やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない 作:シャルルヤ·ハプティズム
家族の愛しさを再認識した夏休みも終わり、2学期に入り、数日経ったある日のこと。
俺は今本気で帰りたい。何故かって?理由はほんの数分前に遡る。
平塚「今日は君達に文化祭実行委員を選出してもらいたい。方法は任せる」
ルーム長「では、文化祭実行委員の選出をしたいんだが、方法は普通にくじ引きでいいかな?」
「いいと思う!」
ルーム長「では、男子の実行委員から。1人一枚ずつ引いてくれ」
八幡「そんな·····嘘だ·····」
皆忘れているだろうが、俺達は元来めんどくさがりだ。最近、愛しい家族と一緒に居たから自分でも、半ば忘れてた。そして、俺の手に端が赤く塗ってあるくじが握られていた。
ルーム長「えっと····ボーダーの仕事がない時でいいから····」
八幡「いや·····ハァ、問題ない。···俺でいいな?」
葉山「いいんじゃないかな」
戸塚「八幡なら大丈夫だよ!」
俺の質問に戸塚と葉山が同意する。まあ、コイツらが言うなら反論は出ないか。家族で文化祭回ろうと思ってたけど無理かな。
······とまぁ、そんな理由で冒頭に戻る。
まぁ、なってしまったものはしょうがない。出来るだけ、仕事が少ない部署に行って少しでも4人で居れる時間を確保しよう。そう思って自分の席に戻り、俺は軽く眠った。
俺が目を覚ますとちょうど女子の実行委員の選出が、終わったところだった。女子で実行委員になったのは相模南というので、何処かのお団子頭ほどじゃないが頭の軽そうな女だった。あれ?コイツ夏祭りに居たな。お団子頭の近くに居た奴と同じ反応だ。お団子頭の反応で気にしてなかった。まあ、会ってても分からんかったろうが。
相模「よろしくね比企谷君」
単純だなコイツ。俺はお前に劣ってる所なんてないと思うんだがな。わざとやってるとしか思えない明け透けな態度が苛つくが、今それを言っても何にもならんだろう。
八幡「·······よろしく」
因みに、戸塚に寝てる間のことを軽く聞いたら、最初はなんか「うち~?絶対無理〜」とかアホ丸出しのこと言ってたらしいが、葉山が一声掛けるとすぐ様「じゃあやろっかな~」とか、掌を返して更にアホ丸出しのこと言ってたらしい。
放課後。
俺は、文実のミーティングを行う会議室にいる。これからは、基本ここでミーティングを行うらしい。あ、前に陽乃が言ってた何かほんわかした雰囲気の生徒会長ってあの人か。確か·····城廻めぐりだったか?俺は初回なので出来るだけ早く来たが、他の奴も入って来た。えっと、来たのは奈良坂と三上、あと荒船さん。
奈良坂「比企谷か、以外だな。お前は家族で過ごすと思って居たぞ」
三上「急に子供ができたって聞いたけど大丈夫?」
荒船「よう比企谷。何か変なの食ったか?加古さんの炒飯とか」
八幡「加古炒飯については納得出来ますけど、あんたらは俺を何だと思ってるですかね。これでも上司ですよ」
奈良坂「究極の嫁バカであり、親バカ」
八幡「それは知ってる。······お前米屋から聞いただろ」
奈良坂「よく分かったな。そうだ。これを見ろ」
奈良坂はそう言って、携帯をいじり始める。
八幡「奈良坂何してんの?」
奈良坂「お、あった」
そう言って奈良坂は携帯を俺に見せる。そこには、LINEのチャットだろうか。俺達が家族4人で手を繋いでいる写真が映っていた。
八幡「は?····よ〜ね~や〜!あの野郎!」
奈良坂「比企谷、気持ちは分かるがここでキレてもしょうがないだろ。落ち着け」
奈良坂、てめえ笑い堪えながら言ってんじゃねえ。
八幡「チッ·····奈良坂、後で米屋にランク戦来るように言っとけ」
荒船「おいおい、何する気だ?」
八幡「あのバカとソロランク戦1000本やって、切り刻んで、蜂の巣にして、消し飛ばします」
三上「比企谷君落ち着こ?」
荒船「落ち着け、米屋は後で切り刻めばいいだろ」
八幡「それもそっすね」
三上「アハハ··········まぁまぁ、家族思いって素敵だと思うよ?私も弟妹がいるし」
荒船「まあ、俺は一人っ子だからな·····」
そんなことを話していると、宇佐美·綾辻·歌川·菊地原·犬飼さんが入って来た。
宇佐美「あれ?ハチ君だ」
綾辻「珍しいね」
菊地原「何でいるのこの人」
歌川「おい菊地原!すいません、比企谷先輩」
犬飼「やっほ〜、比企谷ちゃん」
八幡「菊地原、弧月でサイコロステーキになるのと、トマホークで消し飛ぶのと、風間隊が合流した瞬間に3人揃ってアイビスで木っ端微塵になるのどれがいい?次のランク戦でお前の望み通りにやってやるよ」
歌川「すいません比企谷先輩。3人揃っては勘弁して下さい。ほら、謝れ菊地原」
菊地原「へーへーどうもすいませんね」
八幡「うわ····ここまで心のこもってない謝罪初めてだわ」
そこで、雪乃ちゃん·熊谷·辻·古寺が入って来た。辻はよく引き受けたな。
雪乃「あら、義兄さんが何故?」
熊谷「本当だ。比企谷?何かの間違いじゃないの?」
古寺「ハハハ····どうも比企谷先輩こんにちは」
八幡「熊谷、お前は自分に死刑宣告しているととっていいんだな?後、ここにいるのはくじ引きでハズレを引いただけだ」
そう言うと全員は全く同じタイミングで「なるほどね」と言わんばかりに首を縦に振る。コイツら俺のこと何だと思っていやがる····
八幡「それにしても、辻はよく引き受けたな」
辻「·····クラスの出し物が何故か先に決まってたんでな」
八幡「?お前のクラスって何やんの?」
辻「·····女装喫茶」
八幡「それは·····ご愁傷様だ」
そんなこんなしている内に、全員が集まっていた。そして、
城廻「はい、それじゃあ文化祭実行委員会始めま~す。生徒会長の城廻めぐりです。早速、文化祭実行委員委員長の選出に移りま〜す。誰かやる人居ますか?」
なるほど。聞いていた通りだな。にしても、この人言っちゃ悪いけど生徒会長とか向いてなさそう。
城廻「あ!もしかして雪ノ下さんだよね?陽さんの妹の!」
雪乃「そうですけど·····何か?」
城廻「いや陽さんも実行委員でね〜。あの時は総武校に残る素晴らしい文化祭だったんだよね~!どうだろ、陽さんの妹さんなら委員t「実行委員として善処します」そう····」
相模「あの!だったら、ウチがやってもいいですか」
うわ···嫌な予感しかしねぇ。
城廻「本当!?えっと······」
相模「2年 F組の相模南です。あんまり前に出るの得意じゃないんですけど、こういうの少し興味あったし、ウチもこの文化祭で成長出来たらなって····」
何でお前の成長にわざわざ手を貸さなきゃいかんのじゃ。それくらい自分でやれなくてどうする。
城廻「いいと思うよ〜!」
どこがいいんだ?あの人かなり考えが甘そうだな。
城廻「じゃあ、他に立候補が無ければ相模さんに決定するけど、いいかな?」
生徒会長がそう言うと、周りから拍手が起こる。皆コイツのこと見てねえんだな。これが、三浦や葉山だったらまた違いそうだな。これが、"差"だな。三浦にカーストで上回りたいんじゃねぇのかとか思ってたが、この程度だと、何しても三浦を出し抜くのは先ず無理だな。
荒船「おい、アイツ何か嫌な予感するぞ」ヒソヒソ
奈良坂「奇遇ですね。俺もです」ヒソヒソ
三上「私も」ヒソヒソ
八幡「だろうな。まぁ、とりあえず、打てる手は全て打っておく」ヒソヒソ
あ、これで俺も···ヴェイガンを殲滅するだけになるからやめておこう。
そして、今日のところはこれでお開きとなった。そこで、雪乃ちゃんが、相模達と話しているのを見た。
相模「平塚先生に聞いたけど、雪ノ下さんって奉仕部っていうのやってるんだのよね?」
雪乃「え、ええまぁ」
相模は取り巻きと共にクスクス笑っている。スゲェ苛つくな。身内がこんなふうに扱われると。
相模「なら、一つ依頼してもいい?」
雪乃「何かしら?」
相模「ウチ、実行委員長になったじゃない?何ていうかこう····自信がないんだ。だから、ウチを助けてくれない?」
雪乃「·····自身の成長」
相模「え?」
雪乃「という、貴方が掲げた目標から外れると思うのだけど」
相模「でもほら、皆に迷惑を掛ける理由にはいかないじゃない?それに、誰かと成し遂げることも成長の一つだと思うし」
雪乃「(ハァ、呆れたわ。何となく想像がついていたけどここまでくるとわね。ただ、義兄さん達が家族で遊びに来たいだろうし私もあの2人はとても可愛いと思うから·····)分かったわ。受けましょう、その依頼」
相模「ホントに!?」
雪乃「ええ。要約すると、貴方の補佐をすればいいのね。私も実行委員だから、その範囲から外れない程度になら構わないわ」
雪乃「ハァ···」
八幡「大丈夫か?雪乃ちゃん俺達のために受けてくれたんだろ?」
雪乃「大丈夫よ。このままでは潰れそうだったから」
八幡「まあ、それには同感だ。何かあったら言ってくれ。出来る限り手伝う」
雪乃「分かったわ。ありがとう義兄さん」
八幡「そうか、まぁ今日はここまでだな。俺は早速本部で、米屋を潰す」
雪乃「流石にやりすぎないようにね」
八幡「それは大丈夫。アイツの心が折れるギリギリまでにしとくから」
雪乃「それは普通にやりすぎよ···」
八幡「さてと、俺も行くか。気ぃつけて帰れよ。」
雪乃「ええ。姉さんにもよろしく伝えて」
八幡「ああ。じゃあな」
ボーダー本部。
俺は今本部で米屋を探している。奈良坂が、俺に言われた通りにLINEを送ったら、居なくなったらしい(三輪談)。
八幡「さてとサイドエフェクトで······居た。アイツあれで隠れたつもりか?」
米屋は、太刀川隊の作戦室に居た。というわけで、直行する。
八幡「失礼しまーす」
出水「どうした、比企谷」
八幡「ここにいる、槍バカをとっちめに来た」
出水「なら槍バカは向こうに居るぜ」
八幡「ああ、情報提供感謝する」
出水「いいって。それより········」
八幡「·····お、それいいな。貰うわ」
出水「どうぞどうぞ」
八幡「よし、米屋行くぞ~」
米屋「ヒッ!?」
俺は米屋を引き摺って、ランク戦ブースに向かう。
とりあえず、俺は速攻で米屋を500対0で下した。OK。まだ40分しか経ってない。1回、4.5秒ってところか。早く家に帰りたい。家族と過ごしたい。因みに、さっき出水から聞いたのは、加古炒飯の試作に永久に米屋を使わせていいと言うものだ。命令ってことにしてしまおう。·······職権乱用も甚だしいな。ただ、堤さんとか諏訪さんとかが犠牲になるのはしのびないから致し方ない。よって、米屋というわけだ。再び、米屋を引き摺って今度は加古隊の作戦室へと向かう。よし、米屋が意気消沈してる今がチャンス!!!
八幡「失礼しま〜す」
双葉「あれ?八幡先輩どうしたんですか?」
八幡「よう黒江。加古さん居る?」
加古「私に何か用かしら?」
八幡「どうもお邪魔してます。それでですね·······」
加古「······ありがとう比企谷君。これで、試作がスムーズに進むわ」
双葉「(八幡先輩·······)」
八幡「じゃあ俺はこれで。早く帰って家族団欒で過ごしたいので。米屋は置いて行きます。三輪が来た時だけ返せばいいと思います」
加古「分かったわ。陽乃によろしく伝えて」
八幡「はい。失礼します」
後ろから、「助けてハッチ····」とか聞こえたが、俺はミツバチじゃないのでスルー。さて、帰ろう。