シェリー、ブラゴペアの訪問と連次、ゴフレペアの襲撃から一週間。
清麿は学校帰りに毎日欠かさず、病院に通っている。
襲撃のあった晩、凹んだり焼け焦げたりした箇所を
ガッシュと、二人で直していた。
当然、華が帰ってくる前に直る筈もなく。
「き…清麿!これはいったいどーゆーこと!?説明しなさい!!」
「しまった……え~と、これはだな…」
「ご、強盗に入られたのだ!母上殿!!」
「そ、そうだ!でっかい鉄球持った強盗に…」
「そんな強盗居るわけないでしょ!!!」
なんてことをやって、なんとか強盗が入った事になり、
今度は無傷に見えても後遺症が、と言う話しになって、一週間通うことになった。
毎日通っていれば、顔見知りも出来るもので、
「こんにちは、清麿くん」
「どーも、看護婦さん」
イタリアの美男子俳優が大層喜びそうな、お胸の大きい看護婦さんの知り合いができた。
「清麿!私は勇太の所へ行ってくるぞ!」
「おう、行ってこい。あまり迷惑をかけるなよ。」
ガッシュには、骨折で入院している少年の友達ができた。
一人で探険していたときに迷い込んだ病室で、会ったらしい。
何がきっかけで仲良くなったのか分からないが、ケンカになったなんて事よりマシだろう。
「今日の診察で問題なかったら、めでたく通院終了よ。まぁ、今までの結果を見れば大丈夫でしょうけど。」
「そう言って頂けると安心です。お世話になりました。」
「結局最後まで敬語はとれなかったわね…残念。」
「敬うべき人に敬語は必要ですよ。」
初日、ガッシュを連れていかずに一人で待ち呆けていた清麿に
気さくに話しかけてくれたひとで、患者の事もよく考えている良い人だ。
以前胸を押し付けられた気がしないでもないが。
「高嶺さ~ん、診察室までどうぞ~。」
「それじゃ、行ってきます。」
「はーい、もう此処で会うことの無いようにね。」
清麿の診察は簡単なもので。
視力、聴力、レントゲンを5分程度で回すだけだ。
検査結果はいたって健康、どこも問題は無し。
当然だ、怪我なんてしていないのだから。
検査のが終わって現在時刻は2時半。
今から帰って昼飯となると少し遅い位か。
(途中で何か買って帰るかな…)
なんてことを考えながら、ガッシュが待っているであろう受付前に行く。
待合席にガッシュの姿は無く、かわりにスズメが受付をしている看護婦さんと何かを話していた。
その手には見舞いの品か、バスケットが握られている。
「おう水野、誰かの見m」
「あの、高嶺君の病室はどこでしょうか?」
清麿は静かにその場を離れた。
外は重い雲に覆われて、今にも雨が降りそうだ。
早いとこガッシュと合流して、昼食買って帰るとしよう。
受付で見つけた女の子の事は無かったことにした。