魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~   作:左近 遼

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ミッドチルダ郊外 高級リゾート「オトヒメ」内民宿「タケダ」


ギンガ視点


「無事についたッスか?ツバサ?よかったッスぅ~」

(うん!!そっちも今民宿?)

「ちょうど今、夕食を食べ終わって一息入れていた所ッスよ?そっちは?」

(こっちも似たようなもんだよ?)

「そうッスか」

ミツキさん達が、地球に旅行に行っていたその夜。

私、スバル、父さんそれにこれから新しく家族になるチンク、ディエチ、ノーヴェ、ウェンディの7人は、ルーテシアちゃん、アギト、八神部隊長とリイン、シグナムさんと共にミッドチルダ郊外にある高級リゾートにある民宿「タケダ」を訪れていた。

なんで、今、海上隔離施設で更生プログラムを受けているハズのチンク達とこんな所に来ているのかって?

それは、ツバサとツバキのお陰…かな?

と、言うのも…。ツバサとツバキが、ミツキさんと旅行に行きたいと言い出した後…。2人だけ特別扱いするのは、どうか?と言う意見が施設の職員達からあがった。

普通なら、悪い意味で受け取りそうだけど…今回はその逆。

つまり、ツバサとツバキに旅行に行かせるなら他の更生プログラムを受けているメンバーにもなんらかのイベントをしてあげるべきだと。

この意見に私も二つ返事で同意。父さんや八神部隊長達の協力をへて、今回のこの旅行が急遽実現した。

でもまぁ、ツバサ達と同じような条件は、ついたんだけど…。

内容としては、ルーテシアちゃん以外それぞれについている各保護責任者とその近親者達との懇談会や旅行。

チンク達と私達ナカジマ家そして、八神部隊長が、保護責任者となるアギトとルーテシアちゃんと共にここに民宿「タケダ」への旅行。

それ以外の…シスターシャッハや騎士カリムが保護責任者となった他のナンバーズ達は、聖王教会でシスターシャッハ主催によるパーティが行われている。

本当なら、ルーテシアちゃんの保護責任者である彼女のお母さん…メガーヌ・アルピーノさんにもこの旅行に参加してもらいたかったんだけど…。

彼女の入院先であるクラナガン中央病院のアミ先生によると、まだ体調自体は回復傾向にあるのだけどまだ旅行にいけるだけの体力が回復していないから許可出来ないとの事。

それを聞いたルーテシアちゃんは、残念がっていたけどこの旅行の最終日にお見舞いや今日は、仕事でこられないエリオとキャロと一緒に遊びにいけるよう予定を組んでいる事からこの旅行に参加を了承してくれている。

私達が、ここに旅行にしたのには訳がある。

この民宿を経営しているのは、ファントム・ナイツ2番隊司令…ダイゴロウ・タケダさんでここの従業員も2番達の正規隊員達。

悪い意味で言うと、何が起こっても即時対応可能な宿泊施設。

いい意味で言うと、チンク達の事をもっとも理解してくれる事が出来る人達がいる所。

ちなみに今は、夕食を終えて各々が自由な時間を過ごしている。

スバルや八神部隊長とリインは、ノーヴェとチンク、ディエチそれにアギトとルーテシアそれに父さんは、ここにある大浴場へと向かいウェンディは地球にいるツバサと通信中。

シグナムさんは、ダイゴロウさんと海辺で模擬戦の真っ最中。それで私は、明日の予定を確認しながら一息ついている。

そういえばスバル…。ミツキさん達の旅行…あんなに行きたがっていたのにこっちに来ても大丈夫なのかしら?

「へぇ~。ガンプラバトルッスか…。なんだか面白そうッスね?」

(うん。とっても面白いよ!!今度、ママに隔離施設内にもその装置をつけてもらうからウェンディもやろうよ?)

「いいッスねぇ!!ミツキさんに頼んでおいて下さいッス!!」

(いいよ!!)

私が、そんな心配をしていたその横では、ウェンディとツバサの通信が聞えてくる。

最初こそ、お互いの状況確認とかの話だったんだけど…。甘えん坊の2人の会話は、次第におかしな方向へと進み…。

「それで?ヴィヴィオにこのままミツキさんを独り占めされているままでは、ないでしょう?スバルもこっちにいる事だし?ねぇ?ツバサちゃん?」

(もちろん!!そういうウェンディだってぇ?)

「もちろんッス!!これから風呂上りのパパリンに…」

「ウェンディ…。だぁれが、こっちにいるからって?」

「す…スバル!!確かお風呂に行ったハズじゃあ!!」

ツバサとウェンディが、含み笑いをしながら会話をしていた所…浴衣が少しは胸元がはだけた状態のスバルが怒りMAXで通信中のウェンディに声をかける。

そんな様子のスバルを見たウェンディは、驚き慄いた様子で声をあげる。

「私が、お風呂に入っている最中にウェンディがツバサに通信するんじゃないかって思ってね?急いで出てきたんだ。(そ…そうッスか…)それで、ツバサ!!私が、いない所でミツ姉に甘えたらダメだからね!!」

(そんな事言っても…今の状態じゃ何も出来ないよね?スバル?)

「アルトかティアに頼んで邪魔してもらうもん!!」

(それは、ざんねぇ~ん…。アルトは、今ユウちゃんと2人ッきりにしてあげたお陰でここにはいないし…。ティアナさんは、試験勉強真っ最中!!今、連絡したら怒られると思うよ?「う…嘘ぉ!!」あっ!!そうだ!!スバル!?はい、ポーズ!!(パシャ!!)もういっちょ!!(パシャ、パシャ!!)

「えっ…一体何を…?」

恐れおののくウェンディを他所に、ミツキさんを巡って言い争いを始めるツバサとスバル。

そんな中、何かに気づいたツバサは、スバルにそう声をかけるとウェンディが開いていた通信画面をハッキングし操作。それをカメラとして利用しスバルの写真を取り始める。

スバルは、そんな様子のツバサに対しきょとんとしながら声をかける。

「す…スバル…。今の自分の状態…落ち着いて一回見た方がいいッスよ?」

「自分の状態って…」

どうやらウェンディも気が付いたらしく、呆れた様子でスバルに声をかける。すると、スバルは、その声に応じ自分の状態を確認し始める。

その声に私もスバルの様子を見てみた所…。

「ちょ…ちょっとスバル!!みっともないから浴衣を直しなさい!!」

「えっ…。ま…まさかツバサ…。今の…撮っていた?」

彼女の様子を見た私は、驚きながらスバルに浴衣を直すように声をかける。その声にスバルも現在の自分の状態について気づいたみたいで…。顔を真っ赤にしながらツバサに声をかける。

ちなみに今のスバルの状態と言えば、これを大地君やトウゴさんが見ると一発でノックアウトされちゃうくらい浴衣がはだけてしまっているといった状態。

もう!!中にTシャツくらい着てなさいよ!!まったく…。

(もっちろ~~~ん!!スバルのセクシーショットゲット!!これを早速、トウゴ君と大地の所に…)

「だ…ダメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

呆れかえる私を他所にスバルは、顔を真っ赤にしながら必死になってその画像の送信を阻止しようとツバサに懇願。

でも、時既に遅しって感じね?この状況…。

この後…どうなったのかについては、想像にお任せするわ。

「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~特別編「これってあり?第2話「ガンプラバトル」」始まります」



特別編 これってあり?第2話「ガンプラバトル」

魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~

 

特別編 これってあり?第2話「ガンプラバトル」

 

 

旅行2日目

 

第97管理外世界 地球 東京 サエグサ模型店内 地下喫茶スペース

 

ティアナ視点

 

ドーン…ドーン…。

 

パパパパパパッ…。

 

地球での旅行2日目。

 

朝食を食べ終えたお店の開店準備をしているナリアさん以外の私、ミツキさん、ツバサにエリオとキャロ。それになのは隊長にヴィヴィオ、楓さんにノアの9人は、地下にある喫茶スペースにて現在、このスペースのとなりにあるバトルルームで行われているガンプラバトルを観戦していた。

 

喫茶スペースは、ちょっとしたパーティが開けるくらいの大きさで座席数は十数席って所かしら?

 

それ以外にも、飲み物やカップラーメン等が食べ飲みするためにいくつもの自動販売機に模型雑誌等が入った本棚にちょっとしたイートンスペース。さらに、バトルの様子を見る事が可能な大型の薄型テレビが、壁に3~4台かかっており複数同時バトルにも対応可能。自然光を取り入れられるようになっていて、女性でも利用出来るような明るい雰囲気を蚊持ち出している。

 

地上5階地下2階立てのマンションの上2階部分を居住スペースとして使い、地下2階の駐車スペースと1階の店舗スペースと2階を倉庫として利用している事以外の部屋の全てをこうしたスペースとして利用。

 

でも、1階の店舗以外のスペースを利用するためには無料の会員登録が必要なんだって。

 

そのため、ここの会員数を増やすために私達は昨日の夜に会員登録を行っている。

 

「いけぇ!!ユウさん!!」

 

「アルトさん!!ガンバって下さい!!」

 

「アルトぉ!!やっちゃえ~~!!」

 

現在、壁にかかっている1台の大型の薄型テレビにはアルトとユウが廃棄都市に設定されたフィールドでガンプラバトルを行っている様子が映し出されている。

 

使用ガンプラは、ユウが自分で作ったZガンダム。アルトが、自分で作りバトル前に楓さんがたったの2秒で改造した…。とんでも仕様のガナーザクウォーリア(ルナマリア機)。

 

画面の前では、ツバサに誘われ今日急遽こっちに来たエリオとキャロ。それにツバサとツバキがそれぞれを応援しながら観戦している。

 

ちなみに会話順は、エリオ、キャロ、ツバサの順でユウとアルトがそれぞれ使っている機体は、お店にそれぞれが展示用に作った物を使用している。

 

(アルト!!てめぇ、何楓さんに改造してもらってんだ!!)

 

(ハンデよ、ハ・ン・デ!!ユウだってバトル前にいいっていったじゃない!!)

 

(ハンデはやるとは言ったが、いくらなんでも反則だろ!!この改造!!)

 

「大丈夫です!!ミツキさんの許可はとりまし、その効果の全てプラフスキー粒子の特性を生かしたものばかりですから!!」

 

(嘘つけぇ!!)

 

状況としては、一方的な展開でアルトが優勢。

 

こんな展開をユウは、まったく予想していなかったらしくアルトに対し通信で文句を言い出しそれに対し対戦相手のアルトが反論。さらに画面の前では、こっちのヴィヴィオと遊ぶためやってきた楓さんが自身の通信端末を使いバトル中の2人に通信。そのやりとりに参加していた。

 

まぁ、ユウが文句を言いたくなる気持ちはわかるわよ。

 

ユウのZが、ビームライフルで攻撃すると…まるで蚊に刺されたかのようにビームが弾かれ…。それならばと、ビームサーベルで近接戦闘を挑むとアルトのザクに当たった途端、ビームサーベルがぽっきりとへし折れる。今度こそはとハイメガランチャーの零距離射撃で、ようやくアルトのガンプラにダメージを与える事が出来たものの大した損傷はなし。

 

さらに、アルトの武器は、どういう訳かフィールド外からいくらでも召喚する事がいつでも可能。そのため、武器を失う事がまったくと言っていいほどなく…。その威力は、かなり強力なものである上に…全ての武器にとんでもない特殊効果が追加されていた。

 

それを全部プラフスキー粒子の効果って…いくらなんでも無理ありすぎよ!!

 

「プラフスキー粒子」…。この世界で、およそ10年前に発見された粒子物質の名称。この粒子、高濃度で散布するとプラスチックに反応して流体化するという特性を有しており…。これを利用し普段は動く事がないガンプラを遠隔操作し行われているのが、今ユウ達が行っている「ガンプラバトル」って訳。

 

フィールドは、六角形になっているユニットを使いその中で高濃度プラフスキー粒子をそのユニット内散布する事で形成され、その内容も「宇宙」とか「都市」など様々なものが用意されている。さらに、ユニットをいくつもつなげる事で広大なフィールドを作る事が可能。

 

ガンプラを遠隔操作する方法は、フィールドの側面に「GPベース」っていう、ガンプラの製作データやファイターのID・戦績などが保存された記憶媒体をフィールドに内臓されたスロットにつける事でバトルシステムにより形成されるガンプラ操縦コンソールから行い爆発、ビームなどのエフェクトやバトルフィールドの建物等もこのプラフスキー粒子がシステムのプラグラムに応じ物質化する事で再現しているんだって。

 

ミツキさんの話によるとこの粒子の特性とかを詳しく理解し、それを利用出来る特殊加工をする事で様々効果をガンプラに与える事が可能だそうだ。

 

でも、いくらそんなすごい粒子でも…。フィールド外から武器を召喚したり…ビームサーベルをへし折ったりなんて事…出来ないでしょ?

 

ビームサーベルが、刺さらないとか、切れないで弾かれるとかならまだわかるんだけど…。

 

(召喚!!組長仕様レプリカ版コンペイトウType7!!うりりゃああああ!!)

 

(あぶねぇ!!(どごーーーーーーーーん!!)えっ…)

 

私が、あれこれ説明している間もアルトとユウのバトルは進んでおりアルトのザクが自身の足元に魔法陣が展開。「組長仕様レプリカ版コンペイトウType7」を召喚。

 

そして、召喚したコンペイトウをユウのZに向けなげつけていた。

 

アルトが投げたコンペイトウは、投げたその直後に内臓されていたブースターを展開。それによりものすごい加速をへてユウのZへとまっしぐら。

 

なんとかそれを交わしたユウは、避けた後にコンペイトウが辺り木っ端微塵に破壊されたビルを見て顔が一瞬真っ青になり…そして…。

 

(プラフスキー粒子で出来たビルを木っ端微塵にって…。おいっ!!いったい何仕込んだ!!そのコンペイトウ!!破壊力ありすぎだろ!!)

 

「いや~…新発明した強化プラスチックにスバルの振動破砕を真似した機能をつけてみただけなんですけど…?破壊力ありすぎでしたね?てへっ♪」

 

(てへっ♪…じゃねぇよ!!何アルトに殺戮兵器を与えてるんだよ!!あんなものどんなガンプラに当たっても一発で木っ端微塵じゃねぇか!!って言うか、それを人間が扱うサイズにして実際に使ったら人間だって木っ端微塵出来る事くらい可能じゃねぇか!!)

 

「この破壊力…いける!!!よぉ~し!!この調子で…もう一発!!ユウ!!覚悟してよ!!」

 

(お前は、なにやる気満々になってんだぁ!!!!!!!!!!)

 

ユウのごもっともな意見は、楓さんのボケとやる気満々のアルトにより強制的に流される。

 

コンペイトウを頭の上ブンブン周し攻撃態勢を取るアルトのザク。その一方、完全に勝機を失ったユウのZはウェーブライダーに変形しただ逃げ回る事しか出来なくなり…。

 

結果、ユウのZは、まるでハエをたたき落とされるように木っ端微塵に粉砕される事となった。

 

あ~いい気味…。

 

サエグサ模型店 1F 店舗スペース

 

ナリア視点

 

皆さん…楽しそうですね…。

 

レジの横の椅子に座りながら地下にある喫茶スペースにつけてある監視カメラの様子を見ていた私は、ついため息を付きながらそんな事を思っていた。

 

お店が、開店してからもうそろそろ1時間がたつ。

 

でも、店内はがら~んとしていてお客さんはゼロ…。

 

まぁ、ここのオーナーである姫自身…。このお店で、儲ける気はないようなのでこれはこれでいいんですけど…。

 

ですが、暇すぎるのはちょっと…。

 

ピンポーン!!

 

私が、そんな事を考えていた所お店の自動ドアが開き誰かが来た事を告げるチャイムが店内に響き渡る。

 

「いらっしゃいませ~」

 

店内に入ってきたのは、男性が2名で女性が1名。中学生くらいの方々で、1人の男性(イケメン)が後から入ってきた2人に対しお店を案内するかのように入店してきた。

 

あのイケメンさんは、確か…。

 

お客様である事は間違いないとふんだ私は、店の奥から声をかける。

 

「へぇ~。こんな所に模型店があったなんて…。委員長知っていた?」

 

「ううん。私も今日初めて…。ユウキ会長は、よくここにいらっしゃるんですか?」

 

「ここは、品揃えがいいし手に入りづらいパーツとかも置いてあってね?たまにだけど、チェックしに来るんだ。でも、今日は、ラッキーだ。(どうしてですか?)このお店…ここのオーナーの気まぐれでよくお店を休んでいる事が多いんだ。ちゃんと開店している事の方が、珍しいと言われるくらい…」

 

「それで、よく生活が出来ますね…」

 

お店に入ってきたお客様は、店内をキョロキョロ見渡しながら店先であれこれ会話始める。

 

そんな中、お店の事を説明していたイケメンさんは、こちらに気づいたのか苦笑いしながらこちらに挨拶。彼の話を聞いたもう1人の男性が唖然としながらその声に答え眼鏡をかけた女性のお客様はそんな彼を笑顔でみていた。

 

彼等は、そんなやり取りをした後店の奥へと足を運んできた。

 

「いらっしゃいませ、ユウキさん。珍しいですね?こんな朝早くから?何か探し物でもあるんですか?」

 

「いや、今日は、この間、聖鳳学園の模型部で行ったガンプラの展示イベントのためにミツキさんに借りていたガンプラを返しにきただけさ。この2人は、昨日その事をたまたま話をしたら連れてってほしいと頼まれてね?それで…」

 

レジ前までやってきたイケメンさんことユウキ・タツヤさんが、私の声に笑顔で答えてくれた。

 

彼は、ここにちょくちょく来るお客さんの1人で、現役高校3年生。聖鳳学園の生徒会長であり、そこにある模型部部長。そんな彼が、ここに来たのは商品を購入するのではなくこの間聖鳳学園で行われた模型部の展示イベントで姫が彼に貸したガンプラを返しに来たという事。

 

姫の話によると、その展示会で自分達のガンプラ以外にも学園周辺の有名ビルダーの作品を展示するらしくその目玉として姫のガンプラを借りたいって彼直々に頼みに来たんです。姫は、最初こそ渋っていたのだけど…。結局、彼の熱心さに押されそれを了承したんだそうです。

 

「あ…あの!!あなたが、あのディジェを作った方なんですか?アレは、いったいどうやって作ったんですか!?」

 

「は…はい?」

 

私が、あれこれ状況説明をしていた所ユウキさんの後ろから目を星のように輝かせた青髪の男性客が私に声をかけてくる。

 

そのものすごい勢いに対し私は、かなり引き気味になりながらそれに答える。

 

「イオリ君。彼女は、ここの店員さんでナリア・アッシュベルトさん。君が、探している彼女ではないんだよ」

 

「そ…そうなんですか?すいません」

 

勢いそのままで私に詰め寄ってくる彼に対しユウキさんは、苦笑いをしながらやんわりと彼を止めていた。

 

すると、彼は、我に返った様子で私に頭をさげる。

 

「いえいえ。あの、このお二人は、模型部の方ですか?」

 

「いや、彼等は模型部ではなく…。中学の後輩であり、個人的な友人さ」

 

「あっ、自己紹介がまだでしたね。僕は、イオリ…イオリ・セイです。ユウキ先輩の中学の後輩です」

 

「私は、コウサカ・チナです。イオリ君のクラスメイトでユウキ会長とは、生徒会でお世話になっています」

 

頭を下げる彼に対し私は、頭を上げるよう告げた後彼等の事をユウキ君に聞いて見た。

 

すると、私の声を聞いた2人は、彼の声を遮るように自己紹介をしてきた。

 

「ここで店員をやっていますナリア・アッシュベルトです。(高町ヴィヴィオです)って、ヴィヴィオ?いつの間にお店に来ちゃったんですか?」

 

「ヴィヴィオだけじゃないよ。ほら?」

 

「エリオ!!早く早く!!」

 

「待ってよ!!ツバサ!!さっ、キャロも」

 

「ツバサ?お客様がいらっしゃっているので、あまりはしゃがないで下さいね?」

 

「え…エリオ君。ありがとう」

 

彼等から自己紹介を受けた私は、今度は自分の番と自己紹介を始める。すると、私が自己紹介を終えた後どこからともなく現れたヴィヴィオが自己紹介を始め出した。

 

彼女のいきなりの登場に戸惑う私達。そんな中、私が彼等を代表するかのようにここに来た訳をヴィヴィオに聞いて見た。

 

私の問いかけに対しヴィヴィオは、自分だけはないといった後店の奥へと進む入り口の方を指差す。すると、お店の奥からツバサちゃん、エリオ君、ツバキちゃん、キャロちゃんがその会話順で店内へとなだれ込みおのおのガンプラを選び始めた。

 

「これっていったい…」

 

「ユウとアルトのガンプラバトルを見ていたら、自分でガンプラを作りたくなったんだって?なんせ、昨日の夜バトルは、やったんだけど…。お店にあるのを使ってやっていたからガンプラは、作らなかったのよ?なんでも、あの2人のバトルを見ていたら、みんなやる気になっちゃって。本当なら、ツバサとツバキだけだったにしたかったんだけど…。エリオ君とかもいたから…ついでにって事で。と、言うわけだから、みんなが選んだガンプラの代金…。後で、私の所に回してね?それと、ヴィヴィオは、まだガンプラを作れないから買わないでただついてきただけだから?」

 

「なるほど…。わかりました。あっ、そうだ。姫?ユウキさんがお見えになっています。ご友人の方と一緒に?」

 

疑問の声をあげる私に対し最後に店の奥から出てきた姫が、その経緯を説明。どうやら彼等の作るガンプラを売り上げとしてあげるらしくその請求を自分の所に持ってくるようその指示を私に与えていた。

 

それを聞いた私は、2つ返事でそれを了承。姫に用事があると言っていたユウキ君の事を彼女に告げた。

 

「ユウキ君…。ガンプラは貸すけど、ここの事は内緒にしておいてって約束したでしょ?」

 

「申し訳ない。どうしても…と頼まれてね?仕方がなく…」

 

私の声を聞いた姫は、彼が持つ姫のガンプラが入った箱を見て何か察したらしく少し不機嫌な様子で彼に声をかける。

 

「あの…ユウキ会長?もしかして…この女性の方が?」

 

「ああ…。彼女が、展示してあったこのディジェ・アルケミストの製作者。ミツキ・サエグサさんだよ」

 

「この方が…。私、コウサカ・チナです。ユウキ会長から、女性の方があれを作ったと聞いて…。無理を言って、連れてきてもらいました。どうもすいません」

 

「イオリ・セイっていいます。す…すいません!!あのガンプラを見て…どういう風に作ったのか知りたくって…」

 

「高町ヴィヴィオです。姫ちゃんとは、友達です。どうぞ、よろしくお願いします!!」

 

「「それは、どうもご丁寧に…」」

 

ユウキ君と姫のやり取りを聞いていたその話に割って入るかのようにコウサカさんが、彼に疑問を投げかける。

 

それを聞いたユウキ君は、申し訳なさそうな顔をしながらそれを了承。すると、コウサカさんとその横にいたイオリ君は、彼のせいじゃないと言わんばかりに姫に対し自己紹介方々お詫びをしていた。

 

2人の自己紹介に対し姫が、声をかけようとしていた所突如ヴィヴィオが今度は自分の番と本日2度目の自己紹介を2人に行いそれに対し2人は戸惑いながらもヴィヴィオのそれに答えていた。

 

「イオリ?もしかして君?イオリ模型の…イオリ・タケシさんの…(あっ、はい!!イオリ・タケシは、僕の父です)あの人の息子さんか…なら、仕方がないか…」

 

「(父さん…いったい何をしたんだよ…)父さんの事…知っているですか?」

 

「知っているも何も…。(彼女は、君のお父さん…イオリ・タケシさんとは、何度もガンプラバトルで対戦していてね?世界大会での優勝経験こそないが、世界大会や数々の大会でもタケシさんとの間で数々の名勝負を繰り広げてきた盟友なんだよ)」

 

「そ…そうなんですか!!」

 

「こっちに来て最初に入った模型店が、イオリ模型でその際お店に入たのが彼だったのが運の付き…。以来…彼が、新作のガンプラを作る度にガンプラバトルをやろうって連絡が来てね?それを繰り返している内に今度は、大会でやろう!!事になって…。でも、こっちも色々予定があるからって最初の内は断っていたんだけど…。最後の最後には、彼に強引に参加させられる事になっちゃって…。ユウキ君とは、そんな事をやっている時に彼から紹介されてね?それ以来の付き合いなの?」

 

ちなみに、姫に世界大会での優勝経験がないのは、イオリ君のお父さんを言い訳にして仕事サボって大会に出ていたためなんです。そして、その世界大会の予選の様子やを見たクリスさんとかにその事が、バレて…。本戦開始前に、毎回のごとく連れ戻されるちゃうんです。その結果、毎回途中棄権で予選落ちになっちゃっているのが原因なんですよ!!

 

(な…ナリアちゃん!!そんな事、ここでは言わないの!!)

 

彼等の自己紹介を聞いた姫は、イオリ君の事が気になったのかある人物の名を出しながら彼に問いかける。

 

それに対し彼が、そうだと返答すると姫は、やっぱりといった様子でそれに答えその後自身の父との関係を聞いてきた彼に対し今度はユウキさんがその関係について説明。

 

「そ…そうなんですか…。父がご迷惑をかけたみたいで…。どうもすいません」

 

彼の説明の後、姫がその経緯について語り始めそれを聞いたイオリ君は申し訳なさそうにしながら再び姫に謝っていた。

 

「いいのいいの。確かに、タケシさんとは色々あったけど…。彼の奥さんのイオリ・リン子さんには、色々とお世話になったから…。そういえば、この間リン子さんとメールでやり取りしていた時に息子にかわいいガールフレンドが出来たとか…。もしかして…?」

 

「「が…ガールフレンド!!!!!!」」(顔真っ赤)

 

姫に謝るイオリ君に対し姫は、今度は笑顔でそれに答える。その後、姫がイオリ君のお母さんとのメールでのやり取りの事をあげた所…。イオリ君とコウサカさんが、顔を真っ赤にしながら声を荒げていた。

 

「ユウキ君?もう少し、2人に気を使ってあげたらよかったのに?」

 

「ええ…。本当は、そうしたかったのですけど…。2人が…特にイオリ君の方が、どうしてもここに連れてきてほしいと頼まれまして…。それで、申し訳ないのですが、彼等にあれこれ教えてあげてはもらえませんか?」

 

その問いかけに対し顔を真っ赤にしながらモジモジとする2人を見た姫は、ユウキさんに対しもう少し気を使うよう声をかける。

 

姫の声に対しユウキさんは、苦笑いをしながらそれに答えた後イオリ君達と話をするよう頼み始める。彼のそんな様子対し姫は…。

 

「いいわよ?ただし!!ユウキ君には、2人をココに連れて来た罰として…。今、私と一緒に来た子達のガンプラ選びに付き合うのと、それを作るのを手伝ってあげてもらえる?みんなガンプラを作るのも選ぶのも今日初めてだから?」

 

「もちろん。お安い御用です」

 

「あの…。僕も手伝わせてもらってもいいですか?」

 

「私も」

 

「それじゃ、2人にもお願いするね?((はい))」

 

ユウキさんのそんなお願いを聞いた姫は、彼に対しちょっとした条件を提示。それを聞いた彼は、2つ返事でそれを了承。さらに、その話を聞いたイオリ君とコウサカさんもそれに同調。

 

こうして、イオリ君達が、ツバサちゃん達のサポートにつく事が決まり3人はそれぞれユウキ君とイオリ君、コウサカさんペアに別れそれぞれにガンプラ選びをしている彼等の元へと散っていく事となった。

 

ちなみに、私は、ヴィヴィオの面倒を見ながら店番。姫は、お店の事を知らないユウキ君達のためのバックアップとして彼等の事を見守る事となりました。

 

 

サエグサ模型店 3F イベントスペース

 

サチ視点

 

「お…大きい…」

 

「ここは、ガンプラ大会とかをする際の各種式典や各種イベント行う際に使っているイベントスペースよ。この階の半分のスペースをぶち抜いて作ったからね?結構な人数を入れる事が出来るようにしてあるの。ここで、ツバサ達ガンプラ製作とセイ君達の用事を一気に済まそうと思ってね?ここに来たの?」

 

「あっ!!せんぱ~い!!。準備OKです!!」

 

「ったく…。いきなり連絡してきて準備しろ!!だなんて…。おっ!!お前…タツヤじゃねぇか?」

 

「おしさしぶりです。ユウさんそれにアルトさん」

 

「ひっさしぶり~!!タツヤ君!!」

 

ツバサちゃん達のガンプラ選びを終えた私達は、ミツキさんの案内によりお店の上にあるイベントスペースへとやってきました。

 

ミツキさんの説明によるとこのスペース。この階のおよそ半分くらいの部分を使って作ったとの事で部屋の大きさとしては、公民館とかにある大会議室くらい。

 

私達が、その部屋に入ったときそこには、ミツキさんの弟さんであるユウ・サエグサさんと職場の同僚のアルトクラエッタさんとティアナランスターさんが色々なものを準備して待っていてくれました。

 

部屋の大きさに驚くイオリ君。それを聞いたミツキさんがこの部屋の事を説明してくれてその一方でミツキさんに声をかけるアルトさんとユウキ会長と談笑をしているユウさんとアルトさん。

 

そんな彼等を他所にツバサちゃん達は…。

 

「かっこいい~!!ねぇ、これ?ママ達が作ったのぉ!!」

 

「そうよ?アルトの話だとね?でもこれ、ミツキさん達の大切なガンプラだから、落としたりしないでね?」

 

「「「「「は~い!!」」」」」

 

そのスペースの片隅には、ミツキさん達が作ったという7体のガンプラが並べられていた。

 

テーブルの上にあるガンプラに対し目を輝かせランスターさんに言われた事をちゃんと守りながら眺めるツバサちゃんにエリオ君それにヴィヴィオちゃん。ツバキちゃんとキャロちゃんは、あまり興味がないのか3人とは少し離れた所から眺めていた。

 

「これは…」

 

「す…すごい。ここにある全てのガンプラ…。すごい完成度だ。墨入れやツヤ消しなんかはもちろん…。パーツの合わせ目なんかの処理の仕方やシールに頼らない塗装にいたるまで…。すごく丁寧に仕上げている」

 

ツバサちゃん達の様子を見た私達は、その場所へと移動。そこにあるガンプラを見たユウキ会長とイオリ君が驚きの声をあげる。

 

「ユウキ会長?このガンプラ…知っているんですが?」

 

「ああ…。もう見られないとは思っていたが…。ミツキさん?(今日は、娘達がいるからね?特別よ?特別?)イオリ君、コウサカ君。ここにあるガンプラは数々の大会で優秀な成績を収めたここサエグサ模型店が誇る名作ガンプラ達だ。いつもは、その製作者の皆さんがお店には展示等は一切せず各々が保管しているものを今回…ミツキさんのご好意により特別に僕達にも見せてくれるそうだ」

 

「あ…ありがとうございます!!」

 

ガンプラの事がまだよくわかっていない私は、2人が驚くその訳をユウキ会長に聞いて見た。すると会長は、このガンプラは、普段このお店でも展示されてはいないガンプラで過去にあった色んなガンプラバトルの大会優秀な成績を収めたものだと説明してくれた。

 

それを聞いたイオリ君は、ミツキさんにお礼を言っていた。

 

「そんなごたいそうなもんでもねぇよ?」

 

「そうね?特にユウが作ったガンプラなんかは、ゴミ以下よ?」

 

「ティアナ…。てめぇ…」

 

ユウキ会長の説明に対しユウさんは、照れた様子で声をあげた所それを聞いたランスターさんは、彼が作ったガンプラをけなしていた。そして、彼女のそんな声に対しユウは、怒りを露にしていた。

 

け…ケンカはよしましょうよ…。

 

アルト視点

 

ユウとティアナのやり取りが、一応ひと段落した所でユウキ君が、イオリ君、コウサカさん、ツバサやエリオ達に飾ってあったガンプラを紹介し始めた。

 

「まずは、これが、我々がミツキさんから借りていたディジェ・アルケミスト。次に右からディジェ・アルケミストと同じくミツキさんが、出場していた大会で使用していたガンプラ…「ウイザード・ササビー」。その次が、今日はここにはいないんだけどノアさんが作った「トールギス・ノヴァ」とクリスさんが、作った「紅(べに)アカツキ」。次が、ユウさんが作った「ガンダムエピオン・ヤタガラス」。アルトさんが、作った「Zプラス 紅」、最初に紹介したナリアさんが作った「ライジングガンダム 蒼天」」

 

彼から紹介されたガンプラ達は、目を輝かせながらそれを見る彼等から賞賛を浴びていた。

 

いい風に紹介されると作った側としても気分が、言い訳で…。その余韻に浸っていると…。

 

「最後のガンプラが…こ…このガンプラは?なぜ?このガンプラが?ここに?」

 

ユウキ君が、最後のガンプラを紹介しようとした所…彼がそのガンプラを見た途端驚きながら私に視線を送りそのガンプラの事を聞いてきた。

 

それを見た私は…。

 

「あれっ?いつの間にか一個増えている。でも、このガンプラ…。私、見たことないガンプラなんけど…そんなにすごいガンプラなの?」

 

これって、ヤクト・ドーガ(クエス専用)がベースになったガンプラだよね?バックパックは、別なものに変えているみたいだけど…。これ?私達が作ったものじゃ…。

 

でも、このガンプラについている赤い2本の刀…。どっかで、見た気が…。

 

よくわからないガンプラであったため、おそらくその事を知っているであろう彼にその事を聞いて見た。

 

ちなみに、私達のガンプラは、基本、ベースのガンプラの色を変えたり別のガンプラの武器とかを色を変えて装備させたりしている事がほとんど。プラ版とかを使って自作でパーツを作る等はあまり行わずその時間をガンプラの完成度の方に費やしている。

 

そのため、先輩のガンプラに搭載されていた「ウイザード・システム」(機体周囲にあるプラフスキー粒子機体内に吸収しそれを圧縮しそれを開放。開放された粒子をその機体が纏う事により機体性能と使用武装の威力を飛躍的に向上させるシステム)なんかは同じものを先輩に作ってもらいそれを流用しているケースがほとんどっていうか全部。

 

だから、イオリ君やユウキ君のような…自作で武器を作ったり、オリジナルの装飾を自作したりしている人達と比べちゃうと…なんだか申し訳ないんだよね?

 

でも、これはこれでアリだって…。お店によく来るラルさんも言ってくれているし…。

 

それにしてもラルさん…あの風貌で35歳って…。どれだけふけ顔なんだろう?

 

私が、いつの間にか増えていたその赤いガンプラを見ながらあれこれ考えていた所…。

 

「これって、最近雑誌やテレビとかに出ていた「スカーレッド・フェアリー YD」ですよね?ユウキ先輩?」

 

「ああ…。間違いない。(どういうガンプラなの?)これは、最近行われた数々の海外のガンプラバトルで優秀な成績を収め有名ファイターとして仲間入りを果したある女性ファイターが作ったガンプラです」

 

「その大会で、その人は、そのガンプラで世界大会常連の有名選手達を次々と撃破したりいくつもの大会で優勝したりもして…。今、メディアからも世界中にいるガンプラバトルの関係者から最注目されているファイターのガンプラなんですよ?」

 

「へぇ~…」

 

「ねぇねぇ!!そのガンプラ…誰が作ったの?」

 

そんな私を他所にイオリ君、ユウキ君の順で、そのガンプラの事を話始めていた。そして、その声になんだか嫌な予感を感じながら答える私と…。目を輝かせながらそのガンプラの製作者の事を聞いているツバサちゃん。

 

「これって、イオリ君からこの間見せてもらった雑誌に出ていたガンプラ?(そうだよ、委員長?)その記事には、確か…。その人って、私達と同じ歳の女の子で…。その容姿とまるで妖精のような明るい性格で…。それに、その機体名とその勝率の高さからついた異名が妖精の王女…「プリンセス・フェアリー」とか…」

 

「ぷ…プリンセス・フェアリー!?せ…先輩…それって…もしかして…あの子が?」

 

その話を聞いていたコウサカさんが、そのガンプラが載っていた雑誌の事をイオリ君に聞いていた。

 

2人の話を聞いていた私は、聞き覚えのあるその異名に思わず大声をあげた後、側に来た先輩に対しおそらく十中八九間違いないであろうその娘の思い浮かべながらその事を聞いて見た。

 

すると…。

 

ガチャ!!

 

「それ!!ユアのガンプラだよ!!」

 

「「「「「「「ユア!!((((ユアちゃん!!))))」」」」」」」、「く…クラエッタさん!!」

 

「ぷ…プリンセス・フェアリー!!」

 

「…やっぱり…」

 

「みんな!!おっひさ~!!」

 

突如、そのドアが開いたと思ったら、私とユウの未来での娘であり…。ついこの間、私達の時代である事件を起し…(※本編最終話参照)。現在、色んな時代の様々な世界を「自分探しの旅」と言う名目で旅しているハズの…。赤茶色の髪を無造作にし、モンスターとバディを組んで行うカードゲームのアニメに登場しているフクロウのような鳥とバディを組んでいる女の子と似た容姿をした(※あくまでも、作者が思いついている外見イメージであり性格等はまったく違います)ユア・クラエッタが現れた。

 

先輩以外のその場にいた全員が驚きの声をあげそれにいつもの調子で元気いっぱいの様子のユアが笑顔でそれに答える。

 

ちなみに、イオリ君とユウキ君は、私達と少し違い…。雑誌等に登場していた有名ファイターとしてのユアがいきなり現れたからもんだから驚いてたんだって。

 

でも、ユアがここに来たその理由を知っているであろう先輩はともかくとして…。どうして、コウサカさんまで驚いているのだろう?どうやら、イオリ君達とは…驚いていた訳が違うみたい?

 

「ちょっと、ユア!!なんで、あんたがココに来たの?」

 

「それは、もちろん…。ユウちゃんに合うためだよ!!ゆぅ~ちゃ~ん!!(ガシッ!!)せ…せっかくのユアとの再会を祝してハグをしようとしているのをアイアンクローで返すなんて…さすがはユウちゃん!!」

 

ユアの登場に驚いた私は、その理由を聞いた所…。彼女は、そんな私の声を返した後ユウに向けてダイブ。

 

それに気づいたユウは、彼女の顔にアイアンクローをかましそれを阻止。ユアは、そのアイアンクローを顔面に受け、空中で体を浮かせ手足をジタバタさせたまま笑顔でそれに答える。

 

「…ったく…。そうする前にまずは、説明する事があるだろうが?」

 

「…そ…そうだね?んじゃ、そうするためにまずは、このアイアンクローを…」

 

「とかいいながら、またダイブして来ないよな?」

 

「(…ギクッ!!)そ…それは…」

 

ユアにアイアンクローをかけているユウは、冷静な声で彼女の行動を辞める様促す。

 

それを聞いたユアは、その前にユウのアイアンクローを解除させようとする。でも、それに対しユウは、解除した後再び彼にダイブしてこないかどうかを確認。

 

すると、ユアは、彼のそんな問いかけにギクッ!!っとしたユアは、それをはぐらかそうとする。

 

そんな2人の様子に対し私は、いつの間にかその手に100tハンマーを召喚。そして、嫉妬の炎?をメラメラと燃え上がらせながら…。

 

「ゆ~あ~…(怒)。少し、落ち着こうか…。それとも、頭冷やす?…いや、頭ひやしてからにしようか…(い…いやぁ…それは…)」

 

「あ…アルト?…さん?(何よ!?)もしかして、そのハンマーってユアだけだよな?俺まで巻き込もう何て事…」

 

「ゆぅ~ちゃ~ん!!ヘルプミー!!って言うか…このままユアを抱きしてめてぇ!!」

 

ユアに声を上げた後、今度は、ユウが自分にもそのハンマーの餌食にならないのか?と聞いてきた。すると、ユウのアイアンクローから脱がれる事に成功。まるで、ユウを私のハンマーの餌食にするかのうに彼の体に抱きつき始める。

 

「(ガシッ!!)お…おいっ!!ユア!!離れろって!!(ヤダヤダぁ!!ユウちゃんがいい~!!)(ブチッ!!)あ…アルトォ!!は…話せばわかる…な?」

 

それを見た瞬間、私の中の何かブチッとキレて…。

 

「問答無用ぉ!!!」

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

「ぎゃーーーーーーーーーーーー!!」、「きゃ~~~~~~~~!!」

 

「チッ!!外したか…」

 

そう言った私は、振り上げていたハンマーユウと彼に抱きつくユア目掛けて振り落とした。ユウは、そのハンマーの餌食になった。その一方、ユアはと言うとユウをオトリにしその場から逃れていた。

 

彼女のそんな様子に対し怒りMAXのままであった私は、思わず舌打ちをしながらハズした事を悔しがり攻撃目標を再度補足。次の攻撃態勢取る。

 

「もう、ユアちゃん?アルトをからかうのは、いいけど…。これ以上、やったらお店が倒壊しちゃいそうだから…もうやめよう?それに、アルトも?」

 

「「は~い…」」

 

「お…俺の事は、心配しないのか…てめぇ等…」

 

私達のそんな様子に先輩が、お店が壊されてはたまらんと言わんばかりに私とユアの間に割って入りそれを辞めさせようと仲介に入り…。そして、先輩のそんな仲介に私達は素直に応じ今回のこの戦いに終止符が打たれた。

 

…ハンマーの餌食となったユウの声が流されたまま…。

 

 

 

それから、それから…。

 

 

 

ユア視点

 

「初めましての人もいるのかな?私は、ユア・クラエッタです。改めまして、初めまして!!そして、お久しぶりです」

 

「高町ヴィヴィオです!!」

 

「ヴィヴィオ?元気にしていた?(うん!!)そっかぁ~!!高町って事は、なのはさんがヴィヴィオのママになったんだね?(うん!!)」

 

この時代のママ…もとい、アーちゃん(アルトの事)からかい終えたユアは、その餌食となったこの時代のパパ…もといユウちゃんをそのままに破壊されたテーブルとかを初めての人達には気づかれないように修復した上で改めて自己紹介&挨拶を始めた。

 

ユアが、挨拶をしたところ…。その前に現れたヴィヴィオが、丁寧に自己紹介を始めた。そんな彼女の様子にユアは、その場に腰を下ろし、彼女とその視線を合わせそして、彼女の頭をナデナデしながら再会を楽しんでいた。

 

「ねぇ?委員長?あ…あの…プリンセス・フェアリーって、委員長の知り合いか何か?」

 

「知り合いも何も…彼女…。ウチのクラスだった子だよ?でも、入学してからすぐに無期限休学しちゃたんだけど?」

 

「えっ!?そうだっけ!?」

 

「…なるほど…。確か、今年の入学した1年生の中で、入学してから1ヶ月もしない内に一身上の理由で無期限休学をした生徒がいるとは聞いていたが…。それが、彼女…プリンセス・フェアリーことユア・クラエッタさん…なのかい?コウサカ君?」

 

「はい。その通りです会長。でも、まさか、ここの人達と知り合いだったなんて…知りませんでした」

 

「よく覚えていたね?委員長?僕、その事をすっかり忘れていたよ」

 

「私も最初は、忘れていたんだけど?さっき入ってきた時の彼女を見て思い出したんだ。だって、彼女…。学校でも、あんな感じだったから。でも、イオリ君に見せてもらった雑誌に出ていた有名ファイターと同一人物だったなんて…。その時は、思わなかったけど?」

 

ヴィヴィオとそんなやり取りをしていた所、その様子を見ていた3人がユアの事を話していた。

 

あの人達って確か…。聖凰学園1年のイオリ・セイ君とそのクラスの学級委員のコウサカ・チナさん。それにあそこの生徒会長のユウキ・タツヤさん…だね?

 

それにしても…ユアが、この時代の地球にいるために用意した設定のために1ヶ月くらいの間だけ籍をおいていただけなのに…。よくユアの事を覚えていたなぁ~コウサカさん。

 

ヴィヴィオと話をしていたユアは、その声を聞きながらコウサカさんのその記憶力に関心していた。

 

ボン!!

 

(ユア?アルトさん達から、今の3人のやり取りも含めて状況を説明して欲しいから隣の部屋にツバサちゃんとかあの人達に気づかれないように来るようにって…)

 

「わかったよ?姫子?それじゃ、ヴィヴィオ?ちょっとだけ、ツバサちゃん達の方に言っていてね?」

 

「うん!!わかった!!」

 

そんな事をしていた所、私のデバイスのAIである「姫子」がデバイスの外にその姿を現し(格好は、蝶の羽をつけたSDサイズのアルト)アーちゃん達から連絡が、来た事を告げて来たためヴォヴォオにツバサ達の方へと行くよう促した。

 

ユアが、ヴィヴィオと離れた後…ツバサ達は、ミーちゃんに買ってもらったガンプラを作るべく事前に用意されていた工具などが置かれていた席へと移動。コウサカさん達は、彼等のガンプラ作りを手助けするべく同じ場所へと移動。それを見たユアは、彼等に気づかれないようにとなりの部屋へと移動した。

 

 

3F イベントホールの隣の部屋

 

 

「えぇーーーーーーーーーーーーー!!先輩達がいる所がどんな所か気になって、それを知るためにわざわざイオリ君達と同じ学校に入学して1ヶ月も経たない内に休学したぁ!!」

 

「そうだよ!!ここでのユアが考えた設定は、「海外でお金持ちの両親と幸せに暮らしていた女の子が、突如両親2人共事故で亡くし…。その遺産が、たくさん入った事から…日本で暮らす事となったものの…。聖凰学園に入学してからふとした拍子に思いついた「ガンプラファイターになるための修行の旅」に出た。孤独なヒロイン…自由人ユア!!」って設定なんだ。それで、こっちに今回来たのは、ツバサちゃんが、こっちに来るから来ないか?って…。ミーちゃんに誘われてね?みんなを驚かしてやろうと、事前にユアが大会用に作っておいたガンプラだけをお店の方に送っておいたの」

 

「それで、ミツキさんが私達に気づかないようにそのガンプラを置いて…。そのガンプラに気づいた所で登場…って事?(そうだよ!!びっくりしたでしょ?)はいはい…。まったく…。相変わらずなのね?その自由奔放な性格は?」

 

(ええ…。毎度毎度…ユアに振りまわされっぱなし…)

 

イベントホールの隣の部屋へと移動したユアを待っていたのは、アーちゃん(アルトの事)とユウちゃん。それにティアナと地下にいたノア…それにヴィヴィオのママの5人。

 

ユアが、みんなに今回こっちに来たその訳とコウサカさん達が、話していた内容の事を話した所。

 

アーちゃんとヴィヴィオのママは、驚き、ティアナとユウちゃんそれにノアは、その声に呆れていた様子。

 

ユアの話の後、呆れた様子のティアナの声に続き…この話に参加するべくデバイスの外へとその姿を現した姫子がぐったりとした様子でそれを返していた。

 

「それで?ここに来る旅券とかは、どうしたの?まさか?」

 

「もちろん。ちゃんと買ったよ。ほらっ!!(あっ、本当だ)ちょっと!!いくらなんでも、ミーちゃんとなのはさんがいるのにユアがそんな事すると思う!?」

 

ユアの話が終わった所で、ヴィヴィオのママがここに来るための旅券の事を聞いてきた。ユアは、それに対し自身で事前に購入していた旅券を見せそれが偽造などしていない事証明してみせた。

 

すると、ティアナがそれに驚きの声をあげる。

 

「ええ…。あんたは、あのバカの娘だからね?てっきり…」

 

「ユウちゃん!!あのツンデレが、ユアの事をバカにしたぁ!!」

 

「かわいそうに(ナデナデ)…。ったく…あのツンデレガンナーが…。いいか?ユア?ああやって、ずっとツンデレでいるといつまでたっても独身のまま…。(誰が、ツンデレよ!!)さらに、執務官になってからも凶悪事件ばかりやらされた挙句…。覇王とか言う奴を保護しても、リアクター事件っつう事件で部隊長から召還されても…。いくら主人公達の近親者って設定になっていても…。結局の所、フェイト隊長なのは隊長とかの二番煎じ扱いされ…。対して活躍しねぇけど、裏方として活躍しています!!って、キャラになるんだ。まぁ、同じ事件で顔は出るものの台詞がまったくないアルトよりかはマシなんだが…。だから、そういう扱いになるから気をつけろよ?」

 

「うん!!わかった!!」

 

「あんた…。なにサラッと原作に対して、作者の不満をブチかましているのよ…」

 

どうやら、あのツンデレ(ティアナの事)は、ユアが旅券を偽装しているもんだと思っていたらしく…。ユアの反論に対しあのツンデレは、ユアのパパの事をその理由にあげていた。そんなあのツンデレの声に対しユアは、ユアのパパ=この時代のユウちゃん。って事で、未来における可能性の1つであったためユウちゃんに声をかける。

 

すると、ユウちゃんは、ユアの声を聞いた後、ユアの頭をナデナデしながらユアと一緒にあのツンデレに対し逆襲を開始。ユア達のやり取りに対しあのツンデレは声を荒げるもそれでも話をやめないユウちゃんに対し半ば諦めたような声を出していた。

 

「それで、その設定の中で私とユアは、どういう関係になっているの?」

 

「いつもと同じだよ?(と、いう事はユアと遠い親戚?って、事?)そうだよ。ちなみに、その設定の中で、ユアは、アーちゃんの事を知って…日本に合いに来て仲良くなったって事になっているの。それで、ユアが修行の旅に行く事を決めた事に唯一賛成してくれた人って事になっているから!!そこんとこ、よろしくね?アーちゃん?」

 

「はいはい…」

 

ユア達のツンデレへの逆襲が、ようやく済んだ所でアーちゃんが、ユアが考えた設定の中でのアーちゃんの立場について聞いてきた。

 

だって、同じクラエッタってユアも名乗っているし…それに「この時代のユアのママ」なんて…言ったら…色々とめんどっちぃ事になっちゃうし…。

 

それを聞いたユアは、考えていたアーちゃんの設定の内容を説明。ユアの声に対しアーちゃんは、それを割り切るかのように答えていた。

 

これは、みんなには言ってはいないんだけど…。

 

ユアが、設定を決める際…ひとつの約束事があってね?

 

それは、どんな設定であってもユウちゃんとアーちゃんは、必ずユアの味方にするって事にしているの。

 

だって、ユアのパパとママ…。どんな事があっても…必ずユアの味方でいてくれたから…。

 

でも、たまにパパとママに怒られた事だってあったけどね?それでも、ユアがピンチの時は必ず…パパとママはユアの…。

 

(ユア?どうしたの?もしかして、パパさんとママさんの事…)

 

「ううん。な…なんでもないよ?姫子?」

 

ユアが、そんな事を考えていた所…。いつの間にか、ユアのパパとママの事を思い出していた。そんなユアの様子を心配してくれた姫子が声をかけてくれた。

 

そんな姫子に対しユアは、目にうっすらたまっていた涙を拭きながら問題ないと答えいつもの元気いっぱいのユアに戻ろうとする。

 

(わかったよ。でも、寂しくなったら言ってね?姫子が、ナデナデしてあげるから?)

 

「姫子がぁ?」

 

(…まったく…はいはいわかりました)

 

そんな様子のユアを心配し続ける姫子。ユアは、姫子の声に対し心配させまいとワザとおどけて見せる。

 

どうやら、姫子は、その事にも気が付いていたらしく…。ユアの話を…まったく…といった様子でそれに答えていた。

 

「それじゃ、話が終わった所でそろそろユウ君達は、となりの部屋に戻ろっか?いつまでも、いなくなったままだと、変に思われちゃうから?」

 

「わかりました」

 

そんなやり取りの横で、ヴィヴィオのママがそろそろ隣の部屋に戻る事を提案。

 

アーちゃんが、それを了承する返事をしたのと同じタイミングでユウちゃん達もそれに答えるかのようにそれぞれ頷いていた。そして、ユアもそれに同意しユウちゃん達と一緒に隣の部屋へと戻る事となった。

 

 

サエグサ模型店 3階イベントホール

 

まだユア視点

 

「クラエッタ…ううん、ユアちゃん久しぶり?元気していた?まさか、旅に出ると聞いていたんだけど…。ガンプラファイターになるための修行の旅だったなんて?あの時は、聞いてなかったよ?」

 

「コウサカ…じゃなくってチナ!!…ちゃん…。って、よくユアの事、覚えていたね?」

 

「そりゃもちろん、クラス委員だし…それに…」

 

ユアが、イベントホールに戻った所、コウサカさんに指導を受けていたツバサがユアの事を見つけ「一緒にガンプラ作ろう!!」って誘ってきた。

 

それに応じたユアは、こうなるだろうと事前に用意していた作りかけのガンプラを手に彼女のとなりの席へとすわりツバサと一緒にガンプラを作り始めた。

 

すると、それを見たコウサカさんがユアに話しかけてきた。

 

よく覚えていたね?と驚くユアに対し当時の事を思い出し少しモジモジとするチナちゃん。

 

そんな様子を見たユアは、悪戯交じりの笑顔になりながら…。

 

「は、はぁ~ん…。ユアの事をそう言うって事は…。どうやら、ユアのアドバイスをついに実行してそれが成功したんだ?そして、それが…」

 

ユアが、そういうとチナちゃんは顔を真っ赤にしユアにその顔を近づけ…。そして、口元に人差し指を当てながらこれ以上言わないでと、言わんばかりの表情をしていた。

 

チナちゃんとは、ユアが聖凰学園に入学してからの知り合いで海外から来たと言う設定のユアにこの世界の色んな事を教えてくれてとても仲良くしてくれたイイ子。

 

その時の付き合いは、学校だけだったんだけど…。

 

ある日、たまたま一緒に帰る事となった彼女の方から「好きな人が出来た。どうしたらいい?」って…。いきなり相談を受けた。

 

ユアが、見る限り…。引っ込み思案で人見知りであった彼女からすればまさに彼にそんな事を想う事事態…まさに青天の霹靂であり一世一代の一大事。

 

必死な様子でユアに相談をもちかける彼女に対し、その当時既に休学を決めていたユアはその時、彼女に対しその彼の名前とかも聞かないまま…。こちらから、話しかけてみるとか…ラブレターを書いてみる…。もしくは、彼が興味を持っているものの事を教えてもらったりするとか帰り道を一緒に帰ってみるとかいった簡単なアドバイスをし、その時は別れた。

 

でも、その時の彼女は、ユアのアドバイスを実行する勇気がなく…ただ時間だけが過ぎていった。

 

そして、ユアが聖凰学園の生徒としての最終日の下校時…。

 

ユアと彼女の間である約束をした。

 

それは、「もし、次に会う事があった時…。そして、その時、コウサカさんがユアのアドバイスを実行しそれが成功していたらお互いの事をファーストネームで呼びあう事」というもの。

 

元々、お互いの事をファーストネームで呼び合う事を提案していたユアからすればそれをする事でチナちゃんとの関係を一歩でも前進させようとしたもの。

 

でも、チナちゃんからすればそれがユアに対しそう呼ぶ事でそれが成功の証しになって色々と面倒っちぃ事になるのでは?って、思ってしまっていたようで…。

 

結局、その時は、嫌がるチナちゃんにユアが強引にその約束を突きつける形でそのまま別れる事となった。

 

まぁ、元々…。ユアから彼女に対し一方的に話しかけたり強引に一緒に帰ったりしていただけで…。友達って呼べる関係でもなかったから…。この約束も蔑ろにされてもいいってその時は思っていたんだけど…。

 

「ゆ…ユアちゃん!!シー!!シィーィィ!!だよ!!」

 

でも、律儀で優しいチナちゃんは、ユアの事も…そして、あの約束の事も覚えていてくれた。

 

ちょっと、だけ…そんなチナちゃんの優しさに対し嬉しくなったユアは…。

 

「ん?アドバイス?」

 

「前に会った時、ちょっとしたアドバイスをしただけだよ?勉強のやり方とか?でしょ?チナちゃん?」

 

「う…うん!!そ…そうだよ!!」

 

ユアとチナちゃんとの会話の内容が気になり頭の上に疑問符を並べていたツバサちゃんに対し悪いとは思いつつも思わず嘘をついてしまった。

 

そして、その同意をいきなり求められたチナちゃんは、それに合わせてくれるかのようにそうだよ!!って…。ツバサちゃんにそう話していた。

 

「ふ~ん…」

 

「そ…それで、ツバサちゃんは、今何をしているの?」

 

ユア達の話に対しいまいち納得していないツバサちゃんに対しチナちゃんが、話題を変えようと既に完成間近であったツバサちゃんのガンプラについて聞いていた。

 

「う~ん…。なんか、剣みたいな武器が欲しいと思って…。あっ!!ユアちゃん!!それ!!(何?)あの刀!!どうやって作ったの?」

 

すると、ツバサちゃんは、腕を組み考え込んだ様子でまるでチナちゃんに相談を持ちかけるように話し始める。そして、その視線が、今回のサプライズ登場のために事前にミーちゃんの所に送ったユアのガンプラ「スカーレッド・フェアリーYD」(以降YD)にその目が行くと…。その中で、どうやら気になったパーツ(刀)があったらしく…。ユアに対しその製作方法を聞いてきた。

 

「ん?これ?(うん!!そうそう!!)これは…(うんうん!!)ユアが一から作ったものだよ?」

 

「一からか…。それじゃ、すぐには装備させる訳にはいかないか…」

 

興味津々な様子で聞いてくるツバサちゃんに対しユアは、ユウちゃん達のガンプラと一緒においてあったYDを持ってきてそのガンプラに装備してある紅(自作して作った日本刀)の事を話し始める。

 

すると、一から作ったと言うユアの話に対しツバサちゃんは、がっかりした様子。

 

どうやら、完成したツバサちゃんのガンプラに装備させてその後やる予定になっているガンプラバトルにそれで参加するつもりらしい。

 

「ふっふっふ…。ツバサちゃん?ユアが、ただ…ツバサちゃんにこのYDについている紅を見せるだけだと思う?(も…もしかして!!)ジャジャーン!!時間があったので、ツバサちゃんの分…ユアがつくっちゃいました!!」

 

「やったぁ!!さっすがユアちゃん!!」

 

ツバサちゃんのそんながっかりした様子に対しユアは、まるで「してやったり!!」というような含み笑いをした後パーツが入っていた箱の中から事前に隠しておいたものを取り出す。

 

それは、ユアがツバサちゃんのために一から作った中国の刀である「柳葉刀」の形をしたガンプラが装備出来る大きさの刀とそれが収めるための蒼い鞘。取り出したそれをツバサちゃんの目の前に出しそれをプレゼントすると宣言。

 

ユアが手に持つその刀を見たツバサちゃんは、先ほどまでのがっかりした様子を一変させ大喜び。そんな様子のツバサちゃんに対しユアは、さらに説明を続ける。

 

でも、その内容は、チナちゃんに聞かれてしまうとちょっとだけ面倒っちぃ事になりかねないためその説明だけツバサちゃんに念話で話す事にした。

 

(しかもしかもぉ!!この刀…。事前にユアが、ミーちゃんに頼んで彼女が持つデバイスである「ファルシオン」とその大きさだけは違うもののデザインと形は同じものにしちゃいました!!これをあげるから、がっかりしないで?ね?)

 

「(嘘ッ!!ママ本当?(本当だよ))やったぁ!!ユアちゃんありがとう!!」

 

念話でユアが話をした内容を見たツバサちゃんは、ミーちゃんがいる方を見てそれが本当なのかどうかを念話で確認。それに対し笑顔でその念話に答えるミーちゃんを見たツバサちゃんは、その喜びを爆発させながらユアに抱きつきそのお礼を述べていた。

 

「んじゃ、早速…。この刀の名前とか…きめちゃおっか?」

 

「うん!!」

 

ツバサちゃんのそんな様子に対し笑顔でいたユアは、まだ決めていなかったその刀の名前とかを一緒に考える事を提案。彼女は、それを2つ返事で同意してくれた。

 

 

それからそれから…

 

 

サエグサ模型店 地下喫茶スペース

 

タツヤ視点

 

(一撃必倒!!!スカーレッド…フィンガーーーーーーーーーーーーー!!!!)

 

(そんなーーーーーーーーーー!!ここにあのプリンセス・フェアリーがいるなんて…。聞いてないよーーーーーーーーー!!!)

 

ドドーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

 

GEME END ウイナー!!ユア・クラエッタ!!!!

 

(…成敗!!!…な~んてね?)

 

「ユアちゃん!!!さっすが~~~~~~~~!!!」

 

「ざまぁみろ!!!!ママのガンプラが欲しいからって、バトル初心者のボク達を相手にして楽にもらおうなんて考えているからこうなるんだ!!!」

 

「たったこれだけの登場って…」

 

「哀れね?イオリ君達の話だと…彼、地元じゃ有数な実力派ファイターらしいけど…。でも、アニメでも似たような扱いになっていたし…」

 

ツバサ君達のガンプラを無事完成させる事が出来た僕達は、地下にある喫茶スペースへと移動。そこで彼女達のガンプラをバトルさせてみようと言う話になった。

 

参加者は、サエグサ姉妹のツバサ君にツバキ君、モンディアル君にルシエ君の4人。

 

ユア君は、その4人の総当たり戦での勝者と戦い…。彼女に勝てばミツキさんからご褒美が進呈されるといった内容。

 

だが、現実的に考えてバトル初心者であるあの4人が世界レベルの実力を誇るユア君に勝てる訳がないため…。彼女は、4人が対決中に急遽用意する素組みのガンプラに大量のハンデをつけて対決する事となった。

 

4人の戦いは、白熱したものとなりその勝者であるツバサ君とリ・ガズィベースの彼女のガンプラ「ウィザード ファルコン」と大量のハンデを背負ったユア君の素組みの旧ザクとの戦いとなった所であるトラブルが発生した。

 

先ほどイベントスペースに飾っていたディジェ・アルケミストの事をイオリ君が、その制作方法等の話をミツキさんに話を聞くべくこの地下喫茶スペースに持ち込んでいた。

 

もちろん、ミツキさんの許可を得た上での話なんだが…。

 

そのガンプラの事を聞いていた彼等の元に突如、僕達の後をコッソリつけていたイオリ君達の同級生でありこの地区での有数な実力派ファイターでもあったサザキ・ススム君がイオリ君からそのガンプラを取り上げた挙句…。「この僕に相応しいガンプラだ」言いだし、ミツキさんにそのガンプラを譲って欲しいと声をかけてきた。

 

もちろん、ミツキさんはそれを拒否。さらに、それを見たツバサ君が彼に対しそのガンプラを返すように声を荒げる。

 

どうやら、ここに現れるまでの間…我々の様子を伺っていた彼は、そんなツバサ君に対しガンプラバトルで勝ったらこのガンプラを返すが負ければこのガンプラは自分のものにする…。と、彼女に対し勝負を挑もうとした。

 

もちろん…。これは、彼が企んだ策である事は明らか。だが、彼の手にミツキさんのガンプラがある以上…。その勝負を無下にすれば、そのガンプラの見に何が起きるか?

 

学園の生徒会長でもある僕は、そんなやり取りに割って入ろうとした所…。

 

僕より先にユア君がその話に割って入った。

 

彼女は、完成したばかりのガンプラであるスカーレッド・フェアリーSAを見せながら自分と勝負しようと言い出した。

 

この時もし…サザキ君が、彼女の事をそのガンプラの機体名から気づいていればこの勝負はなかったハズ…。だが、彼は、彼女が装った「自分は、ガンプラバトル初心者」と言う演技に完全に騙され…。その結果、彼女をツバサ君達と同様ガンプラバトル初心者だと勘違い。そのバトルの申し入れを受け入れた。

 

余裕で勝利出来る…と、謝った判断をしたサザキ君の命運はそこで潰えた。

 

バトル開始直後、彼は彼女に対し攻撃してくるよう余裕な態度でいた彼に対しユア君はついにその化けの皮を外し猛攻。そのガンプラが、織り成す華麗な動きから彼女=プリンセス・フェアリーである事に気づいた時には時既に遅し。

 

上記に記載してある結果となり、彼は完膚なきまでに破壊された彼の愛機であるギャンと共にこの部屋を後にしていた。

 

彼が、去ったこの部屋では、ツバサ君達がユア君の圧勝の余韻に浸っている中そのバトルを見た僕は…。

 

血がたぎる…。と心の中で、自身の中にあるガンプラ魂を密かに燃やし…。

 

燃え上がれ…燃え上がれ!!!!ガンプラぁ!!!!!!

 

と、思わずさけんでしまった。無論、自身の心の中で。

 

話を戻そう。

 

「やったぁ!!ユアちゃんに勝ったぁ!!」

 

「あ~あ、負けちゃった…」

 

その後、ツバサ君とユア君のバトルの結果はツバサ君の辛勝で終わり彼女はミツキさんからのご褒美を受け取り大喜び。

 

もちろん、ハンデを背負ったユア君はツバサ君に勝たせてあげようとわざと負けるようにしていたのは数多くのバトルを経験している僕達には明白。

 

だが、彼女の笑顔を見たらそんな事を指摘するのは正直言ってヤボな話。それは、ミツキさんやユウさん達も同じ考えであったらしくその事は僕らの中にしまっておく事となりそのまま帰路に着く事となった。

 

だが、僕の中ではユア君との対決を望むファイターとしての燃え上がる魂が燻ったまま帰路に着いたのはいうまでもない。

 

もちろん、イオリ君もそんな様子であったし彼女と戦う前に僕にはまず完成したイオリ君のガンプラと…。そして、それを操縦するファイターの彼と戦う事が僕の中に眠る…。燃えあがるガンプラ魂を満たしてくれるであろうと考えイオリ君と再度そんな話をして別れる事となった。

 

燃え上がれ…燃え上がれ!!!!ガンプラぁ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 




作者
「ふぅ~やりきった…」

ノア
「おめぇ!!何やりきった感を満喫してんだ!!って、言うか完全に読者を置き去りにしてんだろ!!」

作者
「えっ?そうですか?」

ノア
「ったりめぇだ!!本来最終話にだけ登場させる予定だったユアを登場させるわ、ガンプラビルダーのキャラ達の視点時、アニメの中で言っていた台詞を言わせたいだけで登場させようとするわ、原作漫画への不満をユウに言わせる事をするわ、前回の感想で褒められたからってヴィヴィオの自己紹介ネタをこれでもか!!って、いうくらい連発させるわって…。とにかくやりたい放題じゃねぇか!!」

ユア
「呼んだ?」

ノア
「で…でたぁーーーーーーー!!」

ユア
「もう!!ユアを幽霊みたいに言わないでよぉ~!!」

作者
「やっぱり…来ちゃいましたね?」

ユア
「うん!!来ちゃった!!てへっ♪」

ノア
「おい…。とかいって、あたいがさっき言っていた事へのコメントをスルーしようなんてまさかしないよな?」

作者
「なんでしたってけ?」

ユア
「なんだっけ?」

ノア
「お前等ぁ!!!!!」

作者
「まぁまぁ、とりあえずこの特別編は、タイトルにある通り「これってアリ?」って事で作者が今までその話の内容が本編にはそぐわないという理由で脳内削除してきた内容を元に本編のサイドストーリー的な内容を含んだ作者暴走シリーズとなっております。ですので、「これってナシ!!」と思われたとしても広い心で読んでいただければ幸いです」

ユア
「よろしくお願いいたします」

作者
「さてさて…。あっ、もうそろそろ時間になりますね?」

ユア
「えぇ~~~~~~!!!ユアの事は?((作者)ないですね)だったら、最終回のちょっとしたネタばらしとか、特別編の第3話は、ユウちゃんとユアのラブラブデート話になります…とか、ユアを主人公して色んな世界を飛び回ってそこでおこる色んな騒動に巻き込まれるユアの大冒険的な新連載が開始さますよぉ~。とかそんな話は?」

ノア
「やる訳ないだろ?この作者が?」

作者
「…。とりあえず、今ユアがいった最終回以外の内容については、今の所作者の脳内での話しになります。ですので、やるかどうかについては現在不明となります」

ユア
「そ…そんなーーーーーーーーー!!」

ノア
「ったく…仕方がない…この秘密主義者が!!あたいが、こそっと作者に内緒で最終話のネタバレ情報と流すとするか…。最終回に登場するユアは、この話で出てくるユアのテンションとはかなり違ったテンションで登場するからな?気ぃつけてな?後、最終話は、主要キャラ&今まで本編内で登場してもらった他の作者さんとのコラボしたキャラ達をオールキャスト…とまではいかないが結構なキャラ達が登場予定になっているからな!!!楽しみにしてくれよな?!!!尚、最終話は、現在制作真っ最中!!後は、作者のやる気次第!!完成度おそよ65%って所か?あたいが作者の決をたたいて必ず書かせるからもうちょっとだけ待っていてくれよ?って、いう訳で畢!!!お前とユアとの絡みは、最終話でやる予定だから待っていろよ!!」

ユア
「かみんぐす~ん!!!」

作者
「と…とりあえず、ノアに殴られないようガンバります。後、各種設定には今回、ユアやノア達が作ったガンプラとして名前だけ登場したガンプラ達の詳細設定を公開しております。ぜひ、覗いて見て下さい」

ノア
「これを考えるのが、楽しすぎていたから書くのが遅れるんだよな…」

ユア
「うんうん。ユアの設定もそのお陰で設定がコロコロ変っちゃうから色々と大変だよ~」

作者
「まぁまぁ。という訳で、以上!!ノア!!」

ノア
「あいよ!!次回!!魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~最終話「明日への扉」!!!」

ユア
「テイク…オフ…」
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