もしもな世界なフェイトプロジェクト   作:レフェル

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シャーレイに憑依したよ2

砂浜のくちはてた樹に座りながらリンゴだとおもうけど、それをかじるアタシ。

 

「どうしたの? シャーレイ。 考え事なんて珍しいね」

 

「ケリィ」

 

振りむいてケリィを見つめるアタシ。

ちょっと思いつめた表情で話し出すことにした。

 

「ファーザー・シモンに説教くらってさ。 ファーザーはあの方のこと目の敵にしてるからね~

あのお屋敷で働いていたらいずれ悪魔に魅入られるって」

 

「・・・・・そうなんだ」

 

残念そうな顔でケリィはしずみがちな顔でつぶやいた。

 

「ほらこのナイフ。 肌身離さず持ってろってファーザーに押し付けられたのよ。

霊験あらたかな御守りなんだって」

 

シャクってかじりながらナイフを見せる。

 

「そうだったの? ・・・・いつも果物の皮剥くのに使ってるよねそれ」

 

「まあ切れ味よくて使いやすいしね。 重宝はしてるんだけど」

 

シャリシャリと剥きながらあたしは話す。

 

「シャーレイは怖くないの? 父さんのこと」

 

「普通の人じゃないのはもう解ってるし村の人たちが薄気味悪く思うのも無理ないと思うわ。

ああいう研究をしてるなら都会を離れてこんな辺鄙な島に隠れ住む羽目になったのも仕方ないと思う

でもね、本当はすごい人なんだよ キミのお父さんは。

彼の知識や発見はどれも世の中ひっくり返すほど大変なものばかりよ。

そりゃ、怖がられて当然だし。 だから秘密にしてるのも仕方ないけど・・・・」

 

ケリィの言葉に遠くをみながらとつとつと語るアタシ。

 

「でもアタシ本当はね。 あの力をちゃんと世の中のために役立てて使ってくれたらどんなに良いかって、いつも思ってるんだ」

 

楽しそうに話すのは本当にそう思っているから。

漫画を読んでていて知っていることでも・・。

 

「・・・・・そんなことできるのかな?」

 

「あの方は諦めちゃってるね。でもケリィ、キミにならきっとできると思う」

 

立ち上がり、振り向いて笑顔でケリィを見つめる。

 

「なんだよ。 父さんの一番弟子はシャーレイじゃないか。 父さんだってほめてたし。

やるとしたらシャーレイだろ」

 

「はは、ホントだとしたらうれしいなぁ。 でもアタシは弟子なんかじゃないよ。

せいぜい助手がいいところ、雑用係、お手伝い。 だから肝心なところは何も教えてもらえないしね

でもね、ケリィは間違いなくお父さんの跡継ぎなんだよ。 お父さんが続けている研究は何もかもいつかケリィに引き継がせるために準備してるものばっかりだから。 ただ、今は早すぎるってだけ」

 

砂浜を歩いて海に足をつけて歩くアタシはまだ話す。

 

「・・・・・じゃあさ。 僕が父さんの研究を引き継いだらシャーレイは一緒に手伝ってくれる?」

 

「ケリィと? どうしようかな」

 

シャクッと果物をかじりながらじらしてみる。

 

「父さんはよくて僕はダメなの?」

 

「フフフ 嘘だってば。 でもあの方の研究を引き継ぐのはもっとケリィが大人になってからだと思うよ

それってケリィが大人になるまで一緒にいて良いってこと?」

 

振り向きながらアタシは笑顔で問いかける。

 

「へ・・・・・あ・・・・・まぁ・・・・そうなるかな」

 

「そう。なら――――わかった。 良いよ、ケリィの傍にいてあげる

アタシの人生をケリィに預けるよ」

 

果物を種を持ったまま振り向いて笑みを見せてみた。

お、ドキっとしたみたいだね。 まだまだウブだねぇ・・・・。

 

「どうしたの? アタシの顔になにかついてる?」

 

「い、いやなんでもないよ!」

 

慌てて言ってるけどドキドキしているのがものわかりだよ、ケリィ。

 

「ケリィはさ どんな大人になりたいの? お父さんの仕事を引き継いだらどんな風にそれを使ってみたい?」

 

唇を舌でなめとりながらアタシは問いかける。

 

「・・・・・え?」

 

「世界を変える力だよ。 いつかキミが手に入れるのは」

 

そう言いながら種をおもいっきり海へと向かってなげた。

 

「・・・・そんなの内緒だよ」

 

「ふぅん?」

 

楽しそうに笑いながらケリィを見つめる。

 

「じゃあ、大人になったケリィが何をするのか、アタシにこの目で見届けさせてよ」

 

「・・・・・勝手にしろよ」

 

振り向いて水をとばしながら笑うアタシ。

この先が運命の時間だ。

 

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