ぴかちゅうのなく頃に再   作:せいばー

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カブトプスの鎌はピカチュウを完全に捕らえた。


雛「ピカチュウ!!」


しかし、振り下ろされた鎌に手応えはなく、ピカチュウは霧のように消えて いく。
そして、ピカチュウは雛の前にいつのまにか立っていた。


雛「え、どうして?」

ぴ「質量を持った残像だってばよ」

雛「はぁ、つまり影分身ね。心配して損した」


雛は呆れつつも、ピカチュウの実力に関心していた。
影分身はまだ少し残っていて、3匹の攻撃を空に消している。

ぴ「流石に3匹相手はキツイな。
  しかも、あいつら連携してくる」

雛「…しょうがないわね。手伝ってあげるわ」


雛は、サンドとフシギダネをボールから出す。


雛「レベル低いけど、いないよりはマシでしょ?」

ぴ「サンキュ。ん、そうだ。ちょっと耳貸せ」


雛はしゃがむのが面倒だったので、ピカチュウを抱き抱えた。


ぴ「なっ、何を!?」

雛「はい、これでいいでしょ」

ぴ「あ、あぁ。 じゃあ、俺の指示通りに…」


ピカチュウは手早く作戦を伝えた。


鈍(ニビ)2

ぴ「よろしく頼むぜ」

 

 

雛に作戦を伝えている間に、影分身は消えてしまった。

ピカチュウは古代ポケモン3匹に電撃を放ち注意を引き始める。

 

 

雛「本当に大丈夫かしら?

  いい? サンド、フシギダネ私の言う通りにするのよ」

 

 

雛はサンドとフシギダネに指示を与えた。

 

 

その頃、ピカチュウは3対1。

電磁波で動きを鈍らせ、影分身で回避しながら何とか攻撃を凌いでいる。

それでも古代ポケモンの攻撃は当たっていない訳ではない。

 

上空・地上からの波状攻撃で

徐々にピカチュウの体力を奪いつつあるのも事実だ。

ピカチュウも古代ポケモンの攻撃の合間に電気ショックで応戦するのだが

回避に徹っしているので、攻撃は決定打にはならない。

 

 

ぴ「ちッ、こいつら!」

 

 

3匹の古代ポケモンたちの攻撃は、

 

プテラの強襲『突進、翼で撃つ』から

オムスターの『水鉄砲や潮水』で敵の動きを制限し、

最後にカブトプスが相手を仕留める『きりさく』

 

という息の合った連携をみせている。

 

 

何度かの攻撃の後、2匹の攻撃を捌ききるがそこに隙が生じた。

すかさず、カブトプスが鋭い両腕の鎌でピカチュウに切りかかる。

 

が、鎌を振り下ろす直前カブトプスの動きがピタリと止まった。

 

ピカチュウはにやりと悪笑を浮かべる。

 

 

 

カブトプスは自身の異変に気付き、ピカチュウから距離をとる。

オムスターも周囲を警戒し、攻撃を止めた。

 

 

ぴ「塵も積もれば、なんとやらだぜ」

 

 

空中に停滞しているプテラに威嚇の電撃を放ちつつ、雛のいるほうへ戻った。

 

 

 

ぴ「そろそろ頃合いか」

 

雛「いつでもいけるわ。フシギダネは回収するわよ」

 

ぴ「ああ。いい仕事するぜ、あいつ」

 

 

瓦礫の影でカブトプスとオムスターの体力を

吸い取り続けていたフシギダネを一旦ボールに戻す。

 

カブトプス、オムスター共にタイプは、岩・水である。

 

草タイプの技は岩タイプ、水タイプのどちらにも効果的。

つまり、通常の計算で威力が4倍に増幅される。

 

それでもレベル差があり、2匹の体力を一気に減らせる訳ではない。

 

だが、この微妙な威力のおかげで

カブトプス、オムスターに気付かれることなく体力を奪えたのだった。

 

 

ぴ「こそこそ作戦、お願いします!」

 

 

どこから取り出したのか分からないが

首に掛けた咽喉(通信)マイクに手をやりながら雛に通信を送った。

(しかし、雛は受信する機器は持ってはいない)

まあ、隣にいるのであまり関係ないことなのだが。

 

 

雛「了解であります。 西住じゃなかった、ピカチュウ殿。

  サンド!いいわよ!」

 

 

律儀に合わせる雛の合図と共に地面が揺れ始める。

 

 

ぴ/雛「パンツァー、フォー!」

 




カブトプス、オムスターが居る辺りの床が陥没する。
地上にいる2匹は陥没した床に落ちていった。

そして、床を陥没させたサンドがひょっこり顔を出し戻ってくる。

サンドはピカチュウが戦ってる間、穴を掘る要領で床を陥没させたのだった。
その深さは5メートル近い。

カブトプス、オムスターの身長はそれぞれ1.3メートルと1メートル。
容易に登れる高さではない。


雛「よくやったわ、サンド。
  フシギダネ仕上げよ、やどりぎの種!」

再びフシギダネをボールから出して、攻撃指示を与える。

フシギダネは陥没した床にやどりぎの種を蒔いた。

やどりぎの種は相手に寄生し、体力を徐々に減らし続ける。
更に、こちらの体力を僅かに回復してくれる優れた技だ。

通常ならポケモンをボールに戻すこと等でやどりぎの種は振り払えるのだが
野生のポケモンでは、回避手段を持つものは少ない。


ぴ「読み通り」

雛「そこ、デスノート持たない」


ピカチュウはプテラを牽制中。
空中にいるプテラまでは穴に落とせなかった。


陥没した床から、水音が聞こえる。
床の底いるカブトプス、オムスターはこのままでは這上がれないと悟り
自ら放つ水で穴を満たし、這上がろうとしているのだ。


雛「ピカチュウ、来たわよ!」

ぴ「任せろ!」


ピカチュウは陥没した床に飛び込んだ。


ぴ「アイ、キャン、フラーイ!!」

雛「ねだるな。勝ち取れ。さすれば与えられん」


水で満たされた床底で電撃がほとばしる。
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