申し訳ありません。
他の方の小説を読んだり、fgoやったり
執筆サボってました。
次回もこんな感じです。
ご了承ください。
「私は・・・魔物・・・」
清麿の部屋の前で、ガッシュは絶句する。
対して、元々知っていた清麿はさして驚いた様子はない。
そんな清麿の態度を、
信じられずに言葉を失っているととらえたのか
シェリーは言葉を続ける。
「あくまで、私たちの言葉で例えるならよ。」
あなたは信じられないでしょうけど、と前置きしてから
説明を再開した。
曰く、この世界とは別の世界が存在する。
その世界にも社会があり、それを治める王がいる。
それを聞いたガッシュは、壁に預けた背を擦って
座り込んでしまう。
「その王を決める戦いが、千年に一度・・・
この人間界で行われるの。」
「魔界で選ばれた100人の子供が、
本と共に此方へ送り込まれ
人間に育ててもらいながら、王の座をかけて戦い合う。
ルールは簡単あなたも持っているこの本。
これは、人の心の力を源にこの子達の能力を開発する、
いわば使用説明書。
しかし同時に・・・この本が燃えると・・・」
「王になる資格が失われ、魔界へ強制送還される、か・・・」
「あら、知ってたの。」
「経験があるんでね、
それに聞きたいのはそんなことじゃない。」
「・・・では、何について知りたいの?」
「オレのこの本をどうするつもりかって事だ。」
相手をにらみつけて言った。
「最初に言ったとおり、あなたの本を渡して欲しいのよ。」
「お断りだね。」
間を挟まずにそう答える。
その意思を示すように、本を持つ手に力を入れる。
それを見たシェリーは目を細め、
何故手放さないのか予測し口にする。
「あなた、あの子の力を使い、
悪いことを重ねて良い思いをしてた口?
その程度のことでその本を持ち続けているなら、
あなた自身が酷い目に遭うわよ。」
それは本心からなのだろう。
一方的にではあるが、こちらは相手の事情を知っている。
親友の事を思い出したからこその言葉である。
しかしそれは、的外れであるから。
「なんと言われようと、渡さねぇよ。」
「・・・そう・・・」
《レイス》
ブラゴの掌から丸いエネルギーが形成され。
発射される。
それは真っ直ぐに清麿へと向かい…
当たることはなかった。
「なっ!?」
「っ!?」
発射されたと同時に横へ飛び、射線上から離れたのだ。
初見の筈の技を見事に躱された。
シェリーは勿論、ブラゴですら目を見開き、
驚きを露わにする。
「お前、なぜ・・・」
「さっきも言ったとおり、経験があるんだ。
目に見えずとも気配は分かる。
家の壁、どうしてくれんだよ。」
清麿が避けたことで部屋の壁が大きくへこんでしまった。
当たっていたらただではすまなかったであろう。
「壁の事は謝るわ、弁償もする。
でもこれで分かったでしょう。
この威力を上回る攻撃は幾らでもある。
あなたが本を手放さない限り…
あの子と居る限り、あなたは普通の生活を失うのよ!!」
とてつもない衝撃音を聞いて、
ガッシュは部屋へと入ろうとした。
しかし、シェリーの言葉でその動きは止まってしまう。
「この戦いでは、平気で相手を殺す子もいる。
当然あなたも巻き添えをくうわ!
半端な覚悟であの子供と一緒にいても、あなたには
災いしか降りかからないのよ!!」
昨日まででガッシュは様々なことを言われてきた。
こいつは道具だ、化け物だ。
酷く傷付いた。
何故そこまで言われなければならないのかと。
しかし、事実自分は人を越えた力を発現させる。
その力で華を、清麿を傷付けることが何より嫌だった。
自分はいない方がいい。
そう結論付けて、去ろうとするガッシュに。
「どこにいく?ガッシュ。」
「っ!!」
ガッシュが居たことに気づいていた清麿が、
静かに話しかける。
それは、友を励ますと言う目的の他に、
自分の確固たる意思の表明でもあった。
「別にお前がいて迷惑だなんて、俺もお袋も思っちゃいねぇよ。」
清麿は扉越しに、ガッシュに話しかける。
「し、しかし…私がいると清麿が…」
「構いやしねぇさ、俺はお前に救われた。
だから恩を返す。
そうでなくとも、友達のために動くのは間違ったことか?」
「とも‥だ…ち?」
「そうだ、お前は俺の、友達だ。」
例えガッシュといることで、死ぬことになっても。
常に側にいて、
助けてやる、教えてやる、何とかしてやる。
そう、誓った。
「これが俺の覚悟だ、わかったら帰んな。」
相手を睨んで、いい放つ。
「そう、ただ楽するために持っていたわけではないのね。
ならば力ずくで奪い取るまで。」
「それに、俺たちが見逃したところで
敵は次々とやって来るぞ。」
ガチャリ、と玄関から音がした。
黒い雨合羽を着た男は、靴も脱がずに上がってくる。
ガッシュは階段の下を覗き見て。
男の持ってる本が光った。
《ドルク》
メキメキと音をたてながら。
傍らにいた子犬が、異形の怪物へと形を変えていく。
「う……うわああぁぁぁぁぁああ!!!」
「ガッシュ!!?」
ガッシュの側について慰めていた子犬は、
斯くして、鋭い牙をむき出し。
ガッシュに襲いかかってきた。
誹謗中傷お待ちしてます。(誤字に非ず)