魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
スバル視点
嘘…嘘だよね?ミツ姉が人造魔導士だなんて…。
ユン先生の話が終わり、その後ミオちゃんが話をしている。
「その後、その組織自体は、黄天の契約者により壊滅させられ現在、その黄天の契約者はスカリエッティと行動を共にしている可能性が出てきました。それで今回この事をお耳に入れておこうと思いお時間を頂きました」
「なんやと!!スカリエッティやと!!」
ミオちゃんの話に驚きの声を上げる部隊長。
なのは隊長達もその話に真剣な表情であれこれ話をしている。
私とギン姉、ティアにアルト…そして、ユウ兄を除いて…
「なぁ…ユン先生?」
「なんだいユウ?」
みんながこれからの事をあれこれ話していた所、ユウ兄がその重い口を開いた。
「ノアの事なんだが…もしかして…その石の…」
「ああ、お前が思っている通りノアは蒼天の石に封じ込められてる蒼龍の意思を具現化した存在だ。ミツキの魔力でこの世界に存在している」
みんながさっきの話にあまり触れないよう気を使ってくれていたらしくユウ兄とユン先生のやり取りを聞きなんだか気まずそうな顔をしていた。
「そうか…あとひとつ…姉貴のヤツ…後、無茶を何回したら持たなくなるんだ?」
「ユウ…」
「ユウ兄…」
ユウ兄は、ユン先生を見つめながらみんなが一番気にしている事を聞きその声にアルトと私は、心配そうな顔をしユウ兄を見つめる。
「そうだね…ミツキは、普段蒼天の石の力のその一部を自分の生命維持とノアの維持に使っていてね。普段の生活や魔導士としての戦闘であれば問題ないんだが…その生命維持に使っている分を戦闘に使う…つまり蒼天の石をフルドライブさせての戦闘となると…ダメージの程度にはなるがあと1回もしくは2回…」
「そうか…わかった…」
ユウ兄は先生の答えを聞き少し考え込んだ。
「ユウ…あんた…何考えてんの?」
俯きながら黙ったままのユウ兄にティアが声をかける。
「んあーーーーーーーーー!!辞めだ!!辞めだ!!」
「な!!気でも狂ったんか?ユウ?」
「いや、先生からの話を聞いてあれやこれや考えてみたんだけどど~も同じ所をグルグル回ってるような気がして…それで面倒だから考えるのを辞めただけです」
「へっ?」
「つまり、産まれがどうであれ姉貴は姉貴だって…今まで通りでいいじゃないかってね?」
「フフフフッ…ハァーーーーーハッハッハッ!!あんたらしい答えだよ。理由はあれかい?考えるのが面倒くさいってヤツかい?」
「まぁ…そんなところです」
突然、大声を上げたユウ兄に部隊長が声をかけその問いかけにユウ兄の答えを聞いて唖然とする部隊長。
そして、話を続けるユウ兄に対しユウ先生が大笑いをしその理由を聞いていた。
周りのみんなのその答えに納得した様子でいたがこの時…私の中でひとつの不安が流れた。
ユウ兄…私のとき…同じ事言ってくれるのかな?…。
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その26「ミツキの過去~その2」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その26「ミツキの過去~その2」
聖王教会 騎士カリムの執務室
カリム視点
「そうですか…やはりそれが真実でしたか…」
「はい…騎士はやてから報告がありました風の民と蒼天の石ことを無限書庫に調べてもらいました所、報告と同じ内容の物が出てきて私達が考えていた影の守護者=ミツキ・サエグサと言う仮説はその可能性が低いとの事でした」
「これで…振り出しに戻ったという事か…」
執務室にて私とクロノ提督は、シャッハからの報告を受けていた。
私は、紅茶を飲みながらクロノ提督は腕組みをしながらその報告を聞き自分達の仮説が崩された事に難しい顔をしいた。
「これから…どうしますか?騎士カリム?」
「そうですね…クロノ提督はどうしたいんですか?」
クロノ提督の話にそれをそのまま聞き返す私。
「とにかく。我々…と言うより聖王教会と管理局の大半の人間がそう思っていた仮説が今のシスター・シャッハの報告で崩れたようなもんですから…とりあえずはいちからやり直しですかね?」
「そうですね…ですが…ひとつ疑問に感じたのですが…なぜ、今までいくら探しても出てこなかったのに、機動六課に今回の事を話をした途端こんなにもあっさりと出てきたのでしょうか?」
クロノ提督の話を聞いた私は、ひとつの疑問を提示した。
「つまり、誰かが…意図的にこの事を隠していた…と?」
「いえ…それこまでの確信はまだありませんが…どうも変な感じがしまして…」
「確かに、もしこれをミツキ達が仮に隠したとしても自分達に有利な情報になる訳ですからそれを自分達で隠すとは考えにくい…。とは言えこのタイミングで…しかもはやて達にミツキの事を話をした途端と言うのは…おかしいと言えばおかしいですね?」
クロノ提督は、私の話を聞き今までの事を整理するかのように話をした。
「それに…この話が最初に出た頃、その話を聞いた全員が一斉にミツキさんの事を調べだした経緯からしても何か意図的な物を感じてなりません」
「では…とりあえずこの事については、再度調べ直しをしてみると言うのはどうでしょうか?」
「そうですね…そうしましょうか?」
そういい私とクロノ提督は細かい所とこれからの六課の事についても色々話合い今日の会合は終了した。
それにしても…もしこの事がもっと早くに見つけて入れば…ミツキさんはあれ程の事をされなくても済んだハズなのに…。
私は、クロノ提督が去った後、ひとり執務室で紅茶を飲みながらその事を後悔していた。
でも…今私がいくらミツキさんに頭を下げようが彼女の体を元に戻す事は出来ない…。
それに、この事で彼女の家族にこの事を知られた事により今後彼女が今まで耐えていた自体に巻き込まれる…もしくは、自ら進んでその中に飛び込んでくる可能性が出てきたという事…。
そう考えた私は、通信画面を開いて連絡を入れた。
「あっ?カリムやないの?いったいどうしたん?」
「はやて…シャッハからこちらでの調査結果の方は見ましたか?」
「ああ、それならもう見たよ?」
私は、はやてに通信を取りはやてがシャッハが調べた結果を見たか聞きそれを聞いたはやてが答えた。
「そうですか?では、それを他の人達には?」
「いや…今の所誰にも見せてないんよ。さすがにこれを見せたら今のスバル達ならものすごぉ激怒する事間違いなしやからな」
「そうですね。私もそれが心配で連絡をいれたのですが…」
「気ぃ使ってくれてありがとな、カリム。でも、さっきミツキからも連絡があってこの事については、閲覧の制限でもかけようか?って話をしてた所なんよ」
「ミツキさんも?」
はやてからの話を聞いた私は、はやての口からミツキさんの名が出た事に少々驚きの声をあげた。
「ミツキのヤツ…何時の間にかこの事を知っててな。それで連絡をくれたらしいんよ。それにしても、相変わらず自分の事よりも他人優先やからな?ウチやカリムがユウヤツにフルボッコにされてないかって心配しとったわ。まぁ…クロノ君の事は一切気にしとらんかったけど…(苦笑)」
「ふ…フルボッコですか…それは気をつけないといけませんね」
その話に私は、冷や汗をかきながらそう答えた。
「でも、そうされても仕方がないかもしれませんね。はやてはともかく私は、それくらいの事を既に彼女にしてしまってるんですから…」
「カリム…あんまり気を落とさんといてや。ある意味ウチも同罪なんやから…」
そして、ふと考え直しをした私は、そうされても仕方がないと言いそれを聞いたはやては、私に自分も同罪だと告げてきた。
そして、2人の間に無言の空気が少しの間流れ…。
「はやて、こういう言い方はミツキさんやそのご家族の方に対し失礼なのかもしれませんが…今までの事は今までとしてむしろこれからの事をお互いに考えてみませんか?」
「そうやね。まぁ…これをユウ達が聞いたら何と言うのかはわからへんけど、カリムの言うとおりやウチもそうする事にするわ」
私がはやてに元気なってもらうよう提案をしはやてもそれを受け入れてくれた。
その後、色々とこれからの事を話し合い私は、通信を終了させた。
スカリエッティのラボ
クワットロ視点
「なに!!セイン姉とディエチが死んだだって!!」
「そうよ~ディエチちゃんは私を逃がそうとして、セインちゃんはルーテシアお嬢様を逃がそうとしてそれぞれディエチちゃんがミツキ・サエグサにセインちゃんがその使い魔のノアって子に殺されちゃったのよ~♪」
私の声にラボに集まった全員が驚きの表情をしノーヴェちゃんがその中で怒号を上げそれを聞いた私は、詳しい状況を説明した。
「くっそ~よくも!!よくも2人を~!!」
「2人の仇は、この姉が絶対にとる!!」
それを聞いたノーヴェちゃんとチンクちゃんが声をあげ他の子達もその声に続いた。
それにしても単純よね~。
まっ、撃墜されたのは本当だけどまだ死んだとはわかってはいないのに私の言ったことを信じちゃって(笑)
あれからなんとかラボに戻った私は、その状況をドクターに報告。
そして、2人の事については死んだ事にしみんなの士気をあげるために利用する事にし今に至る。
「よし!これから訓練に入るぞ!!姉に続け!!」
「「おおっ~!!」」
チンクちゃんの掛け声にノーヴェちゃんにウインディちゃんが声を上げ訓練所に向った、その後にオットーちゃんにセッテちゃんそれにディードちゃんが無言のままその後に続いた。
それにしても…私にここまでの傷を負わせるなんて…ミツキ・サエグサ絶対にゆるせませんわ!!
今度会ったら、ギッタンギッタンのバッタンバッタンにして…
「クワットロ?いったい何をしている?」
私が戦闘の時のことを思い出し地団駄を踏んでいた所トーレお姉さまが声をかけてきた。
「これは、トーレお姉さま少し考え事をしてまして…」
「そうか?それにしても怪我の具合大丈夫なのか?」
「それはもちろん~♪もう万全ですわ」
トーレお姉さまは無表情のまま私の体の心配をしてくれそれに私は、笑顔でそれに答える。
「それにしても…お前をあれだけ追い詰めた…ミツキ・サエグサ…侮れないな…それでデータは取れたのか?」
「申し訳ございません。トーレお姉さま。取ろうとしたのでうが…」
「そうか…なら、お前が見たところで再現は出来るのか?」
トーレお姉さまは、ミツキ・サエグサの戦闘データが見たかったらしくそれがないとわかり私の記憶から再現はできないか?と聞いてきた。
「それについては、ドクターからも依頼されてましてぇ~現在その再現を作っている途中ですわ」
「なら、出来次第私にも見せてくれ」
「了解しました。トーレお姉さま」
そう言い残しその場から去って行くトーレお姉さま。
トーレお姉さまにはああは言ったものの正直いまだにどう攻撃されたのかイマイチわからないのよね~♪。
私の記憶領域には、遠くから魔力弾が飛んで来てただけだしヘリの周りは強力なジャミングみたいな物がかかっていたようでどう攻撃して来たのかハッキリとはわかってはない。
でも~その魔力弾のスピードとその威力については自分で食らっていたから解っているからそのへんをちょちょいっとやればいいだけよね。
どうせ、あんなヤツより私の方が上なんですし…今回は少しばかり余裕を見せすぎましただけなんですから…。
私は、そう考えつつ自分の研究室へと戻る事にした。
ちなみに今回、レリックは手に入れられずおまけにルーテシアお嬢様とセインちゃんとディエチちゃんを失いはしたけどまだこれから…ウフフフッ…