金色のガッシュ!!~Replay~   作:心身新

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お久しぶりですねぇ!!!!!!!(大声)

大変申し訳ございませんでした。
1度書かなくなると、次始めるのがかなり遅くなるのが欠点ですね。


LEVEL.13 動く標的

真夜中の植物園。

既に人は影も見えず、室内であるが故に風も無い。

そんな中、異様な物音がこだまする。

 

バギャァァァ!!!

 

「ハァ、ハァ、ハァ…」

 

蔦が巻き付き、砕けた木の前で膝を着く青年と、横に佇む少年。

青年の方は、酷く息を切らしていた。

 

「フゥ…連続だと6回くらいが限度か……

まぁいい、これだけ使えりゃ上々だ…次は、動く標的だな…」

 

植物園に、静かに脅威が迫っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でっかい木ーーーーーー!!」

 

と言ってそびえる樹木を指さし。

 

「でっかい葉ーーーーーー!!」

 

と言って茂る葉を見上げるガッシュは

 

「ワァーーーーーーー!!!!」

 

と叫んで木の幹をハンドスプリングで登りきった。

 

 

「清麿!清麿ーーっ!!」

 

「やかましい!はしゃぎすぎだ!!」

 

 

場所はモチノキ町立の小さな植物園。

街の片隅にて営んでおり、観光地でもないモチノキ町において

町民たちの憩いの場になっていた。

 

「それに、ここには貴重な木も沢山あるんだ!

葉っぱとかちぎったらしょーちしねーぞ!!」

 

そんなガッシュと清麿を見て、来園者たちは微笑ましそうに笑っている。

 

さて、何故植物園に来ているかと言うと、端的に言えばガッシュがごねたからである。

曰く清麿が学校で、華が仕事に出ている間さみしーいガッシュは

1人で公園に行き仕方なく子供たちと遊んでいたという。

そんなガッシュに、意地悪な女の子ナオミちゃんは…

 

「ガッシュちゃんっていつも1人ね、

その様子だとお休みも何処にも連れてってもらえないんじゃな

い?

私は次の日曜、動物園に連れてって貰えるの!パパやママに愛されてるもの…

ガッシュちゃんは…何処に連れてって貰えるのかしらね?」

 

 

そう言われたガッシュはごねた。

それはもう盛大にごねた。

地団駄を踏み、泣き喚きながら清麿に訴えた。

 

仕方ないので中学生のお小遣いで行ける、近場の施設で

ガッシュも退屈しないであろうこの場所に来たのだった。

 

「しっかし変わんねぇな。日曜なのに数える程しか客入ってねーし。」

 

「なーにが変わらないって?」

 

「うおぁ!?」

 

ちょっとした独り言に、思わぬ反応が帰ってきて驚き

声の主を見やると、そこには白衣を着た女性が立っていた。

 

「ハ、ハハ……お久し…ぶりです」

 

ぎこちなく手を挙げ、どもりながら挨拶をする。

彼女には遠い昔に、学校をサボってた事を見逃してもらった恩があり、頭が上がらない。

遠い昔と言っても、前の人生を含めていえばの話で

こちらだと数週間の来てなかっただけだが。

 

「フン…しばらく顔見せなかった割には、元気そうじゃない?」

 

「まぁ、学校行ってりゃ土日位しか来れねぇしな」

 

「………アンタ、じゃあ…イジメは…」

 

「う、いや、イジメにはあってねーよ!行きづらかっただけで!」

 

「へーへーーへーーー」

 

(く、やりずれぇ…)

 

「清麿スキありー!!」

 

と言って蔦を掴み振り子の要領で蹴りをかましてきたガッシュ。

そんなガッシュに白衣の女性はゲンコツを叩き込んだ。

 

「あたしの目の前で草木をいじめるたぁいい度胸じゃない…」

 

(お、俺は?)

 

「ウ、ウヌゥ…誰だおまえは!?」

 

「あたしはつくし、木山(きのやま)つくし

ここの管理人で、ここの植物全ての友達よ。」

 

「わ、私はガッシュ・ベル!

私は…そうだ!清麿を鍛え直すためにやってきたものだ!」

 

「………ぷっ……くくくくくくっ…

き、清麿本当かい?この子」

 

「鍛え直すはそいつが勝手に言ってるだけだ!」

 

「何を言うか、清麿!私のおかげで何人友達が出来たと思っておる!?スズメだろ…」

 

そう言って指を折ったガッシュはそのまま止まってしまった。

はて、学校で友達は出来ただろうか?

 

「……ほ、他にもたくさん!本当にたくさん出来たのだぞ!」

 

「あーーーーはっはっはっは!!」

 

「くっそ!だまれガッシュ!少なくともこいつのおかげで学校に行くようになった!これで満足か!?」

 

「ハイハイ、満足したよ!」

 

「くそぅ!もう俺は行くからな!お前らは勝手に喋ってろ!」

 

素直になると決心しても、恥ずかしいものは恥ずかしいし

この頃の自分の未熟さをまざまざと見せつけられてる気がして、ここに居たくなかった清麿は、さっさと移動してしまった。

 

「そうさせてもらうよ。」

 

「……つくしは、清麿を知っておるのか?」

 

「ん?…あぁ、よく知ってるよ」

 

「あいつ、いじめられてた頃よく学校サボってここに来てたもん」

 

「何!?」

 

「ここ、中学生なら100円で入れるし、時間潰せるから丁度良かったのよ。

家にいると親がうるさいし

街や公園でブラついてると、たまに補導されるしね

あたしも本当は入れちゃダメなんだけど…あいつ、別にここで悪さしてる訳じゃないし…

辛い時に逃げる場所ってのは、必要かなーって…」

 

「…つくしは、清麿を守ってたのだな…」

 

「え、ハハ…そんなんじゃないよ、あたし実際何もしてないし…

あたしが本当に守ってるのは、ここの植物達なの

皆強いし、元気づけてあげれば、その分素直に丈夫になってくれる…

皆大切な友達よ!」

 

「つくしは良い奴だな」

 

不意に出た真っ直ぐな褒め言葉に、一瞬動きが止まる。

 

「私もつくしの友達にしてはくれぬか?」

 

続けてでたお願いに、今度は戸惑う。

 

「え…な、何を?」

 

「お願いだ!私も遊ぶところがないのだ!遊びにこさせてくれ!」

 

必死だった。涙さえ出ていた。

この子も友達がいないのか…なんて、思ってしまう。

 

「お願いだ!ここ、楽しいのだ!!」

 

誰に似たのか…。

 

「ええ、もちろんよ…

いつでも遊びにおいで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これ!」

 

その頃清麿は、大きな傷跡がある木をみつけた。

 

「カーテンフィグツリーにしては新しすぎる

昨日今日で無理矢理大きなちからで付けたような傷!」

 

そう、過去戦った相手。

植物を操り、心の力の秘密を知った日。

 

「マズイ!!!」

「トレーニング、スタートだ

 

《ジュロン》!!」

 

瞬間、植物園にいた清麿、ガッシュ、つくしを除く8人が巨大な蔦に巻取られた。

 

「う…な、何が!?」

 

「ガッシュー!!」

 

「清麿!これは!」

 

「奴らだ!もう既に潜んでいた!

俺たちを襲わなかったあたり、狙いは無関係の人々!」

 

「な、何故…」

 

「清麿、何が起こって…!」

 

問い詰めてきたつくしの足元からも蔦が生えて絡めとろうとし

すんでのところで清麿が腕を引いて、逃れる。

 

「危なかった、大丈夫か?つくし。」

 

「だ、大丈夫だけど...どうなってるのよこれ...」

 

急な事に困惑している最中、すぐ近くで青年の声がした。

 

「チッ、ダメじゃねーかしっかり逃げてくんねーと

俺たちのトレーニングになりゃしねぇ。」

 

「いやがった...。」

 

「お主ら...トレーニングと言ったのか!?」

 

「なんだ、まだいるじゃねーか捕まってないのが。

そうだ、俺たちの力を使いこなすためのトレーニングよ。」

 

青年は語りながら、出現させた蔦を、縦横無尽に動かしていく。

 

「随分と自由に動かせるようになったんだ。」

 

しなる蔦が木の幹をへし折る。

 

「そっちもちったぁ逃げてくんねえと...」

 

絡め取られた人が、強く締めあげられる。

 

「人が入ってくるのを待った甲斐がねーんだよ!」

 

飾られてた植木鉢が、ガッシュの足元に散らばる。

それをガッシュは、無言で、大事そうに抱えあげる。

 

「あんた、こんな事して許されると思ってんの!?」

 

「ハッ、女が敵うと思ってんのか?

いいぜ、30秒待ってやるよ。

その間に、せいぜい遠くへ逃げて、無駄な作戦会議でもしてな。」

 

「《ザケル》!!」

 

「!」

 

「何!?」

 

放った雷は、青年と、その隣の子供の間を抜けて飛んで行った。

 

「あ、アイツら...まさか。」

 

「すまねぇつくし、少しだけ、アンタの友達を傷つけるぜ…。」

 

清麿とガッシュは、強く相手を睨みつける。

 

「でもよ…必ずアイツらをぶちのめしてやるから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ガッシュIIが連載中開始されましたね。
衝撃の展開でしたが、どうなるのでしょうね。
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