魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
トウゴ視点
(臨時ニュースをお伝えいたします。ただいま公開意見陳述会が行われている地上本部で…)
「うおぉぉぉぉぉ!!俺は、こんな時に一体何をやってるんだ!!」
自室でテレビを見ながら余暇楽しんでいた俺は、見ていた。
だが、その番組が急に臨時ニュースを知らせる番組に変りその内容を見た途端大騒ぎで外着へと着替え始めていた。
その内容とは、公開意見陳述会が行われているハズの地上本部が何者かに襲撃されているとの内容であった。
「確か…あそこには、スバルさんが!!こうしちゃ入られない!!待っていてください!!スバルさん!!このトウゴ・カシマがただいま参ります!!」
画面では、現地にいるリポーターが現状を伝える映像が映る中大声をあげながら急いで着替えそして鍵をかけないままデバイスを持ちその部屋を後にした。
そんな中スバル達は…。
地上本部施設内 地下道
ティアナ視点
「スバル!!先行しすぎ!!少し落着きなさい!!」
「だ…だって!!ギン姉が!!ギン姉が!!」
無事なのは隊長達との合流を果した私たちは、なのは隊長と一緒にいたフェラルドさんと別れフェイト隊長とエリオそれにキャロの3人が六課の方へと向かった。
そして、私となのは隊長それとスバルの3人で今だ連絡がつかないギンガさんの所へと現在向っている。
私を抱っこした状態で飛行するなのは隊長の前をスバルが焦りの表情で先行していた。
スバルに先行しないよう私が告げるが、彼女はいっこうにそれを聞こうとはしない。
「仕方がないよ。こういう所だとスバルの方が速いから…。とにかくこっちも急ぐよ!!ティアナ!!」
「わかりました。なのは隊長」
スバルの先行に怒る私をなのは隊長が宥め飛行速度を上げる事を私に言い私はその指示に従った。
私の声を聞いたなのは隊長は、飛行速度をあげ先行するスバルの後を追った。
ギンガさん…どうか無事でいて下さい…。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その39「反撃の狼煙」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その39「反撃の狼煙」
地上本部 公開意見陳述会会場
オーリス視点
「オーリス三佐!!」
「あなたは、八神二佐!?どうかされましたか?」
私が周囲の状況確認等に追われていた所、八神二佐が私に声をかけてきた。
「レジアス中将に至急お話しがあります!!取り次いでいただけますか?」
「中将にですか?今中将は陣頭指揮でお忙しく、よろしければ私が承りますが?」
八神ニ佐からその内容を聞いた私は、事前に決められていた緊急時のマニュアル通りの対応を八神ニ佐にした。
「構いません。何せこれは、レジアス中将もしくはオーリス三佐に告げてほしいとの事でしたから」
「中将か私に?それはいったい…」
八神ニ佐からの話しに私は、疑問の声をあげる。
「はい…。何か起こればレジアス中将かオーリス三佐に蒼龍の首飾りを使えと伝えて欲しいと私がユウを通してのミツキからの伝言です。この事を中将にもお伝え頂けますか?」
「蒼龍の首飾り…わかりました。急ぎこの事を中将にお伝えいたします。では…」
八神ニ佐からの言葉に私は、態度を硬化させその場を後にしようとした。
「あの!!ちなみにその蒼龍の首飾りというのは?いったい…」
「それは、あなたが知る必要はありません。それでは失礼いたします」
その場から離れる私を八神二佐が呼び止め「蒼龍の首飾り」について聞いて来た。
彼女の話しに私は、知る必要がない旨を言い半ば強引にその場から立ち去った。
はやて視点
「くっ…。やっぱ教えてはくれへんかったか」
オーリス三佐にミツキからの伝言を伝えたウチは、そのついでにその伝言の中で気になっていた「蒼龍の首飾り」の事についてオーリス三佐に聞いてみた。
だが、それについては一切答えてもらえず彼女が立ち去った後その悔しさを露わにしていた。
「主はやて!!こちらにおられましたか?」
「シグナム!?いったいどないしたん?」
ウチが悔しがっていた所遅れてきたシグナムがウチに声をかけてきた。
そう言えばシグナムの事…すっかり忘れとったわ(笑)
「主はやて!!アレをご覧下さい!!スカリエッティが…」
「なんやと!!」
シグナムの話にウチは、シグナムが指を指した方を見た。
すると、そこには先ほどまでなかった巨大スクリーンが登場しその画面には外の様子と恐らくホログラフィーによるものやろう巨大なスカリエッティの姿が映りだしていた。
ウチとシグナムは、今いる場所からその画面が見やすい場所まで移動しその様子を見ることにした。
(如何ですかな?公開意見陳述会の会場にお集まりの皆さん、それにこの映像をご覧の皆さん…。この私の作品達によるデモンストレーションは?)
「ふざけるな!!」
「貴様!!いったいなんのつもりだ!!」
「こんな事をして許されるとでも思っているのか!!」
画面に映るスカリエッティが憎たらしい笑みを浮かべながらウチ等に向けて話をしてきた。
その声を聞いた会場からは、まるで野次にも似た怒号が響き渡っていた。
「許される?あなた方は、いったい何を言っているのですか?そもそもこれはあなた達腐った管理局の上層部及び最高評議会の方々が招いたものではないですか?」
「な…何ーーーーーーーー!!」
「き…貴様っ!!いったい何を根拠にこんな事を!!」
ニヤケながら話をするスカリエッティに対し、恐らく管理局の上層部にいる連中かと思われる人達がまるで火に油を注がれたように怒りをさらに露わにする。
「クックックッ…それについては、私の計画が成就した時にでも明らかにするといたしますか。ですが、それまであなた方が生きていればの話しになりますが。さて…今回私自らこうして現れたのには、訳がありまして…。単刀直入にお伺いいたしましょうか。「蒼龍の首飾り」はいったいどこにありますか?スポンサーのレジアス中将?」
「中将がスカリエッティのスポンサー?そ…それに蒼龍の首飾りやと!!」
スカリエッティの話しにウチは、驚きの声をあげた。
その一方、会場では先ほどまでの罵声の嵐はどこへやらそのスカリエッティの話しについて何のことだが確認している声等ざわつき始めその視線の全てが会場にいたレジアス中将の方へと向っていた。
「いったい何の事だ?私にはさっぱりわからない事だ。それよりさっさと武装を解除し投降しろ!!スカリエッティ!!」
「やれやれ…。惚けますか…。では、今回特別に教えてあげましょう。「蒼龍の首飾り」というのは、あなた方管理局や聖王教会ならびに各種方面の色々な方々が探していた転送及び巨大防衛システムの事です。そもそもこのシステムは、物質や人間を他の次元世界や目的の場所までピンポイントで転送するシステムの事をさしているのですが実を言うとそれだけのものではない…。この「蒼龍の首飾り」は、それ以外にも重要拠点の防衛のための防衛システムを搭載しておりましてね…。これが実にやっかいなもので、これを発動すれば今まで有利に働いていた敵側のシステムや魔法等その全てがキャンセルされてしまうといった物なのです。私の計画を成就させるためにはそれが大変邪魔でしてね…。それで、この「蒼龍の首飾り」を作る計画に当初から参加していたレジアス中将にそのありかをお聞きしたいと思いまして。それと、それを扱う事が出来る者の…。ユウ・サエグサとその姉のミツキ・サエグサのその所在を彼の上司であり彼女の友人である機動六課の部隊長の八神はやて二佐にお伺いしたいのですが?」
「何ッ!!あのシステムが!!」
「レジアス中将!!あなた今まで言っていた事は嘘だったのですか!?」
「説明をしていただこう!!レジアス中将!!」
「あの小娘めぇ!!やはりそうだったのか!!」
「今ヤツ等はどこにいる!!答えろ!!八神二佐!!レジアス中将!!」
中将の話に対しスカリエッティは、その「蒼龍の首飾り」についての説明をした上でそのありかとユウとミツキの所在についてウチに聞いて来た。
彼の話しに会場中からは、そのシステムを欲していた連中からレジアス中将やウチに向けてその事を問いただす声が響いていた。
それに対し中将は、「知らん」の一言でその声を一蹴。
中将の解答を聞いたスカリエッティは、やれやれといった様子をしながらその視線を今度はウチに向けてきた。
「ユウなら、六課におると思うけどウチは今朝からずっとこっちにおったからなぁ~。今日については、六課におらんとなるとウチにはさっぱりや。それにミツキに関しては、ファントムの連中と一緒にミッドから離れとるっちゅう話しやで?」
「そうですか…。こちらでも2人との今朝まで、それぞれの部署にいる事はわかってはいたのですが…。なら、強引にでも出てきてもうとしましょうか…。彼とその姉であるミツキ・サエグサさんに…。そして、彼等から「蒼龍の首飾り」の事を聞き出せばいいのですから…」
「強引にやと!!いったい何をするつもりや!!スカリエッティ!!」
ヤツの問いかけに答えたウチは、スカリエッティの話しに怒りを露わにした。
「それは、見てのお楽しみです…。八神二佐?それでは…。あっ!!そうだ、そうだ。もし、命が惜しい方がおれば私の所までご連絡を。オープンチャンネルで私に呼びかけていただければ私の娘達が随時対応いたしますので…。それでは…」
プツン。
「クッ…」
ウチの話しにスカリエッティは、ニヤニヤしながら答え最後にウチ等に対し投降を呼びかけその映像は終了した。
その消えた画面をみながらウチは、現状では何も出来ない自分に対し苛立ちを露わにしていた。
地上本部 地下最下層
巨大情報防衛及び転送システム「蒼龍の首飾り」
中央コントロールルーム
ミツキ視点
「やっぱり…ここしかないよね…」
ミオちゃんからの連絡を受けた私は、滞在していた拠点からノア達と共に先行部隊としてこちらに到着。
そして、彼等と別れた後この地上本部の地下…その最下層にある巨大情報防衛及び情報管理システム「蒼龍の首飾り」の封印をとく作業を合流したミオちゃんと共に行っていた。
そもそもこのシステムは、私の両親とその研究チームのみんなで考えレジアス中将などの協力によりこういう時のために地上本部の地下に超極秘で建造されたもの。
ユウのデバイスの中にあった例の設計図を具現化したものだ。
当初は、これを使ってミッドの防衛につく計画であったがそのエネルギーの根源である今は私が持つ蒼天の石が人間との契約が必要でありこのシステムを使うという事はある意味人柱をささげなければならない事から私の両親、その研究チームのチーフそれとレジアス中将そして、ファントムナイツの相談役で伝説の三提督の一人であるミゼット・クローベル提督との間で話し合いこの場にて封印される事となった。
それに気づいたその研究チームに資金援助などをしていた組織がそれに怒り、黄天を使いその施設を攻撃…。
その研究チーム…そして、その組織から監視役として派遣された私の仲間達…その全員がその事については一言も口を割ることなく…この世を去った…。
その生き残りである私も…それにノアも…中将からその事直接私に口にするまでの間その事を聞かれても黙秘を貫き通し私が局員になってからもその事については、中将とミゼット提督…。それに、ファントムのごく一部の人達にしか話しをしてはいないし中将やミゼット提督も同様の対応をしてくれていた。
ユウには、例の設計図を見せた後に少しだけ話はしたけどここには連れてきた事はない…。
そして、現状でこれを使う事が最良の手段であると考えた私は、このシステムの中央コントロールルームの中にいる。
ここは、人が一人入れるだけど狭い球状のスペースでここからこのシステムをある程度操作することが出来るしある意味ここは私専用に作られている。
だって…。
この計画が実行された場合…。
ここにいるはママじゃなくて私…だったんだから…。
計画当初は、私の前の蒼天の石の契約者である私のママがここに入る事になっていたんだけど私が蒼天の石との契約が可能である事がわかった時に私が自ら志願したの。
当時まだ赤ん坊だったユウには、両親の存在が必要だって思ってね。
でも…それで計画が進んでいた所突如、ママとパパはその事に対し猛反対をしてきた。
そして、私がその反対する理由を聞いた所出て来たのが養子縁組の書類…。
あれには本当びっくりしたわよ。
そもそも私の体をユン先生が私に内緒で調べた時にその遺伝子を検査した所、どうやら私はパパとママの精子と卵子による体外受精で生み出された物がベースの試験管ベイビーである事がわかったんだって。
その後、そのベースにした遺伝子を色々と弄ったためにパパとママが持ち得ない能力を私が持ちえたらしくそれを聞いたパパとママがそれなら自分の娘だ!と考えたらしくそう言う行動に出たんだって。
それに私の名前の「ミツキ」って名前も、パパのムツキの「ツキ」とママのミリーの「ミ」をとって自分達で産めなかった変わりに自分の娘だって表すためにつけたとか…。
話を聞いた私は、もちろんその事に感動したしそれ以上2人には反論せずにそれを受け入れその当時の名前であった「435番」から「ミツキ・サエグサ」にその名を変えユウのお姉ちゃんとなり家族を得る事が出来た。
でも、そんな幸福な時間もあっと言う間に終わり…。
そして、私は、その亡くなった両親との約束を破りここにいる。
ここには、もう二度と近づくなと言われていたんだけど…。
ごめんなさい…パパ…そして、ママ…。
今、みんなを守るためにはこれが必要なの…。
悪い娘を許して下さい。
私は、辺りを眺めながらそんな事を考えていた。
「ミツキ!!やはりここにおったか!!」
「れ…レジアス中将!!いったいどうして?」
私が作業を進めていた所、いきなりレジアス中将からの通信が入った。
「今、ミゼット提督の所に来ていたノアからここにお前が来ていることをオーリスが聞き出してくれてな。それで通信をした。それで、やはり…使わなくてはならないのか?…それを?」
「はい…。現状からするとこのままでは、地上本部が壊滅する恐れがあります。それと先ほどのスカリエッティからの通信からすると私とユウの知り合いのその全てが私たち…。いえ、私が出ていかないおかげでその生命の危険にさらす事になります。それにただ、私一人が出て行った所でこの状況をひっくり返す事は恐らく出来ません。ですので、これを使って今足止めをくっているファントムの艦隊の邪魔をしているあのネットを除去、そして今戦っている局員達に有利なるようにこのシステムを使ってするまでです!」
中将からの通信に私は、怒られると思っていたが中将は現状を把握しているらしく心配そうな顔をしながら私がここに来ている事を知った理由等を話す。
それを聞いた私は、作業の手を止めないままこのシステムを使う理由を中将に告げた。
「そうか…。なら…仕方がない…。私もそれの使用を許可しよう。だが、システムの長時間の使用とお前が人柱になる事さらにお前が死ぬ何てことは絶対にゆるさん!!いいな!!」
「はい!わかりました…。それと…ありがとうございます」
私の話を聞いたレジアス中将は、すまなそうな顔をしながらそう答えそれに対し私は作業の手を止め通信画面に映るレジアス中将に敬礼をしそれに答えた。
「それで、システム起動まで後どれ位かかる?」
「システムの封印の解除作業はその大半の作業は終えております。後は、ミツキお姉様がいる中央コントロールからのエネルギーの充填作業におそよ5~10分程度のお時間を頂きたいのですが?」
「ミオちゃん、相変わらず作業早いね。こっちもこれでヨシっと!!後は…トリガーを…あっ!!中将?ひとつお願いがあるんですけど…いいですか?」
レジアス中将の話にこの部屋の外にあるサブコントロールルームにいたミオちゃんから作業具合についてその説明が入る。
それを聞いた私は、彼女のその作業の手早さの感心した声を上げその後中将にお願いをしたいと願い出た。
「なんだ、言ってみろ」
地上本部 公開意見陳述会会場内 臨時司令室
はやて視点
「なんやて!?そのトリガー役をウチがするんか?」
(そう!!お願いできる?はやて?)
スカリエッティのあの通信の後、オーリス三佐がウチをこの会場内に急遽設けられた臨時の司令室(とは言っても会場の隅っこに机や椅子をならべて外から見えないようにしただけのものなんやけどな)に呼びだされ通信画面の向こうにいたミツキから「蒼龍の首飾り」のトリガー役を頼まれた。
「その前に、トリガー役って一体何をするんや?」
(な~に、やる事はいつもと変わらないわよ。私がエネルギーの作る役でミオちゃんが照準とエネルギーのコントロールを担当。そしてはやては、いつも通りに自分の魔法を詠唱してそれを発射するだけよ)
ミツキの頼みにウチは、疑問に感じていたことを彼女に聞いてみた。
するとミツキは、いつもの調子で飄々(ひょうひょう)と役割分担を説明する。
「と言う事は、いつもリインがやっている事をミツキとミオちゃんがやるって事でええんか?」
(そう言う事。ただ、その呪文は真上に発射してほしいの。そうしないとそのシステムの魔法が広範囲に広がらないのとシステム自体かなり老朽化しているから何度も使う事は出来ないから、それだけは頭に入れといて。それが反撃の狼煙になるハズだから…)
ミツキの話を聞いたウチは、再度ミツキに質問をした。
それに対しミツキは、それでええ事と注意点をウチに言ってきた。
「了解や。それと…これが、最後の質問や。これを使った後、ミツキ…あんた自体が大変な事になる…何てこと…ないよな?」
「そ…それは…」
ウチは最後の質問を真剣な眼差しで彼女にぶつける。
そのウチの質問に対しミツキ…どうやら返答に困っている様子。
そりゃ、当然の質問やろ?
これを使ってみんなを助ける事にはウチも賛成や。
でも、みんなが助かってミツキ一人がその犠牲になる何てこと…ウチは絶対にそんな事に手は貸せん!!
それに、そんな事をしたらユウ達に何言われるかわからんからな。
「まぁ、このシステムを使う以上ミツキの魔力は結構消費されるしこれを見た黄天が間違いなくミツキを狙ってくる事になるしミツキもヤツとの決着をつけたがっている。その決着がどうなるのかはあたいにもわからねぇが、システムを使っただけでミツキが死ぬなんてことは今サブコントロールルームにいるミオがそんな事絶対にさせねぇ。あたいもミオもその気持ちは、はやてと同じだ…」
(私もそうはさせません!!絶対に!!もし、ミツキお姉様がそんな事をしようもんなら強制的に中から出て頂きます!!)
(ノア…ミオちゃん…)
返答に困っていたミツキを見かねたノアがウチの肩をポンと叩きながらその理由をウチに告げ別の通信画面からは、ミオちゃんが真剣な表情でウチに訴えかけてきた。
それを聞いたミツキは、自分の考えをまるで見透かされた様子で驚きながらも感謝しているような声を上げていた。
「そうか…。わかったわ、なら協力する。その代り、黄天との対決には横槍をいれさせてもらうしこれが済んだらご飯をおごってもらうで!ミツキ…」
(わかったわ…はやて…それとありがとう…)
ミオとノアの話しを聞いたウチは、彼女達に協力する事を決断した。
それを聞いたミツキは、うっすらと涙を浮かべながらウチの答えに感謝の意を述べていた。
「そうと決まれば早速準備開始や!!」
「おう!!」
((了解!!))
「「「「「おーーーーーーーーーーーー!!」」」」
ウチの号令を合図に近くにいたノアと通信画面の向こうにいるミツキとミオちゃん…それに周辺にいた地上本部の局員達さらに本局の局員達までもその事を聞いていたらしく、その会場にいる全員が声をあげそして反撃のための準備を始めた。
機動六課隊舎内 司令室
グリフィス視点
「格納庫大破!!シゲさん達の安否不明!!」
「交代の武装隊との連絡取れません!!」
「ヴァイス陸曹!!ヴァイス陸曹!!ダメです!!ヴァイス陸曹との連絡取れません!!」
シャーリー、ルキノそれにアルトからの報告が次々と入る。
張っていたバリアもガジェット達による一点集中砲火によりすでに消失。
現在の残存戦力と言えばシャマル先生とザフィーラさんのみ…。
「ユウからの連絡は!!(まだです!!)クッ!!こんな時にあいつ…。救援は!?(SOSは出しつづけていますが返事がありません!!)」
アルトに対しユウからの連絡が来たか確認するが連絡はなくルキノに救援の確認をしてもそれもこないとの応答が僕の所に入る。
既にガジェット達の攻撃により六課隊舎は半壊。
画面から見える映像からは、まるで火の海の中をシャマル先生とザフィーラがガジェット達との交戦の映像が表示されている。
僕の判断が間違っていたのか…。
シゲさんに言われた通りすぐに退避していればこんな被害になる事は…。
「戦闘機人の一人がこちらに向ってきます!!それにガジェットからの砲撃!!ここを直撃します!!」
「退避だ!!みんな逃げろ!!」
ドカーーーーーーーーーーーーーン!!
「うぁああああああああああああーーーー!!」
僕は、自分がした判断に後悔しデスクについていた手を握り締めていた頃シャーリーからガジェットの砲撃がここに直撃するとの報告が入った。
それを聞きハッとした僕は、シャーリー達にこの場からの退避を命じる。
だが…その判断もまた…遅かった…。
バチバチ…。
バチバチ…。
ガラガラ…。
「うっ…。み…みんな…無事か?」
ガジェットの砲撃を受けた司令室は、その攻撃により爆発を起こした。
その爆風により僕は吹き飛ばされ自分の体の上にのった瓦礫をよけながら立ち上がり辺りを見ながらみんなの無事を確認しようと声をだした。
破壊された司令室は、その機能をすでに失っており停電し暗くなったその司令室はつい先ほどまで大型スクリーンがあった場所にガジェットの砲撃によるものであろう大きな穴が空いており壊れた機器が放つ電気の光とその穴から入る外光があたりを照らしていた。
その光を便りに僕は、みんなを探した。
「う…ううん…」
ガラガラ
「る…ルキノ!!ルキノ!!大丈夫か!!」
瓦礫の中から頭を抑えながら立ち上がろうとするルキノを見つけた僕は、彼女の元へといきふらつきながら立つ彼女をささえながら怪我の具合を確認した。
「わ…私は、大丈夫です。グリフィスさん…」
「よかった…。君が無事で」
僕の声を聞いたルキノは、痛みを抑えながら今出来る限りの笑顔でそれに答えてくれた。
「悪いけど…。そんなにイチャイチャしないでくれるかな?グリフィス君?」
「えっ!?そ…そんな事…。よかった!!シャーリーも無事で」
「何!?そのついで見たいな言い方!!(怒)」
僕とルキノの光景を少し離れた所から見ていたシャーリーが腕を抑えながら声をかけて来る。
それを聞いた僕とルキノは、2人とも顔を真っ赤にしながらその場から離れ僕がシャーリーの無事を喜ぶような声を上げるが彼女はどうやらそれを信じてもらえてないらしい…。
イラついた顔をしながら僕に詰め寄ってきた。
まったく…、いくら彼氏がいないからて…八つ当たりもいい所だよ。
「なんか言った!!グリフィス君!!(怒)」
「イエ…ナンデモアリマセン…。シャーリーサマ…」
僕の心の中のボヤキが聞えたのかさらに怒りを露わにするシャーリー。
「あ…アルト!!」
「えっ!!…あれは、戦闘機人!!」
僕とシャーリーのやり取りを微笑ましい表情で見ていたルキノが僕等がいる所の奥で起き上がろうとしていた頭と右腕から血を流してるアルトに近づく誰かの姿を見つけアルトに声をかける。
それに気づいた僕がそれが戦闘機人である事をつげた。
「アルト…クラエッタだな?」
「な…何よ!!(ヴォン)うっ!!」
アルトに近づいた戦闘機人は、彼女の名を確認。
それに答えたアルトに対し、手に持っていた赤い光を放つ二本の剣のその一本を彼女の喉元に突きつけた。
アルト視点
「私の名は、ディード。ドクターの命により私と共にきてもらう。アルト・クラエッタ」
「アルトをいったいどこへ連れて行く気だ!!戦闘機人!!」
私の喉元に剣をつきたてた戦闘機人…ディードと名乗った彼女は私をどこかへ連れて行くと言い、それを聞いたグリフィスさんがそのディードに問いただす。
「動くな!!動くとこいつがどうなるか…。それとこいつをどこへ連れてく事など、貴様等に言う命令を私は受けていない。私が受けている命令は、このアルト・クラエッタを連れて行く事とそれ以外の…全員の抹殺…」
「私達全員の…」
「ま…抹殺…」
「クッ…!!」
ディードの言葉にルキノ、シャーリーさんの順では顔を真っ青にしながら声を上げその一方でグリフィスさんはそうはさえまいと彼女達の前に出て苦悶の声をあげていた。
「もしかして…。私を使ってユウと先輩をおびき出そうって言うんじゃないわよね?それは残念ね!!いくら私を人質に取っても先輩やユウは…(グイッ!!)クッ…」
「利用価値を決めるのは、貴様ではない。ドクターだ!それとあまりおしゃべりが過ぎると私の手元が狂ってしまう事もあるのだぞ?いいのか?」
ディードがなぜ、私を連れて行こうとしてたのかすぐにわかった私は彼女にカマをかけてみた。
だが、それを言いかけている所でディードは私の喉元につきたてていた剣に少し力をこめた。
そして、その剣をつきたてた私の喉から少し血が流れそれを見ながら彼女は無機質な表情で私を威圧する。
ディードの威圧とその無機質な表情に私は、戦意を喪失してしまった。
またなの…。
また…。
私は、先輩とユウの足手まといになっちゃうの?
そんなの嫌だよ…。
「フッ…。情けない…。貴様、管理局の人間なのに泣くのか?」
そんな事を考えていたら何時の間にか涙が出ていた。
私を見下ろしていたディードが、そんな私に声をかけてきた。
ディードにそう言われ必死に涙を止めようとするが、私の目から流れるその涙は止まってはくれなかった。
「そんな情けないヤツがいたとはな?これは、とんだお笑い種だ!!」
涙が止まらない私を見たディードは、罵った言葉を私にぶつける。
ユウ…。
お願い…。
助けて…。
その罵倒を受けた私は、その声に悔しがりながら心の中で…。
今ここにはいないユウに…。
祈るような気持で彼にその助けを求めていた。
そして、止まらない私の涙が地面にポタリと落ちた。
その時…。
「それは、悔し涙って言うんだぜ!!戦闘機人!!」
バシュ!!
ボン!!
「クッ!!誰だ!!(ドカッ!!)ぐあっ!!」
そんな声が聞えると同時にディードに向って紅色の魔力弾が彼女に命中。
体制を崩しながらその魔力弾が飛んできた方を見ながら声を上げるディードに今度は赤と黒の刀が彼女を外へと吹き飛ばした。
「大丈夫か?アルト?」
「ゆ…ユウ!!うぇーーーーーーーーーーん」
ガシッ!!
ディードが吹き飛ばされその場に座り込んだ私の前にバリアジャケット姿のユウが現れ声をかけてきた。
その姿に私は、思わず彼に抱きつき泣き出してしまった。
「おいおい…。落着けっての」
「だって…。だってぇーーーー!!」
泣き止まない私に対しユウは、いつもの調子で私を落着かせようとする。
でも、その緊張感から開放された私はまるで子供のように泣いたまま彼から離れようとはしかった。
「少し遅くないか?ユウ?」
「本当、もう少し遅かった危なかったわよ」
ユウの姿を見たグリフィスさんとシャーリーさんが泣き止まない私を他所にユウに声をかけた。
「申し訳ない。ちょっと援軍を呼ぶのに少し手間取ってな。だが、もう大丈夫だ」
「援軍?」
グリフィスさん達の話しにユウは、外の方を見ながらそう答えた。
それを聞いた二人は、疑問の声を上げながら外を見た。
「おーーーーーーーーーーりゃーーーーーーーー!!いっぜぇ!!フレイ・バーーーーーーーーーーーーーード!!」
<オーケー!!旦那!!>
ドガガガガガガーーーーーーーーーーーーーーーン!!
「イージス!!シェル!!!発動!!(ドーーーーーン!!)大丈夫ですか?シャマル先生!!ザフィーラさん!!」
「ええ…なんとか…」
「危うい所だった…」
司令室の外では、フェラルドさんがファイバード共に次々とガジェットを破壊しシャマル先生とザフィーラさんへの攻撃をナリアちゃんがイージス・シェルでそれを防ぎ二人に声をかけていた。
ナリアの声を聞いた二人は、シャマル先生ザフィーラの順で安堵の声をあげた。
ビュイン
「ユウ!!シゲさん達も無事よ!!それにヴァイス陸曹も!!彼等の事は、こっちはまかせて!!」
「ああ!!そっちは頼むぜ!!クリス!!」
「わかったわ」
プツン
そして、ユウの目の前に突如通信画面が開きその中からクリスが現れシゲさん達の無事を伝えそれを聞いたユウがあとの事をクリスにまかせる旨の話をしその通信画面が閉じた。
「これは…。いったい…」
「ああ、本来ならここへの援軍はもっと来るハズだったんだがちょっと今足止めを食っててな。それで、ファントムがいた施設から姉貴とノア、それにナリアとクリスが先行部隊として先にこっちに来てたのを知ってな。そんで先に潜入していたミオとフェラルドに連絡を取って姉貴とノアそれとミオ以外、急遽こっちに来てもらうよう俺が呼びに行ってたって訳。それともう少ししたら、もっと援軍が来るハズだぜ。ちなみに俺は、普通に司令室のドアからここにはいったんだが…。それにしてもひでぇ~な。こりゃ」
唖然とした表情のシャーリー達に対しユウがその理由をつげつつ周りを見て驚きの声をあげる。
「それは、君が来るのが遅いからだ。イテテッ」
「「そうそう」」
「おいおい…。そりゃないぜ…」
ユウの話しにグリフィスさんがユウのせいにするような話をしそれに続くシャーリーさんとルキノ。
「お…おのれぇーーーーーーーーーー!!ユウ・サエグサーーーーーーー!!」
「おおっと、どうやら俺にお客さんみたいだ。グリフィスさん、みんなの事を頼む…。それとここは俺たちに任せて避難してくれ。(わかった。すまないユウ…)」
「グスン。ユウ?平気なの?」
少しばかりの談笑をしていた私たちの前に怒りの表情のディードがあいた穴の前に浮いていた。
それを見たユウが、グリフィスさんにそう言い預けながらこの場から避難するよう声をかける。
ユウの話しに私は、涙を拭きながら心配そうな声をあげる。
「心配するな、アルト。すぐに済むから!だからお前は、グリフィスさん達と一緒に避難してろ。それにお前の悔し涙の分…。きっちりヤツに返してきてやっからよ」
「本当?(ああっ!)(アルト…行こう…このままだとユウ君の邪魔になる…)はい…。わかりました、シャーリーさん…。それとユウ!!…絶対だよ!!絶対!!」
「わ~ったよ!!だから行け!!」
心配する私に対しユウは、私の両肩を掴みそして私の顔を見ながら笑顔そう言ってくれた。
それを聞いた私は、それを了承し優しく声をかけてきたシャーリーさんの手引きによりみんなと一緒に司令室を後にしようとする。
司令室を出る間際、ディードと退治するユウの背中を見ながら私は再び声をかけユウの声を聞いた上でその場を後にした。
ユウ視点
「すぐに終わる…だと…。貴様…随分でかい口をたたくのだな?」
「なぁ~に、そのままの事を言ったまでだ。かまいたち!!」
バシュ!!
アルト達がここから退避した所で、ディードが俺に声をかけてきた。
それを聞いた俺は、そう答えつつかまいたちをヤツに向けて放った。
「ふん!!その程度の攻撃!!…ぐあっ!!」
俺が放ったかまいたちをディードは、後方に下がりながらそれを交わしながら声を上げる。
その行動を確認しつつ俺は、ヤツの司令室から外に出ヤツの真上まで行き紅をヤツの右肩に振り下ろした。
紅の斬撃を食らったディードは、そのまま海の近くの地上の激突した。
「ディーーーーード!!くっそーーーーーー!!ISレイストーム!!」
ビュイーーン!!
ガキン!!
ドーーン!!
「んな!!レイストームが!!」
地上に激突するディードを見たオットーは、俺に対しISを発動。
地上に降りた俺に対し向けて光線を放った。
俺は、その光線を紅であさっての方向に弾いた。
それを見たオットーが驚きの声をあげる。
「てめぇ等…いくらなんでもこりゃ、やりすぎだぜ…。いくら俺でも堪忍袋の尾が切れるってんだ」
「何をーーーーーー!!IS!!ツインブレイズ!!たぁーーーーーー!!」
オットーの光線を弾いた俺は、ディードが落ちた場所に怒りに満ちた声を上げながら歩いて向う。
その声を聞いたディードがISを発動。
落ちた後に出た爆風の中から飛び出しながらその双剣で俺を攻撃してきた。
ガキン!!
「まだまだ!!」
ガキン!!
飛び出してきたディードは、双剣の片方を俺に振り下ろす。
それに対し俺は、それを紅で受け止めさらに声を上げたディードがもうひとつの双剣を今度は横から俺の腰辺りを目掛け切り込みそれに対し俺は、もうひとつの剣をゲイルでそれを受け止めた。
ギリギリ…。
「クッ…」
「なんだよ…。そんなもんかよ…」
紅とゲイル、それにヤツの双剣との間で鍔迫り合いになった所でディードはさらに力をこめる。
それに対し俺は、そんなもんかと声をあげる。
「まだ…そんな減らず口を叩くか!!」
ガキン!!
「その口!!すぐに聞けなくしてやる!!なっ!!」
カチャリ。
「うるせぇ!!アルト怒り…食らいやがれ!!メテオ…ブレイカーーーーーーーーーーーー!!」
「うわぁあああああああああ!!」
ドゴーーーーーーーーン!!
俺の話にディードは、さらに苛立ちを露わにしディードがその鍔迫り合いから離れ再び俺に切りかかろうとした所でゲイルをヤツに目の前に向けて構けそして俺が至近距離でメテオブレイカーを発射。
それをまともに食らったヤツは、再び海近くまで吹き飛ばされそのまま意識を失い地面にあお向けで倒れていた。
オットー視点
こ…こんなの…ヤツのデータにはない。
それになんだ…あのヤツから出ている赤黒い蒸気みたいなものは…。
ディードがヤツの砲撃魔法に吹き飛ばされるのを見た私は、以前クワットロお姉様から見せてもらったヤツのデータにこのような戦闘能力がない事を確認しさらに今度は私にに近づくヤツの体から赤黒い蒸気のようなものを見て驚きの声を上げていた。
「クッ…くっそ…」
「ディード!!おのれ!!ISレイストーム!!」
ビュン!!ビュン!!
ドーン!!ドーン!!
ヤツに吹き飛ばれたディードは、そのダメージが大きい様子で中々立ち上がろうとは出来ずにいた。
それを見た私は、ディードの前に立ちレイストームをヤツに向けて放った。
私が放ったレイストームに対しヤツは、それを交わしながら物凄いスピードで私に近づいて来る。
「遅いぜ!!そんで持ってこいつは、六課のみんなの分だ!!シューディング…ストライク!!」
「ぐああああああああああ!!」
ドーーーーーーーーーン!!
それに対し私は、さらにレイストームを放つがそれも交わされそして、恐らくヤツのトップスピードで私の前に現れたヤツは、その加速を利用しその勢いのまま私を切りつけた。
ヤツの攻撃を受けた私は、その場にふわりと浮かびそのまま地面に背中から落ち…そして、意識を失った。
はやて視点
「ひ…ひどい…」
ミツキとの打ち合わせを終えたウチは、会場に現れたシスターシャッハからデバイスを受け取り同じくデバイスを受け取ったシグナムとシスターシャッハと共にその会場を出て半壊した地上本部の建物の上空に上がり反撃の狼煙を上げるための準備をしつつその周辺を眺めていた。
辺りは、つい数時間前までの光景とは裏腹にまるで焼け野原の状態で外で警備をしていた局員達が攻めてくるガジェット達に応戦している。
シグナムは、準備を進めるウチを上空から警護し空を飛べないシスターシャッハは地上からウチを警護しつつガジェット達を排除してくれている。
ちなみに脱出を手伝ってくれたノアは、連絡が取れないギンガやスバル達のことを心配しとったミツキの変わりにウチ等とは別行動を取ってる。
「結局…ウチ等は止められへんかったなぁ…」
さらに六課の状況については、六課に向ってくれてるというクラリスさんから「怪我人は出とるがみんな無事」との連絡がミオちゃんからその報告入ったのを聞いたウチは、それについては安堵しつつもカリムの予言を止める事が出来なかった事にふとこんな事をもらし悔しさを滲ませていた。
(はやてお姉様、準備の方はよろしいですか?)
「こっちは、準備OKやで?ミオ。そんでそっちは?」
(こちらも準備OKです)
(それじゃ、行くよ!!はやて!!ミオちゃん!!」
「よっしゃ!!みんな!!もうちょい踏ん張ってな!!」
ミオからの通信に答えたウチは、気持ちを切り替えもうひとつの通信画面に映るミツキから作戦開始の合図を聞き周りにいるみんなに声をかけた後呪文の詠唱を開始した。
地上本部地下最下層
巨大情報防衛及び情報管理システム「蒼龍の首飾り」
サブコントロールルーム
ミオ視点
「はやてお姉様、広域魔法の詠唱開始。ならびに中央コントロールルームよりミツキお姉様、システムの起動および蒼天の石の発動確認。エネルギー充填開始」
カチッ。
ピピピッ、カシャカシャ…。ヴィーーーーーーーーーーン
「蒼龍の首飾り」の外に設けられていたサブコントロールルームにいる私は、はやてお姉様の呪文の詠唱開始とミツキお姉様のシステム起動及び蒼天の石の発動を確認した後システムにエネルギーを充填させるスイッチを押した。
すると、その部屋にある機器が一斉に動き出しその部屋の窓の外では「蒼龍の首飾り」が輝き始めた。
この「蒼龍の首飾り」と言うシステムは、地上本部の地下最下層にある巨大な地下空間に極秘で作られた物。
その存在について私とケインお兄様は、ファントムに加入した時に相談役であるミゼット提督からこの事を聞かされていた。
全長約20mを超えるその巨大なリング状の機械の中央に球状の形をした今ミツキお姉様が居られる中央コントロールムームが存在する。
まるで、地球の近くにある土星を思わせるその白い機械は元々その全てのコントロールをその中央コントロールルームで行えるよう設計されていた。
ですがそれだと中で操作するミツキお姉様に多大なる負担がかかりすぎるとの事で、防衛システムの発動を別の魔導士による広域魔法に載せて発動させる事。
さらに今私がいるこのサブコントロールルームから、ミツキお姉様が作り出す「蒼天の石」の力をその周りにあるリングで増幅する事で出来るそのエネルギーの充填そしてコントロールする事が出来る場所をそのシステム外部に作るよう設計が変更。
ですが、それが完成した直後ミツキお姉様を始めとした組織から派遣されその研究チームの監視任務をしていた計47人全員と研究チームの職員並びにその施設にいる人達との間で行われた養子縁組や結婚等…。
研究施設の人達との関係を形式上深めると言った行為…。
さらに、そこから広がった反対運動等によりその計画は頓挫。
システムの解体には、莫大な費用がかかるためこの場に封印しそして現在に至る。
その事について私は、その時つくられた報告書等をミゼット提督からのお話を聞いた後見せて頂き知りえた事。
そして、システム発動及び呪文の詠唱が終了される時間を確認しその報告をしようとその部屋にある通信用のマイクに手をさせ述べた。
再び地上本部上空
はやて視点
(システム発動並びに呪文の詠唱まで残り20秒…)
ミオちゃんからの報告にウチは、右手で空に掲げた騎士杖シュベルトクロイツと左手で開いた「夜天の書」のページを読み上げながらその報告を聞いた。
みんな…もうちょいまってな…。
ウチの周りでは、ウチ等の事に気づいたガジェット達が一斉にそれを阻止せんと攻撃をかけて来る。
それに対し、シグナムを始めてとした地上本部並びにこの会場にいた本局の局員達が必死にその攻撃を阻止してくれている。
これや!!なんで今のこの光景が今まで出来へんかったんや!!
ウチは、その光景を見ながら今までなぜ地上本部と本局の魔導士達が協力せずにお互いの縄張り争いばかりしていたのかとそう思い呪文の詠唱を続けていた。
そして…。
(エネルギー充填…120%。呪文の詠唱完了)
(はやて!!)
「うっしゃーーー!!いくで!!フレースヴェルグ!!」
バシュ!!
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
ミオからの報告を受けたミツキからウチに声がかかった。
それを合図にウチは、上空に向けてフレースヴェルグを発射。
打ち出したフレースヴェルグの砲弾は、上空を覆っていた雲を突き抜け爆発。
そして、その勢いにより上空の雲は吹き飛ばされその砲弾からは蒼い光が雨のように地面に降り注ぎその地表が蒼く輝き始めた。
グオーーーーーーーーーーーーン!!
「な…なんや!!」
(あっ…あれは!!ケインお兄様の一番艦ネェイル・ファントムとミハエル・グリニッヒ提督が指揮をする2番艦…アーク・ビエラ!!よかった!!ファントムからの援軍の到着です!!はやてお姉様!!)
地表が輝き出してから少したった頃、その状況を見ていたウチの横を2隻の次元航行艦が2つの巨大な転送魔法の中
から現れウチの横を通り過ぎていった。
それを見たウチは驚きの声をあげ通信画面に映るミオからそれがファントムからの援軍である事を告げた。
「よっしゃー!!さぁ!!反撃の狼煙はあがったで!!それに援軍も来た事やし反撃開始や!!」
「「「「「おおっーーー!!」」」」」
ミオの声を聞いたウチは、その周囲で戦っとったみんなに激を飛ばしそれを聞いたみんなが一斉の声を上げた。