やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない 作:シャルルヤ·ハプティズム
現在、小町は 偶偶近くまで来ていた那須隊の皆さんとトリオン兵の迎撃にあたっています。本部に居た玲さんと茜ちゃん、合流して来た友子さんと、本部に到着した時会って、その時大量に門が出現したので、そのまま迎撃中です。
小町「はっ!」
小町は、ブレードを振り下ろして、新型の弱点を後ろから頭部ごと真っ二つにします。これで、新型を3体撃破です。
那須「·······それにしても、小町ちゃんが黒トリガーを持っててしかもそんなに強いなんてね」
小町「これは、お兄ちゃんから貰ったんですよ。俺は適合しなかったから〜って」
熊谷「ホントにあいつって何者?」
小町「いや~ぶっちゃけ小町にもよく分からないんですよ」
実際に、お兄ちゃんはよく分かりません。陽乃お義姉ちゃんに聞いても、修君に聞いても何も教えてくれません。雪乃さんは最近聞いたようですが、口止めされたようです。旧ボーダーの人達も教えてくれませんでしたし。
日浦『でも、小町ちゃんは十分強いよ!』
小町「ありがとう茜ちゃん」
八幡『小町、聞こえるか?』
噂をすればなんとやら。お兄ちゃんから通信が入りました。
小町「どしたのお兄ちゃん」
八幡『本部に、敵の人型が侵入した。今諏訪隊が訓練室で時間稼ぎしてる。忍田さんも向かってるから、お前も行け』
小町「今那須隊の人達と居るんだけどどうしたらいい?」
八幡『······那須隊聞こえるか』
那須「ええ、聞こえるわ」
八幡『お前らは、B級合同部隊に今すぐ向かえ。そこも人手が要る』
那須「分かったわ」
八幡『いいな?小町、出番だ』
小町「了解!」
B級合同部隊は、ランバネインを相手に苦戦していた。旧三門大学に誘い込んで緑川の機動力で攻めたが、また上空を取られてしまう。上空を取ったランバネインは最大の威力で砲撃を開始しようとしていた。しかし、その攻撃が成功することはなかった。
八幡「久しぶりだな。ランバネイン」
ランバネイン「!?」
八幡は上空へ駆け上り、ランバネインの背後から踵落としでランバネインを先程緑川と戦っていた所まで叩き落とした。そして、自身もそのまま着地する。ランバネインは、後ろを見る間もなく叩き落とされた。
緑川「は?」
修「大丈夫か緑川」
さっきの八幡は、修がレイガストのスラスターで思いっきり打ち上げたのだ。そして、ランバネインが墜落した煙が消えると、生身のランバネインと、ランバネインの首にブレードを突きつける八幡が居た。しかし、そこに黒い窓が開いた。八幡は跳んで回避する。八幡が居た場所には黒い棘が突き出ていた。スピラスキアの大窓が出現し、ミラが現れる。
ミラ「久しぶりねハチマン、オサム」
修「久しぶりだな。ミラ」
八幡「ランバネインを回収しに来たか」
ミラ「ええそうよ。邪魔はしないでもらえるかしら」
八幡「邪魔はしない。だからとっとと帰れ。アフトクラトルに」
緑川「いいの?ハッチ先輩」
ミラ「それは無理ね」
ランバネイン「また会おう、勇敢なる玄界の若き兵士よ」
そう言うなり、ミラとランバネインは、ランバネインを回収して門の中に消えていった。
八幡「修、本部に向かうぞ。緑川、引き続きトリオン兵の駆除をしろ」
緑川「分かったよハッチ先輩」
修「行こう兄さん」
八幡と修はグラスホッパーで本部へ。緑川はB級合同部隊の方に向かった。
本部基地仮想戦闘訓練室。
諏訪「来いよミスター黒トリガー。お望み通り遊んでやる」
諏訪隊は、本部に侵入したエネドラを仮想戦闘訓練室に閉じ込めることに成功した。
エネドラ「猿が、ほざいてんなぁ!」
諏訪『堤、こいつを絶対こっから出さねぇぞ』
堤『もちろんです、諏訪さん』
同時刻。
忍田『小町、訓練室に向かってくれ。私も出る』
小町『分かりました。お兄ちゃんによると、あれはボルボロスって言って、自分の体を液体や気体に出来るらしいです』
八幡は、風間隊から送ってもらったデータから本部に侵入したのがエネドラだということに気付き、小町にもデータを送っていた。
風間『諏訪、お前のトリガーは手数が多い。いくら液体になれるといえど、弱点は必ずある。お前のトリガーはそれに適している』
諏訪『へいへい分かったよ』
エネドラ「どうした?もう終わりか?」
諏訪「もうちょっと遊んでてもらうぜ!」
諏訪は、ショットガンを放つ。しかし、液体化しているエネドラの体に弾は当たらず、すり抜けていく。
諏訪「まだまだぁ!」
その時、弾丸の一つが何かに命中する。
諏訪「ビンゴだ」
エネドラ「·····その程度か?」
エネドラは、ダミーを精製する。しかし、スタアメーカーでマーキングされているため、諏訪には弱点が見えている。
エネドラ「チッ·····鬱陶しい!」
諏訪「そうかよっ!」
諏訪の放った弾丸が弱点に命中する直前、エネドラは弱点からカバーを外して、ぎりぎり回避した。
エネドラ「·····ハッ!どうせこの部屋自体に仕掛けがあんだろ?もう遊びは終わりだ!」
そう叫びエネドラは、先程風間達にもやったように、大量のブレードを出現させる。ブレードの攻撃に耐えられない訓練室は、仮想戦闘モードが終了する。その時、壁を破壊して突入してくる者がいた。
忍田「旋空弧月」
忍田は、旋空でダミーの一部を破壊する。更にもう一人、忍田が壊した壁の穴から訓練室に突入してくる者がいた。
小町「はぁっ!」
小町は、銃の砲身を諏訪のショットガンと同じくらいの長さにして、弾丸を連射し、更にダミーを破壊する。
エネドラ「猿が増えたか」
諏訪「比企谷の妹じゃねえか!」
小町「話は後です諏訪さん!」
諏訪「そうかよっ!」
『訓練室にトリオン反応が充満していきます!』
忍田『空調を稼働させろ』
空調により、エネドラの気体の攻撃は押し戻された。
エネドラ「猿が、ごちゃごちゃと!」
エネドラは、大量のブレードで攻撃するが、忍田と小町には当たらない。
忍田「貴様のような奴を倒すため、我々は牙を研いできた!」
その瞬間、忍田の旋空の4連撃と小町の連射により、ダミーが全て破壊される。その瞬間、エネドラの目の前にカメレオンで隠れていた笹森が現れる。エネドラは笹森をブレードで貫いた。笹森の換装体は爆発する。
エネドラ「甘ぇんだよ!」
「·····そっちがね」
その瞬間、エネドラの弱点は、風間隊の歌川と菊地原のスコーピオンによって破壊される。小町はマステマの能力の一つ、人の精神に干渉する能力で、エネドラにバレない程度に能力を使い、こちらにだけ気を向けさせていたのだ。
エネドラ「なっ····!?」
エネドラの戦闘体が爆発し、生身のエネドラが現れる。
エネドラ「ああっ!クッソがっ!」
その時、エネドラのすぐ近くに門が開き、ミラが現れた。
ミラ「回収しに来たわエネドラ。随分と派手にやられたものね」
ミラが右手を伸ばす。
エネドラ「チッ、遅ぇんだよミラ」
エネドラは、悪態をつきつつも、ミラの出した右手に左手を伸ばす。そして、ミラは微笑みながら、
ミラ「あら、ごめんなさいね」
そう言った瞬間、エネドラの左腕が切断される。
エネドラ「ぐぁぁぁぁっ!?」
小町「ヒッ!!?」
突然の出来事に、小町は怖気ずく。そんな小町の視界を塞ぐように忍田が小町の前に立つ。
ミラ「回収を命令されたのはボルボロスだけなの」
エネドラ「なん···でだ?」
ミラ「自覚がないようね。あなたの脳はトリガー角に侵食されているの。もう長くは生きられないでしょうね。右目が黒くなっているのがそのいい証拠よ。影響が人格にまで影響している。暴言や度重なる命令違反。あなたはもう手に余るのよ。そもそも、通常トリガーに負けるなんてね。·········心配しなくとも、あなたの角から得たデータで新しい適合者はすぐ見つかるわ」
エネドラ「ミラ、てめぇ!」
エネドラはミラに殴りかかる。しかし、その瞬間エネドラの体はスピラスキアの小窓によって、無数の棘に串刺しになる。
エネドラ「ガッ!!····ハイ······レ····イン····」ドサッ
エネドラは、そのまま息絶えた。
小町「······ハァ、ハァ」
小町の額には、恐怖によって冷や汗が滝のように流れている。
ミラ「昔は、真面目でいい子だったのに。·······もう失礼するわ。また会いましょう?マステマ使いのお嬢さん」
小町「·····!!」
そう言って、ミラは、ボルボロスとともに門の中に消えた。
小町「·········ハァ···ハァ···ハァ···ハァ」
小町は、膝から崩れ落ちる。冷や汗は止まらない。目の前であんな事があれば当然とも言えるだろう。肩で息をしながら震えている。
忍田「大丈夫か?この後、医務室で休んでくれても構わない。君にも十分助けられたからな」
小町「だ、大丈夫です。まだやれます。お兄ちゃんだってまだ戦ってるんです、から·····」
小町は、ふらつきながらも立ち上がる。震えは止まっていないが、目には力がこもっている。
忍田「······分かった。この後は、本部周辺のトリオン兵の排除を頼む。諏訪は、彼女の援護だ」
諏訪「······了解。大丈夫か?」
小町「大丈夫です。行きましょう」
諏訪「······ああ」
小町も兄に頼まれている以上、彼女なりの意地がある。兄から貰った黒トリガーで怖気ずくわけにもいかなかった。
敵遠征艇内。
ハイレイン「ミラ、トリオン兵の卵はあといくつある?」
ミラ「ラービットが30体。モールモッドが80体。バンダーとバムスターがそれぞれ150体ずつです」
ハイレイン「それだけあれば十分だ。あの2人の所にラービットとモールモッドを全て投入しろ」
ミラ「了解しました」
俺達は、本部に向かっている。さっき、忍田さんと小町、風間隊、諏訪隊で、エネドラを撃破したと報告が来た。ハイレインは、本部前に待ち構えてC級を一気に捕まえるかもしれない。そんなことさせるわけにはいかない。しかし、そこに バチバチッ!!!! と激しい音が響いた。門からは、数十体のラービットとモールモッドがわんさか出てきた。この量はまずいかもしれんな。ハイレインは、ラービットとモールモッドを全て投入して俺達の足止めをしに来たのかもしれない。
八幡「まずいな····」
修「僕もそろそろあれを使うよ」
八幡「大丈夫か?」
修「ああ。無茶はしないさ。トリガー、解除」
修は、トリガーを解除し、 懐からブレスレットを取り出して右手首に付ける。
修「クオリア、起動!」
修の体が黒トリガーの換装体になる。見た目は、生身と何ら変わらない。
八幡「久しぶりに見たな」
修「まあ、実際に使うのは4年ぶりかな?今のボーダーになってからは使ってなかったし」
八幡「それで大丈夫か?」
修「ああ。兄さんこそ、黒トリガーを久々に使ってるけど大丈夫?」
八幡「そこまで軽口叩けるんなら大丈夫だな。いくぞ!」
修「ああ!」
加古「あら?二人ともこんな所に居たのね」
双葉「凄い数ですね······」
加古隊の2人と、偶然合流出来た。
八幡「合流しなくて大丈夫すか?」
加古「向こうには、東さんが居るから大丈夫よ。A級B級合同部隊がC級の避難をさせてるわ」
八幡「そっすか。じゃ、加古さんと黒江はモールモッドをお願いします。俺達はラービット片すんで」
加古「分かったわ」
双葉「この数のラービットをたった2人で!?」
修「大丈夫。向こうが黒トリガーなら、こっちも黒トリガーだ」
八幡「行くぞ修!」
未来の分岐点までーー後、1200秒。