魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~ 作:左近 遼
ユン視点
ガチャ。
「失礼しま~す。医院長、頼まれていた新薬の効果についてのレポート…もって来ました。あっ!!通信中…ですか?」
「いや、ちょうどよかった。お前に紹介したい人がいるんだ。そのレポートもってこっちに来てくれ」
「わかりました」
私が、経営するクラナガン総合病院の医院長室で通信をしていた所こげ茶色のセミロングのウェーブヘヤーをまとめオデコを広く出すように前髪を中わけにし白衣を着たこの病院に勤めている内科医「アミュレット・レイジャック(愛称:アミ)」が入室してきた。
彼女が、ここに来た訳…それは、以前彼女に頼んでいたミツキに投薬してもらっている新薬についてのレポート…。
それがようやく出来上がりそれを届けに来たって訳。
どうやら、それを完成させるために徹夜をしたらしく…それを隠すために普段はしない化粧なんてしてねぇ?
まっ、病院なんて所は、いつなんどきに死にかけた患者がくるかなんてわからない所だから…。「徹夜するな!!」と言ったら「休みをくれ」とでも言い返されそうだから…。
私は、その事については、特には触れず彼女を自身が通信をしているデスクへと呼び寄せた。
アミ視点
「先生、紹介します。彼女が…」
(ほう。この子が、君の秘蔵っ子の…確か名前が…。(アミュレット・レイジャック先生ですよ?源三先生?)おうそうじゃった。始めまして。私の名前は、新田源三、それでこっちが私の仕事を手伝ってもらっている「J」君じゃ(始めまして、アミ先生))
「は…始めまして!!お…お二人のご高名については…い…医院長から色々と…」
デスクへと近づいた私に気づいた医院長は、その通信相手に対し私の事を紹介し始めた。
その話を聞きその通信画面を見た私に対し、画面の向こうの新田源三、J先生がこちらに向かって挨拶をしてきた。
2人の声を聞いた私は、その姿に驚き…そしてど緊張しながらその声に答えていた。
えっ!?なんでかって?
そんなの当たり前よ!!
だって、この画面の向こうにいるお二人は、私がその目標とし今までその方々と通信をしていたユン・エリシャ医院長が若かりし頃…この世界で行われたお二人の講演を聴きその話に感銘を受けその師事を仰いだって言うお二人よ!!
一度は音信普通にはなったけど…ミツキの体調不良を回復させるために医院長がダメ元で送ったカルテを見てすぐさま連絡をしてくれ…今ではこの「クラナガン総合病院の医療アドバイザー」として協力してくれこの病院でも困難とされていた患者さんその全てを退院に至るまで様々ご助力を頂いた…病院にとっては感謝しても足りないくらい方。
そして、ある意味…私にとっては先生の先生…
今までお会いした事は、なかったけど…そのお噂は様々な所で耳にしている。
それに…医院長から医術を学ぶ事になったその始めての時…お2人の話が出てきて…その時…医院長が…。
「あの2人がいるからこそ今の私があり…。2人にあったからこそこの道が、間違ってはいない事を確信出来た。いいかいアミ?私は、2人から学んだその全てをお前に叩き込む。それも、徹底的…泣こうがわめこうが関係なくね?それでも、いいなら…ついてきな?」
…って…。
私の中で、今でも忘れない言葉…。その時、私は二つ返事でそれに着いていこうと決めた。
でも、そう宣言した通り…まるで拷問でも受けているんじゃないかって思うくらいに徹底的にやられたわよ…。思い出しただけで、鬱になる…。
(そう固くならでもいいから?)
(ユン君…。前から言おうと思っていたのじゃが…。ワシとJ君の事をちとよくいいすぎてはないか?)
私が、カチコチになりながらそんな事を考えていた所…J先生がそんな私に気遣い声をかけさらに源三先生が医院長に対し以前から感じていた疑問を投げかけていた。
「そうですか?私は、これでもまだ足りないと…思っておりますが?」
(ユン君…(ガクッ))
「それはそうと例の新薬について、このアミにレポートにまとめさせましたんでとりあえず見てもらえますか?(よかろう)アミ?持ってきたレポートを先生達に」
「はい、わかりました」
源三先生のそんな疑問に対し医院長は、あっけらかんとした表情でそれに答えその一方…先生はガクッと肩を落としながらなんだか呆れた様子であった。
そんな様子の先生を他所に医院長は、私が持ってきたレポートを見て欲しいと依頼しそれに応じたのを確認した後私に対し持ってきたそれを先生達の元へと送信するよう告げてきた。
私は、その声にすぐさま応じそのデータを送信した。
(どれどれ…うむ…。中々、よく出来ておるな?アミ君?)
「あっ…ありがとうございます!!」
私が送信したレポートを見た源三先生は、まずはその感想としてその出来を褒めてくれた。
その声に私は、思わず喜びそのままの勢いでそのお礼を彼に告げた。
(なるほど…。現時点では、このままでも問題なし…。ですが、この後半にある「今後、さらなる検討の可能性が考えられる場合がある」とは?)
「はい、現在、この被験者であるミツキについては、地上本部とファントム・ナイツの方にお願いをし…。その仕事量を軽減していただいておりますが…。この度、本局の方でミッドに地上部隊が出来たらしく…そこにミツキの関係者が多数在籍しておりまして…」
(なるほど、つまり…。このままであれば問題はないが…。その地上部隊にミツキ君が首を突っ込む可能性があるという事じゃな?)
「はい。それだけは無く…。ファントムからの情報によりますと、その部隊の主な任務である「レリックの回収」について、例の連中が関与する可能性があるとの情報があります。ですので、その連中が表に出てくれば…ミツキは確実に動きます。そして、最悪の場合、あの力を使う事となり…そうあると、新薬でのそれにより生じるダメージを軽減させる事自体…難しくなってきます。そもそもあの新薬は、あの力をフルドライブさせる事については、その想定には入ってはおりませんでしたので…」
(う~ん…。それは、マズいのぉ?ユン君?その連中が出てきても彼女の動きを封じる事は?)
「おそらく…。無理ですね?なんせ、連中はミツキにとって敵であり…奪われたものを取り返すための宿敵…といった所ですからね?無理にでも止めようもんなら、あいつと命のやり取りをしなければならなくなります」
J先生からの質問に私が答えた後、それに答えた彼の後に源三先生が続く。
それ等の声に私が答えた後、源三先生から医院長に向け質問がいきそれ難しい顔をした医院長が答える。
(そうなると…本末転倒じゃな?)
(ですが…。このままほっとく訳には…)
医院長の話を聞いた源三先生もその表情に合わせるように考え込みながらそれに答え、2人の話にJ先生がそれに待ったをかける。
すると…。
ピピピピッ!!
「す…すいません。ちょっと、通信が…(いいよ?でな?)すいません」
少しの間続いた沈黙を打ち破るかのように私が白衣の中に忍ばせておいた通信端末の着信音が鳴り響いた。
それに驚いた私は、大慌てその端末を取り出しその相手がクリスである事を確認。
医院長に対し、それに出ていいかどうかの確認を取り付けた上でそれに対し詫びた上でその通信に応じた。
(ピッ!!)
「クリス?私よ?えぇーーーーーーー!!またぁ!!わかった。いますぐ行くわ!!それじゃ」
(ピッ!!)
「いったいどうしたって言うんだい?そんなに大きな声を出して?」
通信に出た私は、その通信相手であるクリスからのその内容を聞きそれに対し大声を出した後声を荒げそれに答えた後その通信を終えた。
そして、その様子を聞いていた医院長が驚いた様子でその内容を聞かれ…。
「すいません。ミツキがまた、昼食時に会合が入っているのを言い訳に薬を飲むのをはぐらかそうとしているってクリスの方から連絡がありまして…」
「ったく…あいつは…。アミ!!こっちはいいからいますぐ行きな!!(わかりました!!では、失礼します)それと、あいつに会ったら私からだって言って拳骨をいれてやんな!!」
「わかりましたぁ!!私と源三先生達の分も含め4.5発入れておきま~す!!」
タタタタッ…。ガチャ!!バタン!!
医院長からの声に対し私は、こみ上げる怒りを抑えながらその通信内容を説明。
それを聞いた医院長は、呆れた様子で声を上げた後…すぐにミツキがいる地上本部へと向かうよう指示をだしさらに…自身の変わりに彼女に対しての罰を与えるよう告げる。
それを聞いた私は、源三先生達に挨拶をした後、医院長からの声に答えながらその場から駆け出しその部屋を後にした。
(いい子を見つけたのぉ?ユン君?)
「ええ、私にはもったいないくらいです」
(では、話の続きを始めましょうか?)
私が退室したその部屋では、その様子を見ていた源三先生が医院長に声をかえそれに彼女が答えたのを聞いたJ先生が話の続きを始めようと促していた。
「魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その4「亡霊の騎士団」…始まります」
魔法少女リリカルなのはStrikers~影の守護者~再戦~その4「亡霊の騎士団」
地上本部 ミツキの執務室
クリス視点
「へぇ~こんな細かい所まで…。でも、私にこれを見せても…何も変らないと思いますが…。六課の教導官は、あなたですから?他部署の…それも地上本部にいる私が、それに対しとやかくいえる立場とは…」
「…確かに。ですが、少将は、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター両二等陸士が今回六課に来る以前から彼女の事を見ておられたと…八神部隊長から伺っております。そして、その話の中で…ランスター二等陸士のその目標が貴方であるという事も…。私は今回、彼女を1年間教導する中で今まで少将が彼女に教えてきた事を…出来れば継承していきたいと考えております。それで、私が考えている2人のその方向性を確認していただきたいと思いまして資料を用意させていただきました。それと、二人の新デバイスを開発しているその担当者の方から「ナカジマ二等陸士が持つ先天魔法「ウイングロード」について…。そして、ランスター二等陸士の方については、少将がどのような事を注視しながら彼女のアンカーガンの整備を行ってきたのか?」を聞いてきて欲しいと…。ちなみにその担当者が、少将の弟さんであるユウ・サエグサ一等陸士に聞いた所…少将に聞いて欲しいと…」
「そうですか…」
執務室にある応接用のソファーに腰を下ろした私達と機動六課の面々は、その対面にあるソファーに腰を下ろしたミツキに対し今回ここに来たその用件について話し始めた。
まずは、ハラオウン執務官から「レリック」について少将として…そして陸士108部隊技術開発室室長としての彼女に対しその協力要請と情報の共有について。
そして、高町隊長の方からミツキ個人に対し自身の部下であるスバルとティアナについて2人のデバイスについてと今までミツキが彼女達をどのようにその成長を見守ってきたのか…どのような訓練を課してきたのか?さらに、自身が用意してきた様々な資料を彼女に見せ自分自身が考える教導内容との違い等についての話が矢継ぎ早に続いた。
話を聞き終えたミツキは、自身が座る応接用のソファーからその直ぐ側にある自身のデスクで仕事を続けている私と…そして、3人に用意したお茶を配るギンガの方をそれぞれチラッと見た後その表情を険しくしていった。
そして、手にしていた高町隊長からの資料の感想を述べた後ハラオウン執務官からの説明についてよりも先に彼女の用件についてミツキが感じた疑問を投げかける。
ミツキの疑問に対し高町隊長は、それを認めつつも自身の考え方と今後彼女達に与えられる予定の新デバイスについてその担当者からの託った内容についてその詳細な内容が説明される。
その話を聞いたミツキは、険しいその表情を一旦崩し「まいったなぁ?」と言った表情でそれに答えていた。
「なんや?随分と歯切れが悪い答えやな?なんやあるんか?」
「…確かに。以前、ティアナから「私を目標にする」とは言われたけど…。それに向かう前に彼女にはやらなきゃいけないものがあるみたいのよ?ちなみに、スバルの場合…私というよりギンガに聞いた方がいいわよ?あの子の目標は、彼女だから?」
「わ…私にそんな話を振らないでくださいよ!!少将!!」
ミツキのそんな様子に気づいたはやてが、疑問の声を上げた所ミツキは、なんだか言いづらそうな顔をし話を始めスバルについてはギンガに聞くよう告げその声に対しお茶を配り終えたギンガが驚きの声をあげる。
「そちらについては、わかりました。それで、ランスター二等陸士の方ですが…」
「そ…それ…は…」
スバルの事についてこれ以上の進展はないと判断した高町隊長は、その話を一旦切り上げ今度はティアナの方にその話を切り替えた。
ミツキは、その話に対し話していいものかどうか…戸惑いながら私の方に助け舟を求めてきた。
…まっ、ミツキがこうなるのも仕方が無いわよね?だって、ミツキ自身…その事について正直どうしていいものか?と…悩んでいる問題だし…。
…それに…
それを言い出したら…ミツキ自身…自らその心の奥底に封印した悲しい過去を呼び起こす事にもつながる…。でも、今回…2人の六課行きに何もしなかったそもそもの要因は…ミツキ以外の人間…それも彼女が今まで関わっていない人間が教導する事でその問題をティアナに乗り越えさせるためと…スバルが高町隊長のあこがれの人物であるため。そして、あの子自身が持つ不安に打ち勝つため…。
でも、正直言って私もミツキも…はやてを始めとしたその一部の人間を除いてはあまり信用してはいない。仮にもし…今あの話を高町隊長にすれば…それを教導に活かすどころか…一度心の整理をついた話を穿り返して…話を余計ややこやしくしかねない。
高町なのは…噂通り…まっすぐで自分の意志を曲げず…真正面からその人にぶつかって問題を解決しようとするのはいいけど…今それをするにはまだ早すぎる。
仕方がない…ここは、私が…。
「彼女自身のプライベートな話になってくるので、出来れば本人から…と言いたい所ですが…。(そこをなんとか!!お願いします!!)う~ん…。どうします?少将?」
ミツキのその視線に気づいた私は、その側に近づき彼女の変わりにその答え言うも高町隊長はそのくらいではひかきたくはないらしい…。仕方が無くミツキにまるで私と同じ決断を促すように声をかける。
「…やっぱりこれについては、彼女の個人的な内容になるので私の方から詳しく説明はいたしかねます。ですが…。もし、今後ランスター二等陸士があなたの指示した内容以外で過度な訓練を始めた場合、私の方に連絡して下さい」
「えっ!?それはいったい…」
その声を聞いたミツキは、少しばかり考え込んだ後…私と同じ答えた内容の答えそして、彼女がある行動を起こした場合こちらに連絡するよう告げる。
ミツキの話に対し高町隊長は、それに疑問の声をあげその詳細な内容について確認しようとするも…それに対しミツキは…。
「これについても先ほど同様、彼女のプライベートな話になるので詳しくは説明できかねます。ですが、彼女とは…そういう約束をしているとだけはご説明しておきます」
「そ…そうですか…」
その態度を一気に硬化。厳しい表情をしながら…まるでこれ以上の話をさせまいとするかのようにキッパリとその疑問に答えていた。
ミツキのそんな答えを聞いた高町隊長は、少ししょんぼりしながらそれを了承。
だが…それをよしとしない人がもう一人…。
「サエグサ少将?例え、ランスター二等陸士のプライベートな内容とは言え高町隊長の教導に影響が出るような内容であればお話いただいてもよろしいのではないですか?」
「…ハラオウン執務官?あなたは、何か勘違いされてはおりませんか?」
「勘違い?いったいどういう事でしょうか?」
高町隊長の様子を見たハラオウン執務官が、まるでそれに対し援護をするかのように声をあげる。
それに対しミツキは、その表情を変えずに答えそれを聞いたハラオウン執務官は…まるでそれにあわせるかのようにその態度を硬化させながらその理由を聞いた。
「この際ですからハッキリと言っておきます。これまでの話を聞く限り…。今回、そちらの後見人の方々を含め私と八神部隊長との個人的な関係のみで全て上手くいくとお思いではないかと?ですが、私も八神部隊長もそれぞれ何十人の人達を統括する立場の人間。私1人でなんとか出来る事であれば、このような事はもうしませんが…。今回のように私以外の人間…もしくは、私が関係するいくつもの部署が関わるような案件の場合、現段階でその関係のみではこれ以上…そちらにとってよりよい内容は得られないとお考え下さい」
「そ…そんな…。でしたら、なぜ、あなたの弟のユウ・サエグサ一等陸士を六課に!!」
彼女のその声に対しミツキは、以前よりこの話し合いの中で感じていた疑問…そして六課の思惑や希望をバッサリと切り捨てるようにその声に答える。
それを聞いたハラオウン執務官は、それに対しカチンと来たのかその場に立ち上がり声を荒げる。
「ハラオウン執務官?それはこちらが、地上本部の方に要請した事でサエグサ少将はこの件に関してはノータッチや?それに言うておくけど、アルトに関してもシグナムからの推薦でウチが六課に来るよう決めた事やからそれも少将はノータッチやからな?んで、そんな風に言ったその本音は、ウチ等の…つまりは、六課の事を信用出来へんっちゅう事やな?」
まるで、一触即発な状態。
そんな様子を見ていたはやては、まるで「この話を無しにされたらたまらん」といった厳しい表情をしながらハラオウン執務官にその時の状況を伝え彼女に対し座るよう促す。
さらに、ミツキに対しその表情を崩しながら自身が感じていた疑問をなげかける。
「そういう事。技術開発室について、「レリック」に関しての情報及びそれに関したものをこちらで回収、分析した場合の情報共有については陸士108部隊ゲンヤ・ナカジマ三等陸佐と相談した上で回答させて頂きます。ですが、少将としての私に対し「レリック」についての各部署への協力への要請については出来る限り協力させていただきます。そして、これは、機動六課部隊長…八神はやての友人として…。(スッ…)この端末の中に2人のデバイスの開発者が聞きたがっていた内容のその全てが記され降りますのでこれをその方に渡してください。そして、私が個人的に知りうる限りの「レリック」についての情報については、ユウの方にその詳細をメールしておきますので…彼からその事については、聞いて下さい。これでいい?八神部隊長?」
その声を認めたミツキは、その後ハラオウン執務官からの要請についてその答えた。後…六課のデバイスの開発者からの要請についてはあるデータが入った端末を彼女達の前に差し出す事でその答えとした。
「…わかりました…。でも、今回高町隊長が提示した内容についてあんた個人の意見くらいは教えてもらえるやろ?それとその端末の中身について、ちょっとだけでも教えてくれへんかな?このまんまやったら、高町隊長をここに連れてきた意味がなくなるんでな?」
「…まったく…。あんたはいつもそうやって…。(頼むわ?ウチの顔を立てて…)仕方が無いなぁ?デバイスの方は…ギンガ?あなたから説明してあげて?あなたの方がこれの意味を私より上手く伝えられるだろうから?」
ミツキの答えを聞いたはやては、それを一旦は了承。
でも、高町隊長案件についての個人的な見解と目の前に差し出されたデータの内容について…その説明を悪戯交じりの笑顔で彼女に要求。
それに対しミツキは、ブスッとした顔でそれを一旦拒否するも両手を合わせ何度も頼み込むはやてに対しその態度を軟化させ端末の中身についての話をギンガにするようつげた。
彼女の声を聞いたギンガは、彼女のそんな声とその表情からその意図を読み解きその話を始めた。
おそらく…先ほどまでハラオウン執務官とやりあっていた今のミツキがその話をしてもその本心がうまく伝わらない…って所かしら?
それに…ギンガとスバル…そしてティアナにとってはある意味このデータの中身は、あの人達からミツキが預かっている形見…みたいなもので…変な事に使われたくないってその想いはミツキ以上…でしょうから?
「わかりました。この端末の中には、既に亡くなっている私の母であるクイント・ナカジマとティアナのお兄さん…ティーダ・ランスターさんへの新デバイスの…その開発データが入っております。そのデバイスは、2人がまだ生前の頃…その力を最大限発揮出来るよう設計され様々な容貌を全て詰め込まれたもの…。つまりは、2人の魂が込められたものと言っても過言ではありません。ですが、2人は…その完成を見ずにこの世を去っておりそれによりこの中のデータはそのままお蔵入りとなってしまいました。ですので、このデータは、大切に扱うと同時にこの中のデータを具現化しようとは決してしない事をここで約束して下さい。この中のデータは、少将にとって…2人との大切な思い出がたくさんつまったもので…。私やスバル…そして、ティアナにとって…少将に形見分けしたもの…みたいなものです。そのせいか、少将?このデータをご自身の家族にもあまり触れさせてはいないんです。ちなみにユウが少将に会うたびに頼みに頼み込んでも…実際に見せてもらえたのは、その1年後。アルトには、何度頼まれてもまだ見せてませんから?」
「あの面倒くさがりが1年間も…。了解や。なら大切に扱わせてもらうわ?高町隊長?ハラオウン執務官?扱いは慎重に。それと、シャーリーにもそう伝えてな?((わかりました))ちなみに、アルトやユウにこの中身を見せてもええんか?」
「いいわよ?でも、壊さないでね?」
「了解や」
ギンガの話を聞いたはやては、その話の最後の部分に驚きの声をあげると同時にそのデータの扱い往かんによっては今回の話が無しにもなりかねないものと判断。
高町隊長およびハラオウン執務官にその重要性をその視線で訴えると共にその扱いを慎重に行うようつげ2人がそれを了承する声を確認していた。
「本当なら、このままお蔵入りのままにするつもりだったんだけど…。今の高町隊長のお話を聞きそれについての個人的な見解として、その方向性は間違っていないと思ったので…。そして…上手く行けば、機動六課は、優秀なストライカーを2人も育て上げる事になると思います。本音を言うなら…私も…ケホッ!!ゲホッゲホッ!!」
その様子を確認したミツキは、その後ギンガの話にその本音の一部を追加。
さらに、高町隊長からの案件についてあくまで個人的な見解としてその話をしている最中…自身の口を押さえながらその場に前のめりの体制になりながら突如咳き込み出した。
「み…ミツキ!!」
「ミツキさん!!」
「ったく…。そうやって、仕事にかまけて薬を飲もうとしないから…。さて…さっきアミの方に連絡を入れておいたから…そろそろ…」
ミツキの急変に対しはやて、ギンガが驚きの声をあげる一方私はその様子を呆れた様子でつけていた腕時計の方を見ながらその時刻と先ほど連絡を入れていたアミの到着時間を推測していた。
バタン!!
ゴゴゴゴゴゴ…。
「ミ~~~~~~~~ツ~~~~~キ~~~~~~~~――――――!!!」
「えっ!?あ…アミ先生?」
「だ…誰!?」
私がそんな事を言っていた所、突如執務室のドアが開きその奥から黒いオーラを身にまとい怒り心頭な様子のアミが声をあらげその部屋に入室してきた。
彼女を見たギンガがその登場に驚く一方、先ほどからこの状況の変化についていけていない高町隊長が声をあげハラオウン執務官がどうしていいものかその場であたふたしていた。
「ミツキ付きの医務官のアミュレット・レイジャック先生や?普段は、クラナガン総合病院で内科医をしておる。ちなみにミツキの主治医は、その病院の医院長でもあるユン・エリシャ先生や?二人もその名前くらい聞いた事があるやろ?(ええ…)(う…うん…)それにしても、どんぴしゃのタイミングやな?いったいどないしてこんなタイミングで来れたんや?」
「クリスから連絡をもらったのよ?どっかのバカたれが、仕事にかまけて薬を飲もうとしないって!!それを聞いてダッシュでね?そしたら、発作を起こしている所に出くわすなんて…。正直言って、思ってはいなかったわよ!!」
「…ご…ごめん…。ゲホッ!!ゲホッゲホッ!!」
高町隊長の声に対しはやてが彼女を紹介。その後、アミに対しそのタイミングの良さに声をかけていた。
はやての声にアミは、テンションそのままで答えさらにそれを聞いたミツキが咳き込みながら彼女に対し謝っていた。
「まったく!!こんな状況じゃなかったら拳骨を4,5発かましている所なんだから!!ちょっと、見るわよ?ミツキ?(う…うん…)…呼吸が浅い…それに少しチアノーゼが出てきている…。クリス!!酸素吸入!!(用意しているわよ?)ギンガは、発作止めの薬と水を!!それと、どこか休める場所を用意して!!(あっ、はい!!)はやて、悪いんだけど…話はここまでって事で?彼女を横にして少し休ませたいの?お願い!!」
ミツキの声に対しアミは、声を荒げた後すぐさまその診察を開始。
そして、私とギンガに対しその指示を飛ばす一方…はやてに対し今日の話はここまでにしてほしいと落ち着いた様子で声をかけた。
「了解や。なら、ウチ等はお暇させてもらうわ?(なのはちゃん、フェイトちゃん…。これがミツキの現実や?今日の所は、これくらいにしといてくれへんか?これでもミツキの奴…そうとう無理と譲歩をしてくれたんやから?これをダメッと言うなら…ウチ…ユウやスバル達に殺されてまうわ?)」
(わかったよ?はやてちゃん?)
(うん。なら、ファントムについての事は、あっちの隊舎で?)
(堪忍な?)
(でも、彼女がこんな状態だと…こっちの思惑通りには…)
(そうやね?でも、司令くらいにはあわせてもらえるやろ?もちろん、ミツキじゃない人やろうけど…。クロノ君辺りやろ…ミツキよりそっちの方が気になっているやろうけどな?)
アミの要請に対し、はやてはその状況からこれ以上いてもただ状況を悪貨させるだけと判断。念話で、2人にあれこれ話した上でその部屋を後にした。
クラナガン郊外 ファントム・ナイツ本部隊舎内 応接室
フェイト視点
「ほう?つまり、今回ユウ・サエグサとアルト・クラエッタの両名が我々の指示で六課に来る事を決めたのではないかと?」
「はい。ご気分を損ねられるかもしれませんが…。ですが、私としては…」
ファントム・ナイツの隊舎を訪れた私は、司令の補佐官と名乗る私と同じ歳くらいの女性…孫香蘭さんに案内され司令室を訪れ同隊の司令と話す事となった。
司令室を訪れた私は、その場で待ち受けていた白髪を短髪にした初老の老人に驚く事となった。
その場に入たのは、時空管理局の提督…ミハエル・グリニッヒ提督。
だって、そのお方は…管理局の黎明期を支えた「伝説の三提督」の一人である「ミゼット・クローベル本局統幕議長」の右腕として彼女支えていた人物であり彼自身も数々の功績を残す一方…。その影響力は大きく、私の母であるリンディ・ハラオウン総務統括官自ら、今回六課設立に辺り伝説の三提督にその協力を得るためにその根回しをした人物であり…彼の一声で六課なんて簡単に潰す事が可能で母さん達がいくら抵抗してもまったく歯が立たない人物…。
最近では、定年を境に表にはあまり出て来る事はなくなったものの私の兄であるクロノ・ハラオウン次元航行隊提督の話によると「相当のやり手」であり…定年で引退しているとは思えない…との事。
そんな方が…あのファントム・ナイツの司令だなんて…。
でも、ここで私がヘマをすれば…六課どころか母さん達も…タダではすまない…。
慎重に…言葉を選んで話を進めないと…。
「お気遣い感謝いたします。ですが、我々ファントム・ナイツの方ではまだ機動六課に関しては楽観的にみております」
「それは、どういう意味でですか?」
話を始めた私は、彼に対し恐る恐るユウ達の事について聞いて見た。
すると、彼は、それにお礼を述べた後自らの意見を話し始めそれに対し私がその意味を聞いて見た。
「意味…それはまた厳しい質問ですね?(も…申し訳ございません。提督)いえいえ、そうですね?その意味については、希望的観点から…とでも言っておきましょうか?」
「希望的観点?」
私の問いかけに対し提督は、難しい表情を見せそれを言葉に出した。
それに対し私は、まずい質問でもしたのではないか?と思いすぐさま謝罪。それに対し彼は笑顔でそれに答えた後その意味について私達にわかり易い言葉を選ぶかのようにその話を続けた。
「はい。今回、機動六課は、本局所属の地上部隊としてその産声をあげました。それにより、今後…本局と地上本部の不仲が改善される…その切欠になるのでは?…と。ですが、その一方…ひとつ間違えば、その逆の可能性も考えられます。ですので、希望的観点から…と表現させてもらいました。ユウ・サエグサとアルト・クラエッタその両名について…現時点でのこちらからの指示については、特に出してはおらず…今後出す彼等への指示も監視と言うよりそのバックアップやフォローといったものとなるでしょう?我々としては、機動六課には、先ほど申した通り「本局と地上本部の不仲が改善される…その切欠」になって頂きたいと思っておりますので?正直申しまして、これ以上の関係の悪化はこちらとしてもいい話ではありませんので?」
「そうですか?では、ちなみに、ユウ・サエグサのお姉さんであるミツキ・サエグサ地上本部少将はこちらではどのようなお立場なのでしょうか?」
「彼女については、司令である私付きの作戦参謀として忙しい仕事の合間を縫って任務に従事してもらっています。まぁ、彼女の頑張りぶりから隊員達からは、「姫」との愛称で呼ばれ私以上のポジションにいるとよく勘違いされておられる方が多いのですが?」
「そ…そうなんですか?」
彼の六課に対しある意味好意的な回答と得た私は、事のついでと言わんばかりに先ほどお会いしたミツキ・サエグサ少将についての事を聞いて見た。
でも、彼からでた話は、私の…いや私とはやての思惑とは違う…それも予想外な答えが返ってきたため思わずキョトンとしながらその声に答える。
「ええ。ちなみに、そうするよう私に提言してくれたのは彼女なんです。(そ…そうなんですか!?)ええ…ですので、彼女への対応については…特に慎重に行った方がよろしいですよ?フェイト・T・ハラオウン執務官?六課の後見人の方々にもそうお伝えください。我々、ファントム・ナイツを敵に回したくないのであれば…」
そんな話を聞いていた私をみながら提督は優しい顔をしながらその話を続ける。
でも、そんな彼も…サエグサ少将に対しての対応についてその話が及んだ所で…その態度が一変。まるで私達…いや、私の母さん達…いわゆる「ハラオウン派」に対してその対応を慎重にするようまるで脅しをかけるかのようにその態度を硬化させながら…そう私達に語りかけていた。
その後…今後の事についてあれこれ30分程度話をした私達は、六課へと戻っていった。
ナリア視点
「いいんですか?ご隠居様?あんな事言って?」
「あれくらい…言っておかないと、後からユウやアルト君そしてギンガ君やクリスの方から何を言われるかわかりませんからね?」
六課の方々が、部屋退室した後司令の指示により私ことファントム・ナイツ 本部特務隊「ゲイル・ミラージュ」所属の正規隊員でありXYZ級次元航行戦艦 ひなぎく艦長件総司令官補佐 ナリア・アッシュベルトと第一部隊司令件副指令であらせられるケイン・メイファ司令とその補佐官で妹のミオ・メイファファントム・ナイツ情報部所属件第一部隊司令補佐が集められ今後の対応について協議していた。
我々、ファントム・ナイツは、本局所属ではありますが表には存在しない独立部隊。
主な任務内容については、通常の管理局の部隊では扱わない事件…つまり裏切り者の始末や犯罪組織なんかを抹殺。さらには、同じ局員を調べたり疑ったりと言った所謂汚れ仕事が多い。
そのため、作戦行動に影響が出ないよう殺人を犯しても罪に問われないと言う所謂「殺人許可証」である「ジャッチメント」と言う本局がファントム・ナイツ正規隊員にのみ認められた資格が存在。別命…「管理局の番犬」…とも言われその部隊に協力しているって事だけでそれを聞いた局員は面白い顔はしない。
部隊員は、正規隊員と準隊員(協力者)を含めるとおよそ500~600人ほどで正規隊員はその半分を占める。次元航行艦を3隻所有しその艦ごとの部隊…そして、後方支援の部隊…あわせて4部隊から構成されている。
表向き存在しないため、各隊員達はこれ以外に局員などの仕事を持ち私は、ファントムの任務がない時は陸士108部隊で「姫」ことファントム・ナイツ総司令であらせられるミツキ・サエグサ執務官の補佐官としてその業務に従事している。
でも、姫が総司令であるという事は、内密な事とされ普段は、司令付き作戦参謀と名乗る事とされている。
その理由については、姫ご自身のお体についての事と…管理局に保護されるまでの経緯によるもの。
司令からのお話によると…姫の存在自体がファントムの存在理由であるから…との事。
この隊舎も表向きは、この部隊のスポンサーである「メイファ財団の施設」として存在しているのを拝借しているものの管理局の大半がこの場所がファントムの隊舎である事を知っているためあまりこの場所の事を隠す必要はなくなってきている。
それだけ、我がファントム・ナイツがその任務において他の部署の前に現れる事が多くなってきているとも言える…。
「…とは、言え…。これくらいで引き下がるでしょうか?あのハラオウンが?」
「確かにこのまま終わりではないしょうね?それで…ですが…ナリア?」
司令から六課との話し合いの件についてその話を聞いたケイン副司令が彼女達のバックにいるハラオウン派の連中がこのまま黙っているのかと疑問の声をあげる。
それに対し司令は、それと同意見である事を述べた後私に対し声をかけた。
「はい」
「2人には、クリスとノアと共に今後、六課に入るユウとアルトと密に連絡を取って頂きます。あちらの方にもし、そういった動きがあればすぐに連絡を(わかりました)ケイン副司令には、ミオと共に連中に対しての警戒とαシステムを使ってレリックについての情報を集めて下さい」
「その情報を六課に渡すのですか?」
司令の声に答えた私に対し今後の指示が与えられそれを聞いた副司令は、その指示について感じた疑問を彼に確認していた。
「必要に応じて…となりますが…。それについては、ユウに判断してもらいます。彼が臨機応変に動けるようそのバックアップを“総司令であらせられる姫”から既に指示が出ております。そのバックアップについては、彼が所属する姫直属の特務部隊「ゲイル・ミラージュ」がその中心となり行動して頂きますが…。ミオには、彼等との調整役をお願いいたします」
「かしこまりました」
彼の問いかけに答えた司令は、その声に答えつつも私に対しその指示についての詳細な内容を説明。私がそれに答えた後さらに指示を飛ばす。
「それと今回姫は、連中がレリックに関して行動を起こした場合、機動六課をオトリにし…連中をおびき出す事もその視野にいれております。そのため、六課が連中…つまりは、我々が追う最重要人物である「黄天」の契約者であるゼールと彼がその頂点にいる武装組織「大蛇」(おろち)がその矛先を六課に向けた場合…。連中の魔の手から機動六課を守る事になります。その指揮をケイン・メイファ副司令件第一部隊司令…君にその総指揮をするよう姫から託っています。お願いできますか?」
「ですが、姫…いえ総司令と司令は?」
司令からの指示を受けた副司令は、重要な役割が自分に回ってきた事に驚きの声を上げる一方…その指示に対し感じた疑問を彼になげかけた。
「その時、姫は…独自で動くとおっしゃっております。無論…奴との決着をつけるために…。そして、姫後自身が守りたい人達を守るために…。私は、その際、管理局との調整役として動かねばなりません。そのため、君にその白羽の矢が立った訳です。ちなみに、その推薦人は、第二部隊司令のダイゴロウ・タケダですがね?」
「あのご老体…。また「これからは、若いものの時代だ」とかいい、私にその任を押し付けたのでは?」
彼の疑問に対し司令の答えを聞いた副司令は、ここにはいない第二部隊司令のダイゴロウ・タケダ司令の事を思い浮かべやれやれと言った様子でそれに答える。
「ハッハッハッ!!そうかもしれませんね?彼は、指揮を取るのが嫌いですからね?どうしますか?受けますか?姫は、「あなたなら出来る」そう申しておりましたが?」
「はぁ~。姫からそのようなお言葉を頂いているのではあれば、このケイン・メイファ。全身全霊をかけその任にあたります」
「では、お願いします。では、解散して下さい」
副司令の声に対し司令は、思わず大声で笑った後、その可能性を示唆。その後、姫からも彼と同じ意見があった事を告げる。
それを聞いた副司令は、その言葉に気を引き締めそれに対し答える。その後、私達はその部屋を後にし各自受けた指示に従いその行動を開始した。
香蘭視点
「香蘭?姫の現在のご様子は?」
「はい。アミ先生からの連絡によると、現在姫の発作の方はおさまり執務室に用意したベッドの方でお休みになっておられるとの事でした」
副司令達が、その部屋を退室した後その補佐官である私は、各部署から上がってきた書類に目を通す司令から声をかけられた。
それに対し私は、アミ先生から連絡があった内容をその上官であり私の母方の祖父でもある司令へとお伝えした。
「そうですか?最近、少しばかりご無理をさせすぎましたか…。ならば、ノアの方にユン先生とアミ先生に今後の姫のご予定を再確認してもらって下さい。必要とあれば、予定をこちらの方に回しても構わないとも伝えてください」
「かしこまりました。ですが、お爺様は、そうされる前にまずは、ユン先生の方から以前より言われていた健康診断を行ってそれに異常がなければ?と言う事にしておきますね?そうでないと、私がお母様の方からお叱りを受けてしまいますので?」
私からの報告を受けたお爺様は、その前に受けていた姫の体調不良が悪貨しなかった事に対しホッと胸をなでおろした後オーバーワークであった事を反省。姫の仕事をこちらに回すよう指示をだした。
それに対し私は、それを了承しつつも母親から言われていた事をお爺様に告げる。
「…やれやれ…。これでは、姫を変りませんか…。それで?孫一族の方の動きは?」
私の話に対しお爺様は、その声にトホホッといった様子で答えた後私が組する一族である「孫一族」について…その動向を聞いてきた。
孫一族…。
それは、クラナガンに存在する唯一の陰陽師一族。神に仕える龍の力の一部が内在していると言われているクリスタル…龍神石のひとつである「白凰の石」を有する一族であり、陰陽師として主に各地に存在する龍達のサポートや龍神石の力を欲する者達と戦っている。
管理局とは、常に一線を置き独自の行動を取りその行動を管理局では黙認しているもののファントム・ナイツとは、その任務内容から共同戦線を組む事が何度もあった事から協力関係を確立させている。
私の父は、その一族の長として代々続くその任につき一族をまとめ母は、父の補佐をしている。
私は、今回…両親からの指示を受け一族の代表として…そして私が契約している龍神石である「白凰の石」の契約者としてお爺様の補佐を勤めている。
私の使い魔と名乗り…「白凰の石」の龍の御霊(龍神石に龍の力を与えた龍の魂)であるカグラと共に…。ちなみに、今カグラは、一族の行事に出席しているためこの場には来ていない。
「お父様…いえ、長からは、六課の行動については、現時点では様子見との事でした。ですが、その動向には常に注視する一方…ヴォルテール様からご自身の契約者が六課に在籍されておられる事とかで…出来る限りのサポートを依頼されております」
お爺様からの問いかけに対し私は、手にしていた端末を開き事前に父から聞いていた話を要約したメモが書かれた画面を展開。
その内容からお爺様が、ほしがる情報だけを彼に告げた。
「ほぉ~ヴォルテールですか…。それはまた強力な召喚能力を有した魔導士が六課におりますな?」
「ええ…。ですが、ヴィルテール様のお話によると…彼女自身、その力に怯えている節があるらしく…その能力については不安定であると…」
私からの情報を聞いたお爺様は、その話に思わず声をあげさらに六課に対し羨ましそうな声をあげる。
それに対し私は、ヴォルテール様がお父様に話をした不安な点についてその追加情報として話をした。
「なるほど…。全ては、先ほどいたあの…エースオブエースこと高町なのは一等空尉のその手腕によると?」
「はい。それをその保護者であるフェイト・T・ハラオウン執務官により精神的なサポートも重要であると…ヴォルテール様は、おっしゃっていたそうです。それと…一族の会合の際出た話として…六課には、聖王協会も協力しており…その設立には彼等が信用するあのレア・スキルが関係していると…」
私からの追加情報を聞いたお爺様は、先ほどまでこの場にいた高町一等空尉の名をあげその重要性を確認。
その声に対し私は、それ以外にヴォルテール様が必要とおっしゃっていた内容を告げた後それ以外の情報として一族の会合にて出た話をお爺様に報告した。
「あの占いのようなものですか?(はい。ですが、それはあくまでも噂程度…との事ですが…その内容について本局の上層部の一部…特にハラオウン派が重要視しているとの噂も…)うむ…。なるほど…そう考えればあの協力な戦力…。そして、その戦力に姫を加えようとしたその経緯からすると…何か大きな事態が起こるやもしれませんね?香蘭、長に連絡を取りその情報の詳細な内容を集めてもらえるよう要請してください」
「えっ!?そんな事をしなくてもアルファシステムを使えば?」
それに対し興味を持たれたお爺様は、長である父に対しその情報についての要請を依頼するよう指示を出しその声を聞いた私は疑問の声をあげる。
「それだと、姫にその情報が筒抜けになってしまいます。出来れば、姫よりも先にその情報を入手したいのです。それが出来れば、姫の無茶を未然に防ぐ事が出来る可能性が…」
「わかりました。その件については、長ではなく私からカグラの方にお願いしておきます。彼女の方がこういった情報が集め易いですから?」
その疑問に対しお爺様の答えを聞いた私は、それについては、カグラに依頼する事をつげる。
「いいのですか?カグラに頼んでも?」
「はい。あの子の場合、ノアの力になる事は、嫌がってもミツキの事であれば二つ返事でやってくれますよ?」
「そうですか?では、その件については、香蘭に任せます」
「かしこまりました。では…」
私の話に対しお爺様は、カグラとノアがあまり仲が良くない事をあげその依頼を受けてくれるのかと疑問の声をあげる。
それに対し私は、彼女が受けてくれるその理由をあげそれが問題ない事を告げその声を聞いたお爺様は、それを了承。私にその件についての対応を任せてくれると言ってくれた。
お爺様のその声を聞いた私は、そのうれしさから思わず笑みをこぼす一方早速その行動を開始すべくお爺様に対し一礼をした後その部屋を後にした。
今回も説明会でした。
ですが、これでオリジナルの事については、現時点での説明し終えたと思います。
次回からは…。
とりあえず、次回更新までお待ちください。