魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
クロノ視点
「そうか…。結局わからずじまいだったか…」
「すまんなぁ~。クロノの君…」
執務室の応接スペースにあるソファーに座る私の目の前に座っているはやてから、私が彼女に依頼していた件についてその報告を受けた。
そのはやての報告に私は、予想通りといった感想を持ちつつもその答えをそのまま鸚鵡返しで彼女に返しそれを聞いた彼女は申し訳なさそうな声をあげた。
「別にはやてが謝る事ではない。あの陰険女の秘密主義がいけないんだ」
「クロノ君…。ミツキがミッドにおらんと口が饒舌になるんやね…。まぁ…ミツキが秘密主義なのは、ウチも同感なんやけど…。今度ミツキに会ったらこの事チクッたろ」
「そ…、それは…!!それだけは」
はやての話に私は、彼女をフォローするつもりで言ったのだがつい口がすべり余計な事まで話をしてしまう。
私の話を聞いたはやては、その事をミツキに言うと言い出し彼女の話に私は慌てふためいてしまった。
「冗談や、冗談(笑)でも、ユウの話だとこのまま無事に公開意見陳述会が終われば何にもしないって事らしいしそれが確認出来るまでは警戒態勢を取ってくるっちゅう事は確かや」
「そうだな…。それで済めばいいんだが…」
はやての話に私は、納得の声をあげる。
そもそもはやてにお願いした内容と言うのが、ミツキが率いるファントム・ナイツのその動向をミツキの弟のユウにそれとなく聞いてもらう事である。
だが、はやての話によれば退去している施設にて警戒はしているが何も起こらなければ何もしないとの事。
それ以上の事については、聞き出せなかったとの事。
はたして…もし、何かあった場合…ヤツはどう出てくるのか…。
「そういえば…ユウのヤツ…。もし、何か起こればレジアス中将かオーリス三佐に「蒼龍の首飾りを使え」って言えってミツキからウチに伝えて欲しいって伝言を受けてたみたいやけど…。クロノ君?それ何の事かわかる?ユウに聞いてもあいつも何の事だかわからへんって話なんやけど…」
「「蒼龍の首飾り」?いや…私も何の事やら…。とにかく、それがなんらかの合図か防衛のための手段なんだろう…。その伝言については、彼女の言う通りにした方がいいな。頼めるか?はやて?」
私の話を聞いたはやては、急に何かを思い出したかのようにミツキからの伝言を私に話してくれた。
その話を聞いた私は、ミツキとレジアス中将達の間でのみ取り交わされている何かと判断しその伝言の通りにするようはやてに頼んだ。
「わかったよ。それじゃ、ウチは地上本部に行って向こうの様子を見てくるわ。それじゃ」
「ああ、頼んだぞ。はやて…いや、八神部隊長」
「了解しました。クロノ提督」
私の話を聞いたはやては、それを了承し地上本部の警備任務に戻ろうと席をたった。
それを聞いた私は、彼女を送り出すよう声をあげそれを聞いたはやては私に敬礼しその部屋を後にした。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その37「公開意見陳述会」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その37「公開意見陳述会」
公開意見陳述会 当日
機動六課隊舎 司令室
アルト視点
「地上本部…現在の所、以上ありません」
「ありがとう、ルキノ。引き続き警戒を続けてくれ」
「わかりました。グリフィスさん」
私は、現在六課の司令室にて地上本部で行われている公開意見陳述会への警戒任務を行っている。
スバル達フォワード陣は、前日の夜から会場での警備任務についていて私達ロングアーチの面々は司令室からのバックアップがその主な任務。
画面に映る地上本部は、今のところいたって平穏で会場から配信されている中の映像では、現在レジアス中将が以前から導入を推進している新型兵器「アインへリアル」のその優位性について演説をしている所が映っている。
「この映像…。ヴィータちゃんが見たら「そんなの必要ない」って言っているでしょうね?」
「確かに…でも、レジアス中将の意見に同意する人達はいますからね?なんせ、カリスマ性はありますから…中将は?」
司令室を訪れていたシャマル先生が、そのレジアス中将の映像をみながらそんな事をグリフィスさんに話し掛けそれを聞いたグリフィスさんは中将が持つカリスマ性をあげそれに続く人達の事をあげていた。
「そうね。私もそう思うわ。でも、あれだけの物は本当に必要なのかしら?私は、疑問に思うわ」
「そう言えば…ミツキさんもあれに関わっていたんじゃない?ねぇ?アルト?」
グリフィスさんの話に疑問の声をあげるシャマル先生。
そして、その話を聞いたシャーリーさんはユウの過去のことについて私に聞いてきた。
「ええ…。確か…計画当初は参加していたみたいなんですけど…。でも、防衛するにはあれだけじゃ今の魔導士中心の現状ではただでかいだけの的にしかならないって中将に意見をして…。それで、先輩…それ以来、そのプロジェクトから外されたみたいです…。それで、今は魔力がない人でも使える非殺傷設定が可能な武器やバリアの研究をしているんです。ミッドを守りたいのは、魔導士も普通の人間も同じだろうからって」
「そうね…。その気持ちは誰だって同じね…。魔力があろうがなかろうが…」
「そうですね。それはそうと、ユウのヤツはどこにいったんだ?こっちに顔を出すよう言って置いたんだが?」
シャーリーさんからの問いに私は、当時の事を思い出しながらそのときの事に話をした。
それを聞いたシャマル先生が納得の声をあげ、それにグリフィスさんがそれに続きつつもユウが来てない事について疑問の声にあげていた。
「あっ!ユウ君なら、さっきザフィーラがなんでも彼に話があるって彼と一緒にどこかに行ったわよ?」
「ザフィーラが?めずらしいですね?」
グリフィスさんの話を聞いたシャマル先生は、ユウをザフィーラさんが2人でどこかに連れて行ったとの話をしその声にグリフィスさんが「へぇ~」っといった声を上げていた。
機動六課施設内 訓練スペース付近
ザフィーラ視点
「いったいなんの話しだい?ザフィーラのとっつぁん?」
「少し気になる事があってな?単刀直入に聞こう。ユウ…お前は何を企んでいる?ヴィヴィオをいったいどうしようとするつもりだ?」
私は、隊舎内をウロチョロしているユウを捕まえ人気のない所に連れて来た。
そして、訓練スペース付近まできた所で私の後ろから着いて来るユウが私に声をかけてきた。
彼の問いかけに対し私は、その場に止まり後を振り向き真剣な眼差しで彼を見つめ彼にそう質問した。
「やれやれ…。これじゃ、まるで俺が取り調べを受けているみたいだな…。な~に、別にヴィヴィオをどうこうしようって訳じゃねぇよ?念のためってヤツさ?」
「念のため?…詳しく説明をしてはくれないか?」
私の問いを聞いたユウは、観念と言うよりやれやれとった様子で私の問いかけに答えそれを聞いた私はその曖昧な答えに詳細な説明を求めた。
「こいつは、まだ確証は得られちゃいねぇが…。今回もし地上本部が襲撃を受けた場合それにヴィヴィオも巻き込まれるんじゃねぇかって思ってな?それで、あれこれ動いているって訳だ」
「随分、すんなりと答えるんだな?ミツキからの指示か?」
私の話にユウはすんなり答えた。
だが、その話を聞いた私はその話をそのまま信じず彼に疑いの目を向ける。
「まぁな?それに、今回は姉貴達のフォローがないに等しいからな。それに最悪の場合とっつぁんとシャマル先生に踏ん張ってもらわないけねぇ~からな?」
「なるほど…。と言う事は、六課が襲撃を受けると予測しているのだな?それにしても、我々だけでは不安か?」
ユウの話を聞いた私は、そこから彼らが考えていそうな事を想像し彼に三度問いかける。
「確かにとっつぁんとシャマル先生は、優秀なのはわかっている。だが、俺達は常に最悪の状況を想定して動いている。いくら2人が優秀だとしても周辺部隊からの救援なしでそれに大多数でこられたらたまったもんじゃねぇだろ?だから、そう言うときの事を考えてヴィヴィオを先にある所に逃がすつもりだ。だがそれについては、秘密だ。でも、ヴィヴィオの身の安全だけは保証するぜ。これは姉貴から俺に命じられた最優先事項だからな」
「そうか…。その言葉…信じていいのだな?」
私の問いかけにユウは、いつなく真剣な眼差しでそれに答える。
それをみた私は、彼に確認をとった。
「ああ…。そうしてもらえるとこちらとしても助かる」
「わかった。では、お前…いや、ミツキが想定する最悪の状況で私達はどれくらい耐えていればいいのだ?」
「そうだな…。15…いや、20分くらい頼むわ。こっちとしては色々とまだやる事があってな。それで具体的には…ゴニョゴニョ…」
彼のその真剣な顔を見た私は、彼を信じる事とし彼らの考えを聞こうとした。
ユウは、最初の内は普通に話をしていたが詳細な部分については私に耳打ちをしそしてそれが終わるとその場を後にした。
さて…。この事が吉と出るか凶と出るか…。
ユウが去った後、私は空を見上げながら何事も起こらない事を願いつつもふとそんな声をもらしていた。
地上本部施設内 臨時のヘリポート
ヴァイス視点
「お疲れ様でぇ~す!!ヴァイス陸曹!」
「差し入れです。どうぞ」
「おお~サンキュウな!!スバルにティアナ」
俺が地上本部まで、部隊長を送迎した後ヘリの燃料を補給していた所スバルとティアナがコーヒーを差し入れしに着てくれた。
2人からの声に答えた俺は、ティアナからコーヒーが入った紙コップを受け取り一息入れることにした。
「おっ!?これっ、うまいな!誰が入れた?」
「それ入れたのなのは隊長です。隊長の実家が喫茶店をやっているって事で、隊長自らそこのコーヒーを再現してくれたんですよ」
「へぇ~。そうなのか?後でお礼を言わなくっちゃな」
俺がコーヒーを一口のみそれがあまりにも上手かったので誰が入れたのかを彼女達に確認。
すると、ティアナが俺になのは隊長が入れてくれた事を言いそれに俺が答える。
「それでぇ~。ヴァイス陸曹?アルトから…何か預かっていませんか?」
「さぁ?何の話かな?(ニヤニヤ)」
「そ…そんな~!!私、それだけが楽しみだったのに~(泣)」
「そんな泣く事じゃないだろ?ったく…わかった、わかった。隊長達やエリオ達にもちゃんと渡すんだぞ?」
「りょうか~い♪」
ティアナとの話を終えた俺にスバルが、モジモジしながら何かを聞いて来た。
それを聞いた俺は、その事を知ってはいたがスバルをからかう意味でワザと惚けて見せた。
すると、それを見たスバルは急に俺に近づき涙目で訴えてきた。
それに圧倒された俺は、すぐさま観念しヘリの奥を指差しながら他のメンバーにも渡すようにつげた。
俺の話を聞いたスバルは、そのアルトを含めたロングアーチの面々からの差し入れであるダンボール一杯に入ったお菓子を持ちながら満面の笑みでその場を後にした。
「ん?ティアナ?お前は行かなくてもいいのか?」
「はい…。ですが、その前にひとつ聞いてもいいですか?」
「なんだ?」
スバルが去った後、その後に続かないティアナを見た俺は彼女に声をかけた。
すると、ティアナは俺に質問があると言いそれに対し俺はそれを了承した。
「昔…武装隊にいたんですね?すいません、勝手に調べちゃいました。それで…なぜ、ヘリパイに?」
「ったく…。まっ、色々とあったんだよ。色々とな?」
ティアナからの質問は、俺の過去の事であった。
それを聞いた俺は、細かく説明する気はなかったため曖昧に答えた。
「そうですか…。でも、よくミツキさんが狙撃手としてヴァイス陸曹を指名していたとか…」
「それは、俺がアイツに頼んでたんだよ。じゃないと、俺見たいな凡人を指名したりしねぇだろ?アイツが?」
俺の答えを聞いたティアナは、さらに自分で調べてきた事の中で気になっていた事を俺に聞いて来た。
それを聞いた俺は、やれやれといった顔をしつつそれに答えていた。
「わかりました。ありがとうございました。でも…ヴァイス陸曹がヘリパイになってから…ミツキさん…一度も狙撃手を使ってはいないんです…。それでは!失礼します!!」
「ああ…」
俺の話を聞いたティアナは、なんだが納得していない様子ではあったがそれ以上の追求はせずに俺がヘリパイになって以降狙撃手を使っていない事をあかし俺に敬礼。その場を後にした。
「そんなのわかっているよ。俺が、こんなだからアイツが無茶しなきゃいけなくなったんだ…。それなのに…俺は…」
俺は、コーヒーを飲みつつそんな事を呟き給油作業を終え六課へと戻る事となった。
機動六課隊舎付近 とある森
ユウ視点
「遅いわよ…」
「悪い悪い…。ちょっと野暮用でな?」
「まったく…。それで、物はあるの?」
ザフィーラのとっつぁんとの話を終えた俺は、六課の隊舎から少し離れた森の中である女性と会っていた。
俺に気づいたその女は、俺が送れた事に苛立ちつつも早速取引を始めようとしていた。
「ああ…。それはここの中だ。確認してくれ」
ピッ、ピッ、ピッ
「確認したわ。それじゃ、こっちも確認してもらえる?」
ガチャ。
「OKだ」
「それじゃ、取引成立って事で…」
「その前にひとつだけいいか?なんで、あんたの親玉は急にこの取引に応じたんだ?」
その女の態度を見た俺は、持っていた端末をその女に渡しその中にあるクレジットを確認させた。
端末を確認した女は、今度はおれに持っていた大きなケースを渡しその中身を確認するよう言ってきた。
その中身を確認した俺は、その場から立ち去ろうとするその女に対し質問をした。
「そうね…。なんでも、面白そうだからだそうよ?それに道化を演じるのなら騙す側もしてみたいとか…」
「いいのかよ?そんないいかげんな親玉について?あんたは?」
「あなたに言われたくないわよ。あなたもよくあのお姉さんについていってるわよね?(そうかい?俺に取っちゃいつもの事だ)そう…でも、意外と楽しいわよ?これも。それと、親玉って言わないでね?ドクターって言わないと彼…怒るから(笑)それとあんたじゃなくて私はドゥーエって言うの?これから、よろしくね?ユウ君♪」
「へいへい…。わかったぜ、ドゥーエさん」
俺の問いかけに答えたを聞いた俺は、それに答えつつその話に呆れながらさらに彼女に質問をした。
それを聞いた彼女は、それにニヤケながら答えそして俺が言っていた事を訂正していた。
ドゥーエさんの話に俺は、やれやれと言った様子でそれに答え俺は六課に戻り最後の準備を始める事となった。
さぁ~てと、あとは…。
スカリエッティのアジト
スカリエッティ視点
「ドクター。時間です」
研究室でこれから始る茶番劇…と言うかイベントの最終チェックをしていた所にウーノがその開始時間を告げに私の元を訪れ声をかけてきた。
「そうか…。なら、始めようか…ウーノ」
「はい、ドクター」
私の話にウーノはそう答え研究室から、他のナンバーズ達に指示を出していた。
さて…賽は投げられた…。
時代は、いったいどちらを選ぶのか?
彼か?それとも私?それとも…。
楽しみだ…。
これから…ククククッ…アーハッハッハ!!