金色のガッシュ!!~Replay~   作:心身新

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清兵衛の読み方は せいべえ ですって。


LEVEL.19 想いの形

廃ビル内。

向かうはフェインと清兵衛、対するガッシュと清麿。

先手を取ったのはガッシュ達だった。

 

「清麿!手を貸してくれ!あいつだけは王にさせてはならん!!」

 

「当たり前だ!《ザケル》!!」

 

繰り出される雷は、左右に大きく広がって出された。

 

「ハハァッ!《ウルク》!!」

 

着弾直前、清兵衛が呪文を唱えたが、舞い上がった土煙でフェインの姿は見えない。

 

「倒したか!?清麿!」

 

「まだだ!一瞬移動してるのが見えた!」

 

「よく見てたわね。」

 

声が聞こえたのは背後。

足元にはブレーキ跡。

 

「《ザケル》!」

 

「《ウルク》!」

 

牽制で放った攻撃はまたも躱されるが、距離を取らせることに成功する。

その隙に清麿はガッシュを抱えて逃走を開始した。

 

「清麿!逃げるのか!?」

 

「勝てる場所に移る!狭い屋内じゃこっちが不利だ!」

 

「逃がすかよぉ!《ウルク》!!」

 

「《ザケル》!」

 

3度の攻防、地面に向けて放たれたザケルで煙幕を形成。

お構い無しに突っ込んできた所を。

 

「《ラシルド》!」

 

「!ギャッ!!」

 

盾で迎撃。

フェインは突然現れた壁に反応が遅れて止まれずにぶつかった。

反射効果で吹っ飛ばされ、電撃付与効果で全身にダメージを負う。

 

「フェイン!てめぇやりやが…」

 

睨みつけた場所に、もう清麿たちは居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「屋上の隅へ行くぞ、あそこなら迎撃しやすい」

 

「追い詰められるのではないか!?逃げ場もないぞ!」

 

「いや、これで良い」

 

屋上の隅、つまり直角の角にあたる場所に行けば、相手の攻めはどうしても直進的になる。

壁を背にしていれば回り込む隙間がないから、必ず正面から相手取れる。

 

「ハッ!どこに逃げたかと思えば、屋上の隅っこかよ!そんな逃げ場のないとこに行くとはなぁ!思ったよりバカだったなぁお前!《ウルク》!」

 

「(その限られた空間に壁を作る)《ラシルド》!」

 

「同じ手が通じるかよォ!」

 

大きく飛んでラシルドを回避したフェインの目の前に。

 

「これで決まりだ!」

 

投げ飛ばされたガッシュが居た。

 

「おぉおお!?《ウイガル》!」

 

「《ラシルド》!!」

 

電撃を警戒した放たれたウイガルは、ラシルドの上にさらに作られたラシルドによって、電気を纏いフェインに返される。

 

「ぎゃああああ!!」

 

「よし!よくやったガッシュ!」

 

「チィイ、やってくれたなぁ!もう容赦はしねぇ!!」

 

清兵衛が魔本に力を込める。

魔本が大きく光を放ち、フェインはクラウチングスタートの構えを取った。

 

(知らない術が来る!)

 

かつて対峙したフェインが披露した術は2つ。

ウイガルとウルク。

これから繰り出される術はその2つ以上の物であると知らしめる程の力が本に込められていた。

 

「コイツでぶっ飛べ!第6の術《ガルウルク》!!!」

 

瞳に波紋。

咄嗟にガッシュを抱えて横に飛ぶ。

瞬間今までいた所にフェインが居て、背にしてたフェンスが体当りの衝撃で向かいのビルにまで届いていた。

 

「ウヌ!?」

 

「はやい!?」

 

アンサートーカーの力で予測できたから避けられた。

見てからはおろか、唱えられた瞬間に動いても避けられるかどうか。

 

「運良く避けたみたいだがなぁ!その距離ならそれも無理だろ!!」

 

「これで死になさいよォ!!!」

 

クラウチングスタートの構え。

至近距離ではたしかに避けられない、なら。

 

「ガッシュ、コルルと戦った時、なにを想った?」

 

「ヌ?」

 

「お前があの時強く想ったこと、其れが力になっているはずだ」

 

(私が…あの時思った事…)

 

赤い魔本が強く光る。

 

「切り札は、最後まで取っとくもんだぜ。第三の呪文…」

 

(あの時私は…)

 

「《ジケルド》!!!」

 

(止めたいと思ったのだ…)

 

「無駄だぁ!!《ガルウルク》!!!」

 

ガッシュの口から吐き出されたのは、金環纏った雷球だった。

それは鈍く浮かんで、緩やかに相手へと向かっている。

 

「そんなの!避けるまでも!!」

 

雷球はフェインに近付きながら、徐々にその大きさを減らし、逆にフェインの体を光らせ始める。

 

「な…な!?コレは…!?」

 

超高速の突進を無かったものとばかりに押し留め。

 

「な…か、体が前に進まな…」

 

逆に鉄製の看板へと引き寄せていく。

 

ガシャアン!!

 

と、強く押し付けられるように張り付いた。

 

「か…体が……看板にくっついて!?」

 

「フゥ…さてガッシュ、お前は何を想ったんだ?」

 

「私は、無理矢理戦わされているコルルを止めたいと思ったのだ。もう傷付けないように、傷付かない様にと」

 

「その想いが、あの術だ。ガッシュ、心の力で出す術は、おなじ心の力で発現する。忘れるな」

 

「…ウヌ!」

 

周りの廃材、鉄パイプや釘がフェインに吸い寄せられ飛んでいく。

手足までを拘束され、口元に飛んできた釘を咥えて、必死に留めている。

 

「こうなると、自慢の高速移動も、口から放つ衝撃波も使えないな」

 

「ぐ、く……くそぉおおお!」

 

丸腰の清兵衛から本を奪い、襲撃者はあえなく撃退された。

清麿とガッシュに、怪我は無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




毎週投稿がいつまで続くか、俺にも分かんねぇんだ。
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