死神……悪事を働く人物に対して鉄槌を下す……まさに、正義の味方という感じなのだが、それは文面上での話である。事実、そういった行ないをした奴らの末路は悲しいものだった。ある者は、自身の性器を切られ手足には、杭が打ち込まれ見せしめとなった、また、ある者は、快楽のため殺人をし逃亡したが翌日『正義の名の下に』という書き置きの横に刃物での切り傷と手足に杭を打たれていた。なお、致命傷を避けての切り傷だったため、精神的ダメージもあった。その結果、各国はあまりにも残虐であり非人道的であるため国際指名手配になった。
「マジかよ……」
年齢・性別など、死神の情報は少ない……いや、少なすぎるのだ……まるで、そいつの後ろに大きな何かが情報を操作している様に感じる。
知ってしまったら、後戻りできないぞという脅しがあると錯覚してしまう程に。そして、その人物が目の前で戦っている。しかも、笑いながら。
「く、狂ってる……」
隣で、アリアが青ざめながらそう言った。
「あ、アリア。爆弾は、どうなった?」
「え?あ、もう解除してあるわよ」
「流石、Sランク武偵様……さて、車止めるか」
「ええ、そうね」
「それじゃ、先に中に入ってる」
「わかったわ」
先に中に入って、武藤に爆弾が解除された事を伝えバスを止めてもらった。
だが、アリアが戻って来なかった。嫌な予感しかしなかった。バスを降りて、アリアを探そうとしたら大声が聞こえた……アリアのな……
「止まりなさいッ!死神、あなたを国際指名手配として取り押さえます!」
「……」
ジロリと、アリアの方に向きしげしげと観察?をしてた。
「テ……ー卜」
小声で、何かを呟いた瞬間……消えた。光の残留を残して居なくなった。
「え……」
誰が、呟いたのか今はどうでも良かった。ただ、目の前で起きた事に混乱するばかりであった。
「れ、レキ……あいつは、何処に……」
『すみません……私の視界外に出たようで、ロストしました』
あのレキが、悔しいという感情を孕んだ声で報告してきた。
「そうか、わかった」
この日、各国には死神は超能力者であるという情報が文面で渡った。だが、日本では、超能力者であると共に日本人である可能性があるという疑惑も浮上し、国会の悩みの種が増えてしまい頭を抱えるしかなかったのであった。
――キンジSideOff――
俺は、アリアを見て強くなる
という事で、今回はキンジ視点で書かせてもらいました。うん、主人公をどうするか結構悩みました。因みに、テレポートともう1つの能力がありますが、それはまたの機会に。
ではでは、ここ迄読んでくださり誠にありがとうございます。また、次回、お会いしましょう。では、また。