金色のガッシュ!!~Replay~   作:心身新

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クリスマスですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はぼっちです。
彼女も友達も居ないのでね。



前回のCALL of TROUBLEの下りは要らないと思った。


LEVEL.3 思ったようにはいかない。

銀行内、犯人は人質に銃を向けて警察を挑発していた。

半ば自棄になっている節がある。

人質の中には水野の姿もある。

 

「オラァ警察ぅ!!!どっかで狙ってんだろ!?狙撃してみろよ!!!

後ろの相棒が人質を殺すぜーー!!!」

 

周りは人が集まり、どこかの局のナレーターが事件発生から40分経ったこと、犯人が警察の交渉にも全く応じないことなどを報じている。

 

「ハハッ、結構集まってやがる!!

どーせ、オレ達はもう逃げらんねぇんだ!

人集めるだけ集めて、テレビの前でテメぇらみんな殺して、

オレ達も死んでやらぁ!!!」

 

警察が手を出せない現状、その言葉は絶望を植え付けるには十分だった。

 

(お・・・お願い・・・誰か・・・誰か早く助・・・けて!!!)

 

 

 

 

 

 

「もうすぐだ!!!」

 

「ム、見えたぞ!!」

 

ママチャリを全力で漕ぐこと数分、警察に包囲されている銀行が見えてきた。

 

「いいなガッシュ、作戦通りに!!!」

 

「ウム!!任せろ!!」

 

ガッシュに言ったことは、辺りで一番背の高い木を見張っていろと言うものだった。

 

「清麿!!見つけたぞ!!!」

 

「よし!そっちに顔を向けてろよ!!!」

 

清麿の手に持った赤い本が輝く。

 

《ザケル!!!》

 

とたん、ガッシュの見ていた木に雷が落ちた。

警察と犯人、人質達が突然の事に目を見開いてそちらを見ている。

威力は極々低いもの。

それでも雷だ。

轟音と衝撃は強く伝わる。

 

「行くぞ!」

 

その隙に自転車を乗り捨て、銀行に飛び込む。

場所は犯人の背中側、音こそ立ててしまったが振り返る前にカウンターに逃げ込めた。

 

「誰だ!?誰が入ってきた!!!」

 

その問いかけに応えるためかガッシュが飛び出る。

 

「我が名はガッシュ・ベル!お主等悪党を退治しに参った!!!」

 

「なんだ、ガキか!?」

 

「ああ~~~っ!!!

昨日、高嶺君と一緒にいたちっちゃい子!!

高嶺君は?高嶺君は来てるの!?」

 

「おお水野さん、無事だったか!

清麿ならこの机のカゲにいるぞ!」

 

(・・・大丈夫だ、分かっていた事だろ・・・。)

 

やはり、思うようにいかない現状に滝のように涙を流しながら作業を進める。

やることは結局変わらない。

金属製の柱に《ザケル》を当てて感電、失神させることだ。

それには柱の一定範囲内に犯人を誘導する必要がある。

そのために本を落とさないようくくりつけていた、バンドを使う。

一本に伸ばしたバンドの端の片方を自分の足に、もう片方を椅子に。

 

「オラ!もう一人居るんだろ?

早く出てこねぇとこっちからいくぞ!

警察だったらすこし早いが皆殺しにしてやる!!!」

 

ちょうど作業が終わったところで犯人から声がかかった。

 

「待ってくれ、オレは中学生だ!

それと、向こうの机のカゲに一人隠れてますよ・・・」

 

清麿が向けた目の先にある椅子が ガタンッ と動く。

その椅子は清麿の足につながったものだ。

椅子の動きは清麿が動かしているから、実際には人は居ない。

 

「まだ隠れていやがったか!

さっさと出てこねえと撃ち殺すぞ!!!」

 

しかし、椅子はその動きを止めて静かになるだけだった。

焦れた犯人は人質に銃を向けていた方に確認に行かせる。

 

(清麿まだ人がおったのか?)

 

(いや、人は居ないから安心しろ。

それより、目の前にある柱を見てろ。

目を離すなよ。)

 

犯人の一人は、ショットガンを人質に、ポケットから取りだしたハンドガンを椅子に向け、ゆっくりと近づいていく。

柱の半径2メートル以内に入れば、柱を避雷針にして《ザケル》で気絶させられる。

一人は既に範囲内、もう片方も近づいてきていた。

 

あと、三歩。

 

額から汗がたれる。

 

残り二歩。

 

緊張で喉が渇く。

 

最後の一歩。

 

「ガッシュ!そのまま動くな!!」

 

犯人が範囲内に入った。

ガッシュが ビシッ と気をつけの姿勢で固まる。

何故か水野も固まっている。

 

心の強さを調整する。

 

《ザケル!!!》

 

ガッシュの口から放たれた電撃は、多少拡散しながらも柱に当たり。

 

「がッ・・・!」

「ぐぁッ・・!」

 

見事犯人達へと飛んだ。

倒れた犯人はうめきながら痙攣をおこしている。

少し威力が低すぎたようだ。

すぐに近づき銃を蹴り飛ばす。

 

「ふぅ、なんとかなったな・・・」

 

警察が突入してきて人質が保護され、犯人が囲まれていくのを見た清麿は、安心したように息をつく。

水野を見る、涙を流しながら安堵の笑みを浮かべこちらに駆け寄ってくる。

ガッシュは、飛び込んでこようとしていた。

それを見て身構え

 

パンッ

 

清麿の頬を弾がかすめた。

弾の通った衝撃で耳鳴りが響く。

左頬から血が流れる。

少女が高い声で叫んでいた。

男の子が小さい手で肩を揺すっていた。

ハンドガンをこちらに向けた強面の男が憎々しげに毒づいた。

 

 

 

 

 

 

完全に油断していた。

警察の事情聴取を終え、家に帰った清麿は一人自室で反省していた。

犯人はショットガンとハンドガンを持ってカウンターに近づいていった。

なのに、もう一人の方がハンドガンを持っているという可能性を、まったく考えてなかった。

また、今回は気絶させていない。

意識を持っていたのなら、

どうせ逃げられないなら皆殺しにして自分たちも死ぬと言った犯人は、

それを阻止した清麿に一矢報いようとするのは考えられる事だったろう。

 

「くそっ!」

 

考えが足りなかった。

たった一つのミスで死にそうになった。

下手したら、水野やガッシュに被害が出るとこだった。

過去に戻されたからって全てが同じじゃない。

分かっている”つもり”だった。

 

文字道理。

 




誤字、脱字、表現の仕方等々
ご指摘お待ちしています。


できるうちは週間連載します。
読んでくれている人が居ないなら
意味のない報告ですね。
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