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ある日、良介と誠は魔法使いの村に来ていた。
すると、そこにはゆかり、つかさ、鳴子、エレン、アイラがいた。
「あっ。
良介君と誠君。
どうしてここに・・・あなたたちも呼ばれたの?」
「ああ、そうだ。」
良介はアイラの方を向いた。
「この人選は・・・」
「ただの見学、というわけではなさそうだな。」
鳴子とエレンもアイラの方を向いた。
「諸君、よく来た。
特に生天目よ、お主の協力に感謝するぞ。」
「裏世界に行けるというから来ただけだ。
さっさとゲートを開け。」
「まぁ待て。
裏世界には行かせてやるが、あくまでクエストでじゃ。
お主に要求することは1点。
生きて規定の時間に戻ってこい。
その他のメンツも・・・特に遊佐。
お主には聞きたいことが山ほどある。
向こうの住人と是が非でも連絡を取ってもらうぞ。」
「前回、そのつもりだったよ。
運が悪くて通じなかったけどね。
それより朱鷺坂君はどこに?」
「知らん。
あやつ、最近は別のことに執心の様子じゃ。」
「(別のこと・・・時間が巻き戻っていることか?)」
誠は顎に手をやった。
「では、いちどゲートの封印を解くぞ。」
と、突然地面が揺れた。
「な、なに!?」
ゆかりが周りを見渡す。
「た、多分なんでもなかろう。
開くぞ。」
再び地面が揺れた。
「げっ!
じ、地震か!?」
「これは!」
鳴子は何が起きるのかわかったらしい。
「みんな!
【移動したら】すぐに連絡を取るんだ!
いいね!」
「移動!?
どういうことだ!?」
誠は理解ができていないらしく右往左往していた。
「良介君と誠君も・・・覚悟しておいてくれ。」
「覚悟?
どういうことですか?」
良介は鳴子に聞いた。
「もしかしたら魔物の群れの真ん中に出るかもしれない。」
「えっ・・・!」
「呑み込まれるぞ!」
良介と誠の目の前が暗転した。
気がつくと見慣れた街の中に良介は立っていた。
「ここは・・・誠やみんなはどこに・・・」
良介は辺りを見渡していると鳴子の声が聞こえてきた。
「良介君!」
良介が振り向くと、つかさと鳴子がいた。
「つかさに鳴子さん、無事だったんですね。」
「よかった・・・少なくとも、ここに飛ばされたのなら、誰かが死ぬ危険はないな。」
鳴子は安堵した。
「さっきのことは後で説明しよう。
今はすぐに連絡を・・・ん?」
鳴子は何かに気付き、向こうを向くと、そこに子供がいた。
「きゅ、きゅうに・・・お化け・・・?」
「なんだ、子供か。」
と、つかさが子供の姿を見て驚いた。
「な、なんだと・・・あれは・・・」
「つかさ?
どうし・・・」
良介が聞こうとした瞬間、また子供の声が聞こえてきた。
「うわーっ!
今のすごい、すごい!」
「・・・ん?」
良介が声が聞こえてきた方向を向いた。
「キミも見ただろ!?
いきなりパッって現れたぞ!
パッて!」
もう1人別の子供がやってきていた。
その子供の姿を見て、鳴子は納得したような顔をした。
「あ・・・なるほど・・・
フフ、そうか・・・ここは・・・
【風飛市】か・・・」
「・・・え?」
良介はその言葉を聞いて唖然とした。
***
過去の鳴子が興味津々に良介たちに話しかけてきた。
「ねーねー!
キミたち、宇宙人!?」
それに対し過去のつかさは誰かを探しているようだった。
「あ、あれ・・・お兄ちゃん、どこにいっちゃったの・・・?」
その状況を見てつかさは声を荒らげながら鳴子に聞いてきた。
「遊佐!
これはどういうことだ!」
「お、驚いたな。
君がこれほど動揺するなんて・・・」
鳴子は子供の方を向いた。
「まさか、あの子供は・・・
妙な偶然があったものだ。
あれは僕と・・・君か・・・」
「あれが過去の鳴子さんとつかさってことですか。」
良介も子供の方を向いた。
「うわ、ケンカ始めるぞ!
光線銃は?
分子破壊兵器は!?」
「お、お兄ちゃん・・・お兄ちゃん、どこ・・・?」
良介は鳴子とつかさの方を見た。
「落ち着け、生天目君。
説明する。
だけど同じことを何度も言うのは面倒だ。
デバイスで東雲君と宍戸君に連絡を取ろう。」
鳴子は良介の方を向いた。
「良介君、あれは【幼いころの】僕たちだ。
逃がすと面倒だから・・・」
「・・・面倒だから?」
「適当に相手していてくれ。」
「・・・え、えぇ・・・」
良介は愕然としていると、過去の鳴子は話を聞いていたらしく良介に話しかけてきた。
「逃がすと面倒?
もしかしてお兄さんたち、僕を誘拐するんだ!?」
と、鳴子の持っているデバイスの方を気にし始めた。
「あ、違うな。
アレはPDAに見えるけど、あんな小さいの初めてだ・・・
じゃあ秘密警察?
もしくは未来?
んー、おもちゃにしては実用的だし・・・」
と、過去のつかさも良介に話しかけてきた。
「ね、ねぇねぇ、お兄ちゃん知らない?」
「え?
お兄ちゃん?」
すると、過去の鳴子は過去のつかさを止めた。
「ちょっと待って!
僕の推理によると・・・お兄さんたちは未来の魔法学園の人だ!」
「え・・・」
良介は過去の鳴子の言葉に驚いた。
「う、うぅ・・・ま、まほう使いの人なの?」
過去のつかさが過去の鳴子に聞いた。
「推理を聞きたいかい?
あのね、あの制服は魔法学園のものだけど・・・
今のものに比べるとデザインが洗練されてて・・・」
過去のつかさは良介の方を向くと話しかけてきた。
「あ、あの!
お兄ちゃんのこと知りませんか?
ふうびにすんでて、つかさ、遊びにきたんです。
こくぐんで働いているので、まほうがくえんの人ならもしかして・・・」
「あの・・・えーと・・・」
すると、再び過去の鳴子が止めた。
「待った!
お兄さんたちがどうしてここにいるか知らないけど・・・
僕たちを逃がさないっていうのはぶっそうだね。」
「・・・・・・。
(いかん・・・言葉が出ない・・・)」
鳴子がその様子を見てため息をついた。
「やれやれ、あの子たちも説得しないといけないか。」
鳴子はつかさに説明し始めた。
「デバイスが通じない。
先に簡単な説明をするよ。
ここは裏世界だ。」
「前に訪れた裏世界は、全て崩壊していたぞ。」
「だからここは【崩壊する前の裏世界】なんだよ。
僕たちが地下にいた時、地震のような揺れがあっただろ?
あれは【霧の嵐】。
局地的にゲートが開き、霧が噴出する自然現象だ。
そして、一瞬繋がったゲートは換気口の役割をして・・・
巻き込まれた者を裏世界に運ぶ。」
「霧の嵐・・・あれがそうなのか・・・」
「今日は妙に素直だね?
まあ、僕にとっても都合がいい。
僕は過去、霧の嵐に巻き込まれている。
その経験から答えを言うと・・・ゲートの先は、同じ裏世界だが・・・
【時代はゲートごとに違う】。」
「ゲートごとに時代が違う・・・か。」
良介はため息をついた。
***
鳴子は過去の鳴子、つかさは過去のつかさの相手をしていた。
過去のつかさがつかさに話しかけてきた。
「あ、あの・・・」
「兄はあっちだ。
向こうも探しているが、少し時間がかかるぞ。」
「お兄ちゃんのこと、ごぞんじなんですか!?」
過去のつかさは驚いていた。
一方、過去の鳴子はデバイスに興味津々だった。
「ねえねえ!
そのケータイ見せて!
見せて!」
「フフ・・・自分とはいえ・・・この好奇心は少しうざったいね。
君、何歳だい?」
「6歳!」
「なるほど・・・12年前だね。」
「12年前・・・?
ということは・・・もしかして12年後から来たの!?」
「そうだぞ。
君を未来の世界に連れ去ってやろう。」
「うわぁ~っ!
やったぁ!」
「良介君。」
鳴子は呆れた表情で良介に話しかけた。
「どうしました?」
「帰る方法を探そう。
思った以上に懐かれてしまったよ。
このままだとついて来かねないぞ・・・」
すると、なにか考え込んでいるつかさに鳴子が話しかけた。
「今考えていることを実行しようなんて思わないことだ。
お兄さんに会いたい気持ちはわかるけどね。」
「私の兄は死んだ。
この娘は・・・私ではない別人だ。
裏世界のな。」
「同じ顔、同じ性格、同じ・・・同一人物だとしても?」
「ここには魔物がいない。
私のいるべき場所ではないな。」
良介はつかさの言葉を聞いてため息をついた。
***
過去の鳴子が過去のつかさに話しかけた。
「ねぇ、キミ、あの人たちと知り合いなの?」
「え?
・・・ううん、知らない人・・・あなたも・・・」
と、鳴子が2人に話しかけた。
「君たち。
今日、僕たちと会ったことは誰にも言わないでおいてくれるかい?」
「どうして?」
過去の鳴子は首を傾げた。
「さっき言った通り、僕たちは未来から来た。
ここにいたことが広まると、歴史が変わってしまうかもしれないだろ?
君もだよ。
安心してくれ。
さらおうとなんてしてない。
ただ、これだけ約束してくれればいいんだ。」
鳴子は過去のつかさの方を向いた。
「でもお兄ちゃん、あやしい人との約束はしちゃいけないって・・・」
「君は正直だね。
心配しなくてもいいよ。
君の望むとおりにしよう。
このまま行っても止めないし、なんならお兄さんを探すのに協力してもいい。」
「僕、もうちょっとついていくよ!
まだ5時まで時間はあるし!」
「あ、あの・・・つかさ・・・」
過去の鳴子は過去のつかさの方を向いた。
「君もおいでよ!
こんな経験、めったにできないよ!」
「あの、でも・・・」
過去のつかさは少し考え込んだ後、過去の鳴子の方を向いた。
「は、はい・・・あのお姉ちゃん・・・つかさに似てる・・・」
「君に?
そうかな・・・似てるかい?」
「そんな気がします・・・」
良介は2人の会話を聞いていた。
「(やっぱり未来の自分だと直感的にわかったりするもんなんだなぁ・・・)」
良介は他の仲間が近くにいないか辺りを見渡した。
***
過去の鳴子はつかさを見ていた。
「お姉さん・・・お姉さんだよね?」
過去のつかさは寂しそうにしていた。
「お兄ちゃん、はやく会いたい・・・」
すると、つかさは声を荒らげながら鳴子に話しかけた。
「遊佐!
まだ状況は変わらんのか!」
「ひっ!」
「うわっ!
お、お姉さん、声大きいよ!」
過去の鳴子とつかさは声の大きさに驚いた。
「つかさ・・・目立つからあまり大声出すなよ。」
良介はため息をついた。
鳴子がこっちにやってきた。
「援軍が来る。
といっても、霧の嵐が最大化するのは一瞬だ。
子供でも通り抜けられないと思うけど・・・」
「・・・ん?
おい、あれ・・・」
良介が何かに気付いた。
1人の子供がいた。
鳴子がその子供を見て、誰なのか気付いた。
「き、君は・・・立華君か?」
「そう。」
「卯衣なのか?
なんで子供に・・・」
「ドクターと東雲さんのメッセージを伝えるわ。」
卯衣は良介の質問を無視し、本題を伝えようする。
「先に君の状況を教えてくれ・・・まさか12年前の立華君じゃないだろ?」
「あなたなら理解していると思うけれど。」
「僕にだって知らないことはある。
君が人造人間なのが関係してるんだろうけど。」
「私の体組織は、厳密には魔力だから。
目に見える液体のようなものよ。
だから半分だけこちらによこしたの。」
「君は分裂できるのか。
となると・・・ロボットなんか目じゃないオーパーツだな。」
「今は関係ないわ。
2時間後に朱鷺坂さんがゲートを開くから、帰る準備をして。」
「ゲートを開く?
でも学園のゲートは、ここには通じてないだろ?」
「霧の嵐によってできたゲートをこじ開けると言っていたわ。
方法は知らないけれど、それしか帰る方法はない。」
「朱鷺坂・・・東雲・・・」
鳴子は何か気にしているようだった。
「ふむ。
じゃあ行こうか。
場所はどこだい?」
「デバイスに送られてくるわ。
それよりも、後の3人はどこに?」
「後の、3人?」
鳴子は首を傾げた。
「誠くんと椎名さんとアメディックさん。」
「ああ・・・そういや、忘れてたな・・・」
良介は呆れて、頭を掻いた。