葵は最後にフリーザーを戻すため
離れた場所で気絶中の雛の隣に待機している。
ぴ「俺が体力を削る。フリーザーの攻撃は頼んだ」
ワタル
「現状では他に手はあるまい。了解した。」
今のフリーザーは天空を舞いながら、動くものを敵と認識するようだ。
羽ばたくだけで、空気中の水分を凍らせて雪を降らせる。
それは粉雪となりピカチュウたちの体力を奪うのであった。
ぴ「レミオロメンじゃねえんだよ!」
葵「あ、粉雪だね。分かりやすい」
ぴ「ひねった方がよかったか。
うぐぅ。ここの屋台が一番おいしいんだよっ」
葵「?? なんの屋台?」
雛(葵ちゃん、たい焼きのことよ)
ワタル
「無駄口を叩いている場合か!
しかけるぞ。 ギャラドス、あまごい」
ぴ「おっと、悪ぃな。 こりゃ助かる。
まずは電磁波」
ピカチュウにとって、いや、電気ポケモンにとって
天候が雨であることは有利である。
水は電気を通すのだから。
戦いは混迷を極めた。
ピカチュウが10万ボルトでダメージを与え、
フリーザーの攻撃をワタルのギャラドスで防ぐ。
たが、フリーザーの粉雪、冷凍ビームにより
ギャラドスはダメージを蓄積されてゆく。
この戦いはギャラドスが要になる。
水・飛行タイプのギャラドスは、
フリーズドライ以外の氷タイプの技を等倍に抑えることが可能。
水タイプには氷タイプの技はあまり効果がなく、
飛行タイプには効果抜群。
つまり、氷タイプの技はギャラドスに対して等倍となる。
前述のフリーズドライは水タイプにも効果のある氷タイプの特殊な技。
これをギャラドスに撃たれてしまうと、4倍ダメージとなる。
そのため、ギャラドスに注意が向かぬよう
ピカチュウが立ち回る必要がある。
ぴ「なんか変な感じだな」
ピカチュウは粉雪のダメージしか受けないはずだが、
自身の体に違和感を感じていた。
ポケモンの使用技には限界がある。
10万ボルトは15回あたりだ。
3、4回しか使ってないのに倍は使った感じが否めない。
伝説のモンスターの何らかの能力なのかもしれない。
ワタル「プレッシャーだ」
ワタルがピカチュウの状態を診て疑問に答えた。
ぴ「あいつ、宇宙を統べる者かよ。 白キュベはきつい」
ワタル
「なんだか知らんが、フリーザーの特性だ。
その威圧感で、相手の使用技を減算すると聞く」
ぴ「うー、ツッコミ欲しい。うー」
何処かで、うみねこの鳴き声がする。
きっと気のせいだ。
雛(なく頃にをスルーだなんて、なんてこと。
気絶なんてしてなければ)
何はともあれ、早々に決着を着けなくてはならないらしい。
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ぴ「この雨なら、使えるか」
ピカチュウはギャラドスによって
呼び寄せられた曇天を見つめて呟いた。
ぴ「ワタル、隙を作ってくれ。大技仕掛けるぜ」
ワタル「む、了解だ。 ギャラドス、バブル光線!」
フリーザーは即座に反応し、
ピカチュウを狙っていた冷凍ビームの対象をギャラドスに変更。
バブル光線を相殺にかかる。
ワタル 「キャンセル!! 破壊光線!」
ワタルは卓越したトレーナーである。
瞬時にポケモンへの命令を停止させ、次の命令へ繋ぐことを可能としている。
ワタルが他を圧倒し四天王になる決め手になったのが
このキャンセラーとしての力だ。
威力の変化に気付いたフリーザーは意識が完全にギャラドスに向いた。
相殺しきれないと判断したのか、大きく旋回する。
ぴ「よっしゃ、いくぜ!
天光満つる処、我は在り。
黄泉の門開く処、汝在り。
出よ神の雷!」
葵「何の呪文?」
雛(時を巡る魔王を封印できる魔法よ。
因みに、雷属性)
ぴ「これで堕ちろ!
インディグネイション
かみなり!」
天候が雨の時、かみなりの命中精度は絶対になる。
破壊光線を回避したフリーザーが振り返る。
その瞬間、轟音と共に雷がフリーザーへ降り注いだ。
葵「やったの?」
砂埃が徐々に払われる。
だが、そこには、雷で体力を失ったかと思われたフリーザーが
悠然と地に舞い降りていたー
ぴ「な!?こいつ」
ワタル
「伝説は伊達じゃないということか…」
ぴ「νガンダムは伊達じゃない!」
キュピ~ン
一方離れた場所の葵と雛(気絶中。
キュピ~ン
葵「この音なんか聞いたことあるよーな?」
雛(NT音よ。
わたし、シャア・アズナブルが粛清しようというのだ。
くらいの返しを……いや、難易度高いわね)
まるで、その様は王者の羽休め。
フリーザーは、ピカチュウの雷を看破し、
直前にはねやすめを発動したのだ。
はねやすめとは書いて字の如し、羽休め。
自己回復能力を増幅。
さらに発動中、一時的だが飛行タイプを失う。
つまり、フリーザーの弱点を付いたはずの雷は等倍となる。
故に、体力を回復したフリーザーは、雷を凌いだ訳だ。
ぴ「俺たちに翼はないって訳か」
ワタル
「いや、ギャラドスは飛行タイプも含んでいるが?」
ぴ「が、がんばルビィ(。・ω・。)」
そして、フリーザーに先手を取られていることに
ピカチュウはまだ気付かない。