FATE/Grand Order 行き着いた先、もう一つの物語 作:シアン
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最近忙しいし、是非も無いヨネ!
ストーリーの展開も難しいしね。
なお、FATEお正月スペシャルの影響により話がそちらに傾きました(倒壊してるレベルで)。というか、まんまお正月スペシャルの内容になりました。すみません!
さて、取りあえず橋まで移動してきたけど。なんか、趣味の悪い石像があるだけだった。
しかも鎖で通行止めされてるし、嫌な予感しかしない。私の直感は割かし当たるからやなんだよねぇ。まあ、こんな状況じゃあ誰でも嫌な予感するだろうけど。
「あら、私の狩り場にやって来るなんて。貴方達、命知らずなのね」
そら、いわんこっちゃない。当たっちゃったよ。誰だか知らないけど絶対サーヴァントだよ。
私、サーヴァント相手に戦えるかなぁ。さっきドクターに剣を送って貰ったから素手でやるより多少はましだけど。
声のする方を見ると、石像に寄りかかる女性の姿。何のサーヴァントだろう。
「よし、まずは自己紹介だね。私は千代紙だよ。あなたの名前、教えて下さい!」
「何言ってるんですか、マスター! 自己紹介なんてしてる場合ですか!?」
「さすがにどうかと思うわよ、千代紙」
2人して責めなくてもいいじゃないか。泣くよ?
「……ふん、貴方達も私の
そう言って長い柄の着いた鎌を取り出す相手。なる程、ランサーか。
「ほう、そんじゃ俺も助太刀するとしようか」
突如、炎が飛来してランサーに向かう。
「チッ」
その場から跳躍して炎をかわすランサー。
そして私達の後ろからフードを被った謎の男が現れた。身長は私達より大きい。
「漂浪者が何の用かしら」
「いやなに、なんだか知らんが石にするって聞こえたからな。そのまま立ち去るのは後味が悪いだろう? ちょうど手も空いてたからな」
そう言って肩をすくめて見せるフードの男。杖持ってるからクラスはキャスターかな?
「しっかし、人間を石にするったあ趣味が悪いなランサー」
「ふん、ここは私の狩り場よ。何をしようが私の勝手。入ってきたのが悪いのよ。貴方も仲間入りさせてあげましょう、キャスター」
やっぱりキャスターだったね。見た目からしてそうだけどね。
「へっ、そうかよ。それじゃあ、そうならないように気を付けねぇとな」
そう言って私達を見るキャスター。
「即興のコンビネーションだ。やれるかい? 嬢ちゃん」
「私は多分出来ますが………後ろからやられる心配が無いわけじゃないですね……」
「そうね、あなたを信用していいのしら?」
「もちろんだ。そっちの都合は知らないが、今はランサーを倒すって言う共通の目的があるんだ。俺は今、奴と敵対しているんだ。敵の敵は味方って訳じゃねぇが、そっちだけじゃ、つらいだろう?」
「……わかった。取りあえず共闘しよう。話はそれからだね」
そう言って武器を構えると、キャスターが驚いたような顔をする。
まあ、いいや。取りあえずランサーを倒すことが第一優先だ。
剣を中段に構え、息を吐き出す。ゆっくりと目を開き、相手を見据える。
気配を感じとってか、得物を構えなおすランサー。
1秒、また1秒と時間が経っていく。緊張が限界まで高まる。
その緊張はランサーによって破られた。
地をけり、一瞬で接近された。
「──!!」
「フッ──!」
鋭い突き。何とか剣で軌道を逸らして、防御する。
しかし、そんなことで止まるランサーではない。二撃目、三撃目と高速の突きが至近距離で繰り出される。
「くぅ……!!」
それを防御するにも限界がある。本来、スピード型の相手に受けに回ってはいけない。これは、基本的なことだ。が、今回それをした理由は決して相手が早すぎるというわけではない。攻撃はまだ見える。反応も出来る。では、その理由は──
「忘れてもらっては困ります!」
閃。鋭い一撃。それがランサーの頸に襲いかかる。
「がっ!?」
沖田の刀はランサーの脇腹を貫通していた。しかしながら、脇腹だ。一撃で殺すならば、狙うは心臓。後ろからならば頸だろう。
実際、沖田は頸を狙って突きを放っていた。しかし、ランサーはその鎌の柄を使って突きの軌道を逸らしたのだ。完全に防いだ訳ではないが、ダメージは最小限だ。
現に、刀を無理やり引き抜くと、後ろに大きく跳躍して距離を取っていた。
だが、そこにも罠がある。
地面に浮かび上がる、ルーン文字。
「しまっ──」
己の失策に気付くがもう遅い。言葉は途中で途切れる。
キャスターが地面に設置したルーン魔術。その位置がそこだ。
火柱が上がり、ランサーは炎に包まれる。
「がはっ……ぐうぅ……!!」
「っ! しぶとい!」
それでもなお、ランサーは生きていた。相当のダメージを負っているはずだが。
「沖田!」
「はい、マスター!」
背中を合わせてそれぞれの得物を構える。
沖田はいつものように、私は剣を左手に逆手に持ち替え剣先を下に向ける。右手を握りしめる。
(なぜでしょうか、マスターの考えがわかる。まるで繋がってるかのように)
沖田はそんなことを考えた。名前を呼ばれただけのはずなのに、考えがすべて手に取るようにわかった。
((3……2……1……!!))
同時に地をけってランサーに肉迫する。
沖田が縮地で先行し、突きを放つ。
刀は心臓を貫くはずだった。しかし、やはりというべきか。ランサーは僅かに身をよじり刀は心臓を外れた胸に刺さる。
「これでっ──」
「甘い!」
沖田に向かって振り下ろされた刃は遅れて追いついた私の剣で防がれる。弾くように振り抜いた剣を逆手から持ち替え、軌跡を辿るように再び振り抜く。
鋭い音と共に私の手から剣が失われる。下から切り上げられた鎌が剣を弾いたのだ。
「貰ったぁぁぁああ!」
凶刃が私に迫る。けれど、ランサーは気付いていない。私が体勢を崩していないことに。
剣を弾かれたと言うのに私はほとんど、体勢を崩していない。なぜなら、それは罠だから。
右足を踏み出し、相手を回り込むように移動する。鎌は私のローブを少し切り裂くに留まった。
突きを放った、ランサーの後頭部はがら空きだ。前に重心が移動しているのだ、守るものは何も無い。
本命は右手。握り込んだルーン魔術を発動する。カルデアに来るにあたって覚えた簡単なもの。だか、付与の類のルーン魔術。今は腕と言う触媒があるため燃費はいい。魔力の少ない私でも充分扱える。
「はぁぁあああ!!」
雷を纏った右腕をランサーの後頭部に振り抜く。
鈍い感触。吹き飛ばされ、建物に突っ込むランサー。
「キャスター!」
「任せな!」
建物にダメ押しとばかりに、炎が叩き込まれる。
傾いていた建物が倒壊し、それと共にランサーの気配が消えた。
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「まったく、なんて無茶をするのよ」
「いやー、ははは……」
所長に腕に治癒の魔術がかけられた。その途端、右手の酷い火傷が嘘のように跡形もなく消えた。また、右手が使えるようになって何よりだ。しかし、
「まったく……それで、キャスター。あなたは街がこうなった理由を知ってるはずよね」
「わからねぇ。理由も何も、街は一夜にして炎におおわれ、人間は居なくなり、サーヴァントだけが残された。これだけが俺が知ってることだ。すり替えられた聖杯戦争で、セイバーがすぐに戦いをはじめた。俺以外の奴らは全員やられて、さっきのランサー同様、真っ黒い泥に汚染されたっつーわけよ」
「すり替えられた? いったい誰が……」
「それがわかれば苦労しないんだがねぇ。それより、あんたがマスターかい?」
私に目線を向けて言う、キャスター。
「そ、そうだけど……」
「マスター自ら戦うなんざ、なかなか面白いことするじゃねぇか。マスター同士が戦うことはしょっちゅうだが、サーヴァント相手に戦うことは普通はありえねぇ。というか、できねぇ。一体、どういう体の作りしてんだ?」
「どうもなにも、普通に生活してただけなんだけど……」
「ほぉ……まあいい。黒いアサシンとライダーはあんたらと会う前に仕留めた。他のサーヴァントを仕留めりゃ、この聖杯戦争も終わるだろうよ」
「特異点Fの異常も収まる可能性が高いわね」
「そう言うわけだ。取りあえず、力を貸すぜ。セイバーはこの街の心臓、汚染された大聖杯を守ってる。そばにアーチャーがいるが、そいつは俺が何とかする」
「……ほんとうに力をかりてもいいのね?」
「ああ、俺も早いとここの聖杯戦争を終わらせたいからな」
かくして、キャスターが仲間に加わり、セイバーを倒すことになったのだった。
こんな感じでぐだぐだ進んで行きます