魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ユウ視点
「ハァァァァァァァァァ!!」
バキッ!!
「ウォォォォォォォオォォ!!」
ドカッ!!
「すごっ…」
「おいおい…朝っぱら元気だねぇ~…あの姉妹…」
「ユウさん…何年寄りみたいなセリフ…言ってるんですか…(汗)それにしても…すごいです!!スバルさんにギンガさん!!」
「確かにすごいけど…いい加減終わってほしいです…でないと首が…」
ティアナ、俺、エリオ、キャロの順で上を見ながら上空で双方ウイングロードを展開し模擬戦をしているスバルとギンガの2人の様子を見ていた。
2人は、自分で出したウイングロードの上を走りながら交差する度リボルバーナックルを繰り出しその度に金属音が辺りに響き渡っていた。
んで、なんで俺がここにいるのかと言えば…。
ギンガに起こされたんだよ!!
たまには、訓練しろ!!ってな…。
それも…セットアップして俺とエリオの部屋に乱入したかと思えばいきなり左手にあるリボルバーナックルで俺が寝ていたベットを破壊…。
運良くそれを避けそこから逃げ出そうとする俺に対し、あのヤロー…間髪入れずに廻し蹴りを噛まし…そしてここまで引きずられてきたって訳…。
んでもって…ついさっきまでエリオの相手をしていたんだが、その横でスバルとギンガの模擬戦にここにいた俺達もそして、なのは隊長にフェイト隊長…そしてヴィータ副隊長までもが何時の間にかその手を止め二人の戦いを見入っていた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわっ!!」
ビシッ!!!
「はい…そこまで~!!」
「くやしい~!!もうちょっとだったのに~!!」
「まさかここまで強くなってたなんて…驚いちゃった…。でも…いいね!!スバル!!」
上空で交差しながら戦い続ける二人…。
その終わりは、交差した所でスバルの拳をギンガが交わしそして、そのお返しと言わんばかりに今度はギンガスバルに拳を繰り出す。
スバルは、そのギンガの乱打を最初はかわしたり防御していたがバランスを崩しその隙をついたギンガの一撃がスバルの顔の直前に来た所でなのは隊長の終了の声が響き渡りギンガは、その拳をスバルの顔に当たる直前で止めた。
そして、その後スバルは悔しさを露わにしその一方ギンガはスバルのその急成長ぶりに驚きそしてスバルを誉めていた。
「どうだった…ギンガ」
「ええ…すごくよかったです」
「ユウ君は?見ててどうだった?」
「正直驚いてますよ…。まさか、ほんの数ヶ月見てなかっただけであんなに強くなっていたとはね…」
「そのうちあんた…スバルに抜かれるわよ?このままだと?」
「それならそれで構わないさ。そうなりゃ、俺が楽になる…」
「ユウ君…相変わらずだねぇ…(苦笑い)」
スバルとギンガの模擬戦が終わった後、俺とギンガはなのは隊長とフェイト隊長に呼び出され今の模擬戦の感想を聞かれそれぞれにその感想を言いそれを聞きそれに俺とギンガが答える。
俺の答えを聞いたギンガは、俺がスバルに抜かれるとニヤニヤしながらプレッシャーをかけてきたがそれには乗らずさっさと抜いてくれと言わんばかりな態度でそれを返す。
それを聞いたなのは隊長は、苦笑いをしながら俺とギンガのやり取りを見ていた。
「そう言えばギンガ?いいのか?六課に来て?」
「仕方が無いわよ。そうなっちゃったんだから…。それにミツキさん…あれからファントムの隊舎に篭りっ放しで少将の仕事も向こうでしてるみたいで…それで、少将補佐官の私の出番はなし!!って訳…。でも!!私だけ除け者にされるのが嫌だったからこの話を受けたのよ」
「なるほどな~…」
なのは隊長達との会話を終えた俺とギンガは、2人でクールダウンをしつつ今回ギンガが六課に出向なった事に対しギンガがその話を納得しているのか確認した。
俺の話に対しギンガは、最初こそ渋々といった様子だったがどうやら姉貴がファントムの司令官として動き出した事で自分だけ今回の事件から除け者にされる事が嫌だったらしく結果的に納得してここに来た事を俺に告げた。
それを聞いた俺もギンガの気持ちを理解しつつ納得した声をあげる。
「そう言えば…ヴィヴィオちゃん…だっけ?その後なのは隊長とうまく言っているの?」
「ああ…うまくいってるみたいだぜ?…あれ見てみろよ?ギンガ」
ギンガは、ストレッチをしながら恐らく姉貴から聞いたのであろうなのは隊長とヴィヴィオのその後どうなったのか聞いて来た。
それに対し、俺もストレッチをしながらなのは隊長達がいる方向を見てその様子を確認する。
そして、俺達の目の先でなのは隊長とフェイト隊長を迎えに来たヴィヴィオが2人の母親の目の前で転びそれを見たなのは隊長は一人で立つようヴィヴィオを促すが…。
だが、それが出来ずとうとう泣き出しそうな表情のヴィヴィオを見たフェイト隊長が急いでヴィヴィオ抱き上げ厳しいなのは隊長に怒っている様子を見ながらうまく言っていると答えた。
「まるで…アメとムチね…」
「そう?私には、なのはがクイントでフェイトがミツキさんで…そして、ヴィヴィオが小さい頃のスバルかギンガにユウに見えるんだけどなぁ~」
「ま…マリーさん!!な…何言ってるんですか!?」
「げっ…なんであんたがここにいるんだぁ?」
「相変わらず口が悪いわね~ユウ?なんでかと言えばギンガと一緒に六課に出向して来たのよ?という訳で当面六課にいるから~よろしく~♪」
なのは隊長達のやり取りを見ていたギンガがその感想を述べていた所、俺達の所に本局第4技術部主任のマリエル・アテンザが現れなのは隊長達をその昔クイントさんがまだ生きていた頃に実際にあった事を思い出させるような事を言ってきた。
それを聞いたギンガは、慌てた様子でマリーさんに突っ込みその一方で俺は、嫌な顔をしながらここにいる理由を聞いた。
マリーさんは、そんな俺をやれやれと言った様子でそれを見つつその理由を告げこれから当面六課にいる事を告げた。
「マジかよ…」
「マジよ…ユウ…」
そんなマリーさんの話を聞いた俺は、それが嘘である事をギンガに確認。
ギンガは、そんな俺の微かな希望をまるで一蹴するかのようにそれに答える。
だってよ~。このマリーさん…。
ウチの姉貴が、局に保護された頃からの知り合いでクイントさんと一緒に色々と俺達の面倒を見てくれていた人の一人で俺やギンガの小さい頃の…。
つまり、今じゃ恥ずかしくて言いたくない事を色々と知ってるんだよ…。
俺とギンガとスバルのな…。
そうともなれば、こういった話が大好きなウチの部隊長なんかにそれが知れれば次の日には全員が知ったも同然で…。
なんだか頭が痛くなってきた…。
「そう言えば…今日は、ミツキ…来ないの?」
「そんなにホイホイと来れるもんかよ。あのクソ忙しい姉貴が…」
「今…ミツキさん…ファントムの方で手一杯みたいで…。ファントムの隊舎に篭りっきりみたいです」
「そうか…それは、残念…」
「あっ…でも、ミツキさんから前に六課から頼まれていた例の黒いガジェットのデータの解析が終わったからマリーさんに八神部隊長達に見せる前に確認してほしいってデータを渡すの頼まれてたんで後で見てもらえますか?」
「おっけぇ~!いいわよ!ギンガ!!」
俺達の話を終えたマリーさんは、ウチの姉貴が今日六課に来ないのかと辺りを見つつ聞いて来た。
それに対し俺は、姉貴が仕事で忙しい事をあげここには何度も来れない事を言いそれを聞いたギンガが先程俺に言ってた事と同じ事をマリーさんに告げた。
ギンガと俺の話にマリーさんは、残念そうな声をあげそんな様子をみたギンガが以前シャーリーさんから頼まれた黒いガジェットの解析が済みその確認をしてほしいと姉貴から頼まれていた事を告げその確認をマリーさんに依頼。
それを聞いたマリーさんは、笑顔でその依頼を受けていた。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その31「六課創設の理由」始まります」
マリーさん…それ…俺のセリフ…。
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その31「六課創設の理由」
機動六課隊舎内 資材置き場
アルト視点
「ちょっとユウ…本当にやるつもりなの?」
「ああ…。なぁ?アルト?お前はそろそろ戻った方が…」
「何言ってんのよ!!そもそもあんたを一人にしておいたら何しだすかわかったもんじゃないんだから!!それに…今回の事のそもそものきっかけは…私…なんだし…」
私とユウが今いる所は、隊舎内の補給資材やら物資…そして整備班の班員が仕事をサボやってこっそり作っていたプラモやフィギアなんかが隠された資材置き場。
そこで、ユウは、その場に胡座をかいて座り複数の画面をひらき耳にはイヤホンをつけそれを操作をしている。
その近くでユウの作業を覗き込んでいた私は、急に心配になりユウに声をかける。
その声にユウは、作業をしつつその声に答えさらにこれ以上ここにいない方がいいと告げ私はここに残る事をユウに伝えた。
そもそもなんで、こんな事をしているのかと言えば先輩とオーリス三佐とのやり取りをこっそりなのは隊長と聞いてしまった事が始り。
あの後、先輩に話を聞いていた事がバレその場は何とかやり過せたのはいいんだけど…。
それと同時に先輩に詳しく話しを聞くチャンスを失ってしまいあれからなのは隊長に相談してみたんだ。
そしたら…。
「う~ん…。こればっかりは、ある意味ミツキさんのプライベートの部分にも引っかかっちゃう…。と言うよりそれで逃げられちゃう可能性が一番高い。それに、はやてちゃんにもそれとなく聞いて見たんだけど…。正直あまりそこら辺の事にはもう深入りしてほしくないみたい。ほら?この間、アルト達がミオちゃんの家族が主催したパーティに行ったでしょ?どうもその事がクロノ提督の耳に入っちゃったらしくて…あっ!でも、アルト達がと言うよりフェイトちゃんやはやてちゃんがそこに行った事に対してなんだけど…。そういった事があったから…。とりあえずこの事については、もう少し待ってくれないかな?」
との事。
でも、先輩の事だから私達が手をこまねいている間にさっさと事を済ましてしまうだろうし…。それになのは隊長が八神部隊長にそう言い包められた可能性だって否定する事は出来ない。
そう思った私は、私はユウにその事を話をしそれを聞いたユウは今日聖王教会で行われるという機動六課の今後についての重要な会議に先輩が参加する事を聞きつけフェイト隊長に頼み込んで隊長の制服に盗聴器をつけてもらってこの会議をこっそりと盗み聞きしようとしているって訳。
「なぁ…やっぱ俺は、ファントムの権限とかでなんとかなるが…お前は…」
「そんなの関係ないよユウ。私だって知りたい…ううん。知らなきゃいけないと思うの。だってそもそもファントムのサポーターになったのも先輩をサポートするためだしあの時の先輩の顔を見る限り…先輩…その「アイツ」って人と相当仲が良かったように見えたんだ…。だからそんな人を先輩に殺させるような真似なんてさせたくないの!!それもし、局を辞めるような事になったら…その責任をユウにでもとってもらうからいいの!?…と言うか私としてはそっちの方が…ゴニョゴニョ」
「はぁ?お前何途中からゴニョゴニョ言ってるんだ?」
「えっ!!あははははははッ!!なんでもないよ!!なんでも…」
「まったく…何テンパってんだか…まぁいい。そこまで言うなら少し手伝ってくれ。少しばかり手間取っていてな」
「おっけ~」
ユウは、作業の手を止めないまま私がこの事がバレて何らかの処分を受ける可能性を心配してこの場から離れるよう言ってきたが私は、それを拒否。そして、その理由を言っていたハズが何時の間にか自分の願望に変わっていた。
それに気づいた私は、顔を真っ赤にしながらゴニョゴニョユウに聞かれないようにしてみたんだけどそれに対しユウはその事をツッコンできた。
ユウのツッコミに対し私は、今のが聞かれたと思い慌ててなんでもない事を手をパーにして自分の前に出しブンブンと振ってなんでもない事を告げる。
それを聞いたユウは、やれやれ…と言うかなんだか諦めた様子で私の様子に疑問の声をあげつつ私に手伝いをするよう依頼。
落ち着きを取り戻した私は、そのユウの依頼を了承。
そして、ユウの横に座りその作業を手伝い始めた。
~それから約20分後~
「どう?」
「もうちょい…。おっ…きたきた」
「ホント?ねぇ!私にも聞かせてよ!!」
「ああ、ならこっちのイヤホンを使えよ」
「ホントだ…これ?部隊長の声だね」
「ああ、ちょうど始ったばかりって感じだな」
ユウと作業を開始してからおよそ20分くらいがたった。
作業自体は、既に終わり後はフェイト隊長につけてもらっている盗聴器の電波をこっちでキャッチできれば向こうの話を聞く事が出来ユウがその電波を探しどうやら見つけたみたい。
その声を聞いた私は、ユウに私にも聞かせてもうらうよう言いユウは自分の両耳につけていたイヤホンの片方を私に渡しそれで聞くよう言いそのイヤホンを受け取り自分の耳につけそこから聞えてくる部隊長の声を確認。
それが間違いないかユウに確認をとり、ユウもその声が部隊長の声である事を確認しちょうど会議始ったばかりである事を示唆していた。
でも、どうしてフェイト隊長につけていた盗聴器の電波がここまで届くかと言えば盗聴器が発信している電波をファントムで使っている色んな施設を経由出来るようユウが設定してたんだって。
ちなみにフェイト隊長につけた盗聴器から発信された電波を先輩が乗ってきたヘリについてる無線機にこっそり受信出来るようにしてそこから色んな所を経由させてるんだって…。
いつのまにそんな事をしてたんだか…。
「なぁ~に、昔姉貴が使っていた盗聴用のシステムをちょっと拝借しただけさ」
先輩のって…この姉弟…。
私は、笑顔でそう告げるユウの横顔を見ながら呆れながら耳につけたイヤホンから聞えてくる音に聞き耳を立てていた。
「へぇ~…2人っきりで、何やってるんだろう?って思ったら…そんな事やってたんだ」
「誰だ!!…って…よりにもよって…あんたかよ…」
「2人ッきりでって、私たちまだそんな関係じゃ…」
私とユウがイヤホンの声に聴き入っていたら後から女の人の声が聞えてきた。
その声を聞いたユウは、すぐさまその声が聞えた方を振り向き声を荒げるがその人を確認した途端その緊張を緩める。
一方、私と言えばユウ同様その声が聞えた方を向きなんだか訳のわからない言い訳をしていた。
「まったく…。あなた達…これが犯罪だって事知ってる?あっ…でも、ユウにはその事自体…ファントムでの捜査活動って言えば関係ないんだったっけ?」
「ああ…その通りだ。だが…」
その女性は、私の言い訳を軽く無視しユウに向って声をかけながら近づいてくる。
ユウは、その話に了承しつつ私の方をチラッとみる。
「そうよね~。ユウはともかくとしてそこの女の子の方はこのまま私が報告しちゃったら…不味いわよねぇ~色々と」
「何が目的だ?」
ユウの様子を見たその女性は、その横にいた私の方を見つつユウに対し自分が優位な立場にいるという雰囲気をだしながら彼とのやり取りを続ける。
その態度にユウは、その目的を彼女に確認する。
「まぁまぁ…焦らない焦らない。ゆ~っくりといきましょう」
彼女は、微笑ましい笑顔を見せながらその場の空気を和ませようとする。
でも…その彼女がかけていたメガネがキラーンって光っていて…なんだか…怖い…。
聖王教会 騎士カリムの執務室
はやて視点
「と言うのが機動六課設立の主な理由や…」
カリムの執務室には、ウチとなのはちゃんにフェイトちゃんそれにカリムにリンディさんにクロノ君…そして、ミツキとあの鉄仮面…もといケイン・メイファ副司令が用意されたテーブルを囲むように座りウチの話を静かに聞いとった。
ウチは、その周りのみつつ機動六課の設立の理由であるカリムが持つ希少能力「プロフェーティン・シュリフテン」にでた予言…
「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。死者達が踊り、なおかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、それに先駆けに数多の海を守る法の船もくだけ落ちる」
この予言を地上本部の襲撃から始る次元世界の崩壊を意味すると解釈しそれを防ぐために機動六課を組織した事を伝えた。
でも、これは3年前までの予言…
カリムの話によれば去年から今の予言の内容に追加された事があるとの事。
それは…
「古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。死者達が踊り、なおかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、それに先駆けに数多の海を守る法の船ともくだけ落ちる。古よりの影の守護者、死せる王の影の守護者によりその役目を終えるだろう」
とその追加された内容の事も一緒に告げた。
それを聞いたなのはちゃん、フェイトちゃんそれにケイン副司令に後見人の方々はウチの話を真剣な眼差しでそれを聞いていた。
その一方でミツキはっちゅうと…まったく興味なしっちゅう顔をしながら外を見取った…。
まぁ…ミツキ自身、カリムの予言自体その曖昧な内容と人によってその解釈が違ってしまう事からあまり重要視しとらんかったしなぁ~。
それにそんな曖昧な内容の解釈であれこれ時間を費やすくらいなら、自分が持つ情報網を駆使してそれ以外の事件なんかを解決した方がいいと思っておって…。
さらにもし、その予言の事が現実になったとしてもカリムの予言よりも正確な情報がそんなドデカイ事ならそれが起こる前にはそれとなくミツキの元に入ってくるらしい。
そんで、その情報が入るのはカリムの方が圧倒的に早いんやけど正確性で言えばミツキの方が上やから結果的にカリムの予言を聞かずともそれを防げばいいという考えなんやて。
けど、リンディさん達はそうは思ってはおらず当初ミツキを六課に呼ぼうとしたのもカリムの予言をそのミツキの情報網でより正確なものにしたかったらしいし予言の中に出て来る二つの影の守護者についてそのどちらかの可能性が当時あったミツキを抑えたいっちゅう気持ちがあったらしい。
その事については、この間のミオちゃん達の話とそれを裏付ける証拠も出てきた事からその事自体はなくなってはいるけど…。
カリムの話じゃ聖王教会の中ではいまだにまだミツキを抑える事は諦めておらんヤツがおるらしい…。
その中心人物が、マルゲ司祭…。
聖王教会の司祭様や…。
だから、今回ケイン副司令がミツキの警護って事でついてきたしカリムもクロノ君も無事に話し合いが終われるように気ぃ使っとった…。
その中で特にピリピリしとったのが、リンディさんやね…。
今回この事を準備しとった時からいろいろと手を廻していてケイン副司令のお父さんにもミツキが来るよう頼み込みそして、マルゲ司祭をミツキに会わせんようカリムにあれこれ注文をつけとったしな…。
なんせ、あれだけやってもしミツキ身に何かあったら自分の顔に泥が塗られるようなもんやからなぁ。
それにケイン司令の父親…つまりメイファ財団の総帥のタキゾウ・メイファさんから何かあったらなんて言われるか…。
「それで、今回ミツキさんに来てもらったのはいうまでもなく今回予言が一番起こるであろう地上本部で行われている公開意見陳述会に向けて連携してそれを防衛し予言を…(それは無理なんです…リンディ統括官…)えっ?…いったいどうしてなのミツキさん?」
ウチの話の後に続いたリンディさんは、ミツキに向けて今回来てもらった理由を告げていた途中…ミツキがそれが出来ない事を言ってきた。
それを聞いたリンディさんはその理由を確認する。
「お話については、わかりました。ですが、そもそも今回の公開意見陳述会にファントム・ナイツはその警備及びその事自体関わる事を地上本部から拒否されています。それに私自身も少将としても一個人としても参加自体認められていないんです。それで…」
「そんな事お前が聞くはずがないだろう?」
「まったく…。どうやら昔から馬鹿だとは思っていたのですがここまでとは…。いいですか?仮にもし、あなた方と我々が手を組んだとしてその事を知った地上本部が何もしないとでも思っているのですか?もし手を組んだ事を知れば機動六課自体その警護にすらつかせない事もしてくるでしょう。それに手を組んだ事でその予言を覆したとして実験期間が終わった地上本部に戻る六課の人間は恐らく相当な仕打ちを受ける事になるでしょう。姫は、その事を考えそれを今回伝えに来たのです」
「そんな事は、ウチがさせません!!」
「出来るのですか?二等陸佐でしかないあなたが…」
「そ…それは…」
ミツキのその理由を聞いたクロノ君は、ミツキの性格からして地上本部が言って来た事を聞くはずがないと断言。
それを聞いたケイン副司令は、クロノ君に対しそれが出来ない理由を嫌味たっぷりな態度で言い放つ。
それに対し今度は、ウチがそうはさせないと言うがケイン副司令はウチの階級をあげウチの立場でレジアス中将に対抗出来るのかと言わんばかり態度でウチの声を一蹴。
ウチは…それに対し何も言い返せなかった…。
「貴様!!相変わらずの減らず口だな…。提督に向って…」
「ふっ…親の七光りで提督になったような人間に言われたくはありません」
「何を~!!!」
「クロノ!!少し落着きなさい!!」
「ケイン君…。気持ちはうれしいけど…今日は、ケンカしに来たんじゃないからね…。ですので…我々ファントム・ナイツは公開意見陳述会が行われる1週間前からミッドチルダ周辺からの一時退去を要求されていて、もし要求を飲まなければ武力行使も辞さないとまで言ってきてまして…」
ウチがションボリとしていたその横で今度は、クロノ君が自分の階級をあげそれに向って毒舌を吐いたケイン副司令に対しその怒りを露わにする。
それに対しどうやら、昔からクロノ君と知り合いらしいケイン副司令はその事に臆する事はなく言い返す。
そのやり取りにリンディさんがクロノ君をそして、ミツキがケイン副司令を止めに入りその後ミツキが先ほど言いかけていた協力出来ない理由の続きを話をした。
「そんな…。それで、どうするつもりなんですか?」
「今のところ…まだその返事はしてないんですが…恐らく…一時退去せざるを得ないでしょうね。いくらなんでも事が起こる前に地上本部と殺りあってしまったら…。それこそスカリエッティの思う壺ですし…」
「ん?ミツキどないしたん?」
それを聞いたなのはちゃんは、ミツキにどうするのか聞きそれにミツキが答えている途中…急に立ち上がりフェイトちゃんの側に近づいていった。
「あ…あの~私の顔に何か…」
「と!!言う訳だから後の事はよろしくね!?ユウにアルト!!それにマリー!!」
「もしかして…これが盗聴器って事…気がついてました?(冷や汗)でも…どうしてそれがユウ達だと?」
フェイトちゃんに近づいたミツキは、フェイトちゃんが着ていた制服についていたピンバッヂに顔を近づけその場にいないユウ達の名をあげ何やらメッセージを伝えていた。
それを聞いたフェイトちゃんは、ミツキが自分がつけていたそのピンバッヂが盗聴器である事を知っていたか確認した。
「もちろん。なんせこの盗聴器、見た目がわかりづらい上こっちの魔力探査には一切ひっかからない地球製。そして、それを知ってるのは、私以外だとユウとマリーとミオちゃんくらいなもんからね。それにこの間の査察の時の私とオーリスの話をアルトと高町さんが聞いてたから…。その辺からちょっと考えたらすぐに予想をついたんで、あとは盗聴器の電波をミオちゃんに頼んで逆探知してもらってユウ達がいた場所にあった監視カメラで確認したって訳」
「そ…そうなんですか…」
「フェイト…あなたねぇ…」
「大丈夫ですよ、リンディさん。恐らくユウがハラオウン執務官に頼み込んだ事ですから…。それに今日は話合い…なんですよね?」
「まぁ…ミツキさんがそこまで言うなら…仕方がないわね…。その事についてはまた後でこってり絞らせてもらうからね。フェイト」
「はい…。リンディ母さん」
冷や汗をかいているフェイトちゃんに対しミツキはその理由を告げそれを聞いたフェイトちゃんはどうやら納得した様子。
そして、そのやり取りを見ていたリンディさんは頭を抱え苛立ちを抑えながらどうしてこんな事をしたのかフェイトちゃんを問い詰めようとする。
だが、そのやり取りにミツキが割って入り元々ユウがフェイトちゃんに頼み込んだのでのであろうと推察し原因はこっちにある事をリンディさんに告げる。
それを聞いたリンディさんは、これ以上の追求を辞め後に持ち越す事をフェイトちゃんに告げフェイトちゃんはそれを了承した。
「では…今のやり取りから判断すると、サエグサ司令…あなたの弟さん達にあなたの変わりをやらせるという事ですか?」
「いえ…と言うよりはやて達のやる事を手伝わせるだけです。だって…あの子は私じゃありませんし…私もあの子じゃないんですから…」
「そうですね…」
ミツキ達の今までのやり取りを見ていたカリムは、今のミツキの言動を自分なり解釈しそれをミツキ確認する。
それに対しミツキは、そのカリムの解釈を否定しあくまでウチ等の手伝いをさせると言いその理由を聞いたカリムは静かに納得していた。
機動六課隊舎内 資材置き場
ユウ視点
「うっそ~!!あれに気が付いちゃうの~!!」
「監視カメラってあったの?ここに?」
「いや…ここにはそんなものついていないはず…。やっぱり!!チッキショー!!姉貴のヤツ!!事前にセットしていきやがったんだ!!この間六課に来た時に!!」
「嘘…という事は、先輩…その事を事前に予測してたって事!?」
「ああ…恐らくアルトにオーリスさんとの話を聞かれた時にそう考えたんだろうな…。どうりであれからなんのリアクションもない訳だ…」
姉貴にフェイト隊長につけてもらった盗聴器がバレたのを知った俺とアルトは、なんでそれがバレたのか大騒ぎをするマリーさんを他所にどうしてバレたのかその訳を確認した。
アルトに監視カメラの事を聞かれた俺は、それがここにはない事を告げその周囲を確認。
するとウチの整備班の連中が置いてったフィギアの中につい最近まで見る事がなかったヒーロー者のフィギアを発見。
そのフィギアが持っていたカメラに隠しカメラがある事を確認した俺は悔しがりながら声をあげる。
それにしてもよりにもよってこの間ノアが別世界で買い占めたロボットヒーロー者のフィギアを使うか…。
確か…これって…ストームか…。
隠しカメラのついたフィギアを見たアルトは、今回の俺達の行動を姉貴が事前に予測していた事を俺に聞き俺はなぜその予測がついたのかを推察しアルトに説明した。
「それで、ミツキからのメッセージはちゃんと受け取った?」
「メッセージ?先輩から?」
「そうよ。ミツキは、ユウに自分達ははやて達の手伝いが出来ないからそれをユウに頼んだよ…」
「そうなの?」
落ち着きを取り戻したマリーさんは、俺に対し姉貴からのメッセージをちゃんと受け取ったのか確認。
それを聞いたアルトは、そのメッセージの内容を理解出来ずマリーさんにそれを確認。
マリーさんは、それをアルトに説明しそれを聞いたアルトが俺にそうなのか確認してきた。
「まぁ…表向きわな…。だが、アルトの話から推察すると姉貴のヤツ…どうやら自分で決着をつけたいらしいな…その「アイツ」ってヤツと…」
「そんな…」
俺の話を聞いたアルトは、愕然とした表情をする。
「ねぇ…その話、詳しく聞かせてくれない?」
「マリーさん?いったいどうして?」
「だって…このままだとあなた達、止まってくれそうにないし…。だから、私が知ってる限りの事を言うからとりあえず今は…ね♪」
俺とアルトのやり取りを聞いたマリーさんは、やれやれと言った様子で俺達の話を詳しく聞こうする。
それを聞いたアルトがその理由を確認。
マリーさんは、優しい顔をしながらその理由を告げ俺とアルトはマリーさんの話を聞く事にした。
マリエル視点
「なるほど…それで…」
「ああ…」
「私達…どうしても先輩が何をする気なのかが知りたくて…」
私は、置いてあった木箱に腰掛け床に座るユウと別の木箱に座るアルトからどうして盗聴をしたのかその訳を聞いた。
それにしても…ミツキらしくないボンミスねぇ。
これが私が2人の話を聞いた最初の感想。
なんせミツキは、あれでもこういった事に関してはプロ中のプロの部類に入る人物。
それが、こういう他人には…と言うより聞かれたくない人物がすぐ近くにいる状況でそんな話をする時には特に慎重になるハズ…と言うより慎重にならなければある意味命取りになりかねない…。
これが、こういった情報を扱う者にとっては常識であるらしいしミツキも周りに常日頃口をスッパクして言っているハズ…なんだけどなぁ~。
でも、相手があのオーリス三佐なら話は別…かもね…。
なんせ、オーリス三佐ってミツキの事を知り尽くしているしミツキにとってはあまり敵に廻したくない…と言うよりもっとも信頼している友人の一人。
小さい頃からレジアス中将の紹介で知り合ってから何かと言うと行動を共にしているしヴァイス君と3人でよく地上本部で悪戯とかして中将達によく怒られていたっけ。
そんな事もあってオーリス対してミツキのやその性格考え方とかを把握しつくしちゃってて…それであの子…動揺でもしちゃったのかな?
とまぁ、昔の事を思い出しながらどこから話をしたらいいのか思考を巡らしていた。
「俺達の話は、以上だ…次は…」
ガチャ
「マリーさ~ん…いませんかぁ~って!!マリーさん!!ユウ兄達と何やってるんですか!?」
「スバル!!どうしたのよ!?こんな所に来て?」
私がそんな事を考えていた所、ユウが自分達の話を終わらせ私に話しをするよう言いそこで資材置き場扉が開きその中からスバルが顔を出してきた。
そして、周りをキョロキョロし私達を発見。
怒りながら私達に近づいてきた。
それを見たアルトが驚きながら声を上げユウは、盗聴器を急いで隠していた。
「マリーさんを探していたの!!私とギン姉の健康診断に一緒に行くために!!んで!!アルト達は、ここで何やってたの!!」
スバルは、腰に手をあて座っているユウ達を上から見下ろしつつ自分がここに来た理由告げそしてその後ユウ達がここにいる理由を聞いて来た。
「え~…っと…その~…」
「それはね。ユウとアルトが資材置き場の片付けをしてた時に偶然私がここを通ってね。それであれこれ喋ってたったって訳。そうでしょ?アルト、ユウ?」
「そ…そうなんだよね~」
「そういうこった」
スバルの問いかけにアルトはシドロモドロになりその答えをどう言おうか迷っていた所、私が助け舟をだしそれを聞いたアルトとユウはそれに合わせる。
「本当ぉ~…(ジトー)??」
「本当だよ~スバル」
その答えにスバルは、ジト目でアルトに自分の顔を近づけながら確認する。
アルトは、近づいてくるスバルの顔を冷や汗いっぱいになりながらそれに答えていた。
「それで?お前マリーさんにようがあって来たんじゃないか?」
「あっ!?そうだった!!マリーさん!!早くいかないとギン姉待ってるんだから~!!」
「いっけな~い!!もうこんな時間!!それじゃまた今度ねユウ」
「えっ!?ちょ…マリーさん!!マリーさん!!」
ユウは、スバルに対し私にようがあった事を言いアルトへの追求を交わすよう仕向けその声にスバルはなんでここに来たのかを思い出し私に健康診断に自分達と一緒に行くよう告げてきた。
それを言われた私は、自分の腕時計を見て時間がたっていた事を確認。
スバルと共にその部屋を後にしそれを見たアルトがその行動に驚きながら声をあげる。
「まぁ~待てよ…アルト…。ちゃんと残してくれているから…」
ユウは、そんなアルトの肩を叩きながら掌に私から渡されたメモ紙を見せながら彼女に落着くよう告げる。
ごめんね…ミツキ…。
でも…私もユウ達と同じだから…。
私は、そう頭の中で呟きながらギンガが待つ場所へと足を速めた。