魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ウーノ視点
「ドクター?アジトにあった防衛システム…及び防衛用ガジェットが全滅…。そのため…終防衛ライン…突破されました」
「やれやれ…。地上本部を襲撃してから3日と立たずにココがばれるとは?ツバサ達が情報を流したのか…それとも…」
地上本部襲撃作戦から3日がたった。
当初の予定では、この後…聖王のクローンであるヴィヴィオを機動キーにし古代兵器「聖王のゆりかご」をゼール様指揮の元行う予定であったが彼の敗北により状況が一変。
投入した全戦力が、ファントム・ナイツ及び応援にかけつけた管理局の魔導士達により全滅。
…さらに、拉致したはずのヴィヴィオが偽者と判明…ゆりかごを急遽浮上させる事すら出来ない状況となった所…いきなりこのアジトが管理局の魔導士達により強襲を受けた。
既に彼の洗脳から脱した私とクワットロは、ドクターの指示に従い彼の側にいて次の指示を待っていた。
私からの報告を聞いたドクターは、そんな私達を他所に笑みを浮かべながら声をあげる。
どうやら、今の彼に取ってこの状況の打開や脱出よりも…ここの居場所がどうしてバレたのかの方が…興味があるらしい。
「ドクター?どうするおつもりですか?この状況?」
「う~ん…そうだね?ウーノ?ドゥーエからの連絡は?」
業を煮やしたクワットロが、ドクターに声をかける。すると、彼は、ようやくこの状況について考え始め少したった後私にドゥーエからの連絡について聞いてきた。
「はい。つい先ほどドゥーエの方から「ドクターに依頼されていた事については、全て完了。以後は、予定通りに…」との連絡が?」
「ドクター?ドゥーエお姉様に一体何を?」
ドクターからの問いかけに答えた私の後に続きクワットロが、ドクターに声をかける。
「その事は、後で話すよクワットロ?さぁ、私達も行くとしよう。ようやく待っていた答えが聞けそうだ」
と言ったドクターは、その部屋にある扉へと向かう。
ドクターの行動についてその真意を聞かせてもらえぬまま私とクワットロは、ドクターについて行く事し出来なかった。
まさか…この後、管理局に投降する事になるなど思いもよらずに…。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その48「道化(ピエロ)」始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その48「道化(ピエロ)」
クラナガン総合病院内 ミツキの病室
ミツキ視点
地上本部が襲撃されてから1週間がたった。
その際、ケガをした私は、この病院に入院。
ようやく、集中治療室から一般病棟へと移された事を知ったはやてとティアナがいつもの入院した時に使っているこの病室にやってきた。
最初こそ、お見舞いかな?と思っていたがどうやら違うようで…。
むぎゅーーーーーーーーーーー!!
「いふぁい!!いふぁいって!!(痛い!!痛いって)」
「この口か!!この口で何をどうした!!全部話ぃ!!!」
「ぶ…部隊長!!待ってください!!このままだとミツキさんが、何も話せませんから~!!」
病室に入ってきたはやては、私を見るや否やその両頬をぎゅううううっと引っ張り始め何かを言わせようとしていた。
でも、私自身…一体何のことなのかわからないため…ただ両頬を引っ張られた痛みの声をあげる事しか出来なかった。
そして、ティアナと言えば…私の頬を引っ張るはやてを必死に止めようとしていた。
5分後…。
ティアナ視点
「えっ!?六課が英雄に?って?」
「そうや!!あんたが、なんかしたんやろ!?」
「知らないわよ?そんな事?」
ミツキさんの両頬を引っ張る部隊長をようやく引き離した私は、病室にあった椅子にミツキさんが寝ているベッドから少し離れた座りその側で話を進める部隊長の様子を見ていた。
冷静さを一応取り戻した部隊長は、現在六課に巻き起こっている状況を説明。
その話に両頬を抑えながら驚きを露にするミツキさんに対し部隊長は、彼女が犯人だと確信した様子で声を上げる。
部隊長のそんな様子に対しミツキさんは、知らないとの一点張りであった。
とりあえず、どういった状況なのかの説明すると…。
地上本部がスカリエッティ等により襲撃を受けた後、私達機動六課は襲撃を受け全壊した隊舎から廃艦寸前のアースラにその拠点を移した。
そして、聖王教会の教会騎士団が得たスカリエッティのアジトを管理局の局員達と教会騎士団と私、キャロ、フェイト隊長、なのは隊長、シグナム副隊長等でそのアジトを強襲作戦に参加。
作戦は、無事成功。でも、その際…アジトを強襲されたスカリエッティ達は、防衛システム以外大した抵抗もなく…その結果スカリエッティ自ら残った戦闘機人等と共に投降してきた。
投降してきたスカリエッティは、その場で捕縛。その理由について…彼自身語る事はなかった。
そんな中、ニュース等では、地上本部が襲撃際の私達機動六課の活躍ばかり報道され襲撃してきたガジェット等の大半を撃破した力さん達やフェイトさんを助けた飛鳥とツバサ。
さらに、ファントム・ナイツやゼール戦ったユウやミツキさんの活躍等は…一切報道されてはいなかった。
そのため、スカリエッティ捕縛後…部隊長達は、その理由さえもわからないまま報道機関からの問い合わせに奔走。
アルトからミツキさんが、一般病棟へと移った事を知った私と部隊長は、十中八九その事情を知っているであろうミツキさんに話を聞きに来たって訳。
ちなみに、スバル、ギンガさん、エリオ、ユウについては、この病院に入院中。力さん達も2、3日は入院していたけど飛鳥君と共にもう既に自分達の世界へ帰っていったからね?
それと、地上本部襲撃の際スカリエッティのスポンサーだと暴露されたレジアス中将は、その後拘束され現在取調べ真っ最中。地上本部襲撃の最中…本局では、最高評議会の方々が、何者かに襲われ全員死亡なさったって事も起きたみたい。その犯人は、現在のところ捕まってはいないとの事。
「知らないって…。本当ですか?」
「本当よ?でも、どうしてそうなったのかくらいは推測くらいなら出来るけど?」
「それって一体…」
ミツキさんの声を聞いた私は、その声に疑問の声をあげる。
その声に対しミツキさんは、それを本当だと言った後さらにその理由はわからないが推測は出来ると言い出す。
彼女の声を聞いた私は、その推測とやらを聞いてみる。
「とりあえず、ゼールの事とかファントムとかは、管理局内でも極秘扱いだからね?それにレジアス中将が拘束された事とか…ゼールの事。大地やツバキ達が、リンディさん達共に捕まえたって言う管理局の局員やマルゲ達の事とか…報道されたくない事だってあるし…力君達が強襲してきたガジェットとかの大半を撃破していたなんて事まで報道されたら管理局の面目なんか丸つぶれだし…。そういった事とか、ひっくるめて報道されたくはないんじゃない?それに機動六課は、本局の…特にリンディさんとかハラオウン派の人達肝いりの実験部隊。その活躍が、ニュースとかで流れればリンディさん達にとって好材料。ウチとしてもいい隠れ蓑になる。まっ、大方…リンディさんとご隠居様とかが考えそうなシナリオね?」
「つまり…ウチ等は、本局とファントムのあのファントムの提督等の意向により道化(ピエロ)にされたって事か?」
ミツキさんの推測を聞いた部隊長が、苛立ちを抑えながらミツキさんに問いかける。
「まっ、そういう事ね?」
「そ…そんな…」
部隊長の問いかけに対しミツキさんは、まるで割り切ったかのように答える。
それを聞いた私は、そんなミツキさんの答えに喪失感を感じながら声をあげていた。
「あんたは、それでいいのか?ミツキ?」
「私達ファントム・ナイツは、管理局の亡霊…表に出ちゃいけない存在。それ以上でもそれ以下でもない。それに私自身…ゼールとの決着を付けたかっただけ…。でも、結局…それを付けたのはユウだけどね?」
ミツキさんの推測を聞いた部隊長は、冷静にミツキさんに問いかける。その問いかけに対しミツキさんは、ファントムの総司令としての立場としてキッパリとした態度で答え…。
そしてその後、個人としての立場として少しだけ笑みを浮かべながらその問いかけに答えていた。
「まっ、ミツキがそうならええけど?んで、ツバサとツバキの2人の事は、どうするつもりや?」
「その事なんだけど…」
ミツキさんの答えを聞いた部隊長は、その答えに一応の納得示した後話題を変えようとツバサとツバキの事について聞いてきた。
その問いかけを聞いたミツキさんは、自身の人差し指で顔をポリポリと掻きながらある事を私達に話してくれた。
同病院 ユウの病室
アルト視点
「ええっ~!!!ミツ姉が、ツバサとツバキの事を引き取るの!!!!それ本当ぉ!!!」
「嘘ぉ!?それ本当なの!?ユウ!?」
「ああ、本当だ。この間姉貴が、集中治療室に俺を呼び出してそう言っていた。だが、実際には、2人が更生プログラムを受けた後の事になるけどな?」
「まさか、本当に決断するなんて…」
「それ、すごい事ですよ!!」
スバル達のお見舞いに来た私は、ユウが入院している個室に集まっていたスバル、ギンガさんそれに同室に入院しているエリオと共にユウから先輩がツバサとツバキの事を引き取る事が告げられた。
ユウからその事を告げられたスバルとギンガさんが、まずは驚き…。それを聞いたユウが、それが事実であると伝える。
そして、その後私が、疑問の声をあげそしてエリオが喜んだ様子で声をあげていた。
「でも、更生プログラムを受けた後か…。実際問題…結構後の事になるね?」
「しかたがねぇだろ?2人が、決めた事なんだ。いくら本人の意思で起した事件ではないとはいえ…大蛇の任務で行った任務の中には事件になっているのもあるからな?本人達としては、その辺の事を綺麗さっぱりとしてから姉貴と親子になりてぇんじゃないか?」
ユウの話を聞いた私は、ため息交じりの声をあげる。
私のそんな声を聞いたユウは、やれやれといった様子でその話を返す。
ツバサとツバキの2人は、地上本部が襲撃された後…管理局に自首。大蛇から依頼された任務についてその罰を受ける事を選択。
現在、その取調べのために本局で取り調べを受けている。
フェイト隊長にそれとなく本局の捜査官に聞いてもらった所…おそらく裁判を受けた後更生プログラムを受ける事になるだろうって。
ちなみに、この事は、2人の弁護士を通じて本人達にもつたえられてるんだって。
それを聞いた本人達は、とぉ~~~っても、喜んでいたんだって。
「そういえば…フェイトさんから聞いたんですけど?スカリエッティのアジトで発見されたヴィヴィオって…偽者だったんですって?」
「えっ!?じゃあ…本物のヴィヴィオは?」
私が、あれこれ説明していた所…話は、どうやらヴィヴィオの事についての話に移ったみたい。
キャロの話を聞いたスバルが、驚きの声を上げる。
「そういえば、ユウ?あんた六課が襲撃された時…一体何やっていたの?もしかして…?」
「まさか、あんたの仕業!!?」
その話を聞いた私は、ユウに疑問とある憶測を投げかける。
私の話を聞いたギンガさんは、何やらピーンと来たらしく私と同じ疑問をユウに投げかけていた。
「あれか?あれはな…?」
ギンガさんと私の話にユウは、意味深な笑みを浮かべながら話を始めた。
ギンガ視点
「す…スカリエッティにヴィヴィオの偽者を作らせて本物と摩り替えたですてぇぇぇぇ!!」
「ユウ兄ぃ!!!!なんでその事を私達に教えてくれなかったのよぉぉぉぉ!!!!」
「敵を騙すのは、まずは味方からって言うだろ?」
ユウからの爆弾発言を聞いたアルトが驚きの声をあげる。そして、スバルが声をあげる。
2人の声を聞いたユウは、その大声に耳を抑えながらその訳を私達に話す。
「でも、ロングアーチの人達くらいには、言っておいた方がよかったんじゃないの!?知っていればもっとはやくに退避出来ただろうし?」
「そ…そうですよ!!ユウさん!!」「ユウさん!!」
私の話を聞いたエリオとキャロがさらにユウを問い詰める。
「神でもあるまいし…。そこまで姉貴でも想定出来なかったんだよ!!」
「どういう事!?」
声を上げるエリオとキャロに対しユウは、2人を宥めながらその訳を話しそれ話に対しアルトが疑問の声をあげる。
「元々、ヴィヴィオの偽者を作るって言い出してその算段をつけたのは姉貴だ。俺は、それを受け取って本物のヴィヴィオを先に逃がして偽者をヤツに誘拐させたんだよ。だが、この作戦…。元々、念のための作戦で…。まさか、六課が襲撃されてそのターゲットがヴィヴィオだったなんて想定されてなかったんだよ?なんせ、ヴィヴィオが聖王のクローンだったなんてその頃は姉貴でさえわかってなかったからな?」
「聖王のクローン…ヴィヴィオが?」
「うん…。これは、六課で得た情報なんだけど…。スカリエッティのアジトの地下に聖王のゆりかごって古代兵器があって…ヴィヴィオはその起動のためのキーにさせるためにスカリエッティが作り出した聖王のクローン。スカリエッティ達も取り調べでその事を認めているみたい」
「ファントムの方でも、先に脱出させたヴィヴィオに健康診断と一緒にあれこれ調べた結果…。同じ結果が出ている」
アルトの疑問にユウが答えた後、エリオが驚きの声をあげる。
それを聞いたアルトが、六課でへた情報として話をした後ユウがファントム側の情報として彼女が行っている事は事実である事を告げていた。
「それで?本物のヴィヴィオは今どこにいるんですか?」
「今は、ミオの家にいる。今後の事は、今のところの保護者であるなのは隊長とフェイト隊長との要相談って所だな?今頃、姉貴辺りが病室に来ているって言う部隊長にその話をしている所じゃないか?」
2人の話を聞いたエリオが、ユウに対し本物のヴィヴォオの居場所を聞いていた。
それを聞いたユウが、その居場所と今後の事について話をする。
「ヴィヴィオ…これからどうなっちゃうんだろう?」
「なのは隊長達と一緒にいるのが、一番だと思うけど…?」
「でも、隊長達…特になのは隊長は、引き取り先を探しているんでしょ?」
「それも厳しくなるだろうな?ただでさえ、引き取り手がいないんだ。それに聖王のクローンってオマケまでついちまったからなぁ?」
ユウの話を聞いたキャロが、ヴィヴィオの今後の事について心配の声をあげる。
それを聞いたスバル、アルト、ユウの順でその話に続く。
でも、結局の所…。
今の私達では、どうする事も出来ないと結論付けアルトとキャロは六課へと戻り私とスバルは自分達の病室へと戻る事となった。