魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

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地上本部内 臨時司令室


はやて視点

「なんやと!!それっ!!ホンマか!?ティアナ!!」

(はい…。なのは隊長と別れたすぐ後、スバルがそう言っていました。それで、現在スバルとギンガさんは救護班に引渡し部隊長に連絡しています。それじゃ、私は…これで。(プツン))

システムを発動させたウチは、臨時司令室に戻り通信が回復した所でティアナの方からスバルとギンガがスカリエッティの仲間からの襲撃を受け2人とも重症。

そして、スバルがミツキを止めろと言っていたとの報告を受けティアナとの通信を終えた。

「ミオ!!現在のミツキとノアの位置はわかるか?」

(申し訳ございません、はやてお姉様。ミツキお姉様達の位置については、先ほどの戦闘以後ロスト。恐らくこちらのレーダーやシステムが反応できないようにミツキお姉様が細工を施していったと思われます)

「あんの馬鹿~!!」

ドン!!

ティアナの報告を受けたウチは、ミオにミツキ達の現在位置を確認。

だが、ミオ曰くどうやらミツキのヤツ…。さっきの戦闘以降、こっちのレーダーがミツキ達を捕らえられないようなんや細工をしていったとの報告が入った。

それを聞いたウチは、目の前にあったデスクを握りこぶしで叩き付けながら怒号をあげていた。

(どうやら、その心配はしなくてもいいぜ。はやて)

「この声…。ヴィータか!?いったいどういう事や?」

苛立つウチをまるで宥めるように突如ヴィータから通信が入った。

(今、リインと一緒にでかい魔力反応を追ってここまで来たんだが…)

(その魔力反応って言うのが、普通とはまるで違うんですよ~。なんだが…、昔ミツキさんから感じたのと同じような…)

ウチの応答にヴィータ、リインの順でその状況をしてきた。

「み…ミツキと同じやと?」

(ああ…。あのアルト達を庇った時と同じような…。あんな力…ミツキ以外に出せるヤツがいるとすれば…。おいっ!!ミオ!!その黄天ってヤツの特徴ってのを教えろ!!)

(で…ですが…)

「ミオちゃん。ウチからも頼むわ。ヴィータ達にその特徴を教えてやってくれへんか?」

驚きを露わにするウチにヴィータは、あの事件の時…ミツキから感じた力と似ている事を告げた。

さらにそれがミツキ以外でだせるとすればそれが黄天だけなのではないか?との考えに至ったヴィータは、ミオに対し黄天の特徴を教えるよう言い出した。

ヴィータの話にミオは、困惑したような声をあげるがさらにウチからもミオに頼んでみた。

もし、それがそうだとしてヴィータがなんとかしてくれるのであればそれに越した事はないからな。

(…わかりました。黄天の身体特徴は…。体格は大柄で、全身黄金色の騎士甲冑を身にまといそれに白いマント。それと鎧と同じ色のフェイスマスクをしており…)

(ヴィータちゃん!!)

(ああ…。どうやら、ビンゴのようだぜ…。はやて…)

ウチからのお願いに対しミオは、考え込んだ後渋々黄天のその身体特徴を教えてくれた。

それを聞いたリインは、ヴィータに声をかけそれを聞いたヴィータがその特徴と近づいてきているその大きな魔力を持つ人物とを確認しそうである事をウチに伝えてきた。

(行けません!!魔導士であるあなた方が黄天に近づけば…。間違いなく!!)

(んな事やってみなけりゃわからねぇだろ!!あいつは、私とリインで止める!!通信以上!!(プツン))

(あっ!!お待ちください!!)

「なぁ?ミオちゃん?なんで魔導士だとアカンの?ヴィータやて相当な実力の持ち主やで?それを…」

一方的にヴィータが通信を終了させた後もミオは、ヴィータ達に待つよう声を荒げていた。

それを聞いてたウチは、その真意をミオに確認してみた。

(それは…黄天の…その能力自体がやっかいなものなんです…)

「やっかいな能力?」

(はい…。それは…)

ウチからの問いかけを聞いたミオは、ヴィータへの通信を諦めウチにその理由を説明し始めた。

「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その41「新たなる脅威」始まります」



その41「新たなる脅威」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その41「新たなる脅威」

 

地上本部周辺空域 

 

ゼール視点

 

「ほぉ…。これが…」

 

クワットロ達と別れた俺は、例のシステムの確保とあの出来そこないが持つ「蒼天の石」の奪取するためにヤツがいると思われる地上本部へと飛行しながら向っていた。

 

地上本部に近づいた所、目の前の景色が急に明るくなりそして、蒼い雨のような光を目撃した。

 

それを見そして、その光からヤツの力を感じ少しばかり驚いていた。

 

俺自身、あのシステムが動いているのを見るのは初めてでありその存在自体俺を見つけ蘇らせた組織のデータバンクにあったのを見た限りだったしな。

 

それを見た俺は、「これは使える」と感じ当事の俺に肉体を与えたその組織からの命令…。

 

あの研究施設の襲撃を利用しそれを手に入れるために襲撃したのだからな。

 

だが、それもあの出来そこないとヤツのお蔭で取り損ねその腹いせにその組織を壊滅させさらに聖王教会や管理局の馬鹿どもを利用しあの襲撃で唯一生き残ったあの出来そこないから聞き出そうとしたが…それも全て失敗。

 

だが、少なからずヤツには相当なダメージを与える事は出来たが俺自身も幾度もなくファントムの連中やヤツと交戦したお蔭で表向き動きづらくなりそれで今回スカリエッティが事を起こすとの情報を掴みそれを利用しようと考えヤツの手伝いをしている。

 

ちなみに、ウーノのクワットロは既に俺の意のまま。

 

その事については、恐らくスカリエッティのヤツは気づいてはいないだろうしこれがうまく行こうが行くまいがヤツの奥の手は既に俺の手の中…。

 

こちらの思惑通りに向えばこの世界はおろか全次元世界が全て俺のもの…。

 

クククッ…。

 

仮にもし今回の事が失敗してもスカリエッティにその全てを押し付けられるし、いくら俺の肉体を壊しても俺自体死ぬ事はないのだからな…。

 

(ゼール様)

 

「ウーノか?いったいどうした?」

 

俺がそんな事を考えていた所、ウーノから通信が入った。

 

(はい…。機動六課を襲撃していた妹達並びにタイプファースト、セカンドの奪取に向っていた妹達…その全員が管理局の連中に拘束されました)

 

「何?それで残っているのは?」

 

ウーノからのその通信内容を聞いた俺は、少しばかり驚きつつも残っている戦力をウーノに確認した。

 

(はい…。残っている戦力は、私にクワットロそれに先程フェイトお嬢様を撃墜したトーレ。それと、現在も管理局への潜入任務に当たっているドゥーエの4人…。それとドクターのガジェットは半分以下が残っているのみとなっております)

 

「なるほど…。それで俺の戦力の方は?」

 

(そちらについては、全軍出撃を確認。まもなくそちらに到着するかと?)

 

ウーノからの報告に対し俺は、納得したような声をあげさらにそれとは別の…つまり俺自身が持つ戦力の事を確認した。

 

その声にウーノは、その稼動状況やこの戦闘には一切戦力を投入していない事など…その詳細な内容を報告してきた。

 

「それで、スカリエッティのヤツはどうしている?」

 

(ドクターは、現在戦況を観覧しつつ今後の対応を思考されているかと思われます。どうやら、ドゥーエに対しいくつかの指示を与えているようです。いかがされますか?)

 

「しておけ…。恐らく捕まった戦闘機人達をドゥーエを使って脱出でもさせようとしているのだろうからな。こちらは予定通りに行く。俺は、これからあの出来そこないからヤツの石を貰い受けに行く。ヤツさえいなければ俺に危害を加えられるヤツなどはいなくなるのだからな。その後、例のシステムを掌握…全てが終わる…」

 

報告を聞いた俺は、スカリエッティの現在の様子を確認。

 

ウーノからの報告そして、今後の対応方法を聞いて来たことに対し俺は予定通りに行く事を告げた。

 

そして、これからの俺の行動予定をウーノ告げ不適な笑みを浮かべていた。

 

(かしこまりました。それと…ドクター以外にヤツの事はいかがされますか?あの出来そこないの弟…ユウ・サエグサについては?拘束されたオットー達が残していった通信記録によればヤツ自身何か魔力とは違った力を持っていたとか…)

 

「おそらく、あの出来そこないがヤツに何かを与えたに過ぎないのであろう。ほおって置け!仮にもし、俺の前にヤツが現れたのであればあの出来そこない同様!!叩き潰すまでだ!!」

 

(かしこまりました…。では…)

 

プツン。

 

ウーノからの問いかけ対し俺は、この俺に指図でもするのか!と思いつい声を荒げてしまった。それに対しウーノはその無表情な顔のまままるで俺の苛立ちを無視するかのようにその内容を確認後通信を終了した。

 

「余計な心配を!!…まぁ…いい…。全てが終わればヤツ等も用なしなのだからな」

 

通信を終えた俺は、苛立ちが残っていたのを落着けるように自分に対し声をかけながら飛行をし続けていた。

 

そんな時だ…。

 

「そこの金ピカの鎧ヤロー!!止まれ~!!」

 

「時空管理局ですぅ~!!止まるのですぅ~!!」

 

下の方から声が聞えて来た。

 

それにしても金ピカの鎧ヤロー?

 

いったい誰の事だ?

 

 

リイン視点

 

「それは、てめぇの事に決まってるだろ~が!!このデカブツの金ピカが~!!」

 

「ヴィータちゃん!?まだ何もしていないのに何イラついてるんですかぁ!!」

 

リインとヴィータちゃんが、地上本部の周辺空域に反応があった所に向っていた所不信人物を発見。

 

先程、ティアナとはやてちゃんとのやり取りを聞きミオちゃんから黄天の身体特徴を確認しそれが同一人物である事を確認。

 

ヴィータちゃんとリインでその場にて止まるように声をかけるが、その停止命令をその不審者は完全に無視。

 

さらにその人から何かを感じたのかヴィータちゃんが、急に怒り出しそれをリインが止めるように声をかけたのですが…。

 

「んにゃろ~!!これでもくらえ~!!」

 

ガキーン!!ガキーン!!

 

ギューーーーーーン!!

 

「ヴィータちゃん!!まだ早いですよ~!!」

 

「いいんだよ!!停止命令無視って事にしておけば!!」

 

激昂していたヴィータちゃんは、数発の魔力弾を生成。

 

そして、その不審者にむけてアイゼンでその魔力弾を打ち出した。

 

それを見たリインがヴィータちゃんを止めるがそれを聞いたヴィータちゃんはその事に対し嘘をつこうとしてたのです…。

 

本来なら、何回も声をかけた後に攻撃を開始するのですが…。

 

そんなこんなをしていた所、ヴィータちゃんが発射した魔力弾がその不審者に向けて飛んでいき間違いなく命中するハズだったのでのです。

 

でも…。

 

フッ…。

 

「んな!!あたしの魔力弾が!!」

 

「き…消えたです~!!」

 

その不審者に当たる直前、いきなりその魔力弾が消えてしまったのでぅ~!!

 

「ん?今のはいったいなんだ?」

 

「んなろ~!!もう一度だ!!」

 

ガキーン!!ガキーン!!

 

ギューーーーーーーン!!

 

フッ…。

 

「またですぅ~!!」

 

「ちっ…てめぇ…いったいどんな手品を使ってやがる!!」

 

再び発射されたヴィータちゃんの魔力弾もその不審者に当たる直前でまた消えてたのです。

 

それを見たリインが驚きの声をあげ、ヴィータちゃんがようやくその場に止まりこちらを見るその不審者に向けて声をかけた。

 

「ほぉ~…。誰かと思えば、闇の書の守護騎士の…確かハンマー使いだったか…。もう一人のは、初めて見る顔だが…」

 

「てめぇ、私の質問に答えろ!!」

 

「ヴィ…ヴィータちゃん…。知り合いなんですか?あの人と…」

 

「知るか!!あんなヤツ!!」

 

こちらを見た不審者は、ヴィータちゃんの質問には一切答えずそれどころかヴィータちゃんに対しまるで知り合いのように声をかけてきた。

 

その対応にヴィータちゃんは、眉を潜めながら自分の質問に答えるように言いそしてリインがヴィータちゃんに知り合いであるのか?と声をかけそれを聞いたヴィータちゃんはそうではない事をリインに言って来たのです。

 

「おいおい…。その昔同じ戦場を一緒にかけた仲ではなかったではないか?…そうか…そう言えば貴様達の今の主…相当の腑抜けであったな…。俺の記憶がないのはそいつのせいか…」

 

「てめぇ!!はやての事を馬鹿にするな!!」

 

「そうですよ!!はやてちゃんは腑抜けではないですよ~!!」

 

リイン達のやり取りを聞いたその不審者は、まるでこちらにわかるようなため息をしながらヴィータちゃんと知り合いである事を言いさらにはやてちゃんの事を馬鹿にしたんです!!

 

それを聞いたヴィータちゃんにリインは、当然その事に怒り出したのです~!!

 

「フッ…。腑抜けを腑抜けと言って何が悪い。貴様も主が変わって随分腑抜けになったものだな…。昔の貴様の方がまだよかったぞ。闇の書の復活のためにリンカーコアを奪い取り…。そして、全て破壊し続けていた頃の貴様の方がな。あの頃のお前は、目がギラギラしていたぞ。まるで全てを破壊する事を楽しんでいたかのようにな!!」

 

「違う…」

 

「えっ!?ヴィータちゃん?今なんて?」

 

リイン達の声を聞いたその不審者は、まるで逆ギレするかのように声をあげさらに今度はヴィータちゃんの事まで悪く言ったのです!!

 

それを聞いたヴィータちゃんは、何かを思い出しかのように急に俯いていた。

 

そして、プルプルと震えた様子のまま横にいるリインにも聞えないくらいの小さな声でつぶやきリインは何を言ってたのか聞き返したのです!!

 

すると…。

 

「違うっていってるだろがーーーーーーーー!!てめぇに私の何がわかるってんだ!!」

 

「ヴィ…ヴィータちゃん!!待つのですよ~!!」

 

そして、

 

リインが静止を無視しその不審者に向けて突撃していったのです。

 

「ならば、その身を持って思いだすがいい!!黄天を所持し聖王の影の守護者たるこのゼール・ブラックの…、その恐ろしさを!!」

 

ドーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

「ヴィータちゃん!!」

 

ヴィータちゃんの突撃を見たゼールと名乗るその不審者は、腕組みをしたままヴィータちゃんにむけて立ち向かっていった。

 

そして、2人が激突した所で大きな音と光が辺りを包み込んだ。

 

その眩しさにリインは、手をかざしヴィータちゃんを心配するような声を上げその光が落着くのを待つ事しか出来なかったのです。

 

地上本部施設外

 

 

ティアナ視点

 

「んもぉ~!!いったいどこにいるのよ!!ミツキさんは!!」

 

部隊長との通信を次の指示を得ぬまま半ば強引に終えた私は独自にミツキさんとノアの居所を探している。

 

本来なら、部隊長に次の指示を仰ぐ所なんだけどスバルが言っていた事がずっと気になっていて言う事だけ言って単独行動を取っている。

 

 

 

こんな事…。

 

ミツキさんが知ったら怒られるだろうな…。

 

でも、もう誰かを失う何てこと…。

 

絶対にイヤ!!

 

 

 

スバルがミツキさんに対して予言じみた事を言った時…。

 

それは、必ず当たる。

 

これは、ユウ達やナカジマ家のみんな…それに部隊長とかも認めている所。

 

それがなぜなのかについては、ギンガさん曰く…。

 

小さい頃からミツキさんにべったりだったスバルが、そのミツキさんの顔色や息遣い…。さらには、無意識で感じていた彼女の魔力なんかを直感的に判断しているのでは?

 

との事。

 

その現場に私も何度か居合わせていた事もありその事を信じている。

 

「はぁ…はぁ…。ダメだ…。私一人じゃ…何も…」

 

それから、ただ我武者羅に走ってはみたものの息切れを起こすその場に膝に手をつき息を整えていた。

 

そんな時…。

 

(こちら…ロングアーチ03!!スターズ04!!応答して!!ティアナ!!無事なの!!返事をして!!)

 

この声…。

 

「こちら…スターズ04…。聞えています…」

 

(よかった~!!無事なんだね!!それで、他のみんなは?」

 

「それよりも…。この通信…。普通の通信じゃないわよね?どういう事なの?アルト?)

 

アルトからの通信に応答した私に対し、通信の向こうでは歓喜の声と共に他のみんなの事について聞いて来た。

 

それに対し私は、いつも六課で使っている通信コードとは違う事を気づきその事について聞いてみた。

 

(それについてなんだけど…)

 

私の問いかけに対しアルトは、先程とは裏腹に急に沈み返ったかのようになりまるで言葉を選ぶかのように静かにkタリ始めた。

 

 

ファントムナイツ所属 

 

次元戦闘艦 ネェイル・ファントム 医務室

 

アルト視点

 

(六課が?それ本当なの?アルト?)

 

「うん…。それで、今六課のみんなはファントムの次元戦闘艦の医務室で治療を受けている所。今通信しているこの回線については、ファントムの回線を借りて通信しているの。それでそっちは?」

 

ティアナからの問いかけに対し、私はそのありのままを説明した。

 

でも…その言葉は、自分でも信じられない程に冷静に…そして慎重に言葉を選びながら六課襲撃について説明していた。

 

(そうなの…。こっちの方は、スバルとギンガさんが怪我をしてこっちの医療班のところに今運んだ所。それで…)

 

私の説明を聞いたティアナは、その事について安堵しつつも今度は、こちらの問いかけに答えてくれた。

 

スバルとギンガさんが戦闘機人の襲撃を受け、それをカシマ一士が助けてくれた事。

 

それにその時スバルが言っていた事…。

 

「せ…先輩が!やっぱり…」

 

(今やっぱりって言ったわよね!!それって、いったい何の事なのよ!!あんた!また何か隠してない!!)

 

「そ…そんな事…(説明しなさい!!)ハイッー!!」

 

ティアナからの話を聞いた私は、思わずやっぱりと言ってしまいそれをティアナに聞かれてしまった。

 

それを何とかかわそうとしたが、通信画面の向こうのティアナのその激怒した表情に押され説明する事となった。

 

そもそも、この計画が私に知らされたのはヴィヴィオ達がファントムの隊舎に訪れた時の事。

 

先輩はその時、もしスカリエッティ達が公開意見陳述会に襲撃をかけて来たのなら恐らく地上本部襲撃については恐らくそれは陽動…。

 

本来の目的は、別にあると先輩は予想。

 

そして、その目的が何かまではわからないが考えられる可能性がある施設の中にレリックの保管されていると情報が既に漏れている六課が含まれていた。

 

レリックについては、既に本局の別の場所に移送されており部隊長達の予測ではそれはないだろうとされていた。

 

それについては、私からも先輩に説明したんだけど…その時先輩は…。

 

「確かに、アルトが今私に話してくれた通りだと思うけど…。どうしても引っかかる事があるんです。それは…」

 

先輩はそう言うと少し考えを纏めるような姿勢を取りつつその引っかかる事…。

 

つまりなぜ、ヴィヴィオがあの時レリックを持っていたのか?

 

それに彼女が乗ったヘリを攻撃していたのも…。あれ程の攻撃をなぜレリックが乗ったヘリを攻撃したのか?

 

ただ、ルーテシアちゃん達を逃がすだけの攻撃ならあいつらが欲しがっているレリックが乗っている以上威嚇程度で十分なハズ…。

 

それをまるでそれが乗っていない…。もしくは、この程度の攻撃は問題ないと言わんばかりに攻撃していた事自体が先輩としては気になっていたとの事。

 

私への指示と言うのが、もし六課が襲撃された時六課隊舎を放棄するよう進言する事。それがダメなら、その事をミオちゃんから預かった蝶を使ってそのことを伝えユウが援軍の到着まで無茶をさせないようにする事。

 

でも…。ふたつ目の指示については、みんなを止められなかったしその時の情報で黄天…。

 

すなわち、ゼールがこの件に関わる可能性がある旨の情報が飛び込んできたのを聞いた先輩の表情が…まるである決意に満ちた表情になったのを見た私とユウが無茶しないよう言ってはみたんだけどその帰り道…。

 

私とユウは…

 

「「絶対に何かやらかす!!」」

 

とそんな話をしていた…。

 

との事をティアナに説明した。

 

ちなみにその事をスバルティアナ達に言わなかったのも極力この話を他に漏らしたくないとの先輩からの指示によるもの…。

 

それを聞いたティアナは、当然怒っていたけど…。

 

(それで!!ミツキさんの今の居所は!?)

 

「いくらなんでも、それは無理だよ~!!なんせ、この通信を統括しているのはミオちゃんなんだから~。彼女に聞いて見たら「わからない」の一点ばりだったから私なんかじゃわかる訳ないよ~!!」

 

(クッ…)

 

苛立ったままのティアナの問いかけに対し私は、泣き言を言いそれを聞いたティアナ苦悶の表情を浮かべていた。

 

 

再びティアナ視点

 

んもぉ~!!この役立たず~!!

 

アルトからの話を聞いた私は、地面をアルトに気づかれないよう地団駄を踏みながら心の中でそう文句を言っていた。

 

でも、アルトの言っている事はあながち間違ってはおらず今使っている通信回線はファントムの物…。

 

それを統括しているミオがわからないと言っているのだからそれを借りている状態のアルトにそれ以上の事をしろと言っているのだから…。

 

私は、自分にそう言い聞かせつつその苛立ちを落ちつけようとした。

 

考えろ…。

 

考えるんだ…。

 

もし、この状況をあの2人なら…。

 

いや!!あの人なら、いったいどうしたのかを…。

 

自分を落着かせた私は、自分が尊敬するあの二人ならいったいどうしていたのだろうか?考える事にした。

 

一人は、当然ミツキさん。

 

でも、今私が探しているのがミツキさんだからそう考えてもうまく行く訳がないと考えもう一人の…彼女ならどうしていたのかを考えようとした。

 

あの人なら…。

 

確かあの人…アナログ派だったからまず自分の足を使うわよね?

 

それに…。

 

彼女独自の…その野生の勘って言うのかな?

 

それを駆使していくつもの難事件を解決している。

 

でも、そのやり方は違法捜査や犯人を半殺しにしたりしているからいまだに三等陸士なのよね…。

 

ミツキさんからは、あの人のやり方はある程度実力がついてからならやってもいいけどその心意気だけは常に見習えって言われていて…。

 

それに私に対し、格闘技なんかをたまに彼女がいる別世界から教えに来てくれてもいる。

 

そういえば…2人で、何度かあっちで捜査していたような…。

 

なんだか羨ましい…あっちの私。

 

(ねぇ~ティアナ…。話がズレて来てな~い?)

 

「えっ!?ち…違うわよ!!」

 

そんな事を考えていたらアルトからそんな突っ込みを受けた。

 

アルトの声を聞いた私は、ギクリとしながらそれを否定していた。

 

でも…。自分の足で何もつかめないとしたら…。

 

そうだ!!

 

「ねぇ!!アルト!!そのシステムの影響範囲って調べられる?」

 

(それは出来るけど…。いったいどうして?)

 

自分の頭の中を元に戻した私は、再びあの人なら?と考え始めた。

 

そして、ある事を思いつきそれが出来るのか?アルトに聞いてみた。

 

「ミツキさんが戦おうとしている相手…つまりは、そのゼールってヤツの思考を考えてみたのよ!!つまり、そのシステムの影響範囲に入れば少なからずあいつもその影響を受けるだろうから…。あいつからすれば、その範囲の外で戦おうとするハズ!!だから、その影響範囲の外で通常の魔力とは違う…ミツキさんが持つあの「蒼天の石」の力に似た力がないか探してほしいの!!だって…あんたはそのミツキさんの力を間近で見たんでしょ!?だったら…」

 

アルトの問いかけに答えた私は、心の中でアルトの過去トラウマを引っ張り出してしまうかもしれない事を詫びつつも彼女に頼んでみた。

 

(先輩の石の力に似た力…。わかったよ!!やってみる!!ちょっと待ってて!!)

 

「ありがとう…アルト…。それと…ゴメン!!ミツキさんの力の事ってあんたにとっては…」

 

(だ…大丈夫だよ!!ティアナ!!私だって先輩に無茶してほしくないから…このくらい…心配しないで!!)

 

「わかった。よろしくね…アルト」

 

プツン。

 

私の頼みを聞いたアルトは、どうやら過去の事を思い出したらくし怯えた表情をしながらそのことについて了承してくれた。

 

それを見た私は、アルトに謝った。

 

だって…あの時の事でアルトは、心に傷がついちゃったんだから…。

 

でも、アルトはそれを無理やりの笑顔を作りながらもその事について問題ない事を言ってくれた。

 

アルトの話を聞いた私は、再度彼女にお願いしつつもその通信を終えその連絡が来るまで再び自分の足を使ってミツキさんを探す事にした。

 

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