双子のサークル事情   作:ジェリド

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第5話 新しい扉

『これって?』

 

「そろそろ必要になるからな」

 

「サイズを確認してみてくれ」

 

おお、スーツだ!という事は、もしかしなくても、もしかして自分専用のスーツ!やったぜー…ん?

 

「…なんですかこれ?」

 

「そろそろ必要になるからな」

 

「サイズを確認してみてくれ」

 

……は?

「何かヤバい薬でも決めてんのかこの人達」

 

「いや待て俺達が知らないだけで本当はそういうものなのかもしれん」

 

「ただいま」ガチャ

 

『おかえり』

ブツブツブツブツ

「……変態」

 

「違うんだ千紗」

 

「そうだ千紗勘違いはいけない」

 

「これはダイビングに使うと言われたから」

 

「ダイビング…?あぁそういうこと、もうそんな時期ですか」

 

「あぁそういうことだ」

 

「やっとかないと大変だからな」

 

「そうかもしれませんけど…」

 

「あの千紗が平然と受け入れてる」ボソッ

 

「本当に制服が必要だとは」ボソッ

 

「そんなバカな」ボソッ

 

しかし、本当に制服はどのように使うのだろう?

 

「こうするとサメ除けになるとか?」

 

「いやいや、もしかしたら装備することで力が...」

 

『それはない』

 

「あの3人何の話をしてるんですか?」ボソッ

 

「制服の使い方を考えているようだな」ボソッ

 

「どんな使い方をするか見てみたい気もするな」ボソッ

 

「それじゃ、真面目に説明するか」

 

「ダイビングに使う機材は大体こんな感じだ」

 

………!?

 

「やっぱり制服は必要ないじゃないですか!?」

 

「やっぱり嘘かっ!」

 

「騙しましたね!」

 

「黙って聞け」

 

「この道具を揃え空気の入ったタンクを借りてようやくダイビングができる」

 

「まあ、借りるとしてお金ってどれくらいかかるんですか?」

 

「店にもよるけど、うちはこのくらい」

 

うぇ、マジっすか社会人ならいいけど俺達からしたら…

 

「まあ、ここまで話したらそれの使い道は分かるよな」

 

…………?……!?

 

「なんか凄い想像してるみたいですよ?」

 

「たくましい想像力だな」

 

「本当に面白い奴等だな」

 

 

「お前ら"伊豆春祭"って知ってるか?」

 

「はい?」 「知りませんけど」「何ですかそれ?」

 

「5月にやるうちの大学祭だ」

 

「はぁ?」「それで?」「どうした?」

 

「"サークル対抗ミスターコンテスト"ってイベントがあってな」

 

「優勝サークルには賞金が出るんだよ」

 

『ふーんそうですか』

 

『まさか俺達に出ろと?』

 

『正解!』グッ

 

『嫌だぁーーー!!!』

 

「因みにこのイベントは男子コンテストと呼ばれていて」

 

「俺達は略して"男コン"と称している」

 

『最低だっ!!!』

 

ハッ! 千紗は?

 

「千紗は知ってたのか!?」

 

「一応去年とかも見てたから」

 

「俺は御免ですよ、そんな服を着て笑い者

になるなんて…」

 

「耕平!お前は美形だ」

 

「な、何を…」

 

「お前が出ればきっと勝てる」

「サークルの為にお前の魅力を貸してくれ」

 

「孝も頼む」

 

「出ても良いですけど女装するくらいなら自分で服を用意しますよ?」

 

「それでも構わない」

 

「じゃあ俺は必要ないですよね?」

 

「何故だ?」

 

「だって孝と耕平が居るじゃないですか」

 

「なぁ伊織」

 

「なんですか?」

 

「お前は...ネタ枠だ!」

 

「ブチ殺しますよ」

 

「まあ此方の話はこのくらいにして」

 

「そうだな出ると言うまで追い詰めれば良いだろうしな」

 

凄い事を話してるな....

 

「んじゃ3人ともそいつを着てみてくれ」

 

「へ?」

 

「今日は実際に装備を付けて海に出るぞ」ニッ

 

「サイズはどうだ?」

 

「まあまあですかね」

 

「そうか」

 

「じゃあ行くぞー」

 

『うーす』

 

「千紗は行かないのか?」

 

「店番」

 

「なるほど」

 

「あのさ伊織、大学生活が始まるときワクワクした?」

 

「してたよ」

 

「それならきっと楽しめるよ 」

 

青春だね~俺も青春したいな~

 

 

「おお、寒くない」

 

「ドライスーツは中に温かい空気が入ってるからな」

 

「手と足と頭以外は濡れないし、寒くない」

 

「なるほど」

 

「じゃあ伊織と孝は俺と練習な」

 

「ヨロシクです」

 

「お願いします」

 

「んじゃ俺は耕平とか」

 

「分かりました」

 

「今日は呼吸の感覚を体験してもらいたいと思う」

 

「了解です」

 

「分かりました」

 

呼吸の仕方か地味に緊張するな

 

「レギュを咥えて息を吸ってみろ」

 

「分かりました」ザプン

 

スーハースーハー ザパッ

 

「こんな感じですか?」

 

「そうだ、なかなか出来るじゃないか」

 

「今度は伊織やってみろ」

 

「分かりました.....ぶはぁ」

 

「おい、伊織」

 

「ゼーハー、ゼーハー」

 

「伊織、なぜ息を切らしている?」

 

「苦しいからです」

 

「何のためにタンクを背負ってるんだ?」

 

「怖いんですよ水の中で息を吸うのが」

 

「確かに最初は怖いがそのうち慣れるさ」

 

「分かりましたもう一回やってみます」

 

「頑張れ伊織兄」

 

伊織兄なら大丈夫だろう、きっとだって俺の兄貴だからな

 

おっどうやら出来たっぽい

めっちゃ笑顔だ、相当嬉しかったんだろうな

 

side:other

 

ズンズン

「千紗っ!」

 

「伊織…?」

 

「分かったよお前の言っていたこと」

 

「???」

 

「海の中で息が出来るって凄いな」

 

「そ、そう」

 

「これが、新しい世界に触れるってことなんだな!」

 

「伊織、分かったからとりあえず着替えて」

 

 

「出来ないことが出来るようになった奴の顔はいつみても良い顔してるよな、ホントに」

 

「そうですね」

「そうだな」

 

『かんぱーい!!』

 

「くはぁー!旨い!」

 

「染みるだろ」

 

「塩水で口の中が塩っ辛くなっていたから特にクるよな」

 

「今日は本当にありがとうございました」

 

「どうした?随分と素直だな」

 

「今回ばかりは本当に感謝してますから」

 

『いやいや礼には及ばないさ』

 

「まあ、今日はとにかく飲むぞ!!!」

 

おおぉーー! ─────────────────────────

 

チュンチュンッ

「ううぅ、またしても飲み過ぎた」

 

「水…ガシッ、わぶっ…ボスッ何すんですか!」

 

「もうちょい寝ようよ」

 

………………………え?誰?この美人

悪い伊織兄




皆さんどーも
信奈の野望の方もなんとか今週中には仕上げたいと思います

これからも是非読んでください!
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