魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

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ファントムナイツ所属 

次元戦闘艦 ネェイル・ファントム 医務室

アルト視点

「え~っと…これがこうで…あれが、ああなって…と…」

ティアナからのシステムの影響範囲について頼まれたわたしは、検査結果を待ちつつ頭と左腕に巻かれた包帯を気にしつつファントムから借りた端末を使ってそれを調べている。

先輩…。

やっぱり、あのゼールってヤツとの決着をつけるつもりなのかな…。

端末を操作しつつもここ最近聞かされた事を思い出しつつあれこれ考えていた。

そもそもユウや先輩とは、ユウと訓練校で同じクラスでその授業で出された課題で同じ班になった事がきっかけで…。

課題が終わった後も、ヴァイス陸曹と一緒になって色々と遊んでいたし色んな事にも…色んな事にも巻き込まれたりした…。

訓練校を卒業した後は、それぞれ別の部隊に行く事になって…六課で再開するまではたまにあいつが私がいた部隊に応援として来るくらいでしか会う機会はなかったけど…。

それとは別に先輩とは、整備の事について色々と教えてもらうために度々会って結果的にファントムのサポーターにもなった…。

だから、先輩が決着をつけたがっている気持ちも少しだけだけど理解しているつもりだし…。

あいつが、それをさせたくない気持も…。

だって、もしそんな事になったら間違いなく先輩はあの力を使うだろうしそれが先輩の寿命を縮める事になる事をあの時…ユン先生から聞かされているから…。

私も先輩には、ずっと生きててほしいし…。

それに…あいつにも…無茶はしてほしくない…から…。

私は、端末が検索を開始した事を確認した所で操作していた手を休め自分の気持ち整理し始めていた。


もし…。

先輩がゼールと戦う事になったら…

あいつは、どうするんだろう?

その時…私は…。

ピーーーーーーー!!

「あっ、終わった…。それで結果は…っと…」

そんな事を考えていた私の所に端末から検索結果の終了を告げる音が鳴りそれに気づいた私は、今まで考えていた事を辞め検索結果を確認した。

「結構大きいなぁ…。これをティアナ一人でなんて…。とても、無理だよぉ~」

結果を確認した私は、その影響範囲の大きさに落胆の声をあげさらに調べを進めていた。

ビー!!ビー!!

「ダメか…。やっぱり、先輩みたいには上手くいかないなぁ~…。あれ?この反応は…アンノーン?…つまり…局員でもファントムでもない…って事だよね?これ?それも3つも…」

私は、システムのその広大な影響範囲の中からゼールがせめてきそうな方角を想定しながらその範囲を狭めようと試みた。

でも、その結果は全てエラーで端末からはその旨を伝える音が鳴り響いていた。

そんな中、魔導士達が今いる場所の位置情報を表示する画面の中に識別不明を示す反応がそれも3つも同じ所に固まって表示されていた。

「いったい…。誰なんだろう?それに…その3つの中のひとつが魔導士の反応じゃない…。それなら…」

私は、その3つの反応を調べるべく端末を操作。

そして、その中のひとつが魔導士だと表示するものではない事を確認した。

「この近くに監視用のサーチャーはっと…。あっ!!あった!!これこれ…」

3つアンノーンについて確認その内容を確認した私は、その反応の近くに監視用のサーチャーが近くにないか確認。

それを見つけた私は、そのサーチャーから送られてくるその映像を確認した。

「えっ~!!なんであの人達がここにいるの!?」

その映像を見た私は、驚きの声を上げた。

「ダメダメ!!いつまでも驚いてちゃダメだったんだ。でもなんで力君達が?ここに…。それもシステムの影響範囲内にいるんだろう?どういう訳で来ているのかは、わからないけど…。今は!!」

いつも通りのリアクションをしていた私は、今はそんな場合じゃないと思い返し頭をブンブンと左右に振りながら冷静さを取り戻しその状況を考察。

でも、私じゃその理由についてわかる訳もなくとりあえずティアナに協力してもらおうと彼等と連絡を取る事にした。

「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その42「意外な助っ人」始まります」



その42「意外な助っ人」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その42「意外な助っ人」

 

地上本部周辺地帯

 

力視点

 

「くんくん…。こっちか?」

 

「飛鳥さん!!こっちの方が強い匂いがしますよ~!!」

 

「お前等…。いったい何してんだ?」

 

こっちの世界に来た俺、飛鳥、楓の3人は、激戦の最中を自身の鼻を駆使しミツキさんを探していた。

 

あたりを見渡しながら探す俺に対し、飛鳥と楓は周辺の匂いを嗅ぎながらあれこれと話をしていた。

 

それを見た俺は、その光景に疑問を投げかけてみた。

 

「何って、匂いからミツキさんを探そうとしてるんじゃないか?」

 

「そうですよ~。だって、ここじゃどういう訳か私達の探査魔法なんかが使えからこうするしかないでしょう!それになんだか段々体が重くなって来たような…」

 

「お前等犬か!!それに探すなら、もっと別な方法があるだろうが!!」

 

「何言ってんだい。これでも、私は「管理局の獣」だよ?自分の五感を相当訓練したからねぇ~。こっちの方が早く見つかるよ」

 

「私も飛鳥さんを見習って鍛えましたから…。それに!!なんかいい方法でもあるんですか?おじいちゃん!!」

 

俺の疑問の対し飛鳥がミツキさんを探していると言いそれに続き楓が、探査魔法が使えないためこうしていると飛鳥の後に続いてきた。

 

それを聞いた俺は、彼女達に突っ込みを入れてはみたが飛鳥が自分の五感を凄まじく鍛えたらしく自身に満ちた声でそれに答えさらに楓が俺に別の方法でもあるのか?と聞いて来た。

 

「う~…ん…。ない…」

 

「だろ?」

 

「やっぱり…」

 

「だよな~!!(笑)」

 

楓の質問に対し俺は、あれこれ考えては見たがいい答えが見つからずそれがないと彼女達に告げそれを聞いた二人はやっぱりと言った様子でそれを見た俺は、右手で後頭部をポリポリとかきながら笑っていた。

 

ちなみに今の会話順は、俺、飛鳥、楓最後がまた俺…だからな!!

 

(激戦最中のそんな所で、何のんきな事を言ってるんですか~!!)

 

「おっ!?この声は…」

 

「アルトさん!!」

 

「いい所で、出て来てくれたねぇ~。お久しぶり」

 

そんな事をしていたら、いきなり俺たちの所にアルトからの通信が突っ込みと共に聞えて来た。

 

アルトの声を聞いた俺がその声に気づき声を上げ、それに楓がアルトの名を呼びさらに飛鳥がのんきな声でアルトとの再会を喜んでいた。

 

ファントムナイツ所属 

 

次元戦闘艦 ネェイル・ファントム 医務室

 

アルト視点

 

だぁ~から!!なんでそんなにのんきでいられるのよ~!!

 

力君達と通信を取った私は、彼等の周りで局員達の攻撃魔法やガジェットからの攻撃が飛び交う…。

 

そんな状況の中で、のんきでいた彼等を見ながら心の中で叫んでいた。

 

(だって…。俺達八神組だし…)

 

(こんな状況、しょっちゅうだしね)

 

「ヘェ…ソウナンデスカ…」

 

私の心の叫びを聞いたかどうかはわからないけど、その理由について力君、飛鳥さんの順でその理由を言いそれを聞いた私はその理由に呆れながらジト目でそれに答えていた。

 

(それはそれとして…。この体が重い感じ…いったいなんですか?それにこの青い光は…?それにアルトさん!!そのケガは?)

 

(それって、スバルがつけているあの鉢巻の真似か?)

 

「ち…がーーーーーーーーーーーーーう!!痛っ!!…それについては、カクカク云々…。と言う訳で六課が襲撃されて…。それに、どうやらそのシステムが力君達の事を敵だと判断し始めているからそうなっていて今その解除をミオちゃんにお願いしている所だからもうちょっと待ってね。それで…なんでこっちの世界に?」

 

(あれは、鉢巻じゃなくてリボンだよ~!!)

 

ん?どこからともなくスバルの声が…。

 

でも、今はスバルにかまっていられる状況じゃないから気のせいって事にしておこう。

 

とりあえず、状況の説明っと…。

 

(そんな~!!(泣))

 

スバルの声を無視しつつ力君達の答えに呆れていた私に今度は、楓さんから質問が私の耳に入ってきた。

 

楓さんに続いて力君からボケが飛んできたので、それを全力で突っ込みを入れる私。

 

そうしたら、痛めた所が急に痛み出しその痛みを堪えながら私は…システムの事や六課や地上本部がスカリエッティ達によって襲撃された事を彼等に説明。

 

次になぜ、力君達がこっちの世界に来たのかを聞いてみた。

 

(それについてなんだが…。私は、ミツキさんにちょっと用があってね。それで、こっちに来たらこんな事になっていてね?もし、ミツキさんならここに来ているだろうと思ってここに来たんだ。)

 

(私は…。未来のこっちのヴィヴィオちゃんに頼まれ…違った!私も飛鳥さんと同じでミツキさんとユウ君に用事があって…アハハハッ!!)

 

(俺は…。ただ、ついて来ただけだ)

 

(違うだろ!!お前は、あのままいたらウチ等の世界のはやてにコキ使われるのがイヤでついて来ただけだろ!?)

 

(それを言うな!!飛鳥!!)

 

私の問いかけに対し、まずは飛鳥さんがそれに答えそれに続き楓さんが何かをその理由を言いかけた所で何かに気づき大慌てで別の理由を言っていた。

 

そして、最後に力君がその理由について答えたがそれを聞いた飛鳥さんがそれではない別の理由を言いその声を聞いた力君が飛鳥さんに対し声を荒げていた。

 

(それで、ミツキさんがどこにいるかわかります?アルトさん?)

 

「それについては、私も色々と調べてるんですが…先輩…どうやらミオちゃんにもどこにいるのかわからないようにしているみたいで…。どこにいるのかわからないんです」

 

力君と飛鳥さんのやり取りを他所にして楓さんが私に先輩の居所を聞いて来た。

 

それに対し私は、先輩がスバル達を助けに行った後からその行方をノアと共に晦ませている事を告げた。

 

(本当かい?それ?…まっ、ミツキさんならやりかねない事だろうけどね。あの人、他人まかせにするより自分でやった方が楽って考える節があるみたいだったし)

 

「ええ、飛鳥さんの言う通りなんです。先輩…本当に自分勝手にやっちゃう事が多いですから。まったく…こっちの心配しているのを知らずに…」

 

(でも、それだけアルト達を巻き込みたくないって事だろうね。それで、どうして私達に通信を?)

 

私の話を聞いた飛鳥さんは、その事について私に確認をしそして少し考えた後先輩ならやりかねないとその可能性を示唆していた。

 

飛鳥さんの話に私は、その考えに同意しつつ少しだけ先輩に対しての愚痴をこぼした。

 

その愚痴に対し飛鳥さんは、なんだが苦笑いをしていた様子で先輩の事をフォローしつつも私が飛鳥さん達に通信してきた訳を聞いて来た。

 

「あっ!!そうだった。それで、飛鳥さん達にお願いがあるんです!!」

 

飛鳥の問いかけに対し私は、そもそも彼女達に通信を取った訳を忘れていたのを思い出しその訳を話し始めた。

 

 

地上本部周辺地帯

 

楓視点

 

「えっ?スバルがそんな事を…」

 

(うん。それで、その事を聞いたティアナが私の所にシステムの影響範囲を調べてほしいって連絡してきて…。それで、調べてはみたんだけど、その範囲が大きくてとてもティアナ一人じゃ調べ切れないからティアナの手伝いをしてほしいの!!お願い!!)

 

アルトさんからその訳を聞いた私達は、先程までのまったりとした感覚から一変。

 

それぞれ真剣な眼差しでアルトさんの話を聞いていた。

 

話の中で、こっちのスバルがミツキさんを止めてほしいっとティアナに言ったのを聞いた私は、驚きの声をあげた。

 

それを聞いたアルトさんは、その事に答えつつもその班ナシの続きを言いそして私達にティアナの手伝いを依頼してきた。

 

「いいよ。それで、その影響範囲ってどれくらいなの?」

 

(地上本部を中心におよそ半径500mくらいの範囲で…)

 

「デカっ!!それをティアナを含め4人でやれってか!!ファントムの連中は使えないのか?」

 

(ファントムは、現在戦闘中で先輩を探すための余剰人員は避けないし…。それに先輩が抜けてもいいように指揮権をご隠居様に移行してて…。それに先輩がこんな事をする事もなんだか黙認されてると言うか先輩がゼールと戦う事自体…暗黙の了解がされてるような気がして…)

 

アルトさんの話を聞いた飛鳥さんは、私とおじいちゃんの顔を見つつ二つ返事でその事について了承。

 

そして、そのシステムの影響範囲がいったいどれくらいのものなのかをアルトさんに聞いた。

 

飛鳥さんの質問にその影響範囲を聞いたおじいちゃんは、その範囲の大きさをたった4人で調べなきゃいけない事に驚きの声をあげさらにファントムの人達はそれに参加できないのかと聞いていた。

 

おじいちゃんの声にアルトさんは、申し訳なさそうな顔をしつつそれが出来ない訳を私達に話をしてくれた。

 

「つまり…。既にその根回しは済んでいるって事だね?」

 

(はい…。そう言う事だと思います)

 

アルトさんの話に飛鳥さんが話を要約しその事アルトさんに確認。

 

それを聞いたアルトさんは、その事で凡そ間違いない事を告げた。

 

「う~ん…。それにしても人手が足りねぇ…。応援でも頼むか?」

 

「それじゃ、時間がかかりすぎだよ。なんせ、そのゼールってヤツと戦う前にミツキさんを見つけるもしくは戦ってる最中にそれに割って入らなきゃならないんだから…」

 

彼女の話におじいちゃんは、自分達の世界から助っ人を呼ぶ事を提案。

 

それを聞いた飛鳥さんが時間がかかると言う理由でその提案を却下していた。

 

もしかして…。

 

遅かったのかな?

 

おじいちゃんと飛鳥さんとのやり取りを見ていた私は、ふとそんな事を考え始めた。

 

今回、私がこっちに来た理由…。

 

それは、ここに来る前以前私がミツキさん達趣味で作ったロボットのメンテナンスのためにこっちに来ようとした時どういう訳かこことは先の…。

 

つまり未来のここの世界に到着してしまい、そこであった成長し高町さんの養女となったヴィヴィオちゃんから「過去を変えてくれ」と頼まれたためだ。

 

そこでは、JS事件が起こった後ある事件が起こりそのことが影響してこっちの六課の人達がバラバラになり…。

 

そして、ミツキさんはシステムに飲み込まれさらにユウ君までもが…。

 

私が訪れたのは、その事件が起こってから数年後の世界…。

 

そこで、色々な事があって…なんとか無事に私がいる世界に帰ってこられたんだけど…。

 

その帰り際、ヴィヴィオちゃんにその事を頼まれこっちの世界で起こった事件の事でミツキさんの所に行きたがっていた飛鳥さんと…八神組の組長で私達の主であるこっちの世界のはやてさんにコキ使われる事から逃れてきたおじいちゃんと共にユウ君達の世界へと訪れミツキさんがとりあえず入そうなこの地上本部へと来て見たって訳なんです。

 

でも、私がそのここの未来の世界に行っていた事はおじいちゃん達には話しておらず二人にはアルトさんに説明したのと同じ事を言ってこっちに来ている。

 

なんでかって、言うと未来で起こる出来事を伝える事が歴史の改変につながってしまいかねないため。

 

おじいちゃん達の世界の未来から来た私は、そうやっておじいちゃん達にも未来で起こる出来事について伝えてはいない。

 

だって、もし…そんな事を言って私が生まれなかった大変だし。

 

でも、言わなくてもやれる事はいっぱいあるからそうする事でおじいちゃん達の手伝いをしている。

 

そうだ…。

 

もし、来るのが遅くても…。

 

まだなんとかなる…いや!!なんとかする!!

 

私は、自分の心の中で感じた一抹の不安を吹き飛ばし考えを改める事にした。

 

「いよ~!!ユウじゃねぇか!?悪いんだけど、ちょっと手伝ってくれ!!」

 

え…?ユウ君?

 

私があれこれ考えていた所、通信画面にユウ君が現れそれを見たおじいちゃんが彼に声をかけていた。

 

ファントムナイツ所属 

 

次元戦闘艦 ネェイル・ファントム 医務室

 

ユウ視点

 

「なるほど…。そう言う訳か…」

 

六課を襲撃していたガジェット達をフェラルド達と共に一掃した俺は、アルト達の事が気になり医務室を訪れていた。

 

医務室に入った俺は、グリフィスさんやらシャーリーさん達に声をかけつつその中で誰かと通信しているアルトを見つけ彼女に声をかけた。

 

そこで、アルトと通信をしていた力達と再会を果しヤツから手伝ってほしいと依頼された。

 

最初はいったい何の事かと疑問に思っていたが、アルトからその事情を聞き納得の声を上げていた。

 

(んで!どうなんだ?ユウ?)

 

「それについては、構わないぜ。なんせ、俺も姉貴をこれから探そうとしていた所だからな。それに影響範囲を全部調べなくてもよさそうだ。なんせ、六課にそのゼールってヤツがいたみたいだからな」

 

「えっ…。それっ、どういう事なのユウ?」

 

納得の声を上げていた俺に通信画面の向こうにいる力から俺に対し、答えの催促がきた。

 

それに対し俺は、それを了承。

 

さらにゼールが六課に来ていた事を告げその話を聞いたアルトが疑問の声をあげた。

 

「簡単に言えば…六課が襲撃を受けていた時、格納庫に侵入者がいたろ?それがヤツでその目的はヴィヴィオの誘拐…。ヤツはその目的をまんまと果しやがったって訳さ」

 

(えっ…。ヴィヴィオちゃんが?)

 

「もしかして…。ヴァイス陸曹もそいつに?」

 

「そういうこった。まさかヤツ自身が来るとは…。こっちも想定外だったって訳さ…。クソッ!!」

 

俺の説明を聞いた楓さんに驚きの声を上げそれに続きアルトがヴァイスが襲ったヤツがゼールなのか?と聞いて来た。

 

それを聞いた俺は、そうである事を言い悔しさを露わにした。

 

「ん?飛鳥さん…。何か言いたそうな顔してるけど…。どうしたんですか?」

 

(いや…なんでもない。気にしないでいいよ。となると六課の隊舎がある方角からヤツが来るって訳だね。これで大分範囲については、絞り込めたけど…。でも、もしミツキさんをそれで見つける事が出来てもいったい誰が彼女を説得するさ?いっとくけど私じゃ無理だけどね…)

 

(と言うより一緒になって戦ってそうだな…。飛鳥なら…)

 

(それは、あんたも同じだろ?力?)

 

俺の話を聞いた飛鳥さんは、何か気がついたらしくその表情に気づいたアルトが彼女に声をかける。

 

その声に対し飛鳥さんは、なんでもないといい先程までの真剣な表情を少しだけ緩めいったい誰が姉貴を説得するのか?と疑問の声をあげその後自分で無理だとお手上げのポーズを取っていた。

 

飛鳥さんのその態度に対し、力が飛鳥さんなら説得すらしないと言いそれを聞いた飛鳥さんは力も同じだろうと呆れた様子で彼を見つめ力もそうである事を同意していた。

 

「それが最大の問題だよな~。せめて、ユン先生が近くにいてくれたらなぁ~。なんせ、先生もどっかに行っちまって行方がわからないんだよ」

 

(げぇ!!マジか!!)

 

「ともなると…後は、ナカジマ三佐か…レジアス中将…でも2人を連れ出すとなると結構手間がかかるし~」

 

飛鳥さんの声に俺がそれに対し同意しさらにユン先生もまた行方不明である事を告げた。

 

それを聞いた力が驚きの声をあげそれに続きアルトが爺と中将の名を上げるがその2人だと時間がかかる事を言い手がないと言った様子でそんな声を出していた。

 

(その事については、私に任せてもらえませんか?私に言い方法があるんです)

 

(楓!?その方法って言うのは?)

 

(それは、秘密です。それじゃ!!後の事はお願いします!!とにかく時間がないんで!!)

 

(お…おい!!楓!!)

 

「いっちゃった…」

 

俺達や通信画面の向こういた力達…全員が諦めかけていたそんな時、楓さんが自分に任せて欲しいと言い出した。

 

それを聞いた力が、その方法を聞き出そうとするもそれについては秘密とだけ答え楓さんはその場を離れていった。

 

その行動に力が、止めようとするが楓さんはそれを聞かずそのまま行ってしまいそれを見たアルトが唖然とした声を上げていた。

 

(仕方がないねぇ~。なら、その事については楓に任せるとして私はティアナと合流してからその絞り込んだ範囲を調べるからユウは力と合流してくれないか?なんせ、このままこっちのティアナをほっとくと何しだすかわからないからねぇ~)

 

「了解だ。なら、そうした方がよさそうだな。それじゃ、合流ポイントはコッチで指定するからそのポイントまで来てくれるか?力?」

 

(ああ…。でも、ちゃんとナビしてくれよな。なんせ、こっちの世界の道なんてイマイチよくわからないからな)

 

「わかったよ。それについては、私がするから安心して」

 

(わかった。なら、よろしく頼むぜ!!アルトさん)

 

「うん!!それじゃ!!行動開始!!」

 

((「了解」))

 

楓さんが行った後、飛鳥さんがこれからどうするのかを俺達に指示。

 

それを聞いた俺もそれで同意し力に対しそれでいいか確認。

 

俺の声に対しそれを同意しつつもナビをしてもらえるよう要求。

 

その要求に対しアルトがナビを担当すると言いそれを力も同意。

 

最後にアルトの合図で俺達はその行動を開始した。

 

それにしても…なんで、アルトが仕切ってんだ?

 

地上本部内 臨時司令室

 

 

はやて視点

 

「なんやて!!相手の魔力を吸収して自分の力に変れるやと!!」

 

ミオちゃんから黄天の能力を聞かされたウチは驚きの声を上げていた。

 

(それだけでは、ありません。黄天…すなわちゼールは、その相手の魔力を吸収するだけではなく倒した相手…もしくはその時の協力者等を洗脳し自分の従者とする能力を有しております。さらに、ヤツに倒された者の魂を別の体に移し…その魂を無理やりヤツに従わせるようする事も出来…。ファントムでもヤツを発見しても無闇に攻撃しないようそう指示が出ております)

 

「そんな能力まで…。でも、確かに魔力を吸収する能力は、怖いけど…ヴィータやてその位対処出来るやろ?要するにそいつに捕まらなければええんやろ?」

 

それ以外の能力を聞かされたウチは、驚くのを辞め冷静に考えを巡らしその対処方法をミオに言ってみた。

 

(はい…。ですが、それだけでは不十分なんです。ゼールは、戦闘時に自らの周りにAMFのようなフィールドを形成しそこに来る魔力での攻撃を全て己の力に変えてしまうんです)

 

「んな無茶苦茶な!!それやったら、ウチ等魔導士に対処出来る方法なんてないやんか!!)

 

ウチが言った対処方法をミオがそれを肯定してつつもそれだけではヤツには対処出来ないと言い、そしてミオちゃんからその訳を聞いたウチはその無茶苦茶な能力にやけくそ気味に声を上げた。

 

(対処方法ならあります。先程AMFのようなフィールドと言いましたように基本的にはAMFと同様の対処をすればいいのです。ですが、ゼール自身相当な防御力がありファントムの中でも一部の幹部クラスの人間しか彼の相手は出来ませんしそもそもそれを知らないとゼールの思う壺になり…最悪の場合…ゼールに洗脳されてしまう…。もしくは、その魂がヤツによって利用される可能性が有り…)

 

「それで止めてたんか…。それにしてもファントムの一部の幹部クラスって事は、あんたのお兄さんであるケイン司令やフェラルドって事になるんやな?」

 

(はい!!特にケインお兄様の場合、お兄様自らが持つ氷の魔力変換を使いその力を使いお兄様が持つサーベルに纏わせる「アイシング・サーベル」という技があり…過去にはそれでゼールを追い詰めた事も…)

 

ウチの声を聞いたミオちゃんは、ファントムが持つゼールに対してのその対処方法を説明。

 

それを聞いたウチは、その説明の中で気になった事をミオちゃんに聞いてみた。

 

ウチの質問を聞いたミオちゃんは、まさに「待ってました!!」と言わんばかりにその目を輝かせあの鉄火面…もとい!!彼女の兄であるケイン司令の事を説明し始めた。

 

「それについては、また今度なぁ~」

 

(そ…そんな~!!せっかく、ケインお兄様のその素晴らしさをはやてお姉様にご説明しようとしていた所なんですよ~!!)

 

そんなミオちゃんに対しウチは、呆れ気味にその事については次の機会にでも…とそれを止めた。

 

ウチの声に対しミオちゃんは、半べそになりながら驚きに声をあげる。

 

まさか…あのミオちゃんがブラコンやったとはなぁ…。

 

それもあのケイン司令にって…。

 

画面の向こうでなんとかそれを再会させようと必死になるミオちゃんを見ながらついそんな事を考えていた。

 

(システムの影響範囲外に設置されていた監視用のサーチャーより入電!!システムの影響範囲外で戦闘確認!!敵は、お…黄天!!黄天を発見!!現在管理局所属の魔導士と交戦中!!その黄天と相対している魔導士は…。出ました!!機動六課所属のヴィータ三等空尉!!戦況は…ヴィータ三等陸尉が押されています!!)

 

「…んな!!ヴィータが!!それ本当か!!ミオちゃん!!」

 

ミオちゃんがいる場所の近くにいたオペレーターからの声を聞いたウチは、驚きの声をあげそれをミオちゃんに急いで確認した。

 

(はい…。それは、事実です…。はやてお姉様)

 

「アカン!!ヴィータが危ない!!ミオちゃん!!悪いんやけど…そっちでもこれに対処してくれへんか!?ウチもシグナムと共に直にヴィータの元へ向う!!」

 

(了解…)

 

ヴィータ…。

 

無事でいてな…。

 

ウチの声を聞いたミオちゃんは、それが事実である事をウチに伝えそれを聞いたウチはミオちゃんにお願いをしその答えを確認した上で臨時司令室を後にした。

 

…のはずやったんやけど…。

 

地上本部 エントランス

 

はやて視点

 

「あっちの負傷者は、こっちに移動させ!!んでもってそこにあるもん全てどけ!!負傷者が横になるスペースを増やすんや!!」

 

「はい!!」

 

臨時司令室を出てヴィータの元へと行こうとしていたウチとシグナムは、その途中エントランスにいた局員に呼び止められその場の現場指揮にあたっていた。

 

ほんまは、そんな事ほったらかしにしてヴィータの所に行こうと思ったんやけど負傷者が多すぎて大混乱になっていてな。

 

さらにその現場を指揮していたはずの指揮官が、ガジェット達の攻撃によって崩れた瓦礫の下敷きになりその場を指揮出来る人間がおらんくなっていて臨時司令室に連絡を取っても今そこに回せる人材がないとの事。

 

そこにたまたまウチ等が来たもんで、そこの局員に頼まれて仕方がなく指揮を取っとるっちゅう訳や。

 

ちなみにシグナムにもウチの補佐を頼んでおってウチとは少し離れた所で色々と指示を出しておる。

 

「八神ニ佐!!八神ニ佐!!」

 

「なんや!!」

 

「八神二佐にお会いしたいという方が…」

 

「んなの後にしぃ!!今ウチは急がしいんや!!」

 

「そ…それが…(ゴリッ)」

 

「ん?…あ…あんたは…?」

 

周辺の局員達に対しウチが色々と指示を出していた所、その中の一人がウチに声をかけてきた。

 

それを聞いたウチは、後回しにするよう言うがその局員は顔を青ざめたままその後をチラりと見ながらその対応に苦慮していた。

 

局員のそんな様子を見たウチは、その事が気になり彼の後ろを見てみた所…。

 

「こっちの世界の…。ウチの娘はどこだ?」

 

「ひぃぃぃぃぃぃ!!八神二佐!!なんとかして下さい!!」

 

「あんた北斗やないの!!いったい何してんねん!!」

 

ウチがその局員の後ろのほうに目をやるとこことは別の世界…。

 

つまりは、力君達と同じ世界にいるはずの北斗がその局員の背中に銃を押し付けウチに向って声をかけてきた。

 

「もう一度聞く…。こっちの世界のウチの娘はいったいどこにいる?」

 

「あ…主はやて!!」

 

「うわぁ~。やっぱりやっちゃってたか~」

 

「あっ…。シグナム?それにサイモン!!なんであんた等がここに?」

 

北斗は、そんなウチの声を一切聞こうとはせず再び同じ質問をしてきた。

 

そんなウチ等の所にさらにシグナムと北斗同じく力君達と同じ世界にいるサイモンが現れそれを見たウチは驚きの声をあげここにいる理由を聞いた。

 

「いや~。ウチの組長から飛鳥と楓について行った力のヤツを追えって言われて北斗と2人でこっちに来たのはいいんだけど、北斗のヤツこっちに来た途端こっちの世界のキャロちゃんの事が心配になってか一人勝手に…(ズドン!!)あっぶないな!!いきなり撃つヤツがあるか!!」

 

「うるさい。余計な事を言うな…」

 

ウチの話を聞いたサイモンは、こっちに来た理由をウチに対し説明。

 

その途中、どうやらサイモンが言った事がズボシでありそれを言い当てられた事がよっぽど頭に来てたらしくサイモンに向けて自身が持つ銃を発砲しそれを交わしたサイモンは、北斗に対し文句を言う。

 

サイモンの文句に対し北斗は、サイモンの方を一切見ずにその声を返していた。

 

「はぁ~。まったく…このくそ忙しい時に…。わかった!!キャロの現在位置を教えるからその局員を今すぐ離し!ミオ…悪いんやけど頼めるか?」

 

(了解…。キャロさんは、現在ポイントKZ86の海上にてヴォルテールを召喚しガジェット達と交戦中です。これでよろしいですか?北斗さん?)

 

「わかった…」

 

「た…助かった~」

 

そのやり取りを見たウチは、大きくため息をしながらキャロの現在位置を教える代りに今銃を突きつけている局員を離すよう言いミオにその位置を教えるよう依頼。

 

ミオは、そんなウチの依頼に対しキャロの位置とその状況を北斗に対し説明。

 

その声に北斗は、局員に向けていた銃を下ろしその場を後にした。

 

「それにしても力君達まで…。もしかして…今向こうのウチって…今例の…」

 

「うん。いつもの急性力苛めたい症候群が始っててね?」

 

「しかし、主はやて?北斗のヤツをあのままにしておいては…」

 

「そうやね?なら、ミオ悪いんやけどそっちの方から北斗サイモン…それにこっちに来ているっちゅう力君達に見方の識別信号をつけてもらえんか?そやないとこっちの怪我人が増えるだけや?それと力君達とヴィータ達の状況を教えてくれへんか?」

 

(了解しました。それとヴィータ副隊長とリイン曹長については、どうやらミツキお姉様達がその戦いに割って入りノアお姉様と一緒にこちらに向っている様子。お二人ともお怪我をおっているようで、現在増援されたガジェット達と合流された楓さんと共に交戦中。尚飛鳥さんは、ティアナお姉さまと力さんはユウお兄様とそれぞれに合流を果しノアお姉様達と同様に増援されたガジェット達と交戦中。その数はどんどん増えております)

 

「えっーーーーーーーー!!こっちの世界の親びん達がーーーーーーーー!!」

 

北斗のそんな後ろ姿を見たウチは、サイモンに対し力君達の世界にいるウチの状況について思い当たる節があったのでそれを聞いた所…。

 

どうやらそうらしく…それを確認したウチは、今度はミオに対し力君達やヴィータ達の状況等を確認した。

 

ウチの声に対しミオは、その状況について淡々説明。

 

すると、ウチがリアクションをする前にサイモンが驚きの声をあげた。

 

うっ…先を越された…。

 

「主はやて!!指示を!!」

 

「そうだよ!!力達の事は、とりあえず後回しでいいから

俺にもこっちの親びん達位置を教えてくれよ!!」

 

サイモンにウチより先にリアクションされた事にショックを受けていたウチに対しシグナムとサイモンが、ウチに対し支持を仰いで来た。

 

「そ…そうやね。とりあえず、ミオ!!ここから一番近い場所はどこや!!」

 

(はい…。ここからだとノアお姉様達の所が一番近いかと…。ポイントAZ48です)

 

おそろく…今ユウ達の所にいるガジェット達は、まさに彼等に対しての言わば足止めのため…。

 

どうやら、ほんまにミツキとそのゼールってヤツの戦いを邪魔させたくないらしいのやな…。

 

なら、ウチはまずはその状況から抜け出すための突破口を切り開くまでや!!

 

「よっしゃ!!なら、シグナムとサイモンは今ミオが言った位置に急行!!ノア達の援護に回って!!それが終わったらユウ達の援護にまわってな」

 

「了解!!(あいよ!!)」

 

シグナム達の声に対し元の状態に戻ったウチは、ミオに対しここから一番近い場所を確認し少し考えた上でそこへ向うよう支持。

 

その声を聞いた二人は、走りながらその場を後にした。

 

ほんまなら2人別々に援護に向わせたい所なんやけど、サイモンがこっちの世界の地理には詳しくないやろうからな。

 

そのため、シグナムをその案内役として一緒に行かす事にしたんやけど…。

 

北斗のヤツ…。

 

ミオからその場所の位置を聞いただけでわかるんやろうか?

 

まぁ…。

 

これで迷ってたらまさに自業自得や…。

 

シグナム達を見送ったウチは、ふとそんな事を考えつつその現場での対応に戻る事にした。

 

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