やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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16話:比企谷八幡は現状の打破に成功する。

相模という道化が周りに被害を撒き散らしてから1週間後。

 

八幡「さて、どうしたものかね」

 

雪乃「ごめんなさい、義兄さん。私が相模さんを止められなかったばっかりに·····」

 

八幡「いやいい。それを言ったら雪乃ちゃんに無理を言った俺が悪い」

 

雪乃「そう·····」

 

八幡「ちょっとキツイが待っててくれ。対策を考える」

 

雪乃「····ありがとう」

 

葉山「失礼します。有志の申し込み書類、提出に来たんだけど」

 

雪乃「ありがとうございます。あちらの有志統制にお願いします」

 

葉山「分かった。·······にしても、ずいぶん少ないね」

 

葉山、なら相模を引き摺って来てくれ。

 

葉山「人手、足りてるのかい?」

 

八幡「全体のことは下っ端の俺には分からん。担当部署で手一杯だ」

 

葉山「担当部署?」

 

八幡「記録雑務」

 

葉山「·····似合うな」

 

八幡「喧嘩売ってんのか?」

 

葉山「ハハハ、冗談だよ。そもそも、君と喧嘩しても勝てないだろ」

 

八幡「そうか」

 

葉山「·······にしても、殆ど雪ノ下さんと比企谷がやってるようなんだけど」

 

因みに、雪乃ちゃんは相模の依頼を受けてから、相模の隣に席を移動していたが、何故か部屋の端に居た俺の席はいつの間にか雪乃ちゃんの隣に変わっている。ここ記録雑務じゃないのに。何故だ。

 

雪乃「·····その方が···効率がいいからよ」

 

八幡「だとよ」

 

雪乃ちゃん、結構堪えてんな。

 

葉山「でも、そろそろ破綻する」

 

「「「「············」」」」

 

葉山「俺も手伝うよ。有志団体の取りまとめだけ、有志側の代表ってことで」

 

城廻「ほらこう言ってくれてることだし、ね?」

 

雪乃「·····では、その話有り難くお受けさせていただきます」

 

葉山の言うことは全く以て正論だ。人手は少しでも多いに越したことは無い。ならば、1人でやるのは悪いことなのか?俺には、分からないだろうが。

 

 

 

 

翌日。俺はこの状況を打開すべく生徒会室に居た。

 

八幡「失礼しま〜す。綾辻いるか~?」

 

綾辻は副生徒会長である。

 

綾辻「あれ?比企谷君どうしたの?」

 

八幡「提案に来た」

 

綾辻「提案?」

 

八幡「城廻先輩も居ますね。丁度いいです」

 

城廻「それで?提案というのは」

 

 

八幡「はい。提案っていうのは、人員補充の案です」

 

城廻「!どうやって?」

 

八幡「うちの学校にはクラスに必ずルーム長が居ますね。生徒会の権限をフル活用で、全員招集します。これを見れば、ほぼ全員が招集に応じることでしょう」

 

そう言って、俺は封筒を2人の前に出した。

 

八幡「これは、議事録です。仕事の合間に作りました。ここには、いままで提出された必要な書類をざっとまとめた物、有志団体の数·規模などの情報、宣伝に応じた所から交渉した者、これが今回のメインですがミーティングの出席者まで、俺が思い付くものを片っ端から全て載っけとけました」

 

城廻「凄い·····こんな量を一人で·····」

 

八幡「これくらいなら造作もないことです。ただ、この案は一つだけ、リスクがあります」

 

綾辻「リスク?」

 

八幡「相模を筆頭とする、今までサボった奴を結果的に切り捨てることになることだ」

 

城廻「そんな··それは酷すぎるよ····」

 

八幡「なら、それは捨てていただいて結構です。俺の手元にもう一個あるんで·····俺は提案に来たと言った筈です。後は、あなた達次第です。もっといい案があるなら、そちらの方がいいでしょう。一つだけ言うなら、そこまで時間に余裕があるわけじゃないってことです」

 

城廻「·········」

 

綾辻「受けましょう、城廻会長」

 

城廻「綾辻さん····」

 

綾辻「これは今の私達に出来る最善のことです。使わない手はないでしょう」

 

流石だな。判断に余念が無い。

 

八幡「では、話がまとまったようなので俺はこれで失礼します。綾辻、文化祭前後の日のお前の任務と出水の任務全部代役立ててやろうか?」

 

綾辻「!?ちょっと、比企谷君!?」

 

八幡「じゃあ失礼します」

 

さて、後はどうなるかね。

 

 

 

 

 

 

その翌々日。

 

平塚「では、ホームルームを終了する。尚、ルーム長には生徒会から文化祭実行委員に招集がかかっている。後で必要書類を渡すので、文化祭実行委員に行ってくれ。このクラスなら比企谷が書類を持っている筈だ。比企谷、今持っているか?」

 

比企谷「持ってますよ」

 

平塚「では、ルーム長は比企谷から書類を受け取ってくれ。以上だ」

 

 

 

ルーム長「えっと、書類って?」

 

八幡「ああ。これだ」

 

ルーム長「こんなに?」

 

八幡「まあ、使うのは一部だ。それは、議事録だからな」

 

ルーム長「う〜ん、まだ事態が飲み込めてないんだけど放課後、行けばいいんだね?」

 

八幡「ああ。よろしく頼む」

 

ルーム長「分かったよ。じゃあ放課後に」

 

八幡「ああ」

 

どうやら、綾辻の援護のお陰で生徒会は動いてくれたみたいだ。あの生徒会長は優柔不断に見えるからな。

 

 

 

 

 

ルーム長「比企谷君、あの出席者の一覧はホントなのかい?」

 

八幡「ああ。まさか、2日目からあの人数になるなんて思うか?普通」

 

ルーム長「····まぁ、そうだね。それにしても相模さんは委員長なのにほぼ欠席なんだね」

 

八幡「実際、あいつがこうなった元凶だからな」

 

ルーム長「な、なるほどね」

 

俺はルーム長と定例ミーティングに来た。そこには、20人弱が仕事をしている現状が広がっている。そこに、招集された他のルーム長が続々とやって来た。

 

「うわっ!全然人居ねぇ」

 

「議事録通りだな。ここまでとは思っていなかったが」

 

八幡「よう三輪。お前も助っ人に来てくれたか」

 

三輪「ああ。奈良坂から軽く聞いてはいたがここまでとは思っていなかった」

 

八幡「そうか、頼りにさせてもらうぜ」

 

三輪「やれるだけやってみよう」

 

うちの学校は全30クラスだが、ルーム長の殆どと、話を聞きつけた人が、更なる助っ人として来てくれた。

サボらなかった人からは、安堵のため息や喜ぶ声が聞こえる。流石に、皺寄せが寄ってかなり疲れてるな。

 

「これで、何とかなる·····」

 

「助かった·····」

 

そんな声も聞こえる。

 

雪乃「·····これは?」

 

八幡「ああ。綾辻に掛け合って、各ルーム長を生徒会権限で招集した」

 

雪乃「なるほど」

八幡「ああ。雪乃ちゃんは少し休みな」

 

雪乃「助かったわ。ありがとう義兄さん」

 

八幡「どうってことない。文化祭が潰れるのはこっちとしても困るんでね」

 

雪乃「姉さんと祐夜君と柚稀奈ちゃんは元気かしら」

 

八幡「ああ。文化祭楽しみにしてくれてる」

 

雪乃「そう。また、顔を出してもいいかしら」

 

八幡「ああ。3人とも喜ぶ」

 

雪乃「そう、なら今度お邪魔するわ」

 

八幡「どうぞどうぞ」

 

 

城廻「それでは、定例ミーティングを始め「すいませ~ん、遅れました〜!」····えっと····」

 

相模「?」

 

「アイツか。変なこと言ったって奴は」

 

「委員長が率先してやるんならこうもなるよな」

 

「何考えてんだか」

 

相模「え?何がどうなって····(ウチが何したってのよ!?)」

 

城廻「·····相模さん、会議始めましょう」

 

相模「え?····あ、はい」

 

あのポワポワした感じの生徒会長までも声のトーンがあからさまに下がっている。ここに来た相模を見て呆れたのか。

 

「あの生徒会長があんな風に言うなんてな」

 

「確かに。いつもほんわかしてるのにな」

 

同感だ。陽乃は、いつも明るくてほんわかしてるってこの前言ってたからそうとうだな。

 

会議は、相模が号令を掛けて始まったものの雪乃ちゃんが手を出さなくなったからか、相模は司会進行すら碌に出来なかった。司会進行っても7、80人だぞ?本番が思いやられるな。口を開けたくてウズウズしてる雪乃ちゃんをアイコンタクトで鎮めたりした。

 

 

 

 

 

陽乃「·····そっか、なら文化祭は安心だね〜」

 

俺は家に帰って陽乃に、文化祭に家族4人で行けることを伝えた。

 

柚稀奈「ぶんかさいに行けるの?」

 

八幡「そうだぞ~。楽しみに待ってろ〜」

 

柚稀奈「やったー!」

 

祐夜「文化祭って何があるの?」

 

八幡「そうだな、主に食べ物屋とか、遊べるとことかがあるぞ」

 

祐夜「僕も楽しみ」

 

八幡「そうか、いい子にして待ってな」

 

祐夜「うん」

 

八幡「それでよし」

 

さてと、これで文化祭事態は一安心だ。最後の作業の準備をしておかないとな。

 

 

 

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