グリモワール魔法学園【七属性の魔法使い】   作:ゆっけめがね

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※この作品の主人公は原作アプリの転校生ではありません。
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第36話 神凪神社捕物帖(前編)

年が明け、1週間が経った。

良介は私服で校門前に来ていた。

デバイスで時間確認していた。

 

「・・・そろそろか。」

 

良介は校舎の方を見ると、着物を着た結希がやってきた。

 

「・・・それじゃ、行きましょう。」

 

「了解。」

 

良介は結希と歩いて行った。

その後ろ姿を花梨が見ていた。

 

「良介と初詣に行くみたいだべなぁ。」

 

と小蓮がやってきた。

 

「驚いたネ・・・あの宍戸が白衣を脱ぐだなんて、一大事ヨ。」

 

「めんこくなったなぁ。

白藤には感謝しねぇとなんねぇべ。」

 

「白藤?

・・・あぁ、なるほど。

人に着せられたものなのカ。

ふーん、意外と押しに弱いのネ。」

 

「宍戸はあれで融通の利く性格だすけ。

研究に必死なだけだっきゃ。」

 

「その研究に必死すぎるのが問題なのヨ。」

 

「そうだべなぁ・・・休み方とか知ってんのか、アイツ。

もう仕込みも終わってるすけ、後はおらに任せるべよ。

小蓮は宍戸ば見てこいじゃ。

心配でなんねえべ。」

 

「なら確かにワタシはいらないな。

それじゃあ、日本の初詣を楽しんで来ようかネ。」

 

「おう、楽しんどいで。

宍戸のこともよろしく頼むすけな。」

 

小蓮は初詣をしに神凪神社に向かった。

 

   ***

 

小蓮は神凪神社にやってきた。

 

「おー、ここが神凪神社ネ。

パッと見はお寺と大差ないけど・・・」

 

小蓮は周りを見渡す。

 

「みんな線香を持ってないナ。

爆竹も鳴らしていないみたいだし・・・

日本では、厄除けのおまじないはしないのかネ?

出店は・・・夏のお祭りと似た感じカ。

あの時は明鈴がやたら食べてたナ・・・

今日は1人で来てることだし、取り合いになる心配も・・・おや?」

 

小蓮は周りを見てあることに気づく。

 

「アイヤー!

宍戸はどこに・・・まさか見失ったのカ・・・?

ま、まずいヨ・・・ホントにこの中から宍戸を探すことができるのか・・・?」

 

と、良介が1人で歩いてるのを小蓮が見つけた。

 

「あっ、良介!

アナタ、宍戸と一緒に来たんじゃないのカ?」

 

「小蓮か。

実はさっき一瞬目を離したらもういなくてな・・・

今、探している最中なんだ。」

 

「やっぱりはぐれたのカ・・・駄目じゃないカ、見失ったら・・・」

 

「デバイスで電話しても出ないから本当困ったもんだ。」

 

「電話も繋がらないってどういうことヨ!

電波は通じてるんでショ!?」

 

「そのはずなんだがなぁ・・・」

 

「ほら、ついてくるネ!

捜しに行くヨ!」

 

「あ、ああ・・・」

 

良介は小蓮に連れられ、結希を捜しに向かった。

少し進んだところで、着物姿の天文部がいた。

 

「お、天文部か。

みんなで初詣か。」

 

「あれ?

良介先輩も来てたんッスね。

それに料理部の小蓮先輩も・・・」

 

「シンネンハオ!

いい所で会ったネ。」

 

「わっちらに何か用かの?」

 

「ああ、実は結希の奴見てないか?

さっきまで一緒だったんだが、はぐれてさ・・・」

 

「なんと、あやつが初詣に来とるのか。」

 

「来てるのヨ。

それも晴れ着姿で!」

 

「ほおー、珍しいこともあるんじゃな。

しかし、ならば見ればわかろう。」

 

「普通はな。

人が多すぎて中々見つけられないんだ。」

 

「この辺で見つからんなら、境内におるじゃろ。

わっちらも行くとこじゃぞ。」

 

「サーヴァントもついてくるがいい。

共に暦の再生を祝おうではないか。」

 

ミナは良介の手を引っ張ろうとする。

 

「何わけわからんこと言ってるんだ。

後、普通に名前で呼んでくれ。」

 

良介はため息をつく。

 

「なーに言ってるネ、良介はワタシの手伝い中なのヨ?」

 

「何を言う!

サーヴァントは我のものだ!」

 

「不然!

今はワタシのものネ!」

 

「おいおい、こんなところでいがみ合うなよ。」

 

「こりゃ、こんなところで騒ぐな。

全員でお参りしながら宍戸も探す。

それでよかろう。」

 

「ああ、そうすれば自然と見つかるかもな。」

 

「まあ・・・それでいいとサーヴァントが言うのなら・・・」

 

「構わないヨ。

案内も頼もうかナ。」

 

「わっちらがはぐれては仕方ない、注意するんじゃぞ。」

 

良介たちは境内に向かった。

 

   ***

 

良介たちは境内の近くに来ていた。

 

「だいぶ列がキツくなってきたのじゃ・・・」

 

「これじゃあ、参拝が終わるまで宍戸を探すのは無理ネ・・・

出店料理を買ってくればよかったナ、研究用に。」

 

「研究ならお参りの後でもよかろう。

・・・そういえば、中国の新年はどんな食事を食べるのじゃ?」

 

「新年というか2月の春節ネ。

餅や餃子を作って食べるヨ。」

 

「ふむ、おせちみたいなものか。」

 

「そうカ・・・おせちと雑煮の他に、餃子、作ればよかったナ・・・」

 

と、誰かが小蓮に当たった。

 

「アイヤー!

今誰か押しのけてったヨ!

痛かったネ!」

 

今度は恋が誰かに当たる。

 

「おっと危ない・・・気をつけて欲しいもんじゃの。」

 

「ぐおぉ!

押される、押される~ッ!」

 

「ひぃ~っ!

ごめんなさぁ~い!」

 

「痛ででっ!

狭い狭い!

あっ、ミナと心が・・・」

 

ミナと心とはぐれてしまった。

 

「む、しまった、2人が・・・ああ、しかしもう拝殿がそこに・・・」

 

「迷ってる場合じゃないヨ!

参拝だけ先にするネ!

ええと、賽銭を投げて手を叩いて・・・あれ、違ったカ?」

 

「二礼二拍手一礼をするんだよ。

まずだな・・・」

 

良介が小蓮に教えようとすると、恋が小蓮に話しかける。

 

「ほら、わっちの真似をすれば大丈夫じゃ。」

 

「・・・ああ、そうか。

こっちの真似をしてやればいいんだよ。」

 

恋と良介が参拝を始める。

 

「おお、そうするのカ・・・えーと、願いごと願いごと・・・」

 

「今年もよろしく頼むのじゃ・・・む、いい絵がひらめきそうじゃぞ。」

 

「(もっと魔法が使えるように・・・あ、ついでにいい出会いあるように。)」

 

「終わったヨ。

ええと、どっちに行けば・・・

アイヤー!

ジュウミンアー!!」

 

小蓮が良介たちとはぐれてしまった。

 

「ああ、小蓮まで・・・」

 

「いかん、小蓮だけでも追いかけねば・・・!

ぬおー!

む、無理じゃったかー!」

 

恋ともはぐれてしまい、良介は1人になってしまった。

 

「・・・俺どうすりゃいいの?」

 

良介は呆れながら頭を掻いた。

 

   ***

 

「恋ーッ!

恋ーッ!

どこに行ったー!」

 

「あの、部長・・・電話を使えば・・・」

 

恋とはぐれたミナと心が恋を探していた。

 

「恋ーッ!

我を置いて行くなーッ!」

 

すると、人ごみの中から恋が出てきた。

 

「そう大声で呼ぶな、みっともない。」

 

「恋!

どこに行ってたのだ・・・し、心配・・・かけさせて・・・」

 

「迷子になったぐらいで泣くな。

まったく、しょうがないのう。」

 

「だ、誰が泣くものか!

泣いたりなどせぬわ!」

 

「ぐすっ・・・わたしは泣いてしまいました~・・・」

 

「よしよし、心はお疲れさまじゃな。」

 

恋は心の頭を優しくなでる。

 

「あっ、心ばかりずるいぞっ!」

 

「ひいっ!

よ、よくわからないけどごめんなさいっ!」

 

「ミナもお疲れさまじゃ。

けど、心を困らせるでないぞ。」

 

「う、うむ・・・」

 

今度は梓が出てきた。

 

「小蓮先輩とはぐれてしまったッスね、合流しないと。」

 

「そうじゃのう。

宍戸もいるとは聞いたが、どこにいるのやら・・・」

 

「恋!

神のアミュレット欲しい!」

 

「分かった分かった、小蓮と合流した後でな。

どれ、今の内に小銭を用意しとくか・・・む?」

 

財布を取り出そうとした。

その頃、良介と小蓮。

 

「けっきょく天文部ともはぐれてしまったヨ・・・」

 

「小蓮と合流できたが・・・この状況じゃさすがになぁ・・・

仕方ねえ、そこのスペースで少し待つか。」

 

2人で待とうとした時、結希と誠がやってきた。

 

「あれ?

良介と小蓮じゃん。」

 

「・・・こんにちは。

季さんもお参りに来ていたのね。」

 

「し、宍戸 結希・・・ここにいたのカ!」

 

「つーか、誠。

なんでお前が結希と一緒にいるんだ?」

 

「ん?

いや、俺1人で参拝しようとしたら偶然会ってな。

そのまま2人で参拝してうろついてたんだ。」

 

「なるほど、そうだったのか。」

 

「里中さんたちと一緒なの?」

 

「いいや、今日はワタシだけヨ。

宍戸を見てくるように花梨に言われてネ。

そしたら見失うし、電話しても出ないし・・・」

 

「デバイスだったら、白衣に入れたままだったわ。

滅多に脱がないから忘れてたの。」

 

「・・・そうカ。

ま、無事ならそれでいいヨ。

それより、久々の休暇は楽しいカ?」

 

「着物は身体が冷えるわね。

もう1枚上に着たいわ。」

 

「我慢するのヨ。

後で熱いお雑煮をごちそうするネ。

そうヨ、小腹が空いてたのヨ。

何か食べるカ・・・あれ?

財布・・・あれ?」

 

「ん?

どうした、小蓮。」

 

ポケットから財布を出そうとした小蓮がしきりにポケットの中を探す。

 

「な・・・ない・・・財布がなくなってるヨ・・・!!」

 

「・・・何?」

 

小蓮は血相を変えた。

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