しんしんあらたに です。
初投稿です。
初めて自分の小遣いで集めた漫画で
初めて二次創作で小説を書いてみました。
完走する気なんてない無責任なオレですので。
期待しないで下さい。
2017/08/13一部誤字の修正をしました。
まどろみの中で声が聞こえた。
―――清麿!
幾度となく聞いた懐かしい声が。
―――――助けてくれ、清麿!!
その声は、かつて経験したライバルとの戦い、仲間との出会い、別れ、そして互いの成長を思い出させた。
―――――――――魔界が、壊れてしまう!!!
金色に輝く、綺麗な思い出を。
「コラーー!そろそろ起きなさい!!」
扉を叩く音がする。
今日は日曜のはずだ、時計は七時を指している。
「んだよ、こんな時間に・・・」
清麿の寝起きは良い方である
ゆえに混乱することになった。
「いや、そもそも何でお袋がいんだよ」
清麿は高校を卒業した後日本を離れ、海外の大学へと進学した
そこで、様々な文献を時にアンサートーカーも駆使して漁り、魔界への至り方を調べた。
もっとも、成果は得られなかった訳だが。
「清麿!早く起きてご飯食べなさい!聞いてるの!?」
そこで、周りを見渡して気が付く。
「ここ、俺の部屋か?」
そう、かつて清麿が高校まで使っていた部屋だった。
そんな風に考えている間も母親は必死に、怒鳴るように声をかけているわけで。
「コラッ、清麿!!あなた今日も学校サボるつもりなの!?」
「やかましいっ!!!今考え事してんだッ」
そして思い出す、たしかあの時も叫んでいた事を。
それと同時に鷲だか鷹だかに乗ってブリを背負った"あいつ"が突っ込んできた事を。
バリーーーン!!!!
・・・・遅かった
清麿は目の前にいる少年の名乗り上げを聞いて、頭を抱えた。
「コラ、貴様!!!母上に向かってやかましいとはなんだ!!?」
しかし、態度とは裏腹に優しげな笑顔を浮かべていた。
「我が名はガッシュ・ベル!!おまえ、高嶺清太郎の一子、高嶺清麿だな!!?」
―――あぁ、懐かしいな またあえた
金色を纏った二人の少年の旅がまた始まる。
「親父の名前を知ってるって事は、親父から聞いてきたんだろ?」
父親が清麿のことを思ってガッシュを寄越したことは”覚えていた”。
だから、これ以上ややこしくなる前にこちらから問いかける。
「おぉ、そうだ!おまえの父上から手紙を預かっている!」
確かに手紙は清太郎の字で書かれていた。
曰くイギリスの森の中で死にかけていたところを助けたら、
救ってくれたお礼に恩返しがしたいと言い始めたのだと言う。
そこで清麿の母である華の手紙にいつも書かれている息子の姿が浮かび、
清麿の腑抜けを鍛え直してほしいと、頼んだ訳だ。
その他にガッシュが記憶喪失だったり、ガッシュの持っている本が読めなかったりといった事が書かれていた。
(だいたい、というよりまんま同じだな)
前回の内容と同じ事が書かれているのを”アンサートーカー”で確認した清麿は
学校へ行く支度を始める。
「お袋、飯ぃ」
制服姿で出てきた清麿に
清麿の部屋の前から動かない華のエプロンの裾を、ガッシュが引いた。
「母上どの、聞いていた話とだいぶ違うのだが?」
いつの間にか黒いマントのようなものに着替えていたガッシュの問いに、華も眉を顰める。
「そうね、どうしちゃったのかしら・・・」
(失礼な)
母親の散々な物言いに、しかし、自業自得だと結論づけた。
同級生とは一線を画す頭脳を持つが故に、自ら他者を遠ざけてきたしわ寄せが来ただけだ。
「そろそろ、行かなきゃと思ったんだよ」
そう言って首だけで振り返りはにかむ。
その顔はどこか大人びていた。
朝食を食べ終わって、家を出るときに魔本をひったくる。 事はせず。
しっかりと了承を得て持って行く。
「ガッシュ、その本貸してくれないか。」
「ヌッ?よいぞ」
「サンキューな」
本を持って行く理由は読める呪文の数の確認だ。
魔本の仕組みについてすでに理解しているので、授業中に見ることはないだろう。
ならば、何をするかと言えば専ら現状の確認とさっき流した”アンサートーカー”の件についてだった。
現状については、信じがたいが過去に飛ばされてしまったらしい。
原因については、何者かに”呪文”で飛ばされたのだ。
そう答えが出た。誰がやったのかはわからなかったが。
次は”アンサートーカー”についてだ。
これは問題なく使えている。脳に負担が掛ることも無いようだ。
大学まで蓄えてきた知識もしっかり覚えているようだ。
何の問題も無く思い出せる。
「こうなると、またこの戦いを勝ち抜いていくしかないか。」
授業を聞くふりをして違うことを考えていることがばれたのか、先生に指名された。
「高嶺!!!」
「(やべっ)はい・・・」
「この数式を解いてみろ!」
(あー、どうしようか)
ここで答えたら周りから陰口を叩かれる。
かといって分からないと答えるのは何か釈然としない。
・・・まぁ今更かと開き直った。
「a=4、b=8、c=0.3」
「・・・く・・・・・正解だ・・・」
(むぅ、やってしまった)
案の定、周りから陰口が聞こえてくる。
―――――ちっ・・・なんだよあいつ・・・
―――久々に来たと思ったら、また嫌みなことやりやがってよ・・・
――――勉強する必要ねーなら帰れよ
――テストの問題難しくなったらどーすんのよ
――――――頭いいのは分かったから、ほかの学校に行けよ、鬱陶しい
(やっぱこれは、分かっててもキツいな)
―――頭悪いオレ達を見下して、優越感にそんなにひたりてーのかよ・・・
その後も陰口は続き、昼休みになった。
トイレに行こうと席を立つと。
「高嶺君、もう帰っちゃうの?」
一人の女子生徒が声を掛けてきた。
「水野か・・・」
「授業がつまんないなら、また前みたいに私に勉強教えてよ」
「いいのかよ、俺みたいな奴に話してたから、ハブられたんだろ?」
「でも高嶺君、私みたいなバカでも
すごくわかりやすく教えてくれたから、やっぱり天才だよ・・・」
「・・・そうかよ」
純粋に投げ掛けられる言葉に少し気恥ずかしさを覚える。
この存在がどれほどの助けになったか、
きっとこいつだから、あの時行動できたんだろう。
ぶっきらぼうに応えてさっさと教室を出て行ってしまう。
「バカモノ!!!」
水野すずめの隣で緑色のボストンバッグから手足と頭を出したガッシュがいた。
こちらを指さして怒鳴っている。
「おまえのことを思って、止めてくれているのに!!
無視して帰るとは何事だ!!?」
「え?」
「ぁ・・・」
「まったく・・・」
周りがざわめき始める。
何を察したのか、ガッシュが言い訳を始めた。
「イヤ・・・私は清麿を鍛え直すために・・・仕方・・・なく・・・」
段々と言葉に力が無くなっていく、まずい状況なのを理解しているようだ。
ならばよしと、清麿は笑顔を向ける。
それを見たガッシュは、安心したような顔をして。
「勝手に学校に入ってくんじゃねーっ!!!」
その怒声は、学校中に響き渡った。
「よ、良かったな、清麿・・・おまえを嫌わない子もいるではないか・・・」
「ごまかすんじゃねえ・・・本は返すぞ・・・・・」
どうやら体力もそのまま引き継がれているようで息がまったくあがっていない。
ガッシュはどこか嬉しそうな顔をしていた。
「よし、清麿!友達作り作戦を決行だ!」
あぁ、あったなそんなのと人ごとのように思っていた。
「不良でも倒して、からまれてる奴を助けたりするってか?」
ガッシュがバッグから何か取り出している間に、こちらから言ってやる。
「おお!清麿も同じ事を考えていたのか!?それならば話が早い!」
取り出した布には《せいぎのみかた作戦》と書かれていた。
ガッシュの目が輝いている。
本気でやるつもりのようだ、ここで断ったら友達作戦2が実行されてしまう。
ガッシュがクラスメイトひとりひとりに土下座して頼み込むという奴だ。
迷惑な上に恥ずかしい事この上ない。
断る理由も特にないので素直に受け入れる。
「よし、じゃあガッシュ耳を貸せ、心当たりがある。」
放課後、ガッシュは現在屋上への階段にいる。
(いいか、ガッシュ・・・毎日のように屋上にカモを呼び出して、
カツアゲをやっている金山って奴がいる。
そいつをオレとお前の二人でやっつけよう!)
屋上にたどり着いたガッシュは女子生徒の胸ぐらを掴んでいる大男を見つける。
捕まえられている生徒は昼に話しかけてきた子だった。
清麿は職員室に用があるらしく、後から駆けつけてくるらしい。
「その女の子から手を離せ!でくの坊!!正義の味方、清麿が来るまで私が相手だ!!!」
(やべえ、少し時間をとられた!ガッシュの奴無事だといいが・・・)
先生の話が思ったよりも長くなり屋上へ行くのが遅くなってしまった。
駆け足で屋上へと急ぐ清麿。
屋上ではちょうどガッシュが殴り飛ばされ、水野が子供を殴るのをやめてと叫んでいるところだった。
「私は平気だ・・・清麿が来れば、こんな奴すぐに倒せる。」
「ハッ、あいつが助けに来るわけねえだろうが!」
「さて、それはどうだろうな」
「!!!」
「高嶺君!」
屋上の扉から清麿が出てくる。
ガッシュと清麿は互いに笑みを交わすと、金山に向き直り。
「ほら来たぞ!嘘つきはお前の方だでくの坊!!バーカ!バーカ!!バーカ!!!」
金山の額に青筋が浮かぶ。
次いで清麿も。
「そうだぜ!オレ様が来たからにゃお前なんて・・・イチコロダボオォウ!!!!」
言い切る前に強烈な膝蹴りを食らう。
追撃をかけるように右の拳が飛んでくる。
それを当然のように受け流しカウンターを繰り出す。
金山の放った左から来る拳を、清麿は右足を下げ、
その勢いを利用して足を掛けて、転ばせる。
「痛って、ちょっと油断したがなんとかなるもんだな。」
「おお!清麿さすがだな!!」
「ああ、わるいガッシュ遅くなった、少し休んでいてくれ。
こいつはオレ一人でなんとかなる。」
あえての挑発、金山は笑ってしまうくらい簡単に乗ってきた。
思わず失笑したのはわざとではなかったのだが、それでさらに頭に血を上らせてくれるのならそれに越したことはない。
それからは一方的に攻撃をかわす、いなすを繰り返し、相手の戦意を削いでいった。
その内金山は大量の汗をかいて大の字に寝転がっていた。
「まだやるか?」
「・・・クソがっ」
もう立つ気力さえないのだろう。
目線だけをこちらに向けて憎々しげに、しかし、どこか清々しい顔でこちらを見ていた。
今まで自分と対等なものがいなかった。
先生ですら距離をとっていた。
じゃれ合える奴を見つけた。
そんな顔をしていた。
変なのに絡まれるようになるな、と遠い目をする清麿だった。
読んでる人がいれば批評お待ちしてます。
豆腐メンタルなんで優しくお願いします。
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