やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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ボーダーの設定変えます。
八幡達が接触したことで旧ボーダーが発足出来たが、それよりかなり前から城戸、忍田、林藤、最上、有吾が個人的に集まって動いていた(有吾は、使い捨てのトリガーで向こうの世界から色々なデータを城戸達に送ってた)。迅のみその頃から城戸達と知り合いだった。ボーダー発足前は、忍田は精々木虎ぐらいの強さだった(林藤は、那須くらい)。


27話:未来とは、時に光にも闇にも成りうるものである。

 

加古隊が玉狛に転属した翌日。

 

「おい、あいつじゃね?」

 

「ああ、間違いない」

 

「でも風間さんを圧倒するなんてホントに出来るの?」

 

僕は、今本部のラウンジにいる。本部に出頭しろとの城戸さんの命令だ。時間になったら迅さんが僕と空閑を呼びに来る。ところで、話は変わるが僕は今とてもめんどくさい事態に陥っている。空閑がランク戦をしに行ったので、僕は、他の隊員のランク戦でも見ていたのだが、周囲からの視線が非常に痛い。この前の風間さんとの模擬戦で、風間さんを圧倒したことがもう広まっているらしい。これはきっと、嵐山隊の狙撃手の人の所為だ。うん、絶対にそうだ。そうに違いない。でも、まだ3日しか経ってないのにこんなに広まるのか。ボーダーが思ってたよりも狭いのか、隊員皆の仲がいいのか。そこで、茶髪の少年と目が合った。

 

「ねぇ、ちょっと聞きたいんだけどさ」

 

修「何?」

 

あ、この子が兄さんと黒江が言ってた迅バカだな。確か···A級草壁隊の緑川だっけ?

 

緑川「その肩のエンブレム、玉狛のやつだよね。玉狛支部の人?」

 

修「そうだよ。最近転属したんだ」

 

緑川「転属?なんで?どうやって?」

 

ああ、迅さんが玉狛にいるから嫉妬してるのか。ええと、大規模侵攻の時、僕と桐絵で助けたのが黒江で、迅さんが助けたのが緑川だったっけ。ここで迅さんの名前を出さなくてもいいけど、折角だし軽く付き合ってもらおう。

 

修「まあ、色々あったんだけどね。玉狛の迅さんに口添えしてもらってね」

 

緑川「迅さん?······ふ~ん。ねぇ、今日って非番?」

 

修「うん、今日は非番だけど?」

 

緑川「じゃあさ、これから俺と個人ランク戦しようよ」

 

よし、かかった。

 

緑川「10本でも5本でもいいからさ」

 

ここで、緑川を軽く圧倒すれば少しは気が晴れるかも。って、年下相手に情けない。でも、最近桐絵と空閑とばっか模擬戦やってるから、偶にはいいか。

 

修「いいね。分かった、やろう」ニャッ

 

緑川「ありがとう、それじゃついてきて」

 

こいつ、わざと目立つ所を通ってるな。でも何で僕なんだろうか。玉狛なら僕以外にも居るし、この前木虎が、稽古がどうとか言ってたから烏丸さんあたりは、偶に来てたと思うんだけど。とりあえず、1、2本適当に流してスラスターで真っ二つにすればいいか。

 

 

双葉「あ、修さんと····駿?」

 

黒江は尊敬する命の恩人と、幼馴染みが何故一緒にいるのか分からないので、後ろを付いていくことにした。

 

 

僕達は、部屋に入る。緑川は隣の部屋に居る。

 

1本目。適当にアステロイドを撃つ。レイガストは出さない。緑川は、そこそこ素早く移動して僕の首を刎ねた。

2本目。緑川はグラスホッパーで、僕の周りを飛び回る。乱反射を使うのはいいけど、そんな直ぐに見せていいのだろうか。緑川は背後に周り、僕の胸を後ろから貫いた。もう動きは分かったから、いいか。緑川は整合性がないけど、動きが単純だから読みやすい。フェイントもあんまり無いし。動きを見せたくて仕方ないって顔してる。

3本目。さっきと同じように、緑川はグラスホッパーで接近してきた。また、乱反射。めんどくさいので、グラスホッパーに着地した瞬間にスラスターで真っ二つにした。

 

 

『10本勝負終了。勝者 三雲』

 

あの後も全部スラスターで真っ二つにしてた。最後の方は、なんか申し訳なかった。ブースを出ると、周りが騒然としてるけどまぁいっか。噂も直ぐに収まるだろうし。そこで、緑川が頭を下げて来た。

 

緑川「すいませんでした!この人数の前で負かして、恥をかかせようとしてました!」

 

修「うん·····目が合った時から知ってた」

 

緑川「え!?」

 

緑川は目を見開いて驚く。そこまで驚くことなのか?

 

双葉「駿!」

 

緑川「···双葉?」

 

修「黒江も来てたのか」

 

双葉「はい。昨日早速教わったことをランク戦でやろうと思いまして」

 

緑川「双葉の知り合い?」

 

双葉「あれ?加古隊が玉狛に転属したの知らなかったの?」

 

緑川「え!?初めて聞いたよそんなこと」

 

修「それ昨日のことだからね。····玉狛支部の三雲修だ。よろしく」

 

緑川「あ、はい。草壁隊の緑川駿です。よろしくお願いします」

 

双葉「修さん!私ともランク戦やって下さい!」

 

修「ごめん。これから会議なんだ。空閑の付き添いってのもあるし」

 

双葉「あ、そうなんですか」

 

緑川「三雲先輩!今度また俺ともランク戦して!」

 

なんかいきなりフレンドリーになった。どうしようかな。そこで、遊真と米屋さんが来た。何故か陽太郎と雷神丸がいる

 

遊真「ようオサム。お、クロエもいたのか」

 

双葉「こんにちわ遊真先輩」

 

あ、そうだ。

 

修「緑川。次ランク戦したかったらこいつと戦って勝ち越せたらだ」

 

唐突に空閑を巻き込む。

 

遊真「オサム、何言ってんだ?」

 

米屋「お、なんか面白そうなことやってんな」

 

陽太郎「?」

 

修「いいだろ?こいつはA級だ。お前も一度戦ってみたいだろ?」

 

遊真「ほう?」

 

修「緑川、こいつはまだ入隊したてのC級だけど実力は確かだ」

 

緑川「えー·····C級?」

 

何故そこまでぐだる。

 

修「それは戦ってみてから決めるといい。C級だけど、A級部隊でエース攻撃手になるくらいはある」

 

双葉「遊真先輩は強いよ。昨日やってもう負けたし」

 

緑川「え?双葉が?じゃあ、お願いします」

 

遊真「いいだろう」

 

なんか、胸を張って空閑は緑川とランク戦ブースに入って行く。

 

米屋「三雲、面白いことやってんじゃねぇか」

 

修「想像以上だったんでとりあえずって所ですよ」

 

米屋「それより、いつ黒江と知り合いになったんだ?」

 

修「昨日、加古隊が玉狛に転属してきたんですよ」

 

米屋「あー、そういえばそんなことあったな。秀次がなんか言ってた」

 

修「······三輪さんにはなんか上手いこと言っておいて下さい」

 

双葉「修さん、会議っていつから始まるんですか?」

 

修「ああ、もう少ししたら迅さんが呼びに来てくれる。そうだ。加古隊も、2週間は三門市から離れないでくれ」

 

米屋「突然どうした?」

 

修「まあ、会議の内容次第ですけど通達がいく筈なので詳しいことはそれで。後、何で陽太郎がいるんですか?」

 

さっきから聞きたかったことを聞く。

 

陽太郎「ようすけはしおりちゃんのいとこなのだ。そして、おれの陽なかまでもある」

 

修「そうなのか」

 

そうこうしていると、空閑と緑川のランク戦が始まった。最初の二本は、緑川が余裕な顔をして取った。

 

修「緑川······」

 

双葉「駿·····」

 

修·双葉「「ハァ、学習してない」」

 

米屋「何でだ?」

 

修「空閑が、さっき僕がやったのと同じことしてるのに、気付かないんですよ」

 

米屋「ああ、わざとやってんのか」

 

修「その後は、動きが簡単に読めたんで」

 

米屋「それで、どうだったんだ?」

 

修「2本流して残りの8本はスラスターで真っ二つにしました」

 

米屋「おう、言ってること結構怖いぜ」

 

修「まあ、そろそろ空閑が勝ち始めるでしょう」

 

そう言った瞬間に空閑が右腕を犠牲にして、緑川から1本取った。

 

陽太郎「おさむのいったとおりになった」

 

米屋「まあ、うちの攻撃を4対1で凌いだ奴が緑川1人を捌けないわけないしな」

 

双葉「なるほど。遊真先輩もそんなに強かったんですね」

 

陽太郎「おさむ、なんでゆうまがきゅうにかちはじめたんだ?」

 

修「年季の差だよ。緑川は、無駄が多いし読みやすい。覚えたことを試したいって感じだ。逆に言えば、空閑の動きは人を殺すための効率的、実践的な動きだ。緑川の動きとは、本質的な部分が全く違う」

 

米屋「俺の言いたいこと全部言われた····」

 

双葉「修さんもそうなんですか?」

 

修「どうだろう······僕の場合は他対一の殲滅戦が多かったから····」

 

僕らは、傭兵として戦争に参加していたので、その国の部隊で先陣切って戦うってのが多かった。当然、他対一になる。

 

米屋「おおう·····お前のが凄かったぜ······」

 

空閑と緑川の戦いは進み、6対2になった。もう空閑の勝ちが確定しているが、そんなことで気を抜いたりしないだろう。緑川の雰囲気が変わった。遊真の強さを認めたんだろう。

 

 

 

 

城戸「風間、どうした?」

 

風間「失礼、玉狛の空閑がA級の緑川を圧倒しているようです」

 

忍田「風間、君から見て彼の動きはどうだ?」

 

風間「最低でも··マスタークラス。8000点以上はあるでしょう」

 

林藤「そりゃそうだな」

 

忍田「彼を他のC級と混ぜるのはまずかったかもしれないな」

 

林藤「蒼也、この前修とやったんだろ?どうだった?」

 

風間「····端的に言って強いですね。今の俺では勝てないでしょう」

 

林藤「そうか」

 

 

 

その後、空閑と緑川の戦いは進み、8対2で幕を閉じた。

 

米屋「よーし、白チビ、今度こそ俺と······」

 

迅「修、遊真」

 

迅さんが呼びに来た。

 

迅「来てくれ。城戸さんが呼んでる」

 

修「分かりました。米屋さん、ではまた。黒江はまた玉狛で」

 

双葉「はい!」

 

大規模侵攻だ。黒江に2週間とか言ったが、アフトクラトルはもう直ぐそこまで来ている。明日来たとしてもおかしくはない。おそらく、4年前の何倍もの戦力で来ることは間違いないだろう。千佳はどうしよう。あのトリオン量だとまず間違いなく狙われる。

 

緑川「迅さん!」

 

米屋「また始まったぜ」

 

修「ああ、あれが迅バカってやつですか」

 

緑川「迅さん、迅さん、迅さん、迅さん」

 

緑川は、迅さん迅さん言いながら、迅さんの周りを踊るように回っている。

 

迅「おー、元気か?駿」

 

あ、大規模侵攻で迅さんが助けた男の子が緑川か。逃げてる途中で黒江と離れ離れになったのかな。そして、空閑と緑川も仲良くなったようだ。迅さんは、2人を見て嬉しそうな表情を浮かべる。これからは、緑川の興味はできる限り空閑の向けさせよう。波風立たなくて済む。

 

緑川「迅さん!三雲先輩と遊真先輩に勝てたら玉狛に入れてよ!」

 

駄目でした。

 

迅「おーいいぞ。でも草壁隊どうすんの?」

 

緑川「兼任する!」

 

迅「まあ、修に勝てるくらい強くなったら考えてやる」

 

緑川「ホント!?」

 

なんか玉狛の実権が迅さんにあるみたいな言い方だ。

 

迅「·····さて、ほんじゃまあ行こうか2人とも」

 

修「分かりました。じゃあこれで失礼します」

 

遊真「悪いなよねや先輩。勝負はまた今度な」

 

米屋「ちぇー」

 

そんなに楽しみにしてたのか·····

 

 

迅「にしても、2人とも駿に圧勝できるなんてな」

 

修「まあ、魂胆が分かってたんで乗っただけなんですけどね」

 

遊真「ふむ?」

 

修「風間さんとの模擬戦の噂が流れて、周りの視線が痛かったから丁度よかったんだ」

 

遊真「なるほど?」

 

迅「着いたぞ」

 

話している間に会議室に着いた。どうなるんだか。

 

 

 

八幡「ふわぁ~」

 

林藤「どうした八幡。寝不足か?」

 

八幡「まぁちょっと。それより、来ましたよ」

 

 

迅「失礼しま~す」

 

修「失礼します」

 

会議室に入ると、初っ端から鬼怒田さんの怒号が飛んでくる。今日は兄さんの隣に義姉さんも居る。

 

鬼怒田「遅い!何をやっとるんだ!」

 

迅「まぁまぁ落ち着いて鬼怒田さん」

 

陽太郎「そうだぞ、おちつけぽんきち」

 

鬼怒田「何故お前がおるんだ!」

 

城戸「·····時間が惜しい。早く始めてもらおう」

 

城戸さんが苛つく鬼怒田さんを無理矢理収めて、始める。

 

修「あの人が、ボーダーで一番偉い人だ」ヒソヒソ

 

遊真「なるほど」ヒソヒソ

 

忍田「今回の議題は近々来ると予想される大規模侵攻についてだ」

 

先のイルガーの被害を加味して、ボーダーとしては被害を最小限に抑えたい。だから、近界民の空閑から情報が欲しいということだ。鬼怒田さんも近界に数多くの国があるのは分かっており、何度も遠征してはいるが、全然情報が足りない。知りたいのは、どこの国がどんな攻撃をしてくるかということらしい。そして、空閑はレプリカを表に出した。

 

レプリカ『久しぶりだな、マサムネ、マサフミ』

 

忍田「お久しぶりです」

 

城戸「······久しぶりだなレプリカ」

 

レプリカ『私の中には、ユーゴと旅した国の情報がある。だがその前に、マサムネ、ボーダーの責任者として、ユーマの身の安全を保証していただきたい』

 

鬼怒田「そんな口約束になんの意味がある!」

 

城戸「······いいだろう。ボーダーの隊務規定に従う限り、空閑遊真の身の安全と権利を保証しよう」

 

遊真「嘘はついてないよ」

 

レプリカ『······確かに承った』

 

近界には、国境などはなく、国一つ一つが独立した星として、近界の中を浮かんでいる。惑星国家と呼ばれるそれらは、天体の公転のような、軌道があり、それに沿って移動する。そして、その星がこちらに接近した時だけ、門を開き、こちらに戦力を送ってくる。乱星国家となると、決まった軌道がないので、話は別だが。レプリカがそこまで説明すると、鬼怒田さんは、そこまでは分かっていると、怒鳴る。知りたいのはそれがどの国でどれくらいの戦力と戦術で攻めてくるかということだと、言ってくる。レプリカはボーダーのデータでは不十分だと、不足している分を宇佐美さんを通して、送信する。それと同時に、有吾さんとレプリカによって、今まで蓄積されたデータが、浮かび上がる。惑星国家の軌道配置図だ。凄いな。流石有吾さんだな。この量のデータにそれぞれが驚いている。兄さんと義姉さんも驚いている。

そして、この情報だと、接近している国は四つ。

広大で豊かな水を持つ国、海洋国家リーベリー。

特殊なトリオン兵に騎乗して戦う、騎兵国家レオフォリオ。

激しい気候と地形。雪原の国、キオン。

······そして、近界最大級の軍事力を持つ神の国、アフトクラトル。

·····やはり、アフトクラトルが接近しているのか。今回の接近で間違いなく大量の戦力が投入されるが、四大領主のどこが来る·····待て、アフトクラトルの母トリガーは、後数年もつか、もたないかのレベルだった筈だ。なら、今回は例を見ないレベルの戦力が投入される可能性すらある。

 

城戸「······確か、修はアフトクラトルについて話していたことがあったが」

 

修「······そうですね。アフトクラトルが攻めてくるのは、まず間違いないかと」

 

忍田「どういうことだ?」

 

修「まず、向こうの世界の国は国そのものが、母トリガーっていう大きなトリガーでできています。この母トリガーっていうのは、数百年ごとに寿命がくるんです。寿命が来ると、国は完全に死にます。天気もおかしくなれば、太陽も昇らなくなる。この母トリガーっていうのが、全近界の国の中枢ですから」

 

忍田「まさか」

 

修「はい。アフトクラトルの母トリガーは、十中八九、後数年で死にます。そうなったら、アフトクラトルという国は死ぬ。なりふり構わず、接近する国全てに襲撃するでしょう。こちらに攻めてくる戦力は、4年前とは比べ物にならない筈です。母トリガーは中途半端な人間では扱えないので、生贄を求めてこちらを襲撃するでしょう。アフトクラトルではないですけど、母トリガーの生贄を探すために、戦争で黒トリガーを4本投入した国があったと聞いています。」

 

鬼怒田「黒トリガーが4本!?」

 

レプリカ『ふむ·····アフトクラトルが満足するほどのトリオン量をもった者を捕らえに来るか』

 

遊真「そうなると、一番危ないのは千佳だな。今の千佳じゃいい的だ」

 

鬼怒田「何だと!?おい林藤!なんとしてでも雨取千佳を外に出すな!」

 

林藤「言われなくともそうするって鬼怒田さん。今の話を聞く限り、千佳は、恰好の的だ。表に出すわけにはいかない」

 

遊真「···ていうか、迅さんのサイドエフェクトでなんか視えないの?どんな手段を使うとか」

 

迅「俺のサイドエフェクトは会ったことのない奴の未来は視えないんだ何かが攻めてくるっていうのは、分かるけど、今いる奴らから断片的にしか情報が拾えない」

 

遊真「ふむ····なるほど」

 

迅「·····ただ、今回は、場合によっては千佳ちゃんを出した方がいいかもしれない」

 

囮か。千佳以外の奴だって当然狙われる。なら、敵戦力を千佳に集めるべきだということか。

 

修「千佳を囮に使うんですね」

 

迅「ああ、流石だな修」

 

だが、これに空閑が反論する。

 

遊真「ふざけてるのか?何でチカを囮なんか·····」

 

迅「考えてみろ。今回は4年前とはレベルが違う。修の話だと、過去例を見ないような戦力を投入される恐れがある。ボーダーがいるって言ったって万能じゃないんだ。市民への被害も考慮しなきゃならない」

 

·····なら、僕が囮になって暴れた方が早いと思うんだがなぁ。

 

八幡「なら、俺と修が囮になるのは?俺らで派手に暴れて、敵を引きつける」

 

兄さんと考えが全く一緒だったようだ。

 

陽乃「じゃあ私も····」

 

八幡「陽乃は玉狛に居ろ。お前がアフトクラトルの連中と、戦うのはまずい。雨取は戦えないし、当日は、多分陽太郎と宇佐美も居るだろ?陽太郎はトリオン量はそこそこあるから、狙われないとも限らない。祐夜と柚稀奈も玉狛に居させよう。お袋には言っとく。······で、小町を戦闘員として、本部待機ってのはどうです?」

 

城戸「·····いいだろう。比企谷隊と修の黒トリガーの使用を許可する」

 

八幡「ありがとうございます」

 

三輪「いいのか?比企谷、お前の妹も危険が及ぶぞ?」

 

八幡「問題ない。小町なら、風刃使った迅さんと渡り合えるくらいには鍛えてある」

 

鬼怒田「いつの間に·····」

 

城戸「迅、今回は比企谷の言うように行く。それでどうだ?」

 

迅「そうですね。八幡と修は、千佳ちゃんよりトリオン多いし、戦力としても充分すぎるくらいだ。今の所は問題ないと思います」

 

城戸「では、今日の会議はこれにて終了だ。解散してくれて構わない」

 

 

 

修「·····ふぅ」

 

会議が終了し、僕は、兄さんと義姉さんと空閑と本部のラウンジに居る。

 

八幡「お疲れさん」

 

兄さんがマッ缶をくれた。疲れてるので、一気に喉に流し込む。

 

陽乃「2人ともよくそんなに甘いの飲めるね····」

 

八幡「何言ってんだ。俺の血液みたいなもんだぞ」

 

修「そんなにだったの?」

 

遊真「それどんな味?」

 

八幡「凄い甘い。飲むか?」

 

遊真「あ、ちょうだい」

 

空閑はそのままおもむろにプルタブを引いて、一口飲む。

 

遊真「うげぇ、甘くない?よく飲めるね2人とも」

 

八幡「最近、サイドエフェクトの有効範囲が広がっててな。偶に、軽い頭痛が出るんだよ」

 

修「ああ、お大事に····僕は、サイドエフェクトのON/OFFを、しても偶に誤作動みたいな感じで発動しちゃうんだよ」

 

遊真「ハチマン先輩のサイドエフェクトもオサムのもはそんなに負担がかかるのか」

 

そこに、会議の前、ランク戦ブースに置いてきた人達が来た。

 

双葉「お疲れ様です」

 

緑川「どうも〜ハッチ先輩、三雲先輩」

 

米屋「お前らが会議行ってから陽太郎見当たらねぇんだけどどこ行った?」

 

八幡「ああ、陽太郎なら会議に来てたぞ」

 

米屋「は?」

 

八幡「まぁ鬼怒田さんが軽く怒鳴ってたくらいだな」

 

陽乃「林藤さんと一緒に帰るって」

 

米屋「そっすか。びっくりしたわ。突然居なくなるもんだから」

 

修「アハハ····」

 

八幡「あ、黒江」

 

双葉「何ですか?」

 

八幡「暫くは、三門から離れんなよ。加古さんにも言っとけ」

 

双葉「分かりました」

 

八幡「修、お前この後どうする?俺達このまま帰るけど」

 

修「僕は、玉狛に行くよ」

 

八幡「お前元気だな···」

 

修「桐絵と模擬戦100本する約束しちゃって·····」

 

八幡「お前すげえな」

 

米屋「俺も小南と100本はやりたくねぇ····」

 

双葉「私もご一緒していいですか?」

 

遊真「オサム、俺も加わっていいか?」

 

修「勘弁してくれ······」

 

 

 

 

 

 

 

······

 

迅「なっ!!?」

 

迅は突然頭を過ぎった未来に驚きを隠せない。

 

風間「どうした!?」

 

太刀川「おい!大丈夫か!」

 

偶然一緒にいた風間と太刀川がたまらず声をかける。

 

迅「視えた······最悪の未来·····」

 

太刀川「何が視えたんだ?」

 

迅の額からは玉のような汗が噴き出る。

 

迅「ハァハァ·······最悪の未来だと····修が死ぬ」

 

風間「何だと!?」

 

迅「しかも·····八幡が攫われる」

 

太刀川「は!?」

 

彼らの未来は光か、闇か。

 

 

 

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