やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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追加設定
黒トリガー
サンドラ(所有者:雪ノ下陽乃)
能力の仕組みとしては、トリオンの構造に干渉して、様々な作用を起こす。トリオンを消費した分だけ作用を引き起こせる。範囲と対象を任意で設定出来る。元々、アフトクラトルの国宝の黒トリガーだった。八幡達一行がアフトクラトルで宝物庫を襲撃し(当時適正を持った者がアフトの軍に居なかった)、強奪した。実は、陽乃は片手で数えられるくらいしか使ったことがない。

クオリア(所有者:三雲修)
修が限界までトリオンを込めても問題ないくらいの耐久性と高出力。若干燃費が悪い(能力の仕様上)。元々レオフォリオの準国宝で戦争に参加し、戦争を集結した時の感謝の品として贈られた。修も限界まで性能を引き出せない(能力が強すぎる為)。尚、使用は全身にとんでもない負担がかかっており、修は全力で使うと暫く寝込む。

マステマ(所有者:比企谷小町)
装備の、ブレードはサーベルに近い形。銃は銃身が3、4cmくらいしかなく、そこからトリオンを消費して銃身を形成する(銃身は最長1mくらいまで伸ばせる)。起動しても、換装体の服装自体はそこまで変化がないが、頭からくるぶしの上くらいまでをすっぽり覆う黒い外套を纏っていたりする。

本作のキャラの強さ

近接
八幡≧修≧陽乃>遊真(黒トリガー・レプリカの補助あり)≧迅(風刃)≧忍田>太刀川≧風間=小南≧影浦≧村上=生駒>他

中距離
陽乃=八幡=修>迅(風刃)>>二宮≧出水>他

遠距離
鳩原>修>八幡=陽乃=東=当真=奈良坂≧絵馬=半崎>>他


天羽とレイジさんの狙撃とヒュースは原作でまだ描写がないのでカット。陽乃のトリガーの設定は一応です。陽乃はアフトとは直接は戦いません。ネタバレですが、予定だと玉狛支部の防衛に着きます。八幡が城戸さんに頼み込んで。陽乃は八幡の母と、祐夜、柚稀奈を連れて玉狛に。麟児さんの強さ決めてません。鳩腹は修のスナイパーの師匠。



26話:やはり、彼の実力は本物である。そして、彼女は彼に憧れる。

 

今日は正式入隊日だ。比企谷隊は、嵐山隊の補佐を任されている。そして、ここには先日入隊した空閑と雨取も居る。修は転属手続きでこっちに居る。確か、小南は修にくっついて来たとか何とかで、暇してる間は、誰かボコしてる筈だ。

 

八幡「にしても、やることねえな·····」

 

木虎「少しはやる気を出して下さい·····」

 

俺と木虎は攻撃手組の案内などをしている。陽乃は、銃手·射手組の応援に行った。と言っても、やること変わらないし、場所もたいして変わらんけど。小町は暇してそうだったんで、玉狛でレイジさんとマステマの特訓をしている。それでいいのか受験生。危なくなったら追い込みだな。

 

 

 

 

 

修「確認するぞC級の空閑と千佳はB級を目指す」

 

修は2人に確認する。

 

遊真「俺達がB級に上がったら3人でチームを組んでA級を目指す」

 

千佳「A級になったら選抜試験を受けて、近界民に攫われた友達を助けに行く」

 

修「·····今日がその第一歩だ」

 

3人は、前を見据える。····周りの視線の集まる先には、新入隊員を鼓舞するように挨拶する忍田、隣には嵐山隊と嵐山隊の補佐をする比企谷隊を居る。その後、説明を受け、千佳は狙撃手組について行き、空閑は残って初の訓練を受ける。

 

修「千佳、アイビスには触るなよ。下手すると施設の一部が吹っ飛ぶかもしれないからな」

 

千佳「···うん」

 

千佳への注意も忘れない。

 

 

 

嵐山「改めて、攻撃手組と銃手組を担当する嵐山だ!先ずは入隊おめでとう!では、早速だが、訓練の内容について説明して······」

 

空閑の一件は嵐山隊にも結構恩がある。僕は嵐山さんに軽く会釈する。空閑は手を振っている。

 

嵐山さんの説明は、武器ごとのポイントや訓練生の規則に移る。そして、それぞれが右手の甲を見る。空閑の右手には1000と表示されている。

 

嵐山「君達は訓練生だ。見てもらったようにそれぞれにポイントが表示されている。このポイントが4000まで溜まったら正隊員だ」

 

兄さんに聞いた話によると暴力沙汰でポイントを没収された人がいるらしいけど、その人は何があったんだ?ただ、基本的にはこのポイントがその人の強さとみて問題ないだろう。けど、強いけどランク戦をしてないって人はそこそこいるらしい。そこで、さっき嵐山隊が広報だけの部隊って言ってる奴らは、仮入隊していたらしい。才能はあるにはあるが、それにかまけるタイプだろう。そんなことだと直ぐにやっていけなくなるのは目に見えている。遊真と移動しているところで、木虎が来た。

 

木虎「三雲君」

 

修「木虎か」

 

僅かだが、一瞬寒気がしたのは気の所為だろう。

 

木虎「何故B級のあなたがここに?」

 

修「ああ、転属の手続きと空閑の付き添いだよ」

 

木虎「比企谷先輩から聞いたわ。あなた達のことを。あの時はごめんなさい。ただ、馬鹿にして」

 

修「まぁ、分かってくれるんならそれでいいよ」

 

木虎「あと、あの中学のモールモッドはあなたなのよね?」

 

修「ああ」

 

遊真「お、キトラじゃん。俺ボーダーに入ったからよろしくな」

 

木虎「でも、あなたって近界民なのよね?」

 

遊真「まあね。あ、俺早くB級に上がりたいんだけど、どうしたらいい?」

 

木虎「そうね。訓練で満点を取り続けてランク戦に勝ち続ければいいわ」

 

遊真「なるほど。単純でいいね」

 

八幡「まぁ、それがボーダーだからな」

 

話を聞いていたのであろう、兄さんが来た。

 

修「やぁ兄さん」

 

遊真「どうもハチマン先輩」

 

木虎「それここで言って大丈夫なの?」

 

修「周りは聞いてないだろうし大丈夫だよ」

 

そこで、対近界民戦闘訓練の訓練室に着く。ここでは、バムスターを相手に戦闘してトリオン兵との戦闘の適正を見る。戦闘のセンスがあっても、トラウマになってトリオン兵を見て気を失う人もいるらしい。後は、単純に敵への洞察力や分析力を見る。初心者が弱点以外を攻撃しても倒せるとは思えないし。制限時間は5分。基本、1分切れば充分だとか。手を抜いてやったのが懐かしいな。兄さんに聞いてなかったら、レイガスト投げて真っ二つにしてたと思う。

 

木虎「初めてなら1分切れればいいほうかしらね。あなたは、どれぐらい知ってだったのかしら?」

 

修「確か·····1分半くらいだったはず」

 

木虎「もっと早く出来るでしょ?」

 

修「あんまり目立つのもどうかと思ってね」

 

木虎「····そういうものかしら?」

 

訓練は着々と進んでいく。さっきの新3馬鹿はリーダー格と思しき奴がぎりぎり1分を切っていた。そうして、空閑の番になった。

 

 

 

 

その頃、オペレーター室には、新入隊員の訓練の様子を見ている諏訪隊の隊長、諏訪と、堤が居た。

 

諏訪「今期もなんっかパッとしねぇなあ。今の奴がトップだろ?」

 

堤「いや、一時期が凄すぎただけでしょ。木虎が9秒、緑川が4秒、黒江が11秒って豊作だったんですよ?それと比べるのは可哀想ですよ」

 

諏訪「まあなー」

 

堤「あ、あの次の白い髪の子、玉狛らしいですよ?」

 

諏訪「へぇ?なんか変わってんなあ、アイツ」

 

 

 

 

修「次、空閑だぞ」

 

遊真「おう、行ってくる」

 

 

 

『対近界民戦闘訓練、開始!』

 

その合図とともに、空閑は大きく跳躍し、バムスターの頭部を縦に両断する。

 

『訓練終了。記録 0.6秒』

 

遊真「ふぅ」

 

甲田「な、なんかの間違いだ!」

 

遊真「ふむ?」

 

 

八幡「まあ、こういう奴いるよな」

 

修「だね。ハァ····」

 

 

甲田「とにかく!もう一回やり直せ!」

 

遊真「いいよ」

 

空閑はもう一度訓練室に入る。

 

『訓練開始·····訓練終了。記録 0.4秒』

 

さっきと同様、合図とともに跳躍し、弱点を切り裂く。今度はさっきより0.2秒縮んだ。

 

甲田「な····縮んでる!?」

 

 

木虎「·····流石は近界民と言ったところね」

 

修「ああ。見事だと思う」

 

木虎が空閑の実力に感嘆していると、桐絵と烏丸さんが来た。

 

烏丸「やってるな。あ、どうも比企谷先輩」

 

八幡「よう烏丸」

 

桐絵「修、遊真はどう?」

 

木虎「か、か、か、烏丸先輩こんにちわ!」///

 

木虎の態度が凄いあからさまだけど、烏丸さん一切気付いてないな。鈍感ってこの人のことを言うんだろう。

 

桐絵「今日はどうりでブースに人が少ないわけね」

 

烏丸「悪い、バイトが長引いた。どんな感じだ?」

 

修「まあ、想像通り空閑が凄い目立ってますね」

 

烏丸「だろうな。今年も嵐山隊が入隊指導か。大変だな」

 

木虎「いえ!この程度全然です!烏丸先輩、最近ランク戦に顔出されてないですけど、お時間があったらまた稽古つけて下さい!」

 

烏丸「いや、お前充分強いだろ。俺もうお前に教えられることないぞ。·····あ、そういえば、お前修と同い年だよな?」

 

木虎顔真っ赤なんだから少しは察してあげて下さい。てか、僕の名前出してどうするんですか?

 

木虎「?そうですけど」

 

烏丸「なら、折角だし修に教えてもらえ。偶に玉狛で模擬戦やるんだが、俺今んところ一回も勝ててないんだよ」

 

木虎「そんなにですか!?」

 

修「なんかすいません····」

 

木虎が何故あなたばかり、と言わんばかりに睨んで来る。なんだか、気まずいので空閑の方に目を逸らすと、さっき難癖をつけてた奴らが空閑を勧誘していた。空閑は、他に組む奴をもう決めてると言って断った。まあいざとなったら他の人のフォローをもらおう。

 

風間「······なるほどな」

 

そこに中学s·····じゃなかった。確か、A級3位風間隊の風間さんだっけ?

 

風間「嵐山、訓練室を一つ貸せ。迅の後輩とやらの実力を見てみたい」

 

ああ、迅さんが風刃を手放すほどだから、空閑の実力を確かめに来たのか。

 

嵐山「待ってください風間さん!彼はまだ訓練生ですよ!?」

 

遊真「俺は別にやってもいいよ」

 

だが、ここで全員が想像していなかったことを風間さんは言ってきた。

 

風間「違う。お前じゃない。····俺が確かめたいのはお前だ。三雲修」

 

なるほど、僕が空閑を従えてた感じだからそっちに興味が湧いたのか。

 

遊真「オサムと?」

 

木虎「風間さんが模擬戦!?」

 

嵐山「いきなり何を言い出すんですか!?また城戸司令の命令ですか!?」

 

それは違うだろう。城戸さんがわざわざそんな無駄なことするわけがない。5年前に僕の実力を見てる筈だし。

 

風間「こいつは正隊員だろ?なら、何も問題ない。訓練室に入れ。お前の実力を見せてもらおう」

 

嵐山「無理に受ける必要はないぞ三雲君。これは強制ではないからな」

 

桐絵「いいじゃない、受けなさい修」

 

修「ああ、もちろん」

 

嵐山「三雲君!?桐絵も何故?」

 

桐絵「あら、あたしは修を信じているから言ってるのよ?比企谷からあらかた聞いたんでしょ?」

 

修「大丈夫ですよ嵐山さん」

 

風間「よし、じゃあ行くぞ」

 

修「分かりました。あ、時枝さんありがとうございます」

 

さっきから周りで「正隊員同士の模擬戦!?」って騒いでいた人達は時枝さんが移動させてくれた。

 

 

 

 

 

修が風間さんと模擬戦をすることになった。面白くなってきたな。そこに、陽乃と何故かいる黒江が来た。

 

木虎「こんにちわ!双葉ちゃん!」

 

双葉「·····どうも」

 

木虎「········」

 

相変わらず黒江に嫌われてんな木虎。

 

双葉「あの、何が始まるんですか?」

 

陽乃「まあまあ、それは見てのお楽しみよ双葉ちゃん」

 

八幡「修がちゃんと戦うのを見るのって以外と久しぶりか?あいつランク戦ずっと手を抜いてたし」

 

桐絵「そうなのよね·····この前も完封されちゃったし。なんで双月を刃モードのレイガストで防げるのかしら?あたしじゃ出来ないわ」

 

双葉「!?そんなに強い人がいるんですか!?」

 

烏丸「俺そいつに1回も勝ててないな。もう50本ぐらいはやってるんだけど」

 

双葉「凄いですね····私もご一緒していいですか?」

 

八幡「もちろん。お前も直ぐに戦うことになるかもな」

 

黒江にとっては色々と縁があるからな。

 

 

 

 

 

 

僕は風間さんと対峙する。

 

風間「早速お前の力を見せてもらおう」

 

修「はい」

 

『模擬戦開始!』

 

僕は左手にレイガスト、右手には何も展開しない。

 

風間「····(レイガストで戦う攻撃手、もしくは射手か)」

 

そう言った直後、風間さんがカメレオンで姿を消す。まあサイドエフェクト使えばカメレオンくらいなんともないし、足音とかで居場所は分かるんだけど、敢えて何もしない。そして、1本目、2本目を取られる。3本目は、アステロイドを軽く撒いてみる。当然これぐらいじゃ無理だ。B級の隊員でも殆どの人は倒せないだろう。だから、個人総合3位の人に通じるとは思わない。そろそろちゃんとやろう。これ以上ふざけると、桐絵と兄さんと義姉さんに怒られる。

 

 

 

八幡「あんにゃろ、わざと手え抜きやがって」

 

双葉「え!?わざとやってるんですか!?」

 

木虎「····風間さんの動きを見てるんでしょうか」

 

八幡「だろうな。あいつにはカメレオンもバッグワームも全く効かんから。俺もだけど」

 

双葉「どうしてですか?」

 

八幡「あいつは肉眼でトリオンの流れが見えるんだよ。そういうサイドエフェクトを持ってる。まあ、風間さんのカメレオンくらいなら俺もサイドエフェクト使わなくても、足音とか気配で場所分かるしな」

 

陽乃「それが出来るのは私達くらいじゃない?桐絵ちゃん出来る?」

 

桐絵「無理よ無理。そもそも、足音と気配で、姿消してる奴の場所分かるって初めて聞いたわ」

 

嵐山「流石だな。伊達に何年もトリガーを握ってるわけではないな」

 

八幡「そういうことです。後、修は背後でカメレオン解除して攻撃されてもカウンターで対応出来ますから」

 

木虎「それどうやるんですか?」

 

八幡「さあな、こればっかりは俺も出来ん。てか、カメレオン解除する前に真っ二つにしちゃうし」

 

嵐山「それが出来るのが凄いんだが····」

 

八幡「お、やっと本気出すっぽいですね。目の色が変わった」

 

 

 

風間さんの動きは分かった。かなり正統派で整合性のとれたスコーピオンの二刀流、といったところだ。

 

風間「立て三雲。まだ小手調べだ」

 

それはこっちも同じです。

 

修「····続けましょう」

 

4本目。風間さんがカメレオンで姿を消す。そして、僕の背後に周り跳びながら切りかかろうとしている。攻撃直前までカメレオンを使っていて助かった。

 

修「スラスター」

 

風間さんがカメレオンを解除する前にスラスターを使い、回転の威力も合わせて、風間さんを腰の当たりで真っ二つにする。

 

風間「!?(どうなっている?何故俺がいる場所が分かった?)」

 

修「(動揺が顔に出てるな)····続けましょう。ここからは、本気でいきます」

 

 

 

諏訪「なんだあの動き!どうなってんだ!?」

 

堤「凄いですね。カメレオンを使っている風間さんの動きを完全に把握しているように見えました」

 

 

 

 

 

風間「(どうなっている?カメレオンを使ってもいつの間にか真正面にいて俺を斬ってくる)」

 

これで24本目だ。さっきからかなり一方的な戦いになってきた。

 

修「まだ続けますか?」

 

風間「!···ああ。もう一本頼む」

 

修「分かりました」

 

 

 

 

双葉「····あの風間さんがあんなにも圧倒的に····」

 

菊地原「まぐれ····とは言えないね」

 

八幡程ではないとは言え、普段から捻くれていると言われる菊地原でさえ、認めざるをえない。

 

遊真「流石オサムだな。姿を消すトリガー使っても全く関係ない。俺が勝てるようになるにはまだまだ長いな」

 

そう言う遊真の額からは若干の冷や汗が出ている。

 

双葉「あの人何処かで·····あ!思い出した!」

 

陽乃「どうしたの?」

 

双葉「大規模侵攻の時、私を助けてくれた2人の内の一人です!····ってあれ?あの人、私がボーダーに入隊した時は居なかったような····」

 

桐絵「え?ああ、あの時助けたのってあんただったのね。髪型が変わってて分からなかったわ」

 

双葉「ふぇ?」

 

桐絵「修は、大規模侵攻の時、あたしと一緒に行動してたわ。修は一回抜けたけど、ボーダーが表に出る前から居る古株よ」

 

八幡「ついでに言うと小南の師匠だ」

 

双葉「え!?小南先輩の師匠!?」

 

桐絵「そうよ」

 

嵐山「そうだったのか····どうりでこの前街で見かけた時、仲がいいと思ってたんだが」

 

桐絵「え!?見られてた!?····ま、まあ今はあたしの師匠であり恋人だもの」

 

嵐山「なんだと!?それは本当か桐絵!?」ガシッ

 

嵐山は小南の両肩を掴む。

 

八幡「嵐山さん落ち着いて下さい」

 

嵐山「あ、ああそうだな」

 

陽乃「····桐絵ちゃん喋りすぎじゃない?」

 

桐絵「いいんじゃない?事情を知らないの双葉だけだし」

 

八幡「あ、終わったようだな」

 

 

 

 

 

25本目。風間さんは、真っ直ぐ突っ込んで来た。カメレオンを使った奇襲は通じないと分かって、真正面からやり合うつもりだろう。当然、斬り合いになったら取り回しが良くて手数の多い向こうが有利だ。風間さんがスコーピオン二刀流の連撃を繰り出してくる。僕はレイガストを刃モードの形のまま、盾モードで使用し、迫り来る刃を防ぐ。その間に着々と準備を進める。

 

風間「なるほど。お前が比企谷の弟だな。俺は名前を聞いていなかったがそれなら納得がつく。旧ボーダーに居たんだろう?」

 

修「はい、そうです。そして、比企谷八幡は僕の実兄です。家庭の事情で苗字は違いますが」

 

風間「なら、小町のほうが義妹なのか?」

 

修「はい。そうなりますね」

 

会話しながらも全く攻撃を緩めない。僕も準備する。風間さんは本気だ。なら、僕も本気でいく。そして、風間さんが必殺の一撃とばかりに突きを繰り出してきた。かなり鋭い突きだ。

 

修「バイパー」

 

風間「何!?」

 

僕が準備していたのはこれだ。砂粒レベルまで分割したバイパー。全弾迂回しながら僕に戻ってくるように設定してある。斬り合いで接近しているため、風間さんは避けられない。風間さんは、シールドを張って、防御に入る。だが、弾が見えないので、シールドにぶつかった時の発光でしか見えないだろう。そして、そのバイパーは威力に全振りしてある。いくら極小だからといって、それを防ぎきるのは至難の技だ。そして、僕は止めを差す。

 

修「スラスター」

 

スラスターを起動し、思いっきり投げる。風間さんはシールドを張っており逃げられない。万一逃げた時のために、メテオラを出す。だが、スラスターで加速したレイガストをモロに食らい、風間さんはダウンした。

 

 

僕達は、模擬戦を終え、訓練室を出る。

 

風間「·····今日は俺の我が儘に付き合ってくれて感謝する」

 

修「いえ、カメレオンは似たような物も向こうの世界ではあまり無かったので、いい経験になりました。ありがとうございました」

 

風間「そうか。そう言ってくれると助かる」

 

修「はい。僕はこれからやることが「あの!!」ある·····え?」

 

ツインテールの女の子が突然声を掛けてきた。しかし、僕は何 かした覚えはないが·····

 

双葉「助けていただいてありがとうございました!」ガバッ

 

しかも、頭まで下げられた。

 

修「え、えっと····」チラッ

 

先ず誰か分からないので、とりあえず横にいる風間さんに助けを求める。風間さんは分かってくれたようで彼女を紹介してくれた。

 

風間「····三雲。こいつはA級6位加古隊の攻撃手、黒江双葉だ。それで黒江。突然どうした?」

 

双葉「あ、えっとはい。この方は大規模侵攻で小南先輩とともに命を救っていただいたんです」

 

修「····あ、あの時の女の子か。髪型が違ったんで分からなくて。ごめんね。あの後は大丈夫だったかい?」

 

双葉「はい!あの時はありがとうございました!····それより、小南先輩と全く同じこと言ってますね」

 

修「桐絵と?」

 

双葉「分からなかった理由がです。あ、風間さん、この方は小南先輩の師匠らしいです」

 

普通に言われた。

 

風間「なるほどな。No.4攻撃手の師匠か。強いのも頷ける」

 

修「あ、どうも」

 

そこに、黒江さん以外の他に見ていた人もやって来た。

 

八幡「どうでしたか?うちの修は。こいつは俺と同じくらいかそれ以上ですよ」

 

風間「ああ。お前の弟だったな。強かった。他の隊員の強さとは根本的なところが違うな」

 

八幡「まあ、修は3歳から戦いの中に放り込まれてトリガー握ってるんで経験とか色々あるでしょ」

 

双葉「さ、3歳······」

 

修「今はそんなことはいいよ兄さん」

 

遊真「いやいや〜強かったぞ、オサムは。3歳からトリガー使いか。納得だ」

 

風間「俺はこの辺で失礼しよう。今日は失礼したな三雲」

 

遊真「あれ?俺とはやらないの?」

 

風間「お前はまだ訓練生だろう?勝負したければこちらまで上がってこい」

 

風間さんはそう言って、去っていった。嵐山さん達も、仕事があるようで、帰っていった。

 

遊真「A級3位風間隊か。上を目指す理由が増えたな」

 

修「先ずは、B級に上がるところからだけどな」

 

桐絵「そうだ!双葉、あなた玉狛に来ない?私達がビシバシ鍛えてあげるわ。比企谷隊も玉狛だし」

 

修「え?」

 

八幡「何言ってんだ小南。先ず、こいつには加古隊があるだろ。そっちはどうすんだ」

 

陽乃「いいじゃない。どんどん派閥を広げようぜ!」

 

義姉さんまで乗り出した。なんかおかしな方向に話が進んでいく····

 

八幡「おい····」

 

双葉「是非行きたいです!でも、加古隊を抜けるのも·····」

 

修「ま、まあ一旦考えてからで····」

 

あれ?これ失敗した?

 

桐絵「なら、加古隊が玉狛に来るのは?」

 

双葉「····なるほど!ちょっと加古さんに聞いてみます!」

 

なるほど······って、行動早いな······

 

双葉『もしもし?加古さんですか?実はですね·····』

 

八幡「話が進みすぎじゃないか?」

 

陽乃「いいじゃない、私トラッパーって出来るには出来るけど、そこまでよく分かんないから喜多川ちゃんに聞いてみたいし」

 

八幡「そこなのかい·····」

 

双葉『······はい·····はい!加古さん!ありがとうございます!』

 

双葉「というわけで、転属の方針でお願いします!」

 

八幡「早いな·····」

 

そこに、小町ちゃんと那須隊の日浦さんが来た。

 

小町「あれ?お兄ちゃん達何やってんの?あ、修君こんにちわ~」

 

日浦「皆さんこんにちわ!」

 

修「小町ちゃんこんにちわ」

 

日浦「えっと?」

 

修「ああ、はじめまして、三雲修です。よろしく」

 

小町「修君、茜ちゃんは同い年だよ」

 

日浦「あ、那須隊の日浦茜です!よろしく!」

 

凄い元気だな。日浦さん。

 

小町「それで、皆して何やってんの?」

 

八幡「なんか、加古隊が玉狛に来るかもしれないらしい」

 

小町「え!?てか、そうなったら双葉ちゃんの指導はどうなるの?最近よく来てたのに」

 

兄さんの弟子の一人なのか。

 

八幡「あ?問題ないな。ぶっちゃけ他の弟子が問題だな。比企谷隊も玉狛所属だし」

 

小町「え!?そんなこと一言も聞いてないよ!?」

 

兄さん、いくら小町ちゃんの口が軽いからってまだ言ってなかったのか······

 

双葉「そうなんですか!?」

 

日浦「え?初耳です!」

 

桐絵「あんたまだ言ってなかったの!?」

 

修「兄さん·····」

 

陽乃「まあ、八幡だしね〜」

 

八幡「え?それどういうこと?」

 

修「言葉通りだよ·····」

 

兄さんはやっぱり兄さんだった。そこに、帰った筈の嵐山さんが駆け込んで来た。

 

嵐山「大変だ!君達のチームメイトが!」

 

修「千佳がアイビスで壁に穴開けたんですね·····ハァ」

 

嵐山「ああ。基地の壁に穴を開けたらしい」

 

やっぱりついて行くべきだったかもしれない。

 

双葉「その····千佳、って?」

 

小町「修君のチームメイトだよ双葉ちゃん」

 

双葉「ふむふむ」

 

何がふむふむなのかは分からないが、まあいいや。とりあえず、今は千佳だな。

 

 

 

日浦さんと別れ嵐山さんに言われた通り、狙撃手の訓練場に行くと、何故か物凄く上機嫌な鬼怒田さんに頭を撫でられている、顔を真っ青にした千佳が居た。

 

鬼怒田「そうか、千佳ちゃんというのか。凄いトリオンだねぇ。ご両親に感謝しなきゃいけないよ。ああ、壁については気にしなくていいよ。あの壁もトリオンで出来てるから簡単に直せるから」

 

八幡「何やってんすか鬼怒田さん····」

 

鬼怒田「ん?八幡か。それに、玉狛の連中まで。ん、そういえば三雲は玉狛に転属したのだったな。この子の面倒をしっかり見んか!」

 

そして、何故か腰を殴られる。解せぬ·····念は押したが無駄になったのか。とりあえず謝っておこう。

 

修「す、すいません····」

 

その後、千佳は、他の狙撃手志望に囲まれた。まあ、あれ以来友達を作らなかった千佳に友達ができるならよしとしておこう。

 

 

 

 

迅『よしよし、皆入隊したか』

 

迅は自身が倒した大量のトリオン兵の上に座り、通話している。

 

迅『派手に目立っただろあの3人。····え?一番目立ったのは修?ハハ、流石だなぁ。3人とも今頃超噂になってるだろうな。サイドエフェクトなんかなくても分かる』

 

実際に、迅の予想通りに噂になっている。入隊訓練で、1秒を切った白い髪の男の子。アイビスで壁をぶち抜いた女の子。そして、風間を無傷で圧倒したメガネの正隊員の男。

 

迅『あの3人が注目されるのはこれからだ』

 

迅はそう言ってニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

正式入隊日の2日後。

 

双葉「玉狛に転属になりました!これからよろしくお願いします!」

 

加古「これからよろしくね」

 

加古隊は本当に転属してきた。比企谷隊が口添えしたら、あっさり申請が通ったらしい。兄さんによると、加古隊はどこの派閥にも所属してないらしいからかな。

 

 

 

レイジ「いつの間に決まったんだ?」

 

烏丸「2日前っすよ」

 

林藤「いやぁ、突然来たからびっくりしたよ。なんでも、黒江ちゃんが加古ちゃんに直々に頼み込んだとか」

 

宇佐美「あたしも小南から聞いてなかったらね」

 

陽太郎「お?しんいりか?」

 

レイジ「話が早すぎる····」

 

 




ここに突然のオリ展開。一応、加古隊の隊室は本部でそのままとなり、加古炒飯は今日も堤を殺します。玉狛に来るのは、基本双葉が、小南や修や遊真と修行しに来るだけ(というか、修がもう遊真の修行も見てる)で、加古さんは付き添いだったり、偶に陽乃さんと模擬戦しに来たりするくらい。他2人は原作に出てないので、書きません。



作者「双葉だけを玉狛に入れようかな→加古隊の戦力(特に接近戦)下がるな→じゃあ加古隊ごと放り込も」
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