未だ見ぬ者達。
しかし、邂逅の時は近い。
これからの旅路のその仲間たち。
これは二人の少年の
出会いと別れの物語
降りしきる雨の中、小さな女の子が泣いていた。
傘も持たずに、誰かに助けを請うように。
道行く人は誰も彼もが、我関せずに通りすぎて行く。
自分もそうしようと思った。
見なかったことにして、帰ろうとした。
できなかったのは、何故か自分と重なったから。
できなかったのは、何故か今度こそはと思ったから。
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ショーを終えての帰りだった。
少年が泣きながら歩いていた。
人助けを信条にして居る私は、迷わずに声をかけた。
聞けば親元を離れて旅をしていたらしい。
こんな子供が?
法律的な問題もあるが何より放っては置けない。
一先ず預かることにした。
家に帰り少しずつ話を聞いていく。
将来は王様になってお菓子で一杯の国を作りたいらしい。
内容はともかく語る瞳には確かな光があった。
この子を助けたいと心から思った。
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撮影で港に来た日の事でした。
休憩中に景色を見ようと思って、海辺に近づいたんです。
海に女の子が浮いてました。
ただ溺れただけでは無いようで、体中に傷がありました。
目が覚めた彼女は、警戒心がとても強くて。
やっと話してくれたのは、「誰も信用出来ない」でした。
私は、この少女の心を助けたいと思いました。
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騙されやすい少年だった。
しかし、ナゾナゾが大好きな少年でもあった。
いつもからかって遊んでいたが、反応は新鮮だった。
どんな嘘にもすぐに騙され、些細な手品に大層喜ぶ。
そんな少年だから、私がなんでも出来ると思っている。
それだけは、嘘にはしたくない。
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誰もまともに取り合ってはくれなかった。
自分の境遇がそうさせた、仕方ないことだと諦めてもいた。
何度目かの失恋、いつも同じ理由でダメになる。
そんなときに彼に出会った。
自分の生い立ちや境遇を知っても側にいてくれた。
この人しかないと思った。
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役者は揃いつつある。
かつての物語の焼き直し。
救えたものを再び救い。
救えなかったものを今度こそ救う。
聡明な少年の奔走の果てに。
今度は何を成すのか。
金色に輝く未来のためにーーーー
未だに事は起こらず
今はただ、邂逅を待つのみ
なんでしょうねこれ
一応箸休めと言うか、話数合わせと言うか
そんな回です。