やはり俺達が世界の銃爪を引くのは間違っていない   作:シャルルヤ·ハプティズム

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レイジさんのフルアームズって、某〇動戦士のフルアーマーVer.に似てると思うんだ。


43話:戦火が消えても火種は残る(前編)。

 

八幡「··········以上です」

 

城戸「ご苦労だったな。今日はひとまずさがってくれ。また後日招集がかかるだろう」

 

これで、今回の侵攻の報告は終わった。ジーガ・アリアドの事とか、まだ色々と調べたいことがあるが、それはまた今度にしよう。とりあえず今日のところは陽乃を拾って帰るとしよう。祐夜と柚稀菜はまだ早いけど、もう寝てる頃か?

 

八幡「分かりました。失礼します」

 

俺は、会議室を後にした。因みに、トリガーを破壊されて、不便なので仕方なく黒トリガーのトリオン体である。銀髪に蒼眼とか目立ってて恥ずかしい。

 

 

 

 

八幡「······空閑じゃねえか」

 

比企谷隊の隊室に向かう途中、ランク戦を終えたのであろう空閑と雨取と遭遇した。この2人は訓練で俺の黒トリガーをもう見慣れてるので、何とも思わないらしい。未だに何か言うのは那須隊くらい。当たり前か。

 

遊真「おや、ハチマン先輩。どうも」

 

八幡「あ、見たぞランク戦。圧勝じゃねえか」

 

千佳「いや······修君がいたから······」

 

遊真「そうだな。あれは修のお陰だ」

 

そんなことはないと思うんだがな······空閑は単独で川崎隊を撃破したし、雨取も鉛弾で、砲撃と緩急つけてていい援護だったと思うが。

 

八幡「そんなことはねえと思うが····」

 

遊真「そう言えば、ハチマン先輩は何でこんなとこいんの?」

 

八幡「こんなとこって言うなや······隊室で陽乃拾って帰るとこだ」

 

というか、ランク戦終えたコイツらこそ何でここに居んだ?

 

千佳「あ、さっき陽乃さんから隊室の前で戦闘してるって通信が······」

 

八幡「あ、陽乃が修を呼んだんか。てか、本部に侵入した奴か」

 

だからコイツらここに居たのか。

 

八幡「まぁ行こうぜ。まだ修も居るだろ」

 

千佳「は、はい」

 

 

 

 

 

八幡「········修元気だな·····」

 

隊室の前で、陽乃・修・小町は談笑していた。ランク戦やって、戦闘に途中参加してんのに、修が一番疲れてなさそうだぞ。小町なんか目に見えて疲れてそうなのに。

 

修「あ、兄さん。それに遊真に千佳も」

 

陽乃「この中で一番バイタリティ溢れてるからね。新進気鋭の隊長さん?」

 

修「新進気鋭かどうかは分からないけど········」

 

八幡「逆に小町の疲れようが凄いな。何故ここまで差が出るのか」

 

小町「ちょっとその言い方なくない!?小町途中一人で黒トリガーの相手したんだよ!?」

 

遊真「あれ?じゃあハルノさんが通信送ったのって」

 

陽乃「一回カメレオンで隠れました」テヘッ

 

陽乃のテヘッ可愛い。じゃない。それは置いといて。

 

八幡「格上相手に一人にさせるなよ······」

 

陽乃「だって〜。«サンドラ»使わないと勝てなそうだったんだもん」

 

陽乃がブーブー言っている。なんだよ「もん」って。可愛いなおい」

 

陽乃「なっ!?ナチュラルにそんなことを······」///

 

何だ突然顔赤くして。てか、何で修と小町は呆れた目を向けてくるのか。何で空閑は意味深に頷いて雨取は驚いているのか。

 

修・小町「「うわー久々に聞いたよ兄さん(お兄ちゃん)のそれ」」

 

え?声に出てた?恥ずかしいけど言ったことは事実だろ?

 

八幡「声いつから出てた?」

 

修「なんだよ······ってあたりかな」

 

八幡「やべ。久々に癖が出たわ」

 

遊真「ハチマン先輩がハルノさんを口説くのは癖なのか?」

 

修「そうだね」

 

小町「同じく」

 

何故コイツらはこんなに恥ずかしいことを真顔で言ってしまうんだ·······

 

八幡「お前は何処からそんな言葉を覚えてくるんだ·····」

 

遊真「えっと·······この前ハチマン先輩とハルノさんが玉狛に来た時にとりまる先輩とウサミ先輩が言ってた」

 

よし、2人は今度処刑だな。宇佐美は一日眼鏡無し、コンタクト着用だな。烏丸は······思い浮かばねえ。とりあえずポイントは貰っておこう。·······年上の年下いびりだなこれ。しょうがないから、烏丸からは諦めて太刀川さんと米屋から2000ポイントほど徴収しよう。そうだな。それがいい。そうしよう。

 

八幡「とりあえずアイツらの言うことはあんま間に受けなくていい」

 

遊真「ふむ。なんかよく分からんが分かった」

 

八幡「それはどっちなんだ············小南?」

 

気付いたら、いつの間にか小南が近くに来ていた。

 

桐絵「修······」

 

修「」ダラダラ

 

小南は何を言うつもりだ?修に冷や汗がログインしたのは何でだ?

 

桐絵「陽乃や小町や千佳と、随分仲が良さそうね?」ニコッ

 

怖っ!!?小南さん怖っ!!!ヤヴァイ。ヤバイじゃなくてヤヴァイ。目からハイライトがログアウトしてやがる。小南はヤンデレだったのか········修の冷や汗が凄いことになってる。俺と陽乃と空閑は震えが止まらない。小町と雨取なんかはあからさまに怯えてる。

 

修「·····きr」

 

桐絵「何かしら?」ニコニコ

 

修「な、何でもありません······」オビエ

 

 

 

遊真「ハチマン先輩、コナミ先輩が怖すぎるんだけど·······」ヒソヒソ

 

千佳「わ、私も····」ヒソヒソ

 

震えの止まらない俺に、同じく震えの止まらない空閑と怯えてる雨取が小声で話しかけてきた。雨取は俺や陽乃や小町や空閑の後ろに隠れててもおかしくない勢いである。

 

八幡「諦めろ。アイツの性格からして、修が従うしかない」ヒソヒソ

 

何か言えって?ハイライトオフのあの目に何か言える奴が居るなら知りたいくらいだ。あの笑顔はヤヴァイ。何度も言うがヤヴァイ。決して立体機動装置で飛び回る人ではない。

 

桐絵「行きましょう?」ニコッ

 

修「は、はい······」ビクビク

 

終始怯えていた修は、そのまま小南に何処かに連れていかれた。修の将来が心配だ·······憐れ修。強く生きろ。

 

レプリカ『先程のコナミの殺気は驚いた。有吾ですらあのレベルの殺気を相手にしたことはあるかないかだ』

 

レプリカが空閑の指輪から出てきた。機械がダイレクトに殺気を感じるとは·····てか、指輪に避難とかズリぃ。

 

遊真「マジか······」

 

 

 

八幡「·······そう言や日浦は?もう帰ったのか?」

 

ずっと気になっていたことを聞いてみた。熊谷とかが迎えに来たのか?

 

陽乃・小町「「あ」」

 

八幡「お前らなぁ······」

 

帰ったんじゃねえのかいな。コイツら忘れてたのかよ·····日浦可哀想だろ······

 

 

八幡「あ〜·····日浦、もう出て来て大丈夫だぞ」

 

茜「はい」

 

とりあえず忘れていた2人にチョップを食らわして日浦にもう大丈夫だと促す。

 

茜「えっと、さっき凄い怖い殺気?を感じたんですけど······あれはいったい·····?」

 

小南の殺気は壁を余裕で通り抜けたらしい。アイツ何者だよ。

 

陽乃「それは·····アハハ」

 

小町「そだね·····ハハハ」

 

ほら、コイツらも苦笑いしか出来ない。あれをこれ以上の人間に見せてはいけない。特に、これから修に絡んでくるであろう太刀川さんには要注意だ。マークするのは太刀川さんだが、注意するのは小南で、それを未然に防ぐように努力するのは修だ。俺は太刀川さんを注視すればOK。

 

遊真「あ、あれはむぐっ」

 

口を滑らしかけた空閑の口を手で塞ぐ。

 

八幡「言うな空閑。あれは思い出してはならない」

 

遊真「分かった」コクコク

 

空閑が頷く。雨取は「ヒッ!!!」と声を上げていた。流石に、あれはキツい。日浦は話が分からないようで首を傾げていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅「玉狛第2大勝利おめでと~う」

 

あの後、家に帰る予定だったが迅さんに誘われて、迅さんの鍋を頂くことになった。なので、一旦家に帰ってお袋と祐夜と柚稀菜を連れて、今玉狛にいる。尚、祐夜は俺と陽乃の間で。柚稀菜は俺の膝の上に座って飯を食っている。柚稀菜だけは特別に具がちょっと違う(単純にアレルギーで)。

 

八幡「はい、あーん」

 

柚稀菜「あーん」パクッ

 

ああ、癒される。

 

八幡「ほれ、祐夜も」

 

祐夜「······あむ」パクッ

 

いや、ほんと可愛いよコイツら。陽乃の目がもうね。俺もだけど。

 

亜真実「ホンット仲いいわね~」

 

遊真「ユキナとユーヤはハチマン先輩が大好きだな」

 

祐夜「うん」

 

柚稀菜「大好きだよ~。えへへ〜」

 

八幡・陽乃「「!!!!?······生きてて良かった!」」グッ

 

可愛すぎる。天使だ······2人の天使が······

 

小町「わっ!?突然どしたのさ2人とも」

 

 

 

 

 

烏丸「見てたぞ。スパイダー上手くいってたな」

 

烏丸はスパイダーの練習に付き合ってたのか。

 

修「練習に付き合って貰ったお陰です」

 

桐絵「え〜。アタシ聞いてない」

 

修「あ、そ、それは」アセアセ

 

修は何であんな慌ててんだ?え、ヤンデレ?何言ってんだ?

 

修「あ、驚かせようと思って」

 

桐絵「そうなの!」

 

小南の修への感情が直線的すぎる。烏丸の目が点になってんぞ。アイツ最近しょっちゅうだよな。まあ、小南のつんけんした態度がああなれば当たり前か。

 

宇佐美「今回の得点で一気にA級挑戦が見えてきたね!レイジさんからのお褒めのメールが······」

 

陽太郎「すばらしい。まったくすばらしいたたかいでした」

 

陽太郎が立ち食いしながら言う。座りなさい。

 

ヒュース「座って食え」

 

ヒュースが言うとは。意外だ。

 

陽太郎「そんなたまこま第2のみなさんに、うれしいおしらせです」

 

「「「「「「········?」」」」」」

 

皆一様にハテナマークを浮かべているが、迅さんだけニヤリと笑ったのが見えた。

 

陽太郎「ヒュースがたまこま第2にはいりたいそうです」

 

「「「「「····!」」」」」

 

有り得ない話じゃないが、そうくるか。迅さんだな。また裏で何かしたのか。

 

桐絵「どういう風の吹き回しよ!?だってこないだ、「100%有り得ない」とか言ったじゃない!」

 

修「それは桐絵が言ったんだ」

 

桐絵「そうだっけ?」

 

小南ェ············

 

ヒュース「迅との取引だ。アフトクラトルまで同行することを条件に力を貸してやってやる」

 

遊真「ほう」

 

桐絵「何考えてるのよ迅」

 

迅「いや〜面白いだろ?」

 

桐絵「面白くないわよ!!コイツはこっちに攻めてきた連中の一味よ!?普通に危ないわよ!」

 

とりあえず柚稀菜の耳はこっそり塞いでる。

 

修「まぁ落ち着いて。それで?」

 

ヒュース「今はオサムと組んだ方が早いと判断した。本国に戻ることを最優先にする。信じるかは貴様らに任せる」

 

遊真「·······一応ヒュースは嘘は言ってないよ」

 

こういう時、嘘を見抜くサイドエフェクトは便利だな。

 

千佳「私は別に······修君と遊真君がいいなら····」

 

桐絵「またそうやって主体性のないことを······」

 

千佳「迅さんも大丈夫って思ってるみたいだし·····」

 

雨取よ。それで判断するのは些か早計ではないか。

 

桐絵「元々、修も遊真も強いんだし、新戦術も上手くいったんだから、こいつをチームに入れなくてもいいでしょ?」

 

ヒュース「それはどうか。今日の戦いはだいぶマシになったが、それでも穴はある。特にチカの重石攻撃。あれは十分に効果的だが、「普通の弾では人が撃てない」と自ら言っているようなものだ。外から見てもバレバレだった。普通の弾なら得点出来るタイミングで重石攻撃をしていたからな」

 

遊真「·········ふむ」

 

修「·········」

 

ヒュースは元々鋭い奴だったが、この数試合で見抜いてたか。この様子だと、他にも気付いてる奴は多そうだな。あ、二宮さんは確定です。

 

ヒュース「それに、3人揃って初めて新戦術が成り立つ。これでは一人欠けただけでそれが瓦解する。現に、今回の試合でもチカはテルヤに落とされかけた」

 

千佳「······!」

 

ヒュース「どれだけ個々が優れていようと、それまでだ。俺が新たなエースになってやる。そうすれば、どんな相手でも互角以上に戦えるだろう」

 

こいつ言い切ったな。

 

修「·······後は、上層部が納得するか。か」

 

八幡「こればっかりはな······」

 

城戸さんが何て言うかだな。あの人は向こうの世界を相当恨んでるからな······

 

修「ヒュースが協力的ならまだ······」

 

ヒュース「一つ断っておくが、俺は本国の情報は何も話さないぞ」

 

こいつの忠誠心も凄いことだ。この状況でもこれなんて尊敬出来るわ。

 

桐絵「何言ってんのよあんたは!我が儘すぎるでしょ!」

 

ヒュース「この点だけは譲れない。ダメならこの話はナシだ」

 

遊真「·····ヒュースが喋らなくても、ボーダーはエネドラの角から情報を引き出してるぞ。意地張るだけ無駄だし仲良くした方が良いんじゃないの?」

 

空閑の言うことも尤もだが、それはないだろうな。

 

ヒュース「情報を得たなら知っているだろうが、俺は主に忠誠を誓っている。損得ではない。再び主君の下に馳せ参じる時、己に恥じる所があるかどうか、だ」

 

流石エネドラットに犬っころと言われただけある。

 

桐絵「情報は漏らさないけど、一緒に遠征には行くわけ?」

 

ヒュース「貴様らが主に害を為すなら、同行して艇もろとも沈める」

 

言い切った。普通に考えたら止めるべきだが·····

 

修「分かった。交渉成立だ」

 

お前ならそう言うよな。

 

桐絵「ちょっと!?」

 

修「損得じゃない分説得は難しいけど、利害が一致してるだけでも組む意味はある。僕もヒュースの主には少し世話になったことがあるし」

 

あの人底なしのいい人だったからな······«サンドラ»の強奪で相当迷惑掛けたろうなぁ·······

 

桐絵「上層部はどうすんのよ」

 

修「ボーダーにとってもそこまでマイナスの話じゃない。やれるだけやるさ」

 

八幡「じゃあ、頑張れ修」

 

修「ああ」

 

 

 




何時かの感想からですが、那須隊のパラメーターを出します。後、修のもう一個のトリガーセットを紹介。

那須玲

トリオン:7
攻撃:9
防御・援護:7
機動:8
技術:9
射程:4
指揮:6
特殊戦術:5 合計55
※BBFで明かされたトリガーセットで空いていたサブの1枠にアステロイド追加。


熊谷友子

トリオン:5
攻撃:7
防御・援護:9
機動:9
技術:9
射程:4
指揮:4
特殊戦術:3 合計50
※空いていたメインの1枠にグラスホッパー。サブの1枠にアステロイド追加。


火浦茜

トリオン:5
攻撃:8
防御・援護7
機動:6
技術:9
射程:7
指揮:3
特殊戦術:4 合計49
※空いていたサブの1枠にスコーピオン追加。



三雲修(改造トリガー)
メイン サブ
スコーピオン スコーピオン
レイガスト イーグレット
スラスター メテオラ
バイパー アステロイド
ハウンド バッグワーム
韋駄天(試作) テレポーター(試作)
グラスホッパー グラスホッパー
シールド シールド
※ホルダーの数をレイジと同じ片側8個ずつに増設。









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