やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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八幡達俺ガイル勢は、ここからは完全にモブ扱いです(ガロプラまでは少なくとも)。すいません。ホントに展開が思いつかない·······


33話:彼らは動き始める。

2月1日。ボーダー本部。

 

修「流石に、隊服は間に合わなかったな」

 

遊真「まあまあ、来週3人揃った時のお楽しみってことで」

 

千佳「そうだね」

 

今日は、三雲隊の初陣だ。よりによって隊長の僕が居ないんだが。

 

修「僕は今日は観覧席で見てる。2人とも頼んだぞ」

 

遊真「任せろ」

 

千佳「行ってくるね」

 

遊真と千佳は、そう言うとランク戦のために隊室に向かった。遊真と千佳が隊室に向かった後、城戸さんが来て、話しかけてきた。

 

 

城戸「·····修」

 

修「?·····城戸さんどうかしましたか?」

 

城戸「言っておこうと思ってな。B級チームの結成と退院おめでとう。もう大丈夫なのかね?」

 

修「まだあんまり激しい運動とかは出来ないですけど、来週のランク戦からは参加出来ますから」

 

城戸「····そうか。A級昇格に向けて頑張ってくれたまえ」

 

修「·····はい」

 

 

 

 

 

そして、ランク戦を見に観覧席に向かっていると、米屋さんと緑川と、あともう一人、金髪の人に会った。

 

米屋「お、メガネボーイじゃん。もう大丈夫なんか?」

 

緑川「あ、三雲先輩。大丈夫なの?」

 

出水「お、こいつが比企谷の弟だな?·····あ、初めましてか。太刀川隊の出水公平だ。よろしく!」

 

修「三雲修です。よろしくお願いします」

 

そこで何故か佐鳥さんが来た。

 

佐鳥「お、三雲君じゃん!ちょっといい?」

 

修「佐鳥さんどうしたんですか?」

 

佐鳥「いやぁね〜·············」

 

 

 

 

 

米屋「········面白そうじゃん。行ってこいよ」

 

修「はぁ、じゃあやります」

 

 

 

 

 

海老名『ボーダーの皆さんこんばんは!海老名隊オペレーターの武富桜子です!B級ランク戦新シーズン開幕!初日・夜の部の実況をしていきます!本日の解説は、「オレのツインスナイプ見た?」でお馴染みの、嵐山隊の佐鳥先輩!』

 

佐鳥『どーもどもーも』

 

海老名『そして、もう一方。本日がB級デビュー戦!玉狛第2、三雲隊長です!』

 

修『よろしくお願いします』

 

海老名『三雲隊長は、退院明けで今日はお休みとのことなので、解説席にお越しいただきました!』

 

なんか、「あいつ緑川に勝ったメガネだ」とか聞こえるけど、気にしなくていいだろう。

 

海老名『おっと、そうこうしているうちに、隊員の転送がスタート!折角ですので、今回は玉狛第2の試合に集中してお届けしたいと思います。初日ということで、佐鳥先輩。簡単にB級ランク戦の説明をお願いします』

 

佐鳥により、ランク戦のおおまかな解説がされる。

B級は、上位・中位・下位の3つのグループに分けられており、現在は中位が8チーム。上位と下位が7チームずつ。それぞれのグループ内で、3つ巴、4つ巴のチーム戦を行い、ポイントを取り合う。ポイントは、相手の隊の隊員を1人倒すごとに1点ずつ加算。最後に1チームが生き残った場合、生存点としてボーナス2点が加わる。シーズン終了時の1位と2位には、A級への挑戦権が貰える。佐鳥は、最後に「頑張れ!終わり!」と言うのを忘れなかった。

 

海老名『·····ありがとうございました。一つ補足させていただくと、前シーズンの順位に応じて、初期ボーナスが付きます。上位ほど、アドバンテージがあります』

 

佐鳥『それそれ~』

 

修「(·······佐鳥さんいつにも増してノリがいいな·····)」

 

 

 

海老名『さあ!吉里隊、間宮隊、玉狛第2、それぞれの転送が完了しました!』

 

佐鳥『今回は、全部隊が合流優先だね〜』

 

海老名『今回2人チームの玉狛第2は数では不利ですが、三雲隊長はどうお考えですか?』

 

修『·······そうですね。全くもって問題ないと思います』

 

 

修が、そう言うと同時に、遊真が一瞬で吉里隊の3人の首を狩る。合流したことが逆に仇になったとも言えるかもしれない。一概には言えないが。

 

 

海老名『!?は、早い!吉里隊、一瞬で全滅!?玉狛第2、空閑隊員、B級下位の動きじゃないぞ!?間宮隊はどう動く!?』

 

 

間宮「あいつ、緑川に勝って噂になってた奴だぞ」

 

鯉沼「まともに当たるのは良くないね」

 

間宮隊の3人は建物の死角に隠れる。

 

 

海老名『おっと!?間宮隊、建物を影にし動かない!』

 

佐鳥『これは「待ち」っすね。寄ってきたところを全員で削り倒すんじゃないすか?』

 

海老名『間宮隊は3人全員が射手!必殺技、「ハウンドストーム」は決まれば超強力です!これは迂闊には手を出せないか?』

 

佐鳥『それはどうだろうね〜?』

 

 

 

宇佐美『千佳ちゃん、あそこの建物を撃ってくれる?』

 

千佳『····了解!』

 

ズドン!という激しい音の後、命中した建物が、軒並み吹き飛ぶ。隠れていた間宮隊の3人は、爆風の勢いで吹き飛ばされた。

 

 

海老名『どあああ!!?』

 

佐鳥『出たぁ!!』

 

驚く海老名。はしゃぐ佐鳥。

 

修『佐鳥さん········』

 

佐鳥に少し呆れる修。

 

 

爆風の影に隠れて、遊真は間宮隊に接近する。両腕からスコーピオンを展開し、間宮隊の3人を音もなく切り裂く。もれなく3人とも緊急脱出した。

 

 

海老名『衝撃の決着!!!スナイパー雨取隊員のアイビスで障害物を破砕!というか、威力がおかしいぞ!?·····生存点の2点を含めて、一挙8得点!強いぞこのチーム!!』

 

修「······」ホッ

 

気を緩める修の肩に佐鳥が、修の肩を軽く叩いた。

 

海老名『この一戦で、暫定順位は一気に12位まで急上昇!早くも中位に食い込んだ!この勢いでどこまで行けるか玉狛第2!水曜日に行われる2戦目は······10位、荒船隊!8位の諏訪隊です!B級に現れた新星から次回も目が離せません!』

 

 

 

 

 

本部基地ラウンジ。

 

迅「·······唐沢さんってランク戦とか見てましたっけ?」

 

唐沢「·····玉狛第2デビュー戦快勝おめでとう。流石に三雲君はまだ無理だったようだね」

 

迅「10日も寝込んじゃうくらいですからね。修の病室から離れない小南を宥めるのが大変でしたよ」

 

唐沢「おや?三雲君と彼女は?」

 

迅「ラブラブのカップルですよ。全く·····独り身には辛い現実を見せつけて来ますよ」

 

唐沢「ハハハ、それは災難だったね」

 

迅「·····にしても、随分修を買ってくれてるんですね」

 

唐沢「まあ、彼の頑張りはあの侵攻の結果から見ても火を見るより明らかだからね。彼一人で、トリオン兵のうち実に2割近くを倒している。それに、彼は戦闘以外でもかなり優秀じゃないか。彼の性格も相まって」

 

迅「そうですか」

 

唐沢「三雲君が大変なのは、これからだよ。君も精一杯応援してあげなさい」

 

 

 

迅「俺が、応援する必要あるんですかね·····」

 

 

 

 

 

翌日。玉狛支部。

 

陽太郎「しょくん!きのうは、はつしょうりおめでとう!わたくしもせんぱいとしてはながたかいぞ!」

 

レプリカ『当然、と言えるだろうな』

 

桐絵「当然の結果ね」

 

桐絵とレプリカが同調する。そして、桐絵が遊真の頭をわしゃわしゃ撫でる。

 

遊真「この調子でどんどん行こうぜ」

 

桐絵「でも油断は禁物よ?」

 

遊真「ほう?」

 

桐絵「昨日蹴散らした下位グループと違って、中位グループはそこそこまあまあよ。部隊ごとに戦術があってちゃんとした戦いになってるわ」

 

修「······そこそこまあまあって何だ?」

 

桐絵「········上位グループは、かなりまあまあ。どの隊にもA級レベルのエースがいるわ。A級にいた事のある隊もいるから、A級予備軍ってところかしら」

 

無視された。A級にいた隊って、未来さんがいた二宮隊?かな?

 

遊真「·····じゃあ、A級は?」

 

桐絵「A級は·····全力でまあまあね」

 

桐絵の負けず嫌いが出てきた。ここまでだったっけ?いや、ここまでだったな。昔から。

 

遊真「まあまあしかいないじゃん」

 

修「それ、自分も全力でまあまあって言ってないか?」

 

桐絵「ハッ!!·······あたしは違うわよ!?修が一番分かってるでしょ!?」

 

自分で「ハッ!!」って言ったな······

 

修「まあ、そうなんだけど·····」

 

桐絵「そもそも、修一人でもA級行けるでしょ?」

 

修「それはやってみないことには分からないよ」

 

烏丸「実際、中位は舐めてかかれる相手じゃないぞ。修には当然劣るけど、戦闘経験でいえば千佳よりはずっと上だ」

 

千佳「······!」

 

修「次はどうしょうかな·····荒船隊がスナイパー部隊だからな·····」

 

桐絵「あれ?もう相手のデータ見たの?」

 

修「一応ここ数回分だけは、ね」

 

桐絵「また体壊したりしないでよ?本当に心配したんだから!」

 

そう言ってもらえるのはありがたいな。

 

修「もうしないよ、約束する」

 

桐絵「本当?約束よ?」

 

修「分かってるさ」

 

 

 

 

 

 

ボーダー本部基地ラウンジ。ここで、諏訪隊が作戦会議をしていた。

 

諏訪「次は玉狛か〜。第2ってあれだろ?風間に圧勝したメガネの奴がいるとこだろ?」

 

堤「入隊訓練で最高記録出した子がいる部隊です」

 

笹森「昨日の試合見てないんですか?スナイパーの子がやばかったですよ!?」

 

小佐野「全員知ら~ん」

 

 

試合閲覧中。

 

諏訪「んだこりゃ!大砲じゃねえか!」

 

堤「それだけに、メガネの子の記録が少ないのがきついですね」

 

小佐野「どっちもちっちゃい」

 

笹森「スナイパーの子レイジさんの弟子らしいですよ」

 

諏訪「は!?身長差がおかしなことになんだろ!何考えてんだあのゴリラは!」

 

小佐野「レイジさんは頭いい筋肉だよ?」

 

笹森「2人とも脱線してます·····」

 

堤「レイジさんが師匠ってことは基本がしっかりしてそうですね」

 

笹森「白い子とメガネの子は個人で緑川に 8対2 で勝ったらしいです」

 

諏訪「日佐人、お前緑川とならいくつ引ける?」

 

笹森「一回だけまぐれで4本取りました」

 

諏訪「·········よし、片方だけでもいい。どっちかを4秒止めろ。俺達で吹っ飛ばす」

 

笹森「それ、俺も吹っ飛ぶやつですよね?」

 

 

 

 

 

同時刻。本部。荒船隊作戦室。

 

穂刈「·······やばいな、何回見てもこの威力」

 

半崎「俺、訓練で見ましたよこの子。そん時はイーグレット使ってましたけど」

 

諏訪隊に同じく、荒船隊も作戦会議を行っている。

 

荒船「基地の外壁ぶち抜いてた子だな」

 

穂刈「来たか?スナイプ界に新しい波が」

 

半崎「この威力で狙撃ポイント潰されたらダルいっすね·····」

 

荒船「それは大丈夫だろ。一発で居場所を晒してる。2発目撃つ前に場所の捕捉出来る」

 

半崎「そっすね」

 

そこに、加賀美が入って来た。

 

加賀美「空閑君と三雲君のデータあったよ。緑川君とソロ戦してるやつ。2人とも8対2で勝ってた」

 

半崎「三雲って攻撃手なんすかね?レイガストとシールドしか使ってないすけど。データこれだけか····」

 

荒船「三雲と空閑はマークしておこう。2人とも大規模侵攻で特級戦功貰ってた筈だ。データ全部出しといてくれ。動きの癖を頭に叩き込む」

 

加賀美「分かった」

 

荒船「後は······何処を選んでくるかだな·····」

 

 

 

 

 

玉狛支部。

 

宇佐美「おお!?頑張っとるね~、諸君」

 

修「お疲れ様です」

 

遊真「次の相手のデータ見てたとこだよ」

 

玉狛第2も作戦会議を行っていた。レプリカは、3人の会議をプカプカ浮きながら黙って聞いている。

 

宇佐美「なるほど。では、君たちの見解を聞かせていただこう」

 

修「先ず、諏訪隊は·········」

 

修の見解では、諏訪隊は、銃手2人・攻撃手1人の密集型。銃手2人のトリガーは散弾銃型で、威力重視。近づいて蜂の巣にする戦法、攻撃手がカメレオンで奇襲する戦法が多い。

荒船隊は、3人全員がスナイパーで、射程を活かして攻防両面で連携する。3人が離れているため、はまってしまうと崩しにくい。隊長である荒船が攻撃手だったこともあり、遠近で精密な連携をしてくる。

 

宇佐美「·······うんうん、だいたい合ってるね。なら対策は?」

 

修「僕は、諏訪隊の銃手2人とだと火力勝負で分が悪いので、射程で散弾銃の威力を削ぎます。今回は相手の行動を封じていこうと思います。逆に、遊真は近距離でやりやすいと」

 

遊真「カメレオンだっけ?に気をつければ不利な相手じゃないよ」

 

修「千佳は当然······」

 

千佳「見つからないようにする、です!」

 

宇佐美「もし見つかっちゃったら?」

 

千佳「えっと·····その時は·····」

 

宇佐美「あたしが逃げ道を指示するよ!」

 

千佳「···はい!ありがとうございます!」

 

修「千佳にはここ一番って時だけで撃たせます」

 

宇佐美「それがいいだろうね」

 

修「あとは、転送位置によっては乱戦に持ち込めないかもしれないってところですかね·····」

 

レプリカ『そこは運なのでどうしようもないだろう』

 

宇佐美「ふふん!まだまだやれることはあるよ!昨日使わなかっただけで、その試合の一番ランク低いチームにはステージの決定権があるのです!」

 

遊真「なるほど。こちらがかなり有利だな」

 

修「ああ。だから、今回は地形で荒船隊と諏訪隊を動かそうと思ってる」

 

レプリカ『オサムの地形戦での経験はどれくらいだ?』

 

修「まぁ······かなりキツかったのは色々あるよ。崖とか」

 

千佳「崖?」

 

修「敵が奇襲を仕掛けるために崖付近で待ち構えた時かな?あの時は崖がいつ落ちるか分からないくらい地盤が脆かった。結局奇襲を何とか凌いで普通の白兵戦に持ち込んだけどね」

 

宇佐美「奇襲を凌ぐのは凄いね」

 

修「別働隊が最初から居て奇襲をやり返したからなんですけどね。よし、次の対戦まで後3日だ。もっと作戦を練るぞ!」

 

遊真·千佳「「了解!」」

 

 

 

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