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ハワイ、ラウバホエホエ・ビーチ。
千佳が智花と歩いていた。
「はぁ・・・はぁ・・・はーっ・・・やっと終わった・・・なにあの訓練・・・朝から晩まで運動して食べて運動して食べて・・・筋肉ついちゃうじゃん。」
「わたしたちは魔力の肉体強化があるけど・・・軍人さんは普通の人なんだよね?
それであの訓練量・・・凄いなぁ・・・ハワイ島は海からの魔物を食い止めるところだから、PMCが集まるだって。
JGJもあるみたい。
高いビル、たくさんだよね。
びっくりした・・・」
「あーあ、オアフ島がよかった。
贅沢言えないけどさ。
てか、PMCの人、声かけてこないでやんの・・・ダイエットしたのに!」
すると、ノエルがやってきた。
「あ、あはは・・・言わない方がいいかな。」
「なにがよ。」
「仲良くなった人に聞いてみたんだけど、学園生に手を出したら殺されるって。」
「こ、殺される?」
「バスター大佐の言うことは絶対なんだYO~っ!
って言ってた。
たぶん・・・英語だったけど・・・」
「あーもー、偉い人だか知んないけど、うちの努力を無駄にしてぇ・・・」
「げ、元気出して、千佳ちゃん。
ハワイだから他にもたくさん人いるし・・・」
智花は苦笑した。
今度はみちるがやってきた。
「ていうか、ちょっとよそよそしかったのってそれが理由なのかな?
ほら、わたしたちが近づくとさりげなく距離とってたでしょ、軍人さん。」
「魔法使いだからかと思ってたんだけど・・・もしかしたらそうかも。」
話していると、望がやってきた。
「PMCが魔法使い怖がるはずないだろ?」
「あ、望ちゃん・・・そっちも終わったの?」
「ふふん、向こうの参謀とシミュレーションゲームさせられてさ!
ハワイに来てレベルの高いウォーゲームができるとは思わなかったよ。」
望は嬉しそうに笑った。
「ゲームぅ?
ちょっと、こっちが必死こいて訓練してたってのに・・・」
「ゲームっていっても実戦形式なんでしょう?
そんな難しいことできないよ。」
「ま、もう終わったし、ボクその辺でダラダラしてるから。
そんじゃなー。」
望は行ってしまった。
「あいかわらずマイペースだなぁ。」
「ねえ、智花っち。」
「ん?
どうしたの?」
「あんな子いたっけ?」
「あ、あはは・・・」
智花は苦笑した。
すると、地面が揺れた。
「ね、ねぇ。
今、揺れた?」
「ん?
そう?」
すると、再び地面が揺れた。
「う、嘘・・・」
みちるは海の方を見て絶句した。
今度は智花のデバイスが鳴った。
「あ、もしもし・・・エレンさん!?」
「魔物が現れた!
戦闘態勢だ!」
「え、ええ・・・ど、どうすれば・・・!」
「私と結城は本部にいて遅れる!
メアリーと良介を行かせている!
メアリーの指示に従い、ナチュラルエネミーと共に共同戦線をはれ!
いいな!
訓練通りにやれば問題ない!
メアリー到着まで動くなよ!」
デバイスは切れた。
「ど、どうしよう・・・」
その頃、良介とメアリーとビーチに向かっていた。
「チッ!
せっかくの久しぶりのハワイを満期してたってのによ!」
「【海からの魔物】か。
いつもとはワケが違うな。」
「良介、グリモアの連中はビーチの東だ!
行くぞ!」
「ああ、わかった!」
良介とメアリーはビーチの東の方へと向かった。
***
少し時間が経ち、良介とメアリーが到着した。
「よし、全員の居場所は確認できたな。」
「あ、あのさ。
うちらって本当に戦わなきゃダメ?
PMCの人たち、無茶苦茶強いんだけど・・・」
「お前、魔法使いのくせに何言ってんだ?
魔法使いは強いんだよ。
魔力の充実による肉体強化は常人とは段違いだ。
それに魔法は、魔法使いしか使えない魔物への有効打だ。
そんな魔法使いが戦わないってのはありえないんだよ。
俺たちは強い。
自覚したほうがいいぞ。
魔法使いの強さと集団で戦うことの強さをな。」
良介は狼狽えている千佳に向かって言った。
「アタイの指示に従えば、こんな雑魚ども、楽勝だ!」
メアリーは笑みを浮かべながら言った。
「魔法使いの強さ・・・」
「そ、そんなこと言ったって!」
「わ、わたし、やってみる。」
「ええ!?」
智花の発言にみちるは驚いた。
「自信がないから、あんな夢見ちゃうんだ・・・だから・・・だから・・・」
「さて、男子、俺たちは戦闘服に着替えるぞ。
20分以内に再集合して、魔物を出迎えるぞ。」
良介が指示を出すと、男子たちは着替えに向かった。
良介はいつの間にか戦闘服に着替えていた。
すると、アイラがやってきた。
「お主・・・よくもまぁあんなこと言えたもんじゃ。」
「まぁな。」
「何人かヤル気出したんだ。
別にいいじゃねーか。」
メアリーは笑みを浮かべながら言った。
「ま、そうじゃのう。
しかし、20分も待っとれん。
妾は勝手にやるぞ。」
「好きにしろ。
アタイのミッションは全員を生き残らせることだ。
テメーやバケモンどもは心配してねぇ、好きにしろ。」
「よし・・・まぁ、いざとなったら妾が助けちゃる。
心配するな。」
「アイラ、海は大丈夫なのか?」
「いいいい言うなっ!
頑張って忘れようとしとるのに!
くっ。
学園生は任せるぞ。」
そう言うと、アイラは魔物の方へと向かって行った。
***
20分後、全員が戦闘服に着替え終わり集合していた。
「いいな。
クエストは観光客の保護だ。
アタイらで安全なルートを作るぞ。
ここはラウバホエホエ・ビーチだ。
魔物は東海岸を狙って海から来てやがる。」
メアリーの指示を聞いていた望がメアリーに聞いた。
「オアフ島とかの方が観光客が多いんじゃないか?」
「オアフはずっと西だ。
どうせ海渡らねーといけねぇ。
州軍に任せとけ。
ハワイ島じゃ・・・キラウエアだ。
あそこでのトレッキングがブームだからな。」
「NE・・・ナチュラルエネミーももう到着してる・・・な。」
「今回は共同戦線っつったろ。
NEは観光客を無視する。
魔物と戦うだけだ。
だから・・・学園生を6班に分けて守るぞ。」
「それ、ボクも入ってる?」
「当たり前だ。」
メアリーはデバイスを取り出すと連絡を取り始めた。
「エレン、聞いてるな?
テメーはそっちに残って、大佐と総合指揮でいいな?」
「今は社長だと怒っているぞ。」
「どーでもいい。
こっちは観光客や住民が多い所を重点的にやる。
1班。班長武田 虎千代。
こっから南にヒロって街がある。
生天目と2人で守らせろ。
それが最大戦力だ。
楯野と椎名を後方に。」
「異存はない。」
「班長は2班、野薔薇 姫。
3班、月宮 沙那。
4班、神凪 怜。
5班、仲月 さら。
それとアタイだ。
適当に班員を振り分けてホノム以南に展開する。
良介はアタイの班に入れる。
その辺のビーチにいる観光客をヒロまで誘導するぞ。
それでいいな。
精鋭部隊はバラして突っ込む。
他の連中よりデキるだろう。」
「問題ない・・・移動にはNEの車両を・・・むっ。
ま、待て!」
「あ?」
「MARY!」
「うぉっ!?
~っ・・・Colonel Buster!」
突然デバイスから男性の大きな声が聞こえてきた。
少しの間メアリーは話をしていた。
「じゃあな!
クソッったれ!
誰が会いに行くかっつの!」
メアリーはデバイスを切った。
「チッ!
あいかわらず声がでけぇんだよ・・・」
すると、望がメアリーに話しかけてきた。
「なぁなぁ。
なんで仲月なんだ?
他の班は実力者優先なのに・・・東雲じゃだめなのか?」
「アイツは自由にさせとく。
それに・・・仲月なら、面倒な連中が従うんだよ。」
そう言うと、メアリーは生徒たちに指示を出しに向かった。
***
良介たちはハワイアンビーチズの東に来ていた。
「この辺、ちっと変わったか・・・?
前は砂浜らしい砂浜はなかったはずだ・・・」
メアリーは周りを見渡していた。
「あっ!
あそこ!
魔物です!」
智花が指差した方向に魔物がいた。
「で、デカッ!
あれってタイコンデロガ?」
「普通の魔物は海には入らない。
だが、タイコンデロガ程じゃないな。」
「見てろ。
あの程度ならNEの敵じゃねぇ。」
すると、NEは一瞬にして魔物を倒した。
「ひっ!」
「い、今のミサイルですか!?
どこから・・・」
良介は近くの茂みを目を凝らしながら見ていた。
「茂みか。
目がある魔物は視界に頼るからな。
隠れりゃ見つかりにくいわな。」
「陸の方に樹木を植えて、天然の防壁にする。
海側には何もねぇからな・・・ああ、迎え撃ちやすいように砂浜にしたのか。
東全域を砂浜たぁ、ロクなもんじゃねーな・・・ハワイもそういう島になるか。」
「ね、ねぇ!
ウチら、ここにいていいの!?」
「千佳ちゃん?」
「あの兄さんたち、ケガしてんじゃん!
ほら、良介もさ!
いいの!?」
良介はため息をついた。
「俺たちよりも迅速な救護隊がいる。
それよりもこの街だ。
観光客がここを通って逃げる。
だから魔物は、ここを通ってくる人間を狙ってくる。
そうだろ?」
良介はメアリーの方を見た。
「その通りだ。
砂浜まではNE、そこを超えたら良介、さらに超えたらアタイらの獲物だ、いいな?」
「は、はい・・・!」
「よし!
NEは、狙った奴らは基本的に仕留める。
多少素通りさせてでも、頭数を減らす方針だ。
つまりここまでくる魔物は元気だが単独。
冷静に相手すりゃ楽勝だ。
奴らで厄介なのは触手だ。
平均15ヤード。
体のサイズにもよるが、民間人の50ヤード以内には近づけさせるな。」
すると、千佳が手を上げた。
「はいはい!
ヤードって何メートル!?」
「ああ?
あー・・・1ヤードは1メートルでいい。
1メートルの方が長ぇからそっちで考えた方が安全だ。」
「だ、大丈夫?
なんかテキトーっぽいけど・・・」
メアリーはみちるを指差した。
「オラ、そこの無個性!」
「む、無個性!?」
「キモは触手に捕まらねぇ位置取りを忘れんなってことだ。
下らねぇポルノみたいになりたくなかったら、頭にピンで留めとけ。
良介もだ。
オメエがしっかりしてもらわねえと、アタイらがポルノみたいにされちまうからな。
頼むぜ?」
メアリーは薄ら笑いをしながら良介の方を見てきた。
「はぁ・・・軍人とはいえ、自分が女って自覚持てよな・・・」
良介はため息をつきながら前に出た。