再会の挨拶をする。

 

そして、それを見たケイン副司令は後はそのミオちゃんって子に任せる旨を告げその場を後にした。

 

その後、はやてちゃんの方からミオちゃんの事が私とフェイトちゃんに紹介されセカンドネームがケイン副司令と同じである事に気づいたフェイトちゃんがその事を確認。

 

「はい、先程までいたケイン司令は私の兄です。それにしても申し訳ございません。どうやら兄が色々とご迷惑をおかけしたみたいで」

 

「そんな事はないんよ。でも、まさかあの副司令と兄妹とはな~。それにミオちゃんまでファントムにいたとは思わへんかったわ」

 

「申し訳ございません。何せ、ファントムの存在自体あまりもらしていけない決まりがありまして…」

 

ミオちゃんからケイン副司令が兄である事を告げられたはやてちゃんは驚きつつも今までファントムにいる事を教えてもらえなかった事に対しチクリと一言。

 

それを聞いたミオちゃんは、そのことを言えなかった理由を言いはやてに謝る。

 

「それで、話し合いの事なんやけど…」

 

「はい。そのことについては、すぐにでも始められますが…あの、この後…何かご予定はありますか?はやてお姉様?」

 

「いや、特にないんよ。なら、すぐにでも始めようか?あっ…こんな所やとなんやから話し合いは六課の隊舎でって事で」

 

「わかりました。フェラルドさーーーーーーーん。移動でぇーーーーーーーす」

 

「おおっ!!今行く!!」

 

えっ?フェラルド…?

 

「なのは…今こっちに来る人って…」

 

はやてちゃんとミオちゃんの話合いは六課にて行う事が決まった所でミオちゃんが突然後ろのほうを向いて大きな声で誰かを呼んだ。

 

その声にどっか聞いたような声で大柄の男性が返事をしながらこちらに歩いてきた。

 

その姿を見たみたフェイトちゃんは、私に対しその人の事を確認してきた。

 

「きょ…教官!!フェラルド教官ですよね!?」

 

「おおっ!!やっぱり高町じゃねぇか?久しぶりだな!!」

 

その男性が近づく事につれ私は、その昔教導隊の候補生だった頃にお世話になってた教官である事を思い出しフェラルド教官に声をかけその声に気づいたフェラルド教官もなつかしそうに声をあげた。

 

「なんや?なのはちゃんの知り合いなんか?あの人」

 

「うん、そうだよ。でも、詳しい事については次回だよ!はやてちゃん」

 

「さよか~ってぇ!!これで終わりかい!!」

 

はやてちゃんは、私の言葉に一人で突っ込みをしながらなんだか満足そうな表情だった…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。