魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
リンディ視点
「そうかい…。ついに全部言ったのかい」
「はい。そのように報告を受けております」
「それで、今後の対応についての根回しのために我々も呼び出されたって訳か…」
「はい。今後の状況によっては、本局とファントムの対立も想定できますので」
本局の会議室には、私、本局統幕議長でファントムの相談役でもあるミゼット提督、メイファ財団の総帥でファントムのメインスポンサーであるタキゾウ・メイファ氏にクロノ。
本来であれば、私では集められないメンバー。
でも、今回機動六課でユン・エリシャ先生より語られたミツキさんの過去。
その衝撃の大きさは、計り知れなく今まで私達考えていた事を根底から覆すもの。
こちらの対応次第では、機動六課を潰すどころの話ではすまなくなる。
そう考えた私は、ミゼット提督に協力してもらいお二人を呼び出してもらい今後についての対応を協議している。
私が説明した内容の後にミゼット提督の声に続き、タキゾウ氏が声をあげその後に私が彼の声に答える。
その声にクロノ以外の一同が考え込んだ様子。
会議室は、ピーンと張り詰めたような空気包み込み静寂の時間が続いていた。
「…こうなると、もう家族だけでの問題では無くなってしまったねぇ」
「我々としては、こうなる事だけは避けたかったんだが…。これ以上問題を拡大はないだろうね?」
静寂の空気流れがすんだ後、ミゼット提督そして、タキゾウ氏からため息交じりの声が流れる。
「はい。そちらに関してしましては、既に報告書類に閲覧制限と戒厳令をかけておりますのでこれ以上の問題拡大は避けられるかと…」
「…だと…いいんだが…」
タキゾウ氏の問いかけにクロノが答えるも彼は、いまいち納得していない様子。
「まぁ、そっちについては、そちらに任せるとして…。問題は…」
「ユウ達が、過去の出来事を知り暴走しない事。そして、機動六課が先走って行動しない事…になるか…」
「はい。そちらに関しては、機動六課部隊長の八神はやて二佐や高町なのは一等空尉等がそのフォローに当たっておりますが…」
「当の本人同士が、連絡しあっていない…と言うのが現状かい?(はい)う~ん…。結局の所、当人同士で話合うのが一番いいんだけど…。「それも余計なチャチャが入る前にねぇ?」はい。それが大前提です。そちらについては、こちらで対応いたします。ですが、八神部隊長からの報告によると当人同士どう話していいのかわからないといった様子らしいのです」
いまいち納得していない様子のタキゾウ氏に対し、クロノをフォロー。その後、ミゼット提督とタキゾウ氏の話に話に私が答える。
「なら、その機会を作ってやればいい…。「いったいどうやって?」今日、ウチでパーティをする事になっていてそこでミツキちゃんと会食の約束をしている」
「まさか、その場所で彼女達を会わせようと?「その通りだ」ですが、今日のパーティは、財界の方々や局の上層部面々が集まるパーティでは?」
「彼等のお目当ては、私だからミツキちゃん達の方はミオとケインに任せる形になるのだが…。「でしたら、私もそのパーティに!!」君は、ダメだ。「なぜです」君が来ると余計な連中まで付いてくるからね?今回は、差し控えていただこう。それと…。先ほども言ったが私は、この問題を家族内で解決して欲しいと願っている。今回私は、その場とその機会を提供するだけだ。今日のパーティを利用してね?無論、彼等には、内緒で?」
「お言葉ですが…。あのパーティ嫌いのミツキが出てくるとは…」
私の話を聞いたタキゾウ氏は、あるアイディアが浮かんだらしく私の疑問の声に答えつつそのアイディアを提示。
その後クロノの声を一蹴しながらその話を続けた。
「その辺については、ケインとミオがなんとかするだろう。ああみえても、私よりも彼女の事に関しては彼等の方が詳しいからな」
「…は…はぁ…」
話し終えたタキゾウ氏に対し、クロノの疑問声に対し笑顔で答える。その声を聞いたクロノは、納得するしかないといった様子。
「なら、そっちについては、タキゾウちゃんに任せるとして…。我々の方は、それが上手く行く様フォローする役に徹するとするかい」
「わかりました」
彼等の様子を見たミゼット提督は、私の方を見ながらそう話をしそれに対し私が答える。
その後、我々は、タキゾウ氏が去った後今後の対応等を協議しあったのであった。
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その27「それぞれの想い…その2」始まります。
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その27「それぞれの想い…その2」
管理局本局内 情報検索室
フェイト視点
「閲覧制限がかかっています。それも、所属部隊の部隊長と提督クラスの承認が必要な…」
「なら、はやてと兄さん達にでも頼んだら見られるね?」
「それも…厳しいんじゃないんですか?なんせ、これかけたのリンディ提督達なんですもん」
「なんですって!?」
私とシャーリーは、本局にある情報の閲覧が出来る部屋でファントムや影の守護者…そして、それに対しての母さん達の事を調べている。
そんな中端末を操作しているシャーリーがつい最近報告された「影の守護者」についての最新報告を見つけそれを見ようとした所、私達では解除出来ない閲覧制限がかかっていた事を告げる。
それを聞いた私は、母さんやはやてに頼めばいいと簡単に考えたのだが…。
どうやらそれは、違うらしい…。
私の話にシャーリーは、その制限をかけたのが母さん達らしく私達が母さん達の事も調べている以上許可をくれない可能性を示唆。
なぜ、そんな事をしているかと言えば…。
この間…ミオさん達から明らかにされたミツキさんの出生の秘密。
そして、独立部隊…ファントム・ナイツのその部隊創設の理由…。
昔から、母さんや兄さん達が裏で何かをやっている事は知っていたしユウに母さん達の話をするとあまりいい顔をしない事…それに…初めて地上本部でミツキさんに会った時のギンガのあの態度…。
その全てが、母さん達…もしくはその部下の人達がミツキさんやユウ達に対し何かしているのでは?との推論に達したからだ。
本当なら、はやて達に聞いた方が早いのでは?と思って聞いてみたんだけど、うまい具合に逃げられちゃって…それでシャーリーに強力してもらって自分で調べている。
ちなみにこれは、私的な捜査だけではなくミオちゃんから聞かされた「黄天」の契約者が私達が追っているあの次元犯罪者ジェイル・スカリエッティと行動を共にしてる可能性…。
最初は、黄天の契約者とスカリエッティとのつながりから調べて見たんだけど…。
どうやら、知り合いであることは間違いない。
その昔、一度だけ本局がスカリエッティを追い詰めた時があってその時に彼を助けた大男が名乗った名前…それが「影の守護者」…。
ちなみに今までの本局での解釈は、変身魔法で大男になりすましたミツキさん…もしくは、ミツキさんが誰かに頼んでこれに介入したって事らしい…。
その事について、ミツキさんの当時の供述書によれば当日は、会議に出席していたとのこと。
例の黒いガジェットに記されていた「影の守護者」との文字があったこともあった事からこの問題が再び問題になったようだけど…その報告書にもさっきのと同じ閲覧制限がかかっていた…。
それをかけたのも…母さん達…。
スカリエッティを捕まえるためにも私自身、「影の守護者」やファントム・ナイツ…それに管理局の裏で一体何が起こっているのかを…知る必要がある!…そう思ったから…。
「どうしますか?…これから?」
デスクの上に表示された端末に向って座っていたシャーリーが私のほうを向き声をかけてきた。
「そうだね…もう一度調べ直すしか…」
「またですかぁ~。これ以上どう調べればいいんでかぁ~(泣)」
私の声を聞いたシャーリーは、自分の周りにいくつもの閲制限とかかれた画面を表示させ泣きそうな顔をしながら私に聞いてくる…。
「そ…そうだね…。とりあえず…」
「そっ!!そうだぁ~!!」
シャリーの威圧感に圧倒された私は、どうしようかと悩んでいた。
そうしたら、シャーリーが何かを思いついたらしく端末を開き誰かの番号に連絡を取り出した。
ガチャ…。
(はい…。あっ!!シャーリーさん!?どうしたんですか?)
「ゆ…ユウ!?ってまさかシャーリー!!あなた!!」
「はい!!そのまさかです。ユウ君…ちょ~っとしたお願いがあるんだけど…いいかな?」
シャーリーは、どうやらユウに連絡をとっていたようで彼の顔をが画面に出た途端私は驚きの声を上げた。
そして、シャーリーは、そんな私の声に答えそしてユウにお願いをしだした。
「な…なんですか?…なんだか…すっげぇ~嫌な予感がするんですけど…」
画面に写るユウは、そのシャーリーの満面の笑みを引きつった笑顔で答えつつ詳細な内容を聞こうとしていた。
「それはね…」
シャーリーは、「ニヤッ」と口元から笑みうかべつつ彼に詳細な内容を伝えた。
それから数時間後…。
フラナガン郊外 とある大富豪の家
ユウ視点
「さぁ!!ついたでぇ!!みんな降りよっか」
「「「「「「は~い!!」」」」」」
部隊長の大号令と共に俺、アルト、スバル、ティアナ、エリオにキャロ…そして、フェイト隊長がそれぞれにドレスアップしフェイト隊長が用意した超大型リムジンから外にでた。
「すっごぉ~」
「こんなに大きい家を見るのも初めてです」
「これが、あの鉄仮面の実家だったなんて…」
車から出たスバル、キャロがその正面に立つ大豪邸を見驚きの感想を述べた後アルトがここがあの鉄仮面(ケイン)の実家である事を告げる。
「それにしても、よくパーティがあるなんて事調べたわね?」
車をおりたシャーリーさんが先に降りていた俺に近づき声をかけてきた。
「調べた…と言うより、昔姉貴のデスクにこういったパーティの招待状がおいてあったのを思い出してミオに聞いてみたんですよ。そしたら、都合よくあるってなもんで…それで俺等も入れるようにしてもらったまでですよ。しかも…余計なもんまでセットになってね」
「だぁ~れが、余計なもんよ!!」
「そうだよ!!私だって色々知りたいんだから!!」
「僕もキャロもスバルさん達と同じです」
「ユウ…(怒)ハンマー…食らっとく?」
「まっ…ウチはみんなの保護者って所やけど(笑)」
俺の声にティアナ、スバル、エリオ、アルトの順でそれに激怒。
そして、最後に部隊長がスバル達と俺とのやり取りを呆れた様子で眺めながら自分がここに来た理由を告げていた。
「それじゃ…中に入る前にもう一度確認してしとこっか?まず、フェイトちゃんとシャーリーは中に入ってからパーティを楽しみつつ自分たちが調べているっちゅう事の情報収集。ただし!絶対に深入りしない事!!これは、部隊長であるウチからの命令や!!ここで何かあってもウチ等じゃどうすることも出来へんからな。そして、エリオとキャロは、ウチと。ユウとアルト、それにスバルとティアナは、ミツキが来たら話をする。それについては、ミオちゃんが時間を作ってくれるちゅう話やから自分勝手な事はせぇ~へんでな。これも命令や」
部隊長の声をその場にいた全員が頷く。
そもそもなぜ、俺達がここにいるのか?と言えば…。
シャーリーさんからの通信をうけた俺は、とりあえず詳しい書類とかは俺でも姉貴や部隊長達の許可が必要である内容だったのでその旨を伝えた。
それを聞いたフェイト隊長がそれについては、自分たちで調べるからそういった事が調べられるから何か情報が入ったら教えてほしいって言われ…。
そして、その後…さっきシャーリーさんに俺が言った通りなんだが…最初にシャーリーさんの通信を受けた場所が悪かった…。
なんせ、俺がスバル達と昼食をとっている時に通信が来たもんで食堂で一緒にいたスバル達にそのお願いが丸聞え…。
俺もその場から移動しようとしたんだが…案の定スバル達に捕まり…そして、俺達が無茶しないようにするための監視役として部隊長がついてきたって訳だ。
なんせ、ここはさっきアルトが言っていた通りケインとミオの実家。
2人の実家は、メイファグループっちゅう管理局が管理する世界の中じゃ5本指に入る巨大企業…。
それで巨大ブループの総帥が親でケインはそこの三男坊でミオは、4人兄妹の末っ子…。
そんな未来を約束されたヤツがなんでファントムにいるかはわからねぇが、そんなブループの総帥がパーティを開くってんだ…。
もし、そこで何か問題でも起こせば管理局にも相当な影響力を持っているらしいから最悪の場合…六課がつぶされかねないんだ…そうだ…。
ちなみにこれは、部隊長が言った事ではなくミオが俺達に警告してきたもの。
なんせ、今回のこのパーティ…。
普段の俺達じゃ到底お目にかかれない政界、財界のトップに本局や地上本部のお偉いさん。…所謂この世界の行く末を考え決定する事が可能な連中が参加するからそういった中で、フェイト隊長や俺達が知りたい事を調べる事自体…管理局の闇の部分に触れかねないためバレたら唯ではすまないし俺達自身ばかりではなくハラオウン提督や姉貴にまで迷惑がかかるかもしれない…とのこと。
今回は、ミオとケインの友人としてこのパーティに参加するって事にはなっているがその条件っていうのが…。こういったパーティの事を知っている人物を最低でも2人はつけその1人が、俺達が余計な事をしないように監視する事って事で一人はフェイト隊長…そして、もう一人監視役って事で部隊長にお願いした訳。
ちなみにフェイト隊長も自分の居場所を監視役の常に部隊長が確認出来るように自分の服とそのデバイスのバルディッシュに発信機をつけているくらいの念のいれよう。
まっ…部隊長からすればそれくらいしても落ちつかねぇだろうな…。つ~か、このパーティ自体参加するなっていいたいんだろうけど…あの人自身も色々と知りたいことがあるらしいからな…。
ちなみに、俺とスバル…それにティアナとアルトはここに今日来るっていううちの姉貴とちゃんと話をする…って言う目的…があり…。エリオとキャロ…と言うか特にエリオがなんでも姉貴と話がしたいって?
キャロは、それについてきたって言うかヴォルテールと話をしたことを俺達に話した事に責任でも感じてんのか?別に大した事じゃねぇ~のにスバルとアルト…それにティアナのヤツ…。
例の話を聞いてから姉貴とどう向き合えばいいのか?わからない…って…姉貴と連絡をとろうともしようともしない…。
それに…あれ以来姉貴からの連絡もパッタリだし…。
それが返ってキャロのヤツが責任を感じてんだろうが…。
まっ…俺としては、姉貴がどんな事をしているのかが知りてぇしもし、それが姉貴の負担になるような事だったら…。
家族としてそれを見過ごす事は出来ねぇ…。
それに姉貴を総司令の席から引きずり落ろすっちゅう俺の目標のためにも…。
「ほな、いくでぇ~」
「「「はい」」」
俺があれこれ考えている内に部隊長がみんなに中に入る旨を伝えそれにスバル、アルト、エリオが返事を返し全員そろって移動を開始する。
屋敷内 パーティ会場
アルト視点
「うわぁ~すっ…ご~い…」
「まるで、御伽噺の中に出てくるお城での晩餐会みたいね…」
パーティ会場へと足を運んだ私達は、その会場内に入りその人の多さ…そして、その綺麗な会場に驚きの表情をしていた。
中でもスバルは、目をキラキラと輝かせ驚きの声をあげティアナもまた驚きつつ自分の感想を述べていた。
会場の中は、シャンデリアがとても綺麗でテーブルには、果物や軽食が並んでいた。
そして、ドレスアップした人達がそれぞれ談笑し笑みを浮かべながらなんだか難しい話をしている。
私達は、フェイト隊長とシャーリーさんと別れ部隊長を先頭に周りをキョロキョロしながらその後に続く。
「ね…ねぇ…ユウ?…本当にここに先輩…くるのかな?…私…なんだか…」
周りをキョロキョロしながら私の前を行くユウに、その事を聞いてみた。
だって…先輩こういう所…確か大がつくくらい…嫌いだったハズだし…。
「必ず来るさ…なんせ、メイファグループの総帥って言やぁ~ファントムにとっちゃ最大のスポンサー様だからなぁ。それにミオの話じゃ、仕事を理由に何度も断ってたんだが今回はぜひとも来てほしいって伝えるようケインとミオに言っていたらしいし…。それに…ケインのヤツ…当日の姉貴の予定にそのパーティを変更不可で入れたって言うからな…渋々くるだろうさ?」
私の前を行くユウは、苦笑いをしつつ私の不安に対しこちらを無かないままそれに答えていた。
そう言えば…確かミオちゃんのお父さんの会社って軍需産業…特に魔法を使った様々な兵器の開発…そして、リンカーコアの無い人でも魔導士に対抗出来る兵器…なんかも開発しようとしているって?そして、そのグループの傘下にもそういった会社がたくさんいて…中でもミオちゃんのお父さんである総帥って人は、先輩のその兵器開発のアイディアの大ファンらしく…こういった事で先輩に自分達のアイディアの批評をしてほしいみたい…。
そのお礼って事で、ファントムのスポンサーになっているって…話らしいし…。
確か…ファントムで先輩の補佐をしているナリア・アッシュベルトちゃんの話によれば先輩…無茶苦茶ミオちゃん達のお父さんに気に入られているらしいって話みたいで…。
そのスポンサーの件もファントムにって言うより、先輩個人への応援みたい…。
だから彼に会う度、「管理局とファントムを辞めてウチにこないか?」って言われていて…先輩もうまくはぐらかしいてるって言っていたし…。
まぁ…ユウやスバル達からすれば、その方がいいかも知れないし私も…そう思う。
でも…当の先輩は、自分が抜けちゃうと他の隊員達が下手をすれば路頭に迷わせる事になるかもしれないからって…。
だって…ファントムに関係しているって事がわかっただけで管理局の上役はいい顔をしないし…。
そして、その人の立場は、悪くなる一方…。
先輩も…色々とやってるみたいなんだけど…なかなか上手くいってないみたい…
これは、ファントムのその独自性とその部隊が持つ権限を嫌ってって事からでその中でも正規隊員で執務官とか捜査官などそれになるためには資格が必要なものの…その…資格試験すらうけさせてもらえないって…。
そして、ファントムを辞めた人達なんか…局内に戻っても一生局内での雑用のみだって…それをなんとかしないとって…先輩…悔しそうに言っていたっけ?
それだから、スバル、ティアナのファントムへの入隊を拒んでいるし…私やギンガさんも正規隊員にはさせてもらえてはいない。
だって…。私は、ともかくとしてもスバルやティアナはそれぞれに特急隊に執務官といった夢や目標があって…それを先輩は潰すようなことはしたくないって…。
今の事は、私やユン先生から2人に既に話をしていて…2人もその事を知っている。
でも…、2人とも…「何も出来なくて悔しい」って…先輩の気持ちを受け止めながら…泣きそうになりながら…そう…言っていた…。
私も…2人と同じ気持ちで…。
先輩に対しての気持ちと自分の中にある自分の想い…それがぶつかって…。
どう…先輩と向き合っていけばいいのか…私も…スバルも…それにティアナも…わからなくなって…。
あれから…何回もスバルとティアナと…話をして…シャーリーさんからユウにあのお願いがあった事もあって…先輩に直接会って…自分達の気持ちをぶつけてみようって事になって…
ちなみに…ユウの目標ってのは、「先輩を全ての役職から引きずり下ろして…のんびりとノアと一緒にしてもらう事」…だって。
だから、ファントムにもフェラルドさんに頼み込んで入隊したし…執務官補佐みたいな事もやっている。
私も…そうしたいんだけどな…あいつと一緒に…。
「おおっ!!」
「き…来たぞ!!急げ!!」
「どうやら…来たみたいだぜ…アルト…スバル…」
私が周りをキョロキョロしながら考え事をしていた所、急に会場全体がザワツキ始めた。
私達の周りにいた男性達が、声をあげ我先にと会場の入り口の方へと向っていく。
それを見たユウは、私とスバルに私達のお目当ての人が来た事を告げた。
そして…。
その人が大勢の人達に囲まれながら…ついにその会場へとその足を踏み入れた。