魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ティアナ視点
「…こちらでお待ちください」
「「どうも」」
「ありがとうございます」
「失礼します」
私、スバル、フェイトさんそして、無限書庫司書長のユーノさんの4人は、今孫一族の長の邸内にある応接間にいる。
そもそもなんでこんな所にいるかと言うと…。
「影の守護者」が一体なんなのか?それが知りたいというだけもの。
元々、フェイトさんが調べていた事なんだけど私達自身もその事が気になっていた。
もちろん!!ミツキさんに関して…知りたいのは山々なんだけど…あまり迷惑をかけたくないからって事で今までは黙っていたけど…。
でも、ユン先生の話を聞いて…「影の守護者」というものが一体なんなのか?それが気になっていて…。
キャロにヴォルテールにお願いしてもらって今回の会談がセッティングされている。
本来なら、部隊長が来るべき所なんだけど…ユウと一緒にどっかに行っちゃってて…結局私、スバルそしてフェイトさんで六課代表としてくる事となり…。
ユーノ司書長は、フェイトさんが「専門家の助力も必要」との事急遽来てもらっている。
「すんごい広い所だね?ティア?」
「そうね?」
応接間に通されそこにある椅子に座ったスバルは、辺りをキョロキョロしながらその部屋の感想を述べる。
それに対し私は、いつ来るかもわからない相手に対し緊張しながらそっけなくスバルの問いかけを返す。
フェイトさんとユーノ司書長といえば、そんな私達を他所にあれこれ打ち合わせをしていた。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その36「影の守護者」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その36「影の守護者」
フェイト視点
ガチャ。
「お待たせしました」
「いえ…こちらそこ急にお願いいたしまして…」
応接間に通された私達がそこで待つ事数分…。
私達が、入ってきたドアとは別のドアから肩口まで髪を伸ばした黒髪の男性とリインサイズの女の子が入ってきた。
ドアから入っていた男性からの声に私達を代表して私がそれに答える。
それに答えた彼等は、私達の対面の席へと座った。
恐らく彼が…。
「私は、孫一族の長をさせてもらっている「孫元徳」と申します。そして、こちらの方が…。我等が所有している「白凰の石」の龍の御霊であらせられる…」
「カグラだ。お前達の事は、ミツキ達からよく聞いておる」
「「「「よろしくお願いします」」」」
彼等の自己紹介の後それに答えた私達は、その後それぞれ自己紹介を行う。
そして、あれこれ話をした後…話は本題へと入っていった。
カグラ視点
「影の守護者…。についてですか?」
「はい。我々が今調べている案件にそのワードが出てまいりましてその事について大変ぶしつけではありますが、こうしてお伺いしました。何かヒントでもいただければと…」
「なるほど…それについては…(いいではないか?元徳?)よろしいのですか?カグラ様?」
「構わん。なにせ、ヴォルテールからも頼まれていたのだろ?(は…はぁ…)だったら、我等が知る限りの事くらい話をしても?元徳…その事については、我が話すお前は静かにしておれ」
「はい。かしこまりました」
話が本題に入った所で、ハラオウンから今回ココに来たその訳が「影の守護者」についての事だと言いその子とについて元徳は話を渋りだした。
それを聞いた我は、その話に割って入りその事については我が話をする事を告げ元徳はそれを了承した。
「影の守護者…。そもそもそれは、おぬし等人間が勝手につけたものだ」
「…というと…」
「どうやら最初から話をせねばならぬようだな?よいか?」
我が、話を始めた所ユーノが疑問の声をあげる。それに答えた我は、最初から話しをすると言い全員の同意を求めた。
場にいた全員が、頷く。
それを見た我は、話を始めた。
話は、人間が産まれ文明を築き始めた頃の話…。
その頃、神の使いであった龍達の間で一つの論争が起きていた。
人間と共に「共存」するか…それとも「支配」するか。
その考えは、龍同士での争いに発展。
結果は、「共存」を望む側の勝利となるも敗北した「支配」する側のリーダーである邪龍は人間が住む世界へとその魂のみの姿で逃れた。
それを知った「共存」側のリーダーである「ノヴァ・エンシェント・ドラゴン」は、信頼置ける人間の一族である遊牧民「ゲイル族(通称:風の民)」に対し自身の魂を2つの龍神石へ(蒼天の石と紅天の石)とその姿を変えることでそれを与え邪龍の反抗に備えた。
時が立ち…。
人間は、「人が神と名乗る王国」(古代ベルカ王朝の事)が成り立ち…その平和に対する理念が共有出来た「風の民」は彼等に協力。
龍神石の力を使い彼等が望む世界へと尽力。
その頃から彼等の事をその王朝では、「影の守護者」と呼ぶようになった。
平和が訪れた風の民は、元の生活へと戻って行く。その一方…去った後、その王朝の中で影の守護者と同様の力を求める者達が現れ始めた。
彼等は、風の民や龍神石の事を研究。
それを知った邪龍は、彼等に取り入り自身の魂を龍神石へとその姿を変えその人間を乗っ取る事で自身の野望を果そうとする。
だが、そんなヤツの野望も風の民の協力を再び得た当時の聖王により砕かれ何処か経封印された。
「それを大蛇が、発見…したと言う訳じゃ」
「それで、風の民は…」
我の話を聞いたスバルが、疑問の声をあげる。
「滅んだ。(滅んだ!!って、いったい?)子孫を残す事が出来なかったから…。つまりは、一族内に疫病が発生しての。それで滅んだ。ちなみに孫一族は、風の民は別な形で我と契約した一族じゃ。(と、言うと?)我は、龍の死を扱うもの。孫一族は、元々龍のお世話をする一族でその関係で我の魂の一部を彼等に龍神石にし所有させておる。色々とこの方が、都合がよかったかの?」
「流石の風の一族でも疫病には、勝てなかったと?」
「そして、残った石をユウ兄のお父さん達が発見したって事なんですか?」
「そういう事じゃ」
それに答えた我に対し今度は、ティアナが疑問の声をあげる。
我の答えを聞いたティアナが、自身で要約した内容を答える後我がそれを了承。
さらにスバルの問いかけに我が答えた所、以後の問いかけはなくこの会談は終了となった。
その夜…。
機動六課隊舎内 部隊長室
ティアナ視点
「…なるほど。それではやて達の方は?」
「とりあえず、「暁の里」の連中は、陳述会には関わらんらしい事と…そこで、ミツキと黄天が決着をつけるって事くらいって所やな?ユウ?」
「そんな所です」
孫一族との話を終えた私達は、六課へと戻り「暁の里」へと向かっていた部隊長とユウと合流しお互いが得た情報を交換しあった。
私達の内容を報告したフェイト隊長が、部隊長達の情報を確認。
その声に部隊長が、答えその事をユウへと確認していた。
ちなみに、今ココにいるのは、私、スバル、ユウにフェイト隊長の4人だけ。
ユーノ司書長は、この事をクロノ提督達へと報告するためにここにはいなかった。
なのは隊長に会いたがったみたいで大変残念がっていたけど?
「それにしてもよくその話についていけたなぁ?スバル?」
「むぅ!!私だってそれくらい付いていけるもん!!!」
「何言っているの?あんた?カグラの話の途中から頭から煙上げていたじゃない?よく言うわよ?」
「ティア!!」
フェイト隊長の話を聞いたユウが、スバルに対しまるで茶化すかのように疑問の声を上げた所スバル反論。
それを聞いた私が、本当の事を彼に告げる。すると、スバルが、まるで「その事を言うな!!」と言わんばかりに私に対し声を荒げていた。
「まぁまぁ…。どのみち…今度の陳述会は、荒れるな?」
「ええ…。気を引き締めていかないと?」
「そんでファントムの方はどうなんや?ユウ?」
そんな私達を他所に部隊長とフェイト隊長が、話を進めユウにファントムの動向について聞いていた。
「地上本部からの要請により、全軍ミッドから別の場所へと次々と移って行っていますよ?この間言っていた通りに。主に局員以外の…ですけど?」
「そうか…。でも、いつでも介入する気満々なんやろ?(ええ)それならまだええほうやな?」
「まっ、俺としては、何も起きない事が望ましいのですけど?」
「そうやといいけど…」
部隊長の問いかけに対しユウは、なんの躊躇もせずにその問いかけに答えその後ユウとのやり取りが少しの間続いていた。
恐らくユウは、これくらい流しても問題ないと判断したんだろう。
私は、そう思いながらユウに対し追求する事避けていた。
「とりあえず、陳述会当日は、ウチも現場に行くさかい外の方はティアナ達が新人達で。ユウは、ロングアーチに残ってもらって何かあった時には好きに動いてええから…。それでいくからな?みんなそのつもりで?」
「「「はい」」」
ユウとの話を終えた部隊長は、全員に向けて陳述会当日の事について大まかな事を説明。
全員その声に答え後の事は、明日以降にするという事でその場は解散となる事となった。