幻想天霊伝説〜都会の悟空が幻想入り〜   作:サウザンド・J

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この小説は、東方Projectとドラゴンボールの2次創作です。

・2次創作
・シナリオ決定版
・勝手な年齢設定
・大して変わってない
等が含まれております。

それでも構わないという方は、どうぞお読みください!


シナリオ決定版
第1章➖伝説の始まり➖


地球は、悟空が神龍と共に飛び立ってから1年が過ぎていた。

 

邪悪龍によりメチャクチャにされた地球を元に戻すため、孫悟天は地球復興の手伝いをしていた。

 

 

天「よし、西の都の復興もだいぶ終わったな。そろそろ日も暮れる頃だし帰るか。」

 

 

一仕事を終え家に帰ろうと飛ぼうとした時、何かを見つけた。

 

 

天「ん?これなんだろう?」

 

 

それは円盤のような怪しげな物体。悟天がいる世界でも見たことがないものだった。

 

思わず悟天はそれを手に取ってしまった。

 

ーその時だった!ー

 

 

ピカッ!!ビリビリッ!!

 

天「な、なんだ!う、うわぁぁぁ!!」

 

 

なんと!円盤が急に動きだし、時空の彼方へ飛ばされてしまったのであった!

 

これは、悟空が神龍と飛び立ってから1年が過ぎ、1人の青年が幻想入りした物語である。

 

第1章➖伝説の始まり➖

 

 

 

 

天「・・う・・ん・・あ、れ・・ここ・・は…?」

 

 

気がついた時は湖の側にいた。空を見上げてみると、どうやら昼らしい。

 

 

天「? もしかして、寝すぎちゃったかなぁ?」

 

 

こういったところは父親にそっくりである。

 

 

天「とにかくここがどこか誰かに聞いてみよっと。」

 

 

あまり動揺していない。

 

 

天「あっ、あそこに誰かいるっ。おーい!」

 

???「ん?あたい?」

 

 

そこには1人の少女がいた。 見かけない格好をしている。

 

あんなに小さいのに髪が水色であった。その歳でグレたのだろうか。

 

 

天「うん、急だけど、ここがどこか知らない?」

 

チルノ「う〜ん、あたいチルノ!」

 

天「え?う、うん。俺は悟天。ここがどこか知らない?」

 

チ「えーっと、わかんない。」

 

天「えぇ…、それじゃあ、なんか知ってそうな人知らない?」

 

チ「いいよ!・・あっ、この最強のあたいに勝ったら教えてやってもいいぞ!」

 

天「え?君に?」

 

チ「そーだ!あたいは最強なんだぞー!」

 

天「しょうがないなぁ、よ〜し、絶対に勝ってやるぞ〜。」

 

 

勿論本気で闘うつもりはない。

 

 

天「よ〜し、かかってこ〜い。」

 

チ「くらええ!」

 

チ;氷符「アイシクルフォール」

 

チ「アイシクル〜、フォール!」

 

天「・・・(全然効かない)。」

 

チ「どーだ!まいったか!」

 

天「(しょうがない、気合砲で吹っ飛ばそ)はっ!」

 

ドッ!

 

 

気合砲でチルノを吹っ飛ばした。

 

 

チ「あぁぁ…」

 

 

ここまではみな予想通りであろう。

 

しかし!気合砲が突然、チルノに吸い込まれる様に消え、

 

 

チ「はぁぁぁ!!」

 

ボゥッ!!

 

 

チルノが大幅にパワーアップしたのだ!

 

 

天「な、なんだ!?急にチルノの気が上がった?」

 

 

いったいチルノの身に何が起こったのか?

 

 

天「いったい、何が起きてるんだ!?気を抑えていたとは思えないし、どこからこんな力が…。」

 

チ;氷符「アイシクルフォール」

 

チ「もーいっかい!アイシクル〜、フォール!!」

 

天「!!」

 

 

先程と同じ技であるが、威力は全く違う。

 

 

チ「このままこおりづけにしてやる!おりゃぁぁぁ!」

 

天「・・、それならっ!」

 

 

瞬時にチルノの背後に回り込み、

 

 

ゴンッ!

 

チ「えっ?」

 

 

後頚部を叩き、気絶させた。

 

驚いたものの、殆どダメージは無かった。

 

 

天「ふぅ、ビックリしたぁ。」

 

「・・あれ?あの変な機械が無くなってる。手がかりも無くなっちゃった…。しかも、結局ここがどこなのか聞けなかったなぁ。」

 

 

幸い、空を見るとまだ昼ぐらいなので、時間はある。

 

この世界を知る者がいないか探すために、湖を後にした。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[上空]

 

気を探ってみると、人の気が沢山ある場所を見つけた。

 

 

天「ん?あれは村かなぁ?行ってみるか。」

 

 

その集落へ向かおうとした時、

 

 

?「ちょっと待ってくださーい!」

 

 

何かがもの凄いスピードで飛んできた!

 

 

天「な、なに!?」

 

文「先ほどのもの凄い気を察知してやってきました〜。間に合ってよかったです!」

 

「あ、私は文々。新聞の記者、射命丸文と申します!」

 

天「あ、うん。俺は悟天。」

 

文「悟天さんですね!早速ですが…」

 

天「(もしかしてまた勝負?そんな暇ないんだけどなぁ。ここは逃げよっと)」

 

 

逃げようとしたが、

 

 

文「待ってください!何処へ行くって言うんですか?」

 

 

肩に触れようとした手を、彼女を上回るスピードで掴んだ。

 

 

文「な、なかなか早いですね〜。これでも一応幻想郷最速を誇っているんですが…。」

 

天「そんなことより、俺早く帰らないと。」

 

文「逃がしはしませんよ!力ずくでも止めます!」

 

 

ジャーナリズムの欠片も無い。

 

 

天「う〜ん(そういえばこの子羽が生えてるね。気合砲を使えば怪我もしないし今度こそすぐに)。」

 

文「何を考えているのですか?」

 

天「う〜んとね、こういうこと!はっ!」

 

ドッ!

 

文「しまっ!あーれ〜。」

 

 

いとも簡単に吹き飛ばされた。

 

 

天「よし!今のうちn」

 

 

と、その時だった!またしても気合砲は突然消えて、

 

 

文「はぁぁぁ!」

 

ボゥッ!!

 

天「そんな、またか!」

 

 

またしてもパワーアップしてしまった!

 

 

文「おぉ、何ですかこれ?全身からパワーが溢れてきます!」

 

 

戦闘力は先ほどのチルノより遥かに上回っている。最悪の誤算である。

 

 

天「どうしてこうなっちゃうの〜。」

 

文「それではこちらから行きますよ!」

 

 

さっきとは桁違いのスピードで悟天に攻撃してきた!油断もありその一撃を捕らえられなかった。

 

 

天「なっ!」

 

文「どんどん行きますよ!」

 

 

悟天は文の動きを全く捕らえられずにいた。どうやらスピードは悟天を超えたらしい。

 

 

ドゴッ!ドガッ!

 

天「ぐっ、うわっ!」

 

 

文はそのスピードで悟天を四方八方から攻撃し、蜂の巣状態にした。

 

 

天「(まずい、このままじゃやられるかも。使いたくなかったけど使うしかないか)」

 

 

悟天は切り札を使うことにした。

 

 

天「だぁぁぁ!!」

 

ヴンッ!!

 

文「な、なんですかっ!?」

 

 

そう、〈超サイヤ人〉である。

 

 

天「さぁ、今度は負けないぞ。」

 

 

余裕の表情を浮かべている。

 

 

文「(これはまずいですね〜。とても勝てる気が・・)」

 

天「どうしたの?早く始めようよ。」

 

文「すみません、諦めます…。」

 

天「え?・・そっか、わかった。」

 

ス・・

 

 

一安心して、超サイヤ人を解いた。

 

文も気を抑えたが、最初に会った時と戦闘力は桁違いだ。どうやら、通常の戦闘力になったということなのだろう。

 

 

文「あぁ・・又しても取材ができませんでした…。どうしましょう…。」

 

天「えっ!取材!?」

 

文「なんだと思っていたのですか?」

 

天「てっきり勝負かなって。俺急いでるし。」

 

文「ゑゑゑ!ま、結局勝負しましたけどね。ということは、取材しても構いませんか?」

 

天「別にいいけど。」

 

文「うおぉぉ!、ありがとうございます!それでは早速なんですけど、あなたは・・」

 

 

なんと!取材は100分程かかってしまった。こんな調子で大丈夫なのか?悟天!

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

天「やっと・・終わった…。」

 

文「ありがとうございまーす!」

 

 

ようやく取材は終わったらしい。

 

 

天「あっ、ちょっと待って!」

 

 

危うく大事なことを忘れるところだった。

 

 

文「何でしょう?」

 

天「俺、ここがどこかわからないんだ。これからどうしたらいいか教えてくれないかなぁ?」

 

文「やっぱりそうでしたか〜。でしたら博麗神社に行くといいですよ〜。」

 

天「そこに行けば何かわかるの?」

 

文「はい!ここがどこなのかも、あなたがこの世界にとって何なのかも。」

 

天「ありがとう!それで、博麗神社ってのはどこなの?」

 

文「あの山の頂上へ行けばいいですよ〜。」

 

天「わかった、ありがとう!それじゃあ。」

 

 

少し急ぎめに飛んでいった。

 

 

文「まぁ、そっちは神社は神社でも博麗神社ではないんですけどね〜。ふぁ〜はははは。」

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[妖怪の山の麓]

 

暫く飛んでいると、目的地の山に着いた。

 

飛んで行こうとしたが、麓から声が聞こえる。

 

 

?「待ちなさい!あなたは何者ですか!」

 

 

この高さだと会話にならないので降りた。

 

 

天「えっと、何?」

 

?「その服装といい、普通の人間が空を飛んでいるといい、あの神社を目指しているといい、明らかに怪しいです!この山に入ることは許しませ」

 

天「うわぁ!マンガに出てきそうなキャラクターみたい!ほんとにいたんだぁ。」

 

ナデナデ

 

?「わふっ♡・・じゃありません!いいかげんにしてくd」

 

天「君なんていうの?」

 

ナデナデ

 

椛「くぅ〜ん♡・・や、やめてください!私は犬走椛といいます!」

 

 

悟天の手を払いのけながら自己紹介をした。赤面している。

 

 

天「椛かぁ。俺は悟天!ここを通してくれないかなぁ?」

 

椛「駄目です!こんな怪しい人を通すわけにはいきません!」

 

天「俺、文って人にここへ行けって言われたんだけど。」

 

椛「えっ!そうだったんですか!?そうなら早く言ってくださいよ。」

 

天「信じてくれるの?」

 

椛「今回は特別です。」

 

天「ありがとう!それじゃあまたね。」

 

 

勿論歩かず飛んでいった。

 

 

椛「はぁ、男の人に撫でられたのは初めてだったからビックリしたなぁ。」

 

 

満更でもない椛であった。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[守矢神社]

 

あまりかからないうちに、神社に着いた。やっと、この世界が何なのかを知ることができるのである。

 

 

天「ふぅ、やっと着いたぁ。誰か呼ぼっと。あの〜、誰かいませんか〜?」

 

 

この程度の敬語はチチに教育されている。

 

 

???「お?参拝者かな?」

 

天「あっ、誰か来たみたいだ。」

 

神「おぉ、外来人かい?私は八坂神奈子だ。」

 

天「俺は悟天。この世界に来たばかりで、いろいろわからないんです。ここがどこか知りませんか?」

 

神「簡単に言うと、ここは幻想郷という所だ。そして君のようにこの世界に紛れ込んだ人間を、外来人と呼んでいる。」

 

天「(幻想郷?父さんからも聞いたことがない所だな。)」

 

神「ところで、君は人間ではないね?」

 

天「・・それは俺の台詞だよ。」

 

 

だが、早くも敬語ではなくなってきている。

 

 

神「ほぅ、よくわかったね。私は人間で言うところの神だ。君は何者だ?」

 

天「俺は見ての通り普通の人間だけど。」

 

 

サイヤ人と人間のハーフと言ってもわかってくれないと思い、普通の人間と答えた。

 

 

神「他に用はあるかい?」

 

天「文が博麗神社に行けばいいって言ってたから来たんだけど。」

 

神「生憎だが、ここは守矢神社だ。」

 

天「えぇ!嘘つかれたってこと?」

 

神「そのようだな。」

 

 

ーその時ー

 

 

??「おーーい!神奈子様ーー!」

 

 

遠くの方から誰かが飛んで来る。

 

 

【挿絵表示】

 

 

??「嘘でぇす!」

 

天「えっ!何!?」

 

??「神奈子様!この人が騙されてここへ来たなんて全て嘘です!本当はこの守矢神社を潰しに来たんです!」

 

神「何を言ってるんだ早苗。私はこの青年はいいやつだと思うけどな。」

 

早「そんなことありません!神奈子さm」

 

神「博麗神社はあっちの方向へ行けば着くよ。」

 

「それと、誰も出てこない場合は硬貨が必要だから準備しておくといい。私ができるのはここまでだ。」

 

天「ありがとう!それじゃあまた。」

 

 

早苗のことは気にも留めずに飛んでいった。

 

 

早「ハァッ☆」

 

神「どうした早苗…。」

 

早「言いたくなっただけです!」

 

「すいません、早とちりしてしまいました。」

 

神「いいんだ。」

 

 

神奈子は考えた。あの気の質は知らないものではなかったからだ。

 

 

神「あの気の質、霊夢や魔理沙と似ている。いや、あの2人よりも何かが濃かった。・・まさかっ!」

 

早「どうしました?神奈子様。」

 

神「明日、あの青年のところへ行くんだ!もしかしたらお前も霊夢や魔理沙のように強くなれるかもしれない!」

 

早「あの人が元の世界に帰ってしまったらどうしますか?」

 

神「その点は大丈夫だ。彼には帰れない理由がある。」

 

早「わかりました!それでは準備しますね!」

 

諏「あの〜、私もいるんだけど。」

 

 

本当に無視されているのは、この場では諏訪子だった。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[博麗神社]

 

気づいた時には辺りが暗くなってきていた。このままだとチチの夕飯が食べられなくなってしまう。

 

 

天「遠いなぁ。・・あ!あれかな?」

 

 

先ほどの建物と同じような建物が見えてきた。どうやらここが博麗神社のようだ。

 

守矢神社とは違い、さらに人の気配がしない。

 

 

天「えっとこれかな?ここに硬貨を入れるとここの人が現れるって。」

 

「一応呼んでみるか。あの〜、誰かいませんか〜?」

 

??「・・!!(この声は)」

 

天「・・・、やっぱ出てこないか。仕方ない。昔ピッコロさんがくれた10円っていうお金を入れてみよっと。」

 

 

生前のピッコロから貰ったらしい。今まで、お守りとして持っていたが、この場合は仕方ない。

 

 

天「それっ。」

 

チャリーン

 

??「お賽銭お賽銭お賽銭お賽銭!」

 

天「わっ!変な人来た。」

 

??「(なんだ、別人か…)誰が変な人よ!お賽銭なんてひっさしぶりなんだから!」

 

 

神奈子が言っていた意味がよくわかる。

 

 

天「えっと、君は?」

 

霊「博麗霊夢よ。博麗の巫女。声を聞いて師匠かなって思ったけど人違いみたいね。がっかりだわ。」

 

天「わ、悪かったね!」

 

霊「あんたは?」

 

天「え?俺は・・」

 

「孫悟天!」

 

 

この出逢いが奇跡となることは、この時はまだ、誰も知らない。

 

さて、霊夢によると、悟天がいた世界は一晩では見つけられないらしいので、悟天は自分の世界が見つかるまで、霊夢と同居することにしたのだった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

霊「うぅぅ、もう無理だよぉ。」

 

??「まだだ!おめえならもっとできる!」

 

霊「痛いよぉ。もう動けない…。」

 

??「諦めるんじゃねえ!もっと強くなりてえんだろ!チルノを倒すんだろっ!」

 

霊「グスッ、うおぉぉ!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

朝が来た。

 

 

霊「んん、また師匠の夢ね。孫悟天はもう起きてるかしら?」

 

 

着替えをすまして、悟天の部屋に行ってみると、

 

 

天「くかぁぁ、くかぁぁ…」

 

霊「なっ!」

 

 

ぐっすり眠っていた。

 

霊夢は 深く息を吸い、

 

 

「起きなさーーーーーい!!」

 

天「うわぁ!」

 

 

大声を出し、無理やり起こした。

 

 

霊「あんたねぇ、今のところ居候でしょ?礼儀くらいちゃんとしてくれないかしら?」

 

天「ごめんなさーーい!」

 

 

だいぶ怒っている。すぐに布団を片付けた。

 

 

霊「ったく、そういうところまで師匠そっくりなんだから。あんたほんとに何者?」

 

天「え?只の人間だけど。」

 

霊「あっそ。」

 

天「(なんか母さんにそっくりだなぁ。それにサイヤ人であることはまだ隠しておこう)」

 

霊「朝ごはんだけは作るから待ってなさい。」

 

天「へえ、楽しみだなぁ。」

 

霊「なにはしゃいでんのよ。」

 

天「だって母さん以外の料理食べるの久しぶりなんだもん。」

 

霊「はいはい(なんだか子供みたい)。」

 

 

とは言いながらも、師匠との生活はこんな感じだったのが懐かしい。

 

 

天「いっただっきまーす!」

 

霊「はいはい。」

 

 

食事を取り始めた。

 

 

天「おっ!うんまーい!」

 

霊「・・そう?」

 

天「母さんに負けないくらい美味しいよ!」

 

霊「小さい頃から作り方を教わってたからよ。」

 

天「霊夢の師匠ってすごいんだね。」

 

霊「・・そうね。まったく何処行ったのかしら。」

 

天「居ないの?」

 

霊「2年前よ。私が15の時。巫女になってちょっとしてからずっと一緒だったのに・・ま、自業自得なんだけどね。あんなこと言っちゃったから。」

 

天「なるほど、霊夢は17歳か。」

 

霊「話聞いてた?」

 

天「え?う、うん。」

 

霊「ソーンーゴーテーンー!!」

 

天「わわわかった!次からはちゃんと聞くから!」

 

霊「・・ふんっ!」

 

 

いつの間にか食べ終わっていた。その瞬間、霊夢は悟天を追い出そうとした。

 

 

天「ごちそうさm え!ちょっと待っt」

 

霊「あ、今日は夜になるまで戻って来ないでね。あんたが居た世界を探すのは、紫にも手伝ってもらわなきゃいけないぐらい大変だから、そこらへんぶらぶらしといて。」

 

「それと皿洗いはしとくから。」

 

天「紫って?」

 

霊「幻想郷の賢者よ。あんたのことはとっくに見つけてると思うわ。」

 

天「へぇ、なんかいやだね。」

 

霊「いいから、早く、出て行きなさーい!」

 

天「わ、わかりました今すぐー!」

 

 

慌てて飛び出した。

 

さて、今日一日何をしようか。そんなことを考えながら神社の階段をゆっくり降りていった。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

階段を降り切ると、そこにはある人物が待ち構えていた。

 

 

早「悟天さん!大人しく私にもパワーを」

 

チ「あたいを弟子にして!兄貴!」

 

天「おぉ、チルノ!頭は痛くないかい?」

 

早「ハァッ☆ちょっと」

 

チ「あれぐらい妖精ならへっちゃらへっちゃら!とにかく、あたいを兄貴の弟子にして!」

 

天「えっと、なんで俺?」

 

チ「最強のあたいを倒したのは兄貴が初めてなんだ。弟子入りするしかないでしょ!」

 

天「う〜ん。」

 

早「ハァッ☆」

 

天「(ちょうど暇だしいっか。それになんでだろう。この子には可能性を感じる)」

 

チ「お願いだよ兄貴〜。」

 

 

足にしがみついてきた。普通に可愛い。

 

悟天はロリコンではない(筈)。

 

 

天「よし!俺の修行は厳しいぞ〜。それでもいいのかなぁ?」

 

チ「もちろん!どんな修行だって乗り越えてやるぞー!」

 

早「あ・・あの・・」

 

天「じょ、冗談だよ冗談。」

 

早「え?今、私に話かけました?」

 

天「?そうだけど。」

 

早「真面目な話をしてるわけじゃないのに構ってくれた!やったー!」

 

天「・・・。」

 

早「いつもなんですよ。真面目な話以外はスルーされるんですよ。」

 

天「へぇ。なんか、大変だね。」

 

チ「兄貴〜、まだ〜?」

 

天「あっ、そうだった。それじゃああの湖に行くか!」

 

早「ちょっと待ってくださいよ〜。」

 

天「それは修行の後でね。早苗も来ない?」

 

早「わかりました!」

 

チ「おーい、置いてくぞ〜。」

 

天「あっ、待ってくれー!」

 

 

ちょっと遅れながら早苗は言った。

 

 

早「・・名前、覚えてくれていたんですね。ふふ…、はぁっ♪」

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[霧の湖のほとり]

 

そんなわけで、チルノと悟天の修行が始まった。なお、早苗は修行がひと段落するまで傍観しておくとのことだ。

 

 

天「いいかい、気はこうやって使うんだよ。」

 

 

気弾の手本を見せていた。パワーアップしたおかげか、チルノは気そのものは出せている。

 

 

チ「難しいなぁ。」

 

天「頑張れ頑張れ。俺だってチルノと同じくらいの時は苦労したよ。」

 

チ「そーなんだ。よーし、頑張るぞー!」

 

 

それから3時間修行を続け、ようやくひと段落ついた。

 

 

天「そういえば早苗は気を使えるんだっけ?」

 

早「はい、魔理沙さんに教えてもらいました!」

 

天「魔理沙?」

 

早「お友達です。霊夢さんの親友ですよ。」

 

天「へぇ、気を使える地球人なんて珍しいなぁ。魔理沙って強いの?」

 

早「とんでもなく強いですよ!霊夢さんに引けを取らないぐらいです!」

 

「霊夢さんのお師匠さんの修行を受けた途端に、ものすごく強くなったらしいですよ!私も修行受けたかったですね。」

 

天「その修行を受けたのは、霊夢とその魔理沙って人だけ?」

 

早「その筈ですよ。幻想郷でずば抜けて強いお2人ですからね。」

 

天「そうなんだ。それで、私にもパワーをとか言いかけてたけどどういうこと?」

 

早「それはですね、これです!」

 

 

今朝の新聞を見せてきた。〈文々。新聞〉と書いてある。

 

 

天「あっ、昨日の。」

 

早「これによると、どうやらチルノちゃんだけじゃなく文さんもパワーアップしたらしいですね。それも悟天さん絡みだとか。」

 

天「えっ、チルノと会ってたことをなんで文が知ってるんだろう?」

 

 

噂をそのまま記事にしたらしい。新聞がやることではない。

 

 

早「神奈子様に指示されたのもありますが、私は確信しました!魔理沙さんの急なパワーアップ、そしてチルノちゃんと文さんのパワーアップ、これらは同じものだと!」

 

天「そうだとしたら、ますますそのお師匠さんが誰か気になるなぁ。名前とか知らないの?」

 

早「実は知らないんです。魔理沙さんどころか霊夢さんですら名前を教えてくれなかったみたいで。」

 

天「えぇ…、まぁいいか。それで、どうやったらパワーアップするの?」

 

早「え?自分でパワーアップさせたのにわからないんですか?」

 

天「俺の気を奪ってうまく使っていたのかなって思ってたけど、チルノからも文からも俺の気を感じなかった。なんでだろう?」

 

早「不思議ですね。そうだ!試しに私を攻撃してみてください。」

 

天「えっ、俺女の子には攻撃したくないんだけど。」

 

早「そんなこと言って、お2人を吹っ飛ばしたじゃないですか。」

 

 

本人は攻撃のつもりではないらしい。

 

 

天「ち、違うよあれは。逃げるためにやっただけで。」

 

早「(こうなったら)悟天さん、覚悟!」

 

天「えっ、なに!?」

 

早;秘術「グレイソーマタージ」

 

ドドドッ

 

チ「なに?楽しそう!あたいも!」

 

チ;氷符「アイシクルフォール」

 

ドドドッ

 

天「ちょ、おまっ」

 

 

ほぼ全部直撃した。が、

 

 

天「ふぅ、びっくりしたぁ。」

 

 

まるで効いていない。

 

 

早「まだまだ!」

 

早;秘術「グレイソーマタージ」

 

 

あえて同じ技を使った。悟天の攻撃を誘うためである。

 

 

天「このままじゃ服がボロボロになっちゃうなぁ。仕方ないか。はっ!」

 

 

衝撃波を放った。早苗の攻撃はかき消され、そのまま早苗に当たった。

 

 

早「うわっ!」

 

 

いとも簡単に飛ばされた。が、

 

 

早「・・はぁぁ!!」

 

ボゥッ!!

 

天「なっ、やっぱりか!」

 

 

もはやデジャブである。

 

 

早「さぁ、いきますよ!」

 

早;秘術「グレイソーマタージ」

 

天「なっ!」

 

 

ガードはしたものの、文の時同様攻撃は効いた。

 

 

早「まだです!」

 

天「くっ!」

 

ガシッ!

 

 

ここで初めての取っ組み合いである。一見互角のようだったが、

 

 

天「スキありっ!」

 

早「うわ!」

 

 

手を払い、早苗の後ろに回り、背中を押して吹っ飛ばした。

 

 

早「やっぱり強いですね。ここは降参します。」

 

天「でも、急になんで攻撃してきたの?」

 

早「それはですね、パワーアップするためです!目標達成です!」

 

天「あっ、そうだったね。でもそれだけの為にわざわz」

 

早「それではまた会いましょう!」

 

天「えっ、ほんとにそれだけ?」

 

 

スルーされ返された。

 

 

チ「兄貴!続きしようよ!」

 

天「あ、うん。そうだね。」

 

 

それから夕方までずっと修行した。もちろん悟天には殆ど効果は無かったが、チルノには有意義な時間であった。

 

 

チ「それじゃあまた明日ね!兄貴!」

 

天「うん、気をつけてね。」

 

 

まだ夜ではないどころか霊夢の気が落ち着いていない。もう少し幻想郷を見て回ることにした。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

[紅魔館]

 

見て回るほどもない距離に、一つの建物が見えてきた。

 

 

天「ん?なんだあの真っ赤な建物。」

 

 

洋館のようだが真っ赤だ。

 

降りてみると、門の前に人が倒れている。門番だろうか?頭にナイフが刺さった状態で横倒しになっている。

 

 

天「・・ムチャしやがって。」

 

 

そう吐き捨て門の中へ入っていった。

 

ドアの前まで来てノックをしてみたが、なんの反応もない。ドアは勝手に開いた。

 

 

???「これはこれは、また、わざわざこの私に殺されに来たようね。」

 

 

奥の方から少女が近づいてくる。

 

 

天「えっと、君は?」

 

レ「私はレミリア・スカーレット。この館の主にして誇り高き吸血鬼よ。」

 

天「俺は悟天。何か面白そうなことないかな?」

 

レ「あら?あなた、自分の立場をわかっているのかしら?」

 

天「立場?」

 

レ「あなたは今から私のディナーになるのよ。」

 

天「よくわかんないなぁ。」

 

レ「あぁ!もういい!覚悟しなさいっ!」

 

 

レ;紅符「スカーレットマイスタ」

 

ドドドッ

 

 

勿論効いていない。なんなんだぁ今のはぁ?と言わんばかりである。

 

辺りは煙に包まれた。

 

 

天「ほんとここの世界の人達って戦うの好きだなぁ。」

 

 

しかしレミリアは、煙の中から悟天目掛けて一直線に飛んでいった!

 

 

レ「かかったなアホが!」

 

 

フラグは立った。

 

 

天「!」

 

バシッ!!

 

レ「え?」

 

ガシャーンッ!!

 

 

ビックリしたせいで加減を間違えてしまい、払った手に力が入ってしまった。

 

レミリアは飛んでいった。物凄い音が聞こえたので心配になった。

 

 

天「ごめん!大丈夫?」

 

 

と、次の瞬間!

 

 

レ「う・・がぁぁぁ!!」

 

ボゥッ!!

 

天「えぇ!払っただけで!」

 

 

確かにパワーアップした。だが、

 

 

レ「・・がはっ。」

 

 

その場に倒れ伏せてしまった。

 

 

天「一体、何が。ま、このままここにいたらまずいかもしれないし、神社に戻ろっと。」

 

 

逃げた。時間もちょうどよかったので、神社に戻ることにした。

 

門番は相変わらず倒れている。

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

 

 

[博麗神社]

 

博麗神社に戻ってみると、待っていたかのように霊夢は立っていた。険しい表情をしている。

 

 

天「もしかして、遅かった?」

 

霊「いや、ちょうどいいわ。」

 

天「で、どう?俺がいた世界ってのは見つかった?」

 

霊「紫が見つけたわ。だけどね、私たちでいう外の世界じゃないのよ。」

 

「だからあんたは帰れないわ。」

 

天「・・は?」

 

霊「逆に不思議よ。それならどうやって完全な異世界から来たのか。」

 

「あと、あんたの世界はあんたが居た時から既に100年経っていたわ。」

 

天「ちょっと待って!100年?じゃあ戻れたとしても俺がいた頃から100年後なの?」

 

霊「そうよ。それに離れすぎてて戻せないらしいのよ。」

 

天「(パリーン)」

 

 

心の中の何かが割れた。

 

 

霊「それと、一つ訊きたいことがあるわ。」

 

天「え、なに?」

 

 

絶望に打ちひしがれている悟天に訊いた。

 

 

霊「あんた、サイヤ人でしょ。」

 

天「!!!」

 

 

今度は悟天の顔が険しくなった。なんの前触れも無く〈サイヤ人〉という言葉が出てきたからだ。

 

 

天「どうしてそれを。」

 

霊「師匠もサイヤ人だったのよ。それにあんたは、師匠が私と魔理沙にやったことと同じことをした。パワーアップよ。」

 

天「あのパワーアップって前例があったの?」

 

霊「そう。気を与えたわけでも修行の成果でもないパワーアップ。師匠と同じであんたは―」

 

「サイヤパワーを宿させたのよ」

 

 

なんと、パワーアップの原因はサイヤパワーであった!

 

「サイヤパワーを宿させる」とはいったい…。

 

 

天「なっ、サイヤパワーだって!?」

 

霊「そ。それであんたは、幻想郷のバランスを壊してしまったのよ。」

 

 

まるで、世界を変えてしまった悪魔みたいな言い方である。

 

 

天「で、でも、そんな簡単に宿るものなの?みんな普通の人間だと思うけど。あっ、人間じゃないのもいたかな?」

 

霊「そこは私も不思議よ。私だってサイヤパワーを宿したのは、師匠と修行の生活を始めてから2年経ってからだもの。魔理沙は少し早かったけど。」

 

天「2年も掛かるなら、俺は関係ないね。」

 

霊「とぼけんじゃないわよ。あんた、文たちに何をしたの?」

 

天「・・、気で吹っ飛ばしました…。」

 

霊「・・それだけ?」

 

天「うん。」

 

 

若干1人は違うがまあいいだろう。

 

 

霊「あんた、能力とか持ってる?」

 

天「能力?気が関係ないならわかんないなぁ。」

 

霊「そう。また調べなきゃ駄目みたいね。」

 

天「あの、俺はこれからどうすれば?」

 

霊「幻想郷に永住するしかないわよ。」

 

天「ま、そうなるよね。どうしよっかなぁ。」

 

 

途方にくれていると、

 

 

霊「よ、よかったら、その、」

 

天「え?」

 

霊「どうしてもって言うなら、博麗神社に住んでも、いいのよ?」

 

天「早苗に頼むから大丈夫だけど。」

 

霊「あ、あそこは男が泊まるの禁止なのよ!」

 

天「えぇ!そうなの?」

 

 

全て嘘です。

 

 

霊「そ、そうよ。あんたはここに泊まるしかないのよ。孫悟天。」

 

天「そうかぁ。じゃ、お世話になりまぁす。」

 

 

悟天のノリは軽い。

 

 

霊「ちょ、少しは感謝してる?」

 

天「してるってぇ。」

 

霊「はぁ、了解しない方がよかったかしら。」

 

 

こうして2人の生活は始まったのであった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

師匠「今度は瞬間移動の修行だ。移動自体も大事だけど、物も一緒に移動できるようになるのも大事だぞ。」

 

霊「物って道具とか?」

 

師「そうだ。それができれば守れるものが増えるぞ。オラは一回それで地球を守ったことがあるしな。」

 

霊「へ〜、師匠ってすごいなぁ。」

 

師「どうだ?やってみっか?」

 

霊「うん!頑張る!」

 

師「よっしゃ!そんじゃまずは神社の門から、オラがいる玄関までやってみろ。やり方は一通り教えたからできるよな?」

 

霊「うん、行くよ〜。」

 

師「・・・。」

 

霊「ん!」

 

ヒュンッ!!

 

師「お!できt ・・って霊夢!?」

 

霊「やった!できたよ師匠!」

 

師「いやいや霊夢!服が付いてきてねえぞお。」

 

霊「え?・・きゃあ!師匠見ないで!」

 

師「そんなこと言ったって〜。一緒に風呂入ってるじゃねえか。」

 

霊「外は嫌なの!」

 

 

両手を胸に当て、一目散に服の元へ走って行った。

 

 

師「ハハハ、可愛いもんだな。」

 

「頑張れよ、霊夢」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

目が覚めた。またしても昔の夢である。

 

 

霊「ん・・またか…。」

 

 

博麗の巫女は、日が昇り次第起床しなければならない。代々から継がれる掟だ。

 

 

霊「はぁ…、師匠は今何処にいるのかしら。異変が始まるかもしれないのに。」

 

 

異変の心配をする理由は、悟天が現れたからである。当の本人はまだ寝ている。

 

 

天「くかぁぁ。」

 

霊「なっ、また寝てる。すぅぅ・・」

 

「起きなさーーい!!」

 

 

天「うわぁ!」

 

霊「いつまで寝てんのよ!」

 

天「え?まだ6時くらいだよ。」

 

 

この部屋には時計があるので、時間は容易にわかる。博麗神社にも時計ぐらいはある。

 

 

霊「はぁ?知らないわよ。ここに住むなら言うこと聞きなさい!」

 

天「そんなぁ。」

 

霊「あ、日中はあんたにも働いてもらうわよ。主に家事ね。」

 

天「おっ、それなら俺得意な方だよ。」

 

霊「あら、頼もしいじゃないの孫悟天。」

 

天「そろそろ悟天って呼んでくれても。」

 

霊「なんでよ。」

 

天「なんでもありません…。」

 

 

それから朝食を済ませ、洗濯物一式は悟天がやった。不思議なことに、神社に自分の服が揃ってある。

 

 

天「なんでだろう?まあいいや。」

 

 

師「服はサービスしといてやったぞ。おめえも頑張れよ。悟天。」

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

一式終わらせた後、悟天は縁側で寝てしまった。昨日の疲れと短い睡眠時間のせいである。

 

 

霊「孫悟天、今からお使い行ってきて。って、あれ?」

 

天「すぅぅ。」

 

 

叩き起こそうとしたが、その寝顔を見ていると、できなくなった。師匠の寝顔にそっくりだからである。

 

10年以上も共に過ごした師匠の寝顔に。

 

 

霊「・・しょうがないわね。」

 

 

そのまま寝かせることにした。

 

しかし、優しかったのもここまで。

 

 

天「ふぁ〜、よく寝た。さて、何をしようk」

 

霊「こらぁ!なに寝てんのよ!」

 

天「え?」

 

霊「ほら早く、お使い行ってきなさい!」

 

天「でも、今まで寝てたってことは、寝かしてくれたんじゃないの?」

 

霊「う、うるさいっ!早く行きなさい!」

 

天「なんだぁ、可愛いとこあるじゃん。」

 

霊;霊符「夢想封印」

 

天「うわぁぁ!今すぐ行ってきまーす!」

 

 

一目散に逃げていった。

 

いつ忍び込ませたのかは知らないが、買う物が書いてある紙とお金はポケットに入っていた。お金は見たこともない物であった。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[人里]

 

人里に着いた。人々は悟天に注目している。

 

 

人A「あれが噂の外来人?イケメンだわぁ。」

 

人B「見たこともない服を着ているなぁ。」

 

人C「何処に住んでるんだろう。」

 

天「みんな俺のこと知ってるんだね。」

 

 

ここまで広まった理由は、勿論文々。新聞の影響である。

 

まずは魚を買いに行った。

 

 

天「これ1匹お願い。」

 

店員「まいど〜。」

 

 

次は揚げ物だ。

 

 

天「これお願い。」

 

店員「は〜い。」

 

 

みんな外来人に対してフレンドリーである。残金を見てみると余裕がありそうだったので、近くで何か食べることにした。

 

 

天「ん?あれは団子屋かな?」

 

 

甘い香りがした。屋台のようで、1人の少女が団子を売っている。

 

うさ耳の飾りのような物を頭に着けている。

 

 

少女「おいでませ〜。」

 

天「おっ、やってるやってる。 」

 

少女「あなたが噂の外来人さんですね?」

 

天「うん、それじゃあ団子2本ちょうだい。」

 

少女「かしこまり〜。」

 

天「うん、まだお金あるな。」

 

少女「あとは何を買うんですか?」

 

天「野菜とかだよ。人参って書いてるし。」

 

少女「それなら、あっちのお店がそうだよ〜。」

 

「でもね、人参は今品切れなんだって。もう少ししたら、入荷されると思うんだけど。」

 

天「そっか、じゃあいったん帰ろっと。それじゃあまたね。」

 

少女「ありがとうございました〜。」

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[博麗神社]

 

買い物袋を抱えて博麗神社に戻った。

 

 

霊「あら、早いじゃない。てっきりチャラ男には到底できない事かと思ってたけど。」

 

天「俺チャラ男じゃないんだけど。」

 

霊「まいいわ。どれどれ・・野菜が無いじゃないの。」

 

天「それが売り切れでさ。夕方もう一回行くよ。」

 

霊「は?あそこの野菜が無くなる訳ないでしょ。しかも余分にお金が減ってるし。」

 

天「あ、それはね、えっと、」

 

 

袋から団子を出した。

 

 

天「はい。2人で食べようよ。」

 

霊「な、なんで私があんたと団子食べなきゃいけないのよ。」

 

天「いいじゃん別に。」

 

霊「しょ、しょうがないわね。どうしてもって言うなら一緒に食べてあげてもいいわ。」

 

天「(わかりやすいなぁ)」

 

 

一緒に食べたものの、あまり会話は無く、さっさと終わってしまった。

 

そして、夕方になった。

 

 

天「夕方だしもう一回見てくるよ。」

 

霊「早く帰ってきなさいよ。ご飯作れないからね。」

 

天「は〜い。」

 

 

出掛けて行った。

 

 

霊「・・・。」

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[人里]

 

人里の八百屋に行ってみると、野菜は揃えてあった。その店の前で、2人の銀髪の少女が何やらもめている。

 

 

妖夢「ちょっと、なんでこんなにある人参を全部買う必要があるんですか!」

 

咲夜「仕方ないでしょう。お嬢様が昨日何者かに襲われて寝込んでいるのですから。」

 

妖「そんなの知りませんよ。どうせレミリアさんが喧嘩売って負けただけなんじゃないですか?」

 

咲「そんな訳ありません。お嬢様は誇り高き吸血鬼。そんな物騒なやからに喧嘩など売るはずがありません。」

 

妖「へ〜、まだレミリアさんがカリスマだと思ってるんですか?」

 

咲「なんですってぇ?」

 

 

一向に買う気配はない。

 

 

天「(え?寝込んでるって?)」

 

 

心当たりはある。

 

 

妖「知らないんですか?レミリアさんなんて他の場所ではかりちゅまとかおぜうさまとか言われてるんですよ。」

 

咲「誰かしら?そんな無礼なことを言うのは。」

 

妖「あなたが絶対に攻撃できない相手ですよ。と言うか攻撃が届きません。画面の向こうなので。」

 

 

メタい。

 

 

咲「何言ってるかさっぱりわからないわ。」

 

妖「にしても、こんなの有り得ません!」

 

咲「急に何よ。」

 

妖「これだけレミリアさんの話をしているのに咲夜さんが鼻血を出さないだなんて!」

 

咲「何処の変態よ!」

 

妖「誰でしょうね〜。」

 

咲「あら?そんなこと言っていいのかしら。」

 

妖「なんです?」

 

咲「人里の住人にバラしますよ。」

 

妖「何かありましたっけ?」

 

咲「あなたがむっつりだっていうこと。

 

妖「な!何故それを!」

 

咲「当然ですよ。」

 

 

妖夢はかなり焦っている。

 

あまりにも長いので、悟天は待つのをやめた。人参を26本のうち3本取って行った。

 

 

天「おっちゃん、これお願い。」

 

おっちゃん「あいよ!」

 

天「ありがとう。」

 

 

速やかに帰ろうとした。

 

 

咲「ちょっと待ちなさい。」

 

天「え?俺?」

 

咲「なに抜け駆けして、勝手に人参買ってるのですか?」

 

天「俺ちゃんと払ったよ。」

 

妖「ずっと見てましたね。気ですぐわかりましたよ。」

 

天「気を知ってるの?」

 

妖「当たり前です。皆霊夢さんに教えてもらったので、知らない人は普通の人間です。」

 

天「なにしてんの霊夢…。」

 

咲「こうなったら決闘ですね。」

 

天「みんな戦い好きだなぁ。」

 

妖「ロイヤルでいきましょう。」

 

天「(やった、ロイヤルだ!2対1とかめんどくさいし)おっちゃん、これ持ってて。」

 

お「あいよ。」

 

咲「いざ、尋常にー」

 

妖「勝負!」

 

 

妖夢は悟天に斬りかかった!しかし、

 

 

カンッ!

 

 

指2本で受け止めた。

 

 

妖「なっ!」

 

天「それっ。」

 

 

妖夢ごと横に放った。

 

 

咲「情けないですね。これならどうですか?」

 

咲;幻世「ザ・ワールド」

 

チチチチ…

 

咲「あなたは何も理解できないまま、死ぬ。」

 

 

時を止めた。悟天は止まった、かのように見えた。

 

 

天「ねえ、何してんの?」

 

咲「な、なんですってっ!」

 

 

止まった時の中を動いている。

 

 

天「みんな止まってるけど、もしかして時間止めちゃったの?」

 

咲「馬鹿な、そんな筈は!霊夢にも効いたのに・・っ!」

 

 

ここで初めて、霊夢があの時手加減してくれたと気付いた。

 

 

咲「(このまま私1人では不利。仕方ない。)解除!」

 

 

妖夢が動けるようになった。そして、2人揃って悟天を挟み撃ちにしようとした。

 

 

咲&妖「斬る!」

 

天「そんなものっ!はぁっ!」

 

 

気で弾き返した!2人共遠くへ吹っ飛んでいく。

 

 

咲「ぐっ!」

 

妖「がはっ!」

 

天「気絶させればパワーアップしても今日はこの辺で終われるだろう。」

 

 

しかし、誤算であった。2人共タフであったということ、負けず嫌いだということだ。

 

揃って立ち上がり、

 

 

咲「こんなところで、」

 

妖「咲夜さん以外に、」

 

咲&妖「負けるわけには、いかないんだぁぁ!!」

 

ボゥッ!!

 

 

2人の気が迸った!戦闘力は一気に、悟天ぐらいまで追いついた。

 

 

天「し、しまったー!」

 

 

同時に2人もパワーアップさせてしまい、尚且つ片方は時を止める能力を持っている。

 

どうなる悟天!

 

 

咲「さて、どうやってお料理してあげようかしら?」

 

妖「何言ってるんですか?この男を斬るのは私です。そして、あなたもここで斬ります。」

 

天「なんでそこまで殺したいの?」

 

妖「いいえ、斬るだけです!」

 

 

それを殺すと言います。

 

途端に妖夢は飛び出した。今度ばかりは指2本だとまずい。

 

 

天「くっ!」

 

 

悟天も後方へ飛び出した。妖夢は追いながら何度も刀を振った。それを全て避けきっている。

 

 

妖「中々やりますね、外来人さん。でも、もう1人お忘れではないですか?」

 

 

後方の先には咲夜が待ち構えていた。咄嗟に悟天は飛び上がった!そして、

 

 

天;「かめはめ波」

 

天「かーめーはーめー…」

 

妖「?いったい何を?」

 

天「波ぁぁぁ!!」

 

ドンッ!!

 

妖「なっ!!」

 

 

妖夢は驚いてしまい、直撃した。しかし一方で、

 

 

咲;幻世「ザ・ワールド」

 

チチチチ…

 

咲「今度は、止まったようね。」

 

 

動きを止められてしまった!

 

 

咲「さて、さっきの分をたっぷりと仕込んであげるわ。」

 

 

悟天の周りに大量のナイフを仕掛けた。そして、

 

 

咲「終わりよ。解除!」

 

 

周りのナイフは一斉に悟天の方へ向かって行った!

 

 

天「なっ!」

 

 

それでも高速移動でことごとく避けたが、

 

 

ザクッ!

 

天「うっ!だぁぁぁ!」

 

 

一本のナイフが右太ももに刺さった!その瞬間、悟天は危機を感じ気で全てのナイフを吹き飛ばした。

 

悟天の右足からは鮮血が滴っている。

 

 

天「・・、くそぉ。」

 

咲「よく一本ですみましたね。」

 

 

気味の悪い笑顔で言った。気がつけば後ろに妖夢も居た。

 

 

天「はは、まいったなぁ。」

 

咲「終わりです。」

 

妖「覚悟!」

 

 

その時!

 

 

霊「ちょっとあんた達、何してんの?」

 

咲「霊夢!」

 

妖「霊夢さん!」

 

 

急に2人は気を沈めた。何しろ、霊夢が不機嫌そうだからだ。

 

 

霊「そいつに何かあったら私が困るんだけど。」

 

咲「まさか、この外来人は永住することになったの?」

 

霊「そういうこと。ここで引き下がってもらえるかしら?」

 

妖「・・、仕方ありませんね。」

 

咲「霊夢がそう言うなら引き下がります。では。」

 

 

2人とも素直に引き下がった。

 

 

霊「さ、帰るわよ。」

 

天「あ、ありがとう。ちょっと待ってて。」

 

 

八百屋の方へ飛んでいき、人参を受け取った。気がつけば残りの人参はあの2人が買っていったらしく、一本も残っていない。

 

なんだよ。結局分けあえるじゃないか。

 

 

天「お待たせ。機嫌悪そうだけどどうしたの?」

 

霊「早苗が勝負を申し込んで来たのよ。 」

 

「ー今の私なら霊夢さんにだって勝てます!ー」

 

「とか言ってたわ。正直あのパワーアップには驚いたけど。」

 

天「(ギクッ)」

 

霊「ああいう面倒ごとは嫌いなのよ。もっと腕を上げてから来なさいっての。」

 

 

愚痴を聞いているうちに神社に着いた。玄関あたりに来た時、

 

 

霊「そこで待ってて。」

 

 

と言って、人参の袋を持って、入っていった。暫くしてから包帯を持ってきた。

 

 

天「あっ、大丈夫だよこのくらい。」

 

霊「バカッ!大丈夫なもんですか!」

 

 

そう言って無理やり包帯をあてた。

 

 

天「痛い痛い!」

 

霊「にしても、なんで本気で戦わなかったのよ。本気だったらこんな怪我しなかったでしょうに。」

 

天「それは、流石にかわいそうかなって。」

 

霊「はぁ。とんだお人好しね。」

 

 

そんなことを言いながらもちゃんと包帯を巻いている。

 

 

天「・・、ありがとう。」

 

霊「感謝しなさい、その・・、悟天。」

 

 

どうしたわけか赤面している。

 

 

天「えっ?今」

 

霊「さっ!ご飯の支度しよっと。」

 

天「・・・。ははっ。」

 

 

また、2人の距離は縮まった。 のか?

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

師「おお、随分と腕を上げたな霊夢。」

 

霊「えへへっ、やったぁ!」

 

師「それに随分女らしくなってきたなあ。パンにも似てるかもな。」

 

霊「ん?パン?」

 

師「オラの孫さ。霊夢は今いくつだっけ?」

 

霊「12よ。」

 

師「そっか(確かあの時のパンもそれぐらいだったっけな)。」

 

???「あの…」

 

師「ん?誰だ?」

 

霊「あなたは?」

 

???「私、魔法使いをやってて、その、名前はー」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

霊「・・もう朝か。」

 

 

そして新しい1日が始まる。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

天「霊夢〜、やっぱり朝早いよお。」

 

霊「うるさいわね。いい加減慣れなさい。」

 

天「まだ2日目なんだけど。」

 

霊「は?」

 

天「いえ、なんでもありません。」

 

 

こんな話をしながら朝食を食べている。

 

丁度食べ終わる頃、

 

 

チ「おーい、兄貴ぃ〜。」

 

天「ん、早いな。学校とか行ってないの?」

 

チ「学校?何それ?」

 

天「勉強する所だけど。」

 

チ「それって寺小屋のことじゃないの?」

 

天「(昔のスクールみたいなところか)あ、そうだった。今日は行かないの?」

 

チ「今日は休みだよ!だから修行しよ!」

 

霊「へ〜、あんたチルノに稽古つけてたんだ。」

 

天「まぁね。」

 

霊「このロリコン。」

 

天「なんで!?」

 

チ「早く行こうよ兄貴ぃ〜。」

 

天「あ、うん。ちょっと待ってね。」

 

 

少し支度をしてから2人で修行しに出かけた。

 

 

霊「昼には帰って来なさいよー!」

 

天「はいはーい。」

 

 

 

 

•••••

 

 

 

 

修行を終え、神社に帰って来た。

 

 

天「ふぅ、いい汗かいた。あっ!洗濯物やんなきゃ!」

 

霊「それはやらなくていいわ。昨日のうちに殆ど片付いたし。それより、あんたにオススメの場所があるんだけど。」

 

天「えっ!なになに?」

 

 

霊夢は幻想郷の地図を出した。

 

 

霊「ここら辺に研究所みたいなところがあるから。ここに行ったらあんたの好きなものがあるだろうし。」

 

天「好きなものって?」

 

霊「修行するための装置とか。」

 

天「あ、そうなんだ。」

 

 

ここ数年、まともに修行していない。そのせいか、あまり乗り気ではなかった。

 

 

天「それじゃあ、ご飯食べた後に行くよ。」

 

霊「え?作ってないけど。」

 

天「いぃぃっ!」

 

霊「嘘よバカ。」

 

 

クスッと笑った。

 

 

天「ははっ、良かった。」

 

 

そして食べた後、すぐに出発した。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[???の研究所]

 

地図に書いてある通りに飛んで行くと、それらしい研究所が見えてきた。そこへ降りた。

 

 

天「ここかな。」

 

 

すると、研究所から人が現れた。正確に言うと人ではないが。

 

 

???「やあ、君が悟天君だね?」

 

天「えっ、どうして知ってるの?」

 

???「そりゃ情報が回ってきたからさ。まあ入ってよ。」

 

天「君は?」

 

にとり「河城にとり。河童さ!」

 

 

こうして研究所の中へ入って行った。そこには異様な光景が広がっていた。

 

 

天「なに、これ…?」

 

に「外の世界のヒーローってやつさ。外来人なのに知らないのかい?」

 

天「知らないなぁ。それに俺は普通の外来人とは違うみたいだし。」

 

に「そうなんだ。ま、このヒーローってのは幻想郷にはいないわけだけど。」

 

「そこで、どうにか再現できないか研究してるわけだよ。」

 

天「俺の知ってるヒーローとはだいぶ違うなぁ。」

 

 

そんなことより研究の器具よりグッズらしき物の方が目立つ。ハマっているのだろうか。

 

 

天「あぁ俺もう帰らなきゃ。」

 

に「それと!」

 

天「?」

 

に「これを応用して修行するための装置も作ってるんだよ。まだ完全にはできてないけど。」

 

天「それってどんな?」

 

に「これさっ!」

 

 

そこには何かの扉があった。

 

 

に「ここに入ってコンピュータと一体化することで、データにしかない相手と戦うことができるんだ。 」

 

「勿論、この中で死んだら現実でも死んだことになるけど。ま、死にそうになったら外にいる私が敵を消せばいいだけだから安心して。」

 

 

安心できない。にとりだからではなく、その装置そのものが。

 

 

プシュー

 

???「ふぅ、終わったぜ。」

 

 

装置の扉が開いた。

 

 

天「誰か出てきた。」

 

に「あ、おかえり〜、魔理沙。」

 

魔理沙「ここの修行はほんとにいいな!いつもありがとうなにとり!」

 

に「お安い御用だよ。」

 

魔「ん?お前はもしかして。」

 

天「やあ、俺は悟天。」

 

魔「うぉぉ!会いたかったぜ!」

 

天「え?・・そっか、新聞で。」

 

魔「私は霧雨魔理沙!お前とずっと戦いたかったんだぜ!というわけだ。勝負しろ!」

 

天「ほんとみんな戦い好きだなぁ。」

 

 

今さらだがサイヤ人の台詞ではない。

 

 

魔「場所を変えるから、じゃあなにとり!」

 

に「じゃあね〜。」

 

天「ま、いっか。」

 

 

2人は近くの平地まで移動した。いや、3人である。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[妖怪の山の平地]

 

に「こんな機会を見逃すもんか!悟天君のデータを取って、あの装置に組み込まないと。」

 

 

本人は結構真剣である。

 

 

魔「見せてやるぜ。幻想郷No.2の力を!」

 

天「あ、霊夢の次なんだね。」

 

魔「うるさーーい!悟天、後悔することになるぜ!」

 

天「う、うん。」

 

 

正直本気でやるつもりはない。

しかし!

 

 

魔「はぁぁ!」

 

天「!!」

 

魔「はぁぁぁ!」

 

 

気が迸っている。髪が光り始めた。

 

 

天「!まさか!いや、でも!」

 

魔「はぁぁぁぁぁ!!」

 

ヴンッ!!

 

 

魔理沙の戦闘力は一気に上がり、目は先ほどより光り、髪も光っていた。髪型はそれほど変わっていない。髪型や目の色以外は超サイヤ人そのものだった。

 

 

魔「驚いたか!私が、超魔理沙だっ!」

 

 

どこかで見たドヤ顔である。

 

 

天「もしかして、本気でやらなきゃダメ?」

 

 

果たして、幻想郷No.2の実力とは如何なるものなのか!?

 

そして、右足を負傷している状態で大丈夫なのだろうか?

 

 

魔「どうだ悟天!驚いたか!」

 

天「な、なにが、どうなって…。」

 

魔「? その様子だと、初めて見た顔じゃないな。知ってるのぜ?」

 

天「いや、俺の世界だけだと思ってたし、それに俺も。」

 

魔「私が初めて見たときは霊夢だったな。霊夢も師匠から教わったらしいし。」

 

天「超サイヤ人をかい?」

 

魔「超サイヤ人?なんだそれ?私はただの人間だぜ。」

 

天「(謎が深まるばかりだ)」

 

魔「もう話は終わりだ。こっちから行くぜっ!」

 

 

一目散に飛んできた!避けようとするも、

 

 

天「いっ!」

 

 

足の傷が響いてしまい避けられなかった。

 

 

魔「たぁっ!」

 

ドゴッ!!

 

天「うわっ!」

 

 

攻撃により飛ばされたと思ったのもつかの間、とんでもないスピードで後ろに周り、上へ蹴り上げた!

 

 

魔「はっ!」

 

ゲシッ!!

 

天「ぐあっ!」

 

 

そしてまた物凄いスピードで先まわりし、上から下へ叩き飛ばした!

 

 

魔「そーれっ!」

 

ドガッ!!

 

天「がぁっ!」

 

 

そのまま地面へ叩きつけられた!そして、

 

 

魔;魔符「スターダストレヴァリエ」

 

魔「くらえっ!」

 

ドドドドッ!!

 

 

さらに追撃をキメた!

 

静かになり、倒れた悟天の前に立った。

 

 

魔「ハッハッハ!この程度で手も足も出ないとはな!」

 

天「くっ・・ははは。」

 

魔「ん?遂にいかれたか?」

 

天「いやぁ、やっぱりすごいなって思ってさ。こんなに強い地球人が居たなんて。」

 

魔「褒め言葉として受け取っておくのぜ。それで?降参か?」

 

天「まさかまさか。これからが本番だろ?」

 

魔「ふん、そんな強がりなんていらないぜ。」

 

天「さぁ?どうかな?」

 

 

ゆっくりと立ち上がり、気を高めた。戦闘力はどんどん上がっていく。

 

 

魔「この感じ、師匠に似ている!」

 

天「だぁぁぁぁ!!」

 

ヴンッ!!

 

 

髪は金髪になり、超サイヤ人に変身した!

 

 

天「そういえば言い忘れてたね。俺はなれるんだよ。超サイヤ人に!」

 

魔「そ、そう来なくちゃ面白くないのぜ。」

 

天「さあ・・」

 

 

「第2ラウンド始めよう!!」

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

に「おっ!あれが悟天君の本気だね!しっかりデータを取らなくっちゃ!」

 

 

どうやら、悟天が超サイヤ人になったことに喜んだのは、魔理沙だけではないらしい。

 

 

に「戦闘力を計測しないと!・・って。」

 

 

もう始まっていた。始まる瞬間を見逃したのである。

 

 

に「あー!もう!戦闘力だけでもいいや!どれほど悟天君が強くても、魔理沙が簡単にやられるわけないし。」

 

 

と言ってる間も両者は激しく闘っている。

 

そして、戦闘力の計測が終わり、数値を見た。

 

 

に「!!? う、嘘だろ。」

 

 

数値を見たにとりは驚いた。あの魔理沙よりも悟天は上だったのだ!

 

 

に「まずい!魔理沙が大変だ!」

 

 

魔理沙の方へ飛んで行った。にとりも誰かから舞空術を教わったらしい。

 

 

???「やっと見つけたわ。魔理沙♡」

 

 

どうやら闘っている悟天と魔理沙に向かっている者は、にとりだけではないようだ。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

激しい闘いが続き、両者は睨み合っていた。もう夕暮れである。

 

 

天「どうした魔理沙。体力が落ちてるよ。」

 

魔「はぁ、はぁ、そんな、負け惜しみは、いらないぜ。」

 

天「負け惜しみ?」

 

魔「さっきから、お前の攻撃は、全然、効いてないぜ。お前も疲れただろ?」

 

天「・・・。」

 

 

実は相手が女の子ということもあり、手加減をしている。そのせいで、なかなか決着をつけられないでいるのだ。

 

とは言え、魔理沙は痩せ我慢をしている。

 

 

魔「どっちにしろ、これで終わりだぜ!」

 

 

至近距離で構えた。

 

 

魔「はぁぁぁ!」

 

天「なっ!気がどんどん上がってる!ならこっちも!」

 

 

魔;魔砲「ファイナルスパーク」

 

天;「かめはめ波」

 

魔「ファイナルスパーーーク!!」

 

ドオォォッ!!

 

天「波ぁぁぁ!!」

 

ドンッ!!

 

 

2つのエネルギーはとてつもない勢いでぶつかった!やや魔理沙がおしている。

 

 

天「なっ!おされてる?」

 

魔「いっけぇぇぇ!」

 

天「くっ、負けて、たまるかぁぁぁ!」

 

 

そんな中、にとりが到着した。

 

 

に「魔理沙!すぐに降参して!」

 

魔「は!?なんで!?今勝ってるだろ?」

 

に「説明は後!とにかく今は降s」

 

???「魔ーー理ーー沙ーーーーーッ!!」

 

 

奇声にも似た声で、何者かが飛んできた!

 

 

魔「げっ!アリス!」

 

ア「もう逃がさないわーー!」

 

魔「すまんな悟天!勝負はまた今度な!」

 

天「えっ?」

 

 

魔理沙が急に攻撃をやめたためにかめはめ波はそのまま直進し、魔理沙を追いかけるアリスに直撃した。

 

 

ア「あっはぁぁぁん!」

 

天「あっ!」

 

 

アリスは倒れた。

 

 

に「大丈夫かな?」

 

天「ごめんっ!君大丈夫?」

 

 

大丈夫なわけがない。と思っていたが、

 

 

ア「ほぉぉあぁぁぁ!!」

 

ボゥッ!!

 

天「えっ?」

 

に「!!」

 

 

こんな状況で、アリスもサイヤパワーによるパワーアップを成し遂げたのであった!

 

 

ア「なァにこれェ?身体の底から力が湧き上がってくるゥ!」

 

天「なんか、怖いなぁ、いろんな意味で。」

 

 

急にアリスは悟天の方を見た。ニヤァっと笑い、

 

 

ア「あなたが、美味しそうな外来人さんね。」

 

天「・・・。」

 

ア「次はあなただからね♡ あ〜ムラムラする!待ちなさい!魔ー理ー沙ーーー!!」

 

 

そう言って、魔理沙を追いかけていった。

 

 

天「・・、変態だ。でも、あの目は…。」

 

 

何かに気づいたが、今は止めなかった。

 

アリスの一連の流れをスルーしたにとりは、計測機に夢中になっている。

 

 

天「にしても、どうして魔理沙を助けに来たの?」

 

に「魔理沙が死んじゃうと思ったからね。」

 

天「酷いなぁ。俺は女の子を殺したりしないよ。」

 

に「・・やっぱりそうなんだ。」

 

天「え?」

 

に「新聞見たときから、いい人だって思ったんだよ。信じてよかった!」

 

天「(助けに来たあたり信用してないんじゃ…)」

 

に「それにね、みんなのパワーアップの秘密がわかったよ!」

 

天「なんだって!」

 

に「どうやら、悟天君のサイヤパワーが対象者の中に入り込んで、サイヤパワーを維持しつつ、対象者の色に染まるみたいだね。」

 

天「・・つまり?」

 

に「本人がサイヤ人みたいになるってことだよ。」

 

天「そうだったのか!でもなんで俺じゃないとパワーアップできないの?」

 

に「本物のサイヤ人じゃないと、移すことができないみたい。」

 

天「? どうしてにとりはサイヤ人を知ってるの?」

 

に「魔理沙からいろいろ聞いてるからね。」

 

「霊夢と魔理沙のお師匠さんはサイヤ人だったらしいよ。だから修行を受けたあの2人だけが、とんでもなく強かったんだろうね。」

 

天「俺より先にサイヤ人が来てたのか。」

 

「あっ、そういえば魔理沙の姿が変わったあのパワーアップはなんなの?」

 

に「あれも君と殆ど同じさ。」

 

「サイヤパワーを宿した者は、サイヤ人と形質が同じになるんだよ。だから、あれは超サイヤ人と同じパワーアップをしてるのさ。」

 

天「超サイヤ人じゃないのに超サイヤ人と同じパワーアップか。じゃあ、なんて言うの?」

 

に「う〜ん、超魔理沙でいいんじゃない?」

 

天「(にとりがつけた名前だったんだ…)」

 

に「もう暗くなってきたね。悟天君も帰りなよ。私は今日のデータをあの装置に組み込むから帰るよ。」

 

天「そっか、それじゃあ。」

 

 

2人はそれぞれ帰るべき場所へ帰っていった。

 

 

 

 

•••

 

 

 

 

[博麗神社]

 

帰ってみると、ボロボロな悟天の姿を見た霊夢はかんかんになって怒っていた。

 

 

霊「ちょっとなによその格好!」

 

天「魔理沙と手合わせして、それで。」

 

霊「誰が縫わなきゃいけないと思ってるのよ!」

 

天「え?自分で縫うけど。」

 

霊「口答えしない!貸しなさい!」

 

天「・・自分でやるのに。」

 

 

この日も、何事もなく終わったのであった。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

師「おぉ!魔理沙、おめえすげえな!」

 

魔「へへっ、私は最強の魔法使いを目指してるからな!」

 

霊「・・・。」

 

師「でもよお、弾幕ばっかりじゃなくて、ちゃんと組み手の修行もしなきゃダメだぞお。」

 

魔「勝てればいいのぜ!弾幕はパワーだぜ!」

 

師「霊夢も教えてやってくれよお。」

 

霊「私休憩する。」

 

師「? どうした霊夢?」

 

霊「・・なんでもない。」

 

師「・・・。」

 

魔「師匠!弾幕撃ってくれよ!」

 

 

気弾のことだ。

 

 

師「お、おう。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

霊「・・・朝ね。」

 

 

 

 

それから悟天は、チルノの稽古をつけながら、幻想郷のいろんなところへ足を運んだ。

 

もう一度紅魔館へ行ったり、迷いの竹林へ行ったり、地霊殿へ行ったり、たまににとりの研究所へ行ったりし、時には手合わせしたりして、いろんな者と知り合いになった。

 

そして、寝込んでいたレミリアは元気になり、悟天に再度勝負を申し込んでもいた。

 

にとりの装置はそれから忙しくなった。

 

装置のことを聞いた、チルノとアリスを除くサイヤパワーを手に入れた複数の少女達が、頻繁に使うようになったのである。

 

それがきっかけで、少女達の間でも交流が深まり、仲間意識が芽生えていたのであった。

 

時の流れというのは早いもので、半年という月日はあっという間に流れていった。

 

第1章

➖伝説の始まり➖

〈完〉




というわけで、決定版第1章でした!

第1章は修正がメインとなりました。改変はなかったと思います。

何度も申し上げますが、ストーリーはこちらが優先となります。古い方は今後修正・改変はしません。

それでもやはり、思い出として古い方は残したいものです。故に、そのままにしています。


ここまでのご愛読、有難う御座いました!!
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