やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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作者の趣味で書いているのであしからず。

有吾は、遊真に黒トリガーを託す直前(本作では5年前)に玄界に来て、ボーダー設立に立ち会ってたことにします。


23話:迅悠一は、暗躍する。

修達がチームを組んだ翌朝。

 

宇佐美「さて諸君!諸君はこれからA級を目指す!そのためには····」

 

宇佐美さんは、何故か一息つく。

 

宇佐美「既にB級になっている修君を除く、千佳ちゃんと遊真君にはB級に上がってもらわなければならない!」

 

正式にチームを組むには、B級以上の正隊員にならなければならない。訓練生のC級は、そもそも基地外でトリガーが使えないので当然といえる。そして、A級になるにはB級ランク戦で勝ち上がらなければならない。これ考えたの有吾さんだけど、5年前のあの少人数の中でよく考えたな。人数的に出来なかったから。空閑は黒トリガーを使えばS級になってしまうので、チームを組めない。流石に空閑のトリガーまで特別扱いは無理だろう。僕がS級にならないように説得するのも大変だったのだ。空閑は今狙われてるけど。

そこで、千佳のポジションの話になった。宇佐美さんが千佳が何が得意かとか聞いていたが、千佳が答えられなかったので僕が答えた。

 

修「千佳は、忍耐力とか柔軟性がありますね。あとは、集中力もあると思います」

 

宇佐美「なるほど·······私目の分析によりますと千佳ちゃんに一番合うポジションはs「スナイパーだな」······ちょっと迅さん!アタシが言いたかったのに!」

 

迅「もったいぶったお前が悪い」

 

2人が軽口を叩いていると、大きな足音が向こうから聞こえてくる。これは桐絵だ。機嫌を損ねている時の。今の桐絵だと、何かばらすかもしれない。まずい。

 

桐絵「あたしのどら焼きがな「す、すいません!ちょっと電話で!出てきます!」···へ!?」

 

仕方がないので、かなり慌てていたがアイコンタクトで強引に黙らせた。後ろから来ていたレイジさんも。

 

宇佐美「どしたの?あの子」

 

桐絵「··········(びっくりした。今日は宇佐美もとりまるもいるのに何でいるの?)」

 

レイジ「さあな」

 

烏丸「?」

 

 

 

 

僕は、基地の外まで出て来た。

 

修「·····もしもし兄さん?」

 

八幡『修か。どうした?』

 

修「空閑と千佳が玉狛に入った。僕も玉狛に転属する」

 

八幡『そうか。これから演技続けた方がいいか聞いてきたんだろ?』

 

修「うん····」

 

八幡『なら、大丈夫だろ。空閑は狙われてるし、アフトクラトルが何時来るかも分からん。アイツらが来たら、流石に演技だなんだって言ってられん』

 

修「そう。なら、宇佐美さんと烏丸さんに喋って大丈夫だね」

 

八幡『ああ。俺はこれからやることがあるから、これで』

 

修「分かった。ありがとう。義姉さんにもよろしく伝えて」

 

八幡『ああ。じゃあな』

 

 

 

 

修「林藤さん、いいですか?」

 

応接室に戻る前に、僕は支部長室に来た。

 

林藤「お?どうした?修」

 

修「玉狛の人に僕のことを話そうと思います」

 

林藤「そうかそうかー。これで、小南と堂々とイチャイチャ出来るなー?」

 

修「なっ!ちょっと!·····ハァ、まあとりあえず林藤さんも来てください。僕一人だと説明が面倒ですので」

 

林藤「····お前、兄貴に似てきてないか?」

 

修「言わないでください。自覚はあります」

 

林藤「(あったのか自覚)····まぁいいぜ。待たせてるだろうし、早く行こう」

 

修「ありがとうございます」

 

 

 

 

僕は、林藤さんと一緒にリビングまで戻って来た。

 

遊真「お、電話終わったのか?」

 

修「ああ。先ず、最初に·····」

 

烏丸「??」

 

修「·····改めまして。桐絵、迅さん、レイジさん、林藤さん、三雲 修ただいま帰りました!」

 

「「「「おかえり(なさい)!」」」」

 

4人が、笑顔でそう返してくれた。その後に、桐絵は、抱きついて来た。

 

桐絵「修、おかえり!」ガバッ

 

修「ただいま、桐絵」

 

桐絵は抱きついてくる。

 

迅「····2人がラブラブなのは知ってるからさ。イチャイチャは後にしてくれない?」ハァ

 

修・桐絵「「·····」」///

 

烏丸「あれ?小南先輩そいつのこと知ってるんですか?」

 

桐絵「知ってるも何も、修は恋人よ!」

 

宇佐美「恋人!?」

 

修「桐絵、そんな大声で言わなくても····」

 

遊真·烏丸「「ほうほう」」ニヤニヤ

 

遊真「でも、何でただいまなんだ?」

 

修「ああ、今説明するよ」

 

 

 

 

 

それから、僕は幼少期から近界を旅していたことや、ボーダーの設立時のメンバーだということを話した。念のため、未来さんのことは黙っておく。確か、桐絵も知らない筈だ。この後、林藤さんは支部長室に戻った。

 

遊真「·····なるほど。向こうにいたなら、親父と知り合いなのも頷けるな」

 

宇佐美「ハチ君に弟なんていたんだね~」

 

烏丸「にしても、小南先輩の師匠ですか。とてもそうは見えないんすけどね」

 

桐絵「何か文句ある?」ギロ

 

烏丸「あ、すみません。何でもないです」

 

修「まぁまぁそれくらいにして」

 

桐絵「分かったわ」

 

宇佐美「小南の聞き分けがいい!?」

 

桐絵「あんた、あたしを何だと思ってるわけ!?」

 

宇佐美「直ぐ騙されちゃう子」

 

桐絵「ウウッ····修〜!」ガバッ

 

修「はいはい」

 

何か、桐絵を見てると凄い癒される·····

 

修「まぁ、この話は僕や兄さん達がいない時は秘密で」

 

烏丸「いたらいいのか?」

 

修「僕達で判断してどこまでかで、ストップを掛けますので」

 

烏丸「そうか。分かった」

 

修「ありがとうございます」

 

迅「さてと、やっと本題に入れる」

 

修「そう言えば、本題じゃなかったですね····」

 

迅「こいつらは、分け合ってA級を目指してる。これから厳しい世界に身を投じるわけだが、C級ランク戦までまだ時間がある。正式入隊日が1月8日。それまで3週間だ。この3····じゃない。2人を、レイジさん達が師匠になって鍛えてもらう」

 

桐絵「え!?ちょっと待って!あたしこの2人の師匠になるなんて一言も····」

 

迅「これは、ボスからの命令だ」

 

桐絵「え····ならおさ「修は駄目」何で!?」

 

迅「それだと、お前が弟子だろ」

 

桐絵「そもそも弟子なんだからいいじゃない!」

 

修「まぁ、僕も桐絵の師匠になってから学ぶことも多かったよ」

 

桐絵「う~、ならこいつにするわ。見た感じアンタはそこそこ強そうね。あたし、弱い奴は嫌いなの」

 

遊真「ほほう。お目が高い」

 

レイジ「じゃあ俺は····」

 

千佳「お、お願いします!」

 

烏丸「俺はどうすれば?」

 

迅「修と軽くやってみたら?」

 

烏丸「え?俺死にませんよね?」

 

修「僕を何だと思ってるんですか?」

 

烏丸「悪い。冗談だ。じゃあ俺達はこっちだ」

 

修「分かりました」

 

遊真「そういえば、迅さんはコーチやらないの?」

 

迅「ん?俺はちょっとやることがあってな。今回は抜けさせてもらうよ」

 

修「迅さん、大丈夫ですか?」

 

迅「大丈夫だって。今回は休んでな。京介を軽くボコせば?」

 

修「僕はそこまで悪趣味じゃありません」

 

 

 

 

 

 

僕達は、地下の訓練室まで来た。今思ったけど、何で川の上にあるのに地下があるんだ?これもトリガーかな。スピラスキアみたいに空間に干渉出来るものもあるからトリガーだろう。スナイパー組に容量を割いてるから殺風景だけど、やっぱりトリガーって凄いな。

 

烏丸「じゃあお前の力を見せてくれ。あの4人があそこまで言ったんだ。どれくらいなのか見てみたい」

 

修「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

修「烏丸さんも結構強いですね」

 

僕達が一息ついた時には、10時を回っていた。

 

烏丸「おい。お前が言うと皮肉にしか聞こえないんだが」

 

修「あ····なんかすみません」

 

そこで、宇佐美さんから水をもらい一口飲んだ時、別の訓練室から桐絵と空閑が出て来た。

 

桐絵「ありえない····あたしが····」

 

修「桐絵?」

 

烏丸「?」

 

遊真「····勝った」

 

烏丸「小南先輩負けたんですか?」

 

桐絵「ま、負けてないわよ···」

 

遊真「10本勝負して、最後に1本だけ取れた。トータル9対1」

 

桐絵と、ボーダーのトリガーで、しかも初めてで1本取れたのか。空閑も凄いな。

 

遊真「にしても、オサムがコナミ先輩の師匠か」

 

修「?それがどうかしたのか?」

 

遊真「オサムとコナミ先輩は何本勝負でどんな感じ何だ?」

 

修「う〜ん···最後にやったのは4年前だからな···その時は94対6、が桐絵の最高だったかな····」

 

烏丸「マジですか、小南先輩····」

 

桐絵「まだ、10本やっても1本か2本くらいが限界だと思うわ····」

 

修「じゃあ久々にやってみようか」

 

桐絵「ホント!?今日こそ勝ち越すわ!」

 

修「ハハッ。楽しみにしてるよ」

 

桐絵「早く!行くわよ修!」

 

修「分かった分かった」

 

 

 

 

烏丸「········」ポカーン

 

桐絵「また負けた·····10対0だなんて、修あの時より全然強くなってない!?」

 

修「そうかな?というか、レイガストは使いにくいから選んだだけなんだけど····」

 

遊真「なるほど。オサム俺より全然強いな」

 

修「そんなことないって。空閑が自分のトリガー使ったら全く分からない」

 

桐絵「でも、修って、昔迅が風刃使っても無傷で倒せたわよね?」

 

修「あれは、僕がサイドエフェクト使ったからだよ」

 

桐絵「嘘よ!前トリオン体でサイドエフェクト使えない設定でやって瞬殺してたじゃない!」

 

烏丸「え?迅さんが風刃使っても勝てないんですか?」

 

桐絵「多分、天羽も勝てないわ。忍田さんとボスを纏めて倒せるのよ?」

 

烏丸「マジですか·····」

 

遊真「ふむ。オサムがそうとう強いのが分かった。というか、もしかしてあの噂ってオサムか?」

 

桐絵「何よ噂って」

 

遊真「向こうでは共通の知識になってるくらい強い人達がいるって親父が言ってたんだよ。確か、そいつらの誰かがトリガー使い最強だって」

 

修「それは多分兄さんだよ」

 

桐絵「でも、修も比企谷と同じくらい強いじゃない」

 

修「う~ん?そうかな?」

 

桐絵「そうよ。····そうに決まってるわ!」

 

修「ありがとう。桐絵に言ってもらったら自信が出てきたよ」ナデナデ

 

桐絵「あっ///····♪〜」コテン

 

桐絵が僕の肩に頭を乗せてきた。肩にかかる重みがとても心地よい。

 

遊真「なるほど。これがイチャイチャというやつですか」

 

烏丸「ああ、····見ているこっちが恥ずかしいくらいだ。(迅さん達は4年前からこれを見てたのか·····)」

 

 

______________________

 

 

 

バチバチッ!!!

何も無い空間が派手な音を立てて門が開く。しかし、その門は普通とは違う。門から出て来たのは遠征艇である。

 

鬼怒田「待ちくたびれましたな」

 

「遠征部隊の帰還です」

 

 

 

風間「お納めください城戸司令。こちらが今回の遠征の収穫です」

 

城戸「確かに受け取った····」

 

その後、しばらく話をした後に、城戸は本題を切り出した。

 

城戸「さて、帰環早々で悪いが、お前達に新しい仕事がある。現在玉狛支部にある黒トリガーの奪取だ。三輪隊長説明を」

 

三輪「はい。12月14日午前、追跡により、近界民を発見。本隊と交戦したところ、「能力を学習する」能力の黒トリガーを確認。その後、近界民と面識のあった玉狛支部の迅隊員により停戦。近界民は迅隊員の手引きの下、玉狛支部に加入」

 

風間「·········今回の問題は近界民が黒トリガー持ちだということだな。玉狛に黒トリガーが2つともなれば、パワーバランスが逆転する」

 

風間は、隣でニヤニヤしていた太刀川を蹴りながら言う。

 

城戸「そうだ。それは許されない、何としてでも····と言いたいところだが、それは出来ない。玉狛からパワーバランスを少しでも取り戻すのが目的だ」

 

風間「どういうことです?玉狛にあるのは風刃一つではないのですか?」

 

城戸「それは違う。実質的には、玉狛には黒トリガーが風刃含め5本ある。我々でも介入が難しい」

 

太刀川「5本!?」

 

城戸「そうだ。そして、今回入隊した近界民には三雲修がついている。彼は、幼少期より近界を渡り歩き、我々とは次元の違う強さを身につけている。並の黒トリガーなら通常トリガーで倒せるほどだ。玉狛と戦争になるのはまずい」

 

当真「それじゃ、どうすれば?」

 

風間「黒トリガーは報告を聞く限り、生き帰りは一人で行動している。そこを襲撃する。黒トリガーさえ、手に入れれば怖くはない」

 

太刀川「なるほど。···なら今夜にしましょう」

 

三輪「太刀川さん。あんたは油断している。敵は黒トリガーだ」

 

太刀川「黒トリガーは学習型なんだろ?なら早い方がいい。今も玉狛でこちらのトリガーを学習しているかもしれん。それに、監視してる米屋と古寺も疲れるだろ」

 

城戸「いいだろう。太刀川、今回はお前が指揮をとれ。ただし、比企谷隊の介入に気を付けろ。以上だ」

 

_____________________

 

 

僕達は玉狛で千佳のトリオン量を改めて測定していた。

 

宇佐美「おおー!」

 

桐絵「何この数値、黒トリガーレベルじゃん」

 

修「まぁ、実際にこれが原因で何度も狙われていたわけだし」

 

遊真「そういうオサムは?この前測らせてくれなかったじゃん」

 

修「しょうがないだろ。近くに三輪隊が居たんだから」

 

遊真「じゃあ、今ならいいだろ」

 

修「う~ん、分かったよ」

 

 

 

遊真・烏丸・宇佐美「「「··········」」」

 

修「何ですかその顔·····」

 

烏丸「いや、お前は更にやばいだろ。何だこの数値。黒トリガーを遥かに上回ってるぞ」

 

修「まぁそれが理由で3歳の時に攫われた理由ですが」

 

千佳「3歳····」

 

レイジ「とにかく、雨取のトリオン量が超A級なのは分かった。忍耐力と集中力もあって、性格もスナイパー向き。戦い次第ではエースにもなれる」

 

桐絵「うちの遊真だって強いわよ!今だって余裕でB級上位くらいの強さがあるし、ボーダーのトリガーに慣れれば直ぐにA級よ!」

 

両方ともべた褒めだな。

 

桐絵「とりまるは····聞くまでもないわね。修と戦ってどうだった?」

 

烏丸「いやもう、全く勝ち目が見つからないんですが。そういえば、こいつが小南先輩のこと可愛いって言ってました」

 

桐絵「え!?ホント!?」

 

修「言ってないけど、桐絵が可愛いのは事実だよ」

 

桐絵「修〜!」ガバッ

 

修「ハハハッ」ナデナデ

 

桐絵「·····///」

 

烏丸「そうだった。この2人恋人だったの忘れてた」

 

小南を弄ろうとして、失敗した烏丸だった。

 

 

_______________________

 

 

『目標地点まで残り1000』

 

暗闇に包まれた警戒区域を疾走する幾つもの人影があった。言うまでもなく、本部司令・城戸正宗より、黒トリガーの奪取を命じられた部隊である。

 

太刀川「おいおい三輪。もっとゆっくり走ってくれよ。疲れちゃうだろ」

 

出水「何でトリオン体で疲れるんすか····」

 

太刀川「······にしても、何で城戸司令は比企谷隊に気を付けろなんて言ったんだ?確かに、忍田派が向こうに着くかもしれんけど」

 

風間「今そんなことはどうでもいい。任務に集中しろ」

 

太刀川「そんなこと言わないで風間さ····止まれ!」

 

疾走する彼らの目の前には、迅悠一が立っていた。

 

三輪「·····迅!」

 

太刀川「なるほど。そうくるか」

 

迅「太刀川さん久しぶり。皆さんお揃いでどちらまで?」

 

 

 

 

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