とある魔眼の概念殺し《完結》   作:黒須 紅

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―明日学校だってのにプロローグ一時間で書いちまったぜ―
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禁書目録
Prologue 死神は図書館と出会う


――七月十九日――

 

「くそっ!あのガキどこ行った!散らばれやろうども、あのツンツン頭のガキを見つけろ!」

 

「はぁ…俺はアイツらを助けてやったのに、追い掛け回されるなんてなぁ…」

 

前者は、いかにもな格好の不良、後者はツンツン頭で、丸い眼鏡をかけた少年―この話の主人公である上条当麻―である。なぜこんなことになっているか、それにはちゃぶ台より低く、洗面台よりも浅い理由がある。簡単な話が、いや見てもらったほうが早いだろう。

 

十数分ほど前に、彼が食事しようと立ち寄ったファミレスで、注文を決めかねていると、

 

「なぁ嬢ちゃん渡すものがあるだろう?」

 

なんて逝ってる(誤字にあらず)不良たちを見て、

 

〈あぁ助けてやろうかな〉

 

などと考えた結果がコレだ。しかし、それは普通とは少し違う。なぜなら

 

「やっと見つけたわよ。上条当麻!」

 

そこまで考えたところで、少女が大きなモノを引きずりながら叫んでいた。

 

「ン?あぁみつかっちゃったか。油断したな」

 

考え事に熱中しすぎたかな、などと人のよい笑みを浮かべながらばやいている少年をみた少女は、額に青筋を浮かべつつ、引きずっていたモノ、いや『者』を手から離した。

 

「あぁやっぱりそうなったか。助けようとしたんだけどな」

 

苦笑を浮かべつつ、黒焦げの不良を見る。―そうそれは先ほどまで彼のことを追っていた不良のリーダーだ―誰がやったか?簡単だ目の前の少女―御坂美琴―である。簡単な話、彼は助けようとしたのだ、『不良』たちを。

 

彼等が住むこの町は『学園都市』。東京都西部に位置する荒野を切り開いて作られた街。この街の総人口は230万人。その約八割が学生のこの街の売りは、街の外の十年先を行く高い科学技術と、子供達に対する超能力開発だ。

 

さてこの超能力開発、とても仰々しいイメージを抱くかもしれないが、やり方は簡単だ。脳に電極ぶっ刺して、薬と暗示で出来上がり。薬品は機密となっているが、学園都市は学生に故意的に脳の障害を起こさせて、超能力者を量産している。(中には生まれ付いての異能者、通称『原石』もいるが)

 

超能力者には七つのLevelが存在する。

能力が無い、もしくはとてつもなく微弱な者たちは、無能力者―Level0―

弱いが、ないよりましな程度の者達は、低能力者―Level1―

使いどころが限られるが、使えなくは無い程度の者たちが、異能力者―Level2―

アニメで言う中ボス程度の者たちが、強能力者―Level3―

アニメで言う主要キャラ、もしくは人外の域に片足を突っ込んだものが、大能力者―Level4―

総人口230万人の学園都市が頂点、七人しかいないトップランカーたち。一人で軍隊と渡り合える者たちが、超能力者―Level5―

いまだ誰も至っていない、学園都市の目標。『SYSTEM』と呼ばれる、神の領域に脚を踏み入れるのが、絶対能力者―Level6―

となっている。そして彼の目の前に居る御坂美琴、彼女こそが学園都市の頂点である、超能力者―Level5―の第三位『超電磁砲』御坂美琴だ。

 

「てゆーかアンタさぁ。不良を助けようとかどこの熱血先生よ。偽善者気取りたいならよそでやって、目障りだから」

 

「はぁ……で、何の用デスカ。三二万八五七一分の一の天才である御坂サマが落ちこぼれの無能力者である俺に何のよう?俺は帰って寝たいんだけど。かえらしてくれないかな?」

 

「ゼロねぇ……」

 

そう呟いた御坂はポケットの中に手を入れ丸い円形の物、ゲームセンターのコインを取り出す。嫌な予感がした上条は右手をポケットの中に入れ左手を自信の眼鏡に添える。

 

「ねぇアンタ、レールガンって知ってる?」

 

「は?」

 

話が飛躍したどころではなく、全く関係のない話を振られた上条は、間の抜けた声で聞き返す。しかし御坂はかまわず話を続ける

 

「超強力な電磁石を使って金属の砲弾を打ち出す艦載兵器らしいんだけど」

 

そこで彼女はコインをコイントスのように真上へとはじく。コインは彼女の指の上に戻り、

 

「こうゆうのを言うらしいのよね!」

 

音を置き去りにし、オレンジの軌跡を残しながら上条の横を通り抜けた。

 

「…………ッ!」

 

「まぁさすがにあんな雑魚に使っちゃ居ないから安心しなさい。普通に追い払うなら、コレで十分よっと」

 

彼女の頭の辺りから角のように雷が飛んでくる。ソレを彼は横に転がり回避する

 

「何でアンタは傷一つ無くよけれるのよ、それに……」

 

もう一度御坂は雷を放つ。上条当麻は、動かないいや、左手を動かし、右手はポケットから取り出した文鎮のようなものを握っている。そして彼に雷が向かい、火花が暗い街を照らす。しかし、目標の少年にあたる直前で雷は消える。彼の右手にはナイフが握られ、彼がつけている眼鏡は外されていた。

 

「で、なんでアンタは傷一つ無いのよ。そんなナイフで避雷針の代わりになるはずが無いでしょ?書庫(バンク)にもそんな能力載ってないしなんなのよアンタは!」

 

それはそうだ。そもそも彼の超能力と、彼女達の超能力は、定義が違う。彼女達の異能が外に矛先を向けているのに対し、彼の異能は自信の内に向かっている。彼女達は脳の回路を送信にあわせているのに対し、彼の脳は回路を受信にあわせている。燃料と理屈は同じ、ただ回路だけが違う。そういった差だ。

 

「ククク、ハハハハハ」

 

彼は嗤う、彼の師のように、彼は嗤うさながら死のように、そして彼は言う、師が使った言葉を

 

「あぁ、御坂お前運がいいな。大凶に当たるなんて選ばれた人間の証だよ」

 

そう、笑いながら言った彼の目は、とても美しい蒼色だった。

 

―七月二〇日―

 

彼はいつもどうり目を覚ました、昨晩ちょっとしたトラブルがあったが、許容範囲だ。軽く体をほぐして、足りていない単位の分の補修のことを思い、朝からテンションが下がったため、気分転換に布団を干そうとベランダに出た。そしてベランダに出ると

 

「ありのまま起こったことをはな「グ~」……」

 

混乱していた頭がこの音で少しマシになった。何が起きたか、ベランダにはすでに干されてた、

 

真っ白い修道服を着たシスターが

 

「おなか減った」

 

「はぁ?」

 

「おなか減ったって言ったんだよ」

 

その言葉にバカらしくなって、上条は考えるのを止めた

 

「わかった、飯作ってやるから入れ、っておっと」

 

「?」

 

言葉を切った上条に首をかしげるシスター

 

「君はなんて名前なんだ?俺は上条当麻だ」

 

「私の名前は禁書目録、魔法名ならDedicatus545だよ!」

 

「魔法名ねぇ……まぁいいか少し待っててくれ飯作ってくる」

 

「ありがとうなんだよ、とうま!」

 

そうして少年は出会う、魔術に、そして少し狂った運命は動き出す。これは正史と外れた物語。蒼の死神の後継はそのチカラでなにをなすのか。

 

―これは死と科学と魔術が交差する正史と外れた物語―




師匠は言わなくてもわかりますね。質問もお待ちしております。キャラ紹介はそのうち
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