サブトラマンは、プロデューサー!   作:ライトスラッガー

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いまさらになって需要あるのかと思い始めてしまいました・・・・
目指せ約50話!

あと、よろしければ感想など貰えるとありがたいです。ぜひお願いします。


元気の源

俺はブレスレットを左腕に装着した。手によく馴染んで痛くもない。

意識の世界から目が覚めた俺は、瓦礫の隙間から左腕を掲げて叫んだ。

 

 「頼んだぞ!」

 「ああ、ゼノーン!!」

 

それは今まで味わったことのない、不思議な感覚だった。俺の身体が暖かな光に包まれたかと思うと、上下の認識が一切なくなって、気が付いたら自分の目線はビルと同じか、それ以上になっていたのだ。

ウルトラマンはテレビの中にある空想の存在だけだと思っていた。しかし変身した・・・・・俺が、ウルトラマンに・・・・!!

 

 「キエェアア!?」

 

ベムスターはいきなり現れたこちらに気が付き、ゼノン(俺)に向かって攻撃を仕掛けた。

ベムスターは飛び上がったあと、軸合わせを行わず突進を仕掛けてきたが、ゼノンはそれを宙返りで躱した。着地先でブレスレットからベムスターの背中にスラッシュを撃ち出し、体制が崩れた内に今度は接近戦を試みる。

 

しかしベムスターは振り返りと同時に光線を放った。

 

 「キエェエ!!」

 「デュワ!?」

 (ッ!スパークシールド!!)

 

俺はとっさに円形のバリアを張ってベムスターの光線を防いだ。しかし接近しようにも光線が止まる気配がない。

俺は一か八か、バリアを解いて賭けに出た。

 

 「デュッ!!」

 

前転で光線を回避し、首はね起きの要領でベムスターの顔を蹴り飛ばした。次に俺は、よろけたベムスターの懐に入り込み、左のブレスレットで首に手刀を当てた。ブレスレットには打撃を強化する能力があるらしい。これら一連の動きに対応できなかったベムスターは、背中から後ろに倒れて、大通りの道路の上でジタバタともがき始めた。

 

 (脳をゆすぶられたんだ。うまく立てない今がチャンスだぞ!ブレスレットをマックスギャラクシーに変えてくれ)

 

俺はブレスレットを自分の光に照らした。するとどうだろう!何とブレスレットは、七色の光を放ち、とてもカッコいいアイテムに変身した。真ん中にはブレスレットにも着いている宝石があり、形は鳥が翼を広げたようなデザインだ。

 

俺は宝石に光の力を溜め、それをベムスターに向かって一気に解き放った!!

 

 「ギャラクシーカノン!」

 「キエェエエッ!!!!」

 

非常に高いエネルギーがベムスターに命中し、ベムスターは爆発消滅した。

 

 

 

 

 

俺が次に目覚めた場所は、再びあの瓦礫の中だった。しかし今回は違う。女の子やその他の人たちが、穴の外から俺の顔を覗いていた。

 

 「居たぞ!!ここだ!!」

 

時間をかけて、集まった人たちによって俺が救出された。怪我は少なく、ただ擦り剝いたりしているだけだった。

 

 「運がよかった!瓦礫の間に挟まっていて助かったんだ!!」

 「・・・・そうか、助かったのか」 

 

未だに俺の中では戦っていたという感触が残っていた。今も俺は温かい光の中にいるようで、少しポカポカしている。

すると、助けた女の子が俺に泣きながら抱き着いた。おっと、まずいかな?と思ったが、そんなことはなく、俺はずっと泣いている彼女の頭を撫でてあやした。

 

 「あ”りがどうございまず!あ”りがどうございまず!」

 「もう大丈夫。俺は何ともないし、君も無事だ」

 「千枝ちゃん、本当によかったですね」

 「はい!ちひろさん!!」

 

そうか、千枝ちゃんというのか。ちひろと呼ばれた黄緑の上着を羽織っている女性は、千枝ちゃんの手を繋ぐと俺を見て深いお辞儀をした。俺は女性にそんなことをされたことはなかったので、あわあわと戸惑ってしまった。

 

 「千枝ちゃんを助けて頂いてありがとうございました」

 「い、いえいえ!大丈夫です!!」

 「本当に、ありがとうございます」

 

ちひろさんは、千枝ちゃんを家に連れて帰る途中だったらしい。逃げてる途中にはぐれてしまって探している時、崩れた瓦礫の前で泣いている千枝ちゃんを見つけたそうだ。

ちひろさんは俺が声を出して生きていると分かると、真っ先に瓦礫を持ち上げようとしてくれていたらしい。

こっちからすればそれこそ有難いことだ。

 

 「皆さんも、本当にありがとうございました」

 

俺は改めて、助けて頂いた全員に頭を下げた。その場に居た誰もが笑って、お互い様だ。と言ってもらった時は、胸がジーンと熱くなった。

 

 (人間というのは、温かい生き物だ)

 

ああ、ゼノンの言う通りだと思う。しかし街は今回の事件でボロボロになってしまった。それでもまた必ず復活するだろう、こんな温かい人たちがいる限り・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、俺は不安を抱きながら事務所に向かった。朝のニュースでは、昨日の出来事がどの番組でも取り上げられていた。テレビで放映されたウルトラマンと酷似している巨人に怪獣。それは空想などではなく、本当に存在したということ。

その証拠に、戦ったあとの道路はところどころ割れており、未だに倒壊寸前のビルまである。そんなとこにはKEEP OUTと書かれたビニールテープで立ち入り禁止となっていた。そのおかげで難なく通れた場所が通行止めのせいで迷路のようになっており、事務所まで遠回りしないと行けなくなっていた。

おかげでいつもより三十分遅れてギリギリの到着だった。危なかった、ゼノンが起こしてくれなければ完璧遅刻だったと思う。

 

 「おはようございまーす」

 「お、来たね我らがプロデューサー!」

 「しゃ、社長!?」

 

珍しい!社長が居るなんて・・・・!今回帰って来たのはお土産を置きに来たためらしい。置いたらまたすぐに発つそうだ。

うちの社長はいつも営業先でコネ作ってはお土産を持って帰って来る。そして今回もお土産があるというが・・・・

 

 「一体何なんですか?まさか、またスペパペププじゃないでしょうね?」

 

一回目のお土産は卯月達の三人含めて鳥肌が止まらなかった。しかもアレは食用だというから驚きだ・・・

そんな雰囲気を読み取ったのか、社長はゴホン!と咳払いをすると、入ってくれ。と言って奥にある談話室のドアを開けた。

 

 「初めましてプロデューサーさん!今日からここの事務員を・・・・させ・・・ていただ・・・く・・・・えっ?」

 「あれ?あっ!あなたは昨日の!!」

 「ん?二人とも知り合いかね?」

 

お土産って、ちひとさんの事ですか!?俺は開いた口がふさがらなかった。ちひろさんも相当驚いている様子で、ぽかんとしている。社長はこの空気を気にもせずに話を続けた。

 

 「ティン!ときたから事務員としてスカウトしてきたんだよ。君ぃ、しっかりとちひろ君をサポートしてくれよ」

 「ちょっ、社長!」

 「では、オ・ルボワール!」

 

社長は俺らの返事を待たずにまたどこかに行ってしまい、この場に変な空気だけが残ってしまった。何というか、世界って狭いと感じてしまった。

 

 「あの、仕事・・・しますか」

 「あ、はい」

 

耐えがたい空気は仕事で打ち消すとしよう。俺は今度やるライブの予算を計算し始めた・・・・

 

 

 

 

 

 

 「私は千川ちひろと申します。みなさん、よろしくお願いします」

 「わぁ、私は本田未央!15歳でーす!」

 「私は渋谷凛・・・・・です」

 「私は島村卯月です。笑顔なら誰にも負けません!」

 

午後、学校を終えた三人とちひろさんを合わせたが、どうやら何も問題はなかった。うまくコミュニケーションが取れないと雰囲気が悪くなってしまうからな。

俺はパソコンにもう一度目を向けると、今度はオーディションのファイルを作り始めた。俺はプロデューサー兼マネージャーだ。だから、こういうのには目を通しておく必要がある。

 

 「あれ?」

 

その中で、一つ覚えのある名前に目が留まった。それには「佐々木千枝」と書かれたプロフィールだった。写真もあの子で間違いはなかった。どうやらアイドル養成所に居たらしいが、社長が勧誘したようだ。あの人は・・・・全く。

 

一息つこうと席を立った時、ちひろさんに声を掛けられた。

 

 「プロデューサーさん、昨日は大丈夫でしたか?」

 「え?ああ、本当に大丈夫ですよ」

 「ですが、一応これを」

 

渡されたのはキンキンに冷えたスタミナドリンクだった。俺は受け取ってちひろさんにお礼を言うと、星形の蓋を開けて飲み口に口に着けた。

疲れた身体と五臓六腑に染み渡るこのエナジー!このシャキッとする様な、シュワっと懐かしい、ウルトラなサイダーを飲んでいる気分だった。こんなものは飲んだことがない!!

 

 「美味い!!!」

 「ふふっ、それ、実は私に手作りなんですよ」

 

つい叫んでしまったが、それ以上に驚いてしまった。これがちひろさんの手作りだったとは!!

 

 「これはいいですね。市販のものよりとても美味しくて飲みやすいですよ!!」

 「でしたら、私がこれから作ってきましょう。ただ・・・・」

 「ただ?」

 

ちひろさんは言いづらそうに口ごもった。どうしたのだろうかと思い聞いてみると、材料と手作りだから、一度に量産は出来ないとのこと。それでも構わないので、俺はちひろさんに強く頼み込んだ。

 

 「何してるんですか?」

 「あ、卯月」

 

俺がちひろさんに頭を下げていると、ひょっこりと、扉から卯月が顔を覗かせた。俺は卯月をルームに呼び込むと、俺が飲んだのと同じのスタドリをコップに注いで渡した。

 

 「何ですか?これ」

 「まあいいから、飲んでみろ」

 

卯月は恐る恐るチビッとだけ飲むと、次に飲むときは勢いよく飲み干した。

 

 「ぷはっ、何ですかこれ!!凄い美味しいです!!」

 「ありがとう卯月ちゃん」

 「これ、ちひろさんが作ったんだってさ」

 

卯月はそれを聞くと、ちひろさんにごちそうさまでした!と、太陽の様に明るい笑顔を向けながら言った。

 

その後、他の二人にもこのことが知れ、これを飲んだ後の仕事は必ず大成功となるのだった。




光「光と!」
麗奈「麗奈の!」

 『ヒーロー・怪獣解説コーナー!!』

「今回はこのアタシ、麗奈様が解説してあげるわ。基本的にヒーローは光、怪獣や宇宙人はアタシがすることになってるのよ」

紹介するのは宇宙大怪獣ベムスターね。
「帰ってきたウルトラマン」 第18話「ウルトラセブン参上!」に登場した怪獣よ。

出身地はカニ星雲。身長は四十六メートル、重さ六万千トンね。
えっと、プロフィールは・・・・ナンダッタッケ) ・・・・何よ光!え?なによこれ。

 ・・・・・ベムスターは大食漢で、地球にはヘリウムや水素を狙って飛来したそうよ。その他にも宇宙ステーションを食べちゃったり、ウルトラマンのスぺシウム光線なんかも食べちゃったらしいわ。お腹の他にも鋭い爪や頭の角からの光線が攻撃手段らしいわね。
 結局ウルトラマンは倒せずに・・・!?いいじゃないこの怪獣!「真面目にやって!!」・・・はいはい、分かったわよ。

結局ウルトラマンはベムスターを倒せずに、宇宙で太陽エネルギーを補給しに行ったとき、やってきたセブンから万能武器のウルトラブレスレットを授かったようね。それで切り刻まれたベムスターは敗北。しかしナックル星人の手によって復活し、戦闘データを取らされるためもう一度同じ手で敗北・・・
 二年後、タロウではヤプール人に改造されて出てきたり、暴君怪獣タイラントのお腹になって出てきたりして、レッドマンなど他作品にも引っ張り凧だそうよ。
デザインは鳥をモチーフに、シルエットが五角形になるように作られたみたい。
・・・これを考えた人は天才だと思うわ。五角形何て想像つかないし。

取り敢えず、その見た目と強さによって今も根強い人気を誇ってるのよ!レイナサマの世界征服にはぴったりの怪獣ね!アーッハッハッ・・・・ゲホゲホ!




うーん、麗奈には悪いけど、ベムスターは空間を捻じ曲げて吸収する奴しかそんなに強くないんだ。その個体は大概テンペラー星人みたいな強者が連れてるんだけど、野生のベムスターにそんな実力はないよ。ジャックと戦ったのも普通の個体だし。
 あと、今回ベムスターはマックスギャラクシーで倒されたけど、実はおかしい箇所一つあったんだ。それは、マックスギャラクシーは本来右腕に着ける装備だけど左に着けてたことなんだよ。多分ゼノンがべつに作ったモノなんだろうね。

来週もまた見てくれよな!!
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