金色のガッシュ!!~Replay~   作:心身新

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本棚の奥から単行本を引っ張り出すのが面倒になったので
Kindleで完全版をまとめ買いしました。
これで読みながら執筆できるぜ!!


LEVEL-12 他人じゃない

ガッシュを探しに病院内を歩き回る。

 

(あいつ、どこに行ったんだ?)

 

病院で出来た友人に会いに行くと言っていたが、清麿はその友人の名前をおぼえていなかった。

 

(クソッ こんなことならしっかり名前を覚えとくんだった。)

 

悪態をついても仕方がない、一階からしらみ潰しに探していくかと考える。

 

モチノキ町立 総合病院

 

それほど大きい病院ではないが、それなりの人数を収容できるため全ての部屋を見て回ると中々に時間がかかる。

雨は降ってきそうだし、腹も減っている。あまり時間はかけたくないが。

 

(フム、前に入院してた病室に行ってみるか?)

 

なんとなくそう思った、どうせ全部見ていくつもりだったし無駄にはならないだろう。

 

(そうと決まれば善は急げだ、確か部屋の番号は…)

 

608号室

 

前回清麿の居た部屋で、ベッドが一つ空いている。

そこに居たのは、もりもりと病院食を食っているガッシュと

 

「…ホント、良く食うな。」

 

ゲーム片手に、あきれたようにガッシュを見る少年だった。

 

「おい、ガッシュ。人のメシを勝手に食うな」

 

「ヌッ清麿!いや、これはな?勇太が全部残すと言うから…」

 

「何?お前、昼食わないのか?」

 

「良いんだ、不味いし。それにさっき、お母さんがチョコ買って来

てくれたの食べたし。」

 

「…そんなんじゃ、治るもんも治らねーぞ。

一生入院生活とか、嫌だろ?」

 

「う、うるせーな!!医者さえヤブじゃなけりゃ、ホントはもう退院で

きてるんだよ!!」

 

「その物言いだと必要な処置は終わってるんだろ?

なら後はお前の頑張り次第だ。

出されたもんをちゃんと食う、簡単だろ」

 

「いいんだよもう!オレより後に入ってきた患者が、オレより早く出

ていくんだ!2人も、3人も!!

オレの足は治らないんだよ、一生な!!!」

 

(地雷だったか…)

 

本人も気にしていたのだ。

いつまでたっても治らない自分の足に、大きな不安があった。

医者も親も治ると言うけど、一向にくっつかないこの足は、本当はもう手遅れなんじゃないかと。

ベッドの上で叫ぶその目には、涙が溜まっている。

 

「……あー、悪かった。言いすぎたよ。」

 

 

頭を掻きながら、罰の悪そうに言う。

 

「治らないってのは撤回する。

お前の足は治る。

骨が弱くなる病例は結構あるが、骨がくっつかないなんて話しは聞

いたことがないし、あったとしてもお前は違う。

お前はまた、歩けるようになる。俺が保証するぜ。」

 

「ウヌ!後はしっかりご飯をたべるのだ!

三食食べれば、口から電撃だって出せるぞ!!」

 

「目からビームが出るかもな。」

 

勇太は笑っていた、そんなわけねぇじゃんと。

不安は晴れないだろう、でも…

 

(少しは気が楽になったのなら、ガッシュを探しに来たかいがあったな)

 

ガッシュと笑い会う勇太を見て、そんなことを思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガッシュ、そろそろ帰るぞ。」

 

「ウヌ!またな勇太!今度は外で遊ぼう!!」

 

「うん、ちゃちゃっと治してやるから待ってろよ!」

 

少年たちは、退院した後の遊ぶ約束をしていた。

さっきまで全部諦めていた節があったのに、ここまで持ち直したのは、ガッシュの影響が大きいのだろうか。

 

「勇太、お前は他人(ひと)じゃない、自分のペースでやっていけ。」

 

「うん、わかった。ありがとな清麿。」

 

「おう、ガッシュと一緒に待ってるぜ。」

 

「ではな!勇太!」

 

勇太に手を振って病室を出る。

相変わらず空は曇り、今にも雨が降りそうだ。

清麿達は足早に家へと帰る。

 

「そう言えば、スズメは残念だったな。」

 

「は?どういうことだ?」

 

「いやな?スズメに清麿が病院へ通っていることを話したら

絶対にお見舞いに行くと意気込んでいたのだ。

結局会えなかったな。」

 

「お前が元凶かよ…」

 

そう言えばついこの間も、学校に侵入してたっけ。

一緒に帰ってたときに言ったのだろう、しょっちゅうないしょ話してるし。

 

 

 

 

 

 

 

「あ!高嶺君!!退院おめでとう!お見舞いに行ったんだけど、会えなかったね。入れ違いになっちゃったのかな?」

 

「そもそも入院なんかしてねぇよ、毎日顔を会わせてたろーが。」

 

 

 

 

 

 

 

 




更新頻度が上がるとは言ってない
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