~講義室~
チノ「か、一真さん。」
板東「やぁ、一真君。お父さんは元気かい?」
一真「ええ、元気にしていますよ。そんなことより彼女が犯人じゃないっていう証拠を見つけてきたので報告をしたいと思いましてね。」
板東「証拠?我々が見たときはそんなもの一つもなかったぞ。」
一真「ええ、そうでしょう。だってこの手紙は今朝僕のロッカーに入っていた犯人からの手紙ですもん」
板東「なら…なぜすぐに警察に渡さなかったんだ?」
一真「この手紙を見てください。宛先は『雛乃一真へ』と書いてありますよね?つまり僕自身に当てられた手紙なので、警察に渡す前に僕自身で読んでおこうと思いましてね。いけませんでしたか?」
板東「いや…まあいい、その中身はどうなっているんだ?」
一真「僕もまだ読んでいないので一緒に読みましょうかと思い、ここを訪ねたのです。」
板東「そうか、なら早速手紙を開けてくれないか?」
一真「ええ、えっと」
~手紙~
『やあ、一真君。高校生になった君を見ていると私もうれしいよ。前回の事件ではもう一歩手前で私を捕まえられたのだが…惜しかったね。零さんもこのような状態になってしまった。実に悲しいよ。
さて、今回の事件なのだが、ある人に依頼されてね。わたしが直々に手を下した。最初は被害者のルームメイトの指紋をつけたんだが、あんまりにも事件が解決するのは嫌なのでその指紋は犯人のものでは無い。それにこの手紙が届くころには私も君たちの学校にいるころだろう。
では、また会えるのを楽しみにしているよ、
死霊の犯罪者Xより』
板東「死霊の犯罪者X…ここにも現れたか。」
チノ「あ、あの誰なんですか?死霊の犯罪者Xって」
一真「チノは知らないもんな、死霊の犯罪者Xというのは数々の密室事件を作り出している極悪犯だ。中学生の時に僕とそこにいる坂東刑事、そして僕の幼馴染の零の3人でXを追い詰めたんだが、最後の最後にXが自分の持っていた鉄砲を僕に向けて発砲したんだ。そして僕をかばって零が奴に撃たれたんだ。零はそのまま倒れその隙にXは逃げた。
零は深夜病院に緊急搬送、何とか命は取り止めたんだが…目が覚めない状態が続いている。いわゆる植物状態になっているんだ。」
板東「その日は、雨が強く降っていて警察はXは自殺したと片づけたがまた、現れたということは」
一真「ええ、奴は死んでいなかった、ということですね。」
チノ「あ、あの、その」
チノはもどかしいような気持ちになって一真に聞こうとした。それを悟ったのか一真がチノに話しかけた。
一真「うん?どしたのチノ?」
チノ「は、はい私も零さんまではうまくはいけないかもしれないですけどお手伝いすることはないかなと思いまして…」
チノの提案に一真と坂東刑事は顔を見合わせ頷いた。
一真「出来れば、そうしてもらいたんだけど」
板東「これは、もうただの事件として取り上げるわけには行かないんだ。」
チノは何もできない自分を恨んだ、自分も何かできることがないかと考えた。やけくそだが、チノは提案した。
チノ「な、なら2人が無茶をしないように私がストッパーになります。そして、私を犯人まで追い詰めたXを捕まえたいんです。」
チノの目には絶対に捕まえるという意思が出ていた。その意思に負けた2人は少し笑いながら
一真「分かったよ。チノが零を超えることは難しいかもしないけどやれるところまでやってみようか。」
板東「ようこそ、警察の立場へ」
チノ「はい、よろしくお願いします。」
3人は手をがっしり掴んだ。こうして、チノは名探偵になる為の1歩を踏み始めた。
……To be continued
ども、咲くみょんです。『名探偵チノ第七羽』ご覧いただきありがとうございます。1日に2本の小説を連続で作るのは大変ですね。想像力を膨らませながら頑張っていますよ~
事件の方は新展開を迎えることになりますがまったりペースで投稿していきますのでよろしくお願いします。
感想評価待ってます。