魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

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機動六課 隊舎前

オーリス視点

ブロロロロロロ…キィ!!

ガチャ。

「お待ちしておりました。オーリス三佐」

「お出迎えありがとうございます。八神部隊長…あなた自らここに来たって事は…私がここに来た訳もわかっているってことね」

「ええ…」

「なら、話が早いわ…ね…えっ…?」

私が車から降りた所で八神部隊長…それにフェイト・テスサロッサ・ハラオウン執務官にシグナムライトニング分隊副隊長が私を出迎えた。

それに対し私は、そのお礼をいいつつも今回私がここに来た理由を八神部隊長に確認しすぐにでも査察を始めようとしつつもふと辺りを見渡しある一点に目が止まり驚きの声をあげた。

「あの子…やっぱり!!(イラッ)」

ツカツカツカツカ。

「あの…オーリス三佐…いったい…どちらへ?」

「ちょっと野暮用を思い出したのよ。少し待ってて」

「ハッ!!」

そう呟いた私は、その方向に向かい歩きだした。

それに気がついた部下の一人が私に声をかけそれに対し私は、その場で待機するようその部下につげた。



なのは視点


「ひ~めちゃ~ん!!なのはママぁ~!!早く早く!!」

「姫ぇ!!遅いですよ~なのは隊長もぉ!!」

ナリアちゃんとヴィヴィオが私とミツキさんの先にある芝生の上からこちらを振り返り私達を呼ぶ。

「はぁ~い…ヴィヴィオちょっと待ってよ」

「はいはい…今行くから…」

私とミツキさんは、その声に答えつつ少し急ぎながら二人の所へと向おうとその歩みを速める。

すると…。

ツカツカツカツカ…ドドドドドドドドドドドド…

「あっ!!オーリ(ガシ!!)うわぁ!ちょ…ちょっと…オー…」

「高町隊長…少しの間このバカ(ミツキの事)借ります」

「は…はぁ…」

隊舎の方から物凄い勢いで現れたオーリス三佐は私にそう言い残しミツキさんの襟首を掴みそして、彼女を引きずりそのまま近くの物陰へと連れて行った。

私は、そのオーリス三佐の物凄い怒りの形相と「なぜ競歩?」と思いつつその光景にただ唖然とするしかなかった。


機動六課施設内 隊舎裏

再びオーリス視点

「あんた!!いったいなんのつもり!!」

建物の物陰にミツキ連れ込んだ私は、彼女を壁に背を向けるようたたせ彼女の制服を掴み声を荒げる。

「なんのつもりと…言われても…実を言うとナリアがこの間はやて達が保護した女の子を高町さんが面倒見ていたんだけど…どうも彼女がいなくなると泣き出しちゃうみたいで…それで私に相談が来て…」

「それで、とりあえずナリアとその子を仲良くさせるよう仕向けてあなたが高町隊長に色々とアドバイスでもしようって訳…」

「そ…そうだよ…」

ミツキは、苦笑いしつつその理由を説明し彼女が企んでいる事を私が彼女に確認した。

「そう…。今回の査察にはあくまで手を出していないって訳…いいわ…なら、そう言ってなさい。調べればわかる事だから…」

「そうさせてもらうわよ…オーリス」

私は、呆れつつも制服から手を離しそして、彼女を睨みつつそう言い残しその場を離れた。

それに対しミツキは、私の背中を目で追いつつそう呟いていた。


魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その30「査察~その2」始まります。



その30「査察~その2」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その30「査察~その2」

 

機動六課隊舎内 廊下

 

オーリス視点

 

「何!!ミツキが六課に来ているだと!!」

 

「はい…。この間の地下道での事件の際、機動六課が保護した少女の面倒をどうやら高町隊長が見ているようでそのアドバイスをしに来たとか…」

 

午前中の査察を終えた私は、父であり上官のレジアス・ゲイツ中将に今のところの状況を報告…そして、ミツキが六課に来ている事とその理由も報告した。

 

通信画面の向こうで、私の報告を聞いた中将はミツキが来ている事を聞いた途端驚きそして怒りの表情をしながら声をあらげた。

 

「あのお人好しめが…犯罪者の口八丁なんかに騙されおって!!それで…ミツキは、査察に関与している証拠はでたのか?」

 

中将は、そう言いながら右手で拳をつくりその手を強く握り締めていた。

 

「それは、まだ出ておりません。それとファントムのケイン・メイファ副司令にも確認しましたがどうやらここ数日…ファントムの執務室から出ていないようです。これが監視カメラの映像です。それとノアとナリア・アッシュベルト司令補佐官のここ数日の行動の記録がこちらになります」

 

「まさか…そこまでしておったとはな…。さすがは、メイファ財団の三男坊…やる事は徹底的だな…」

 

私は、午前中の査察の間にケイン副司令に送ってもらったファントムでのミツキの執務室にこっそりと仕掛けられた隠しカメラの映像をその場に表示させさらにここ数日のナリアとノアの行動履歴を文章にて表示させた。

 

それに対しレジアス中将は、そのケイン副司令の徹底振りに関心の声をあげていた。

 

「どうやら…あちらにとっても中将とミツキの関係悪化は、よくないのでしょう」

 

「その事については、わかった…。だが、相手はあのミツキだ。あいつがこのまま大人しくしているとは思えんしあの犯罪者の事だ!!ミツキを自分の昇進のために利用するに決まっておる!!いいか!!ミツキが今回の査察に関与している証拠と六課の粗を探しだせ!!それとミツキに監視をつけろ!!」

 

「監視…ですか?お言葉ですが…今更監視をつける必要はないかと…」

 

私は、ケイン副司令の行動のその裏を推理しそれを中将につげる。

 

その声を聞いたレジアス中将は、その一方的な解釈で八神部隊長が自らのためにミツキを利用していると決め付けミツキに監視をつけるよう私に命じた。

 

その声に私は、疑問の声をあげる。

 

「監視…と言うよりボディーガード…と言った所だ、オーリス。ミツキがここにいると知ればあのハラオウン派の蛆虫どもがここにおしかけるだろうからな…そのためのものだ…」

 

「そうですか…なら、ユウもしくはアルトそれにヴァイスに連絡をとってそれなりに見てもうようにします」

 

「そうか…ユウにアルト…それにヴァイスか…ヤツ等なら心配ないな…念のためにメイファ副司令にも連絡をとってノア達にもフォローさせるよう伝えてしてもらうよう私から頼んでおこう」

 

「お願いします。では…」

 

ピッ!!

 

レジアス中将は、私に監視の意味を先ほどとはうって変わり優しい表情で告げる。

 

それを聞いた私は、その役目をユウに頼むよう言い中将はそれを了承。

 

そして、中将自らメイファ副司令にその旨を伝えると言い通信を終了した。

 

「いいのか?…今回の事で一番怪しいユウを味方につけて…」

 

「ヴァイス!!あなた…今の話を…」

 

報告を終えホッとした所で私の後ろからヴァイスが声をかけてきた。

 

「別に、聞くつもりはなかったんだが…つい…な?」

 

私の声にヴァイスは、手で頭をかきつつ苦笑いをしながらそれに答える。

 

「まったく…いいわ。その事については不問にしてあげる。それでユウについては、今の現状で私が信用出来る人間が彼を含めたあなた達くらいしか周りにいなかっただけよ」

 

ヴァイスの声に私は、ため息をつきながらヴァイスの行動を許しユウに頼もうとしている訳を話した。

 

「そうかい…。なら、帰る前まででいいから…ミツキと話せよ…あいつ…顔じゃ笑ってるが…心ん中じゃ…」

 

「わかってるわよ…そのくらい…。今回の事で一番辛いのは…中将と六課の間に挟まれたあの子なんだから…」

 

私の話を聞いたヴァイスは、なんだか申し訳なさそうな顔をしながら私とミツキがまるでケンカをしていてその仲介役をかってでたかのように私に彼女と仲直りをするよう告げる。

 

それを聞いた私は、窓の外でアルトとその保護した女の子が遊んでいる様子を見ているミツキを見ながらそのヴァイスの話に答えミツキをそれとなく警護するようヴァイス命じ午後の査察へと向った。

 

 

 

機動六課施設内 訓練スペース

 

 

ユウ視点

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ドカッ!!

 

「うわっ!!」

 

「それまで!!」

 

ビシッ!!

 

「まいりました…」

 

今訓練スペースでは、スバルとナリアが組み手をしていてスバルの攻撃にその場に倒れこみ起き上がろうとするナリアに対しスバルはさらに追撃しようと右腕の拳をナリアの向けて放とうするがティアナの声にその拳をナリアの顔の前で寸止めした。

 

そして、起き上がろうしていたナリアはティアナの声とスバルの拳を目の前に自ら負けた事を宣言。

 

「ヴィータ副隊長!!終わりました!!」

 

「んで、結果は…」

 

「スバルさんの五戦全勝です」

 

「まっ…当然の結果だろうな…」

 

「そっか…。おっかしいなぁ~」

 

スバルとナリアの組み手を見ていたエリオは、少し離れた所でのその様子を見ていたヴィータ副隊長と俺にそれが終わった事とその結果を伝えに来た。

 

その結果を聞いたヴィータ副隊長は、その結果に首を傾げていた。

 

「何が「おっかしいなぁ~」なんです?ヴィータ副隊長?」

 

それを見た俺は、その結果に不満そうな顔をしているヴィータ副隊長に声をかけてみた。

 

「だってよぉ~。あれでも、ミツキの補佐官だろ?なら、それなりに強ぇ~ハズ…。そんでもって、なんでスバルと組み手をさせたかって言うと…そもそも私の見立てじゃナリアってスバルと似たようなもんだと思ってな?それで、スバルのレベルアップのために…と思ったんだが…」

 

「すいません…」

 

「で…でも!!ナリアちゃんって!!すごい防御うまいんですよ~!!私も何発も…防がれちゃったし…」

 

俺の声に対しヴィータ副隊長は、その理由を告げその話をスバルと共に組み手を終え俺達の所に来たナリアはそれに対し落ち込みながら謝りそれをスバルがすかさずフォローする。

 

「でも…確かに防御は、すごかったけど…攻撃の方は…私が言うのもなんだけどからっきしダメだったわよね…」

 

「は…はい…その通りです…」

 

「てぃ…ティア…(汗)」

 

スバルのフォローにティアナがそのフォローをまるでぶち壊すかのように追い討ちをかける。

 

その声にナリアは、よりいっそう落ち込みを見せスバルはティアナに対し冷や汗をかきながらこれ以上フォロー出来そうにないといった様子。

 

「そんなに落ち込むなよ…ナリア。そもそもお前は、スバルと同じ格闘タイプじゃねぇんだからな」

 

「ユウ?そいつは、いったいどういう事だ?」

 

落ち込むナリアを見かねた俺は、ナリアにそう声をかけ彼女の肩をポンと叩く。

 

それをみたヴィータ副隊長は、その理由を俺に聞いて来た。

 

「まっ、口で言うより実際に見せた方がいいでしょ?ヴィータ副隊長?それでいいな?ナリア?」

 

「で!ですがユウさん…」

 

「心配すんな…。姉貴には、許可を取ってある…つ~か姉貴のヤツ…相当怒ってたぜ?ヴィータ副隊長の勘違いに…「バッカじゃねぇか?」ってな?」

 

「へぇ~そうかよ…(怒)なら、どうすればいい?」

 

ヴィータ副隊長の声に俺は、実際に見せると言いナリアにもそう告げる。

 

それを聞いたナリアは、俺に反論するが俺はすでにウチの姉貴に許可を取った事とその時の姉貴の様子を彼女に告げた。

 

すると、今度はヴィータ副隊長がどうやら俺の話にイラッとしたらしく自分はどうすればいいのか俺に聞いて来た。

 

「(かかった…)そうですね~。なら、ヴィータ副隊長がスバル達に向って攻撃してください。それをナリアが守るって事で…「わかった…言っとくが本気で行くからな…」了解しましたよ。さてと…ナリア…お前は、ヴィータ副隊長の攻撃からスバル達を守れ!!ちなみにこれは、ウチの姉貴…いや…サエグサ司令の命令だ!!ちなみにコレが命令書…いいな!!」

 

「姫からの命令…それにこれは…本物の命令書…。はい!!わかりました!!」

 

その声に対し俺は、ニヤリとしながらどうするのかを説明。

 

そして、それを聞いたヴィータ副隊長はすぐさまアイゼンと取り出し攻撃をする準備を始めた。

 

それを見た俺は、次にナリアに対し姉貴の名前と姉貴から預かっていた命令書をナリアに見せそして、指示を出す。

 

それを聞いたナリアは、姉貴の名前そして命令との言葉…そして、その命令書を見た途端目の色が変わり真剣な表情で俺の話に返事をする。

 

(ちょ…ちょっとユウ!!こういっちゃなんだけど…彼女…本当に大丈夫なの?)

 

(心配すんなって…ヴィータ副隊長も言っていたろ?ナリアはあれでも、姉貴の補佐官をやってるんだぜ?まぁ見てなって…。もし、やばくなったら俺が止めるから…)

 

「(まったく…もう!わかったわよ!)ナリア…任せたわよ」

 

「任せて下さい!!ティアナさん!!」

 

俺とヴィータ副隊長のやり取りを見ていたティアナは、俺に念話をしてきた。

 

そんな心配そうなティアナに対し俺は、あっけらかんとした声でそれに答える。

 

ティアナは、俺の声に呆れつつも納得しナリアに向って声をかけそれにナリアは笑顔で答える。

 

「ナリアちゃん!!頑張ってね!?」

 

「よ…よろしくお願いします。頑張って下さい!!ナリアさん」

 

「ファイトです!!ナリアさん!!」

 

「ありがとうございます。スバルさん、キャロちゃんそれにエリオ君」

 

ティアナに続きスバル、キャロ、エリオの順でナリアに次々と声をかけナリアもそれに答える。

 

 

~そして、それからおよそ5分後…~

 

 

「全員…準備はいいですか?」

 

「ああ…いつでもいいぜ?」

 

「はい!!こっちも準備OKです!!」

 

「それじゃ、始める前にルールを確認するぜ。ヴィータ副隊長は、スバル達に攻撃をしそれをナリアが止める…一発勝負。んで!勝敗のつけ方は、ヴィータ副隊長の攻撃がナリアの防御魔法を撃破すればヴィータ副隊長の勝ち。んでもって、ナリアがそれを止めればナリアの勝ち。スバル達は、ナリアの防御魔法が壊れるギリギリまでその場から動かない事!!でも、まずいと思った時点でその場から離れる事を許可する。それでその判断だが…ティアナ…お前に一任する。だが…ナリアの防御魔法が壊れるギリギリまで逃げるなよ。ちなみに俺が審判って事で…いいな?」」

 

「ああ…わかった…」

 

「了解しました」

 

「あんたが一番安全な役回りって所が、正直納得出来ないけど…いいわよ」

 

ヴィータ副隊長の準備が完了した所で、俺が2人に声をかける。

 

俺の声にヴィータ副隊長、ナリアの順で準備OKの声が聞えその後俺がルールを説明した。

 

ルールを聞き話終えた所で最終確認を取りその声にヴィータ副隊長、ナリアそして、最後にいないち納得していなかったティアナがしょうがないといった様子でそれを了承。

 

そして、全員が所定の位置についた所で…。

 

「それじゃ…始め!!」

 

「いくぜ!!アイゼン!!<yes!!>うりゃぁぁぁぁぁぁ!!くらえ!!ギガント!!ハンマーーーーーーーーーーー!!」

 

「絶対に!!スバルさん達を守ります!!ハァァァァァァ!!イージス!!シェル!!!発動!!」

 

ガキーーーーーーーーーーン!!バチバチ…バチバチ…。

 

俺の開始の合図と同時にヴィータ副隊長がリミッターがかかっている状態のまま副隊長が持つデバイス、グラーフアイゼンにカートリッヂを2個使い魔力を底上げした。

 

そして、アイゼンをギガントフォルムに変えそのままナリアに向けて振り下ろす。

 

それに対しナリアは、スバル達の前に立ち右手を前に広らく。

 

すると、彼女の腕についていたリング状のアームドデバイス「リング・イージス」が彼女の腕から離れナリアの周りに大きなと輪になり彼女達を囲む。そこから白色の半球状のフィールド魔法「イージス・シェル」が展開。

 

ヴィータ副隊長の攻撃を阻む。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「こんのーーーーーーーー!!…んな!!」

 

バチバチ…バチバチ…。ビューーーーン…。

 

プシュー。

 

「それまで!!ナリアの勝ち…だな…」

 

「ふぅ~…」

 

「う…嘘…」

 

「す…すごいです!!ナリアさん!!」

 

「ナリアちゃんすっご~い!!!」

 

ヴィータ副隊長とナリアの拮抗がそれからおよそ5~10分続きそして、そのままアイゼンのギガントフォルムが音を立てそのまま動作停止しそれを見たヴィータ副隊長が驚きの声をあげる。

 

そして、それを確認した俺がナリアの勝ちを宣言した。

 

俺の声を聞いたナリアは、大きく深呼吸をしその一方でティアナ、エリオ、スバルの順で驚いた様子で声をあげる。

 

「ユウ…こいつはどういう事だ…詳しく説明しろ」

 

ヴィータ副隊長は、どうやらこの勝負の結果に納得していないらしく俺に対しイライラした様子で詳細な説明をもとめてきた。

 

「な~に簡単な話ですよ、ヴィータ副隊長。そもそもナリアは、相当不器用なヤツでしてね…。簡単に言えばそいつを守ると言う明確な目的と、守るヤツがいないと本気にはなれないんですよ」

 

「はぁ?なんだそりゃ?」

 

俺の説明に対しヴィータ副隊長は、疑問の声を上げる。

 

そりゃそうだろうな…。

 

俺も最初これを聞いた時…ヴィータ副隊長と同じだったもんな(笑)

 

「つまり…ナリアは、防御する事に関して天性の素質を持っているんでがそれを使うためにはそれを行使するための目的とその対象が目の前にいないと本気になれないって事なんですよ…。そして、その防御する事の天性の素質のひとつがナリアのみが持つ先天魔法…イージス・シェル…。どんな魔法かについては今見た通りって訳なんです」

 

「なるほど…それで、ヴィータ副隊長に私達を攻撃させるような事をさせさらにミツキさんからの命令ってナリアに言ったって訳ね…。そして、それを彼女にわからせる為にわざわざ命令書までミツキさんに出してもらって」

 

「ああ…。なんせ、ナリアは俺のいう事を聞いてくれないからなぁ~…。だから近くにいた姉貴に許可を取った時にそれと一緒に命令書を預かったんだよ」

 

「当たり前です!!ユウさんは、私に取って上官ではありませんから」

 

俺の説明を聞いたティアナは、俺が取った行動を思い出しながらなぜそんな事をしていたのか納得しながら俺の話に続く。

 

そして、さらに俺がそれに説明を付加えた所ナリアはその理由をキッパリと言い放った。

 

「それに気づいた姉貴は、フェラルドとノアに警護術を徹底的にナリアに対して叩き込ませたんですよ。だから、スバルとは戦闘タイプが違うって事なんです。ヴィータ副隊長」

 

「なるほどな…。格闘タイプと言うより防御専門って訳か。なるほどなるほど…うんうん。それについてはわかった…。だがな…それはそれ!!これはこれだ!!勝負はまだ決着がついて(ガン!!)…ねぇ…(ガクッ)」

 

「まったく…こんな事やろうと思ったわ…」

 

「ぶ…部隊長!?」

 

「いったい…どうされたんですか?」

 

俺が説明を終えた所でヴィータ副隊長は、どうやら俺の説明…と言うよりどうやら勝負に負けた事が納得いかなかったらしい…。再びアイゼンを手にし、ナリアを攻撃しようとした所でその後からいきなり現れたウチの部隊長に小槌で頭を殴られ…そのまま気を失いその場に倒れた。

 

それを見たスバルは驚きそして、ティアナが部隊長に声をかけた。

 

「いやなぁ…ユウとミツキが話しをしてる内容をなのはちゃんが聞いててな…。それをウチに報告してくれたんやけど…。ヴィータのヤツが、やりすぎないか心配になって来てみたんよ…そしたら、こうなってたからなぁ~。そんで、ヴィータにお仕置きついでにこれを止めたって訳なんよ~。なんせ今回は、ナリアちゃんに迷惑をかけっぱなしやからな…」

 

「なるほど…」

 

部隊長の説明にスバル達は、納得した様子でその話をうなずきながら聞き俺はそれを声にだしながら納得していた。

 

なぜかと言えば、

 

なんせ今回の査察…姉貴のヤツがウチの部隊長に色々とアドバイスをしてたからな~。

 

ナリアを使って。

 

んで、どうやったかと言えば…。

 

昔、ウチの部隊長と姉貴との間にはいくつかのいつでも連絡が取れるようにってんで直通の回線…所謂ホットラインってのがあって…今回それのひとつを使って情報をやりとりしてたって訳。

 

ちなみになんでナリアがこれに関与していたかと言えば、これをやるためにはそれぞれ設定やらなんやらが必要でな。ナリアは、回線が通じるまでの間六課とファントムの両隊舎の間を何度も行ったり来たりしてもらったのよ。

 

でも、まぁ姉貴の執務室に隠しカメラがあった事はとっくの昔に姉貴が知ってたから一応いろんな偽装工作をした上でだけどな。

 

つまり…姉貴は今回の件については、手を出してはいないが口は出したって訳。

 

さらに、それがケイン達にバレないためになのは隊長の相談に姉貴がのってそれをナリアが試すといった形で査察対策のカモフラージュのためとの事でヴィヴィオの面倒をみてたんだよ。

 

これは、カモフラージュ以外にもヴィヴィオがなのは隊長以外の人にもなれるため…なんだが…。

 

んで、なんで?ナリアかと言えば…あいつ施設にいた頃よく年下の子の面倒をみてたんだよ。

 

それで、こういう事には慣れてるからって理由でナリアが姉貴と部隊長とのやり取りを手伝いながらヴィヴィオの面倒をみてたんだよな…。

 

もちろん、臨時のバイトって事で六課からその分の給料はでてるがな…。

 

そんでもってなんでケイン達にバレなかったかと言えば…

 

姉貴も部隊長もそのホットラインの事をすっかり忘れていたらしくミオやケイン達にその事を言ってなかったって事らしい…。

 

もちろん、この回線がバレないように俺と姉貴であれこれ偽装をした上でだけどな。

 

ちなみに、このホットラインについてはオーリス三佐も中将も知らないらしい。

 

それに…じじいもノアも俺もギンガも今まで知らなかった…。

 

まぁ…そのおかげで今回ある意味…機動六課最大の危機は、回避する事が出来たんだが…。

 

俺は、目の前でスバル達がナリアにあれこれ聞いている光景をみながらそんな事を考えていた。

 

 

 

 

機動六課隊舎内 休憩スペース

 

 

ミツキ視点

 

「どうやら…寝ちゃったみたいですね…先輩」

 

「そうみたい…」

 

「なら、私…毛布持ってきますね。なんなら、先輩もヴィヴィオちゃんと一緒にお昼寝してもいいんですよ♪」

 

「そうね…眠くなったらそうさせてもらおうかな?」

 

休憩スペースにあるソファーに私の横に座っていたヴィヴィオちゃんは、何時の間にか寝ちゃったみたいで今は私の膝枕でぐっすりと寝息を立てていた。

 

そんな様子を見ていたアルトが私になんだか微笑ましい光景を見ているような顔をしながら私に声をかけてきた。

 

私は、それに彼女が起きないように小さな声でそれに答えそれを聞いたアルトは、布団と取ってくると言いその場を後にした。

 

「すぅすぅ…なのはママ…フェイトママ…ムニャムニャ…」

 

「(クスッ)いったいどんな夢を見てるのかな?ヴィヴィオちゃんは…」

 

アルトがいなくなった後、私はヴィヴィオちゃんの寝顔を覗き込んだ。

 

すると、彼女は高町隊長とハラオウン隊長の名を言いながら笑顔になりながら寝言を言っていた。

 

それを見た私は、どんないい夢を見ているのだろう?と思いながら自分が着ていた制服の上着を彼女にかけアルトが毛布を持ってくるのを待っていた。

 

「あらっ?ここに入たの…ミツキ…」

 

「あっ…オーリス…それで証拠は出てきたの?」

 

そんな時、休憩スペースを訪れたオーリスが私に声をかけてきた。

 

どうやら、私を探していたらしく彼女を見た私は今回の査察で私が関与したと言う証拠が出たのか…それをすぐさま確認した。

 

「出なかったわよ…。そうじゃなかったら私がここに来る事なんてなかったわよ」

 

「あっ…そうだったんだ…ごめん…」

 

オーリスは、私の話をお手上げのポースをしながらそれに答える。

 

それを聞いた私は、もしその証拠が出たのであればオーリスがここには来ずに私が地上本部に呼び出されそして、直接中将から処分を受けていた事を思い出し彼女に謝る。

 

「謝らなくってもいいわよ。もう終わった事だし…」

 

「えっ…そうなの?」

 

「ええ…今さっきお父様に結果を報告したわ。何も出なかったって」

 

「そうなんだ…」

 

私が、彼女に謝った所オーリスは査察はもう終わりってその結果はすでに中将に報告したと言ってきた。

 

それを聞いた私は、なんだかさらに申し訳ない気持ちになってしまった。

 

「まったく…別にあんたが責任を感じても仕方がないでしょ?」

 

「で…でも!!んぐっ!…」

 

そんな私を見たオーリスは、ため息をしつつ私に対し今回の事を私が気にする必要がない事を告げる。

 

それを聞いた私は、彼女に反論しようとするがオーリスは右手の人差し指で私の口を抑えてそれをさせてはくれない。

 

「あんた…あまり騒ぐとその子…起きちゃうわよ…」

 

私は、その声にヴィヴィオちゃんの顔を見つつハッとした表情をし再度オーリスの顔を見るが目でオーリスに「でも!!」と訴えていた。

 

「まったく…わかったわよ…。なら、今日の事はもういいから今後そうするのか先に教えなさい!!それでいい?」

 

私の目を見たオーリスは、どうやら私がいいたいことが解ってくれさらにそのしつこさに呆れたらしく私の鼻をツンツンと先ほど口を抑えていたと同じ指で突付きながら私が納得する答えを即座に考え私に伝えて来る。

 

それを聞いた私は、頷いてそれに答える。

 

「それで、これからどうするつもり?まさかこれからも事がある事に六課に関わるんじゃ…」

 

私の対面のソファーに座ったオーリスは、私の考えを聞こうとする前に自分が今思いついた予想を私に言ってきた。

 

「う~ん…本音を言ったらそうしたいんだけど…ゲンヤさんから…「いい加減に子離れしろ!!」って言われているし…それに…(ボソッ)ヤバッ!!」

 

「それにぃ~!!(ギロッ)」

 

オーリスの予想に対し私は、それが当たりである事を言いつつついウッカリ口にした事をオーリスに聞かれてしまった思いとっさに口を塞ぐ。

 

だが、時既に遅し…オーリスは、私をギロリと睨みつつ私の話の続きを促す。

 

「それに…今回どうやらアイツが出てくるみたいなのよ…」

 

「アイツ?…それってまさか!!…あんたと同じ施設に入ったって言うあの…」

 

「うん…そのまさかよ…。私は、あいつを助けなくっちゃ…それが…あいつの命を奪う事になっても…」

 

「ミツキ…」

 

私は、失敗したなぁ~と思いつつオーリスに話の続きを話した。

 

それを聞いたオーリスは、それが自分の頭の中で今考えている人物と同じである事を私に確認して来た。

 

私は、それで間違いない事を告げさらにその決意をオーリスに伝える。

 

オーリスは、そんな私を見つつ何も言えないといった様子だった。

 

 

 

 

機動六課隊舎内 休憩スペースすぐ近くの廊下

 

 

 

アルト視点

 

「ど…どうしよう…どうしたらいいんですか?なのは隊長?」

 

私となのは隊長は、今先輩とオーリス三佐が話をしていた内容を2人のすぐ近くの廊下に隠れその話を聞いてしまった。

 

ヴィヴィオのために用意した毛布を両手で掴みながら私は、どうしたらいいのか?なのは隊長にこの事が先輩達にバレない程度の小さな声で聞いてみた。

 

それに対しなのは隊長もまたどうしたらいいのか迷っている様子。

 

「それは、それとして…その子…これからどうするつもりなの?六課は?」

 

「とりあえず、当面はこのまま高町隊長が預かってその間に養子縁組の相手を探すんだって」

 

「そう…。なら、難しいはね…この子との付き合い方…」

 

そんな中、オーリス三佐が先輩にヴィヴィオの今後のことについて聞いていた。

 

先輩は、今後の方向性をオーリス三佐に説明しそれを聞いたオーリス三佐は難しそうな声をだしながらそれを聞いていた。

 

「ええ…。ヘタに深く付き合っちゃうと別れた後に戻って来ちゃうかも知れないし…それに…この子…人造魔導士らしいの…それとこの子の両目…どっかで見た気がするの…もしかしたら…まだ何かあるかも知れない…。でも、一番大変なのが…今までヴィヴィオちゃん…ずっと一人ぼっちだったみたいで高町隊長に本当に懐いているんだよね…だから、高町隊長…ヴィヴィオちゃんのお母さんになりたい気持ちとあの子の将来の事を考えた時の気持ちがぶつかってるんじゃないかと思う…。だって…どっちもヴィヴィオちゃんの事を考えてるんだから…。もしかしたら、自分の気持ちをおしころしちゃってるかもね?…高町隊長?」

 

「それは辛いわね…とは言え、今の高町隊長の状態だと…この子を養う事は経済的には可能だとは思うけど…。でも、それには相当な決意が必要ね。だって…高町隊長ってまだ独身だって言うし。それにこの子を危険な目に会わせないためには、ここより安全な環境で…それでいてキチンとした家庭に入れる必要があるし…ともなれば…大変ね…」

 

「うん…。ヴィヴィオちゃんに比べたら…まだ私の方がよかったかもしれない…だって…私には、ユウやノア…それにオーリス達がいたし…それにゲンヤさんにクイントさんスバルにギンガにティアナ…中将にティーダ先輩…それにユン先生…みんながいてくれたんだもん…私には…」

 

「そうかもしれないわね…」

 

私となのは隊長は、2人バレないように隠れながらそのやり取りを静かに聞いていた。

 

そして、先輩達の話がヴィヴィオの話になってから、なのは隊長のその表情はより複雑なものへと変わっていった。

 

「な…なのは隊長…」

 

その表情に気づいた私は、なのは隊長に心配そうな表情で声をかけてみた。

 

そしたら…

 

「…アルト…ミツキさんってどうして、私が心の中に仕舞いこんだハズの気持ち…わかっちゃうんだろうね…」

 

なのは隊長はそう言いながら、自分の気持ちをまるで整理出来ないといった様子だった。

 

「えっと…私には、まだよくわからないんですが…でも、先輩曰く色々やっていたから…その経験からああいう事を言えるみたいなんですって」

 

「色々な…経験…」

 

「はい!!だって先輩って!ユウとギンガさんにスバルにティアナをノアと一緒に面倒みたり…ファントムの総司令やったり…それに今じゃ地上本部の少将までやってるんですよ?そりゃ、色々と失敗とかもしているみたいですし…それに…」

 

「それに…昔、ものすごい悪戯とかしているのよね~!オーリスとヴァイスと一緒に!!」

 

「そうそう!そうなんですよ~!!えっ?…せ…先輩…いつの間に…」

 

なのは隊長の質問に私は、その理由を言いそれをなのは隊長が詳しい事が聞きたいらしくさらに聞いて来たから私は調子に乗って大きな声で詳しく先輩の事を言っていたらいきなり先輩が私の目の前に現れた。

 

「そりゃ、あんな大きな声で話をしてたらオーリスだって気がつくわよ(ジロッ)」

 

目を丸くする私に対し先輩は、その理由を私を睨みながら言った。

 

「あの…、もしよかったら…さっきアルトが言ってた事…その経験を詳しく教えてもらえませんか?私…ヴィヴィオとどう向き会っていけばいいのか…」

 

「わ…私のは、失敗談オンパレードだからそんなに詳しくは…でも、オーリスも仕事を抜きなら相談に乗ってくれるって言っているから私の経験談を聞くって言うより向こうでみんなで一緒に話をしない?その方が今よりも気持ちが楽になるハズだから…ね!?」

 

「はい…わかりました…でも…ヴィヴィオが…」

 

「心配しないで…まだぐっすり眠っているわよ…でも、アルトがまた調子にのって大きな声を出さなければ問題はないんだけど…(ジロッ)」

 

「すいません…以後気をつけます…」

 

私と先輩のやり取りを見ていたなのは隊長は、まるで意を決したように先輩に質問をする。

 

それに対し先輩は、それが自分の失敗話になる事からその事を避けつつ向こうで一緒に考えようと私達を誘う。

 

なのは隊長は、それを聞きヴィヴィオの事を気遣った。

 

でも、先輩は、大きな声を出さなければ問題ないと私の方を見ながらそう告げる。

 

そして、私は以後気をつける事を言い先輩達と共にヴィヴィオの元へと向かいそれからオーリス三佐と共になのは隊長の相談に乗っていた。

 

そんな中、私はさっき先輩達が言ってた「アイツ」の事が気になっていたが…その事を結局聞く事が出来ず…そして、先輩とナリアちゃんは、オーリス三佐のが乗ってきた車で帰っていった。

 

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