・2次創作
・シナリオ決定版
・勝手な年齢設定
・改変あり
等が含まれております。
それでも構わないという方は、どうぞお読みください!
に「皆さん、こんにちは。ご存知河城にとりです。」
「さて、どうして私から始まったか、気になるでしょう?それは他でもない。この章は…、私が主役だからさ!」
デデーン!!
「勿論、私がサイヤパワーを手に入れて霊夢達と一緒に闘うわけじゃないさ。頭脳派だからね。」
「私は闘う人材を育てるのが好きなんですよ。」
「というわけで、私が幻想郷の少女達を強くするから、主役になったってわけさ!よろしくね!」
妖「にとりさん、カメラに向かって1人で何してるんですか?」
呆れた顔で見ている。
に「それは言っちゃダメだよ。って妖夢じゃん!いいところに来てくれた!ほら、一緒に喋って!」
妖「ちょ、なんで私が。」
に「だって妖夢ってメタいじゃない?こういうトークは全部妖夢に任せたいくらいなんだよ。」
妖「メタい?私がですか?」
に「誰よりもメタいよ。」
自覚がなかったらしい。
妖「そうですか…。私はただ作者の」
に「そこらへんだよそこらへん!」
妖「もうわかりません。」
に「あぁ、もういいや。」
妖「ところで、強くするとは具体的にどんなことをするんですか?」
に「それはまだ妖夢にも言えないなぁ。強化対象だし。」
妖「強くなる方法を教えないのに強くなれるんですか?」
に「そうさ。」
妖「嫌な予感がします。」
に「それはそうと、あの異変からどれくらい経ったっけ?」
妖「1ヶ月くらいですかね。だんだん暑くなってきました。」
に「そうか、もう1ヶ月か。早いもんだね。」
妖「にとりさんが思い浮かべてるのはにとりさんが作ったゲームのことですよね?」
に「あ、バレた?宴会の2日後にリリースしたからね。」
妖「テレビゲーム、でしたよね。テレビすら幻想郷には画期的なものだったのにゲームまで作ってしまうとは。」
に「それに格闘系にしてよかったよ。ちょうど異変の後だったから、人里のたくさんの人が見にきたんだよね。」
妖「あんまりゲームの話ばかりしてもダメですよ。」
に「あ、そうだった。」
「超化、だっけ。文さんがなれるようになったからみんな追い付こうと必死なんだよね。これの名前は考えておかないといけないね。」
妖「そうですね。1ヶ月だけで超化を成し遂げた方もいますし。」
に「レミリアさんのことだね。流石はカリスマって感じ。」
「満月の日を計算して、自分を人間の血の中に閉じ込めて、満月の夜で一気に気を解放したらなったもんね。」
文の次に超化を成し遂げたのはレミリアだった。
妖「吸血鬼ならではの発想ですよね。」
に「そうだよね。じゃあ半人半霊には何か特別な」
妖「ありません。」
に「だよね〜。ははは。」
妖「にしてもその人間の血って…。」
に「そこには触れないで行こう。」
妖「デスヨネ。」
に「あと、サイヤパワーを宿した人もいるよね。」
妖「フランさんとこいしさん、ですね。」
に「そうそう、悟天君と修行したからだね。こいしちゃんは最近見かけないけど。」
妖「今となっては他の弟子たちにも見えてないでしょう。」
に「だろうね。」
力をつけたことで、能力が通用するようになったからだ。
妖「私も早く、超化できるようになりたいです。」
に「その為にも、だよ。ちょっと出てってくれる?」
妖「な、なんですか急に。」
に「もう始めるの。」
妖「始めるって何をですか?」
に「あ、アリスだ。」
妖「えっ!?」
反射でドアを見たが、
ゴツッ!
妖「あっ…。」
そこにアリスの姿はなく、何者かに気絶させられてしまった。
に「ごめんね、こんなことさせちゃって。」
霊「いいわよ別に。これでみんな強くなれるわけでしょ?」
に「勿論さ。」
霊「頑張りなさいよ。準備は整ったみたいだし、私は帰るわ。」
に「ありがとね。」
研究所から出ていった。
に「さてと、やっと本題に入れそうだね。」
「それじゃあまず1人目、始めようか。」
•••
[運命の丘?]
妹「・・あれ?私は、何処にいるんだ?」
起きてみると、まだ夜であった。夜空を見上げている筈だが、自分の身体が見当たらない。
妹「もしかして私、ようやく死ねたのか?」
しかしこの風景に見覚えがあった。
いつだろう?
妹「この月、そしてこの丘。まさか!」
タイミングを見計らったかのように、1人の少女が丘へ歩いてきた。
その少女は紛れもなく、自分自身であった。
妹「やめろっ!その丘を掘り起こしたら駄目だ!」
声が聞こえてないのか、全く手を止めようとしない。
そして、例の薬を掘り出してしまった!
妹「やめろっ!やめてくれ!それを飲んじゃいけないんだ!!」
少女は不思議そうに眺めた後、蓋を回した。
「やめてくれぇっ!!!」
意識は少女に接近しているが、触れることができない。同様に声も届かない。
妹「くそっ!」
少女を何度も殴っているつもりだが、その腕すら見えない。
少女は薬を飲み干してしまった…。
妹「・・・。」
少女は去っていった。
彼女は泣いていた。
妹「・・なんで、ムキになってんだろうな、私。過去はもう変えられないって、わかってる筈なのに…。」
その薬こそ、〈蓬莱の薬〉であり、妹紅はこうして不老不死になり、〈老いることも死ぬこともない程度の能力〉を手に入れたのだ。
妹「あれ、意識が。」
景色がどんどん移り変わった。まるで早送りのようだ。
妹「この時何してたっけな。」
流れる情景を見ても思い出せない。特に何もしていなかったのだろう。
すると、急に流れが止まった。
妹「ん、そういえばそうだったな。」
それは、自分が妖怪退治をしている様子だった。
能力故に無敵だったため、負けはしなかった。
それだけでなく、元々呪われたような存在だったので、呪術も彼女には効かなかったのだ。
妹「はは、懐かしいな。まだあの時は妖怪退治してれば報われて死ねる、とか思ってたっけな。」
それを信じて300年程妖怪退治を続けてきたのだがこの通り死ななかった。なので、退屈な300年であった。
退屈だった歴史も早く流れ、更に300年が過ぎた辺りで、
妹「!!」
自分をこんな身体にした原因の人物、蓬莱山輝夜との再会だった。
輝夜は本来月人であり、同じように薬を飲んでいたので不老不死だった。
妹「あの顔見ると虫唾が走るな。」
2人は殺し合っていた。
とは言え双方共に死ねないので、殺しては生き返り、死んでは蘇っての繰り返しであることは本人らもわかっていた筈だったが、お互いに許せない何かがあったのだ。
妹「・・けっ!」
そこからまた、景色が流れていった。
妹「そういや何かした記憶はねえな。ここ最近になるまで。」
と言った途端、親友の上白沢慧音との出会いが映った。
妹「あっ。」
表情が明るくなった。それは、次の光景を見ても変わらなかった。
妹「こ、これは。」
博麗霊夢との出会いだ。自分を苦しめたのは輝夜に続いて2人目だったのだ。
最後まで立っていたのは妹紅だった。
妹「そっか。ギリギリ勝ったんだっけ。白黒魔法使いもなかなかだったな。あの時は。」
さらに時は流れ、『第二次月面戦争』が浮かんだ。
妹「あの時、はっきりした。もう私じゃ、あの博麗の巫女には勝てねえって。」
「月軍の隊長と互角に渡り合えるなんてな。」
嬉しいような悲しいような…。
次のシーンで、思わず頬を赤らめた。
妹「あ…。女たらし。」
孫悟天との出会いだ。
天「いやぁ、参ったなぁ。」
妹「おい、あんた大丈夫か?」
天「大丈夫なんだけど、道に迷っちゃって。」
妹「それなら私が案内してやる。」
天「おっ!ありがとう。」
「俺は悟天。君は?」
妹「藤原妹紅だ。話は変わるが、さっき竹林が吹き飛ばされてるのを見たんだが、知らないか?それで心配になってさ。」
天「あ、それは俺だよ。これで道が見えるかなって。」
妹「なんだと…?」
怒りの表情を露わにし、振り返った。
天「えっ、なんで怒ってるの?」
妹「当たり前だろ。竹林を荒らしやがって。」
「さては妖怪だな?」
天「妖怪じゃないって!もうちょっと俺の話を」
妹「妖怪退治は久しぶりだが、ここで倒させてもらうぞ!」
天「はは、やっぱ幻想郷の人たちって好戦的だな。」
妹「笑ってんじゃねえ!」
天「うわっ!」
殴りかかってきた。驚いたのはそれだけではない。その動きにはしっかりした骨格が出来ていたのだ。
天「へえ、やるじゃん。」
妹「喋ってる場合か!」
ドゴッ
天「ぐあっ」
腹に一発入った。が、
天「なんちゃって。」
妹「なにっ!」
妹紅の腕を掴み、気合いを込め投げ飛ばした。
妹「うわあ!」
天「これなら怪我もしないかな。」
しかし、妹紅は空中で止まった。さらに、
妹「はぁぁぁ!!」
ボゥッ!!
天「ええ!」
サイヤパワーを吸収した。
妹「なんだこれ?パワーが、溢れて。」
天「またか!」
妹「よっしゃやんぜ!」
一気に気を高めた。
天「な、なんて子だ。文よりも強いぞ。」
妹「くらえっ!」
ドゴッ!
突撃してきた。油断したせいで、彼女の拳は彼の頬にめり込んだ。
天「ゔわっ!」
妹「はっ!」
ゲシッ!
左脚で腹を蹴った。
天「ぐあっ!」
さらに左フックをかまそうとしたが、
妹「ほらっ!」
天「おっと」
ガシッ!
右手で止められた。
天「強くなったね。」
妹「そりゃどうも。」
お互いニヤリと笑い、距離をとった。
天「それじゃ、俺もちょっと本気を出そうかな。」
妹「本気?」
天「はぁぁっ!」
ヴンッ!!
超サイヤ人へ変身した。
妹「!! その姿は!」
天「あ、魔理沙と似てるけど違うよ。」
妹「いや、博麗の巫女にも似てるんだ。」
天「やっぱ霊夢もなれるんだね。」
妹「だけど、私は負けないぜ。はぁぁぁ!!」
勝つために気をさらに上げた。
天「! やめろっ!人間以外がサイヤパワーを宿した後に使いすぎると壊れる!」
レミリアの一件のことだ。
妹「私は不老不死の人間なんだよ。」
天「なんだって!でも…」
妹「今はなんとしてでもお前を倒す!」
天「・・・。」
妹「行くぞっ!覚悟しろっ!」
悟天はわかっていた。いくら妹紅でも自分を倒すことはできないということ、既に体力の消耗が始まっているということ。
妹「あれ?力が入んねえ。」
天「やめといた方がいいよ。」
妹「うるせえ!」
天「・・・。」
妹「ぜったい、おまえを・・たお・・す…。」
気が小さくなり、落下した。
天「あっ、危ない。」
ス・・
超サイヤ人を解き、妹紅をキャッチした。
人がいないか周りを見渡した。
天「そっか、飛べばよかったんだ。」
地球では平和な時間が長かったため、飛ぶことをたまに忘れてしまう。
今なら人里が何処にあるかが見える。
天「・・送っていくか。」
妹紅をお姫様抱っこした。
実はこの時、早い段階で目を覚ましていた。
妹「・・ちぇっ。」
赤面し、そっぽを向いた。
これを観なくても覚えている。彼の腕は、温かかったのだ。
彼女は永い人生で、初めて恋をしたのだ。
妹「この、女たらしめ。」
微笑みながら言った。今、全てにおいて人生が楽しいのだ。
妹「そういえば女たらしは、博麗神社で住んでるんだっけ。」
2人で行動しているところをよく見かける。ただ、あまり仲が良さそうには見えない。
妹「ムカつく…」
自分は一緒にいれないのに、一緒にいられる霊夢の態度に腹を立てていた。
妹「女たらしだけど、いいやつだ。それも大事にしないなんて…」
気が一気に上昇した!
ヴンッ!!
妹「ムカつくぜっ!!!」
瞳の色が明るくなり、橙のオーラを放った。
妹「超えてやる。博麗の巫女を超えてー」
「あいつを奪ってやる!!」
決意した。強くなるための目標が決まったのだ。
この雰囲気をぶち壊すかの如く、あの声が聞こえた。
?「はーい、目標達成!お疲れ様〜。」
妹「こ、この声は。」
知っている声のようだ。
•••
[紅魔館?]
咲「・・あれ?私は…。」
目を覚ますと、いつものように自分のベッドの上にいた。
咲「確か、お嬢様と一緒にティータイムを楽しみながら、面接しにくる人を待っていた筈ですが。」
他にも不審な点がある。メイド服のまま寝ていたということだ。
咲「近頃は芯のある人間が来なくなったとお嬢様が仰ってたけど、何故だろう。大丈夫な気がする。」
根拠はないが、今日面接に来る人間に少し期待していた。
咲「! 気が乱れてる。ホールだ!」
能力を使ってすぐに駆けつけた。
来てみると、館内はボロボロになっていた。遅かったのだ。
咲「これは…。」
一瞬、目の前の光景を疑った。
すぐそばに、美鈴が倒れている。
美「咲夜、さん。逃げて…」
ボッ!ドカーンッ!!
と言いかけたところに、エネルギー弾が飛んでき、美鈴に直撃した。
咲「美鈴!」
既に息はなかった。
前方を見ると、見覚えのある影が見えた。
咲「あんたは!」
15号であった。
咲「どうして、あの時、壊したのに!」
15「ククク」
咲「!!」
咄嗟にナイフを投げたが避けられた。いや、15号が何かに吸い込まれたせいで当たらなかった。
咲「まさか!」
吸い込まれた先へ走った。
そこには、にとりのスパイカメラが撮った映像で見た、合体13号がいた。
咲「な、なんで…。だって、あんたは霊夢や魔理沙が。」
13「ガァ!」
容赦無く襲ってきた!
咲「くっ!」
右手に握っていたナイフで首を飛ばそうとしたが、
カンッ!
咲「なっ!」
13「ククク」
ナイフの刃が折れた。
13「ガァ!」
ドゴッ!!
咲「ゔっ!」
腹に強烈なパンチをうけた!その激痛で、縮こまってしまった。
咲「う、こんな、ところで…。」
改めて気を探ったところ、誰の気も感じ取れなかった。もう生きているのは、自分だけなのかもしれない。
13「ククク」
咲「お嬢、様。」
レ;神槍「スピア・ザ・グングニル」
ドッ!
レミリアが不意打ちをかまし、煙が上がった隙に咲夜を助け出した。
レ「大丈夫?咲夜。」
咲「お嬢様!うっ」
レ「ここで休んでなさい。」
咲「でも。」
13号は待たなかった。問答無用でレミリアに襲いかかった!
レ「ふん、はぁっ!」
ゴンッ!
攻撃を躱し、顔面に一撃を食らわしたが、全く効いていなかった。
13号はニタニタ笑っている。
咲「(何故、お嬢様は変身しないのかしら)」
13「ガァ!」
ドゴッ!!
レ「ぐあっ!」
上から地面へ叩きつけた!そして、
13「死ねぇ!!」
ボォッ!!
右手から勢いよくエネルギー波を発射した。爆風で咲夜も吹き飛ばされた。
咲「うわぁっ!」
•••
気絶してたらしく、目が覚めると13号はいなくなっていた。
だが、見たくないものは見えてしまった。
咲「お嬢、様?」
先の方に、動かなくなったレミリアが倒れていた。
ゆっくりと近づいた。
咲「お嬢、様…」
目の前まで来た。耐えきれず、目からは涙が溢れ出してしまった。
それでも呼びかける。
咲「お嬢、様…」
抱き寄せたが、やはり動かない。レミリアは白目をむいている。
咲「お嬢様、お嬢様」
温もりが消えた体を強く抱きしめても、何も変わらなかった。
咲「お嬢様、お嬢様ぁぁぁ!!」
「うわぁぁぁ!!」
大声を出して泣いてしまった。
その声に気付いたのか、天井を壊し、13号が現れた。
13「ククク」
咲「ぁぁあああ!!」
咲夜の気が、どんどん膨れ上がってきた!
13「ナニッ!」
ピコンッ、ヴンッ!!
「うわぁぁぁぁ!!!」
次の瞬間、瞳の色は明るくなり、髪も少し逆立ち、迸る衝撃波を放った!
13「ア…。」
咲「ッ!!」
13「ウッ」
ギロっと睨んだのも束の間、折れてない残りのナイフで逆襲を始めた!
咲「グッ!」
ザクッ!!
13「ガァ!」
胸部に斬りつけた。
咲「ア゛ァ!」
ザクッ!!
13「ウァ!」
怒り狂ってしまった。もはや誰にも止められない!
咲「ウッ!アァ!ハッ!ハッ!ハァ゛ッ!」
13号がどんどん斬られていく。
咲「ギッ!ガァ!アァ゛!ハッ!」
もう、出した声と斬りつけた回数が合ってない。口以上に腕が速いのだ。
既に、13号の腕と首は無くなっている。
咲「ハ ァ゛ッ!ア゛ッ!ガ ァ゛!」
「ウ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」
ザッ!!
最後に、13号の巨体を半分に斬った。
咲「はぁ・・はぁ・・・。」
文が倒せなかった敵を、一人で一方的に倒してしまった!
咲「・・うぅ、お嬢、様…、みんな…」
落ち着き、再び泣いてしまった。無理もない。一瞬にして家族を失ったのだから。
穴が開いた天井から、冷たい雨が降り注いだ。慰める者は、もういない。
咲「う・・ぐ…。」
泣いているが、超化は暫く解けなかった。
?「はーい、これにて終了!お疲れ様〜!」
咲「・・・??」
•••
[???]
妖「・・ん?ここは…。」
気が付くと、見知らぬ荒野の真ん中で倒れていた。服も少々痛んでいる。
妖「思い出せない。私は、闘っていた?」
ここは明らかに戦場だ。壊れた旗や武器がある。
妖「! 何か来る!」
遠くから無数の気を感じた。
それは、妖精軍団であった。それだけではない。一体一体が今のチルノくらいの強い気を持っている。
妖「こんなに強い妖精が、この数ですか。」
次の瞬間、妖精軍団は妖夢目掛けて一斉に掛かった。
妖「これでも、あれからずっと修行してきたんです。」
ゆっくりと2本の刀を抜いた。
妖「倒せるものならー」
「倒してみなさい!」
ボゥッ!!
気を高め、妖夢も駆け出した!
妖「はっ!たぁっ!」
ザッ!ザッ!ザッ!
大量の妖精を一太刀ずつ斬っていった。
妖精達は妖夢のスピードについて行けず、反撃すらままならない。
妖「やっ!せいっ!」
みるみるうちに減っていく。
見上げると、離れて気を溜めていた10人の妖精が一気にエネルギー波を発射した。
しかし、避けようとしなかった。
妖「それくらいなら!」
妖;断命剣「瞑想斬」
妖「はぁぁっ!」
エネルギー波を両断した!
二手に分かれたエネルギー波は地面に当たり、爆発し埃が舞った。
怯んだ隙に一気に飛び出し、残り十数人の妖精達に斬りかかった。
妖;人鬼「未来永劫斬」
ザッ!ザッ!ザッ!ザキッ!!
1人残らず斬り裂いた。
妖「こんなものですね。でも、こんな状況前にもあったような。」
ぼやいていると、遠くから何か歩いてくる。大柄な男だ。
妖「!!」
忘れもしない。自分を3発で倒した14号だったのだ。
妖「こんなことがありますか?」
状況もわからない上、因縁の相手と出くわすとは、流石の妖夢でも予測不可能であった。
妖「も、もうあなたなんかには負けませんよ!」
腕が震えていた。あれから1ヶ月修行したとは言え、あの敗北の恐怖は勝たねば消えない。
妖「た、たぁっ!」
14「ンッ!」
勢いだけで斬りかかった。パンチを3回避け背中を斬りつけようとしたが、
キンッ!
妖「うっ」
力が入らず斬れなかった。その隙を突かれ、
14「ガァッ!」
ドゴッ!!
妖「うぁ゛っ!」
またしても殴り飛ばされてしまった。
妖「・・もうっ!なんで…」
肉体への痛みはあの時ほどはないが、精神への痛みは大きかった。
妖「どうして…、どうして…。」
悔し涙を流した。敵はすぐそこまで迫ってきている。
その時、師の言葉を思い出した。
妖忌「いついかなる時においても、怖れたり迷ってはいけない。」
「お前には白楼剣がある。もし、自分を見失い取り乱してしまった場合はー」
妖夢「迷いを、断ち切る…」
自分の中で、震えている己を白楼剣で斬った!
妖夢?「あなたは、もう大丈夫よ。自信を持って。」
妖夢「・・・。」
臆病者は、溶けるように消えた。
その瞬間、体の震えが止まった。
14「ガァッ!」
構わず殴りかかってきた。
が、その大きな拳を小さな手のひらが防いだ!!
妖「もう、あなたは怖くありません。」
ヴンッ!
ゆっくりと顔を上げながら、気が一気に上がった!
髪に変化はなく、瞳の色が明るくなり、銀のオーラを解き放った!
妖「!!!」
14「アッ」
ザッ!!ドカーンッ!!
一瞬だった。14号が声を出した時は既に、上半身と下半身は分かれてしまったのだ。
ス・・
超化を解いた。いや、解けた。
妖「・・おかしい。やっぱり何かおかしい。」
少し考え込んでいた矢先、
?「はーい、ノルマ達成!もういいよ〜。」
妖「・・クスっ、そんな気がしてました。」
銀の勇者は、満足げに笑った。
•••
[にとりの研究所]
妖「やはり、あなたでしたか。」
に「あ、バレてた?」
妖「あなたの好きなシチュエーションですからね。」
に「確かに妖夢には、バトルシミュレーターで100人斬りとかやらせたもんね。また腕上げたんじゃない?」
妖「それは恐縮なんですけど、なんで妹紅さんと咲夜がいるんですか?2人とも寝てるようですけど。」
に「妖夢と同じことをしたのさ。ジャンルは違うけどね。」
「妹紅は〈決意〉がテーマで、咲夜は〈怒り〉、妖夢は〈迷いの根絶〉だよ。」
「それで2人とも疲れて寝てるの。」
妖「よく考えますね。」
に「霊夢さんから聴いたけど、あの姿へ変身させるには感情の爆発が鍵になるらしいから、どうやったら効果的か考えたんだよね。」
妹「・・ん〜。身体が石のようだ。」
咲「ここは、現実ですか?」
に「覚えてないの?もう戻ってきてるよ。」
妹「そうだったな。」
咲「お嬢様は、死んでないんですね?」
に「勿論さ〜。」
咲「・・・。」
妖「ぷぷっ、それにしてもメイド長でも泣くんですね。」
軽く笑っている。
咲「う、うるさい。」
妖「あれ?らしくないですね。」
に「そりゃそうさ。」
妹「いったい何したんだよ。」
に「後ほどね。」
妖「この度はお世話になりました。ありがとうございます。」
に「礼には及ばないよ。」
妖「それでは私はこれで失礼します。」
に「ばいばーい。もう夕方だから早く、いや、速く帰った方がいいよ。」
妖「うわあっ!幽々子様ーー!」
バシュッ!
18時までに御飯を作らないと、お仕置きされるのだ。
に「間に合うといいね。」
妹「そんじゃ私も帰るぞ。」
に「じゃあね〜。」
咲「・・・。」
に「?帰らないの?」
咲「コンピュータの中とは言え、お嬢様を殺す演出はどうかと思いますよ。」
口は笑っているが目が笑っていない。
に「ちょ、ちょっと待ってよ。こうでもしないと強くなれなかったかもしれないんだよ!?」
咲「それで?」
に「実際大成功だったじゃん!もう少し気分を落ち着けt」
咲;メイド秘技「殺人ドール」
に「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
•••
[妖怪の山]
文「う〜ん、上手くいきませんね〜。」
椛「文さん、また例の変身の特訓ですか?」
文「はい、あの力を自在に操りたいので。」
文はいつでも超化することができなかった。
無理もない。あの孫悟空ですら、自在に操るために別の星で修行していたのだから。
椛「それにしても、どうしてそんなに頑張るんですか?」
文「今まで届く筈もなかった霊夢さんに、追いつくことができる千載一遇のチャンスですから。」
椛「別に追いつかなくても。強い方増えましたし。」
椛は他力本願だ。
文「それじゃ駄目なんです。」
椛「なんでですか?」
文「それはやっぱり…」
空を見上げてこう言った。
文「見守りたいからですよ、あの人を。一番近くで。」
•••
[にとりの研究所]
ビー、ビー
に「ん?誰だろ。」
電話らしきものをとった。
??「もしもし、にとり様でしょうか?」
に「そうだよ。そんなにかしこまらなくていいのに。」
??「いえ、世話になっている身でもあるので。」
に「私と君たち月人の仲でしょ?気にしなくていいって。」
??「有難う御座います。」
「早速ですが、例の兵器はできたでしょうか?」
に「うん、もう直ぐできるよ。」
??「本当ですか!」
に「もうちょっとみんなの様子を見たかったところだけど、急いでいるんならしょうがないよね。」
??「思ったのですが、どうして我々に協力してくださるのですか?」
に「戦争ではこちらも迷惑かけたからだね。」
「私1人でも、月の都と仲良くできるきっかけになればと思って。」
??「恩にきます。私も彼女らを傷付けてしまい申し訳ありません。」
に「戦争だから仕方ないよ。」
??「それでは、次は取引の際に会いましょう。」
に「それじゃあね。依姫。」
•••
[紅魔館]
一方紅魔館では、ある人物の面接をしていた。
レ「それじゃあ、入っていいわよ。」
??「失礼します!」
ノックをし、入室した。ドアもしっかり閉め、椅子の横まで歩き立ち止まった。
レ「いいわよ。座って。」
??「はい、失礼します。」
レ「ふふ、それじゃあ改めて訊くわ。お名前は?」
??「えーと…」
レイ「レイです!」
レミ「それじゃあまず、なんでここで働きたいと思ったの?」
レイ「レミリアお嬢様の為に何かできたらなと思ったからです!」
レミ「ふ〜ん。ご趣味は?」
レイ「絵を描いてます。」
レミ「へえ。仕事の希望はあるかしら?」
レイ「門番の仕事を希望したいです。」
レミ「そう。ここはあまり人間はいないけど、仲良くできるかしら?」
レイ「はい!勿論です!」
レミ「ふふ。じゃあ、最後に質問よ。」
レミリアは急に血相を変えた。吸血鬼の目だ。
レイ「(ゴクリ)」
レミ「あなたは、紅魔館のために死ねと言われたら、死ねる?」
レイ「…それがお嬢様の為になるなら喜んで。」
レミ「・・結果は出たわ。」
レイ「(ドキドキ)」
•••
結果、レイは採用された。
レミ「ほう、あなたの紅茶、なかなか美味しいじゃないの。」
レイ「ありがとうございます!」
レミ「流石に咲夜には勝てないけど。あ、帰ってきたみたい。」
ドアの前にいるようだ。
レミ「もう終わったから入っていいわよ。」
咲「失礼します。」
レミ「お疲れ様。どうだった?」
レイ「(ほんとに殺されるかと思った)」
咲「お嬢様、ですよね?」
レミ「そうよ。どうかしたの?」
咲「・・その…。」
「抱いて、くれませんか?」
レミ「あら、珍しいこと言うじゃない。咲夜がそう言うの何年ぶりかしら。」
咲「・・・。」
レミ「ほら、おいで。」
咲夜の方が身体は大きいが、その時のレミリアは咲夜よりも大きくみえる。
ギュッ
咲「お嬢様、お嬢、様…。」
声が震えている。
レミ「よしよし、よく頑張ったわね。」
「うわぁぁぁぁん!!」
堪えられず泣いてしまった。
レミ「おやまあ、なんで泣いてるの?」
咲「だって、だって…!」
訳を聴いたレミリアは後日、にとりを襲撃したそうな。
同じ頃、門前には悟天が来ていた。
美「あっ!悟天さん!」
天「やあ美鈴。」
美「お待ちしてましたよ。どうぞ!」
天「うん。」
辺りは暗くなってきていた。
ホールに入るとフランが待ち構えていた。
フ「悟天お兄様いらっしゃい!」
天「フランちゃん!あれからすっかり大丈夫かな?」
フ「うん!もう元気!早く修行しようよー。」
天「これだけ暗かったら大丈夫かな。」
フランと一緒に外へ出た。そこには庭の手入れをしているレイがいた。
天「あれ?君は?」
レイ「新入りのレイって言います!どうぞ、よろしくお願いします!」
天「おっ!随分と元気だね。君は人間だっけ?」
レイ「はい、人間です。悟天さんはサイヤ人との混血なんですよね?」
天「! どうしてそれを?」
レイ「あなた達の世界を本で覗いたことがあるんですよ。この幻想郷に来る前の話ですがね。」
天「ま、待って!本?来る前ってどこまで?」
レイ「あなたのお父さんが神龍と共に何処かへ行ってしまったところまで知っています。」
「勿論、悟天さんが生まれる前の事も。」
天「・・本物だ。」
レミリアでもない限り、父が飛び立ったことなど知るはずがない。
それに、レミリアが新人にこんなことを言うだろうか。
天「世界って、広いね。」
レイ「そうですね。ですが、そこが面白いんです!」
天「そうだね。お父さんは何処に行ったんだろうなぁ。」
フ「お兄様ー、早くしようよ。」
天「あ、ごめんごめん。」
軽い運動程度の修行をした。
少しした後、レミリアの声が聞こえた。
レミ「みんなホールに集合しなさい!歓迎会を始めるわよ!」
天「そっか。今日は歓迎会だったんだ。咲夜が疲れてるみたいだったけどよく作れたなぁ。」
フ「みすちーも来てくれたんだよ。」
悟天の弟子たちとフランは既に仲間だ。
天「へえ、みすちーも来てくれたんだ。楽しみだなぁ。」
ホールにはみんな集合しており、レミリアが案内した。
レミ「それじゃあみんな玉座の間に来て。」
天「え?何するの?」
レミ「秘密よ。」
皆玉座の間へ入った。玉座にはレミリアが座っている。
レミ「レイ、こっちに来なさい。」
レイ「はい。」
5段程度の階段を上がり、玉座の前で跪いた。
レミ「これからあなたは、紅魔の一員よ。忠誠を誓いなさい。」
レイ「はい、これからは紅魔館の為にこの身を捧げます。」
天「(こんなしきたりあったんだ)」
レミ「わかるわ。あなた、素晴らしい能力をもってるわね。」
レイ「・・・。」
レミ「私から名を授けるわ。あなたの名はー」
こうして、レイは紅魔館の一員となり、苦楽を共にすることになった。
さあここからは楽しい食事の時間だ。お馴染みの紅魔メンバー以外に数名の妖精メイドの姿も見受けられる。
天「やっぱりみすちーの料理は美味しいね!」
ミ「いやぁ、そうでもないですよ。」
咲「いえ、なかなか美味しいですよ。」
ミ「ありがとうございます!」
実に嬉しそうだ。
美「いや〜久しぶりですね〜。こんな豪華な食事は。」
咲「その代わり明日からみっちり働いてもらうわよ。レイくんと一緒に。」
美「え!あの子門番やるんですか?」
咲「そう希望してたらしいわ。」
美「そうですかそうですか!なら早速レイくんに昼寝の極意を」
グサッ!
頭にナイフが刺さった美鈴は倒れた。
天「はは、相変わらずだな。」
咲「いつまで経ってもこうなんですから。」
天「あれ?咲夜疲れてる?」
咲「あら、よくわかりましたね。」
天「そりゃあね。あまり無理しちゃダメだよ。」
咲「ありがとうございます。」
レミ「ちょっといいかしら。」
天「ん?いいけど。」
レミ「あなた、見た目によらず食べ方が綺麗ね。」
天「ははっ、まあね。」
都会育ちだから当然だ。
レミ「あと、さっきのレイとのやりとりを見させてもらったわ。」
天「あっ…。」
レミ「レイはあなたの過去やあなたが生まれる前のことを知っているそうね。」
天「(まずい)」
レミ「どんな脅しに使おうかしら。」
天「まぁ、ほどほどにね。」
レミ「ふふ。」
弱みを握られてしまった、のだろうか。
天「レイくんと似てるね。」
レミ「そうかしら?」
天「ま、いいけど。」
レミ「何にせよ、また紅魔館が賑やかになるわ。」
天「俺もその方がいいと思う。あと、なんで俺だけ招待したの?」
レミ「あなたを招待すれば、レイにもあなたにもいい刺激になるとわかっていたからよ。」
天「その辺はお見通しってことか。」
彼女には頭が上がらない理由である。
パチュリー「う、胃がもたれた…。」
小悪魔「え!大丈夫ですか!?」
この魔法使いはパチュリー・ノーレッジ。隣にいるのは助手の小悪魔。
パ「食べ過ぎ、かしらね。」
小「今日はそんなに沢山作られてないですよ。」
パ「グラタンがダメだったかしら。」
小「え…、それ私も食べましたよ。」
パ「え…」
この後、他数名もトイレへ駆け込んだという。
こうして、無事?歓迎会は終了した。
悟天やミスティアは帰っていった。
レミ「レイ、あなたの部屋は二階の咲夜の隣の部屋ね。」
レイ「わかりました!」
レイは二階へ上がっていった。すれ違いで咲夜が降りてきた。
咲「お嬢様。」
レミ「? どうしたの?」
咲「差し出がましいのですが、一緒に、寝てはくださりませんか?」
レミ「そう言うと思って、枕は2つ用意したわ。」
咲「流石はお嬢様です。」
とても嬉しそうだ。
かくして、紅魔館のちょっと特別な1日は終わった。
•••
[霧の湖のほとり]
ガシッ!バシッ!ドンッ!
紅葉が始まった頃もなお、悟天は弟子たちと修行していた。
弟子は7人もいる。ただ、年齢はさておき見た目はみんな幼い。
偶然だろうか??
天「いやぁ、流石だなぁこいしちゃん。もうこんなに上達しちゃうなんて。」
こ「えへへ、お兄ちゃんに褒められちゃった!」
チ「ぐぬぬ。」
その笑顔を見て悔しがっている。
大「仕方ないよチルノちゃん。私たち妖精だから。」
チ「妖精だって、強くなれるもん…。」
大「チルノちゃん…。」
チ「大ちゃんは悔しくないの?さいやぱわーを持ってないの大ちゃんだけだよ。」
大「私は、妖精だから仕方ないかなって。チルノちゃんみたいに強くないし。」
そう、ルーミアもミスティアもリグルも既にサイヤパワーを宿している。チルノもあっという間に追いつかれてしまったのだ。
チ「・・見ててね大ちゃん。」
大「え?」
チ「あたい、いつか必ず、この中で一番になってみせるから!」
大「チルノちゃん…。」
彼女は本気だ。
天「それじゃあ、俺以外のみんなで組手してみて。」
こ「いいよ〜。」
ル「やるのだ!」
ミ「うん!」
リ「やるやる!」
チ「や、やるぞ!」
大「私はちょっと…。」
天「わかったよ大ちゃん。フランちゃんがいればちょうどよかったんだけど仕方ないか。」
今は昼だ。吸血鬼にとっては修行など無理だ。
チ「あたい、こいしとする!」
こ「え〜、余りってことでお兄ちゃんとしたいんだけど。」
チ「まずこの最強のあたいに勝ってからだ!」
こ「ま〜、いいけどね〜。」
こいしは余裕の表情だ。
ル「チルノ大丈夫なのかー?」
リ「流石に分が悪いんじゃ…。」
天「ま、見てみようよ。」
ミ「じゃあ私はルーミアと。」
ル「やるのだ。」
リ「私あんちゃんとかよ…。」
天「大丈夫だって、本気は出さないから。」
というわけで、1組ずつ始めることになった。
まずはチルノとこいしだ。
チ「だぁっ!」
シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!
悉(ことごと)く躱されてしまっている。
こ「それ本気?」
チ「はぁ・・はぁ・・まだま」
こ「それっ」
ドンッ!
チ「あ゛っ!」
張手で飛ばされた。
それでも転ばないように立った。
チ「いって〜!」
こ「ほらほら、早くかかってきてよ〜。」
チ「うっ、うわぁっ!」
こいしへ飛んでいき再びラッシュした。
シュッ!シュッ!シュッ!
こ「遅い遅い。」
躱される中、
チ「はっ!」
ドゴッ!
こ「うっ!」
天「!」
こいしの腹に一撃をかました!
こ「このっ!」
ゲシッ!
チ「うわっ!」
チルノに回し蹴りを決め、勝負がついた。
チ「いてて。」
リ「すげえ、こいしに一発喰らわした。」
大「すごいよチルノちゃん!」
こ「・・・。」
天「一瞬だったけど、いい試合だったね。」
「チルノ、君はやっぱりすごいよ!」
チ「え、ほんとに?」
天「うん、力の差を感じさせないいい動きだったよ。」
チ「! やったー!」
嬉しさのあまり飛び上がった。
天「こいしちゃんもすごいよ。3ヶ月くらいでこんなに強くなるなんて。大したもんだよ。」
ナデナデ
そう言い頭を撫でた。彼女は満足気な笑顔を見せる。
チ「あ!ずるいぞ!」
こ「ま〜、勝ったの私だし。」
チ「うぅ。」
天「まあまあ喧嘩しないで。」
この後、ルーミアはミスティアに勝利し、リグルもなかなかの上達ぶりを見せつけた。
•••
[博麗神社]
昼下がり。
霊「魔理沙遅いわね。」
咲「休暇を貰った私より遅いのは問題ね。」
妖「まだ寝てるんじゃないですか?」
早「もう魔理沙さんほっといて始めま」
魔「よう!遅れてごめんだぜ!」
霊「遅かったじゃないの。」
咲「もう1時よ。」
妖「髪ボサボサですし。」
早「ハァッ☆」
魔「さっき起きたんだぜ。髪を直す時間はなかったぜ。」
霊「あんたほんとに女?」
咲「気品が足りないわね。」
妖「女子力は大事ですよ。」
早「そんなんじゃモテませんよ〜。」
魔「早苗ちょっと面出ろ。」
早「なんで私だけ!」
妖「ははは。」
霊「さ、全員揃ったしお茶会始めるわよ。」
咲「やっとね。」
妖「このメンバーが集まるってそうそうないですよね。」
魔「貴重だな。」
早「それじゃあガールズトークっぽく私から1つ質問を」
霊「みんな最近どう?」
早「ハァッ☆」
魔「ん〜、私はあまりうまくいってないな。」
霊「あら、珍しいじゃない。」
咲「修行のことでしょ?」
魔「まあそうなんだが。」
霊「咲夜はどうよ。」
咲「順調よ。今なら魔理沙と互角に渡り合えるんじゃないかしら。」
妖「などと、その気になっていた893の姿はお笑いですね。」
魔「流石にそれはないな。」
咲「そんなに言うなら手合わせしてみる?」
魔「今はやめとこうぜ。」
咲「いえ、まずはそこの半死体と。」
妖「上等ですよ。やれるものならやってごらんなさい。」
睨み合っている。
早「ちょ、ちょっと!落ち着いてくださいよ!」
霊「あんたら2人はそこまでにして。」
咲「ごめんなさい霊夢。」
妖「申し訳ありません。」
早「じゃあ次は私が」
魔「紅魔館のレイってやつは元気か?」
咲「元気よ。美鈴の悪い癖が染み着き始めてるけど。」
早「ハァッ☆」
霊「見た目は好青年って感じよね。」
妖「これの指揮下なんて勿体無いくらいです。」
咲「あら、あなたの所の大食い幽霊のお世話よりはマシだと思うけれど?」
妖「幽々子様へのそんな言い方は許しませんよ。」
咲「あら、何か間違ったこと言ったかしら。」
妖「なんですって。」
咲「何かしらぁ?」
またしても睨み合う。
魔「どうしてこうなった。」
霊「はぁ…、それで、レイ君は紅魔館に馴染めてるの?」
咲「温厚な人だからだいぶ馴染めてるわよ。妹様ともすぐ仲良くなったし。」
魔「フランと?なかなかいいやつだな。」
妖「そういえば、フランさんは悟天さんと修行してますね。」
咲「そうなのよ。悟天さんのおかげで攻撃に骨格が出来上がっていて嬉しいわ。」
霊「悟天にとっては、全然修行になってないけどね。」
魔「最近にぃちゃんに対して当たりが強くないか?」
霊「まあね。ここ数ヶ月、家事をあまりしてくれないのよ。」
咲「それは大変ね。」
妖「そんな一面もあるんですね。」
早「あれ?出稼ぎとかしてませんでしたっけ?」
霊「そうなの?」
魔「そういえばそんなことしてたような。」
霊「私の暮らしがあまり変わってないからどうでもいいわ。」
妖「・・なるほどですね。でも気を付けてくださいね、霊夢。」
霊「?」
この時の霊夢には、妖夢が何を言っているのかわからなかった。
霊「そういえば最近の萃香知ってる?」
妖「いつの間にかサイヤパワーを宿してましたね。」
魔「飲み比べ以外でにぃちゃんと絡み有ったっけ?」
霊「それが実は…」
〜〜
天「それじゃあ今回はこれで終わりっ!」
弟子達「はーーい!」
弟子達が帰った後、
萃「お、おい悟天。」
天「あ、萃香ちゃん。」
萃「ちゃん付けで言うなー!」
天「ところでどうしたの?」
萃「・・ちょっと、用があってな。」
天「なに?」
萃「私に・・」
天「?」
萃「サイヤパワーをくれないか!?」
天「どうしたの急に。」
萃「みんなサイヤパワー持ってるだろ?私にはないからどうやっても追いつかないんだ。」
「このままじゃ、鬼の尊厳がなくなっちまうんだよ!」
涙ぐんでいる。
天「大変だね。」
萃「だから、サイヤパワーくれよ。」
天「あれって確か、妖怪が吸い込んだら数日倒れるそうだからやめた方が」
萃「頼むよ悟天!」
ギュッ
半泣きの状態で抱きついてきた。断る理由などあろうか。
天「わ、わかった。わかったから落ち着いて。」
萃「ぐすっ、あんがと。」
天「それじゃあじっとして。」
〜〜
霊「ってことがあったらしいわ。」
魔「だはははは!!」
咲「妖怪は苦労するんですね。」
妖「なんで私は…。」
早「元が人間だからじゃないですか?」
妖「なるほどですね。」
霊「そんなに笑っていいのかしら?」
魔「?なんだよ。」
霊「だってこの前、悟天にお使い頼んだ帰りに魔理沙が悟天に抱きついているのを私見たんだけd」
魔「わぁぁぁ!!」
咲「くすっ、可愛いじゃない。」
妖「乙女ですね。」
早「甘えん坊さんですね。」
魔「う、うるさい!早苗!後で奢りな。」
早「そんな〜。」
霊「話を戻すけど、妖夢は修行の方はどう?」
妖「私も調子いいですよ。超化維持もできるようになりましたし。」
咲「私は最初から維持できるけど。」
妖「いちいち口を挟まないでもらえますか?」
咲「そんなことで喜んでいては駄目ってことよ。」
妖「大きなお世話です。」
ギロリ。
早「お2人は仲悪いですよね。」
霊「そのうち仲良くなるわよ。」
魔「霊夢、みんな成長早くねえか?私たちなんて超化維持ですらもっと時間かかっただろ?」
霊「確かにそうね。なんでかしら。」
早「悟天さんに秘密があったりして。」
魔「まっさか〜。」
咲「・・・。」
霊「次の話いくわよ。」
早「・・・。」
霊「あれ?いいの?」
早「あ、別にいいですよ。私は魔理沙さんよりもうまくいってないので。」
霊「それは悪かったわね。」
魔「そ、そうだ。早苗さっき何言いかけたんだ?」
早「よくぞ訊いてくださいました!」
急に元気になった。
早「皆さん、恋をしてますか!?」
咲「してないわ。」
妖「いえ。」
魔「恋はしてないな。」
霊「何それ美味しいの?」
早「えぇ…。」
こんな女子会が他にあるだろうか。
魔「霊夢にはにぃちゃんがいるだろ。」
霊「あんなのに恋するわけないでしょ。」
咲「意外と悟天さんとは脈無しなのよね。」
妖「意外ですね。とっくに落ちたと思っていましたが。」
早「霊夢さん不器用ですから仕方ないですよね〜。」
霊「うっさい。」
魔「咲夜はいないのか?気になる人とか。」
咲「仕事で忙しいから考えてられないわ。」
妖「そりゃあなたみたいなヤクザメイドじゃ無理ですよ。レイ君も美鈴さんに取られて終わり。はい残念。」
咲「首を掻っ切って2度と喋れなくしてあげようかしら?」
妖「やれるものならやって」
ゴツッ!ゴツッ!
咲夜と妖夢は、座ったままちゃぶ台へ倒れた。
たんこぶができている。
早「霊夢さん怖い。」
魔「霊夢らしいやり方だな。」
早「痛そ〜。」
霊「まったく、いい加減にしなさいっての。」
早「なんでこんなに仲悪いんですかね。」
魔「文化の違いじゃねえか?」
霊「私はうるさいのが嫌なだけよ。」
魔「そういや早苗は恋してないのか?私はまだしてないけど。」
早「私もまだですね。今が満ち足りているので。」
魔「満ち足りてるっていうと?」
早「今こうして、大好きな先輩達とお話できるってことです!」
霊「ふ、ふん。可愛いこと言うじゃない。」
魔「うわ!霊夢がデレたぞ!」
霊「うるさい!」
早「これは文さんに報告ですね。」
霊「あんたもこぶ作ってほしいわけ?」
早「う、嘘ですって!そんなこと言うわけ」
文「写真もう撮りましたよ〜。」
窓の外に文がいた。
魔「あ、ドンマイ霊夢。」
文「それでは明日の朝刊で〜。」
霊「こらぁ!待ちなさい!」
バシュッ!!
文を追いかけるため、神社を出た。
早「あぁ、これはもうお開きっぽいですね。」
魔「だな。咲夜と妖夢も寝てるし、私らも寝るか。」
早「お2人は寝てるんじゃなくて気を失ってると思うんですけど。」
魔「細かいことはいいんだぜ。おやすみとっつぁん…。」
早「どっかで聞いたことあるセリフですね。じゃあ私も寝ますぅ…。」
こうして、ガールズトークはお開きとなった。
•••
[にとりの研究所]
その晩のこと。
に「これで完成のはず。アリスさん、起きてる?」
ア「眠れるわけないでしょォ。ムラムラしてしょうがないんだからァ。アハハハ。」
に「薬できたから、ほら飲んで。」
ア「なァにこれェ、媚薬?」
に「もうそういうことでいいから早く飲んで。」
ア「アリス、イッきまァす!」
一気に飲んだ。すると!
ヴンッ!!
超化した!
ア「正気に戻れた!?」
に「大成功だね。」
ア「もしかして、にとりが元に戻してくれたの?」
に「そ。悟天君がヒントをくれてさ。」
ア「どんな?」
に「力をつければ治るかもって。ビンゴだね。」
ア「ありがとね。この呪いもどうにかしないと。」
に「治し方はパチュリーさんに訊いたりしてるけど、まだわからないんだってさ。」
ア「この呪いさえなければ、今すぐにでもあいつを撃てるのに。」
に「あいつ?」
ア「本当は呪いを防げたの。でも、あいつは呪いにかかるように仕向けた。」
に「誰なのか目星はついてるの?」
ア「こんなことができるのは、あいつしかいないわ。」
に「その話は、また今度聞くよ。」
ア「それもそうね。」
に「今度は咲夜も連れてくるよ。アリスの立体浮遊術を覚えたいって、昔言ってたから。」
ア「そうね。」
なんと、アリスの本性は淫乱魔法使いではなかったのだ!
呪いやあいつとは誰なのだろうか?
•••••
[???]
ド「いよいよ完成か。」
?「お疲れ様です。」
ド「アレは10年経っても完成していないがな。」
?「それも完成が近いのでしョう?刻一刻とドクターの夢が近づきますね。」
ド「その為にも、セルを使う。」
「私の夢への道は、ここからだ。」
というわけで、決定版第3章でした!
アリスとにとりの会話をかなり改変しました。口癖や行間なども修正しました。
ここまでのご愛読、有難う御座いました!!