グリモワール魔法学園【七属性の魔法使い】   作:ゆっけめがね

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※この作品の主人公は原作アプリの転校生ではありません。
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 それでもOKという方は、よろしくお願いします。



第53話 部活ロワイヤル

良介は自分の部屋のベッドの上で座っていた。

 

「・・・今日で会長たちがいなくなる・・・か。」

 

良介はため息をついた。

 

「そして、今年は智花たちが卒業か・・・」

 

良介は時計を見た。

日付が変わろうとしていた。

 

「もうこんな時間か。

寝るか。」

 

良介は寝る準備をしようとした。

ちょうど時計の針が12時を指した。

 

「・・・っ!?」

 

その瞬間、一瞬空間が歪んだ様に見えた。

 

「今のは・・・気のせい、か?」

 

良介は周りを見渡す。

特に変わったところはない。

 

「・・・寝るか。

たぶん疲れてるんだろ。」

 

良介はベッドに入り眠りについた。

翌日、校門前に兎ノ助とミナがいた。

 

「いやー、今日から年度初めだな。

心機一転、真面目にやらなきゃな。」

 

「心機一転・・・ククク、確かに心機一転は重要だな・・・」

 

「お前、意味わかってねーだろ。」

 

すると、虎千代がやってきた。

 

「おはよう。

朝早くから元気だな。」

 

「・・・あれ?」

 

ミナは不思議そうな目で虎千代を見た。

 

「おー虎千代。

アレだな、お前もついに来年卒業だな。」

 

「ああ。

まあ、会長職の激務から解放されるのは少し嬉しいかもしれん。」

 

「バカ、会長職より国連軍の兵卒の方が忙しいって多分。」

 

「かもな。

まあ、できることをやるだけだ。

じゃあ始業式の準備があるから、アタシは行くぞ。」

 

「おう、頑張れよ。」

 

虎千代は先に学校内に入っていった。

ミナはそれを見て困惑していた。

 

「た、武田 虎千代が・・・あれ?

なんで?」

 

「どした?」

 

「ど、どうしたじゃないっ!

ヤツは昨日で卒業したじゃないかっ!

なんで平然と登校しているんだ!」

 

兎ノ助は不思議そうな顔をしていた。

 

「卒業?

誰が?」

 

「武田 虎千代が!

あと生天目 つかさと雪白 ましろと遊佐 鳴子・・・」

 

「おいおい、エイプリルフールにしたって下手なウソだぞ。

そいつらの卒業は今年度・・・つまり来年の3月じゃんよ。」

 

「ななな・・・はあ?」

 

2人が話していると良介と怜がやってきた。

 

「おはよう、兎ノ助に風槍。」

 

「おはよう、兎ノ助、ミナ。」

 

「おはよう、怜に良介。

お前たちも心機一転だぞ!」

 

「あっ!

怜、神の巫女!

さっき虎千代が登校してきて・・・」

 

「ん?

どういうことだ?」

 

「あいつら昨日で卒業だったろ!

それなのに兎ノ助が来年とか言ってて・・・」

 

「なんだって?」

 

怜が不思議そうな顔をした。

 

「エイプリルフールだ、エイプリルフール。」

 

「にしたって、本人が登校してきてるのはおかしいじゃないか!」

 

「風槍・・・もしかしたらただの計算違いかもしれないぞ。

会長達の卒業年度は今年度のはずだ。

今年で6年目だからな。」

 

「れ、怜まで・・・

うぅ・・・ぅ・・・」

 

ミナは頭を抱えながら学校内に入っていった。

 

「風槍はどうしたんだ?

嘘にしては・・・うろたえ方が普通じゃないぞ。」

 

「うーん、確かにちょっと簡単にあしらいすぎたかも。

でも虎千代たちが卒業したって、意味わかんねぇだろ?」

 

「ふむ・・・確かに、妙な物言いだな。

私の方で調べてみるか。」

 

「え?

別に風紀委員が働くようなことじゃないだろ?

フフフ、私は夏以来、風槍とは友達なんだよ。」

 

怜は笑みを浮かべながら学校内に入っていった。

 

「確かに、あんなウソ言って喜ぶヤツじゃないしなぁ・・・」

 

と、兎ノ助が良介の方を向いた。

 

「お、良介。

ちょっとミナの様子見てくれないか?

なんか様子がおかしいんだ。

虎千代たちが昨日卒業したって・・・」

 

良介は驚いたような顔をしていた。

 

「え?

な、なんだよその顔・・・」

 

「会長たちが・・・学校にいるのか?」

 

「やめろよな、ハハハ・・・いるいる、いるよ。

だって卒業してねえし。

今年度だよ、あいつらの卒業は・・・」

 

「今年度・・・?

でも確か昨日・・・」

 

良介は困惑していた。

 

「だからなんだよその顔。」

 

「・・・すまん、なんでもない。

ところで、ミナの様子を見に行きゃいいんだな。

わかった。」

 

良介は学校内に入っていった。

 

「どうしたんだ、良介まで・・・」

 

兎ノ助は不思議そうな顔をしていた。

良介は顔に手をやり考えていた。

 

「(どういうことだ・・・確かに昨日会長たちは卒業したはず・・・

なのに、今日、登校してきている・・・どうなっているんだ?)」

 

良介は学校の校舎の方を見た。

 

「俺とミナがおかしいのか・・・それとも・・・」

 

良介は色々考えながら教室に向かった。

 

   ***

 

数日がすぎたある日。

校門前に良介と誠と兎ノ助がいた。

 

「いやー、今年もこの時期だなー。」

 

「部活の仮入部か。

良介、お前どこに行くんだ?」

 

「適当だけど、恐らくお前と一緒になるんじゃねえか?」

 

「かもしれねえな。」

 

誠は楽しそうに笑った。

兎ノ助は2人の会話を見ていた。

 

「今年も面白くなりそうだ。

俺は見物してるからがんばれよ。」

 

兎ノ助は2人に話しかけた。

 

「ああ、それじゃ行くか。」

 

「おう。」

 

良介と誠は部活を見に行った。

噴水前、ゆえ子がいた。

 

「ゆえの占い、なんと百発五十中。

御代金はいただきません。

・・・危ない勧誘もいたしません。

・・・オカルト研究部にどうぞ。」

 

すると、そこに良介と誠がやってきた。

 

「お前やる気なさすぎだろ。」

 

良介は呆れていた。

 

「・・・危ない勧誘もいたしません。」

 

「勧誘してるじゃねえか。」

 

誠はツッコミを入れた。

 

「お二人はここで何を?」

 

「まだ何処に入るか決まってなくてうろついてるんだよ。

誠がここもいいあそこもいいって迷っててよ。」

 

良介は誠を親指で指差し呆れていた。

 

「いやあ、正直どこでもいいんだけどよ。

どの部活見ても楽しそうだから・・・」

 

「それなら、オカルト研究部でお二人と占いができたら楽しそうです。」

 

「・・・一応聞くが、オカルト研究部の部員は何人だ?」

 

良介は勧誘してきたゆえ子に尋ねた。

 

「15人です。」

 

「それが、あの狭い部屋にいるのか?」

 

誠は部室がある校舎の方を見た。

 

「はい。

みなさん人見知りなので、勧誘が苦手のようです。」

 

「勧誘の必要ねえじゃねえか。」

 

良介は呆れてため息をついた。

 

   ***

 

良介と誠はグラウンドに来ていた。

 

「・・・ん?」

 

良介はグラウンドにましろとノエルがいることに気付いた。

 

「・・・誠、ちょっと待っててくれるか?」

 

「ん?

ああ、わかった。」

 

良介は2人のところに向かった。

 

「おや?」

 

ましろとノエルが良介に気付いた。

 

「お兄さん?

お兄さんも仮入部するの?」

 

「いや、ましろさんに用があってな・・・」

 

「わたくしですか?

光栄です。

なんでしょうか。」

 

「・・・あんた、国軍に採用されたんじゃないのか?」

 

「・・・?

まだ国軍の採用試験は始まってませんよ。

年明けからです。

それより・・・わたくしが国軍志望であることはいつお話しました?」

 

「・・・いや、悪い、他の人と間違えたみたいだ。

なんでもない。

今聞いたことは忘れてくれ。」

 

良介は2人のところから立ち去った。

 

「お兄さん?」

 

ノエルは不思議そうに良介の後ろ姿を見ていた。

 

「わたくしが国軍に採用された・・・?」

 

ましろは首を傾げていた。

良介は誠のところに戻ってきた。

 

「何を話してたんだ?」

 

「・・・ちょっとした世間話だよ。」

 

「(まあ、実を言うと聞いてたんだがな。

良介も今起きてる現状を把握してるみたいだな。)」

 

良介と誠は再び歩き始めた。

少しして再び噴水前に戻ってきた。

望がなぜか浮き輪を持って立っていた。

 

「あっ!

良介!

いいトコに来た!

よな・・・よなみねってヤツ知らないか!?」

 

「与那嶺・・・里奈がどうしたんだ?」

 

良介は不思議そうな顔で望を見た。

 

「アイツからもあっとで水泳部の勧誘来たんだけど顔わからないんだ!」

 

「ははあ、なるほど。

ところで、なんで水泳部に?」

 

「え?

あ、ま、まぁボク、もたまに泳いで見てもいいかなって思ってさ!

疲れたらすぐ帰るし、頭痛くなったら帰るし、授業には出ないかんな!

で、プールにいっても誰もいないし、よなみねは誰かわからないし・・・」

 

「まあ、里奈の顔は知ってるっちゃ知ってるが・・・」

 

「知ってる?

じゃあ連れてってよ!

てか立ち続けて疲れたからおぶって!」

 

「ええ・・・しょうがねえな。」

 

良介は望をおぶった。

 

「誠、里奈ってどこにいたっけ?」

 

「ああ、確かあっちに・・・」

 

3人はグラウンドに来た。

 

「さーっ!

残り2球なのだーっ!

きばっていくさーっ!

これがウォーターストリーム投法なのだーっ!」

 

「あれが里奈だ。」

 

良介は野球のユニフォームを着た里奈を顎で指した。

 

「え?

アレがよなみね?

な、なんで野球やってんだよ!

水泳部はどうしたんだよ!」

 

良介たちは里奈に話しかけた。

 

「や、野球部に仮入部?」

 

望は呆れていた。

 

「そーなのだ。

この学園、今はかけ持ちしまくっていいらしいからな。

野球部の部員を水泳部に引き抜くために仮入部してるのだ。」

 

「仮入部!

仮入部生!

ここにいるぞ!」

 

望は自分を指差した。

 

「ん?

誰だっけ。」

 

里奈はまったく覚えてない様子だった。

 

「もあっとで送ってきただろーがっ!

あ、ダメだ頭痛い・・・プールで冷やしたい・・・プール・・・プール・・・」

 

「プールは使えないさー。

冬だったから水張ってないのだ。」

 

「・・・へ?」

 

望は驚いた顔をして里奈を見た。

 

「あ、だから浮き輪持ってきたのか?

すまんすまん。

でも里奈はともかく、まだ泳ぐには寒いのだ。

そーだな、こっちこっち。」

 

里奈は体育館の方へ向かった。

 

「・・・誠。」

 

「なんだ、良介。」

 

「この学園、温水プールあったっけ?」

 

「なかったはずだぞ。」

 

「・・・ああ、もしかして・・・」

 

良介たちも里奈の後を追いかけた。

 

「ここで泳ぎの練習するのだ。」

 

里奈は何もない体育館を指差した。

 

「・・・やっぱり。」

 

良介はため息をついた。

 

「フォームをちゃんと練習するんだぞ。

こーやって、まずはクロール・・・」

 

里奈はクロールの泳ぐ真似をし始めた。

 

「帰る。」

 

望は体育館から出て行った。

 

「あ、おい!?

陸の上で泳ぐのも楽しいぞーっ!」

 

里奈は望の後を追いかけていった。

 

「・・・ま、こうなるわな。」

 

誠は呆れて笑っていた。

 

「さて、俺たちも行くか。

早く仮入部する部活決めないと。」

 

「そうだな。

どこに入ろうかな・・・」

 

良介と誠も体育館から出て行った。

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