やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

48 / 52

時系列は、表側その2が終わる直前です。表側は、香取隊の防衛任務が原作より早い時間に終わっています。


40話:表と裏の戦い(裏側、その1)

レイジ『······司令部、こちら木崎。狙撃班、位置についた』

 

当真『こちら当真。同じく準備完了』

 

古寺「!·····来ました!トリオン兵です!」

 

古寺の覗くスコープには、敵の集団戦闘用トリオン兵・アイドラが映っている。アイドラは、人型のトリオン兵で何体かが一塊になって行動する。

 

半崎「多くてダルい·······」

 

穂刈「面倒だな。数が多くて」

 

そうこうしているうちに、アイドラがスナイパーの射程まで接近する。

 

レイジ「······迎撃開始!」

 

 

 

 

 

 

レイジ『迎撃開始!』

 

レイジさんの声とともに、目の前から迫り来る大量の人型トリオン兵に、本部の屋上で待機していたスナイパー達の射撃が放たれる。

 

八幡「早速始まったな」

 

当真『なんだこいつら。シールド重ねてガードしやがる』

 

見れば、射撃をシールドでガードしていた。性能高いな。

 

奈良坂『一体ずつ集中して倒す』

 

今度は、張られたシールドの一点に射撃が集中。シールドを突き破ってトリオン兵を迎撃していく。

 

八幡『地上部隊迎撃を開始。狙撃班の援護を』

 

俺は、地上で待機していた部隊の指揮権を与えられている。俺の合図に、色んな人が『了解!』と返して側面からトリオン兵に攻撃を開始した。その時、何かが空に打ち上げられた。

 

 

 

 

 

コスケロ『·······玄界の部隊が集まって来ました。どうします?』

 

ガトリン『このままいく。1分でいい。黙らせろ』

 

コスケロ『了解』

 

コスケロは、門発生用の小型のトリガーを打ち上げる。打ち上げられたトリガーは、本部の屋上に突き刺さると門を発生させ、ドグが現れる。

 

 

 

八幡「レイジさん、何が打ち上げられたんすか?」

 

レイジ『門発生用のトリガーだ。下の部隊は一旦退け。狙撃なしだと数に食われるぞ!』

 

レイジさんによると、門発生用のトリガーらしい。門からは、さっき見た犬みたいのが大量に出て来たらしい。上は、レイジさんと荒船さんが対処するらしい。流石は武闘派スナイパー。

 

八幡『一旦後退します』

 

俺達は、後退して引き気味に射撃で攻撃する。射撃トリガー持ってない攻撃手はキツイな。·······その時、俺は確かに見た。トリオン兵が壁に何かをくっつけたと思ったら壁に穴が空いて、4体のトリオン兵が本部に侵入するのを。

 

八幡『忍田さん!本部にトリオン兵が侵入しました!』

 

言ってて気付いた。まさか·······トリオン兵に化けた人間····?

 

忍田『こちらでも確認した!』

 

八幡「何人か、中に戻って追って下さい!」

 

俺は近くにいた人に叫ぶ。その時、突然声が聞こえた。

 

「そうはさせないよ」

 

八幡「は!?」

 

この声······間違いない、少し低くなってはいるが、絶対にアイツだ。あの日、俺を殺して、俺が殺した筈のアイツだ········!

 

八幡「てめぇ·······何で······!」

 

その時、近くにいた嵐山さんと木虎に、物凄い雷撃が飛んできた。

 

八幡「クソッ!」

 

俺は、2人の前に滑り込んでシールドを限界まで強度を上げて張った。

 

『ドゴォォォン!』『バリバリバリバリッ!』

 

雷撃がシールドにぶつかった瞬間物凄い音が響いた。······ただ、皮肉なことに、この音が復讐心に支配されかけていた俺を現実に引き戻した。

 

 

 

 

八幡「·······てめぇの所為で通常トリガーが両方ともパーだ。クソッタレが」

 

俺の戦闘体の爆発の後、生身で現れた俺の掌の上の戦闘用・生活用のトリガーが、『パリィンッ!』という甲高い音とともに、2つとも粉々に砕け散った。緊急脱出は雷撃でトリガーが不具合起こしたっぽくて、発動しなかった。が、この状況じゃあ幸いだな。まぁ、今右目と左腕がない生身。戦場でこれとかマジで死ぬかも。死ぬ気はないが。

 

嵐山「比企谷·····?お前·····その腕····」

 

木虎「比企谷先輩·····?」

 

2人は、俺の左腕を見ながら言ってくる。他にも、何人かは俺を見て驚いたり訝しんでいた。こういうの嫌だから極力トリガー使ってたんだがなぁ·····ただ、今は無視する。他に話がしたい奴がいるからな。

 

八幡「······てめぇはあの時確かに殺した筈だ。何で生きてやがる····ジーガ········!」

 

俺は、ソイツに言った。そして、ソイツは言い返してきた。

 

ジーガ「それを言うなら、君こそ殺したのに生き返ったじゃないか。その黒トリガーによって」

 

ジーガ・アリアド。あの日、あの時、あの場所で俺を殺した男。そして、親父を生贄にして生き返った俺が殺した筈の男。

 

八幡「てめぇの所為で·······親父は死んだ」

 

ジーガ「それこそ、君は僕の部隊を全滅させ、全員残らず殺した。一人残らずね。あの中には僕の妻になる筈の人間もいた。今は、この黒トリガーになってるけど」

 

コイツは何があったかは知らんが、どうやら俺のように黒トリガーを媒体として生きていた。

 

八幡「嵐山さん、俺の指揮権全部譲ります。代わりに、手を出さないで下さい」

 

嵐山「待て比企谷。お前はどうするんだ」

 

八幡「俺がアイツと戦います。敵は黒トリガーですから、下手に突っ込んで頭数減らされるのは困ります」

 

そう言って、俺はネックレスを握りしめる。

 

八幡「«ラプラス»起動」

 

俺の体が«ラプラス»の戦闘体に換装される。背中にライフルを背負って、左腰に帯刀していたブレードを抜く。ブレードは、淡いピンクの光を放って輝いているかのように見えた。

 

ジーガ「作戦会議は終わったかい?」

 

八幡「ああ、てめぇをぶっ倒すな」

 

ジーガ「そうか!」

 

ジーガは、そう言うと同時にさっきよりも大きな雷撃を放ってきた。コイツの黒トリガーは、砲撃型か。ランバネインの奴みたいな感じだろうか?それを考えるのを辞め、雷撃を防ぐ。

 

八幡「フリスベルク」

 

さっきよりも大きな音が響き渡る。雷撃を防いでも、一瞬だけ『バチッ!』という音が聞こえたので、少しその場に留まるのだろう。まぁもう大丈夫か。

 

ジーガ「········へぇ。一時流れた天使とか言うのは君のことか」

 

八幡「あっそ」

 

ジーガが言ったのは俺の背中に生えた純白の1対の羽根だろう。尚、背中に背負っていたライフルは自動的に解除されて消えている。俺が思いっきり羽根を広げると、一瞬だけ光る粒子が飛び散った。

 

フリスベルク。それは玄界への帰還中に補給で立ち寄った国で襲撃された時、襲撃した奴らが使っていた、羽根の生えたトリオン兵だ。これを解析した結果、この羽根を俺も使えるようになった。

 

さっきの雷撃を防いだことからも分かる通り、これはめちゃくちゃ堅い。羽根だけでも、俺が全力で展開したシールドを重ねたものよりも堅く、そのうえフィールドとして羽根にシールドが常時展開されている。羽根も、破壊されたらすぐに修復される。後、これが一番デカイのだが、普通に空を飛行出来る。グラスホッパーがなくてもぶっちゃけいいのだ。

ここまで聞けば、かなり使い勝手のいい高性能シールドと取れるが、当然デメリットもある。一つ目は、一度展開したら、トリガーを解除しない限り羽根が解除出来ないことだ。2つ目に、そもそも羽根がデカすぎる。この羽根一枚につき3m近くもあるのだ。何で展開したかっていうのは、雷撃がこれじゃないと防げないと思ったからだ。ただ、今の俺の横幅は羽根を含めたら7m近くある。

 

因みに、アフトクラトルが攻めてきた時使わなかったのは、この羽根がハイレインと戦う時邪魔だと分かっていたからだ。これが使用出来るのは一回きり。切り落とされたり、完全に破壊されたら、トリガーを一旦解除する必要があるし、«アレクトール»だったら、羽根を修復してもすぐに穴だらけにしそうだったからだ。·····ここまで長々と、誰に説明したんだろうか。まあ、考えるだけ無駄だからいいか。

 

ジーガ「······ここにいてもいいのかい?僕の仲間がロドクルーンの神を探しに行ったよ?」

 

ジーガがそんなことを言ってくるが、それくらい想定内だ。

 

八幡「だからどうした?」

 

嵐山さんは、他の人に指示を出して、少しずつ俺達から遠ざかっていく。

 

八幡「自分の心配してる場合かよ」

 

俺は、羽根の羽ばたきで加速してブレードで斬り掛かる。

 

ジーガ「君の方こそ」

 

ジーガは電気で作ったと思しき、バチバチと音を鳴らすブレードで俺と切り結んだ。

 

 

 

 

 

 

 

八幡とジーガが戦っているのと同じくして。

 

小町「·······陽乃お義姉ちゃん。来たよ」

 

陽乃「······あなたがロドクルーンの?そうは見えないけど?」

 

陽乃と小町は、比企谷隊の隊室の前に、佇んでいた。そこに、招かねざる来訪者が一人。陽乃は通常トリガー、小町は«マステマ»を起動していた。

 

「····-どうも初めまして。リクリー・ロビートと申します」

 

男はそう名乗った。そして、男は言った。

 

 

 

 

 

 

「神を引き渡していただけますか?」

 

 

 

 

 




キャラ紹介

ジーガ・アリアド
傭兵。今回はロドクルーンに雇われており、中で仕事中をするリクリーの邪魔をさせないための陽動にあたっている。プロローグ①で比企谷時宗が黒トリガーになる原因を作った張本人。黒トリガーで蘇った八幡に殺されかけており、妻になる筈だった女性が黒トリガーになることで生き返る。姿は、中肉中背で、比較的大きな目。髪は金髪。キャラの性格のイメージは、《双星の陰陽師》の石鏡悠斗と、《ガンダム00》のリボンズ・アルマークを足して2で割ったみたいな感じ。容姿の具体的なイメージは《僕達は友達が少ない》の長谷川小鷹みたいな人(と、なりました)。

黒トリガー «雷獅子»
雷獅子は«バンシィ»と読む(名前は《ガンダムUC》のバンシィより)。砲撃型の黒トリガー。電気をブレードにしたり、貯めて一気に放出したりして攻撃する。



リクリー・ロビート
傭兵。ジーガに同じくロドクルーンに雇われ、神の回収を任された。ジーガには、コイツには何か違和感がある、と思われている(本人はさして気にしてない)。背が高く、髪は黒。キャラの性格のイメージは、《るろうに剣心》の斎藤一を少し柔らかくした感じ。容姿もそのまま。

黒トリガー ????



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。