魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
クワットロ視点
「よろしいのですか?あの2人の腕輪…外しちゃって?」
「構わん。元々2人は、俺の考えには反抗的だったからな?切り捨てるタイミングにはちょうどいい。それより例のサンプルの方は?」
マルゲからの報告から数日後。私達の所を訪れたゼール様は、ドクターとの会談を終えその後私の元へと訪れた。
その会談での内容を盗聴していた私は、研究室を訪れたゼール様へ開口一番その内容の事を聞いて見た。
私の話にゼール様は、いつもの素振りで答えその後今私が進めている研究について聞いてきた。
「順調…。既に量産体制まで整っておりますので…予定よりも早く…」
「ならば、予定の変更だ。例の祭りまでに出せるようにしておけ。(どうしてですか?そんなに焦らなくても?)ジェイルの気まぐれには付き合っているのに飽きただけだ。それにヤツ自身、何か企んでいる。そうさせないためにも祭りの時に一気にカタをつける!!そして、あの出来損ないもその際俺が片付ければ…。例のものの浮上を邪魔する者はいない」
ゼール様からの問いかけに対し私は、座っていた椅子を回し彼の方を見ながらそれに答えた。
すると、ゼール様は、その話を遮り当初の予定を変更する事を示唆。その事に疑問の声を上げる私に対し彼は、それに答えていた。
「なるほど。まさに一石二鳥って訳ですか?(ああ…そういう事だ。その方が楽しいだろ?)ええ…。ゾクゾクしますわ」
彼の答えを聞いた私は、ゾクゾクさせながらそれに答えそして、彼が去った後研究に没頭し続けるのであった。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その33「動き出す光と影」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その33「動き出す光と影」
スカリエッティのアジト内スカリエッティの研究室
スカリエッティ視点
「ドクター?」
「誰かと思ったらドゥーエか?どうしたんだい?」
私が自身の研究室で作業をしていた所ドゥーエから通信が私の元に入った。
彼女の声を聞いた私は、その通信画面に見向きもせず作業を続けながらその通信に答える。
「管理局に捕まっているセインとディエチの件ですが…」
「その事かい?それでどうなった?」
「とりあえず、妹達に接触しドクターに頼まれた事を話はしましたが…」
「納得はしてもらえなかったのかい?」
「はい…。ですが、なぜ?あの事をあの子達に?それにウーノお姉様やクワットロと言った他のナンバーズには内緒で、直接ドクターにこの件に関してのみ連絡を?」
ドゥーエからの返答を聞きながら私は、その答えを先読みしそれを言いそれを聞いたドゥーエはその通りである事言いつつも私に質問をしてきた。
「念のため…といった所かな。何せ、この事に関してはドゥーエから報告を受けたのはいいが私も正直まだ疑問に思っていてね。もし、これがウーノやクワットロから他の娘達に知れれば今後の士気にも関わりかねないからさ。セインとディエチに話をしてもらったのは、我々よりも連中の行動について色々と確認しやすし、協力する場合まずは君達がそうしてもらう事になるからね。それで、私からの答えを彼女はどう答えて来たんだい?」
「それについては、こちらに任せると言ってきております」
「なるほど…。協力するならそれでもいいが、協力しない場合は敵として…と言うことかな?」
ドゥーエに質問に答えた私は、今度は自分の番だと言わんばかりに彼女に質問をし…その答えを聞き自分なり解釈でいいのかを確認する。
「はい…。無論、どちらにしろドクターや私と含めたナンバーズの生命は保証するとの事でした」
「だろうな…。仮にも彼女達もその所属は管理局だからね…妄りに命は奪えないだろうからね。わかった。では、彼女には状況に応じてやらせてもらう事を伝えてもらってその判断については…ドゥーエ…。君に一任する事にするよ。無論、セインとディエチにもこの事言って君の指示に従うよう伝えておいてくれたまえ」
「了解しました。ドクター、それでは…(プツン)」
彼女の答えを聞いた私は、今後の事をドゥーエに指示。
それを聞いた彼女は、通信を終了した。
「それにしても…。まさかここまでして来るヤツが管理局にいたとは…。面白い…」
通信を終えた私は、そう呟き自身の作業に戻るとことにした。
本局 クロノの執務室
はやて視点
「すまんな…急に呼び出して…」
「そんな事はないんよ。クロノ君それにヴェロッサ」
「やあ、はやて…それにしても今日はお供がいるとはね…」
「機動六課所属のティアナ・ランスターニ等陸士であります。始めましてクロノ提督。それとお久しぶりです。ヴェロッサ・アコース査察官」
「私は、クロノ・ハラオウン提督だ。君については、はやてからよく聞いている。とても優秀だと…」
「いいえ、私はそんな…」
「そんなに謙遜する必要は、ないよ。お久しぶりだね。ティアナちゃん」
「たった2度目でもう呼び方が名前になるんか?ヴェロッサ?そんでもってティアナは、執務官志望やから今後のためにもこういった席につれてきた方がええと思ってな。それに彼女は、新人フェワードのリーダーやから公開意見陳述会の外の警備について詳しく知っといる人がいてもええかな?って思ってな」
「なるほどな…それじゃ、早速詳しい話でもしようか」
クロノ君の執務室に入ったウチとティアナは、出迎えてくれた二人にまずウチが挨拶をしその後ティアナが2人に敬礼しながら挨拶をしウチが彼女を連れてきた理由を告げた。
そして、そんなやり取りの後、クロノ君に薦められその部屋にあった応接用のソファーにウチとクロノ君とヴェロッサがそれぞれ座りティアナはそこには座らずウチの後に立っとった。
「それで、これが公開意見陳述会当日の警備体勢を表示したものだ」
「なんや、ウチ等以外地上本部の部隊ばかりやないか?」
「そうだ…。本局の魔導士部隊についてはいつ何が起きてもいいように本局にて待機させておくつもりだ」
「でも…到着までには、時間がかかる」
「つまり、本局からの応援が来るまではウチ等六課と地上本部の部隊で対処せなあかんって訳やね」
クロノ君がウチ等の前に当日の警備体制が表示された画面を開きそれを見たウチがその画面を見て声をあげた。
それを聞いたクロノ君は、ウチの声に答えそして本局の魔導士隊の状況を伝えそれを聞いたヴェロッサがそれにつけるように説明をする。
2人の話を聞いたウチは、そのやり辛さを心配しつつもそのときの状況を整理しながらそれを声にだした。
「まぁ…命令系統については、いつも通りにやってほしいのだが何かあった場合現場で判断してくれ」
「それしかないやろうな~。それにしてもミツキがおらんとなると色々と面倒やね。あの子がおればウチ等としても少しは自由に動けるんやけど…」
「そうだね。彼女がいたのなら地上本部の部隊と何かあってもそれなりに味方をしてくれるだろうけどそれがいないとなると…色々と制限がかかりそうだね」
「その辺については、我々の方から地上本部に対し要請はしている。それに当日何かあった場合すぐに報告してくれ!!」
クロノ君の説明にウチは、ミツキがおらん事を上げその槍やり辛さを声に出した。
それを聞いたヴェロッサもウチの声に同意しウチの話に続く。
それを聞いたクロノ君は、なんだかイライラしながらその話を返していた。
「なんや?何イラつきながら言ってるんや?ヴェロッサ?」
「ああ…。あれは、ミツキちゃんが嫌いなだけだよ。昔からクロノのヤツ…、自分が担当した事件にミツキちゃんが絡んでくるとろくな事なかったみたいだからね…」
「つまり…、美味しい所は全部ミツキに持っていかれた上面倒事はクロノ君に押し付けたっちゅう訳やな?あいつ~そういうの得意やから~」
「なるほど…そういえばミツキさん…。本局になんでも押し付けられる人がいるとかいないとか…昔言ってたような…」
「それがクロノって訳。ミツキちゃん、本当仕事早いからね…。クロノが来た時にはその事件のほとんどが解決されかかっている所だからね~。そんな悪いタイミングで現れるから後始末とか押し付けられちゃうんだよ…」
「「へぇ~」」
「ヴェロッサ…貴様…余計な事をペラペラと…」
クロノ君のその態度を見たウチは、ヴェロッサに耳打ちなんでああなったのかを聞いた。
それを聞いたヴェロッサは、ウチとティアナに聞えるか聞えないかくらいの小声でその理由について話をする。
ヴェロッサの話を聞いたウチがそれに答えさらに、ウチの話にティアナが昔ミツキが言ってた事を思い出しそれを話す。
ティアナの話を聞いたヴェロッサが同意しつつそれに答えそれを聞いたウチとティアナは納得した声をあげていた。
ウチ等の様子を黙って見ていたクロノ君は、そのヴェロッサの態度に苛立ちを露わにしていた。
そんでもってその後、色々と話をした後、ウチとクロノ君は細かい打ち合わせのためにその場に残りティアナとヴェロッサはウチ等が受け取る予定の書類を取りにいくためにその場を後にした。
本局内 喫茶スペース
ティアナ視点
「すいません。ありがとうございます」
「いやいや、どうって事ないってティアナちゃん」
私とアコース査察官がクロノ提督の執務室を出た後、書類を受け取りなどをした後まだ部隊長達のお話が終わっていなかったためアコース査察官が私をお茶にさそってきた。
そのお誘いを正直、私としてはお断りしたかったのだがそれを無碍にも出来なかったのと部隊長の話が終わるまで特にやる事もなかったため仕方がなくお受けする事にした。
喫茶スペースに来た私達は、アコース査察官の奢りでジュースを買ってもらいそこの空いている席に座った。
そして、私が彼にジュースを買ってもらったのとここまで運んでくれたお礼をいいその声にアコース査察官が答えていた。
「それにしても、ティアナちゃんは執務官志望なんだよね?そうなると誰かの執務官補佐になる方がなりやすいんだけどもう誰か希望はいるのかい?」
「まぁ…それとなくは…」
私は、ジュースを口にしつつ査察官の問いかけに答える。
それにしても…あって2回目で名前で呼ばれる事になるとは…。
彼…イケメンだからいいんだけど…馴れ馴れしすぎるのはちょっと…。
でも、相手は査察官…。
どういったらいいのか…。
私は、そう考えつつも彼の顔を見つつそれにポーっとしつつも彼のその馴れ馴れしさをどう直してもらおうか考えていた。
「それなら、フェイトの補佐なんてどうだい?彼女、捜査の出来る魔導士を探していたから君なんか打って付けだとは思うんだけど…」
「お話があれば…ですが…」
私の考えを知ってか知らずか査察官は、フェイト隊長の名を上げ彼女の補佐になれば?と言ってきたのでそれに対し私はオドオドしながらそれに答える。
「あれ~?もしかして謙遜してる?それとも…誰か別に補佐になりたい人でもいるのかな?例えば…ミツキちゃん…とか?」
「えっ!!…それはその…」
私の態度を見た査察官は、私の顔に自分の顔を少し近づけながらその様子を見て私の答えを推測していた。
そして、査察官がミツキさんの名を上げた事に驚きの声をあげそしてその声に気づいた私はどう言っていいのかわかないまま黙ってしまった。
「そんなにならなくてもいいよ。別に君が誰の執務官補佐になっても僕もクロノも何も言わないから」
「ですが…」
オドオドする私を見たアコース査察官は、私の顔から離れ自分が座っている椅子の背もたれに体を預けながら紅茶を口にしそして、私に心配させまいとやさしく声をかける。
それを聞いた私は、その話がイマイチ信用できず疑問の声をあげる。
「まぁ、君が心配するのも無理はないか。なんせ、クロノは派閥の親分で君が行きたいと思っているのは彼と仲が悪いミツキちゃん。それをクロノの友人である僕が聞いたともなればこの場では何もしないと言ってもその裏でヘタしたらミツキちゃんに迷惑をかけるかもしれない。でも、正直な所君の希望は難しいかもしれないね?」
「どうしてそう思われるんですか?」
私の態度をみた査察官は、私が考えている理由と同じ事を言いそして私の希望が難しいと言い出した。
それを聞いた私は、ムッとしながら彼の話の真意を確かめる。
「そうだね。正直に言ってしまえばミツキちゃんとフェイトを比べるとその能力は、別として現状から言うとフェイトは次元航行艦専属の執務官…。執務官誰もが一度はやってみたいと思う所で仕事をしているし、そこで働けばかなりの経験を得られるだろう。それにフェイトの母親であるリンディさんとその兄であるクロノはさっきも言ったけど派閥の親分…。上手くやれば自分の出世も思いのまま…。それに比べミツキちゃんと言えば、執務官以外の仕事は少将と108部隊の技術開発室の室長…それに独立部隊ファントム・ナイツの司令と重要なポジションを兼務しそこで優秀である事を証明しているが執務官としてのみで比べれば地上部隊付きの執務官。その業務としては、その部隊が担当する事件の法務関係の仕事がその殆どで事件捜査の出番はかなり少ない。その2人を比べるとなると…誰もがフェイトの方を押すだろう」
「ですが!!私は!!」
査察官の話を聞いた私は、その場から立ち上がり声を荒げ
る。
「まぁ、まぁ…落着いて…。僕はただあくまで2人を周りから見た見解を言ったまでだよ。それに彼女だってそんなに無理は出来ないだろうしファントムの任務には君は関われないだろうしね」
「すいません…つい興奮してしまって…ですがなぜ、私がファントムの任務に関われないのでしょうか?」
私は、先ほどの興奮した態度について査察官にお詫びをしそして、なぜ自分がファントムの任務に関われないのかそれについて聞いてみた。
「それは当然だろう。なんせ、あの部隊は管理局でつまはじきにされた者やその身元がわからなくって管理局に入れなかった人達が行く所だからね。そんな所に君がファントムの任務とかに関わったとわかれば、君は執務官の試験すら受けさせてもらえなくなる。でも、ファントムに関わる前にその資格を持っていれば別だけどね。その資格って言うのは捜査官やら執務官なんかと言った所か…。ちなみにミツキちゃんやその弟君なんかはその口なんだけどね。それとサポーターであれば例外の場合なんかはあるけど、執務官とか重要なポジションになるであろうその資格やその部隊には関われなくなる…。スバルちゃんの希望は確か…特急隊だったよね?それに君は執務官…。つまり君達2人がこれからファントムの任務に関わっていけば君達の希望は適わなくなる…。そんな事…果たして、ミツキちゃんは望むだろうか?」
「ですが…ユウなんかは既にファントムの任務に関わっているみたいですが?」
査察官の話に私は、一応の納得をしつつもそれならなぜユウが深く関わっているのかを聞いてみた。
「ミツキちゃんの弟君の事か…。彼については、その昔自分の仕事をぜずに武装隊の訓練に参加したり内戦地域に自ら志願したりそれにファントムの入隊試験を当時の上司に相談せずにやっていたらしくてね?それで、その上官が匙を投げたのさ。でも、それじゃ彼の将来が不味いってんでナカジマ三佐とミツキちゃんが彼をファントムに入る条件として108部隊も任務をこなすって事でファントムへの入隊を許可したって訳さ。それに彼…どうやらミツキちゃんをファントムと管理局から追い出したいみたいらしいからね」
「それについては、私やスバルそれにギンガさんやアルトも同じ考えではいるんですけど…」
私の問いかけに査察官は、ユウに関しての事を自ら調べたのであろうその内容が書かれた画面を開きながらそれに答えた。
それを聞いた私は、自分達もそうしたいことを査察官に話をした。
「だったら、ミツキちゃんの弟君やギンガちゃんやアルトちゃん達には彼女をファントムから追い出す事に専念してもらって君とスバルちゃんで管理局から彼女を追い出すよう頑張ればいい。だって君が執務官になって色々な事件を解決していけば彼女の出番は益々なくなるしそれにスバルちゃんだって特急隊活躍すれば少将としての彼女の出番は減るからね。だって彼女、地上本部では防災担当だからね。つまり、君達全員で彼女の仕事を楽にするようにしていけばする事がなくなった彼女は別な事に目を向ける事になるだろうし君達に任せて局を辞める事も考えるだろうしね」
「そんな事…果たして出来るのでしょうか?」
「出来ないやないよ、ティアナ。それをやるんや。ウチも協力するから」
「部隊長!!いつからそこに!?」
「おやおや、もう話は終わったのかい?はやて?」
査察官の話を聞いた私は、そんな大それた事果たして自分達で出来るのか?と思い疑問の声を上げる。
それを私の後の席で聞いていたのであろう八神部隊長がその席から立ち上がりそして、私に近づきその肩を叩き自分も協力すると言い声をかけてきた。
部隊長の声に気づいた私は、驚きながらその声がする方を向きその一方でアコース査察官はニヤつきながら部隊長に話かけてきた。
「何言うてんのよ、ヴェロッサ。さっきウチが来た時にティアナの後の席にいるよう言って話の内容まで念話で教えてくれていたくせに…。それとティアナ。何もミツキのヤツを局か追い出したいのはティアナやユウ達だけやないんよ。ウチもクロノ提督もリンディ提督もそれにここにいるヴェロッサも色々とミツキには世話になっとるからゆっくりとしてほしいと思う気持ちは今でもあるんよ」
「でも、クロノはそれだけじゃないみたいだけどね(笑)それにいつまでも彼女だけに苦労はかけられないからね。僕の情報では、今回のファントムの排除についてはそんな理由も含められてるって話もでているしね」
「そうなんですか?あのレジアス中将が?」
「まぁ、その真意まではわからないけどあそこにはオーリス三佐がいるからそういう事もあるやろうしな。なんせ、オーリス三佐はウチよりミツキとの付き合いが長いからな」
部隊長の話を聞いたアコース査察官は、部隊長の話に自分が持つ情報を披露。
それを聞いた私が疑問の声を上げ、さらに部隊長が自分なりの意見を述べた。
「と言う事ではやても来た事だし僕はそろそろ失礼させてもらおうかな?後の事は、はやてに任せるけど…いいかな?」
「了解や。それじゃ、ヴェロッサ」
「ありどうございました。アコース査察官」
部隊長の話を聞いた査察官は、自分の席から立ちそういいながら私と部隊長の声に答えその場から去っていった。
「さてと…。ウチ等は、後は帰るだけやけど…」
「なら、先ほどの話の続きを別な所でしませんか?部隊長?私、美味しい所知ってますんで?」
「それはええなぁ~。丁度ウチも小腹が空いてた所なんや。ほな、そこに案内してくれるか?」
「わかりました。それでは」
アコース査察官が去った後、部隊長は私の顔を見つつ事後の事について聞いて来た。
それを聞いた私は、今さっきの話をより深く話しがしたかったため部隊長を食事へと誘ってみた。
私の話を聞いた部隊長は、それを笑顔で答え私と一緒にそのお勧めのお店に行く事となった。
オーリス視点
ガチャ
「失礼します…」
バタン
(もし、黄天が出てききたとしたらどうされますか?)
(ヤツについては、あいつ等にでも任せるとしよう。何せ元々ヤツを消す事が目的で作る事を承認したのだがな…)
(それにしても、あの女…まだ生きているのか…。しぶといな…。いっその事ヤツもろとも…)
(まぁ~待て。今それをしてしまえばせっかくもみ消したヤツに対してのことが表沙汰にもなりかねん)
(どうやら、その事を嗅ぎまわっているヤツもいる事だしな…)
(またハラオウンか…。まったく…。あの部隊といい…ミツキ・サエグサに関する事といい…。せっかく我々が世界の事を考えてしてきた事をあやつ等は、いまいち理解してはおらんようだな…)
(あの石の力は、我々が使う事で正しい使い方が出来ると言うのに…。レジアスよ、お前の事は信用している。我々のために尽くせ!いいな!!)
「はっ…。それでは…」
プツン
「そこにいたのか?オーリス?」
「申し訳ありませんでした。中将…」
私が中将の執務室に入った所、中将が誰かと通信をしていた。
その相手については、誰だかわからなかったがその声からして3人…。
中将は、その3人の声がする画面の前に直立不動で立ちその話を静かに聞いていた。
私は、それを少し離れた所でそれを聞いていたが通信が終わった中将が話し掛けてきた。
それを聞いた私は、中将にお詫びをしつつ近づいていった。
「構わん。それで?なんのようだ?」
「はっ…はい!この書類にサインを頂きたく…」
中将は、自分の椅子に座り私の声に答えつつここに来た訳を聞いて来た。
その声に私は、持っていた書類をデスクに差し出しつつその理由をつげた。
「あの…中将。失礼ですが今の通信は?」
「まったく…好きかって言いおって!!連中は、ミツキの事をいったいなんだと…はっ!!お…お前には関係ない!!それと…この事はミツキには黙っておけ!!いいな…」
「はい…。わかりました…それと、申し訳ございませんでした。失礼します」
書類にサインをしている中将に対し私は、今さっきの通信について意を決し聞いてみた。
すると、中将はため息交じりの声をもらしていた。
そして、私の顔を見て何かを思い出したかのように声をあらげ私に一喝をし…その後…この事についてミツキには黙っているよう告げてきた。
私は、それを了承しそして、サインがされた書類を受け取り再びお詫びをしその部屋を後にした。
お父様…いったい何をなさっているのですか?
私は、そう思いつつも何もできない自分に対し腹を立てていた。
聖王教会 騎士カリムの執務室
シャッハ視点
「そうですか…。あまり進んではいませんか…」
「ええ…。スクライア司書長が頑張って調べてくれてはいるんだけどやはりミツキちゃんの協力なしでは…ね」
騎士カリムがヴェロッサからの報告書を読みながら浮かない顔をしながら、ヴェロッサの方を見ながらそんな感想をもらす。
それを聞いたヴェロッサは、騎士カリムが執務をこなすデスクの前に立ちスクライア司書長の頑張りを評価しつつもお手上げのポーズを取りながら騎士カリムの言葉を返す。
ヴェロッサは騎士カリムからの依頼でスクライア司書長が調べている「影の守護者」の件について、その支援と彼のボディガードを現在行っている。
今回は、その作業状況の報告のためにここに訪れているのだがその作業状況は芳しくないらしい。
「ですが、その存在を示す遺跡も既に発見しているとの事でしたからそこを調べればなんとか…」
「あれは、スクライア司書長が手に入れた例の論文っていうのが全体の半分。その半分に載っていたのをただ見つけただけでそれ以外の事については何にもわかってはいないんだ。それにその論文もどうやら例の犯罪組織が蒼天の石を手に入れそれを武器として高く売るために作ったものでその論文の作者であるミツキちゃんの父親であるムツキ・サエグサ博士本人のものではないらしい可能性が出てきたんだ」
騎士カリムとヴェロッサのやり取りを聞いていた私が、それに対し疑問の声をあげそれを聞いたヴェロッサがそうではない可能性を示唆した。
「それは、本当なんですか?ヴェロッサ?」
「あくまでも可能性なんですけど、この間たまたまケインに会った時にそんな事を言われてね。なんでも、彼の妹のミオちゃんがその論文を手に入れてミツキちゃんに見せたらそう言われた事があったってね」
「ファントム・ナイツのケイン・メイファ副司令が…。では、本物はどこにあるのですか?」
「そこまでは、ミオちゃんも深くは聞かなかったらしい。だって…彼女の両親は、彼女の目の前でかつての仲間達に…」
ヴェロッサの話を聞いた騎士カリムは、その事についてヴェロッサに詳細な説明を要求。
それに対しヴェロッサは、自分がどうしてその事を知ったのかを明かしその話に騎士カリムが疑問を提示。
騎士カリムからの疑問を聞いたヴェロッサは、ミオ・メイファさんがそこまで深くは聞いていないことを言いそして、ミツキさんの過去の事をあげなぜそれを聞けなかったを苦そうな顔をしながらそれに答える。
「そうでしたね…。では、それについては現状のままでよろしいでしょう」
「わかりました、姉さん。それと、最近変な噂が流れてきてね。なんでも、聖王が復活してこの世界を変えるって噂なのですけど…知っています?」
「いえ…。私は存じてはいませんが…シャッハ、あなたは知っていますか?今の噂?」
騎士カリムの結論を聞いたヴェロッサは、彼が聞いたと言うその噂の事を知っているのか騎士カリムに確認。
それを聞いた騎士カリムは、その事は知らない事を言い私も確認してきた。
「ええ…。信者さんの中で、そんな事を言っている人がいるのは確かですが…。でも、それってただの噂じゃ?」
「僕も最初は、そう思っていたんだけどその裏であの黄天が絡んでいるみたいでね。姉さんの耳に入れておこうとおもうってね」
私が騎士カリムからの問いかけに答えヴェロッサに質問した所、ヴェロッサはそれがただの噂ではないらしいと告げそして、彼が黄天の名を出した所騎士カリムが厳しい顔をしだした。
「黄天?それって以前騎士はやてからの報告書にあった…」
「そうです。黄天は、我が聖王教会が出来る以前から存在していたと言われそれを生み出したのは聖王王家の者とはやての報告書の中にあったものです。それをスクライア司書長の調べでそれが正しい事が明らかになりましたが…。その後の調べで、それはとてつもなく邪悪な存在でその力は強大…。そもそも我々がなぜ、ミツキさんが持つ蒼天の石に固執する事になったのか…。それは、あれをこの世からその存在自体を密かに消し去るためである事がわかりました。それと…あれがもし表舞台に出てくれば、聖王教会がその裏で密かに処理していた所謂黒歴史についてその全てを明らかにされた上!聖王教会のその存在意義自体も危うくなりかねない事も…。その事だけは、絶対に阻止しなければなりません!!ヴェロッサ!至急その噂について調査して下さい!あれがどこにいるのか、彼とつながっている人物等がいないか等徹底的に!!
」
「わかりました。姉…いや騎士カリム…それでは失礼します」
ヴェロッサの話を聞いた私が、彼の言った黄天と言う言葉を聞き疑問の声を上げる。
私の話を聞いた騎士カリムは、その事を説明しさらにそれが表舞台に出てこられると聖王教会のその存在自体危ういとその危機感を露わにしヴェロッサに対しその噂の事を調査するよう依頼。
ヴェロッサは、それを二つ返事で了承。
その部屋を後にした。
その一方で、私は普段常に冷静でおられる騎士カリムが今まで見た事もないような慌てた様子を見てそれにただ驚きを隠せずにいた。
「今まで私達がミツキさんに対して行ってきた事が今回の事で裏目に出なければいいのですが…」
ヴェロッサが部屋を出た後、私が紅茶を入れなおしていた所騎士カリムがふとそんな事をもらしていた…。
その声に私は、何も答える事が出来なかった。