IS世界に堕ちた悪魔   作:だめねこ

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二人目

「やあ、君が秋山 ノブかい?」

 

その金髪の青年はまるで十年ぶりに会った親友に話しかける気安さでノブに声を掛けた。

 

しかし、それとは裏腹にその青年の発した声は力強くそして、抗いがたいものでありノブをもってしても抵抗できなかった。

 

「あ、ああ俺が秋山ノブだ」

 

全身から冷汗が流れ出る。

 

目の前に居る青年は人間じゃないとノブの本能が叫ぶ

 

この感覚はかつてアンリ・マンユと相対したとき以上のプレッシャー

 

「あんた一体何者だ?」

 

「おっと自己紹介がまだだったね。私は暁の明星。大魔王ルシファーだ。」

 

ルシファーがそう名乗ると場の空気がとてつもなく重く、そして冷たくなった。

 

「そ、それで大魔王ルシファーがこんなところに何の用だ?」

 

「ふむ、私を前にして質問できるとは・・・・まぁ合格として置こう」

 

そういうとルシファーからの威圧感が無くなった。

 

「今地上で面白い物が出来たと聞いてね。それを見に来たんだ。確かISと言ったかね。ノブは使えるのかね」

 

「いえ、俺は使えないです。」

 

「そうか・・・それは残念だ。」

 

ルシファーは落胆したように声を出したが次にルシファーが言った言葉はノブを追い詰めた。

 

「しかし、ノブの周りに居ればいずれは見れそうだからしばらくは君の携帯の中に入っていよう。私を退屈させるなよノブ・・・いや、アンリ・マンユよ」

 

ルシファーはそういうと自身を電子化させノブの持つ携帯に入っていった。

 

「(マジかよ!?)」

 

内心で悪態を吐くも状況が好転するはずも無く、ノブは額を抑えつつ温泉に入っていった。

 

 

 

 

温泉から出たノブは一端自室に戻ることにした。

 

そこには座布団を枕代わりに横になっている浴衣姿の楯無が居た。

 

ノブが部屋に入ると気がついたのかむくりと起き上がりこちらを見る。

 

「あらノブおかえりぃ~」

 

「だらけきってんな生徒会長殿は・・・そんな姿生徒に見せたら幻滅して部屋から出てこなくなるんじゃねーか?」

 

「ふふふ、ノブの前でしかこんなだらけた姿出来ないわ」

 

「ああ、そうかい。俺はこれから夕食に行くけどお前はどうするんだ?」

 

「ノブがお姉さんを気遣うとは・・・もしやデレ期到来!!!」

 

目を輝かせて鼻息を荒くしている楯無を見て

 

「じゃあな」

 

それだけ言うとノブは部屋から出て行った。

 

「あ~ん恥ずかしがらなくても良いじゃないお姉さんがエスコートしてあげるわよ♥」

 

慌てて飛び出しノブを追いかける楯無

 

道中ノブの腕を取ろうと躍起になった楯無だがそれは果たされることは無かった。

 

そして食堂に入るとそこには生徒達と白い制服を着たハザマイデオが居た。

 

「よお、ハザマ死にに来たか?」

 

「やぁ久しぶりだねノブ。まさか生身で僕と殺し合うというのかい?それこそ笑えない冗談だ」

 

売り言葉に買い言葉で空気が一段と張り詰める。

 

「だったら試してやるよ」

 

ノブはそれだけ言うとハザマに一気に近寄り殴りかかる

 

周りの生徒たちはノブの拳が以前壁を破壊したことを思い出し、ハザマの頭が破裂する未来を想像した。

 

しかし、現実は違った。

 

「IS魔神皇」

 

ノブの拳はハザマが展開したISに防がれた。

 

「ちぃ」

 

「今度はこっちの番だ」

 

今度はハザマが部分展開したISで殴りかかる

 

「なめんじゃねー!!!」

 

現在最強の兵器の拳がノブに振るわれるもそれはノブが空いている手で掴み防がれた。

 

「やるねノブこれは期待以上だ。」

 

「すぐにその減らず口を叩けなくしてやる」

 

一触即発の状況に第三者が現れた

 

「静かにせんか馬鹿者が!!!!それにハザマ何故ISを起動している?」

 

「クックック降りかかる火の粉は払うものでしょ織斑先生?」

 

「ふん、まぁいいならば解除しろ。それとノブお前には話がある。」

 

「ちぃ興ざめだ。」

 

ノブはそれだけ言うと食堂を出ようとハザマに背を向ける。

 

「待てノブ」

 

「そうだ~そうだ~ちーちゃんが待てって言ってんだから待てよゴミ」

 

「ハッ頭の中が年中メルヘンな奴に言われる筋合いはねーんだよ。」

 

「ねぇちーちゃん、ハー君コイツばらして良いよね?束さんちょっと頭にきちゃった。」

 

「なっ!?」

 

「束やれるんだったらやってみなよ」

 

「ハー君からもお許しが出たしお前死亡決定」

 

「ハッ何を言い出すかと思えば、俺を殺すだって?欠陥兵器作って粋がっている程度の奴に何が出来る」

 

「双方とも止さんか!!!!今はそれどころでは無いのだ。専用機持ちは会議室に来るように」

 

千冬はそれだけ言うと束の顔を掴み食堂から出て行った。

 

束の叫びが響き渡り張り詰めた空気は四散した。

 

「今は見逃してやるが首を洗って待ってやがれ」

 

「ふん、精々僕を楽しませるんだな」

 

ノブは食堂に残り、専用機持ちは全員千冬についって行った。

 

 

 

 

 

 

 




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