魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ユウ視点
「どうだ~!!」
「うっそ!!やったじゃない!!」
「おめでとうございます!アルトさん!!」
「すごいですよ!!アルトさん」
「アルト!!すっご~い!!」
仕事を人段落させた俺が休憩スペースの前を通りかかった所、アルトがスバル達に向け自分のIDカードを高らかに見せていた。
それを見たティアナ、エリオ、キャロ、スバルは、その順番でアルト賛辞していた。
「ん?何やってんだ?」
「あっ!!ユウ!見てよコレっ!!」
「んな!!お前ヘリパイの資格試験…受かったんか!?」
「まだB級だけどね。でも!これからもっと上を目指すんだぁ~」
「マジかよ…」
アルト達のやり取りを見ていた俺は、連中に声をかけた。
俺の声を聞いたアルトは、俺の姿を見るや否やそれに近づいてきてスバル達同様に自分のIDカードを俺の目の前に突きつけそれを見るよう告げる。
それを見た俺は、アルトのIDカードにヘリパイB級の資格が増えている事を確認し驚きの声を上げる。
俺の様子を見たアルトは、IDカードを俺の顔から離し自分でそれを見ながらそれがまだB級である事を告げさらに上の資格を目指す事を話し出した。
その話を聞いた俺は、それがまだ信じられない様子でそれを見つめる。
「それにしても、学科はミツキさんに頼み込んで作ってもらった予想問題集がドンピシャだったから良かったものの実技の方はあれでよく受かったもんよね~」
「それについては、俺がアルトに特訓してやったからな~。と言う訳で、賭けは、俺の勝ちだなユウ。ほれ?例のもん…」
「ちっくしょー、持ってけ泥棒!!(パン!!)」
「毎度あり」
俺とアルトのやり取りを見ていたティアナが、試験対策のために勉強をしていた時の事を思い出しながら声をあげそれを聞いたヴァイスがどこからともなく俺達の前に現れた。
そして、自分が特訓してやったと言わんばかりの態度でティアナの話に答えその後俺の前に自らの手を差し出しその手を揺らしながら俺との賭けの結果をいいつつ賭け金を寄越すよう俺に要求。
俺は、自分の財布からお金を取り出しその手の上に叩きつけるようにそれを渡す。
それを受け取ったヴァイスは、その枚数を確認。
声を上げその場から立ち去っていった。
「もしかして…ユウ兄…アルトが試験に落ちる方に賭けてたの?」
「酷いです!!ユウさん!!」
「んな事言われてもなぁ~」
「でも、あの操縦を見てたらそうなるわよね…」
俺とヴァイスのやり取りを見ていたスバルが俺にジト目で声をかけてきた。
それに続きエリオが声をあげスバルと2人して俺に詰め寄ってくる。
2人に対し俺は、それを眺めるようにしながら声をあげる。
そして、俺達の様子を見ていたティアナが、そうなった俺の気持を鑑みながら声をあげる。
「まぁまぁ、スバルもエリオも落着いて。この賭けの事は私も知ってたし…。それにこれで明日から一週間ユウにお昼奢ってもらう事になったからね~。と言う訳で明日からよろしく~♪」
「あんた!?まさか、ユウと賭けをしてたの?」
「そうよ。1週間のお昼を奢るって事でね」
「だぁーーーーーーーーー!!なんで、あれで受かるんだぁーーーーーー!!」
俺達の様子を見ていたアルトは、2人を宥めつつその事を知っていた事を言いつつ俺と賭けをしていた事を明かした。
そして、俺に対し声をかけそれを聞いたティアナが驚きの声をあげる。
ティアナの話を聞いたアルトは、それを認めその賭けの内容をティアナにつげていた。
そのとき俺は、頭を掻き毟りながらなぜ賭けに負けたのかと終えを荒げながら悔しがっていた。
その翌日…
機動六課 部隊長室
リイン視点
「あかん…」
「どうしたのですか?はやてちゃん」
私とはやてちゃんが、部隊長室で書類整理に追われていた所1枚の書類を見たはやてちゃんがいきなり固まり悲観そうな声を上げていた。
それを聞いたリインは、はやてちゃんに声をかけたのです。
「アルやトのヤツ…受かりおった…」
「それは、よかったです~」
「よかったやない!!アルトが受かったらウチをあいつが操縦するヘリに乗るって約束してしまったやろ!!それを忘れたんか?リイン!!」
「(ぎくぅ~)そ…それは…」
はやてちゃんの声を聞いたリインは、その結果に喜びの声を上げたのですがそれを聞いたはやてちゃんは、アルトが試験を受ける前に約束した事を言いリインに対し声を荒げていったのです。
その声にリインは、その事を思い出してゾッとなってのでうす。
そもそも、アルトが試験を受ける事となってリインもはやてちゃんもその練習の様子を見たことがあって…。
そのときは、実機ではなくシュミレーションだったのですが…その結果が…。
操縦ミスからの墜落回数60回以上…。
乗っていた乗員を振り落とす事数百回…。
その散々たる内容にリインもはやてちゃんも「受かったらアルトの操縦で移動する」という試験申し込みの際に交わしたアルトとの約束が起こらないようにと密かに願っていたのですが…。
「こうなったら…。仮病でも使って逃げ回る…いや!それはすぐにでもバレそうやからヘリを使わないようにするか…そうや!!別な世界にいるちゅうウチにその時だけ…変わってもらって…」
「はやてちゃん!約束はちゃんとしないとダメですよ!アルトだって頑張ったんですから!!」
はやてちゃんは、ある意味その命がけの約束を何とか回避しようとあれこれ考えいたのでリインはそれに声を上げて怒ったのです。
「そないな事を言われてもな…リイン…。あっ!!そうやこれならイケる!!よっしゃ!!思いついたら即行動や!!ほな、後の事は頼んだで!!リイン!!」
「はやてちゃ~ん!!」
リインの声に答えていたはやてちゃんは、急に何かを思いついたらしく書類をそのままに部屋の外に出て行ってしまったんです。
その行動の速さにリインは、声をかけるのが精一杯だったのです。
そして、その書類の山をリイン一人でする事になったのです。
それから数時間後…。
機動六課隊舎 屋上
ミツキ視点
「何よ~こんな所に呼び出して?」
「いや~今日丁度ミツキがこの近くに来ててこの後108にいかなあかんって聞いてな。それやったらウチ等もこれから108に行くから一緒にどうかな?って思ってな」
病院で検査を受けそれが終わった所、はやてから急に呼び出された。
六課についた私は、はやてにその呼び出された理由を彼女に聞きそれを笑顔で答えながらヘリがある所まで案内されていた。
「確かに…今日は、ユン先生の病院がこの近くだからそこで健康診断を受けた後その報告方々108に行くことにはなっていたけど…」
「ほんで?その健康診断の方はどうやったんた?その顔色からするとあんまええもんやなかったんやないの?」
はやての話に私は、今日の予定をおもいだしながらそれに答える。
私の話を聞いたはやては、今日受けてきた健康診断の結果を聞いてきた。
「まぁ、隠しても仕方がないから言うけどあまりいい結果じゃなかったわよ。それにコレ…」
「魔力の制御リング…。あんた?そんなに調子が悪いんか?」
はやての話に私は、スバルにでもあったらすぐにバレるだろうから正直に健康診断の結果を彼女に言いそして左手につけていた銀色のリングをはやてに見せた。
それを見たはやては私に心配そうな顔をしながら声をかけてきた。
私の左手についている銀色のリングは、デバイスとかじゃなくはやてが言ってた通り魔力を制御するためのリング。
これをつけているそもそもの理由は、自身の体調が悪くなればなるほど自分での魔力の制御が難しくそれが大きくなるとリンカーコアが暴走しかねないため魔力ごとそれを抑えるためにつけいる。
別に何かの制限があってと言う事ではなくこれをつけるつけないの判断は、私ではなくユン先生が私の体調を見ながら判断してくれている。
でも、これにはひとつだけ欠点があってこのリングで魔力を制御してしまうと私自身本来の力は発揮出来なくなり魔力ランクで言えばB~Cの間って所まで下がってしまうと言う事。
このお蔭でこれをつけてるときやこれを私の隙を見てこれをつけられたりして、色々とやられちゃったんだけどね…。
でも、今の所これ以外体調が悪い時の…魔力を制御する方法がこれしかないって事で正直不安だけど…今でもこれをつけている。
「ここん所、色々と忙しかったからね。そのツケが回ってきたのよ」
「ったく…。相変わらず…少しは休めって言うとるやろ」
「それをあんたに言われたくないわよ」
はやてからの問いかけを答えた私は、リングを制服で隠し彼女からの話を返す。
「あれで行くのね…。でも、あれっ?スバルにティアナ?いったいどうしたの?」
そんなやり取りとしていた所、ちょうどヘリの後部ハッチにたどり着きその中を覗いた所スバルとティアナが震えながらその座席に縛り付けられていた。
2人を見た私は、彼女達に疑問の声をあげる。
「(ガクガクブルブル…)み…ミツ姉?良かった!道連れが増えたよ!!ティア!!」
「(ガクガクブルブル…)そのようね…。あの…ミツキさん…覚悟決めて下さいね…」
「覚悟?それっていったい…」
私の声に気づいた2人はスバル、ティアナの順で震えながら私に話しかけてきた。
それを聞いた私は、疑問の声をあげる。
「そんな事はないんよ。ささっ、さっさと乗った乗った~。ほな!出発や!!」
ガタン
私の疑問をまるで無視するかのようにはやては、私の背中を押すようにヘリの中に私を押し込み出発の合図をだした。
そして、後部ハッチが閉じた所で…。
「お待たせしました~!!それでは、出発しま~す!!」
「あ…アルト!!あんたが操縦するの!?」
「その通りでぇ~す!!」
ヘリの座席に座った所画面開きそこから操縦席に座る笑顔のアルトの顔が表示され出発する旨の声を上げた。
それを見た私は、驚きの声を上げ彼女が操縦する事を確認した。
私の声に笑顔でテンションを上げながら答えるアルト。
「帰る!!」
「それはもう無理やで~ミツキ…。もうヘリは発進体勢にはいっとる…。それに今のあんたにヘリの壁…果たして壊せるやろうか?」
私は、不味いと思いその場から立ち上がりヘリを降りようとしたがそれを見たはやては不適な笑みを浮かべながら私に声をかける。
「んぐぅ…。はやて…あんた…」
「まぁ…、あんたがリングをつけてる事まではわからんかったけど…。ウチも一緒に乗ってる事や…一緒に死のドライブとでも行こうか…ミツキ…」
はやての話に私は、その場でたじろぐ。
「イーーーーーーーーーーーヤーーーーーーーー!!」
それを見たはやては、してやったり!と言った顔をしながら私に声をかけこれで私は問答無用で死の空中散歩へと参加させられる事になった。
そして、私の声はただむなしく空へと響くだけであった。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その34「余談」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その34「余談」
フラナガン上空 ヘリ機内
はやて視点
「うぁーーーーーーーーーーーー!!」
「きゃーーーーーーーーーーーーー!!」
機動六課を出発したうち等は、108部隊にアルトが操縦するヘリで移動している所。
乗る前から不安いっぱいであったうち等の予想は見事に的中。
ヘリがまるでジェットコースターに乗っているかのように上下左右に動き回っておるわ。
そんな中ティアナとウチが近くの柱をしっかりと握りながら声を上げていた。
ガタン!!
「えっ?…嘘…」
「ミツキ!!」
「あーーーーーーーーーーーれーーーーーーー」
「ちょっ!!なんでいきなり後部ハッチが開いてヘリが私達を落とすような格好になるのよーーーー!!」
そんな中急にヘリの前方が上に傾いたかと思えば、後部ハッチが開きだしうち等を外に落すような格好になった。
そして、この状況で椅子に座っていたハズのミツキがその傾きに乗じて急に外へと転げ落ちていった。
ミツキのそれに気づいたウチは、声を上げるがそれを見送る事しか出来ずティアナが操縦席に向ってツッコミを入れる。
しかしまぁ、ミツキのヤツ転がりながらももっと女らしい声を出されへんもんかぁ?
まるで気のないような声を出しながら開いた後部ハッチに吸い込まれているミツキを見ながらそんな事を事をふと思ってしまった。
ガシッ!!
「ミツ姉!!」
「よっしゃ!!スバル!!そのままミツキを捕まえとき!!こら!アルト!!いい加減元に戻し!!」
(す…すいません!!今戻します!!)
ガタン。
ヴィーン
ウチがそんな事を考えていた所、スバルが近くの柱を掴みながら落ちていくミツキの腕を掴んで彼女が落ちるのをなんとか阻止。
それを見たウチは、スバルに指示をだしそして操縦席にいるアルトにも声をあげる。
ウチの声にアルトが焦りながらその声に答えヘリをも度との状態に戻していた。
それからおよそ5~10分後…。
「ふぅ~、ようやく落着いたわね」
「なら、もういいよ。スバル」
ようやくヘリが落着いて飛ぶようになり、それに気づいたティアナが安堵の声をあげる。
そして、スバルの膝の上にまるで大きな人形を抱きかかえられるように座っていたミツキがスバルに声をかけていた。
「いや!!まだ終わってないかもしれないからこのままの方がいいよ。」
「と言うよりスバル…あんたミツキを自分の膝の上に乗せられているからって離したくないんやろ?こんな事メッタにないからな」
「ちっ…違います!!」
ミツキの話にスバルは、振り向いて話ミツキの顔を見ながらまだ安全が確認されていないからこのままの体勢でいる事を薦めそれを聞いたウチがスバルの膝の上にちょこんと乗るミツキを見ながらスバルをからかった。
それをスバルは、顔を慌てながらそれを否定していた。
「とか言って、私を人形みたいに抱いて髪にほお擦りなんかして…」
「それくらいいいじゃない!だって久しぶりなんだもん!!(スリスリ)」
「まったく…もう…」
ウチとのやり取りを見ていたミツキは、スバルの膝の上に乗っている間スバルがミツキの髪にほお擦りしていた事を上げそれを聞いたスバルは先ほどから裏腹ニコニコしながらミツキの髪にほお擦りをしていた。
そして、それに対しミツキは呆れた様子で声を上げていた。
「無理もありませんよ。確か…スバルって昔っから、ミツキさんにベッタリだったって聞いてますし局に入ってからと言うもの中々会える機会がなかったんですから…」
「まぁ、もう少ししたら108部隊に着くからそれまで我慢しとき(笑)」
「はぁ…それしかないようね…」
「ふふ~ん。ミっツ姉~♪」
それを見ていたティアナが、スバルの過去の事や局に入ってからの事をあげミツキに甘えるチャンスがなかったからこうなったのだと言いその後ウチが108に着くまで我慢するよう告げる。
それを聞いたミツキは、どうやら諦めたらしくため息交じりの声を上げそれを聞いたスバルはルンルンでミツキをまるで大きな人形に抱きつくかのようにしながらミツキに甘えておった。
フラナガン郊外 陸士108部隊 部隊長室
ティアナ視点
「ハハハハハハッ、そうか…。そりゃ、災難だったな」
「ええ…色んな意味で…災難でした」
「ちょっと!!父さん!!災難ってどう言う意味よ!!ミツ姉まで~!!」
無事108部隊に到着した私、ミツキさん、スバルの3人は、その足でナカジマ三佐が待つ部隊長室へと足を運んだ。
そして、ミツキさんの健康診断の結果とヘリの中で起きた出来事を話をしていた。
それを聞いたナカジマ三佐は大声で笑いミツキさんは出されたコーヒーを飲みながらその声に答えその一方でスバルが座っていた応接用の椅子から立ち上がり声をあげていた。
ちなみに部隊長は、ここに顔を少し出した後他の仕事があると言いこの場を後にしその一方でアルトは108に先回りしていたヴァイス陸曹と共にアルトと先ほどのヘリの運用についての反省を別の部屋でやっている。
「それで、スバルとティアナを私と一緒に連れて来た訳を教えてもらいましょうか?ゲンヤさん?」
「そうだった!父さん!いったいなんで私とティアをここに?」
スバルの態度を他所にミツキさんは、ナカジマ三佐に対しなぜ私とスバルをミツキさんと共にここに連れてこさせたのかその訳を聞きその声を聞いたスバルがあっ!っと言うような顔をしながらミツキさんと同じ事を聞いていた。
そもそも、今回私とスバルは部隊長から108で手伝いをしてこいと言われここに来のよ。
なんせ、フェイト隊長がエリオとキャロを朝から捜査の手伝いと称して二人を連れ出してしまったため早朝からの訓練をする事が出来なかったのよ。
それで訓練がなくなって、私とスバルが今日1日の予定が丸々空いてしまったためそれを埋めるためにこれを入れてくれたんだけど…。
でも、まさかアルトの操縦するヘリで来るとは思わなかったわよ。
「おおっと、それを言うのをすっかり忘れてた。さてと…スバル・ナカジマ二等陸士…返事は?」
「は…はい!!」
「ティアナ・ランスター二等陸士」
「はい」
スバルとミツキさんの問いかけに対しナカジマ三佐は、何かを思い出したかような声を上げ自分のデスクから書類を取り出しスバル名を呼んだ。
急に名前を呼ばれたスバルは、キョトンとした顔をしていたがナカジマ三佐から返事をするよう言われともかく直立不動の姿勢で返事をした。
それに続き、ナカジマ三佐が私の名を呼びそれに対し私はスバル同様直立不動の姿勢でそれに返事をする、
「お前さん達2人には、ここにいるミツキ・サエグサ執務官件技術開発室室長の今日1日の臨時補佐官を命じる」
「「えっ?」」
「はい?とりあえず詳しい説明が聞きたいんですけど?」
ナカジマ三佐からの話を聞いた私とスバルは、驚きの声をあげミツキさんは詳しい説明を要求していた。
「な~に、そもそもミツキを今回ファントムからここにきてもらうようにしたのは執務官の方の仕事と技術開発室の仕事がどうも滞っててな。それでその補佐にギンガをこっちに戻してもらうよう八神の方に言ったんだが、事件の捜査でハラオウンの嬢ちゃんに持っていかれてな。それでその変わりとしてスバルとティアナをこっちに送ってきたって訳だ。それにティアナの今後のためとナリアからの報告じゃミツキの調子がイマイチだっつうからな。スバルがそばにいりゃなんとかなるかと思ってな。まぁ、仕事の方はミオやユウがフォローする事になっているから1日体験をさせるとでも思って使ってやってくれ」
「なるほど…。わかりました。それじゃ、早速行こうか。スバル、ティアナ」
「はい」
「了解~」
ナカジマ三佐からの話を聞いたミツキさんは、納得した様子で私とスバルに声をかけその場を後にした。
そして、ミツキさんの声に私とスバルはそれに答えミツキさんの後についていった。
同技術開発室 研究室
スバル視点
ガチャ
「おっ、来たな」
「お帰りなさい。ミツキお姉様」
「たっだいま~。それにしてもユウ?なんで一緒にヘリで来なかったの?」
技術開発室を訪れた私達は、その部屋の中に入った所ミオちゃんとユウ兄が迎えてくれた。
ミオちゃんの声に答えたミツ姉は、ユウ兄に対しなぜ一緒に来なかったのか話を聞いた。
「来る途中に色々と仕事があったんだよ。それを片付けてからヴァイスと一緒にこっちに来てな」
「へぇ~…そうなんだ(ジト目)」
「それにしても…なんでミオちゃんはメガネなんかかけているの?」
「それは、この方があまり目立たないとケインお兄様に言われましてそれでかけているんですよ」
「そのビン底メガネの方が返って目立つような…」
ミツ姉の話にユウ兄が仕事を理由にあげながらそれに答えそれを聞いたミツ姉は、ジト目をしながらそれを聞いていた。
その一方で私は、ミオちゃんがビンの底のような厚いメガネをかけているのに気がつきそれを書けている理由を聞いた。
私の問いかけに対しミオちゃんは、ケインさんからアドバイスを受けた事を上げてたがそれを聞いたティアがそっちの方が返って目立つのでは?とボソッと呟いていた。
「とりあえず…ティアナは、ミオちゃんについてもらって一緒に法務関係の書類を片付けてもらってスバルは私とユウと一緒に技術開発室の仕事を手伝ってもらって。んで、書類が出来たか私が最終確認をするからそれがすんだらティアナと私で書類を提出しに行ってユウとミオちゃんとスバルは開発中の機器のテストなんかを研究員達と一緒にやるって事でいい?」
「「「はい(あいよ)」」」
「では、ティアナお姉様。私達は、こちらで」
「ええ」
そんなやり取りをしていた所、ミツ姉が私達に指示を出しそれを聞いた私、ティアそしてユウ兄がそれに返事をする。
その後、ミオちゃんがティアに声をかけ別の部屋へと移動して行った。
それからそれから…。
ユウ視点
「ねぇ…ユウ兄…私…なにやったらいいの?」
姉貴からの指示を受けた後、俺達はそれぞれの仕事を始めた。
そんな中スバルが自分はどうしたらいいのか?と話かけてきた。
「う~ん…そうだな…。書類整理…と言ってもお前苦手だからなぁ~書類…」
「あう~…苦手…」
スバルの問いかけに対し何をやらせようか考えていたがとりあえずの所、書類整理をさせようとするもスバルがそれが苦手である事を思い出しそれを彼女に確認。
俺の話を聞いたスバルは、落ち込みながらそれに答える。
とは言え、この技術開発に今ある仕事といや~今までやってた研究をまとめる作業に入っていてどちらか言えば書類整理が中心でな。
今回俺や姉貴が呼ばれたのもその書類の確認と精査のためにここに来てるんだが…。
「なら、姉貴の様子を見ててくれ。とりあえず、お茶くみとかしてながらでいいから。書類の方は、俺が片付けておく。まっ、お前としては納得いかねぇかもしれねぇが今日の姉貴の体調は最悪だからな。お前が姉貴が無理しようとしたらすぐに止めるか俺に教えてくれ頼むな」
「は~い。了解~」
俺は、とりあえずスバルにみんなのお茶くみなどをしながら姉貴の様子を見ているよう指示をだした。
それを聞いたスバルは、納得してはいない様子だったがそれを了承。
つまらなそうな顔をしながらみんなのお茶を用意するためにその場を後にした。
ミツキ視点
「お茶で~す。どうぞ、ミツ姉」
「あっ、ありがとう。ごめんね、六課のフォワードにこんな事させちゃって」
「いいの、いいの。それよりも少しは、休まないと後にひびくよ」
「ありがと。あっ、これ美味しい!」
「ホント!!やったぁ~!!ギン姉に念のために聞いといてよかった~」
自身のデスクでみんなから提出された書類の確認やそれにハンコを押してたりしていたらスバルがお茶を持って声をかけてきた。
その声に私は、お礼とお茶くみをさせてしまった事にお詫びをしそれを聞いたスバルはお盆を自分の胸元を隠しながらそれには及ばない旨を話してきた。
スバルとそんなやり取りをした後、スバルが持ってきた
お茶を飲みそれが美味しかったのでそれを声に出した。
その声を聞いたスバルは、両手を上げ大喜びをしていた。
クスッ。なるほど…。これは、ギンガ仕込みだったのね。
スバルの声を聞きながら心の中でクスリと笑いながら、そんな様子を微笑ましく眺めていた。
「室長。例のバリアの件なんですが、中々優秀な魔導士の空きがなくてテストする事が出来ないんですが…どうしましょう?」
「う~ん…。近接攻撃でかなりの破壊力を持った魔導士は、中々いないからなぁ~」
そんな様子を一息入れながら見ていたところ、男性研究員の一人が私に声をかけてきた。
それを聞いた私は、う~んと唸りながらどうしたらいいのか思考を巡らせていた。
「ねぇねぇ、それって一体何?」
「新型の魔力バリアなんですが、砲撃や魔力弾などへの耐久テストは既に行っているのですが打撃系の魔力攻撃に対してのテストがまだ行えていないんですよ。なんせ、魔導士の大半がどちらかと言えば中間距離の魔導士が多いですからね。中々クロスレンジで強力な打撃攻撃が出来る人がいないもんでその人選に苦労してるんです。バリアグレイクと言ったらそんな人達の代名詞みたいなもんですからね」
私が思考を巡らせていた所、スバルがそのバリアの事を聞いて来た。
それを聞いた研究員が私の変わりにスバルにそのことを説明していた。
「それなら、打って付けのヤツがいるじゃないか?姉貴?機動六課の…それもあの高町なのは一等空尉が鍛えているフロントアタッカーがな」
「そうか!その手があったね」
「えっ!?それってもしかして…」
私達のやり取りを見ていたユウが、それに打って付けの人物がいるとスバルを見ながら言い出した。
それを聞いた私は、その声に納得した様子でスバルを見その一方でスバルはキョトンとしながら声を出していた。
陸士108部隊 訓練場
スバル視点
「いい!!こっちが合図を出したら、本気で展開されたバリアぶん殴ってね」
「りょうか~い!!マッハキャリバー!!」
<オーライ、相棒。いつでもいいですよ>
ミツ姉達と一緒に訓練場に来た私は、ミツ姉達から少し離れた所でセットアップした上で準備運動をしていた。
そして、拡声器を持ったミツ姉がそこから私にこれからのことについて説明しそれに私は了承しマッハキャリバーに声をかける。
私の声を聞いたマッハキャリバーは、問題ない旨を私に言って来た。
「それでは、実験を開始します!!バリア展開!!」
ヴィーン。
研究員の人がマイクから声を発しそして、私からおよそ200m離れた所にある機械の前でバリアが展開。
その様子を見た研究員達がその場から離れ何かあった時のための安全対策がされた計測機器が置いてある所に退避した。
「いい!!ヤバイと思ったらすぐに止めるんだよ!スバルが怪我したら元も子もないんだから。用意はいい!?」
「うん…わかった。いいよ!ミツ姉!!」
研究員の退避を確認したミツ姉が再び私に声をかける。
それを聞いた私は、それに答えそして、真剣な眼差しで攻撃対象を見つめ体を屈め突撃態勢に入った。
「それじゃ、行くよ!!レディ…ゴーーーーー!!」
「行っぞーーーーーーー!!!」
ミツ姉の合図を聞いた私は、その合図と共にその場から声を上げそして、スタートをした。
ローラーブレードを滑らせながら私は、どんどんスピードを上げる。
「マッハキャリバー!!」
<オーライ>
カシャン
バリアに近づいた所で私は、マッハキャリバーに声をかける。
それを聞いたマッハキャリバーは、私の声を聞き即座に私の右手にあるリボルバーナックルにカートリッヂを1発争点した。
「うりゃーーーーーーーーーーーーー!!」
バコーーーーーーーーーーーーン!!
バチバチバチバチ…。
攻撃範囲に到達した私は、目の前に展開するバリア目掛けて右手でそのバリアに拳をぶつけた。
「す…すごい…。なんて破壊力だ…」
「出力安定!!物凄い結果が出そうですよ。室長」
「うん…。とりあえず、計測を続けて」
「「「はい!!」」」
私が、バリアに向ってぶつけた拳にさらに力を込めていた向こうで計測機器の所では、その計測結果を見た研究員達がその数値に驚きの声を上げていた。
その声にミツ姉は、冷静にその様子見守りつつ研究員達に指示を出し彼らはその声に答えつつ自分の作業に戻っていた。
「こんの~!!なら、これならどうだ!!マッハキャリバー!!」
<オーライ相棒!!>
「はぁーーーーーーーーーー!!」
カシャンカシャン
バリアに攻撃をしていた私は、それがいまだに壊れない事に次の手を講じるためマッハキャリバーに声をかけそれに対しマッハキャリバーはすぐさまそれに答える。
バリアを打ち付けていた右手を一度そのまま一旦引き再度の攻撃態勢に入った。
そして、今度は左手を前に出し空色の魔力球をバリアの目の前に出し引いた右手ではマッハキャリバーがカートリッヂを2発装填していた。
「ちょ…ちょっと…スバル…」
「おいおい…まさかあいつ…」
私の様子を見たミツ姉とユウ兄は、その様子を見つつまさかと言うような顔をし声を上げていた。
「ディバイーーーーーーーーーーン…バスターーー!!」
ドゴーーーーーーーーーーーーーーン!!
ミツ姉達がそんな様子である事を私は知るよしもなく私は、バリアの前に作った魔力球を殴りつけあのなのはさんの必殺魔法を繰り出した。
その魔法を受けたバリアは、こっぱ微塵にその機械事砕け散った。
「うっしゃーーーーー!!やったーーーーーー!!」
「やっちまったな…あいつ…」
「仕方がないね…それで、計測は出来た?」
「はい。それについてはもちろんですが…」
「まぁ、今後のためのいい経験って事で…」
バリアを完全破壊した事を確認した私は、その場で大喜びをしていた。
ミツ姉達は、私に破壊されたバリアの残骸を唖然とした様子でそれを見ながらそれぞれその感想などを言っていた。
その後、私はそのバリアを作るのにかなりの時間を浪費した事を知りただひたすら謝りその後も色々なテストに参加してその日を終えることとなった。
ティアは、ミオちゃんと書類を作りその後ミツ姉と共にそれを提出しに外回りに同行。
そして、私がバリアを壊した事を知りその帰り道でティアにヴァイス陸曹が操縦するヘリの中でもんのすご~くお説教をくらいながら帰る事となるのであった。